e s s a g e 卒業生の皆さんへーご卒業おめでとうございます 学長 濱名 篤 Atsushi Hamana 皆さんは本学の大きな変化を実感しながらキャンパスライフを送って来られました。尼崎キャンパスが完成 し、教育学部の皆さんは三木キャンパスから尼崎キャンパスへの引越しを経験しました。教育面では、KUIS 学習ベンチマークのもと、サービスラーニング、インターンシップ、カンボジア、アメリカ、中国、韓国、台湾な どでの様々な体験型プログラムが充実して、学生諸君によっては数多くの学生時代にしかできない経験と、 教室での学びの繋がりを実感しつつキャンパスライフを過ごしてこられたと思います。 また、東日本大震災という未曾有の悲劇が起こり、皆さんの就職活動にも大きな影響が出ましたが、何より も、日本社会の価値観自体が見直されることになったことも忘れられません。エネルギー、安全、人と人との 繋がり、家族、そして幸せといった、これまで当たり前のことと思われてきた価値に対する自問が起きたこと は大きな変化でした。 個人の幸せの尺度が何によって決まるかはいうまでもなく、まちまちです。 しかし、自らの不幸せを嘆くこと は容易かも知れませんが、自らの経験したこと、学んだこと、自らの周りにいる人々に自分が愛され愛してい ること等、自らの歩みの中にある幸せの価値を忘れないでいてほしいのです。卒業生の諸君と話をすると学 生の時は楽しかったとか、学生の時にもっと勉強をしておけばよかったといった声をよく聞きます。 しかし、そ れらの思いを抱くときに、自分の苦しさや辛さを不幸せと思うのではなく、そのような豊かな財産を自らが築 いてきたことに自信を持ってほしいと思います。 ポートフォリオの形で自らの成長の記録をしっかり残してきた人はいうまでもありません。また、ベンチマー クは大学で学んだ社会人として共通して求められる、汎用的に求められる能力・スキルを体系化したもので すから、現時点の達成度も大事ですが、これからの社会生活でも自分の成長を定期的に確認することも有効 かつ重要ではないでしょうか。大学を卒業したら、これらの道標が不要になると思わず、自らの成長の跡を肯 定的に思い出し、自分のさらなる成長への振り返りをしてほしいと思います。皆さんが20余年の人生を通じ て築いてきた道筋と、本学での成長が、これからの皆さんの人生のベンチマークとして、これからの幸せの 証拠として活かされることを祈念してやみません。 最後に、皆さんの写真は三木キャンパス1号館階段に末永く掲示しています。学生時代が懐かしく思い出 されるときには、本学に戻って卒業時の自らの姿を是非確認しに来てください。母校は常に皆さんに門戸を 開いています。ご卒業おめでとう! アドバイザー(担当教員)から卒業生へ贈る言葉 …豊かな財産を自らが築いてきたことに誇りを持ってほしい M 個人の幸せの尺度は何によって決まるのか 特集:卒業生へ贈る言葉 ~2011年度学位記授与式を迎えて 人 間 科 学部 卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。長かったようで短かった大学生活も終わりました。いよいよ社会に出ていくわけです。なにがしかの組 織に属してなにがしかの仕事をされるでしょう。いろんな人々と接することになるでしょう。良いこと悪いことさまざまに経験するでしょう。それが人間の幅 を広げ深みを増していくことになります。前向きに頑張ってください。お元気で。 (太田 裕彦) 人間心理学科で学んだことは、これからの長い人生において、きっと役に立つと思います。人を思いやり、事実を見定め、強い信念で物事を進めてい く。そんな社会人として頑張ってください。ご卒業おめでとうございます。 (桐生 正幸) 社会人になる皆さんに新しい門出に向けてエールを送ります。一つひとつ地道な努力の足跡で、輝かしい未来につなげよう。常に向上心を忘れずに、 目標を持って前へ進もう。希望に満ちた大空へ、知識を翼に羽ばたこう。 ご卒業おめでとうございます。 (肖 威) ご卒業おめでとうございます。 大学生活を振り返れば、楽しい・嬉しい・辛い・悲しいなどのさまざまな思い出がよぎることと思います。卒業は、社会人としての新たなスタートです。これ からの日本を担う皆さんが、よりよき社会人として活躍されることを切に祈っております。 (栢木 隆太郎) 過ぎたことを悔やんだり、先のことを心配したり、出来ないことや足りないものについて心を砕くのはやめにしましょう。どのような状況にあっても、 “今、自分にできること” を考え、それを行動に移す。そうすれば道はきっと開けるはずです。あなたの頑張り、遠くで応援しています。 (清水 美知子) ある本の中で「人間的成長を促す3要素」が紹介されていたので、皆さんにも紹介させていただきます。第1に「読書」 (活字文化に浸る)、第2に「旅 (特に海外)」 (カルチャーショックを味わう)、第3に「聞き上手」 (耳学問)です。これらを参考にし、今後の人生をさらに充実させていって下さい。 (広沢 俊宗) 02 KUIS Campus NEWS Vol.54 特集:卒業生へ贈る言葉 ● 2011 年度学位記授与式における表彰者● 4年間、皆さんはこのキャンパスで多くのことを体験し、学ばれたことでしょう。身に つけた知識や技術は使ってこそ光ります。是非卒業後も知識や技術を磨き続けてくだ さい。また、このキャンパスで出会ったさまざまな人たちは皆さんの宝です。社会に出 て、さらに多くの人との出会いの輪を広げてください。 (藤木 清) ※ビジネス行動学科4年生アドバイサー兼務 新たな船出に心からお祝いを申し上げます。社会は皆さんの新鮮な力を心待ちにし ています。徳川家康は、 『人の一生は重き荷を背負いて遠き道をいくがごとし。急ぐべ からず…』 と言ったそうです。皆さんの着実な成長と大いなる活躍を期待しておりま す。 (古河 逞箭) 皆さんにとってはあっという間の4年間ではなかったでしょうか。 これから先の皆さんの人生には正解もなければ、終わりもありません。学生時代 に比べれば、世間は確実にあなた方を社会人として評価しますから、もはや甘えるこ とは出来ません。それだけに、やり甲斐もあるでしょうし、今まで以上に楽しいときも いっぱいあるでしょう。反対に、責任のある仕事を任されたプレッシャーで、苦しくて泣 きたくなるときもあるでしょう。 その一つひとつがあなた方に課された成長のためのステップとなります。皆さんが いつでも元気で明るく、笑顔を絶やさない日々を送られることを祈ります。 (中山 誠) 「渡邉ゼミの諸君へ」ー卒業おめでとう。欠席も何回かありましたが、一番印象深 かったのは皆さんが卒業論文にかけた情熱です。 「もうどうしようもないな」と思って いた人たちがなんとすばらしい論文を作成してくれました。また一人ひとりの気持ち が伝わってくるものでした。そしていずれも個性的で、人間味あふれるものでした。こ のことからも皆さんのこれからの人生はとても豊かなものになるのではないかと思っ ています。 (渡邉 直樹) 大学で学んだ意味は、後からでしかわからないことのほうが大きい。 私は学部時代に習った社会調査論の半分以上は理解できませんでしたが、見よう 見まねで調査に参加し、論文を書き、学生を指導しているうちに、ようやく理解できる ようになりました。そのときは独学で身につけたと思っていたのですが、冷静に振り 返ってみると、半分以上は学部時代に授業で習ったことでした。 (井上 義和) まっすぐに自分の希望に向かって歩んでいる姿を見て、 「いいな」って思いました。 これからの道は平坦ではないかもしれないけれど、転んだり、立ち止まったりしなが ら、自分らしく歩んでください。そして人との出会いを大切に。 (廣井 いずみ) 卒業おめでとうございます。これからまた多くの出会いが皆さんを待っていること と思います。これまでキャンパスで過ごした日々は心の糧となり、皆さんの支えとなる ことでしょう。 ときには大学にまた立ち寄り、さらに成長した姿をみせてください。負けずにさらに 先を行くよう私もがんばります。 (横川 滋章) ご卒業おめでとうございます。終りは始まりでもあります。これからは社会人として 活躍することを期待しております。まずは3年間、与えられた仕事、役割を一生懸命 行ってください。そして、己の無知と可能性の両方をきっと感じとれると思います。そ れ自体があなたの財産になります。ぜひ継続してがんばってください。(坂中 尚哉) ご卒業、本当におめでとうございます。就職活動が大変な中、さまざまな思いをかみし めながら、この一年を過ごされたことと思います。 しかし、つらいと感じる経験と向き合う ことで、人は成長します。成長は輝かしい未来につながっています。どうぞ笑顔を絶やさ ずに、前を向いて、素敵な人生を歩んでください。 (田中 亜裕子) ●学長賞 金谷甲輝(人間科学部人間心理学科) 王 美 (人間科学部ビジネス行動学科) 松下隆紀(教育学部教育福祉学科) 髙坂真平(教育学部英語教育学科) ●成績優秀賞 市村美紀(人間科学部人間心理学科) 岡田奈々(人間科学部人間心理学科) 島井孝明(人間科学部人間心理学科) 稲岡江利奈(人間科学部人間心理学科) 上髙明子(人間科学部人間心理学科) 北瀬茂樹(人間科学部ビジネス行動学科) 徐 文海(人間科学部ビジネス行動学科) 段 明秀(人間科学部ビジネス行動学科) 五百倉慎二(教育学部教育福祉学科) 今井 香(教育学部教育福祉学科) 北山智也(教育学部教育福祉学科) 清井 遥(教育学部教育福祉学科) 橘 真希(教育学部教育福祉学科) ●功労賞 前田基貴(人間科学部人間心理学科) 学生会長を3年間務め、会務に精勤 原田健志(人間科学部人間心理学科) 学生防犯ボランティア団体「ひごの守」や地域における防犯活動や交通安全運 動・三木市さんさん祭で活躍 益田直也(人間科学部ビジネス行動学科) 阪神大学野球連盟春季リーグ戦投手部門ベストナイン受賞(2011)、プロ野球ド ラフト会議で千葉ロッテマリーンズ4位指名(2011)等、本学知名度向上に貢献 宮崎雅哉(人間科学部ビジネス行動学科) 「あじあん祭」実行委員長として大学祭を成功に導く 北山智也(教育学部教育福祉学科) 実行委員長(2010)、総括(2011) として「HEARTフェスタ」で活躍 ●課外活動賞 前田麻更(人間科学部人間心理学科) 「こころのケア学生キャラバン隊」 (サークル)部長として学生を組織、地域住民 の心のケアに寄与 村上晋平(人間科学部人間心理学科) 「こころのケア学生キャラバン隊」 (サークル)副部長として学生を組織、地域住 民の心のケアに寄与 伊藤隼人(人間科学部ビジネス行動学科) 硬式野球部主務として部活動運営に貢献 工藤雄希(人間科学部ビジネス行動学科) 「関西大学対抗テニスリーグ戦」 (2部、2011秋)3位で残留、主将としてチーム 統率、貢献 原 結香(人間科学部ビジネス行動学科) サッカー部主務として4年間支える。2年連続ベストマネージャー賞受賞 前田涼吾(人間科学部ビジネス行動学科) 硬式野球部主将としてチームをまとめる 梶本有三(人間科学部ビジネス行動学科) サッカー部主将としてチームをまとめる (2011) とともに、文武両道を貫きチーム メイトの模範となる ●努力賞 西田陽平(教育学部教育福祉学科) 3年次編入後、社会福祉士資格取得に向けて学内のプログラムや模試に積極的 に参加、好成績を収め他学生の模範となる 松下隆紀(教育学部教育福祉学科) 教員採用試験(兵庫県)合格後、後輩の試験対策指導にあたる等、後輩への意欲 喚起について貢献 ●2011年度課外活動表彰者及び団体 ●個人表彰 東恩納江志(人間科学部人間心理学科・キンボール部) 「キンボールワールドカップ」 (2011)に日本代表として参加、日本男子チームの 準優勝に貢献 竹村大志(人間科学部ビジネス行動学科・硬式テニス部) 「関西大学対抗テニスリーグ戦」 (2011)でシングルスとダブルスに出場、2部3 位の成績に貢献 井上良二(人間科学部ビジネス行動学科・硬式野球部) 阪神大学野球連盟春季リーグ戦特別賞(サイクル安打)受賞(2011) 金丸 俊(人間科学部ビジネス行動学科・硬式野球部) 阪神大学野球連盟春季リーグ戦一塁部門ベストナイン受賞(2011) 亀井優輝(人間科学部ビジネス行動学科・硬式野球部) 阪神大学野球連盟春季リーグ戦外野手部門ベストナイン受賞(2011) 普天間有司(人間科学部ビジネス行動学科・硬式野球部) 阪神大学野球連盟春季リーグ戦外野手部門ベストナイン受賞(2011) 蔵田岬平(人間科学部人間心理学科・サッカー部) 「関西学生サッカーリーグ」 (2部、2011)で得点王、ベストイレブン賞受賞 友利貴一(人間科学部人間心理学科・サッカー部) 「関西学生サッカーリーグ」 (2部、2011)でアシスト王、ベストイレブン賞受賞 丸山 慧(教育学部教育福祉学科福祉学専攻) 専攻学生から有志を募り、学内でタイの洪水被害に遭った人たちへの募金活動 を行うとともに、リーダーとして継続的に活動 ●団体表彰 硬式野球部 神戸新聞杯争奪兵庫県大学野球選手権準優勝、阪神大学野球連盟春季リーグ 戦第2位・秋季リーグ戦4位、阪神大学野球連盟新人戦優勝 児童文化研究会 難波愛の園幼稚園誕生日会、金楽寺高齢者クリスマス会、COCOEれんが広場 公演、チャッピー定期公演等で活躍 KUIS Campus NEWS Vol.54 03 M 特集:卒業生へ贈る言葉 ご卒業おめでとうございます。 様々な思いを胸に旅立つ、皆さま、どうぞお元気で。困ったことがあれば、 いつでも来てください。 (山本 喜晴) 皆さんは、どんな4年間を過ごしたでしょうか? 大学時代に得た友人や経 験は「一生もの」です。つらかったことも、楽しかったことも、必ず今後の人生 の糧となります。そして、これからは、つらいことのほうが多くて、楽しいこと は少ないかもしれません。ふと、なつかしくなったら、またキャンパスを訪れて ください。さらに成長した皆さんと再び会えることを楽しみにしています。 (上村 和美) 2008年に初めて1年生のアドバイザーになり、その後4年間、皆さんの成 長を身近に感じてきました。それだけに、うれしさと寂しさが入り交じった複雑 な心境になります。中国に帰国される留学生、地元に戻られる方、慣れない土 地で頑張る方、進路はさまざまですが、ここからがスタートです。厳しい社会 が待っていますが、4年間の学びと経験に自信を持って頑張ってください。 (浮田 泉) ご卒業おめでとうございます。 4年間過ごしたキャンパスを後に、皆さんは 大きな一歩を踏み出そうとしています。緑に囲まれた三木キャンパスの思い 出を胸に、上を向き、胸を張って人生を歩んでください。生涯にわたって仲間 との交流を大切に、そしていつまでも楽しいスポーツとの係わりを続けてく ださい! (佐藤 由夫) 実社会は思う以上に厳しく、学生時代以上に努力が求められます。自分に 自信(『自信は成功の第一の秘訣である』エマーソン) をもって進んでいって 下さい。皆さんの今後のご活躍をお祈りいたします。 (陳 那森) e s s a g e 「ひげじぃ」として知られるシニア学生の長田さんがいよいよ卒業されるこ とになります。退職される先生の後を引き継ぎ、私が長田さんのアドバイザー になったたわけですが、この数年間、ゼミの学生ばかりでなく、私にとっても いい刺激になりました。会社の経営と学業を両立されたことは大変価値のあ る卒業ではないかと思います。 4月以降もまた新たな学びを求められるなど、 卒論のテーマでもある「大学依存症候群」からの脱却は当面なさそうです が、健康に留意され是非頑張っていただきたい。 (豊田 光雄) アメリカの詩人ホイットマン『草の葉』の中の「一弟子にあたう」と題する 詩の一節を贈ります。 「今日この日から始めるのだ。君自らを剛毅と、現実と、矜持と、確固不動 の精神と不断の向上を身につけて、君自身の『人格』 を身をもって確立し、こ れを世に示すまで安んじてはならない」 本日の卒業式は、4年間の努力の到達点であると同時に、 「今日この日から始 まる」新たな精神闘争の門出であります。共々にがんばりましょう! (和田 正美) 皆さんが入学されて、早いもので4年が過ぎようとしています。その間の 社会・経済・政治の情勢変化には、驚かされるばかりです。そして皆さん達の 成長にも驚かされます。この4年間の学びは、ここで終わりますが、その成否 は、皆さんがその学びを今後もいかに継続できるかにかかっています。大い に学び続けて下さい。今後もなお一層の皆さんの活躍を期待しております。 卒業、おめでとう。 (河内山 潔) 卒業おめでとうございます。いよいよ社会人、存分に力を発揮して頑張っ て下さい。どこかで驚くほどに成長した皆さんと出会える時を楽しみにして います。 (齋藤 勝洋) これから、それぞれ新しい舞台で活躍できることを心より祈っています。大学時代 に培ったものを社会に出ても活かせられるよう精進してください。 (宮地 弘太郎) 教育 学 部 卒業おめでとう。 3年生の時から2年間のアドバイザーでした。 3年時の皆さ んのゼミへの取り組みを見ていて、正直4年生での卒論作成が思いやられる 状況でしたが、皆さんそれぞれに知の総合化に取り組まれ、最後は何ともいえ ない達成感を感じていましたね。これからの人生で大切なことが、卒論作成の プロセスに埋め込まれています。皆さんの人生が納得できるよいものでありま すよう、これからは少し離れたところから応援しています。 (濱名 陽子) それぞれの夢の実現に向けてのスタートです。これからは社会という荒波 にもまれて、学生時代とは違ったハードルを越える必要があります。その時こ そ「one for all, all for one」よき友、よきパートナーと一緒に乗り越えてく ださい。これまで出会ったたくさんの人たちに感謝の念を忘れず、 しっかりと 自分の道を歩んでください。 (中尾 繁樹) Congratulations! I hope all the efforts you’ ve made as a KUIS student will give you confidence to make a new start for your life.“Life is like a box of chocolate. You never know what you’ re gonna get.”Enjoy your life! (Midori Sasaki) いよいよ新しい道へ第1歩ですね。今までどのようなこと頑張ってきました か? これからは、それらを全部集結させての夢実現へ。その途上では、自分 自身で選択をしなければならないことがたくさん出てくると思います。よく考 えて、後から見ても納得のいくような選択を一つずつしていってください。そ 2011年度で退職される先生方 ―大変お世話になりました― 04 KUIS Campus NEWS Vol.54 して、明日の夢実現へい~~っぽ。最後に、自分のしあわせ、他人のしあわせ のためにも健康に気をつけてください。 (奥山 登美子) 充実した大学生活を終えて、いよいよ実社会へのスタートです。希望に胸 ふくらんでおられることと思います。 4年間で学んだ知識や技術を存分に発 揮されるよう願っています。辛いことも多いと思いますが、いつも笑顔を忘れ ないで精進してください。一層のご活躍を期待しています。 (矢田 正一) 4年間の学業を修め、喜び一入のことでしょう。本学での学びは、必ずや、 社会という大海原を生き抜く上で、皆さんを支えてくれるものと信じていま す。 「無知を恐るるなかれ、偽りの知識を恐れよ」 (Blaise Pascal、1623− 1662)。これから直面する困難にも、果敢に挑み、解決の策を尽くし、本当 の答えを掴んでください。 (佐藤 学) 卒業は、 1つの区切りであると同時に、新たなスタートです。高校までは特 定の正答がある学びがほとんどでしたが、大学では特定の正答があるものよ り、より広い視点からのものの見方・考え方を学び、自分の視野を広げるよう な学びが多かったと思います。社会に出ると、これまでの学びや経験を生か して、さまざまな問題を解決していかなければなりません。大学で出会った 友人・先生方は、その力になれるでしょう。いつでも母校に戻ってきてくださ い。そして、笑顔と元気を分かち合いましょう! (瀧川 光治) 人間科学部 渡邉直樹教授 井上義和准教授 中島力講師 樺澤三奈子講師 教育学部 矢田正一教授 佐藤学准教授 森田健講師 高等教育研究開発センター 山田一隆助教 特集:卒業生へ贈る言葉 2012年度兵庫県公立学校教員 採用試験 (小学校) に合格 松下 隆紀さん 相川 教育学部教育福祉学科 こども学専攻4年 as 私の針s路 元貴さん 教育学部教育福祉学科 こども学専攻4年 社会人から編入、目標を達成 誰からも信頼される保育士になりたい 採用通知に思わず「ありがとう」 この4年間は私にとって大きな糧になりました 今年で30歳。私が大学に編入学したのは、今から2年前です。勤務 先にも慣れ、やっと自分のやりたい事ができるようになってきた最中の 決断。周りでの反対する声は少なくなかったです。それでも私の信念は 入学前も卒業間近の今も揺らいだり、後悔したりする事は一度もありま せんでした。何故なら、 “小学校教諭になるという目標”が私を後ろから 支えていたからです。 目標に向かって、コツコツ勉強に勤しむ日々。学習習慣から遠ざかっ ていた私の頭にはなかなか辛い作業の繰り返しでした。心が折れそう になった時にセンタープログラムや友達(ライバル)の存在はとても大 きかったと思います。先生方の助言や指導に奮い立ち、共に教員を目指 す仲間から刺激をもらいながら、採用試験本番に辿り着いたと言っても 過言ではありません。 兵庫県教育委員会から採用の通知が来た時、思わず口から出た言葉 は「ありがとう・・」。心配をかけた家族や今まで支えてくれた先生や仲 間にはとても感謝をしています。 最初に私は小学校教諭になることを夢ではなく、目標という言葉を 使いました。何故なら、夢としてしまうとそこで満足してしまいそうだ からです。目標を達成した今からが本番であり、次なる目標に向かうス タートライン。今年から、まだ見ぬ児童達の担任となります。児童達には いつになっても目標に向かって努力できる人間になってほしいと思って います。児童達と目標に向かって、日々精進することこそ私の新しい目 標です。 スティーブ・ジョブズと生年月日が同じとつい先日知りました。 「輝く創造の 天空へと昇る道」という言葉が、彼の伝記にあります。 ここで卒業生への最終課題。ジョブズのこの言葉をあなたはどのように解 釈しますか? 答えはこれからのあなた自身の歩みで示してください。授業 力と洒脱さをあわせもった指導者となることを願っています。芽は育ってい ます。 (中西 一彦) この度はご卒業おめでとうございます。これから皆さんが歩んでいく人生 には幾多の試練とチャレンジが待ち受けていることと思います。 しかし、関 西国際大学で学んだことを存分に発揮すれば必ずや乗り越えられるものと 確信しております。皆さんの益々のご多幸とご発展を心よりお祈りしており ます。 (吉田 武大) 人気漫画「ONE PIECE」のルフィ海賊団にあこがれる人たちがいます。 それは、主人公が自分の信念を貫き通す姿、そしてそれに共感し、お互いを 支え合い助け合う仲間の存在があるからです。皆さんも自分の信念をもち、 周りの仲間を大切にしてください。これからの成長を信じています。 (尾崎 慶太) 大学院 Comp 2012年度西宮市職員 採用試験(保育士) に合格 高校生の時に、保育士になりたいという夢を持ち、 4年かけてじっくりと 専門的な知識と技術を学ぶことのできる関西国際大学に進学しました。卒 業後は、地元である西宮市で保育士として働きたいと考えていました。 試験に向けての勉強を本格的に始めたのは、 3回生の秋学期からでし た。正直に言って勉強は苦手な方なのですが、自分に合う参考書を買った り、大学の講義で纏めたノートを整理したりと、毎日コツコツと勉強を積み 重ねていきました。先生方にも、わからない所を丁寧に教えていただきま した。肝心の試験結果は「補欠」扱いだったのですが、結果的に繰り上が りで採用が決まりました。 合格するための秘訣は、 「大学での講義を真面目に勉強する」こと。大 学の講義では、採用試験で出題される内容も多く出てきますから、非常に 参考になると思います。それと、 「サークル活動やボランティア活動などを 通して、様々な経験をする」ことだと思います。そういった経験は、新しい 考え方や、これまでと違う自分を見つけるいい機会になると思いますし、 試験にも繋がっていくと思います。 「とにかくやれるだけのことはやろう」という気持ちを持って取り組んで いましたが、それでも不安になる時もありました。そんな時に、同じ夢に向 かって取り組む仲間の存在は、とても心強かったです。お互い励まし合っ たり、支えあったりしながら、頑張ることができました。 この4年間、良いこともそうでないこともたくさんありましたが、どれも 私にとっては大きな糧になったと思います。将来は、誰からも信頼される 保育士になりたいと思います。 卒業おめでとう。在学中は様々なことから守られていましたが、社会に出 ると自力で生き抜かねばなりません。逞しくそして活き活きと人生を歩まれ、 本学の同窓生として活躍されることを大いに期待しています。 (有本 純) Congratulations! Enjoy challenges & growth in your life ahead. (Gerald Williams) 卒業おめでとうございます。大学時代の様々な経験を活かし、社会で活躍 されますようお祈りしています。人生に無駄なことはないと言います。今すぐ 役に立たなくても、いつかきっと役に立つはず、大学時代の経験をその日ま でしまっておいて下さい。 (片山 真理) After receiving your diploma, you will be facing a lot of challenges, more challenging than you have experienced at KUIS. Be tough and look forward to the limitless opportunities that await you. Good luck! (Jonathan Aliponga) 人間行動学研究科 修了生の皆さん、大学院修士課程のご卒業おめでとうございます。正直なところ1年目には、皆さんが「修了できるのだろうか」と心配でした。 しかし、ここ半 年間の皆さんの努力と変化はこのような心配が無用なものであることを、見事に示してくれました。人間は変わり得る者であることを証明してくれました。その 背景には、皆さん一人ひとりの可能性を信じ、その能力を引き出してくれた指導教員の先生方がいると思います。感謝の言葉を忘れずに、そして皆さんが当大 学院で得た力を社会で活かしてほしいと思います。最後にドイツ語で「トイ、 トイ、 トイ!」 (研究科長 渡邉 直樹) 総合病院として2013年10月開設予定 北播磨総合医療センター 北播磨総合医療センター新築工事起工式が1月20日(金)、兵庫県小 野市市場町の建設予定地で行われ、本学からは濱名篤学長が出席しま した(写真)。 北播磨総合医療センターは、本学・三木キャンパスが立地する三木市 および隣接する小野市の市民病院が移転・統合され、2013年10月に 開設予定です。県内でも屈指の規模(全27診療科、病床数450床)を 誇る総合病院として生まれ変わり、兵庫県北播磨地域を支える中核医 療施設としての役割が期待されています。 新築工事起工式 濱名学長が出席 式には、北播磨総合医療センター企業団企業長の蓬莱務・小野市長、 副企業長の薮本吉秀・三木市長の他、約90名の関係者の方々が出席さ れ、建設工事の安全を祈念しました。 なお、本学は、三木市および同医療センター企業団より、看護専門職者養 成機関の開設に関する要請を受け、2013年4月に「保健医療学部看護学 科」を新設予定です。北播磨総合医療センターを中心に、三木市周辺の北 播磨地域ですべての臨地実習が可能で、地域の保健・医療を支える看護力 量を備え、 『“こころ” を看る』看護師・保健師・助産師の育成を目指します。 KUIS Campus NEWS Vol.54 05 Campus Community キャンパス コミュニティ t s e g i D s w e N 活動… 、クラブ 、学生会 携活動 連 き、地域 内の動 学 スト ダイジェ ニュース 5コースに分かれて業界現場で体験学習 経営学科1年生は、秋学期「総合マネジメント演習Ⅰ」の演習を通じ て、5つのコースの中から1つを選択。冬学期の2月上旬から中旬に かけてコースごとに分かれて「業界研究実習」に参加し、業界現場 2月8日(水)から14日(火)まで観光ツーリズ ムコースの業界研究実習を行いました。前日の 事前学習をふまえ、9日(木)の実習初日は関西 国際空港で空港業務と航空業界の現状と課題を 学びました(写真)。実習2日目の10日(金)は日 本旅行㈱でカリスマ添乗員平田進也さんのお話 をうかがうなど、旅行会社や島根県大阪観光事 務所を訪ね、観光を志すための意識を深めてきました。翌週の13日(月)、14日(火) は有馬温泉での実習を行いました。人間科学部経営学科 准教授 井門 隆夫 ●《地域マネジメント》植物工場で「ソーシャルビジネス」の現場を体験 地域マネジメントコースは、2月7日(火) ~9日(木)に植物工場で業界研究実 習を行いました。場所は播磨町にある業歴83年の舶用ポンプメーカー兵神機械 工業㈱の兵神ファームです。社会問題である耕作放棄地問題、農業後継者の問 題を解決し、計画的に生産可能な新しい農業を構築する「ソーシャルビジネス」 の現場体験です。 学生たちは、まず本業の舶用ポンプ工場を見学しました。国内シェア80%の 会社がなぜ農業に進出したのかを学びました。兵神ファームに移動して、露地 でジャガイモや白菜、ブロッコリー等の収穫、エンドウ豆の棚作り、排水路作り、 植物工場では種植えと定植を体験しました(写真)。 露地と水耕栽培の長所と短所を学び、なぜ農業にICT等、工業の技術が必要な のか、 TPPの問題や日本の農業の課題について座学と意見発表を行いました。 海外青年協力隊として南アフリカで2年間ボラ ンティア活動をされてきた社員、ベトナムで旅行 会社を経営した後JAに転職し同社に出向中の社 員、毎日2歳の子供と一緒に出勤してくる女性社 員の方々のお話も聞けて、社会人としての生き方 など人生についても学ぶことができました。 人間科学部経営学科 准教授 松本 茂樹 ●《ブライダル》模擬体験実習で学ぶブライダルの重み ブライダルコースの業界研究実習は2 月6日(月)から8日(水)、10日(金) ・12日 (日) ・13日(月)の6日間のスケジュール で実施、ブライダル業界の奥深さを参加学 生は身をもって体験する実習となりました。 初日の学内での事前学習では、名刺 交換を想定しオリジナル名刺作りと名刺 交換のマナーも学びました。7日(火)から始まった現場での初めての名刺交換 は少々緊張気味でしたが、二回目の名刺交換では少し慣れてきました。現場実 習の初日は、業界最大手のワタベウェディング三ノ宮店・神戸グランドプラザ店 で、ホスピタリティやプランナーとしての提案力、和装・洋装の衣裳について学び (写真)、実際に学生の中からモデル役を決め、新郎新婦を体感しました。 ブライダルコースの学生たちは「本格的な実習、貴重な体験を通して、ブライ ダル業界がイメージできた」 「衣裳の重さで結婚式の重みを感じた」 「本気でブ ライダルに携わりたい」などの思いを持ちました。 最終日には、実習内容をグループごとでプレゼンテーションすることにより、6 日間の実習の報告ならびにまとめ、さらには「自分ならどういう企画を提案する か」の企画提案までを行いました。人間科学部経営学科 講師 石川 夕起子 人間学 集中講義「災害と安全」 「業界研究実習」 での体験学習を行いました。業界の現状を知り、ビジネス&マネジメ ントの糸口を発見、その成果を活かして2年次からの学びを深めて いきます。 ●《スポーツビジネス》公共施設でスポーツサービスの現場を体験 ●《観光ツーリズム》観光ビジネスの第一線でその現状と課題を学ぶ 三木キャンパス 経営学科 スポーツビジネスコースの学生 16名は、2月10日(金)に事前学 習を終え、第1期2チームは10日 (金)から13日(月)まで、第2期2 チームは17日(金)から20日(月) まで、三木山総合公園温水プール (三木市)と小野市総合体育館ア ルゴ(小野市)で業界研究実習を 行いました。 温水プールでは始業準備やプー ルサイドの清掃、水質・水温管理 (写真)、監視業務などを体験。体育館やトレーニングジムでは教室開催準備 やインストラクターの補助を務めました。 また、事務局の朝礼や会議へ出席した り、受付フロント業務なども体験し、現場第一線での安全や安心管理、快適性 の確保、顧客サービスに対する考え方とその方策をしっかり学ぶことができまし た。事後学習では、グループで実習成果をとりまとめ、プレゼンテーションを実 施。また、課題レポートを提出することにより、2年次から始まるスポーツビジネ ス専門教育に対する学習意欲を高めました。 人間科学部経営学科 教授 佐藤 由夫 ●≪フードビジネス≫ USJでレストランや食品販売の部門でホスピタリティ実習 フードビジネスコースの業界研 修実習は、大阪のユニバーサル・ス タジオ・ジャパン様です(以下USJ と省略)。USJもインターンシッ プ(研究実習)の受入は初めてで したが、無理にお願いして特別に フードビジネスコースの9名を受け 入れていただきました。日本人学 生5名、中国人留学生4名です。 USJの企業理念は「ゲスト (お客 様)の期待を上回る感動とサービスを提供する」ということです。フードビジネス コースは食関連のコースですから、USJの食の部門で実習しました。 初日(2月8日(水))は1日オリエンテーション(写真)で、USJの歴史からホスピ タリティの基本までみっちり勉強です。開始前には秘密保持契約書の締結と、腸 内細菌検査の提出です。会社に入る時に秘密保持契約書を締結し、仕事内容を 外部に漏らしてはいけないという企業の厳しさを学びました。 2日目(9日(木))、 3 日目(10日(金))は全員分かれてレストランや食品販売の部門で実習です。各セ クションでは責任者の方が迎えてくれて、単なるアルバイトの仕事ではなく、社員・ 管理者としてどのように仕事をしていくか親切丁寧に指導していただきました。 毎日何を学んだかメモをしっかりと取り、最終日には各セクションの責任者の 方から厳しい評価をいただきました。何とトップ評価をいただいたのが担当の方 が日本語を心配していた女子留学生でした。笑顔も素晴しいし、仕事への適応 力も素早かったと高い評価でした。また、日頃、授業中静かな硬式野球部の学 生はうまく実習が出来るかと心配していたのですが、仕事ぶりが丁寧、協調性 がある、礼儀正しい、時間に正確、と2位の評価をいただきました。 参加の学生全員がフードビジネスにおけるホスピタリティ (お客様を心から満 足させること)の重要さと、自分の可能性、これから何を勉強しなくてはいけな いか、ということを学んだようです。 人間科学部経営学科 教授 王 利彰 多彩なゲストスピーカー招き「震災」課題にグループ討議、発表 「お金や人的支援以外の活動を何か行うことは可能か?」について 人間学総合教育科目の<科学と生活(自然科学) >の一つである「災害と安全」 (輪講)が、 長・廣岡信重さん、NPO法人「The Good Times 」理事長・古谷錬太郎さん、日野神社宮 2月9日(木) より15日(水) まで三木キャンパスで行われ、この集中講義に三木・尼崎両キャン 司・宮崎浩史さん等、多数のゲストスピーカーの話をお聴きして討議を行いました。特に日 パスから144名の受講がありました。 本初のモーターサイクル・ワールド・チャンピオンの片山さんからは「日本一周One World 集中講義では、①自然災害を中心に、地球規模にまで広がる環境問題と災害との関係性を バトンリレー」の紹介とともに、震災支援において何が必要なのかを示唆する貴重なお話 9つのグループに分かれ、 「今回の東日本大震災に 考え、②災害とは自然災害に限らず人間によって生じる人災も含まれることを理解し、人災発 をうかがうことができました。受講生は、 対し、大学生としてお金や人的支援以外の 生のリスク認知や具体的事故を題材とした検討を行い、地域に結びついた災害の特性とその 活動を何か行うことは可能か?」についてグ 対策について検討、さらに③子どもなどの災害弱者や虐待などの人災まで視野を拡大し、そ ループ討議を行い、各グループの代表から、 こから派生するトラウマの問題と心のケアについても考えていきました。 人間科学部人間心理学科の桐生正幸教授が担当する9日(木)は3コマあり、今回の 討議結果を発表してもらいました。 東日本大震災を中心に、世界の中の日本という視点、過去の歴史から見た現在という視 これらの発表に対して、兵庫県広域防 点を基本に、NHKアナウンサー・比留木剛史さん、兵庫県広域防災センター防災教育専 災センター・吉本義幸センター長よりご講評 門員・長谷川和正さん、三木市役所職員の森田優さん、緊急災害対策チーム・NPO法人 (写真)をいただき、 「優秀プレゼン賞」1つ 「BERT」 (Bikers Emergency Resuponse Team)理事長・片山敬済さん、副理事 を発表していただきました。 06 KUIS Campus NEWS Vol.54 小学校教師塾で教員経験者が指導 4月から「担任」として教壇に立つ学生に 看護学実習棟新築工事・学科設置にともなう改修工事 教育福祉学科 工期2012年3月~2013年1月(予定) 4年生は間もなく卒業です。あっという間の4年間でした。こども学専攻の 学生は、ほとんどが保育所、幼稚園、小学校、特別支援学校に就職します。 中でも小学校に勤める学生は49人と多く、4月から担任として仕事に就くこ とになります。小学校では、ベテランも新任も「教壇に立つ」という同じ仕事 をします。その指導力に差があるのは当然ですが、社会ではそういった言い 訳は通用しません。同じ教師として児童を指導していくことになります。 そこで例年小学校教師塾を開催するわけですが、本年度は1月19日(木)から2月9日(木) まで の間に計9コマを開講し、小学校教員経験者が講義と演習を行いました。4月から現場で何をして いくのか、何をどう教えるのか、校務分掌、学級経営、教材研究、授業方法等について実践を踏ま えて教授します。 学生たちは、目の前に迫っている仕事についての学習なので、いつにもまして熱心に取り組むこ とができました(写真)。 この力はきっと、教師になった時に役立つものと信じています。未来の日本 を背負うこどもたちを育てるという重責を担う仕事です。こどもたちと共に青年教師として立派に 成長してくれることを願ってやみません。 教育学部教育福祉学科 教授 田上 由雄 地域連携 三木キャンパス 2013年4月の保健医療学部看護学科開設へ向けて、三木キャ ンパス内で3月上旬から看護学実習棟新築工事及び学科設置に ともなう改修工事(1号館、 2号館、 3号館、水棹館)に着工するこ ととなり、まずはクラブハウス・クラブハウス食堂の取り壊しが行 われます。設計は㈱日本設計、施工は清水建設㈱がそれぞれ担当 します。工期は2013年1月31日までとなっています(予定)。 看護学実習棟は地上4階(延べ床面積3,210㎡)で、 4つの実習 室や、シミュレーションモデルによってフィジカルアセスメント技術 ※ナーシングスキルを実践的に身につけるための施設「スキルス ラボ」等が配備されます。また、改修工事の対象となっている3号 館についてはクラブハウス機能を持たせることとしています。 なお、看護学実習棟建設・改修工事にともない、教員研究室 (一部) が変更になります。 ※患者の身体をさまざまな医療機器・ツール(聴診器等) を使って、直接に患者の身体 的状況を検査・分析・把握する技術 兵庫県新温泉町で「居組地区こころといのちを支える地域づくり事業」報告会 人間心理、ビジネス行動、経営学科、大学院の教員、学生、院生が取り組む 本学の教員、学生及び院生が2月24日(金) に兵庫県新温泉町居 組地区を訪問し、9月に実施した特別研究II「自殺予防学」のフィール ドワークとして行われた「居組地区こころといのちを支える地域づく り事業」の報告会を行いました。 今回は有志の人間心理学科4回生6名、ビジネス行動学科3回生 3名、大学院生3名および教員(人間科学部経営学科・竹田茂生教授、 同人間心理学科・安部幸志准教授および渡邉)が参加しました。 最初に渡邉と明石恵理奈さん(院生)が基調報告を行いました。次に、人間心理学科の学生たちから は、住民インタビューの分析と改善策について報告を行い、ビジネス行動学科の学生たちからは地域活性 化プランについての提案を行いました。その後、この日出席された約40名の地域住民の方が4つのグルー プに分かれて、 「つながり、支え合うために自分たちでできること」、 「居組の活性化のために自分たちでで きること」の2点について熱心に話し合いました(写真)。人間科学部人間心理学科 教授 渡邉 直樹 ※この報告会は、神戸新聞2月25日 (土)朝刊でも取り上げられました 【看護学実習棟完成予想図1】 福祉学専攻でサービスラーニング活動事例の報告 第2回 阪神つながり交流祭2012 in 関西国際大学 2月25日(土)、本学で行われた「第2回阪神つながり交流祭2012 in 関西国際大学~大学×地域 未来に向けて~」 (キャンクリ (「阪神地 域キャンパス・クリエーター支援事業」の略)学生実行委員会主催、阪神 地域23大学・短期大学との協働のもとに設置) において「大学×地域連 携事例の発表」として、教育福祉学科福祉学専攻の2年生4名が「地域 にある福祉施設ボランティアからの学び」と題するサービスラーニング活動の事例を報告しました。 発表した内容は、福祉学専攻で実施している1年次から2年次にかけてのサービスラーニング活 動を通した学びについてです。 地域の方々や他大学の学生との意見交換を通して、自分たちの意欲が今まで以上に高まったようです。 教育学部教育福祉学科 助教 尾崎 慶太 ●看護学実習棟 〔 〔 4つの実習室 スキルスラボの配備 【看護学実習棟完成予想図2:水棹館側から望む】 国際交流 留学生交流支援制度(ショートステイ、ショートビジット)プログラムに 海外協定大学から39名が参加 本学が文部科学省より2011年度採択された留学生交流支援制度 (ショートステイ、ショートビジット) プログラムのうち、3つのプログラ ムが実施されました。 ◎スタディアブロードプログラム 「ことば・文化体験を通してみる日本の多様性」 本プログラムには中国、台湾、韓国、アメリカから22名の学生が参 加。1月17日(火) ~2月6日(月) までの滞在期間中、日本語・日本文化 を教科書からだけで学ぶのではなく、華道(写真)、書道などの「伝統文化」から「関西弁」 「若者こと ば」 「まんが・アニメ」まで幅広く体験すると同時に、防災への取組等に関して実際の体験をしました。 ◎スタディアブロードプログラム 「防災と災害復興のあり方を学ぶ日越の学生による共同学習プログラム」 本プログラムはベトナムの協定校ダナン大学より3名の学生が参加。1月23日(月) ~2月2日 (木) までの滞在期間中、震災を受けた神戸を訪問し、災害後の日本の復興や取組みについても 調査、災害時のサバイバルテクニックなどについて参加者で考えていくことなどを行いました。日 本とベトナムの共通課題とも言える自然災害に対し、その対策・復興・被災者への支援などについ て、講義や調査型のフィールドスタディなどを通じて、知識と体験による相互的な学習を図ること ができました。 ◎海外フィールドスタディ 「日韓の学生による双方向型協働調査プログラム」 双方向型協働調査プログラムである本プログラムは、本学の学生13名と韓国の協定校「東西大 学校」からの学生14名が「少子高齢化」という両国において共通の課題をテーマとして、調査内容 の設定、事前学習の段階から現地調査まで、一連のフィールド調査活動すべてが日韓の学生協働で 実施。2月4日(土) ~2月16日(木) までは日本側の学生が韓国へ渡航、韓国での現地調査を、2月 16日(木) ~2月28日(火) までは韓国の学生が来日して日本での現地調査を、協同で行いました。 【看護学実習室(1F~4F)】 【ラウンジ(1F)】 【北播磨総合医療センター(2013年10月開院予定、一般病床450床)完成予想図】 ●変更となる教員研究室(対象:一部教員) 対象教員 佐藤 広志 学科 研究室 (新) 号館 階 № 研究室 (旧) 号館 階 № 人間心理 4号館 5F 26 1号館 2F 6 竹田 茂生 経営 4号館 4F 2 2号館 3F 10 陳 那森 経営 4号館 4F 3 2号館 2F 4 藤木 清 経営 4号館 5F 14 2号館 2F 6 上村 和美 ビジネス行動 4号館 5F 29 1号館 2F 4 威 ビジネス行動 4号館 5F 10 1号館 2F 1 鈴木 英之 ビジネス行動 4号館 4F 4 1号館 2F 2 坂中 尚哉 人間心理 1号館 2F 3 1号館 2F 8 横川 滋章 人間心理 1号館 2F 4 2号館 3F 12 経営 1号館 2F 1 1号館 2F 5 勝洋 ビジネス行動 1号館 2F 14 1号館 2F 9 麗 ビジネス行動 1号館 2F 17 2号館 3F 8 共通教育機構 1号館 2F 5 2号館 2F 2 肖 石川夕起子 齋藤 紅 中丸 弘子 KUIS Campus NEWS Vol.54 07 Campus Community キャンパス コミュニティ t s e g i D s w e N 活動… 、クラブ 、学生会 携活動 連 き、地域 内の動 学 スト ダイジェ ニュース 平成23年度「三木市スポーツ賞表彰式」 三木市スポーツ賞「個人の部」特別賞を受賞 「キンボールワールドカップ2011」日本代表としての功績(第2位)が評価 キンボール部 東恩納江志君(人間科学部人間心理学科3年) 2月25日(土)に三木市文化会館にて、平成23年度「三木市スポーツ賞表彰式」 (主催:三木市 教育委員会)が行われ、本学・人間科学部人間心理学科3年の東恩納江志君が同スポーツ賞「個人 の部」特別賞を受賞、里見俊實三木市教育委員会委員長から表彰(写真)いただきました。 東恩納君は、10月にフランス・ナント市で開かれた第6回「キンボールスポーツワールドカップ2011」 の日本代表メンバーとして本学のキンボール部から参加、カナダ始め欧州を中心とする8か国の強豪と 競い合い、第2位という素晴らしい成績を残しました。表彰式は、 「三木市における体育・スポーツの成績 サッカー部に元ブータン王国代表監督が就任 17企業・団体をお招きして 3年生に採用情報を提供 ジョブフェア2012 2月7日(火)、キャリアサポート室では、就職活動に取り組む学生の皆さんに とっては採用にあたって多くの情報を得ることのできる絶好の機会として、尼崎・ 三木両キャンパスの3年生を対象に『ジョブフェア2012(合同就職説明会)』 を尼 崎キャンパス・2階レストランで開催しました。 学生は、スーツ着用で参加、本学にお 招きした17の企業や団体の方々から、そ れぞれの企業・団体概要や採用試験に関 することをご説明いただくとともに、質問 等にお答えいただきました(写真)。学生 は、人事担当の方と直接話ができる機会 とあって真剣に耳を傾けながらメモを取 る姿が見られました。 閲覧室より 先生を知れば、授業がより「楽しく」なります 常設コーナーで著作を学生の皆さんに紹介 図書館では、本学教員著作本コーナーを設け、学生に教員著作 本を紹介し、手に取りやすい工夫をしております。 最近では、桐生正幸先生が書かれた「犯罪者プロファイリングは 犯人をどう追いつめるか」 (河出書房新社、2011年8月出版)を紹 介していました。本の内容は、 『映画やTVドラマの中で、捜査の難航する事件を鮮やか に、次々と解決する犯罪者プロファイラー。複雑化して見える日本の犯罪。その捜査に おいて犯罪心理学の、この新たな手法に期待が高まる。現実の犯罪者プロファイリン グは、どんなものか? 事件と格闘した第一人者ならではの生きた情報はあなたを救う “実学” にもなるだろう。 (「BOOKデータベース」より)』ぜひお読みください。 また、三木キャンパスでは、本学名誉教授であります清水將之先生の著作本等 も多数所蔵し、1961年~2011年に清水將之先生の書かれた論文を、昨年退職 時の特別講演に合わせて製本した3冊も貸出できるようになっています。 教員の著作本とともに、学内での成果物として、大学紀要・科研報告書・研究所 プロジェクトで作成した絵本等を集約して配置しております。 図書館では、卒業生・在学中の保護者の方への図書の貸出しも行っておりますの で、大学へお越しの際はぜひ図書館にお立ち寄りください。 (図書館) 08 KUIS Campus NEWS Vol.54 犯罪心理学コース院生が日本応用心理学会 優秀大会発表賞を受賞 日本応用心理学会・学会賞選考委員会から、このほど2011年度日本 応用心理学会第78回大会(信州大学、2011.9.10~11)における優 秀大会発表賞の発表があり、本学大学院人間行動学研究科犯罪心理学 コースの田山允俊君(修士1年)が受賞することになりました。 日本応用心理学会は、日本の心理学関連学会の中でも歴史と伝統の ある学会です。今年度は、信州大学にて大会が催され、本学の大学院 生、学部生が参加発表しました。今回は、110題以上ある研究発表の中 で、優秀な研究5題が優秀大会賞となりました。田山君の研究は、 「犯科 帳」という江戸時代の公式事件記録を読み解き、現在の犯罪者プロファ イリングの理論に基づきながら、当時の殺人事件を分析した第一報となり ます。 なお、表彰式は、来年度の日本応用心理学会大会(北星学園大学、 2012.9.22~23予定)の総会にて表彰される予定です。 【受賞対象研究】 「江戸時代の犯罪者プロファイリング―長崎犯科帳を使用した殺人犯罪情報 分析―」 ○田山允俊(関西国際大学大学院人間行動学研究科)/永瀬 綾(同大 学大学院人間行動学研究科)/谷本郁子(同大学大学院人間行動学 研究科)/川龍節子(同大学犯罪科学専攻3年)/桐生正幸(同大学 大学院教授) ※○印は第1著者 九州、宮古島・沖縄地区でも開催しました 教育懇談会 2月19日(日)に、福岡にて教育懇談 会が開催され、九州地区の保護者に参 加いただきました。本学では毎年、保護 者を対象とした教育懇談会を開催して いますが、本学会場だけでなく、中国・ 四国地区や沖縄などにも直接出向き、 保護者の方に本学の教育方針や教育 理念に理解を深めていただく機会を設けています。 この度の福岡会場でも、濱名篤学長による本学教育活動についての 説明(写真)から始まり、キャリアサポート室スタッフによる進路支援説明 会、個別面談等を行いました。 なお、 25日(土)には宮古島、 26日(日)には沖縄・那覇でも行いました。 学事暦 2011年度 3月~4月スケジュール(冬学期・春学期) 3/15(木) 学位記授与式(3 月卒業) リフレクション・デイ、履修登録開始(在学生)、健康診断(在 3/29(木)~31(土) 学生、 29(木)のみ) 4/2(月) ~6(金) フレッシュマンウィーク・健康診断・履修登録開始(新入生対象) 4/3(火) 入学式 4/9(月) 春学期授業開始 4/14(土) 履修登録終了 4/19(木)~24(火) 履修変更期間 関西国際大学 【略 歴】 [選手]早稲田大学(1986-89)/古河電工(1990)/フジタ、湘南ベルマーレ、ベルマー レ平塚(1991-95)/鳥栖フューチャーズ(1995-96)/コンサドーレ札幌(1996) [指導者] コンサドーレ札幌:コーチ(1996-98)/仙台育英学園高等学校:監督(19992002)/ベガルタ仙台:ジュニアユース監督(2003)/ヴィッセル神戸:サテライト監督~ 監督代行(2004)/滝川第二高等学校:コーチ(2005)/大分トリニータ:強化担当~監督 等(2006-09)/ブータン王国代表:監督(2010-2012) 大学院 Vol.54 2012年3月発行 このたび、2月から関西国際大学サッカー部監督に就任しました、 松山博明です。 サッカー部は、2003年からサッカーサークル として、活動開始しました。2006年には、関西 大学リーグ2部に昇格を果たし、2009年には、 1部昇格を経験しました。僅か10年間の短い歴 史においても、素晴らしい成績を上げている名 門体育会クラブであります。私自身、当大学サッ カー部の監督に就任できたことを光栄に思うと 松山博明新監督 ともに、大きな責任を感じております。 これから始まる、関西大学リーグ2部においても、必ず良い成績を 上げ、もう一度、1部リーグに返り咲く事ができるように日々精進して いきたいと考えています。 ぜひ、たくさんの方々に試合会場に足を運んでいただいて、応援し ていただければと思っています。今後とも、よろしくお願いします。 関西国際大学通信 ごあいさつ が優秀であった個人又は団体を表彰し、市民の範とするとともに、スポーツを 広く市民に普及させる」ことを趣旨に毎年度行われているもので、特別賞とし て日本代表メンバーとして活躍した東恩納君の功績に対して贈られました。 受賞者に対して、里見教育委員長は「皆さま方は、この三木市の名前を 兵庫県下、そして全国に知らしめ、大きなPRをしてくれました」とあいさ つ、薮本吉秀三木市長(代読)からも受賞者に「皆さまのご活躍により三木 市のスポーツが今後さらに発展、盛んになることを願っています。三木市ス ポーツ賞ご受賞を契機に今後益々ご活躍されますよう心からお祈り申し上 げます」との祝辞が贈られました。
© Copyright 2024 Paperzz