News Release

2015 年 5 月 2 日
WEC第 2 戦スパ・フランコルシャン 6 時間レース
TOYOTA GAZOO Racing 残念ながら表彰台を逃す
次戦 ル・マン 24 時間レースに期待
天候不順が常識のアルデンヌの森が珍しく好天に恵まれた決勝レース当日、TOYOTA GAZOO Racing は、その
青空と正反対の憂鬱な成績に大きな落胆を味わいました。木曜日の公式練習 1 回目で起こった中嶋一貴のアクシデ
ントに始まった TS040 HYBRID の挑戦は、その雪辱を果たすことが出来ないままレースの週末を終えました。
公式練習走行、公式予選で味わったアウディ、ポ
ルシェとの予想以上のタイム差を縮めることが決
勝レースでの目標でしたが、残念ながらレースはフ
ラストレーションと共に幕を閉じました。結果はア
レックス・ブルツ、ステファン・サラザン、マイク・
コンウェイの TS040 HYBRID#2 号車が 5 位、昨年
のチャンピオンクルーであるセバスチャン・ブエミ
とアンソニー・デビッドソンの#1 号車は 8 位でレ
ースを終えました。
決勝レースのスタート時点ではチームの士気は
上がっていました。予選結果でのグリッドは、ブエミの#1 号車が 6 番手、ブルツの#2 号車は 7 番手。ローリン
グスタートでレースが開始され、第 1 コーナーでブルツは 4 位に躍進し、“やる気”を見せてくれました。
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レースの序盤、上位の LMP1 グループは立て続けにアクシデントに見舞われ、そのおかげで 1 回目のドライバー
交替が終了した時点で、TS040 HYBRID は 2 台揃ってトップ 6 に食い込んでいました。レースが半分を消化した
頃、サラザンへと交替した#2 号車が 5 位、デビッドソンの#1 号車はその直後に付けていました。ところが我々
の#1 号車もトラブルから逃れられませんでした。電気系のトラブルで 2 度に渡ってピットで修復作業を余儀なく
され、20 分以上を無駄にしたのです。その結果、ブエミは首位から 14 周も遅れて 14 位を走ることとなってしま
いました。
その後、サラザンからマイク・コンウェイに交替した#2 号車は果敢な追い上げで 5 位に、ブエミも頑張り、10
位まで躍進しました。
6 時間が過ぎてレースがチェッカーフラッグと共に
終了した時、デビッドソンとブルツは無事にピットへ
帰って来ました。ブルツの#2 号車はトラブルに見舞わ
れることなく 5 位に入りましたが、#1 号車は残念な
がら 8 位が精一杯でした。
このレースの結果、TOYOTA GAZOO Racing は選
手権ポイントで 20 点を獲得し、マニュファクチャラ
ー選手権で 3 位となりました。また、ドライバーズ選
手権ではブルツ、サラザン、コンウェイが 22 点で 3
位、デビッドソンとブエミが 19 点で 4 位につけてい
ます。
厳しい戦いとなりましたが、応援頂いた皆様に感謝いたします。
TOYOTA GAZOO Racing の次のレースは 6 月 13 日(土)~14 日(日)に行われる伝統のル・マン 24 時間レ
ースです。このレースに向けて TS040 HYBRID は性能向上を目指します。その成果を試すのは、5 月 31 日(日)
に行われるル・マン・テストデーです。多くのファンの期待に応えるべく、TOYOTA GAZOO Racing はル・マン
24 時間レースに挑みます。
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佐藤俊男
チーム代表:
今回はタフなレースでした。特に中嶋一貴選手のためにも、もっと良い結果を望んでいましたが残念です。シルバ
ーストーンと同様に昨年に比べ、ラップタイムは速くなっていましたが、より成果を発揮したアウディやポルシェ
に挑むには、十分ではありませんでした。激闘の末、勝利したアウディを称えたいと思います。ライバルとのタイ
ムギャップ同様に技術的問題も究明したいと思います。ル・マン仕様の開発に全力を傾注します。
TS040 HYBRID 1 号車
(アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ)
決勝レース: 8 位
162 周、ピットストップ 9 回、グリッド:6 番手、最速ラップ: 1 分 59 秒 528
アンソニー・デビッドソン:
一貴のクラッシュに始まる、色々と難題のあった#1 にとって、残念な一日になってしまいました。いくつかの技
術的な問題もあり、我々にとっては忘れたい週末となりました。次戦はシーズンで最も重要なレースなので、更な
るパフォーマンスを発揮するために集中します。
セバスチャン・ブエミ:
これまで続いて来た表彰台記録も途切れ、正直なところ、我々にとって最悪の週末になってしまいました。決勝レ
ースでは問題があり、速さが足りませんでした。ケルンへ戻って分析を行い、ル・マンに向けてラップタイムを向
上すべく、ベストを尽くさなくてはなりません。
TS040 HYBRID 2 号車
(アレックス・ブルツ/ステファン・サラザン/マイク・コンウェイ)
決勝レース: 5 位
173 周、ピットストップ 7 回、グリッド:7 番手、最速ラップ:2 分 00 秒 170
アレックス・ブルツ:
ペースを保つのが難しく、タフなレースでした。コース上でのバトルは楽しかったし、全体的に見れば、WEC の
観客にとって非常にエキサイティングなレースだったとは思いますが、我々は上位争いに加わることが出来ません
でした。チームと共に、これから何を改善出来るのかを究明し努力する必要があります。
ステファン・サラザン:
恐れていた通り、厳しい一日になってしまいました。アウディとポルシェは非常に速く、躍進を遂げていました。
たとえ我々が同様に改善したとしても、まだ遅れを取るかもしれません。ル・マンに向けて、残された一か月で、
懸命に改善をしなければなりません。
マイク・コンウェイ:
我々は最善を尽くしましたが 5 位という結果でした。何ポイントかは獲得出来ましたが、次戦はシーズン最大の
ル・マン 24 時間レースです。我々は、改善に全力を尽くして、最も戦闘力のあるパッケージを準備しなくてはな
りません。
以上
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