文藝春秋 出版プロモーション部 NEWSLETTER

文藝春秋 出版プロモーション部 NEWSLETTER
出
Vol. 14
2012.11.15
出版プロモーション部ではこのたび、プロモーション業務を円滑に行うため、
「出版プロモーション
WEB」を開設いたしました。
これまで、小社の書籍の書影の使用の許諾やダウンロードに関しては、小社の書籍の窓口(koho@bunshun.
co.jp)にご連絡をいただき、やりとりをさせていただいていましたが、今後は当 WEB に入っていただき、必要
事項を記入していただければ、そのまま許諾、ダウンロードが可能になります。そのほか、新刊書籍を贈呈す
る際に一緒に送付していた「出版リリース」、
「ニューズレター」のバックナンバー、
「新刊刊行予定表」
「電子書
籍刊行予定表」、重版やメディア掲載情報もご覧いただけます。また、今後は必要に応じて不定期な「ニューズ
リリース」の発行も、この WEB からさせていただきたいと思います。
「出版プロモーション WEB」の URL は、
http://shuppan-pr.bunshun.co.jp/ です。ID およびパスワードは、
「ID
bunshun パスワード shuppan-pr 」となります。
書影に関しては「書影画像データ」をクリックして、必要事項をご記入ください。お書きいただいたメールア
ドレスへ、詳細をお送りいたします。ほかの情報も、同様にクリックしていただけるとご覧になれるようになって
います。
どうぞよろしくお願いいたします。
ジブリ関連書籍を毎月刊行します。また、9 月に
文藝春秋が
90周年を迎えます!
は「文春学藝ライブラリー」を創刊。学術的な作
品を中心に、重厚なエッセイ、古典、歴史書など
大
正 12 年(1923 年 )1 月 に、 作 家 の 菊 池
を新しい文庫シリーズとして隔月刊行します。そ
寛が創設した小社。来年がちょうど 90 周
れ以外にも、全国の高校を対象に、希望校に文春
年となります。すでに文藝春秋創立 90 周年記
文庫 50 冊をプレゼントする予定です(詳細、時
念 作 品 と 題 し て、10 月 20 日 に 公 開 し た ア ニ
期などは未定)
。
メ「伏 鉄砲娘の捕物帳」への出資を公表して
いますが、それ以外にもさまざ
まな記念企画を進行しています。
映画「悪の教典」、公開早々絶好調!
文庫は110万部突破!
イ
ケメンの高校教師「ハスミン」の表の顔は、
まず、月刊「文藝春秋」12 月
ハーヴァード大学卒業の有能な熱血教師。
10 日発売の 2013 年 1 月号を『創
しかし、裏に潜んでいるのは他人への共感能力の
刊 90 周年記念号』
、1 月 10 日発
売の 2 月号を『創刊 90 周年特大
まったくない、反社会的人格障害。つまり、自分
号』として、二号連続で特別号を刊行。1 月号で
の目的遂行のためなら殺人ですらまったくいとわ
は「激動の 90 年 歴史を動かした 90 人」
「日
ない人間だったのです。そして、ついに彼が受け
本の近現代『新・百人一首』
」などの大型企画が
持つクラス全員の惨殺が始まる……。
進行中ですし、
「ナンバー」でも、12 月 20 日発
『黒い家』
『天使の囀り』など、デビュー当初から
売号を『創立 90 周年記念号』とし、
「ナンバー
話題作を連発してきた貴志祐介さんの最大の問題
DO」を同時発売します。
作『悪の教典』
(文春文庫 上下各 730 円)が映
また出版局としては、4 月に「文春ジブリ文庫」
画化され、ついにこの 10 日(土)
、封切られまし
を創刊し、
「ナウシカ」以下、スタジオジブリの
た。主演の伊藤英明は「海猿」とはまったく違っ
主要なアニメ作品のフィルムコミック化ととも
た悪役を巧みに演じ、殺される生徒たちも迫真の
に、作品を読み解く「ジブリの教科書(仮)
」など、
演技。R15 とはいえ、初速も絶好調。公開直後の
10、11 日の土日で配収が約 3 億円
となり、
最近でいえば「悪人」
「告白」
を大きく上回る興行収入です。
文庫は上下巻で 115 万部を突破。
文庫ベストセラーランキングを快走
中です。先述の「悪人」
「告白」は文庫本も大ヒ
ットしました。以前もお話ししましたが、映画に
は小社も出資していますから、本と映画のダブル
ヒットはうれしい限り。2 月には「夢売るふたり」
「伏 鉄砲娘の捕物帳」
「悪の教典」に続く四作目
の出資映画『横道世之介』
(吉田修一 文春文庫
750 円)も映画化されます。すでにクランクア
ップしており、こちらの出来も上々です。
5 月に刊行され、好評を博しました。その第2弾は、取
材中に平田容疑者が出頭、さらに放映直後に菊地直子
容疑者が逮捕される劇的な展開を迎えた「オウム真理
教事件」を取り上げます。テレビでは 5 月に放映され、
これまた話題になりました。
警察はなぜ地下鉄サリン事件を防げなかったのか。
麻原彰晃の真の意図は何だったのか。取材班は捜査関
係者 150 人を徹底取材した上、新発見の 700 本の麻
原説法テープや、幹部死刑囚たちの手記、古参信者の
証言などが満載で、これまで明かされなかったオウム
真理教の全容が見えてきます。
なかでも死刑囚・井上嘉浩が刑務所から宛てた手記
は、麻原との生々しい会話を再現し、彼らが本当に日
本を殲滅しようとしていたことがよくわかります。オウム
裁判は最終局面を迎えていますが、事件はまだまだ風
化していないことがよくわかります。
注目の新刊
『「編集手帳」の文章術』
竹内政明 (文春新書 1 月 21 日発売予定)
『中野京子と読み解く 名画の謎 旧約・新約聖書篇』
中野京子 (12 月 17 日発売予定)
2001 年に、読売新聞の看板コラム「編集手帳」の 6
ベストセラー『怖い絵』で知られる中野京子さんが『中
458 字にこめて、毎朝日本人の心に寄り添ってきました。
野京子と読み解く名画の謎 ギリシャ神話篇』
(1600 円)
その名文の秘訣は、文春新書『名文どろぼう』
(767 円)、
代目執筆者に就いた竹内政明氏。書いたコラムは通算
2700 以上。博識、時事、世相、ユーモア、涙……を
に続いて旧約・新約聖書篇を刊行します。ギリシャ神話
『名セリフどろぼう』
(756 円)でも明らかにされ、全国
篇は 3 刷 18000 部まで売れましたが、2 冊あわせて読
の「編集手帳」愛読者待望の書として増刷を重ねました
むと、西洋絵画の二大テーマである「ギリシャ・ローマ
が、さらに実践的な竹内氏の「企業秘密」が明かされ
神話」と「キリスト教」の面白さ、奥深さがよくわかり
るのが本書です。
ます。中野さんの絵画エッセイは、いつも教養と楽しさ
他のコラムとは一味もふた味も違うあの名文はどのよ
に満ちています。今回も、キリスト教の謎と矛盾に “ つっ
うにして生まれるのか? その舞台裏を惜しげもなく披露
こみ ” を入れつつ、絵そのものの内容、歴史的背景や
するだけでなく、その全貌は刺激的かつ抱腹絶倒の文
画家の人生を包括的に盛り込み、するすると読めて、発
章論、文化論ともなっています。その一例を見ると─、
見の多いストーリーに仕立てています。
旧約聖書の章と新約聖書の章の二部構成で、全 21 話、
約 30 の名画が登場します。“ ギリシャ神話篇 ”と同じく、
主要絵画は見開きを使って、美しいカラービジュアルで
掲載し、わかりやすい解説もつきます。
『NHK スペシャル未解決事件
「オウム真理教」』
NHK 取材班 (1 月 15 日発売予定)
ドキュメンタリー × ドラマという新しい番組 形式で、
第一弾「グリコ・森永事件」が反響を呼んだ NHK スペ
シャル「未解決事件」。それを文章化した『未解決事件
グリコ・森永事件~捜査員 300 人の証言』は小社より
「私の文章十戒」大声で語るなかれ、接続詞に頼るな
かれ、第一感に従うなかれ、
「変換」を怠るなかれ、など。
「構成、畏るべし」書き出しの 3 原則、裸の自分で締め
くくる、文章ダイエットの技法 など。
「出入り禁止の言葉たち」……する機会があった、こだ
わる、合掌、絆 など。
「耳で書く」耳は文章の不良品センサー。
どれも目からウロコ、思わずニヤリとするものばかり。
当代一の文章家による初の文章指南書は、掛け値なし
に空前絶後の面白さです。
「 東 洋 経 済 」「 週 刊 女 性 」「 T O K Y O F M 」「 新
丸谷才一と文藝春秋
刊 J P 」な ど 、各 媒 体 に 取 り上 げ ら れ て い ま す。
10 月 13 日に 87 歳で亡くなられ
た丸谷才一さんと小社とは浅からぬ関
係がありました。1968 年に『年の残り』(文春文
庫 520 円)で芥川賞を受賞。同賞の選考委員
も長く務め、2001 年には菊池寛賞を受賞されて
います。小説家としては、発表されたどの作品も話
題になり、評論家としては、ジェイムス・ジョイス
から和歌、ミステリーまで幅広い分野で活躍され、
文芸の世界のウィングを広げるため、貢献されまし
た。個人的には「文藝春秋」で連載されたエッセイ、
『食通知ったかぶり』(文春文庫およ
び中公文庫)が大好きでした。全国
を取材に歩き、60 軒以上を紹介し
た食紀行なのですが、40 年以上前
のものながら、洒脱な文章と博識で、
何度読んでも新鮮な味わいがあります。
小社との一番長い付き合いは小説誌「オール讀
物」で、30 年間にわたってエッセイを連載いただ
きました。博覧強記の丸谷さんらしい、西洋から
東洋、古代から現代にわたる教養を駆使した名エッ
セイ集。最後の単行本となった『人魚はア・カペ
ラで歌ふ』は今年 1 月に刊行されましたが、これ
までのものは文春文庫でお読みいただけます。
現在発売中の「文藝春秋」12 月号には、絶筆
小説「茶色い戦争ありました」が掲載され、同じく
「オール讀物」11 月号には「追悼特集 丸谷才一」、
「文學界」12 月号には「追悼 丸谷才一」が掲
載されています。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
●世界的ベストセラー『推定無罪』
(文春文庫・上下各
780円)の続篇にあたる、スコット・トゥロー『無罪』
(2310円)。10月28日付の日本経済新聞書評欄で、
翻訳家の田口俊樹さんに「骨太の傑作」と評していただ
きました。
● 『生 命と記 憶のパラドクス 』(12 6 0 円)が 好 調
の 福 岡 伸 一ハ カセ、11月13日放 送 の B S11「 宮 崎
美子のすずらん本屋堂」にご登 場いただきました。
● これ一 冊で 近 代 文 学 が わか ると評 判 のコミック
エッセイ『よちよち文 藝 部 』(久世 番 子 9 9 8 円)
も発 売すぐに3刷 3万 部と絶 好 調 。琉 球 新 報、信州
l i ve o nに 、共 同 通 信 配 信 で取り上げられました 。
●構想20年の大作『アルカトラズ幻想』
(1995円)
を刊行された島田荘司さん。新刊への熱き思いから
21世紀本格までを語った動画インタビューが「ニコニ
コ動画文藝春秋ちゃんねる」にアップされています。
http://www.nicovideo.jp/watch/1350023254
●最後に『東京いい店うまい店2013-2014』
(11
月29日発売 1890円)から、先行情報をひとつ。湯
島天神下の雑居ビルの二階、たぶんスナックの居抜き
を借りて営業している「ステーキ平」は絶品です。肉を
愛してやまない表情の主人が、炭火とつきっきりで焼く
ステーキは銀座の半分ほどの値段でそれ以上の旨さ。
肉好きには最高です(内装を気にしないならですが)。
好評既刊
●11月10日放送のTBS「王様のブランチ」の「文芸書
ランキング」では小社単行本が目白押し。1位『64』
(横
山秀夫 1995円)、2位『禁断の魔術 ガリレオ8』
(東野圭吾 1470円)、4位『うちの犬、知りません
か?』
(たかぎなおこ 1155円)、10位『陰陽師 酔月
ノ巻』
(夢枕獏 1470円)とベストテンに4冊もランク
インしました。
●ベストセラー街道驀進中の『64』、発売たちまち重
版で現在12万部。発売翌日に「琉球新報」に書評が出
たほか、朝日新聞、日経新聞、東京新聞、
「週刊現代」、
「週刊ポスト」などでも取り上げていただきました。
● 余 り の 過 酷 勤 務 ぶ り が 話 題 に な り 、早 くも7
刷 5 万 部 に な っ た『 督 促 O L 修 行 日 記 』( 榎 本
ま み 12 0 8 円 )。11月11日 の 朝 日 新 聞 書 評 欄
「 売 れてる本」に取り上げられました 。そのほか、
最後までお読みいただき、ありがとうございました。な
お、既刊本に関しては、クリーム色のアンダーラインをクリッ
クすると小社HPの紹介欄に飛びます。ご活用ください。ご
興味のある本がありましたら、
ぜひとも「出版プロモーショ
ン部」にお問い合わせください。本、ゲラなどをすぐにお送
りいたします。読者プレゼントなども検討させていただきま
す。また、表示された価格はすべて税込みです。
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《担当》 柏原光太郎(文責)、
目崎敬三、永妻あきな、坂本一馬