オウチゴハン向上委員会がお届けする 『食の幸せ』 通信。 ( &Inner Beauty 情報 ) Vo.68 2014.12. ~ 毎日の食卓がひと工夫でこんなに素敵に!豊かに!~ シニア野菜ソムリエ 関 宏美 【オウチゴハン向上 2014 年 12 月の POINT!とは・・・】 【テーマ】 フレッシュな香りが広がる“禁断の果実” りんご 何かと忙しい師走に! 1 日 1 個のりんごは医者知らず ■今月のポイント 今月は旬のりんごを煮て、簡単におやつをお楽しみいただけるご提案です。 リンゴ煮に使うレモン汁は、りんごの色目をより鮮やかにし、甘味を引きたててくれます。 余ったりんご煮のシロップを紅茶の甘味として使ったり、りんご煮はヨーグルト混ぜたりバニラアイス と一緒にいただくとバリエーションが広がります。 たくさん作って存分に楽しみましょう。 ■ ささっと簡単!りんごパイ 材料: ① りんご・・・・・・・1/2(5mm スライス) ② 砂糖・・・・・・・・大さじ1.5杯 ③ レモン汁・・・・・・小さじ1/2 ④ パイシート・・・・・1/2シート ⑤ 卵黄・・・・・・・・少々 ⑥ グラニュー糖・・・・小さじ2 ⑦ シナモンパウダー・・お好みで 作り方: ① オーブンを 200 度で予熱しておく。 ② りんごはよく洗い、皮ごとスライスし、塩水にさらす。 ③ 鍋に①を水切りし、砂糖、レモン汁を入れて火にかけ、沸騰したら弱火にして蓋をして5~6分くらい 蒸し煮をして冷ます。 ④ 天板にオーブンシートを敷いてパイシートを並べ、卵黄を全体的に塗る。汁気を切ったリンゴ煮を並べ、 グラニュー糖をふる。 ⑤ オーブンに入れサクっとなるまで焼く。お好みでシナモンパウダーをふっていただ ■リンゴ バラ科リンゴ属 原産地:中央アジア地方 旬:9 月~1 月頃 旧約聖書のアダムとイヴの物語において、神様から「決して食べてはいけない」と言われていたにも関わ らずイヴのが口にしてしまった果物が「りんご」です。りんごの歴史はとてもとても古く、紀元前 6000 年頃にはトルコで登場していたようです。しかし日本では本格的にりんごが栽培されるようになったのは 明治時代になってから。 りんごはとっても品種の多い果物です。現在主に栽培されている品種は 100 種前後と言われ、世界的には 数千から 1 万種ほどにもなるのだとか!日本では「ふじ」が大多数を占めており、次いで「ジョナゴール ド」や「つがる」などが多く出回っており、皮が黄緑色の「王林」も人気です。 冬の果物といえばやっぱりみかんですが、りんごも欠かせませんよね。年の瀬には家族でこたつでりんご でさっぱり、いかかでしょうか? 【Inner Beauty Point】 ◆こんなにある!りんごに秘められたパワーの数々 ・有機酸 りんごはクエン酸、リンゴ酸といった有機酸を多く含み、胃腸の働きを良くし、殺菌作用などの効果があ ります。また、これらの有機酸は疲労の原因となる乳酸の代謝に作用するため、疲疲労回復効果が期待さ れています。肩こりや腰痛の防止にも。 ・カリウム カリウムは、体内のナトリウムを排出して血圧を下げる効果があります。年末でお酒を飲んだりおつまみ に塩気の強いものを食べすぎたり…この季節は塩分の過剰摂取に要注意!カリウムには塩分などの余分な ナトリウムを運び出し、血流を改善する働きがあります。1 日 1~2 個のりんごで血圧の降下が期待できる という研究もあります。食後のデザートにおすすめ! ・食物繊維(ペクチン) 水溶性食物繊維であるペクチンは、主に皮の部分に多く含まれています。整腸作用、コレステロールの排 出、便秘予防・大腸ガン予防などなど様々な効果が期待できます。 ・ポリフェノール りんごポリフェノールはカテキン類、フラボノイド類など非常に多くの種類がありますが、特にプロシア ニジンというポリフェノールが多く含まれており総ポリフェノール量の約半量を占めます。また大変強い 抗酸化活性をもつことで知られています。 さらにプロシアニジンは抗酸化作用だけでなく、抗アレルギー作用やコレステロール低減作用など様々な 健康効果が発表されています。これからもりんごポリフェノールのパワーから目が離せません。 【知っ得POINT】 ◆もはや常識?りんごはむいたら塩水へ りんごは皮を剥いていると茶色く変色してきます。これは酸素に触れることで起きる酵素的褐変です。 なので、酸素に触れないよう剥いたらすぐに塩水に浸けるかレモン汁を加えた水に浸しましょう。 【目利き POINT】 � 軸が太く、果皮が赤く染まり、ハリとツヤがあるもの � 持ったときにずっしり重みを感じるもの。大玉よりも中玉が美味。 � お尻の方までしっかりと紅くなっている物の方が熟しているもの。上が紅く下の方が緑の物は完全に 熟していないので、酸味が強め。 【保存法】 ポリ袋に入れて密封し、冷蔵庫や涼冷暗所で保存します。保存時は「低温かつ高湿度」に保つのがポイン トですが、一般の家庭用冷蔵庫ではそれほど日持ちしないので早めに食べましょう。 りんごはエチレンガスと呼ばれる成長ホルモンを発するため、他の果物や野菜と一緒に保存するとそれら の成熟を促し、熟しすぎや腐敗に繋がります。そのため、冷蔵庫に入れる際は必ずラップでくるむか密封 できるポリ袋に入れましょう。
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