当院における臨床検査技師の 内視鏡検査参画について ○鈴木宏幸 柏市立柏病院 検査科 飯村幸子 吉田陽子 谷口理絵 木村浩則 亀谷 寛 松田圭介 はじめに 近年、NST、ICT、糖尿病教育指導等、チー ム医療に臨床検査技師の参画が進んでいる。 当院でもかねてから上記の委員会等、チー ム医療に積極的に参加していたが、新たに 内視鏡検査への参画を始めた。 これまでの活動と、現状を報告する。 Kashiwa city Hospital 柏市立柏病院 病床数 診療科目 200床(一般病床) 内科、神経内科、呼吸器内科、消化器内科、循環器内科、 内分泌・代謝内科、外科、整形外科、泌尿器科、眼科、 小児科、リハビリテーション科、放射線科、麻酔科 当院内視鏡検査 年間件数(H21.4~H22.3) 上部:約2900件(ERCP・ESD・EUS等含む) 下部:約900件 医師数 消化器内科:6名 外科:4名 GIB(Gastro Intestinal Bleeding)ネットワークに参加 GIBネットワーク 近隣三市(柏、松戸、流山)で、吐血、 下血患者発生時、救急当番病院が受け入 れ不能の場合に最後の受け皿として、か かりつけ、専門外の当直医等一切関係な く患者を受け入れる体制。 現在7病院が参加 内視鏡室業務 2008年10月 2名 ↓ 2010年10月 5名 平日1名が、内視鏡室出向 業務内容 ・検査介助 ・検体、伝票整理 ・機器洗浄 ・機器保守・点検 ・夜間・休日オンコール対応 参画によってもたらされたもの 検体不備の減少 無用な再検査を防ぐ 外部委託先からの問い合わせ減少 迅速な結果報告 看護師、看護助手との業務連携 スムーズな患者移動 人員増加により同時に複数検査が可能 検査待ち時間の減少 チーム医療 診療/看護/検査部門との一体化 内視鏡検査 看護師 薬剤師 医 師 検査技師 検体処理の知識と技術→時間短縮→患者サービス 今後の課題 診療各部門との連携強化 臨床検査技師としての育成マニュアル作成 内視鏡検査の知識と技術の向上 消化器内視鏡技師認定の取得 まとめ チーム医療として内視鏡検査に参画し、臨床 検査技師の専門性を生かすことによって、 より高度な医療の提供が可能となった。 臨床検査技師が積極的にチーム医療に参画す ることで、良質な医療の提供と検査室の存在 意義の向上に繋がるものと考える。
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