第83号

2012年 3 月27日発行 1973年12月22日第三種郵便物認可 K S K 増刊通巻 5264号(毎月12回2、3、4、5の付く日発行)
⑴
心のバリアフリーを伝え、育んでいく
∼ともしび運動の輪を広げるために∼
社会福祉法人 神奈川県社会福祉協議会
かながわともしびセンター
とのふれあいを通して、その自立
ことを実感し、仲間や地域の方々
成元年には、障害のある方が働く
アなどの実践活動が展開され、平
催で実施することができました。
協議会からのお声かけにより、共
人神奈川県障害者地域作業所連絡
やさしく﹂を、特定非営利活動法
九十六点を展示し、体験コーナー
ター・絵本コンテスト全入賞作品
ともしび運動や障害者週間のパ
と社会参加を実現する﹁ともしび
ネル展示とともに、ともしびポス
ショップ﹂が誕生しました。
平成四年、財団法人かながわと
もしび財団が発足。﹁障害福祉﹂﹁高
と の で き る﹁ と も に 生 き る 福 祉
籍が違っても、手を携えて歩むこ
年度からは、県社協と組織を一体
発足から十年が経過した平成十四
推進していきました。財団法人の
の四つの領域で、運動をより一層
いただく機会として、また、手づ
んに、心のバリアフリーを考えて
ができることは、より多くの皆さ
交えながら、買い物を楽しむこと
支援ソフトによる名刺づくり︶を
齢 化 ﹂﹁ 児 童・ 青 少 年 ﹂﹁ 国 際 化 ﹂ ︵ 商 品 づ く り、 自 助 具 製 作、I T
社 会 づ く り ﹂ を 目 指 し て、 昭 和
化して現在に至っています。
く﹁ともしびポスター・絵本コン
目線で﹁ともに生きる﹂ことを描 三日間を通して、ともしび運動
や 障 害 者 週 間 の 啓 発 物 品 と し て、
きな相乗効果をもたらしました。
くり商品の販売促進にとって、大
五十一年に当時の神奈川県知事で
れた県民運動です。
この紙面を読まれている方々の
中 に も、
﹁ともしび﹂という言葉
に馴染みのある方は、少なくない
テスト﹂も運動の長い歴史ととも
五十三年には﹁ともしび運動を進
も し び 基 金 ﹂ が 設 置 さ れ、 翌
年、運動を支える財源として﹁と
ともしび運動は、人間の年齢で
三十五歳を迎えました。昭和五十二
﹁福祉とは何か﹂を考えさせられ
たちにも感動を与えます。改めて
えた共感を生み、それを見た大人
レートなメッセージは、世代を超
みの一つです。子どもたちのスト
に成長し、歩み続けてきた取り組
める県民会議﹂が発足。五十六年
ることも多いはずです。
昨年十二月に、かながわ県民セ
﹁ 完 全 参 加 と 平 等 ﹂ が 掲 げ ら れ、
ンター一階展示場で、障害者週間
には国際障害者年を契機として
のではないでしょうか。
ともしびショップは、運動の象
徴的な存在ですが、子どもたちの
あった長州一二氏によって提唱さ
ともしび運動は、障害のある人
もない人も、高齢者も若者も、国
編 集
佐 藤 文 明
責任者
発 行
2012年3月27日
年月日
時代の潮流となりました。
キャンペーン事業﹁ハートフル・
クリスマス∼人にやさしく
人が
−1−
編 集 横浜市障害者地
域作業所連絡会
その後も地域に根付いた草の根
の活動や当事者活動、ボランティ
∼ハートフル・クリスマス∼
第 83 号
祉作文入選作品、障害者週間新聞
でユニークな商品でいっぱいにな
いたら、いつの間にか、おしゃれ
木工製品・紙製品・織物各種。
リーフレットを挟み込んだクリア
近隣の作業所や地域の方に、レ
ファイルを来場者に配布しまし
ンタルボックス利用を呼びかけて
意見広告などを盛り込み、学校や
りました。
た。ポスター・絵本入賞作品や福
職場で長期間使っていただける啓
えるようになり、利用者のみなさ
在 庫 の 確 認 が た い へ ん で す が、
発物品として、大変好評でした。
様々なお客様にお店を知ってもら
とりの胸に点った
﹁心のともしび﹂
んも、はりきってお店の仕事をす
とも
を持ち寄り、地域を明るく、そし
るようになっています。
ともしび運動は、そうした一人ひ
て温かく照らしていく運動です。
参加して、活動をアピールしてい
場所は、西区中央、藤棚商店街
これからも、その趣旨に賛同い にあります。商店街のイベントに
ただける方々と協力し合いなが
ら、運動の輪を広げていくことが
ます。
次の目標は、お客様にランチを
提供すること。実現出来るように
みんなでがんばりたいと思います。
大切だと考えています。
新作業所紹介
﹃障害福祉の未来を考える集い﹄
11
いらっしゃいませ
くと来年も池田氏。??
の記録として
よってこっと
編集部
所長 植田正裕
よってこっとで売っているもの 午前中からの降雨確率 100%
という天気予報により集会は中
パン・ケーキ・プリン・クッキー・
コーヒー・紅茶・ジュース・サイダー。 止。予報通り 時過ぎ雨が落ちて
しゅう・布絵・版画・ドライフラ
ワー・漆器。
きました。
ランプ・帽子・ビーズ製品・パッ
今年の実行委員長は石本隆司氏
チワーク・ワイヤークラフト・刺
事務局長は池田長兄氏。通例でゆ
2012年 3 月27日発行 1973年12月22日第三種郵便物認可 K S K 増刊通巻 5264号(毎月12回2、3、4、5の付く日発行) ⑵
2011.12.9『障害福祉の未来を考える集い』
12:20
12:30
12:35
12:40
12:55
13:05
訴えるために、ここ山下公園に集まりました。
私たち障害者が街の中で安心して暮らしていくため
には、所得の保障とともに、日中を支える作業所・活
動ホームなどと、夜間を支えるグループホームなどの
制度の充実が必要です。
しかし、この横 浜 では財 政 難 により昨 年 度 よりグ
ループホームを新 しく作 ることが難 しくなりました
横浜市民に向けたアピール 5 分× 3 団体
・GH連絡会:
・作業所連絡会:佐藤源愛(もとちか)
(リサイクルバザー)
・活動ホーム連絡会:
集会宣言「当事者代表」:永田 孝(えん)
13:35
横浜市代表に手紙・メッセージを渡す。
当事者から横浜市代表へ
鈴木 康太・小田 敦子(なかだ)
岩崎 剛(えん)
菊池美枝子(あいの木なかざと)
佐藤 龍樹(シャロームの家)
14:40
障害者の日である今日、私たちは障害者が街の中で
生活していくために、何が必要なのかを多くの市民に
集会の予定
市民アドバルーン掲揚(6 本)
① 12 月 3 日から 9 日は障害者週間です。
② 障害者が理解される社会を!
③ 差別をなくそう‼明るい横浜
④ もっと増やして‼補助金、福祉の心
⑤ 安心した生活をグループホームで
⑥ がんばろう東北!今こそ一つに!
13:25
13:40
集 会 宣 言
参加者 会場集合(受付にてプログラム・集会宣言文等
受け取る)ハガキポスト
オープニング
開会宣言「当事者代表」:幸野亜希子(なかだ)
実行委員長挨拶:石本 隆司
三連絡会代表挨拶:室津 滋樹(GH連絡会会長)
来賓挨拶
が、今度は地域活動支援センター作業所型の来年度の
新規開設が困難となっています。
障 害者が自 分 の住 みたいところで暮 らし、いつま
でも安 心 して暮 らせる地 域 社 会 を作 り出 すために、
そして障 害者自 らが自 分 の気に入った所 を選 択 でき
る よ う、 私 た ち は 作 業 所、 地 域 活 動 支 援 セ ン タ ー
作業所型、活動ホーム、グループホームの内容ととも
当事者ステージ(4 団体)
① 希望の家
② シャロームの家
③ モアかれん
④ ウィアー
にその数量をもっと充実させていくように努めること
を宣言いたします。
2011 年 12 月 9 日
挨拶 連絡会会長:三橋紀子(地域活動ホーム連絡会会長)
閉会宣言「当事者代表」:高野朱里(夢21上星川)
「障害福祉の未来を考える集い」参加者一同
−2−
障害者総合福祉法
﹃骨格提言﹄
夢 西谷Ⅰ
︵障害者生活総合支援法︶﹂が提示
されました。しかし、しっかりと
﹁障害者自立支援法を障害者生活
総合支援法とする﹂と記載されて
格提言﹄学習会﹂が開催されまし
結をもとに司法の場による和解が
訟団と国との﹃基本合意文書﹄締
自立支援法違憲訴訟を全国でお
きょうされん常任理事の小野浩さ
こし、2010年には自立支援訴
て、 総 合 福 祉 部 会 構 成 員 で あ る
さ れ ま し た。 そ し て、﹁ 障 害 者 制
ばあたりまえです。
れた法律なのであたりまえといえ
介護保険との統合をもとにつくら
す。程度区分においても
て廃止も同然と平気で言っていま
消されたといい、名前だけを変え
支援法の問題点はつなぎ法案で解
ずの障害者自立支援法ですが、現
わかります。廃止を約束されたは
者自立支援法改正法ということが
いて、名前が変わっただけの障害
た。市作連を含む 団体の呼びか
度改革推進会議﹂が発足され、自
年後に
場が混乱するからできない、自立
け団体と数カ所の協賛団体が名前
向けて検討するとのことで、それ
年の実績で
の考え方、介護保険との統合を前
定から選択と決定へ、利用者負担
視されましたが、昨年
月 日に
まとまらないのではないかと不安
い う た く さ ん の 部 会 と い う 事 で、
障害者団体、行政、学識者
会 ﹂ が 設 置 さ れ ま し た。 当 事 者、
し、推進会議の中に﹁総合福祉部
2012年 国 会 上 程 を 閣 議 決 定
てはならないのが現実です。
ががんばって勝ちとっていかなく
来あるべき姿を、全国の仲間たち
す。しかし、そのあたりまえで本
であり、本来あるべき姿なはずで
夢や理想ではなく当たり前の権利
あ る も の で す。 こ の 骨 格 提 言 は、
期的なものであり、大きな価値の
ことすら反故にしようとするもの
なく、司法の場において約束した
の人権をないがしろにするだけで
す。この改正は、障害をもった方
中でやっていきたいことは明白で
までして、介護保険のシステムの
まうのではないでしょうか。そこ
それこそうやむやのままいってし
こそ自立支援法から
提としない体系にしていくこと
は﹁障害者総合福祉法の骨格に関
取り戻す法律であるともいえます。
た障害をもった方の人権や尊厳を
障害者権利条約に通用する総合福
れました。これは、様々な団体が
総合福祉部会の総意として提出さ
で﹁障害者の日常生活及び社会生
障害者総合福祉法では、医学モ
デルから社会モデル転換、支給決
で、障害者自立支援法とは大きく
名と
異なります。今まで、障害者自立
障害者自立支援法は、自立支援
という名前とはうらはらに障害を
祉法を作ろうと連携し、一致して
活を総合的に支援するための法律
月
日の民主党の厚労部門会議
そ れ ぞ れ の 想 い を も ち な が ら も、 ︵仮称︶﹂であります。その後、
援法等の一部を改正する法律案
もった方の自立を阻害する制度と
取り組んできました。これは、日
ちかくの地方議会にお
訟団なども声をあげています。そ
弁護士、かつて国と和解をした訴
見書が国に出されています。また、
いても総合福祉法の早期制定の意
をあげ、
で、断じて許されません。このよ
支援法によって踏みにじられてき
うな状況でたくさんのなかまが声
55
30
2
加していました。
5
さて、通常国会開始時における
する総合福祉部会の骨格提言﹂が
提出予定法案名は﹁障害者自立支
10
5
んを招いた
﹁障害者総合福祉法
﹃骨
を連ね、100名以上の参加が今
本の障害者関係の歴史において画
立支援法の廃止と総合福祉法案の
谷口 実
21
後の行方に大きな関心をもって参
20
なりました。
それは財政の抑制と、
21
60
8
−3−
1
月 日㈰に桜木町の横浜市健
康福祉総合センターホールにおい
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して、少しではありますがようや
くマスコミもこの問題についての
2
記事を扱うようになってきました。
ていくことはたやすいことではあ
月半ばまでに閣議決定
3
りません。 月中には提出法案が
決まり、
がされます。そして、今国会で決
議されます。この記事がみなさん
のもとに届くときには国会も終盤
となり採択されているかもしれま
せん。その時、どのような法案に
なっているか、短い期間でできる
ことをしっかりやっていきたいと
思います。ここでどのような形に
水野 智也
なっても、この骨格提言が障害者
障害者地域活動ホームあさひ
の施策のあるべき姿として実現の
掲示板
ために最善を尽くしたいと思います。
東日本大震災
明日への
そうした中で、国民の理解を得
ながら障害者総合福祉法をつくっ
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東日本大震災復興支援計画 資金送付報告
日増しに寒さが厳しくなっておりますが、お変わりありま
せんでしょうか。
さて、この度は、多額のご芳志を賜り、深く感謝いたして
おります。
頂きました支援金は、流失したグループホームの再建資金
及び利用者の必要品の購入のために大切に使わせていただき
ます。
大津波により流失したグループホームのことについては、
震災後早くからNHKの取材を受け、テレビ放送となりまし
た。
入居されていた方々は、震災後からひかみの園で避難生活
をしておりましたが、6 月末には、仮設住宅(旧雇用促進住
宅)に移動しました。
個室ではなく、不自由ながらも自分たちの部屋が持てたこ
とで、気持ちも落ち着いたようです。
現在は、グループホーム型仮設住宅も建設していただき、
個室によりプライバシーも守られるようになっています。
今後、公的な補助も活用して、新たなグループホーム建設
も検討して行きたいと考えておりますので、末長いご支援を
よろしくお願い申し上げます。
いただきましたご芳志の受領書を同封いたしますので、ご
確認願います。
寒さがますます厳しくなりますので、お体にお気をつけ、
ご活躍下さい。
本当にありがとうございました。
2011 年 12 月 5 日
TEAM 3 事務局 横浜市障害者地域作業所連絡会 様
特定非営利活動法人 さぽーとセンターぴあ
代表理事 青田 由幸
支援金のお礼
向春の候、皆様におかれましてはますますご健勝のことと
お慶び申し上げます。今年は例年にない大雪とのことですが、
お変わりございませんか。
さて、このたびは、多額の支援金を賜り心より感謝申し上
げます。頂戴いたしました支援金は、当事業所及び利用者の
活動のための必要品の購入ならびに事業所の復興のために、
大切かつ有効に使わせていただきます。
今後とも被災地への支援活動にご協カを賜りますよう何と
ぞよろしくお願い申し上げます。
立春とは申しますが、お風邪など召しませぬようお気を付
けください。
まずは書面をもちましてお礼のご挨拶を申し上げます。
〒975−0034
福島県南相馬市原町区上渋佐字原田 94 − 4
特定非営利活動法人 さぽーとセンターぴあ
*地域活動支援センター 自立研修所 えんどう豆
*生活介護・自立訓練事業所 デイさぽーと ぴーなっつ
*就労継続支援B型事業所 自立研修所 ビーンズ
平成 23 年 12 月 9 日
TEAM 3 御中
社会福祉法人愛育会
ひかみの園園長 菅野 正明
23
11
1
24
2
支援金寄付者芳名︵団体名敬称略︶
︵H 年 月 日∼ 年 月末日までの振替分︶
地域作業所ふれんど運営委員会
NPO法人シャロームの家
金沢
福祉センター 活動ホームシーサ
イド 活動ホームふたまたがわ
21
ミコミコカンパニー
活動ホーム
あさひ
ほどがや希望の家
活動
ホームもとみや 社会福祉法人ぴ
ぐれっと
なぎさ 世紀
シャ
ロームの家カラオケクラブ
竹内昭子様
事 業 報 告
−4−
市作連
13
職員交流会 ほどがや
7 30
1
平成二十四年
1
10
2
・
3
83
2
希望の家
・
当事者研修会
ラポール
・
定例会・横浜市予算概要
説明会︵三連絡会︶
│
27
・
﹁地域作業所手作り製品
﹂ 有隣堂戸塚店
フェア 〒
222
0035
│
︵市精連共催︶
・
﹁兎と亀﹂ 号発行
発行人
神奈川県身体障害者団体定期刊行物協会
横浜市港北区鳥山町一七五二
横浜ラポール 階
編集人
横浜市障害者地域作業所連絡会
横浜市保土ヶ谷区坂本町一二八
FKDビル 四〇三号
電
話
〇四五︵四四二︶三九一七
FAX
〇四五︵四四二︶三九一八
編集責任者
佐藤 文明
定
価
一五〇円
〒
240
0043
3