須賀川養護学校 ICT 活用プロジェクト (Information and Communication Technology) 「どこでもつながる授業づくり」 ∼インターネットとスカイプを利用した学習機会の創造∼ 須賀川養護学校は、病気のための治療や入院、生活規 制が必要な児童生徒が学んでいる特別支援学校です。 病気や障がいによって校外に出ることができない児 童生徒に対しては、インターネット回線とビデオ通信ソ フト「スカイプ」を利用することで学習の機会が得られ るよう取り組みを行っています。 一例として、須賀川本校と福島市の医大分校、郡山市 の郡山分校とは、学校長が始業式・終業式などの場面で 児童生徒と語りあいをしています。 インターネットビデオ通信ソフト「スカイプ」による 相互通信は、学校や家庭にあるパソコンとインターネッ ト回線があれば使用することができ、交流及び共同学習 や教科学習でのゲストティーチャーによる指導、先生方 の研修会などでも、ビデオ会議を行うことが可能です。 新学習指導要領においても、ICT 機器の活用が盛り込 まれました。子供たちと楽しみながら様々な授業で ICT 機器を活用してみませんか。 須賀川養護学校の今までの活用の事例については、2 ページを御覧ください。 活 用 事 例 と 学 習 場 面 内 容 の 説 明 わかくさ学習棟は、独立行政法人国立病院機構福島病院に入所している重度心身 ○高等部立会演説会 (生徒会行事) 障害児・者が学習を行う学校施設です。校舎から離れているため、移動する時間など 【本校舎体育館⇔わかくさ学習棟への中継】 (わかくさ教育部) を有効に活用するためにビデオ通話による中継を実施しました。 発表会の鑑賞を計画しているが、音楽室は紫外線カットフィルムが貼られておら ○高等部自立活動(音楽) ず、晴れた場合は光線過敏症の児童が音楽室での鑑賞ができないため、小学部教室 【音楽室⇔小学部1組教室への中継】 ○松明あかし(地域行事) 【須賀川市翠ケ丘公園⇔わかくさ学習棟への中継】 ○小学部おはなしひろば(読み聞かせ会) 【小学部1組教室⇔小学部2組教室】 ○平成 21 年度入学式(学校行事) 【本校舎体育館⇔わかくさ学習棟への中継】 ○ 「竹をとりにいこう」 (小学部生活単元学習・自立活動・総合的な学習の時間) 【学校校舎外⇔小学部1組教室への中継】 ○小学部行事「寿会との交流」 (地域の方と一緒に学校周辺ゴミ拾いボランティア) 【学校校舎外⇔小学部1組教室への中継】 へビデオ通話の中継を準備し音楽鑑賞をすることにしました。 わかくさ教育部の児童生徒は病状などから夜間外に出ることができず、地域の伝 統行事「松明あかし」には、今までは事前学習や事後学習だけ参加する状況でした。 「松明あかし」会場の様子や松明が実際に燃えているところを見たい!との希望か ら、わかくさ学習棟と会場とのビデオ通信による中継を実施しました。 当初の予定では、読み聞かせ会を体育館にて小学部全員で行う予定でしたが、イ ンフルエンザが流行し、病後の感染を極力避けるため、2クラスの教室に分けて、 「読 み聞かせ」の中継を実施することにしました。 病気や障がいの状態により病室から出ることができない児童生徒が、ベットにい ながら式場(体育館)の状況を共有できたり、呼名の声を聞けたりすることと、体 育館のスクリーンに児童生徒を映し出すことで、ほかの児童生徒に一緒に入学する ことを感じることができるようにするため、ビデオ通話による中継を実施しました。 光線過敏症(光アレルギー)の児童は屋外での活動ができないため、小学部行事 の「たなばた祭り」で使う竹がどのように生えているかなどの身近な自然の事象に ついて理解することを目的に、ビデオ通話によって竹を取る様子を中継をしました。 光線過敏症(光アレルギー)の児童はごみ拾いボランティアに参加することがで きません。学習の広がりやコミュニケーション面に大きな支障をきたしています。 それらを補うために活動の様子をビデオ通信で中継することで、活動の様子を見た り、他の児童生徒や寿会の方へ質問をしたりやりとりをしながら参加しました。 ○このパンフレットのダウンロードや活用事例の詳細については、 福島県立須賀川養護学校 ICT ホームページ(http://www.sukagawa-sh.fks.ed.jp/ict/index.html)もあわせて御覧ください。 また、お問い合わせについては須賀川養護学校 ICT 委員会([email protected])までお願いします。
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