英語科

各教科の計画
英語科
・平成27年度「授業改善プラン」の検証(取り組みにおける成果と課題)
授業で音声を重視した学習を重ねたことで、英語を「聞く」「話す」の音声に対する意識が高ま
りつつある一方、初見の文章等の内容を大まかに掴み理解する力がやや不足している。課題である
表現力の向上については、徹底した反復練習により教科書の基本文をまず定着させ、場面を意識し
て自己表現に繋げる力を身につけさせたい。まずは日ごろの授業で語いを増やし定着させるととも
に文法事項の定着を図っていきたい。
・平成28年度調査結果の分析
観
点
1 コミュニケー
分
析
3学年では、英問英答は意欲的であ
課
題
学年を問わず、内容の要点を掴み取
ションへの関 るが、書き手が伝えたいことを押さえ る練習が必要である。「日本語を介さ
心・意欲・態 て英文を読むこと・自分の伝えたいこ ずに英語を理解する」習慣を身につけ
度
とを表現することに関して、目標値を るため、場面を意識した教材の研究・
やや下回った。2学年では、英語での 開発を行い、英語に積極的に向き合う
問い方や要点の聞き取りにやや難があ 態度を育てていきたい。
るが、それ以外の分野では目標値を上
回り、特にまとまった分量の英語の内
容を意欲的に理解する生徒が多い。
2 表現の能力
全体としては、目標値を上回ってい
基本文の反復練習を行うことで、文
る。「書くこと」に対する苦手意識が 法事項の定着を図り、それを活用して
減ったが、英語の文構造の理解不足の 自己表現力を高める指導を継続して行
ための誤答が多いと思われる。
3 理解の能力
3学年では、聞くことの理解力・長
っていく。
ポイントを抑えた聞き方の工夫等、
文の内容把握で目標値を下回った部分 リスニング教材を用いた指導の工夫が
があった。2学年では、聞くことの理 必要である。本文に書かれていない内
解力が目標値を上回った。リスニング 容を読み取り英語で理解する力も、英
では、学年により分野での差がある 問英答の徹底練習から実施することで
が、資料を参考に内容を掴み取る力が 高めていきたい。
全体的に足りない。長文読解では、複
雑な対話文等の内容理解が苦手な傾向
がある。
4 言語や文化に
特に特定の語いや語法について期待
副教材のドリル等で語順整序等の反
ついての知識 値を下回っていることから、単語の正 復練習を行い文法事項の徹底を図る。
・理解
確な書き取り及び基本的文法事項や文 単語や基本文を徹底して習得し、既習
構造が定着していない生徒が多いこと の語いや文法事項を繰り返し授業でも
がわかる。
使う工夫を行うことで定着を図る。
・今年度の授業改善策
(第1学年)
・ 音声を重視し、文法導入、内容の導入ではなるべく音声から導入するよう心がけている。ピク
チャカードやジェスチャー、Q&A などを効果的に利用し、既習の文法や語彙を使って内容を
考えながら理解する力をつけるとともに、未習の分野でも積極的に類推する力をつけたい。
・ 新出語句はフラッシュカードで繰り返し発音練習を行っている。また教科書本文や基本文の音
読は、練習のパターンを変え飽きさせないよう工夫をし、回数を読ませることで暗唱までつな
げていきたい。まとまりのある英文としては、スピーチの実践から取り組ませたい。
・ 教科書各課の基本文については、十分な口頭練習、教科書本文での理解の後、テストを行って
いる。口で言えるだけでなく「正しく書く」ということを意識させている。同様にレッスンご
とに単語テストも行い、定着を図っている。
(第2学年)
・ 音声を重視し、文法導入、内容の導入ではなるべく音声から導入するよう心がけている。ピク
チャーカードや Q&A などを効果的に利用し、既習の文法や語彙を使って類推しながら内容を
理解する力をつけたい。
・ 教科書各課の基本文、単語については、十分な口頭練習、教科書本文での理解の後、テストを
行っている。口で言えるものを「正しく書く」ことを意識させている。
・ 英語の質問に正しい英文で答えることができるよう、オーラルイントロダクションや各課のま
とめでの英問英答で、継続的に指導をしていく。
・ 助動詞や疑問詞を用いた英文を理解することが苦手である。十分な口頭練習をし、語順を意識
して書く力をつけたい。
・ 表現の中では、特に英作文が苦手である。基本文を暗記するだけで終わってしまうのではな
く、既習文法や基本文を応用し、自分のことについてまとまった内容で説明できるように英作
文の指導に力をいれていく。
・ 長文読解の力をつけるため、副教材を用いて教科書以外の初見の長文の演習を行う。
(第3学年)
・ 基礎文法の定着のため、音声から導入を行い、口頭練習、ドリル、書く練習、演習等くり返し
学習させている。復習を何度も行い、定着を図っている。
・ 語彙の知識の拡充のため、小テストを実施している。初出の単語も、教師のピクチャーカード
やビジュアルエイドを用いた導入において、周りの単語から類推する習慣をつけさせたい。
・ 長文の読み取りがやや苦手である。読み取りのポイントを意識させながら、情報を整理し問題
を解く方法等をくり返し指導する。序数やディスコースマーカー等を意識し、重要なポイント
のつかみ方に慣れさせる必要がある。また、多くの新しい英文に触れさせる。
・ 既習の基本文の口頭練習や書く練習をすることで、英文を英文のまま内容理解できるよう指導
していく。
・ 既習の英文を基に、与えられたテーマに沿って書く英作文指導の時間を設ける。指導において
は間違いを恐れずにまずは書いてみることから指導する。思い描いた日本語をそのまま英文に
直すのではなく、既習の英文で表現できる方法を例を用いて具体的に指導する。また文法事項
に限らず、テーマからの着想の仕方、マッピング・ブレインストーミングなどのまとめ方など
丁寧に指導する。