プロジェクト事例 JAN 2011 「オフィスの広場」事務局 [email protected] イケア・ジャパン株式会社 ∼ やっぱり家が世界で一番 ∼ 【プロジェクト概要】 ・内容: オフィス改築 ・期間: 2009年7月∼2010年3月 ・規模: 1,200坪 ・設計: イケア・ジャパン 世界各国に出店するスウェーデン発の家具専門店であるイケア様。 日本においても、低価格で高品質な製品やショールーム形式の販売 スタイルが人気を集め、事業を拡大している。 今回、2010年にリニューアルオープンした船橋本社オフィスの改修 プロジェクトを取材させて頂きました。 (「オフィスの広場」事務局) プロジェクト発足の背景 ・ビジネス環境の変化 ・社員のコミュニケーション改善意識 急速な成長を続ける中、サービスの拡大や店 舗の増加に伴い社員の働き方も変化してきたた め、それに合ったワークスペースへの進化が必 要になった。また、毎年行っている「VOICE」と いう社員への仕事環境の満足度調査で、コミュ ニケーションの改善について課題があがり、そ の解決策の一つとしてオフィス改修を行った。 プロジェクトのコンセプト プロジェクト事例 ・フレキシビリティ ・サステナビリティ ・業務効率向上 ・コミュニケーション活性化 今回のプロジェクトでは、上記の4つのコンセプ トを掲げ、自社のキャッチコピーである「HOME IS THE MOST IMPORTANT PLACE IN THE WORLD-やっぱり家が世界で一番-」を体現する オフィスを設計した。 プロジェクトのポイント ●「イケアらしさ」を表現 オフィスは来客エリアや執務エリアを区別せず、 一つの空間としてスウェーデンの伝統素材やスカ ンディナビアンカラーを使ってデザインしており、 オフィス全体が「イケアらしさ」を表現する空間とな っている。 ●自社製品を使って社員の参画感を醸成 社員のプロジェクトへの参画感醸成やコスト削 減のため、オフィス内の家具は全て自社製品を 使用し、また、導入にあたっては各部署に「かた づけ隊」というまとめ役を設定して、家具の組み立 てから移動まで全て社員全員で行った。 ●フリーアドレス制導入による業務効率化 社員の働き方の柔軟性を高めるため、広々とした 空間を確保すると共に、管理部を除く全ての席を フリーアドレス制に変更し、その中にホワイトボード やソファー席といったミーティングスペースも点在さ せることで、オフィスの中で気分や状況に合わせて 自分の仕事場を自由に選べるようにしている。 ■テーブル席→ ソファ席↓ ■エントランス ■ホワイト ボード 11 具体的施策 ■ホール このホールでは、社内社外を問わず様々な人がミーティン グや談話をしている。オフィスはこのホールを中心に、執務 席や会議室、食堂、ライブラリー等がレイアウトされている。 ■ミーティングルーム ミーティングスペースとして はもちろん、社員の休憩室 としても活用されている。 ■食堂 食堂もナチュラルな素材と カラーを使ってデザインし、カ フェのような雰囲気で、リフレ ッシュスペースとしても利用さ れている。 ■フリーアドレス制の執務スペース デスクの大きさや、通路の広さは十分に 確保されているため、オフィスということを忘れ るほど、開放的な空間となっている。 また、フロアの壁面には、自社の事業や考え 方を表すグラフィックが描かれている。 ■ライブラリー これまで各部署ごとに点在し ていたライブラリーを統合した。 これにより、資料の一元化に よる無駄を排除すると共に、部 署間のコミュニケーションの活 性化を実現している。 ■ステーション コピー機や断裁機、ごみ箱等 はフロアに2カ所だけ設置して おり、無駄な資料の印刷等を 削減している。 ご担当者の 声 イケア・ジャパン株式会社 オフィス&ミ−ティング・マネジャー 青木 エリナ 様 プロジェクト事例 ●所在地 千葉県船橋市浜町 2-3-30 ●設立 2002年7月1日 ●事業内容 ・DIY家具販売 ・インテリア販売 青柳様 お写真 フレキシビリティーさ(思考の柔軟性)を常に持つこと、長期的な考 察力があること、プロセス重視であること、そしてコラボレーションとコ ミュニケーションがキーであるというビジョンのもと、リモデル・プロジ ェクトが発進したのですが、色々な部署からのプロジェクトメンバー の選任、コンセプト作り・方法・予算に至るまでプロジェクトメンバー による決定・実施(ミドル・トップ・ダウン)、各部署からのワークブリー フによる需要の聞き取りなど、弊社の企業文化でもある「 Togetherness 連帯感」が十分に発揮され、より快適なオフィス作り がコワーカー皆の手で実現されたと自負しております。 このプロジェクトを通して、普段あまり接点のないコワーカーとのコ ミュニケーションが生まれたり、企業理念・文化をより深く理解し実行 する機会に恵まれたり、またリーダーシップをとる楽しさ、達成感など 、私自身も含めソフトの面でも良い機会となりました。 改善に終わりはありません。常にニーズに合わせたより良いオフィ ス作り、働く環境作りに今後も努めていきたいと思います。 3 2
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