560 KB

平成23
平成23年度
23年度 高等学校授業力向上研修 実践報告書
コミュニケーション能力
コミュニケーション能力の
育成を目指した
目指したインタラクティブ
授業作り
能力の育成を
したインタラクティブな
インタラクティブな授業作り
~「チャットタイム
~「チャットタイム」
チャットタイム」の導入・
導入・活用~
活用~
県立柏崎翔洋中等教育学校
中山 裕子
Ⅰ.指導構想
1)はじめに
今年度、私は前期課程の中学英語を担当することになった。
中学の英語は高校のように「オーラル・コミュニケーション」「リーディング」「ライティング」など
の科目に分かれていないため、毎日の授業や課題の中で4技能を均等に伸ばしていかなければならな
い。
しかしながら、私の授業は自分が高校時代に受けてきた授業のイメージから、文法学習や訳読が中
心となってしまう傾向があった。この夏、自身の課題と研究テーマを考えたとき、自分が主担当をす
る学年では、リーディング力、ライティング力、リスニング力を強化する活動はしているが、スピー
キング力を強化する活動をほとんど何もしていなかったことに気がついた。
そんな中、夏休みにアメリカへ出かける機会を持ったが、飲食店で店員に対し堂々と日本語を使っ
ている日本人を見てショックを受けた。日本人は中学・高校と6年間英語を勉強しても、多くの人が
実践的コミュニケーション能力を身につけられずにいると言われているが、その実態を目の当たりに
して、日本の英語教育の現状と課題を突きつけられた気がした。
外国語はそれを使ってコミュニケーションを図ることができて、初めて学習する意味を持つもので
ある。国際社会で生きていくために、今後ますます実践的なコミュニケーション能力が求められてく
るのは必至である。しかし、適切なスピーキング指導を行なわなければ、生徒のコミュニケーション
能力を伸ばすことは難しい。
私はこの問題の解決について、英語教師として自分ができることに取り組んでいきたいと考え、夏
休み明けから「コミュニカティブ」「インタラクティブ」という言葉をキーワードに、言語活動を積極
的に取り入れるよう、授業改善を試みてきた。本稿ではその実践について報告する。
2)課題解決のための指導方針、授業構想等
私は生徒のスピーキング力を強化するため、自ら英語でコミュニケーションを図る姿勢を見せなが
ら、ウォームアップに「チャットタイム」という時間を設けることにした。
チャットタイムというのは「ペアで短い会話をする時間」のことである。
以下、私のチャットタイムの手順を紹介する。
①新テーマでの練習開始時に、生徒に「チャットシート」(チャットトピックや目標が書かれており、
筆記活動もできるように工夫したプリント)を配布する。
②トピックについて思い浮かぶことと、相手に聞いてみたいことを、チャットシートの表面にマッピン
グさせる。
③それを参考に、ペアで2~3分間会話をさせる。
④聞き取れた相手の情報を、チャットシートの裏面に英語でまとめさせる。
⑤自分の会話の進め方について自己評価させ、チャットシートの裏面に感想や反省などを書かせる。
⑥何人かの生徒に、相手の情報を英語で発表してもらう。
チャットタイムの設定にあたり、生徒には事前に会話の発展のさせ方、相槌の打ち方、応答の仕方な
どについて、相手と話す際の注意事項をハンドアウトで示しておいた。その後、チャットタイムは定期
テスト前などを除き、基本的に3回同じトピックで、毎回相手を変えて行うようにしている。
(チャットシート表面。楕円の中にトピックを書かせ、それについて思いつくことをマッピングさせる)
(チャットシート裏面。ひとつのトピックについて、3回違う相手と練習できるよう工夫した)
今回は研究授業を一単元のまとめの時間に設定することにしたため、既習事項をこのチャットタイ
ムにうまく絡ませ、文法の定着とコミュニケーション能力の育成を同時に目指す授業を実践すること
にした。
3)学習指導要領との関連
英会話と文法は切り離せない関係にあるため、文法学習は軽視することができない。そこで、言語
活動を取り入れながら文法指導を行なう「フォーカス・オン・フォーム」という指導法を参考にしなが
ら、単元のまとめの時間に新出文法を言語活動で確認させ、その後ドリルや小テストなどで定着を図
るという指導計画を練ることにした。
フォーカス・オン・フォームのねらいは、生徒にコミュニケーション活動を通じて文法事項を学習、
定着させることである。これは中学校の学習指導要領「外国語科の目標および内容」の「(4)言語材
料の取扱い」の中の『イ.文法については、コミュニケーションを支えるものであることを踏まえ、言
語活動と効果的に関連付けて指導すること。』に関連する。
また、私は生徒に単なる疑似コミュニケーションの積み重ねではなく、実際に使える会話術を身に
つけてほしいと考えている。そのため、コミュニケーション活動の題材はできるだけ実際の会話とし
て起こりうるもの、生徒にアンケートを取って上位を占めたもの、生徒が普段からよく話題にしてい
るものなど、彼らが興味を持って取り組めそうなものを取り上げることにしている。
研究授業におけるコミュニケーション活動の題材もそのように設定することにしたが、これは学習
指導要領「(3)言語材料」の中の『「聞くこと、話すこと、読むこと、書くことなどのコミュニケー
ション能力を総合的に育成するため、実際の言語の使用場面や言語の働きに十分配慮した」教材での指
導や、「生徒の発達の段階及び興味・関心に即して適切な題材を変化をもたせて取り上げる」ことによ
り、生徒が自ら興味を持って言語活動を行ったり、英語で発信したりすることが、より一層充実して
行われるようになることが期待される。』という記述に関連する。
4)研究授業の展開
指導方針・授業構想をもとに、次の流れで研究授業を行うことにした。
①前時までの復習
[1]単語チェックシートを用いて、ペアで交互に Section4の新出単語の発音と意味を確認する。
(単語チェックシートを交換し、相手が新出単語の発音と意味を正しく言えるかどうかを確認し合
う。正しく言えなければ、チェック欄にチェックしてもらい、後でよく復習しておく。)
(単語チェックシート)
[2] 授業用ノートに書いてある教科書本文の訳を参考にしながら、ペアで交互に Section4の本文を
口頭で英語に直す。(1人がノートに書かれている日本語訳を読み、もう1人がそれを英語にす
る。終わったら役を交替して行う。)
(授業用ノート)
②コミュニケーション活動「チャットタイム拡大版~今日はグループで行ってみよう!」
[1] 机をグループの形に並べ替えさせ、本時の活動の手順やチャットトピック、それに関するディス
カッションテーマが書かれたハンドアウトを配る。
[2]ハンドアウトに書かれているチャットトピック選択肢の中から、グループで話し合いたい話題をひ
とつ選ばせる。
※トピックの選択肢には、生徒に取ったアンケートの結果や、生徒が普段話していることを参考に、
(1)TV program (2)animation (3)novels & comics (4)music (5)ARASHI
(6)AKB48 (7)Tokyo Disney Resort (8)Tokyo Disney Resort & Universal Studios
Japan (9)subjects (10)sports の10項目を設定した。
(ハンドアウト表面。裏面にはトピックの選択肢(7)~(10)が続く)
[3]選んだトピック番号とトピック名をスペシャルチャットシートの表面に書かせ、トピックについて
話してみたいことをマッピングさせる。
(スペシャルチャットシート表面)
[4]マッピングメモを参考に、ペアで2分間会話をさせ、聞き取れた内容をスペシャルチャットシート
の裏面に英語でまとめさせる。
[5]まとめた内容をグループ内で英語で報告させ、聞き取れた内容をスペシャルチャットシートの裏面
に英語でまとめさせる。
[6]選んだトピックの[Discussion]テーマについてグループで話し合わせ、その結果をスペシャルチ
ャットシートの裏面に英語でまとめさせる。
(スペシャルチャットシート裏面)
③まとめ
[1] グループの代表者に、[Discussion]テーマについて話し合ったことを英語で発表させる。
[2]スペシャルチャットシートの裏面に、目標達成度、自己評価、感想、反省などをまとめさせる。
Ⅱ.学習指導案
研究授業に向け、実際に準備した指導案を紹介させていただく。
1.単元名(題材名)
2.指導学級
LESSON7 “ How Can We Find Out ? ”(三省堂『NEW CROWN2』)
前期課程2年1組(中学2年生、名簿で分けた少人数クラスの生徒20名)
3.指導目標
(1)英語に親しみ、意欲的に授業に参加する。 [関心・意欲・態度]
(2)ペア活動やグループ活動を通して、4技能を楽しくバランス良く習得する。
[関心・意欲・態度][表現の能力][理解の能力]
(3)コミュニケーション活動を通して、実践的コミュニケーション能力を育成する。
[関心・意欲・態度] [表現の能力]
(4)新出単語・新出文法項目(比較の文)を理解し、それを使って英語でコミュニケーションを図る
ことができる。[表現の能力][理解の能力]
(5)課題研究(調べ学習)のプロセスを学ぶ。[知識・理解]
(6)都市のヒート・アイランド現象について考え、それに対する取り組みについて知る。[知識・理
解]
4.指導と評価の計画(全18時間程度)
時
学習内容
学習活動
評価方法
1~4
本単元への導入
教科書扉ページを利用した導入
提出物、
時間目
Section1の新出文法の確認
プリントによる文法の解説・演習
観察などによる
新出単語の確認
ペアによる単語の発音や意味の確認
評価
本文の内容確認
ペアや一斉による本文の音読練習
Q&A など
本文の内容解説、暗写、速写
ディクテーション、Q&A を利用したまとめ
5~8
Section1の復習
ペアによる通訳タイム
提出物、
時間目
Section2の新出文法の確認
プリントによる文法の解説・演習
観察などによる
新出単語の確認
ペアによる単語の発音や意味の確認
評価
本文の内容確認
ペアや一斉による本文の音読練習
Q&A など
本文の内容解説、暗写、速写
ディクテーション、Q&A を利用したまとめ
9~12
Section2の復習
ペアによる通訳タイム
提出物、
時間目
Section3の新出文法の確認
プリントによる文法の解説・演習
観察などによる
新出単語の確認
ペアによる単語の発音や意味の確認
評価
本文の内容確認
ペアや一斉による本文の音読練習
Q&A など
本文の内容解説、暗写、速写
ディクテーション、Q&A を利用したまとめ
13~16
Section3の復習
ペアによる通訳タイム
提出物、
時間目
Section4の新出文法の確認
プリントによる文法の解説・演習
観察などによる
新出単語の確認
ペアによる単語の発音や意味の確認
評価
本文の内容確認
ペアや一斉による本文の音読練習
Q&A など
本文の内容解説、暗写、速写
ディクテーション、Q&A を利用したまとめ
17
Section4の復習
ペアによる単語の発音や意味の確認
提出物、
時間目
本単元のまとめ①
ペアによる通訳タイム
観察などによる
コミュニケーション活動による新出文法
評価
(本時)
の復習
18
時間目
本単元のまとめ②
小テストによる新出単語・新出文法の確認
小テスト、
教科書「USE IT」などを利用した復習
観察などによる
評価
※学習活動には随時「チャットタイム」も取り入れる。
※評価は本文暗唱テスト、定期テスト、ALT との会話テストなどでも行う。
5.本課の評価規準
Ⅰ
関心・意欲・態度
Ⅱ
表現の能力
Ⅲ
理解の能力
英語に親しみ、英語を楽 新出単語・新出文法項目 新出単語・新出文法項目
Ⅳ
知識・理解
課題研究(調べ学習)の
しみ、授業に意欲的に参 (比較の文)を習得し、 (比較の文)を習得し、 プロセスを理解する。
加している。
それを用いて英語で表 それを用いた英語を理
現することができる。
解することができる。
都市のヒート・アイラ
ンド現象について考え、
それに対する取り組み
について知る。
6.本時の計画(17/18 時間)
(1)ねらい
1.前時までの復習と単元のまとめの時間として、ペアやグループによる学習を通して相互交流修
正を図りながら、既習事項の定着を図る。
2.英語を使って、教師や仲間と楽しくコミュニケーションを図ることができる。
(2)「研究テーマ」に迫るための本時における指導の構想
・単元のまとめの時間として
① 既習事項のアウトプットを促す活動を行う。
② 毎時間取り入れているペアやグループによるコミュニケーション活動を拡大して行う。
・生徒どうしで習熟度の違いをカバーする活動、相互交流修正を図る活動を工夫する。
・4技能を通して実践的コミュニケーション能力を育成する活動を工夫する。
・コミュニケーション活動の題材には、新出文法事項を用いたものや生徒が興味を持って取り組め
るものを設定し、楽しく学習できる授業・雰囲気作りにつとめる。
・生徒が学んできたことを確認・修正・評価する機会とし、机間巡視をしながら、適宜確認、必要
によって指導・助言を行っていく。
(3)展開
時間 学習活動
教師の働きかけと
支援・評価・留意点
予想される生徒の反応
導
入
授業の開始・
前時までの復習
①あいさつ
英語で始業のあいさつをする。 ・英語学習の雰囲気を作る。
5
[ねらい2]
分
[本時の評価規準Ⅰ・Ⅲ-②]
②スモールトーク
本時の学習内容・目標を知る。
③単語の読みチェック
単語チェックシートを用いて、 ・机間巡視をしながら生徒の様
意味チェック
ペアで Section4の新出単語の
子を観察し、必要に合わせて
発音と意味を確認する。
個別指導を行う。
[ねらい1]
④通訳タイム
授業用ノートを用いて、ペアで
Section4の本文を口頭で英語
[本時の評価規準
Ⅰ-①・Ⅱ-①・Ⅲ-①]
に直す。
展
開
コミュニケーション
活動
「チャットタイム拡大版
35
~今日はグループで
分
行ってみよう!」
[1]机をグループの形に並べ ・机をグループの形に直すよう
替える。
指示する。
[2]ハンドアウトの Today’s ・ハンドアウトとスペシャルチ
Topics(1)~(10 )の
ャットシートを配り、活動の
中からグループで話し合
手順を示しておく。
ってみたい話題をひとつ
選び、その番号とトピッ ・机間巡視をしながら生徒の様
ク名をスペシャルチャッ
子を観察し、必要に合わせて
トシートに書き入れる。
個別指導を行う。
[3]選んだトピックについて、
相手と話してみたいこと
をスペシャルチャットシ
ートにマッピングする。
[4]マッピングメモを参考に、 ・スペシャルチャットシートに
ペアで2分間会話をし、
書かれている目標に注意しな
聞き取れた内容をスペシ
がら会話するよう促す。
ャルチャットシートに英
語でまとめる。
[5]まとめた内容をグループ ・3人組グループには[5]の
内で英語で報告し合い、
活動をとばし、次の活動に移
聞き取れた内容をスペシ
るよう指示する。
ャルチャットシートにメ
モする。
[ 6 ] 選 ん だ ト ピ ッ ク の ・できるだけ英語を使うよう指
[Discussion]テーマにつ
示する。
いてグループで話し合い、
その結果をスペシャルチャ ・机間巡視をしながら生徒の様
ットシートに英語でまとめ
子を観察する。
る。
[ねらい1・2]
[本時の評価規準
Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ]
ま
本時のまとめ・
と
授業の終了
め
①グループ協議の結果
報告
グ ル ー プ の 代 表 者 は ・代表者の発表を静かに聞くよ
[Discussion]テーマについて
8
話し合ったことを英語で発表す
分
る。
う注意する。
・本時の評価基準に従って、良
かった点をほめる。
[ねらい1・2]
[本時の評価規準
Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ]
スペシャルチャットシートに本 ・机間巡視をしながら生徒の様
②自己評価
時の自己評価、感想、反省など
子を観察する。
をまとめる。
③スモールトーク
スペシャルチャットシートを提
出する。
次時の予定を知る。
④あいさつ
英語で終業のあいさつをする。 ・最後まで元気に授業に参加さ
せる。
[ねらい2]
[本時の評価規準
Ⅰ・Ⅲ-②]
(4)本時の評価規準
Ⅰ
関心・意欲・態度
Ⅱ
表現の能力
①「聞く」
「話す」
「読む」 ①英文を正しく話した
Ⅲ
理解の能力
Ⅳ
知識・理解
①英文を正しく聞いた
①既習事項を理解し、そ
「書く」の各活動に、
り、書いたりすること
り、読んだりすること
れをうまく運用する
積極的に取り組んで
ができる。
ができる。
ことができる。
いる。
②相手とのコミュニケ
ーションを保つため
に、自分なりの努力・
工夫をしている。
②必要な情報を英語で
適切に伝えられる。
②英語による質問や依
②自分ひとりで話し続
頼に対し、適切に応じ
けたり、聞き役に徹し
ることができる。
たりするだけでなく、
相手にも話す機会を
与えたり、相手と同じ
程度話したりするこ
とができる。
Ⅲ.研究授業
研究授業の
授業の実際
前時の復習については、普段からよく行っているペア活動であったためスムーズに進んだが、メイ
ンのコミュニケーション活動や指導法については、反省すべき点が多かった。
1)ねらい通りにできた部分
指導案に書いていた活動は、ひととおり終えることができた。また、チャットタイムのトピックを
生徒の興味・関心に合ったものにしたこともあり、生き生きと楽しそうに活動する生徒の様子を見る
ことができた。
2)反省点
①活動の進め方について
指導案に多くの活動を詰め込んだため、全体的に駆け足で授業を進めることになった。普段は全員
がひとつの活動を終えるのを待って次の活動に進むが、今回は時間で区切り、次の活動に移るよう指
示したため、普段と違う授業の進め方に戸惑った生徒もいたようである。
②指導案とグループの人数構成について
4人グループを前提として活動を計画していたが、男女の人数の関係で3人グループが多くなった。
指導案はペア活動を前提に書いていため、3人グループには逐一新たな指示を出さなければならなく
なった。
③ハンドアウトの作り方について
チャットトピックの選択肢には、「話してみたい話題」アンケートで複数回答があったもの、普段か
ら生徒がよく話題にしていることを全て盛り込んだ。そのため、生徒達はその選択肢全部に目を通さ
なくてはならなくなり、それが時間のロスの一因にもなった。選択肢が多い方が生徒も興味を持って
話題選びができるだろうと考えたわけだが、そのためにグループの意見が分かれてしまい、トピック
を決めるのに時間がかかったり、メンバー全員が納得できるようなトピックを選べなかったグループ
もあったようである。
④板書事項について
生徒が活動している間に、机間巡視をしていて気付いたことを板書していったのだが、なかなか生
徒に見てもらうことができなかった。生徒が使いたいだろうと予想できる例文などは、最初からプリ
ントにしておくべきであった。
⑤指導について
研究授業のビデオを見ていて感じたのは、指示を行う時間が長すぎるということである。また、生
徒が活動を始めた後に指示や注意を出すことがあった。指示は簡素かつ的確に行うべきであった。
授業を参観してくださった先生方からは、生徒が話を聞ける状態にないうちから話し始めていたこ
と、生徒が板書事項を写し終えていないうちに次の活動へ進んでいたこと、クラスメイトが発表して
いるのを集中して聞いていない生徒がいたことなどを指摘された。生徒の様子をよく見ながら、授業
にもっとメリハリをつけていく必要があった。
3)生徒の声
授業後に回収したスペシャルチャットシートの感想欄には、次のようなことが書かれていた。
※英語による感想は原文のまま記載、(
)内の日本語訳は私の解釈
・おもしろかった。みんなで趣味の話が楽しかった。
・英語でしゃべるのが大変だった。でも、みんなの好きなアニメが分かったので、とてもおもしろかっ
た。ほかの話題でもみんなと話してみたいと思った。
・みんなでアニメについて話せてよかったです。英語ではうまく言えなかったけど、楽しかったです。
・今までよりは話せた。
・それなりに楽しかったと思う。
・Today is very interesting. Why? Because we speak many things. I want speak them again.
(今日はとてもおもしろかった。どうしてだろう。いろんなことを話したからだ。また話したい。)
・Today’s discussion is good. I can know that member’s like singer and songs. I want to speak
more well. (今日の話し合いは良かった。グループの人達の好きな歌手や歌を知ることができた。
もっと上手に話したい。
)
・The discussion is very difficult to me. But I enjoyed this times.
(話し合いは難しい。でも今回は楽しめた。
)
・I like English. (英語は好きだ。
)
・I can speaker than before time. (前回より話すことができた。)
これらの感想からは、生徒達が楽しんで活動してくれた様子がうかがえる。
一方、次のような感想もあった。
・あまり会話が続かず、大変だった。
・
(トピック選びやディスカッションでは)みんなの意見が違ったので、1つにしぼるのが難しかった。
・英語でまとめるのとかが難しかったので、くわしく書けませんでした。もっと英語で分かりやすくま
とめたかったです。
・会話が続かなかった。会話が続かなかった分、英文が書けなかったのが残念。
・先生、はりきりすぎです。
・楽しくない。
・I couldn’t speak English. (英語を話せなかった。)
・I can’t write well. (上手に書くことができなかった。
)
生徒全員が楽しんで取り組むことができなかったのは残念である。改善策を考えていかなければいけ
ないだろう。
Ⅳ.考察
1)チャットタイムに関する考察①
~ 生徒のアンケート結果から
チャットタイム導入後、授業を担当している生徒75名(1年生35名、2年生40名)にアンケー
トを行った。
アンケートの質問内容は次の通りである。
Q1. 時々チャットタイムを設けていることについて、どう思いますか。
次の①~④の中からあてはまるものに丸をつけ、その理由も書いてください。
①良いと思う
②どちらかというと良いと思う
③あまり良くないと思う
④良くないと思う
Q2. チャットタイムについて、
「こうしてほしい」
「こうしたらどうだろう」という意見や要望が
あれば書いてください。
まず、Q1.の集計結果は次のようになった。
1年生
2年生
①良いと思う
18人
9人
②どちらかというと良いと思う
14人
13人
③あまり良くないと思う
3人
8人
④良くないと思う
0人
10人
この結果からは、全体的にチャットタイムに肯定的な生徒が多いということがわかる。特に1年生
の大部分はチャットタイムを気に入ってくれているようである。
2年生も大半の生徒がチャットタイムを肯定しているが、チャットタイムを「良くないと思う」と完
全に否定している生徒も10名と多かった。
理由はそれぞれ次の通りである。
Q1.「①良いと思う」理由
【1年生】
・しゃべれるようになるから。
・将来役に立つと思うから。
・これまでなかなか英語で話すことがなかったので。
・チャットタイム以外で実用的な英会話をすることがないから。
・話すことが最終的に大切になるから実用的でいいと思う。
・発音が良くなっていいと思う。
・テキストに沿ってやるだけでなく、自分で考えて会話を続けることで、今までの学習を活かせると
思うから。
・会話をつなげる力がつく。
・会話から身につけるのは良いと思う。
・書く以外にも、会話する力がつくから。
・英語で自分のことを表現するのが楽しいから。
【2年生】
・英語を話す力が身につくと思う。
・英会話の勉強になると思うから。耳で覚えられると思う。
・新しい単語を知ることができる。
・今まで知らなかったことを知れたから。
・愉快。
・とても楽しい。
Q1.「 ②どちらかというと良いと思う」理由
【1年生】
・英語力がつくから。
・英会話を今のうちから身につけていると、大人になって良いものになると思うから。
・英語で普段から会話をしておいた方が、将来役に立つと思うから。
・外国に行ったときとか役立つ。
・コミュニケーションが取れるし、しゃべれるようになるから。
・しゃべれるようになるといいと思うから。
・筆記だけだとつまらないから。
・勉強する気になるから。
・たくさん練習できるからいいと思います。
・英会話の練習はしやすくなるけれど、すぐ日本語になる人もいるし、すぐやめてしまう人もいる。
【2年生】
・英会話をするということがあまりないから。
・自分は英語を話すのが苦手なので、練習になっていいと思う。
・会話力がつく。
・知らない文法を知ることができる。
・英語の使い方がわかったと思う。
・今まで習った内容を復習できてよかった。
・チャットタイムはいいのですが、それをやったせいで定期考査の範囲などが終わらなくなったことが
あった。
・特に悪いことではないと思うが、そんなに効果はないと思う。
Q1.「③あまり良くないと思う」理由
【1年生】
・授業が進まない。余裕のあるときにやればいい。
・文法とかたくさん覚えてからやった方がいろいろな表現ができるだろうから、後期のおわりとかに
やった方がいいと思う。
【2年生】
・授業を進めてもらった方がいいから。
・上達した感じがしないから。
・会話がはずまない。
・文法などの基本を覚えてないから、伝わらない。
・あんまりあってもかわらない。無くても大丈夫だと思う。
・どっちみち日本語を話してしまうから。
・全然してないから。
Q1.「④良くないと思う」理由
【2年生】
・授業が進みにくい。
・時間のムダ。授業のスピードが遅すぎるのに、ますます遅くなる。
・よくわからない。話す内容がない。
・質問したくても英語で表現できなかったり、すぐ終わってしまうから。
・話題が5秒で終わる。つまらない。人の趣味に深入りはやめてほしい。
・アニメ以外は興味ない人がいて、質問に困るから。
・全然効果が見られない。文法などをあまり知らないので、会話が全く続かない。
チャットタイムについて肯定的な生徒は、チャットタイムの設定理由やその利点をよく理解してい
るようだ。
「言語活動なんてしなくていいから、とにかく教科書を進めてくれ」という意見が、成績の良い生徒
に多かったことは意外だった。スピーキング力は受験や定期テストに関係がないから、やらなくても
いいと考えているのだろうか。確かに、現在日本の大学や高等学校の入学試験において、英語に関す
るスピーキングテストは基本的には行われていない。そのため授業に言語活動は必要ないのだという
意見が出てくるのかもしれない。
しかし、学習指導要領でも謳われているように、英語はやはり4技能をバランス良く伸ばしてこそ、
意義のある教科である。英検でも2次試験にスピーキングテストを導入している。実際に外国に行く
機会でもなければスピーキングの重要性を理解するのは難しいかもしれないが、今後はその点も意識
しながら言語活動に否定的な生徒の考えを是正していきたい。
Q2.のチャットタイムに関する意見や要望は次の通りである。
Q2. チャットタイムに関する意見や要望
【1年生】
・もっと多く取り入れてほしい。
・もう少し時間がほしい。もう少し長く話したい。
・生徒が話題を決めたい。
・もっと続きそうな内容にして、まともに会話ができるようになってからしてほしい。
・もっと単語、文法をたくさん覚えてからやりたい。
・チャットタイムを入れるなら、決めた時間内にすませてほしい。
・「何文話す」というのを決めれば、ずっとぐだぐだしないと思う。
・今まで習った文法などで、簡単なスピーチをしても面白いと思う。
・しゃべる例文を作ってほしい。
・もっとよくなるよう教えてほしい。
【2年生】
・もう少し時間を長くして、もっと詳しく細かく話したい。
・メリハリをつける。(会話時間を長く、説明を短く。)
・生徒がくじでテーマを決めたりする。
・2か月に1回にする。もしくは無くしてほしい。
・なくてもいいと思う。
生徒の声を聞くと、チャットタイムを「もっとやらせて」という生徒と、「しなくていいよ」という
生徒に大きく二分化される。
言語活動に肯定的な生徒はチャットタイムを改善するためのアイディアを提案してくれたのに対し、
チャットタイムに否定的な2年生からは「なくしてほしい」の声が複数聞かれた。今後はチャットタイ
ム肯定派、否定派両方の生徒が納得できるような活動の頻度と内容を考えていくことが大きな課題と
なるだろう。また、チャットタイムの効果を測定、立証するためにも、ALT との会話テストを行うこと
や、生徒が前向きに頑張ろうと思えるような動機づけを工夫していく必要がある。
2)チャットタイムに関する考察②
~ チャットテストの実施
考察①を受けて、年度末に自分が主担当をする2年生全員に「チャットテスト」を課した。
このテストは ALT と3分間、自分が設定したトピックについて英語で自由に話してもらうというもの
で、ALT から次の項目についてそれぞれ評価してもらった。
チャットテスト評価項目
※項目は私と ALT が考え、テスト前に生徒に示しておいた。
①話をする態度について
笑顔で話せるか。話をする姿勢・態度はいいか。熱心に話そうとしているか。
アイコンタクトを取っているか。
②声の大きさと明快さについて
大きな声ではっきり話せるか。間の取り方はいいか。
③流暢さについて
自然な発音、スピードで話せるか。
④コミュニケーションについて
2人が同じくらい話せるよう、配慮・工夫しているか。
自分だけ話し続けたりせず、適切なところで質問を投げかけているか。
自分の話を理解してもらえるよう頑張っているか。
⑤会話の内容について
自然な会話になっているか。
単純な言葉や表現だけでなく、高度な表現・単語を使って話しているか。
生徒には ALT と話してみたいことを事前にマッピングさせておき、テストではそれを携帯しながら会
話をさせることにした。また会話を弾ませるために、トピックに関連する写真や資料を持参すること
も許可した。
実際にテストを実施して感じたことは、次のような点である。
【成果】
・写真や本などの資料を見せながら、ALT がわかりやすいように話していた生徒や、話が盛り上がって
ALT と談笑するような生徒を見ることができたので、大変嬉しく、頼もしく思った。チャットタイム
導入の効果を感じた。
・生徒が設定したトピックはバラエティに富んでおり、大変興味深かった。多くの生徒が話題にしたト
ピックについては、今後チャットトピックを決める上での参考にしたい。
【課題】
・マッピングメモ以外に、自分がしゃべる英語を台本のようにメモしてくる生徒がいた。また、メモを
書かなかったと言って何も持たずにテストを受けにくる生徒もいた。台本を書いてきた生徒は、テス
ト中メモから目が離せず ALT とアイコンタクトが取れなかったり、書いてきた内容を話し終えた途端
しゃべれなくなったりした。おそらく普段のチャットタイムでもそのようにしているのだろう。マッ
ピングメモの意味や書き方、使い方を再度指導したり、テストにおけるメモの扱い方も変更・改善し
ていく必要がある。
・筆記テストの成績はいいのに、今回のような実技試験になると振るわない生徒、逆に筆記テストはそ
れほどでもないのに、今回のような実技試験ではそれなりの成績をおさめる生徒がいたことが印象的
であった。裏返して言えば、これらの生徒は4技能をバランス良く伸ばせていないということになる。
4技能をさらに総合的に育成していくことが今後の課題である。
・テストの評価をしてくれた ALT からは「緊張して思うように話せなかったり、声が小さくなる生徒が
いたので残念だった」「今回のテストはプレゼンテーションやインタビューとは違うのに、それと勘
違いしているような人がいた」とのコメントをもらった。今後はスピーチとトークの違いにも注意し
て指導していく必要がある。
テスト終了後、ALT の評価を受け取った生徒から、このテストの感想や反省、今後の課題や展望など
を書いてもらった。
肯定的な感想・反省
・とりあえず(ALT が話す英語の)意味はわかったのでよかったです。楽しかったです。
・思ったより話すことができた。もっと点は低いと思っていたけど、できることはできたと思った。
・緊張して言い間違えてしまったところがあったけど、大きな声で話せたので良かった。
・最近習ったものも頑張って使えたのでよかったです。次回はもっと声を大きくして頑張りたいです。
・質問にしっかり答えられて良かったです。
・(評価項目)5つの点に注意しながら先生の話に耳を傾け、自分のことについても先生に伝えること
ができました。途中焦ってしまったところもありましたが、双方向の会話ができたと思います。
・話すのはあまり得意でないので、自分ではがんばったほう。
・(満点から)1点減点されてしまったので悔しいです。
・満点がとれてよかったです。少し自信がつきました。
・(評価用紙には評価項目別に点数がつけられているので)自分の苦手を知ることができてよかった
です。
否定的な感想・反省
・伝えたいことや伝え方も、思っていたのと実際やってみるのは違った。大変だった。
・いざ話すとなると、とても緊張して頭が真っ白になりました。
・緊張と会話の流れで、予定していた話がほとんどできなかった。
・いっぱい話したいことがあったのに、自分には難しすぎて話せませんでした。
・言いたかったことがまだまだあったので、自分的にはちょっと物足りない感じがした。
・あまり話を発展させることができなかった。
・声が小さくなってしまった。
・3分が思ったより長かった。
・(メモを)結構書いたと思っていたが、ネタがすぐになくなって、しゃべれなくなってしまった。
・自分の話す文とかに時間をかけすぎて、質問とかに力を入れられなかった。もう少しはきはきと
(ALT の)目を見ながら話せたら良かったかなと思います。
・途中で何回もつまってしまった。
・もっときちんと内容を考えてテストに挑みたかった。
・もう少しやりやすい話題にすればよかった。
・読み書きの練習はよく行うが、発音は苦手なのですらすら言えなかった。
・実際の発音を聞く練習が足りなかった。
・かなり本気だったのに(思ったより評価が低くて)残念だった。
・(ALT のそばに)中山先生がいて話しづらかった。
・授業でやっている英語と英会話は違うのに、こういうテストをする必要があるのか。
・準備してないのにやらされた。最悪だった。
・英語で話すのはムリだと思いました。
・もうやりたくない。
今後の課題・展望など
・もっと積極的に会話ができるようにしたい。
・もう少し会話がスラスラできるようになりたい。
・今後は会話をするときにしっかりコミュニケーションを取れるように、日頃から英語に慣れておきた
い。
・話が続かなかったこともあったので、もっとコミュニケーション力を高めたいです。
・もっと相手の目を見たい。
・もう少し目を見て話すようにして、話す内容も多くしたいです。
・ALT と仲良くなれるともっと話が続くと思うので、ALT と仲良くなりたい。もっと英語を勉強します。
・意外と英語で話すのはむずかしくて、何回か間があいてしまったので、もっとたくさん知識を身につ
けたい。
・文法をもう少し理解して、伝えたいことをしっかり伝えられるようになりたい。
・聞き取れない言葉があったので、英語をもっとたくさん聴く。
・日本語だと答えられるのに、英語となると難しかった。英検の面接もあるので、今回の結果をよく
見直して頑張りたいと思う。
・これは英検2次につながると思う。しっかり練習して英検2次にのぞみたい。
・この経験を英検の面接などで活かそうと思います。
・2年後(の海外研修旅行)に備えて、しっかり復習しようと思う。
・次にテストが行われたときは、しっかり反省を活かしたいと思います。
このテストも、やはり肯定派と否定派に分かれる。「スピーキングテストはもうやりたくない」とい
う声は、複数の生徒から聞かれた。改善を図るため、チャットタイム同様、このテストの目的やメリッ
トをよく説明し、根気強く指導していく必要がある。
今後の課題や展望などからは、コミュニケーションはどのように図るべきか、自分はどのようなこと
に気をつけるべきか、よく理解している生徒が多いことがわかる。大半の生徒が英語を上手く話せるよ
うになりたいという意欲を持っているため、今後はスピーキングに関する目標を持たせながら指導して
いきたい。生徒のコメントにもあったが、本校の生徒には英検を受験する者が多く、後期課程4年次に
は全員が海外研修旅行へ行くため、そのような身近な目標から意識させることが得策かもしれない。
V.まとめ
1)研修の成果と今後の課題
この研修を行うにあたり、研究テーマを設定したり、研究授業に向け授業改善を図り始めてから、
自分の教師としてのあり方や授業に関する意識が大きく変わっていった。課題の解決方法を考えれば
考えるほど、授業の質を以前より充実させることができたと思う。また、今回導入したチャットタイ
ムは私が授業を担当している1、2学年全体で取り入れることになったので、生徒のスピーキング力
を育成するという課題解決への足固めになった。
研究授業の「既習事項の定着を図る」というねらいについては、どの程度まで定着させることができ
たか厳密に測定することはできない。しかし、研究授業後に行われた定期テストでは(テスト範囲が短
かったこともあるかもしれないが)、平均点は今までより高く、再テストで不合格になった生徒の数も
以前より少なかった。研究授業で生徒達が楽しそうに活動している様子を見ることができた点からも、
ねらいはおおむね達成できたと考えている。
研究授業終了後、生徒に研究授業の感想を聞き、研究に関するアンケートを取った上で、チャット
テストという新たな実践を試みたことは、生徒の気持ちや実態を理解する手助けになった。
今後の課題は、チャットタイムを学校や生徒の実態、学習段階などに応じて、どう工夫・改善して
いくかということである。特に言語活動に否定的な生徒をどう指導していくかということが重要なの
で、今後も研究を重ねながら、チャットタイムをより良い活動に進化させていきたいと思う。
2)おわりに
学習指導要領の「外国語」の目標には、『積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を
図る』とあるが、これは母語であっても同じでないかと感じることがある。
社会にはいろいろな人が存在し、中には他者とコミュニケーションを図ることが苦手な人もいるだ
ろう。携帯電話やインターネットが普及してからは、他者と直接話さなくても用が足せるようになっ
てきたため、若者のコミュニケーション能力がどんどん低下してきたと言われている。
そのような環境だからこそ、他者と会話すること、インタラクティブなコミュニケーションを図っ
ていくことは、他者と生活していく以上、より重要なものになる。私は英語の授業を通して、今後も
生徒達の「積極的にコミュニケーションを図る態度」を育成していきたい。
Ⅵ.参考文献
・田村岳充(2008)『授業をグーンと楽しくする英語教材シリーズ8 聞く・話す・読む・書く 4技能
を高める! コミュニカティヴ・ワーク37』明治図書
・樫葉みつ子(2008)『目指せ!英語の達人6 英語で伝え合う力を鍛える!
1分間チャット&スピー
チ・ミニディベート28』明治図書
・道面和枝(2009) 『目指せ!英語の達人7
中2で楽しく会話が続く!「2分間チャット」指導の基
礎・基本』明治図書
・本多敏幸(2009) 『目指せ!英語の達人8
ム
英語力がぐんぐん伸びる!
コミュニケーション・タイ
13の帯活動&ワークシート』明治図書
・西林慶武・高椋勇一(2010) 『目指せ!英語の達人12
授業が変わる!
最強の英語ペアワーク&
グループワーク25』明治図書
・高島英幸(2011)『英文法導入のための「フォーカス・オン・フォーム」アプローチ』大修館書店