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派遣労働及び「改正」労働者派遣法に対する見解

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2015 年 9 月 26 日
派遣労働及び「改正」労働者派遣法に対する見解
生協労連コープネットグループ労働組合
中央執行委員会
9 月 11 日、
「改正」労働者派遣法が衆議院本会議で可決・成立しました。コープネットグループ労働
組合中央執行委員会は、今回の「改正」が、派遣労働者の正規化や直接雇用への道を閉ざすものとして
強く反対するものです。
派遣労働及び「改正」労働者派遣法に対する以下の見解を表明し、生協・子会社における直接雇用労
働者の拡大を進め、不安定雇用労働者を減らしていくために、全国のなかまと連携していきます。
1985 年の労働者派遣法制定以後、政府は、適用業務の拡大や派遣受入制限期間の延長等の改悪を何
度も行い、不安定な雇用の派遣労働者を増やし続けてきました。ただ、こういった中でも ① 常用雇用
代替禁止(直接雇用労働者を派遣労働者に置き換えることの禁止)、② 派遣労働を臨時的・一時的な業
務に限定する という派遣労働の大原則は、曲がりなりにも堅持されてきました。
今回の「改正」では、派遣期間に制限のなかった専門業務のくくりがなくなり、すべての業務で派遣
期間を最長 3 年とすることを原則としました。しかし、期間内に人や部署(業務)を入れ代えれば、派
遣先企業は何年でも派遣労働を受け入れることが可能となり、事実上、制限期間が撤廃されました。
派遣法違反で最も多いのが、この制限期間に抵触するもので、今回の「改正」によって合法的に派遣
期間を引き伸ばすことができることとなり、派遣先企業が、雇用関係がなくいつでもクビを切れる派遣
労働者に常用雇用者を置き換えていく危険が高まっています。
10 月 1 日から施行される予定だった「労働契約申込みみなし制度」※も骨抜きとなり、堅持されてき
た大原則が切り崩され、派遣労働者の期待は大きく裏切られました。
※ 派遣先が違法派遣と知りながら派遣労働者を受け入れている場合、違法状態が発生した時点において、
派遣先が派遣労働者に対して労働契約の申し込み(直接雇用の申し込み)をしたものとみなすとした制度
「改正」案の賛否を問う派遣労働者へのアンケート(日経調べ)では、67%(専門業務では 77%)
の派遣労働者が「反対」と答えています。その理由として、
「派遣社員の根本的な地位向上にならない」
「人が変われば会社は同じ業務を派遣社員に任せ続けられ、派遣社員が固定化する」「専門業務の派遣
労働者は契約更新されない可能性がある」等があげられています。
労働者がモノ扱いされ、企業の都合が優先されれば労働力の劣化がすすむことは確実です。労働者が
安心し、かつ安定して働ける雇用条件こそが、経済発展の土台になるものであり、そのためには、派遣
労働等の不安定雇用をなくし、
「直接雇用・無期雇用」を原則とすることが最低条件と考えます。
生協・子会社における労働者派遣
生協・子会社における派遣労働者の受け入れは、パート職員・社員の採用難による限定的なものであ
り、直接雇用を減らして派遣労働に置き換えるという意図がないことは明らかです。
しかし、生協・子会社は、派遣労働者の現行の業務内容について正規職員・社員としての直接雇用へ
の転換に難色を示し、パート職員・社員が採用できないこと等を理由に、派遣受入期間を長期化させた
り、繰り返し派遣を受け入れたりしている実態があります。
また、派遣労働者が混在する現場では、主にパート職員・社員から、派遣労働者との仕事内容にほと
んど違いがないにもかかわらず、見た目上の時給の違いからの不満が出されており、職場内での不団結
の常態化が見受けられます。
「改正」労働者派遣法の成立によって、派遣労働者をいつまでも受け入れ続けることが可能になりま
した。しかし、法律はどうであれ、これら現場の状況から、労使間における派遣労働者の位置付けは、
① 採用が困難な場合に限り、② 一時的かつ臨時的なものとして、③ 直接雇用者への切り替えを前提
とするものでなければならないと考えます。
また、派遣労働者の直接雇用への転換について、パート職員・社員の労働条件を引き上げることと合
わせて、業務内容の変更や整理を行った上で、エリア・専任等を含めた正規職員・社員への採用を拡大
し、高度専門職の確保への対応も行うべきと考えます。
以上
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