三木市防災会議 H28.6.30 議事録 1.開会 進行:青田主査 2.あいさつ 藪本市長 午後 2 時 00 分~ ・本市においては、熊本地震後、初めての防災会議となる。 ・三木市は熊本県西原村とカウンターパート方式をとり、現地入りもさせていただいたが、 西原村の世帯棟数の約2/3が全壊または半壊といったような状況であり、村の指定避難所 や地域の集会所自体が被害を受け、被災者が近辺でのテントや車中での避難生活されている ところを目の当たりにしてきた。 ・三木市でも21年前に阪神淡路大震災の被害を受け、東日本大震災も教訓に、防災対策を 進めてきてはいるが、今回の熊本地震災害を見てみると、やはりまだまだ防災対策は道半ば であると思い知らされる。 ・そのような中で、やはり地域コミュニティの大切さをこのたび痛感している。防災力、減 災力、また再建への道のりのスピーディさについては、防災計画をつくるだけではなくて、 日頃からの近所づきあいや地域のつながりを、まちづくり全体の中でどう生かしていけるか どうかがキーワードとなるのではないか。 ・土砂災害防止法、南海トラフの関係を中心とする防災計画の見直し、併せて、防災マップ の更新、配布を通して、ますます、我々ができること、しなければいけないことを地域で見 つめ直し、取り組んでほしい。 3.議長選出 ・冨田防災監を議長に指名。 4.協議事項 ①三木市地域防災計画の修正事項 冨田防災監より説明( 22分間 ) 別紙1 主要修正事項 別紙2 その他修正事項 ≪質疑応答なし≫ ②三木市防災情報マップの改正 冨田防災監より説明( 13分間 ) ≪質疑応答≫ (正井委員) ・2次避難所で乳幼児を連れた家族が、阪神淡路大震災においても東日本大震災において -1- も避難所に居ることができなかった。また避難所に居た家族についても、子どもが壁に 頭を打ちつけるなどのパニック状態になり、女性たちからの改善要望も受け入れてもら えなかったという事例があった。また、認知症などの要援護者の家族については、共同 生活が困難であるが、デイザービスなどの福祉避難所での対応は難しいといったことも ある。 避難所の中には、乳幼児を連れた家族への対応として、小学校だったら教室を使用して いた例もあるが、保育所なども乳幼児や妊婦対応の福祉避難所として考えられないのか。 (冨田防災監) ・2次避難所のレイアウトについては、実際の学校等では乳幼児スペース等を準備してい るので反映させたい。 ・保育所については、現在、市の指定避難所としては指定していない。するかどうかは、 今後検討が必要である。 (正井委員) ・ぜひ、更衣室もレイアウトの中に入れていただきたい。 (冨田防災監) ・入れるようにする。 (松川委員) ・学校や保育所は、再開のことを考えると、避難所としての使用が難しいことがある。再 開しないと子どもたちを預けるところがなくなり、両親が再建に向けて動き出せない現 状がある。故に避難所においては、平常時の業務を行う環境を整えておくことを考慮し た避難先の確保も必要。 要配慮者に関しては、ホテルや民間の事業所を巻き込んで、福祉避難所として指定すれ ば、協定を結ぶことも可能かと思われ、キャパシティを増やすことができるのではない か。 (井上副市長) ・学校は早く授業を再開することが必要。普段使用している教室までを避難所にするかど うかは、災害が起こったら問題となる。避難所開設期間の短縮や避難所縮小の段階で、 子どもたちが使う教室から元に戻していくことを避難所開設当初の段階から考えておか なければならないことは、ご意見のとおりであり、計画の中にも常に考えておかなけれ ばならない。 ・災害時要援護者の避難所等については、デイサービスなどの福祉施設以外に、現在、7 月1日オープンの“ネスタリゾート神戸”と何らかの災害協定を結べないか検討を行っ ている。ホテル等を避難所として活用させてもらえないか調整を図っていきたい。また、 その他の事業所等でも、そのような場所があれば調整を進めていきたい。 (倉田委員) ・ペット問題について。今や子どもの数よりもペットが多い時代となっており、環境省か らも、災害時のペットとの同行避難、ペットを必ず連れて避難することが言われている ところであるが、それをどこか一文入れていただけないか。 -2- (井上副市長) ・災害時のペット問題についても、ひとつ大きな問題として、どの自治体も認識してきて いるところである。ペットを飼われている方からすれば、ペットも家族同然である。 ただ、避難所に入所される際は、人が入っている同じ場所に一緒にというのは、無理で あるので、避難所の外にペット用のスペースを設けるといったことを今後考えていかな ければならない。その際、ペットの世話は、飼い主自身で行っていただくことが基本と なる。一方、避難時に家にペットをおかれたままにすると、ペットが野生化したり、死 んでしまったりする問題があり、そのあたりも配慮していく必要がある。 これらのことをどう書き込んでいくかは、今後検討させていただきたい。 (中井委員) ・家庭でも子どもたちに、このマップを見せて活用したいと思ったが、両面刷りというこ とで壁に貼れば、裏面が見えない。このあたり、どのように家庭で活用すれば良いか。 折り込んだ形のままであれば、タンスの中にしまいこんで活用されない恐れがあるが、 うまく活用できる方法は。 (冨田防災監) ・どうしてもということであれば、もう1部お渡しすることもできるが、全員というわけ にはいかない。使い方とすれば、貼りだしていただく方法がいいのだが。 (井上副市長) ・両面印刷にさせていただくが、基本的には、地図が載っている面で自分の家の避難所や 家族(昼間学校にいっている間等)の避難所を確実に確認しておいてほしい。 両面をどうしても見れるようにする場合については、言われるように2部必要となって くる。その場合は、お渡しできるように準備したい。 また、両面のどちらを見ておいた方が良いかという優先順位をつけるのであれば、いざ という時にどう行動するのかという地図でない方の面を目につくように貼り出ししてい ただきたいと考える。 (中井委員) ・防災のマップ面について、インターネットで掲載する予定はあるのか。 (冨田防災監) ・ホームページ上で見れるようにする。 ③その他(三木市地域防災全般について) ≪質疑応答≫ (松川委員) ・三木市は、災害時要援護者の支援について、福祉課等と連携しながら意欲的に取り組ん でおられるが、ぜひ可能であれば、この防災会議の場など、障がい者などの当事者本人 を交えた会議というものを何か企画されたり検討していただけないか。 -3- (井上副市長) ・災害時要援護者といっても、身体、知的、精神障がい者、また高齢者等、いろいろな方 がおられ、それぞれの特性に応じて支援の必要性や仕方が変わってくる。特に避難所生 活や避難行動に関することについては、現行の地域防災計画を数年前に全面改訂した際 に、障がい者の団体等のご意見を実際に伺いながら、計画に反映させた。しかしながら、 計画を作成して終わりというものではないので、今後も福祉関係と連携を図りながら、 この防災会議の場にお越しいただくことは難しいかもしれないが、話し合いやご意見を いただく場を設けていきたい。 (正井委員) ・三木市の場合、防災会議の女性委員の数が他市町と比べてずば抜けて多くなっている。 今だけとならないように、防災会議条例の中に女性委員を2割以上にするとか明示する ことはできないのか。 ・医療活動について。妊婦や小児科関係で災害時にトラブルがあった場合など、民間の医 療機関と専門機関とをつなぐ調整役がなく、医療上の素早い対応が必要とされる場合に 難しかったと指摘されている。今後、そのような緊急を要するような事案などの医療体 制、調整役について三木市でも検討いただきたい。 (黒田委員) ・災害時、兵庫県の医師会については、JMAT 兵庫を組織化している。医師、看護師、薬 剤師で構成されている。今回の熊本地震災害においても JMAT 兵庫は、いち早く現場へ 駆けつけ、災害時の応急対応はかなりできるようになっている。 妊婦、子どもたち、認知症の方々等、細かい支援は確かに難しく、これからの課題であ る。しかし、他に比べて兵庫県は震災を体験しており、医師、看護師、薬剤師が実際一 緒になって連携が図られている。先ほどご意見のあった内容についても県医師会へ伝え させていただきたい。 (井上副市長) ・女性委員の数については、トップクラスで現状、3割を占めている。これについては、 防災会議だけでなく、三木市全体として審議会の女性委員の割合を3割ないし4割以上 にしていこうと取り組んでいるものであり、ひとつひとつの条例に入れるのではなく、 男女共生社会実現に向け、市全体で考えているところである。 防災会議委員については、防災会議条例に入れなくても、今の女性委員の数を最小限、 維持していきたい。 (黒田委員) ・さきほどの医療体制について補足をさせていただきたい。 もし、三木でたいへんな災害が起きた時、応援できる近辺の医師会から応援に駆け付け ることができるように県内の医師会同士で協定を締結している。また、災害で被害を受 けた方の治療だけでなく、平時から治療を受けておられる方の医療体制も考慮するため、 応援受援体制を整えているところである。 -4- (小山内委員) ・三木市は1次避難所として、市の公民館ではなくて、地元の集会所を指定している。そ こで安否確認や簡単な救護活動は自治会でできるが、そこからどうするのかが何も明示 されていない。2次避難所へ行く人等の把握もどのようにすれば良いのかわからない。 1次避難所、2次避難所それぞれにおける行動マニュアルを各単独の自治会へ配布する など、ぜひ、1次避難所開設後、そこからどうするのかといったところに重点を置いた ものを示していただきたい。 (冨田防災監) ・内容的には、まだまだ見直しする必要があるが、 “1次避難所運営マニュアル”というも のがあるので、より良いものに改善したい。2次避難所についても“避難所開設・運営 計画”があるが、熊本地震災害での教訓も参考に、より良いものにしていき、各自治会 に役立つ資料、マニュアルを作成したい。 (井上副市長) ・三木市は「1次避難所」「2次避難所」という考え方を導入している。これは、まずは、 自分の近くの集会所等で自治会の方々が安否確認をされ、家が被害を受けて2次避難所 で生活しないといけない人や家が壊れていなくても食料だけ2次避難所に取りに行かな ければならない人などを自治会単位で掌握していただくこと、それから市全体で大きな 地震が発生した場合、市職員の被害も考えられ、人が足りなくなるといったようなこと にも自治会と連携を図りながら、対応したいという考えである。 2次避難所には市の職員を配置する予定であり、1次避難所と2次避難所との間をその 職員等を使いながら連携をとり、それぞれの1次避難所での状況や物資の不足等の情報 を汲み取り、2次避難所から必要な物資等を届けるといったシステムをめざしていると ころである。 今、ご指摘があったように、1次避難所で自治会の皆様が一体どうするんだと言ったと ころは、マニュアルを勝手に作成しただけでは意味がないので、しっかり区長協議会を 通して、それぞれの会長に行き渡るように周知を図りたい。また、それに対して、ご意 見等あれば、より良いものに修正していきたい。 5.閉会あいさつ 井上副市長 ~午後 3 時 25 分終了~ -5- 記録写真 記録者 -6- 黒田
© Copyright 2024 Paperzz