ヤコブの手紙シリーズ 最終回

ヤコブの手紙シリーズ
最終回
本物の信仰は罪を告白する
ヤコブの手紙 5:13-20
これまでのおさらい
• 本物の信仰を持っている人は、「隣人を
自分自身のように愛する」というキリス
トの掟をお互いの間で実践します
• 神は「高ぶった心を持つ人を退けられ、
自分から謙る人に恵みを与えられます」
• 神は必ず人の信仰の有無を報われます
最後の信仰のテスト
• 「あなたは、謙っ
た心を持って罪を
互いに告白するこ
とによって自分の
信仰を実践してい
ますか」
伝統的な解釈
• 身体の病気(試練)について書いてある
ヤコブの手紙の文脈
14節「病気の人はいますか」
• 身体的な病 VS 信仰の弱さ(答え)
– ヤコブの手紙は、病人ではなく、霊的
に真理の道から迷い出てしまった人た
ちに書かれています。
– ここで「病気」と訳されている言葉は、
信仰の弱さを指すことに使われる言葉
でもあります。
– 結論は、この段落の文脈が決めなけば
いけません
14節「病む人」
• 「病む」=信仰的、道徳的に弱っている
人
– ローマ 5:6 「私たちがまだ弱かった(アスセ
ネィス)とき、キリストは定められた時に、
不敬虔な者のために死んでくださいまし
た。」
– 1コリント 1:27 「しかし神は、知恵ある者
をはずかしめるために、この世の愚かな者を
選び、強い者をはずかしめるために、この世
の弱い(アスセネィス)者を選ばれたので
す。」
14節「病む人」
• 「病む」=信仰的、道徳的に弱っている
人
– ヘブル 7:18「 一方で、前の戒めは、弱
く(アスセネィス)無益なために、廃
止されましたが、」
– 1テサロニケ 5:14 「兄弟たち。あなた
がたに勧告します。気ままな者を戒め、
小心な者を励まし、弱い者(アスセ
ネィス)を助け、すべての人に対して
寛容でありなさい。」
15節「信仰の祈り/誓い」
• 信仰を持って「この人を癒してくださ
い」と祈ることではありません
• 「隣人を自分自身のように愛する」とい
う信仰に基づいた誓いのことでしょう
– 教会の指導者たちが教会の代表として、
神の前で謙り、心から悔い改めた罪び
とを赦し、愛し、受け入れることを公
に誓うこと
15節「信仰の祈り/誓い」
• 信仰の誓いの結果
– 「元気を失った人を救出(ソーゾゥ)する」
• (ヤコブは手紙の中で「ソーゾゥ」という言
葉を霊的な救いとして使っています。1:21、
2:14、4:12、5:20)
– 「主がその人を回復させます」
• 霊的に立ち上がる事とは、元の状態に戻ると
いうことです
– 「その人の罪は赦されます」
16節「お互いに…」
• 悔い改めた人と受け入れて、お互いの弱
さを認め合う
– 「自分も完全ではないよ」
• お互いの為に祈る
– 「偏愛することなく、回復させてくだ
さい」
• みんなが、一つのからだとして癒される
– 肉体的ではなく、霊的な癒し
「癒し」について
• 個人の癒しは必要ない。すでに赦されている
から
• 必要なのは、教会全体が一致することによっ
て癒されること
• もし、私たちが自分の癒しではなく、教会が
癒される為に信仰を実践するならその中で自
分の必要が満たされる
• メッセージによって癒されるのではなく、キ
リストのからだがリアルに成長することに
よって、そのなかの人間関係を通して癒しを
祈りについて
• 神の基準を満たした人
の祈りは、どのように
傷ついているコミュニ
ティにも神の癒しをも
たらすことができます
–ヤコブによる義人=隣
人を自分自身のように
愛している人
エリヤの祈り
• 神が命じられたことをエリヤが信じ
て祈ったことによって、人間の力で
は不可能なことが実現しました(1
列王記17-18章)。
• 同じ様に、罪によって希望がないほ
ど傷を負ったコミュニティも、愛を
持って神の癒しを求める人たちの祈
りによって回復することが可能であ
るということです。
最後の一言
• 隣人を愛しているのであれば、真理の道
から迷い出たひとを連れ戻しなさい
– 自分の富を用いて
– 忍耐を働かせて
– 偏愛しないで
– 行動によって
– 言葉によって
– 思いやりを持って
– 謙った心で
– 裁かずに
20節「その人は」
• 相手が自分の人生を棒
に振らないように救出
することができる
• 相手が続けて神に対し
て多くの罪を犯し続け
る生き方から救出でき
る
1ペテロ4:8
「何よりもまず、互
いに熱心に愛し合い
なさい。
愛は多くの罪をおお
うからです。」
考えてみよう
• 罪に対する意識
–罪の告白は、神と個人の問題だけ
ではなく、その罪によって影響を
受ける教会に対する問題でもある
–ヤコブのポイントは、個人の信仰
だけが本物なのではなく、教会レ
ベルで団結して本物の信仰を実践
して欲しいこと
考えてみよう
• 罪の力
–霊的に解決されていない問題を、
解決しないとそれが私たちの霊的
な力を奪い取ってしまう
–心をすべて神に捧げて仕えること
が現実的にできなくなってしまう
考えてみよう
• 祈りの内容をチェック
–どれだけ、教会の癒しの
ために祈っているか
–どれだけ、お互いが同じ
道を歩む為に祈っている
か
考えてみよう
• 相手の悔い改めについて
– 真理の道から外れた人を引き戻すのは私たち
の責任
– 本物の信仰を持って人を連れ戻す人は、その
誠意が相手にも伝わる