テーマ エピソード記憶と環境的文脈との関連性 短期大学部 社会福祉学科 漁 田 俊 子 連 絡 先 TEL:054-202-2690 キーワード エピソード記憶;環境的文脈依存記憶;実験心理学;情報処理;加齢と記憶;物忘れ 研究のアピールポイント 日常生活や教育現場と遊離せず、かつ厳密な実験統制を行った基礎心理学系の実験研究。 研究の目的・概要 目的:エピソード記憶と環境的文脈との関連性の解明 概要:情報処理体験の記憶におよぼす文脈の効果を調べる。文脈として、特に、聴覚情報・視覚情報・ 嗅覚情報と記憶を取り上げる。 研究分野における見解 1 .文脈が記憶成績に与える影響(2008年度までに実験によって以下を検出) ディスプレイ背景色文脈:意図学習で有意差あり。学習時の文脈変化必要。手がかりの過負荷で 損傷を受ける。 ・BGM文脈:意図学習で有意差なしだが、偶発学習で有意差あり。 ・場所文脈:意図学習で有意差あり。マルチ文脈パラダイムで異文脈反復が優位。 ・複合文脈:意図学習で有意差あり。手がかりの過負荷で損傷を受ける。項目強度の規定因の関数 としての文脈効果の大きさ増大。環境的文脈にもとづく群化や反応が生起。マルチ文脈パラダイ ムで同文脈反復が優位。 ・匂い文脈:意図学習で有意差あり。 2 .記憶と加齢 加齢とともに急激に低下する記憶と、ほとんど低下しない記憶がある。 未来のビジョン BGMと記憶の関係、ディスプレイの背景色と記憶の関係、場所と記憶の関係、匂いと記憶の関係など、 国際的にさらに研究データが累積されることを望んでいます。
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