ビデオおよびレーダー検出器の組み 合わせにより

テクニカル
ノート
ビデオおよびレーダー検出器の組み
合わせにより、交差点の安全と効率が
向上しています。
正確な車両検知ができれば、
実際の交通量に基づき、
交差点の信号を管理、
制
御することが可能です。車両検知の性能を高めるためには、
同時に複数方向の
複数レーンをさまざまな距離で車両を検出することができます。一定距離で車
両を検知できるテクノロジーは各種ありますが、
様々な距離および視野角で効
率よく車両を検知できる技術はありません。
フリアーシステムズは、
ビデオとレ
ーダーを組み合わせることで、
広い視野角を実現し、
交差点の安全性と効率を
大幅に向上させることができました。
現代の交通管理局のニーズに応える
ため、
フリアー・ インテリジェント・
トラ
ンスポーテーション・システムズ
(ITS)
は、
ビデオとレーダーを一台に統合し、
複数方向の複数レーンの車両を様々
な距離で同時に検知できるコストパフ
ォーマンスに優れた車両検知システム
を開発しました。このビデオ/レーダ
ーのハイブリッドセンサーは、交通状
況に対応したシステムや交差点周辺
の安全管理に使用できます。
フリアーシステムズはビデオとレーダーを組み合わせた
コストパフォーマンスに優れた車両検知システムを開発
しました。
効率の良い信号制御
複数の隣り合
交通状況に対応して信号を制御する を管理するだけでなく、
う信号を管理できるものもあります。
には、
停止線で停止した車両を検出す
「交通状況に対応した」
システム
る以外にも、
さまざまな距離で複数方 これは
と呼ばれています。
向の複数レーンの車両を正確に検知
することが極めて重要です。信号制御
待ち時間を
システムでは、
こうした検知情報を総 効率のよい信号制御とは、
交通の流れを円滑にすること
合することで、
リアルタイムで交通状 短縮し、
を意味します。
これにより、
経済的
(車
況を把握したうえで、
現在および今後
、
環境的
の青信号の間隔を決定します。交通制 両のアイドリングによるコスト)
(CO2排出)
および心理的
(イライラ
御システムのなかには、
単独の交差点
テクニカル
ノート
推定停止
150 m
120 m
ジレンマゾーン
90 m
60 m
推定通過
30 m
ジレンマゾーン
ジレンマゾーンの車両情報を用いて、 全管理の重要性を示しています。
交通管制システムは、
車両がジレンマ
ジレンマ
今日、
米国内の信号交差点のうち、
交 ゾーンを通過するまで黄色信号にする • シリアのダマスカスでは、
ゾーンの車両226台中38%が赤
通状況対応型システムを搭載した信 のを遅らせます。逆に、交差する側の
事故
信号で停止。56%が黄信号で通
号機の割合は1%以下です。
それでも、 信号の赤信号の時間を延長して、
ブ
過。6%が赤信号で通過。合計で
「交通状況対応型システム」は、
コスト を予防することもできます。さらに、
47%
(96台)
がジレンマゾーンで
パフォーマンスが最も高い秀逸なソリ レーキ作動距離が大きく異なる小型
ジ
の信号変化に影響を受けた。この
ューションとして交通管理当局の評判 車両と大型車両を区別することも、
うち51%が黄信号で加速し、43
は良好です。さらに、
車両によるCO2 レンマゾーンの安全向上に欠かせな
%が危険な急ブレーキで停止し、
6
排出に対する社会的および政治的プレ い条件です。
%が赤信号を無視した。
ッシャーの高まりから、実際の交通状
62
況に対応したシステムの普及促進が 次の統計結果はジレンマゾーンの安 • マレーシアの同様の調査では、
求められています。
やストレス)
コストを削減できます。
ジレンマゾーンの安全性
交通安全という観点から、
様々な距離
にある車両を検知するシステムでは、
ジレンマゾーンに車両がいるときに信
号管制官にすぐに警告を発することが
できます。
ジレンマゾーンとは、
信号が
青から黄色に切り替わった時に、
ドライ
バーがそのまま走行するか、
停止する
かを迷う距離です。そのまま走行する
場合、
アクセルを踏むことを選択する
ため、
スピードを出し過ぎて、
交差点で 電磁センサー
衝突する危険があります。停止する場
合は、
緊急停車しなければならないた
め、
後続車との玉突き衝突の恐れがあ
ります。
誘導ループ
車両がジレンマゾーンにいるときに、
信号が黄色に変わる確率を減らすこと
で、
ジレンマゾーンの安全向上を図る
ことができます。そのためにジレンマ
ゾーンの車両の有無を計算する必要
があります。
レーダー検知
ビデオ検知
%の ドライバーが青から黄信号へ
の突然の変化に影響を受けた。
こ
のうち、
56%は黄信号で加速、
13
%は急ブレーキで停止、
31%が赤
信号を無視して通過した。
数値に大きな違いがあるのは、
各国の
交通マナーや教育、
規制の違いによる
ものだと考えられます。
しかし、
ジレン
マゾーンの問題は明らかに世界各地の
信号機のある交差点すべてに存在す
るものです。
レーダー
フットプリント
デ ー タ
ゾーン
計数
ゾーン
利用可能なテクノロジー
従来の交通状況に対応してジレンマゾ
ーンの安全管理を行うシステムは、
非
常に高価であり、
設置や設定に大きな
労力を要します。
電磁センサー
路上の電磁センサーはワイヤレス通
信を用いて、
アクセスポイント経由で
検知情報を交通管制室に送信します。
電磁センサーは、
路上の1点に設置す
るため、
設置が面倒で高価であるうえ
に、その1点上の車両しか検知できま
せん。
現存
ゾーン
ビデオ
誘導ループ
誘導ループシステムは、
50年近く使用
されており、
現在でも交通管理システ
ム市場で大きなシェアを占めています
が、
設置コストが高く、
大規模な道路工
事が必要です。ループ検出器は、
路上
の1点上のリアルタイムの交通情報を
送信しますが、
道路下に敷設するため
に、
設置時は交通の流れを遮断しなけ
ればなりません。
さらに、
故障率が高い
という問題もあります。
レーダー検出
ドップラーレーダーは、一定周波数を
送信します。
この周波数が移動する物
体にぶつかると、
周波数が変化し、
レー
ダーに新たな周波数が戻ります。
この
周波数から、
移動物体の速度が割り出
されます。
レーダーのみのシステムは、
複数台を設置する必要があります。
レ
ーダー検出器は停止線上及びその前
方に設置する必要があります。
ビデオとレーダーフットプリントを組み合わせたTrafiRaderシステム
ビデオ検知
ビデオ検知は、
非常に正確で、
信頼で
きる信号管理が可能です。数値デー
タと映像を組み合わせるビデオ検知
システムは他のシステムとは一線を
画します。ビデオシステムからの画像
フィードバックがすぐ得られるため、
事故に速やかに対応できる点は、即
時的判断が必要な交通管制官にとっ
ては大きな特典です。
しかし、効率よ
く検 知を行うためには 、停 止 線 上と
100m~150m離れた地点での検知
が必要となるため、2台のビデオ検知
システムが必要となり、
設置費用が増
大するという問題があります。
テクニカル
ノート
TrafiRaderのレーダーユニットは、指
定領域内のレーンごとの車両の位置及
び速度の正確な情報を提供する。
この例では、
TrafiRaderはジレンマゾ
ーン内のID27及び28の車両を検知
TrafiRaderはレーンごとの車両の位
置、距離、及び速度の正確なデータを
提供するため、交通状況に対応したシ
ステムに最適なツールとなる。
フリアーシステムズのソリューション:
正確かつコストパフォーマンスに優れ
た高性能な交差点安全管理システム
フリア ーシステムズ の インテリジェ
ント・
トランスポーテーション・システ
ムズ(旧社名Traficon)
は、
ビデオと
レー ダ ー セン サ ー を 組 み 合 わ せ た
TrafiRaderと呼ばれるシステムを開
発しました。TrafiRaderは、
信号機の
ある交差点で正確に車両を検知するコ
ンパクトな統合センサーで、設置や設
定も簡単で、
非常にお求めやすい価格
です。
•
また 、ビ デ オとレー ダ ー を 1 つ の 製
品として統合することで、停止線から
0m~200 m間の速度と位置の検知
が可能となりました。
ビデオとレーダー
検知技術を1台に統合したこのソリュ
ーションは、
単一テクノロジーによる他
のソリューションと比較してコストパフ
ォーマンスが非常に高くなっています。
交通状況に対応したシステムに最適な
TrafiRaderの他に類を見ない特長:
• レーダー情報をビデオ映像に表示
する
• 停止線から150m~200 m先ま
ではっきりと見える
• 中距離地点と遠距離地点の車両
を区別する
• 複数レーンを区別する
• 2つのテクノロジーが互いに補完
しあう
• 1つのハードウェアユニットに統合
されたソリューション
• 従来のシステムやテクノロジーに
比べて、
はるかに経済的
• 30分以内に設置可能
TrafiRaderはビデオとレーダーを個
別の目的で使用します。
• システム構成及びオペレーターの
監視用の短距離検知用ビデオ
• 中距離及び長距離検知用レーダー
• この方法で検知できる対象:
• 150m~200m先から交差点に 結論
TrafiRaderは、
ビデオとレーダーを組
接近してくる車両
(事前検知)
交差点か
• 25m~150m先から交差点に接 み合わせた車両検知により、
近してくる車両
(ジレンマゾーン検 らの距離が異なる複数地点の車両を
正確に検知します。
この性能により、
交
知)
• 0m~25m先から交差点に接近し 通状況に対応したシステムの展開およ
てくる、
又は停止中の車両
(停止線 びジレンマゾーンの安全管理の両方
が実現します。
検知)
フリアーシステムズのTrafiRaderセン
サー
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FLIR Intelligent Transportation Systems
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B-8510 Marke
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TN_1110_0008_EN
交差点を通過する車両 (交差点
のチェックアウト)