気仙 友美 伊藤 展佳 小松 麻由莉

平成25年度新入社員の横顔
ゆうゆうスタッフとしての1年目
2013年4月入社したゆうゆうの大卒採用3人に、新入職員
としての半年間を語ってもらいました。今年は渋谷のカフェ
や海外研修と、常に変化するゆうゆうは新人から多様です。
小松
麻由莉
みんなが輝く
カフェを創りたい!
社会福祉法人ゆうゆう
共生型コミュニティ農園「ぺこぺこのはたけ」勤務
北海道医療大学卒
渋谷のカフェでラテアートを学ぶ
実は大学時代からカフェが大好きで、就職したら働け
という動機もありましたが、職員の方の人間性に惹かれ
ーヒーの匂いが好きなんです。
仲間を大事にしていて、
スタッフ一人ひとりまで理念が
の忙しいお店なんですが、店長さんを始めみなさんに
たからですね。イキイキとしていて気さくでまっすぐで
しっかりと息づいているように感じられました。
今は「ぺこぺこのはたけ」で働いています。調理人の方
と利用者さんと一緒に、食材を手配したり調理したりお
客様の相手をしたりとお店作りをしています。
そんなある日
「新事業のダブルトールカフェの担当を任
せたい」
と言われました。
(医療大学の10階ラウンジに
しかし北海道に帰って来て思
渋谷での研修は着いてすぐ始まりました。いつも満員
週間はとても楽しくて夢のよう
よくしていただいて、充実した1週間を送ることが出来
ました。北海道に戻ったらもう誰にも聞けないので1週
な時間でした。そして北海道初上
陸のこのダブルトーカフェを利用者
さんと一緒にこの地でできるなんて、楽しみでワクワク
します。彼らが生き生きと働く姿を思い浮かべながら、
み比べ、毎日15本も1ℓ牛乳を使ってラテアートの練習
★学生ボランティア時代から福祉マインドが高く中心的
をしましたが、お店の方々は忙しいのに優しくつきあっ
て下さいました。コーヒーの世界は奥深く、1週間でコ
とてもありがたく思いました。
に失礼だと思いました。
まして自分が責任者でコーヒー
気仙
友美
い返してみれば、カフェでの1
間でしっかりオペレーションを学んでくるように言われ
ていたので、朝から晩まで毎日何10杯もコーヒーを飲
作る本格カフェの担当を)1年目の私に任せていただ
けるということで、私でいいのかと不安もありましたが
店をやるなんて!
ないだろうと思ってカフェでバイトしてたくらいです。
コ
ーヒーのことを分かろうとするなんてダブルトールさん
NPO法人ノーマライゼイションセンターにょきにょき
共生型地域複合サロン「よるのにじ」勤務
藤女子大学卒
彼らの輝く仕事場を創っていきたいと思っています。
な存在だったという小松さん。責任感が強く真面目な性
格で信頼を得ています。
※ぺこぺこのはたけ:地域の方が集うコミュニティ農園併設の地
産地消がコンセプトの本格和食レストラン。
欧州でのアールブリュット研修
障がい者アートで
変わる価値観
兄が障がいを持っているので、漠然と障がいのある人
ガイドに障がい者アートに関わる6人で、フランス、ス
が障がい者だ
を専攻して、養護学校の教員免許を持っています。
した。イタリアのヴェネツィア・ビエンナーレは1日で回
となく純粋に
と関わる仕事がしたいと思っていました。大学でも保育
ぺこぺこのはたけ
入口で
ゆうゆうに入ったきっかけは、ボランティアで働いたと
きに触れた子ども達のその後の成長を見届けたかった
イス、イタリアの3カ国を訪れ、美術館などを見学しま
パリで美
術
館スタッ
フと
からというこ
商品として評価され、美味しい美し
4年生の秋にゆうゆうの求人票を見て興味を持ち、面
りきれなくて2日間掛けて見学したんですが、
メイン会
とおりの現場を周って、職員さんが障がいのある方と楽
中に日本の澤田真一さんの作品が展示されていて嬉し
うふうになればいいなと、ツアーを通じて思いました。
ゆうゆうに入ってからは「よるのにじ」で働き始めまし
このツアーでは、やっぱりヨーロッパは美術が市民の日
ったという気仙さん。常識に捕われない非凡さとレスポ
行かないか?」
と言われた時には、海外に行ったことも
けられ家族や若いカップルで美術館を訪れる姿が見ら
さで、重度障がいの方の就労支援に奮闘しています。
接していただき現場実習に入って児童デイ、就労とひと
しそうに働く姿に自分もこうなりたいと思いました。
た。職場に電話があって突然「2週間ヨーロッパ研修に
無いし英語もしゃべれないので本当にびっくりしたんで
すが、貴重すぎる機会なので逃してはいけないと
「行か
せてください!」
と即答しました。
今回の「アールブリュット・ツアー」
では、キュレーターを
い気持ちになりました。
常生活にとけ込んでいると感じました。家には絵画が掛
れ、
どこの美術館も混んでいました。そして障がい者の
作品もアートとしてちゃんと評価されていました。
ゆうゆうには評価されたアールブリュット作家がいる訳
ではありませんが、利用者さんが創るサービスや商品
社会福祉法人ゆうゆう ヘルパーステーション「ajisai」勤務
北海道医療大学卒
大学2年生の時からゆうゆうでボランティアとして子ど
自分の支援はそっくりそのまま返ってくるなと思ってい
て、良い支援が出来ない時は利用者さんの状態も悪く
なりますし、良い支援が出来た時は利用者さんも状態
支援を通じて利用者さんのいい笑顔が返って来た時
職員になってからは役割も増え、責任の重さを痛感して
いて、学生時代のボランティアやバイトも経験はあるも
のの一から学び直しています。もっともっと利用者を知
なく高齢の方もさらに地域で問題を抱えている方も支
り関わり、活動をきちんと組み立てられるようになりた
れました。
★高齢者も障がい者も困難なケースと思われる利用者
えるという、地域全体を巻き込んでいる様子に強く惹か
今はケアホームの「ゆうゆうのいえ」
とお出かけ支援の
「Ajisai」で、知的障がいの子供や成人の方のゲームや
スポーツ、買い物やお出かけ支援、さらに泊まり込みの
介護や生活介護なども行っています。
自分の支援がそのまま返ってくる
※ごちゃまぜサロン:小さな子どもから高齢者まで、障がいのあ
る人も無い人もごちゃまぜで一緒に作り上げるサロン。
※パーソナルアシスタント:公的制度では提供できないちょっと
した通勤支援や買物支援等を行う住民による有償ボランティア。
は、
とても嬉しくなります。
表されるように障がいのある子ども達のお世話だけで
※よるのにじ:江別町にある共生型地域複合サロン。江別産食材
で作ったドーナツを販売し、地域の人が集う。
※アールブリュット:近年欧州中心に盛り上がる障がい者アート
を中心とした新しい価値観をもたらすアートムーブメント。
で、毎日自分が成長していると感じます。
もともと高齢者介護をやりたくて介護福祉士の資格を
「ごちゃまぜサロン」や「パーソナルアシスタント」に代
ンスの良さで期待の星です。持ち前のポテンシャルの高
い上げる積極性…など、天賦の才能にあふれています。
も良くなります。
取りたくて福祉系の大学に入ったのですが、ゆうゆうの
★応募の自己プレゼン書が写真入りでパンフのようだ
活動を通じて、障がいのある方が純粋さや誠実さなど
自分に無いものをたくさん持っていらっしゃってるの
も達と関わっていて、3年からはヘルパーの資格を取っ
てバイトで働いていました。
いと思った商品をたまたま障がい者が作っていたとい
いと思っています。
さんとも、
カベを作ること無く楽々と懐に入っていけるよ
うに見える伊藤さん。一時的でなく継続して友人のよう
につきあえる粘り強さ、
ごちゃまぜサロンで高齢の利用
者さんが喜んでくれるならと演歌を堂々とアカペラで歌
利用者さんとパークゴルフ
日々学びながら
成長を実感
伊藤
展佳
場はアールブリュットで占められていました。その真ん
広報実績(メディア掲載放映)
■新聞掲載実績
2012年
11月13日 北海道新聞札幌近郊版 どう似ぬかより前向きに考えて 生き
る尊さ訴え 鎌田さん講演 当別
6月1日 北海道新聞札幌近郊版 当別町まちづくりへ道医療大との連
携深化
5月2日 北海道新聞札幌市内版 フォーカス「当別に元気を」若手の
NPOと協力 団塊世代地域の絆結ぶ
3月13日 北海道新聞札幌近郊版 まちづくり目指し野菜スイーツ完成
2011年
11月22日 北海道新聞札幌近郊版 当別に共生型農園開業「ぺこぺこの
はたけ」障害者就労、住民との交流の場
7月16日 北海道新聞全道版 当別のNPOが被災障害児施設 岩手で夏
休みに開設
5月21日 北海道新聞札幌近郊版 障害者の就労、高齢者に生きがい「コ
ミュニティ農園開設へ」
2010年
7月8日 北海道新聞留萌・宗谷版 身近でできる福祉学ぶ 枝幸中 NPO所長が特別授業
3月13日 北海道新聞空知版 夕張・ゆうゆう24障害者対象にデイサー
ビス
2月22日 北海道新聞留萌・宗谷版 「支え合い」
どうしたら 町民有志が
研修会 枝幸
2月5日 北海道新聞留萌・宗谷版 町民活動の架け橋に 枝幸 21日
有志が初研修会
2月1日 北海道新聞札幌市内版 道央ひとワイド 官民が協力して福
祉の充実に力
2009年
12月2日 北海道新聞札幌近郊版 リングプル車いすに変身 当別小町
内のNPO法人に寄贈
12月1日 北海道新聞札幌近郊版 介護、一時保育幅広く 市内初「フレ
キシブル支援センター」
11月26日 北海道新聞札幌近郊版 誰もが住みよい当別どうつくる 29
日に勉強会
10月1日 北海道新聞札幌近郊版 国が推進「フレキシブル支援センタ
ー」今日町内に開設
9月29日 北海道新聞札幌近郊版 「福祉の当別」町挙げ勉強 地場の
味楽しむ企画も
9月11日 北海道新聞空知版 高齢者に弁当を宅配 さぽーとセンター
シューパロ所長 安斉尚朋さん
8月5日 北海道新聞空知版 夕張 弁当宅配事業を開始 高齢者向け
NPOが障害者雇用
7月1日 北海道新聞空知版 高齢者配食、作業受注も NPOゆうゆう
24事業計画を説明 夕張
6月27日 北海道新聞空知版 NPO「ゆうゆう24」高齢者宅に弁当お届け
夕張
3月12日 北海道新聞札幌近郊版 「美しいまち」のゆくえ 脱却 民間
に進んで協力 変わる意識浸透が課題
3月4日 北海道新聞札幌近郊版 当別 夕張の医師招きフォーラム 介護予防の大切さ学ぶ
2月3日 北海道新聞札幌近郊版 介護予防学ぼう 28日、当別でフォ
ーラム
2008年
12月6日 北海道新聞夕刊全道版 情報フラッシュ 高齢者の憩いの場、
障害者雇用支援 市民「元気もらえる」
10月14日 北海道新聞空知版 日本財団NPOに車寄贈 診療所送迎する
きょう活動開始
9月23日 北海道新聞空知版 夕張「はまなす会館」NPOが管理来月6日
再開
9月9日 北海道新聞空知版 まち人 集いの場を支える黒子 沼孝義
さん 夕張市
8月22日 北海道新聞空知版 廃止施設の暖房移設 夕張・はまなす会
館 冬季利用可能に
8月12日 北海道新聞札幌近郊版 地域のサロン障害者と共に 当別に
交流拠点開設
8月7日 北海道新聞空知版 「はまなす会館」管理者再公募
7月29日 北海道新聞札幌近郊版 当別の福祉活動の拠点「ターミナル」
オープン
7月8日 北海道新聞札幌近郊版 ボランティアの拠点完成「当別の地域
福祉ターミナル」
5月26日 北海道新聞札幌市内版 道医療大・障害者向けオープンカレ
ッジ
4月5日 北海道新聞札幌近郊版 働く障害者支える施設に 当別にサ
ロン起工 ボランティアの活動拠点も新設
2月28日 北海道新聞空知版 暖房ボイラー半年で故障 集会所運営の
NPO苦慮 本格修理に数百万円
1月25日 北海道新聞札幌近郊版 地域の福祉新たに2拠点 支え合い
広げたい 当別
2007年
11月9日 北海道新聞空知版 がんばる夕張 「はまなす会館12日から
再開」
2006年
8月29日 北海道新聞札幌近郊版 看護の仕事新たな発想で 道医療大
で学術大会
5月27日 北海道新聞札幌近郊版 ニュータウン大麻団地40年 学生パ
ワー空き店舗 知恵絞り活用
3月16日 北海道新聞札幌近郊版 子供の一時預かり支援 登録制で利
用、協力(ファミリーサポートシステム)
2005年
11月25日 北海道新聞札幌近郊版 地域づくりを考える講演会 きょう江
別で
■寄稿・論文
■テレビ放映実績
2012年「発達障害白書」誌 障害児・者の地域生活支援を通じた街づくり
2012年「精神科臨床サービス」誌 当別式共生型のまちづくりと、新たな
高齢者の地域生活支援の在り方について
2012年「ノーマライゼイション」誌 「地域を創る」
という理念を掲げて∼
田舎町北海道当別町発、NPO法人ゆうゆうの取り組み∼
2012年「しゃりばり」誌 地域を巻き込む共生の街づくり
(当別町)
2012年「月刊福祉」誌 居住支援をどのようにデザインするか
2013年
8月31日 NHK Eテレ 支えること、支え合うこと∼認知症と地域社会∼
7月6日 北海道放送「森崎博之のあぐり王国北海道」当別町編「とうべつ
ぶらんでり」
2012年
12月11日 北海追文化放送スーパーニュース 福祉現場いきいきビジョ
ン「ごちゃまぜ!?福祉」