Vol.91 - 佐世保市立総合病院

佐世保市立総合病院
地域連携室だより
2014 年 12 月号
Vol.91
放射線療法を受ける患者との関わり
放射線科治療室 看護師 吉田 公代
私は総合病院放射線治療室の専任看護師として、平成 25 年 11 月から勤務しています。
放射線療法は、放射線を患部に体外及び体内から照射する治療法であり、手術療法・化学療法とともにがんに対
する主要な治療法の一つです。局所療法のために副作用が少なく、患者の負担も少ない治療法で高齢者にも適応
できることなどから放射線療法を受ける患者数は増加してきています。
全国構造調査によると 2000 年に放射線療法を受けた患者数は推定 19 万 8 千人、2010 年には約 25 万 2 千人、
2015 年には 36 万人に達すると言われており、当院においてもここ 10 年で増加し、乳がん・前立腺がん・耳鼻
科疾患が多い傾向にあります。
当院で放射線療法を受けている患者数は1日平均 40~50 名で、午前中は、外来・入院患者の各部位の照射治
療、午後からは治療開始前の準備としての位置決め・マーキング確認、CT 撮影、固定具作成や特殊治療の定位
放射線治療・全身照射等が行われます。照射時間は 2~3 分で終了するものもあれば、1時間要するものもあり、
回数も 5~30 回行うものもあります。
放射線療法を受ける患者は、各担当医から放射線治療医へ紹介があり、放射線治療医の診察を受けて治療方針
が決定します。診察時に患者・家族へ治療の目的・治療効果・治療回数・副作用について医師から説明を受けら
れ、説明内容に同意された後に治療計画に沿ったオリエンテーションを行います。患者の中には「なんで私がが
んになったのか?」や「手術で取ったはずなのにどこを治療するの?」「どんな副作用があるの?」と病気や放
射線治療に対する不安を訴えられます。放射線治療室の看護師として、まず、医師からの説明に対する理解度や
放射線療法に対する思いを確認し、治療をイメージしやすいようにパンフレットなどを使用しながら不安の軽減
に努めています。県北の特徴として、離島や遠方からの通院患者も多く、患者情報を収集し背景を把握した上で、
治療計画に沿った治療が継続できるよう治療時間の調整も行います。
患者へは、緊張・不安・苦痛などがないか、治療前後に声をかけて痛みなどの症状や副作用、精神的な負担を
確認しています。当院は、がん診療連携拠点病院としてがん看護に精通した認定看護師がいますので、必要性が
ある時には、それぞれの認定看護師へ相談したり面談を依頼しています。特に女性の場合は、体調だけではなく
服装・化粧・髪型など外見の変化にも気を配り、乳房治療を受ける患者には使用するケープにも変化をもたせる
など精神面でのサポートも重要だと考えながら関わっています。
また、
患者の日常生活を支えているご家族も不安や負担を感じている事もあります。
長年の訪問や通所介護などの在宅看護の経験を活かし、付き添って来院されるご家族
に対して、在宅での様子や何か不安や困難に陥っていないかを確認し問題解決が出来
る様にご家族の支援にも努めています。
特に頸部・食道治療を受ける患者に関しては、
粘膜障害の副作用が顕著に現れるため精神的支援や食事などを支える家族の方がスト
レスを多く抱えています。その思いを理解し家族との連携を取りながら、家族を含め
た看護を実施しています。今後も患者が安心して放射線療法を継続できるように患者
に寄り沿った看護を提供できるように努力していきたいと思っています。
連携医療機関紹介
心機一転、ふるさとでの開業を決心しました
まきの整形外科医院
院長 牧野佳朗
つい最近です。平成 26 年 7 月 14 日、パリ祭開催と時を同じくして三ヶ町サンプラザアーケード内のサンクル 2 番
館 2 階に まきの整形外科医院をオープンしました。
私が 50 歳台半ばにさしかかろうというのに開業を決心した院長の牧野佳朗です。実は佐世保市立総合病院には昨年
の 6 月までリハビリテーション科長と整形外科医の掛け持ちをしながらお世話になっていましたので、まだ覚えていた
だいている方も多いかと思います。平成 8 年から 17 年間の勤務でした。結構長く居たなあという実感がありますし、
愛着も半端ではありませんでした。その間は整形外科医としてイリザロフをはじめとする創外固定器を応用することで
複雑な開放骨折の治療や九州ではほとんどされていなかった脚延長術や四肢変形矯正手術、小児の先天性変形に対する
矯正手術や成人の関節温存形成手術など大病院でしかできない手術を自ら実践して大きな働き甲斐を感じていました。
しかし人事上での諸般の事情による国立長崎医療センターへの転勤指令。その後 1 年間、救急外来の日当直を久しぶり
に順繰りで受け持つこととなり、日当直医の過酷な労働条件の再認識をしました。また、単なる打撲や浅い傷なのに 3
次病院へ walk in でやってくる人たち、果てにはあきらかなコンビニ受診をする人までがいること。そんな本来の業務
でない雑事に担当医が追われ、救急外来のみんなが苛立っている状態を目の当たりにしてきました。そんな中、三ヶ町
再開発の一環として医療モールに入らないかとのお話を頂き、自身の諸事情もあり、佐世保にもどるきっかけを得たの
です。やはり佐世保は落ち着くと言うのが本音であります。
当院は市役所と佐世保駅のほぼ中央に位置する栄町の三ヶ町アーケード内にあります。道順は、玉屋デパート前の信
号を起点とすると、市役所方面に向かってアーケード内を歩いていただき次の信号の手前右角にあるサンクル 2 番館ビ
ルの 2 階にあります。ラッキーボウルよりも手前駅寄りになります。階段はアーケード内、井手薬局さんの手前に有り
ますが、エレベーターは新しく移転してきた蜂の屋さんから信号を渡らずに右折して15mほどのところにありますの
で注意をしてください。診療形式は無病床診療所の形態をとっています。診療科目は整形外科、リハビリテーション科
でリウマチ科も標榜しており、いずれも日本整形外科学会の認定医資格を所有しています。また、スポーツ医の日本整
形外科学会資格と九州小児整形外科研究会幹事をさせていただいている経験を生かして、今後は小児のスポーツ障害の
治療にも役立てたいと考えています。また、大学病院
勤務時代から担当していた膝及び足の外科に関しても、
関節形成術や人工関節の経験を生かし特に足の外科で
は学会に深く関わっていることもあり歩行分析の理論
を生かした装具の作成や手術の方針決定に関わって行
きたいと考えています。また、リハビリに関しては現
在のところ常勤理学療法士 1 名と非常勤作業療法士が
1 名勤務していますが、来年 1 月には常勤理学療法士
が 1 名増員となり、施設基準も上がりますので、総合
病院で施行された手術等治療後の患者さんに関しても
更に対応がスムーズとなるかと思います。
また、診察日に関しては、当院は基本的に木曜日を休み、その代わりに日曜日を 17 時まで開けることにしています
(第 3 日曜定休;学会等により変更有り)
。水曜と土曜日を半日(13 時まで)営業。月、火、金は通常の 19 時までの
営業(受付は営業終了 30 分前まで)
。こうすることで日曜日の整形、形成外科系 walk in の患者が直接 3 次病院へ流れ
るのを軽減できると考えており、少しでも日直担当医の負担を減らす事ができたら開ける意味があると思います。最後
は、こちらからのご紹介ですが、これまでの深いつながりを利用させていただき、特に放射線科の皆様には毎日のよう
な MRI,CT,など検査のお願いを快く引き受けていただいており
ます。その他整形、形成外科をはじめ各科の先生方にも何かと
助けていただき地域の皆様にも喜んでいただいております。更
に今回開放型病院共同利用施設に加えていただき、私が担当で
きるような症例に関しては佐世保市立総合病院へ私が出向くこ
とで勤務の先生方と協力して治療が行えるという方法を選択で
きるようになりました。これまで毎日のように手術を行ってき
た私にとっては外来のみの生活から一瞬でも変化が得られる事
は大変ありがたく思っていますし、普段診ている医師が一緒だ
と安心して手術を受けられると喜ぶ患者もいると思います。機
会を見つけて是非利用させていただきたいと考えております。
今後とも連携診療所としてできるだけ多くの役割を果たしてい
きたいと考えておりますのでよろしくお願いいたします。
患者様からのご意見
~平成26年10月~
●手術前に主治医から詳細なご説明を拝聴し、手術困難な箇所のガンを神の手の如く見事に切
除して頂き、心から感謝しています。主治医の先生方に心からお礼申し上げます。
術後は、病棟の師長を始め看護師皆様の親切な看護により退院できましたことを厚くお礼申し
上げます。適切で、師長様の患者に対しての春風のように接される対応は、看護のお手本に存
じます。大変ありがとうございました。
我等佐世保市民のためにも、現行の市立総合病院であって欲しいものです。
●規則を守らない人への注意はきちんとすべきであると思う。
他の患者さんが相当にストレスを受けることを思いやってほしいと思います。
患者さんはそれぞれに
痛み、心身共にかかえて療養しているわけだから。
看護師さんたちも相当に負担を抱えながらの患者さんへのケアをして下さっている様子をみる
と感謝です。ありがとうございます。
日頃より数多くのご意見をありがとうございました。
病 院 情 報
平成 26 年 10 月の救急外来
患者数
救急車搬入
ドクターヘリ
紹介患者数
入院患者数
による搬入
715 人
252 人
205 人
293 人
0人
(救急車使用
172 人)
平成 26 年 10 月の紹介患者数
紹介患者数
市内
市外
紹介率
一般病床利用率
2,106
1,487 人
619 人
86.6%
88.1%
地域連携室の
モットーは
1. 笑顔
2. 親切
3. 丁寧
佐世保市立総合病院の理念
私たちは患者様を中心として、安全で安心できる
心暖まる医療を提供します。
1.チーム医療の実践
2.インフォームド・コンセントに基づいた医療
3.先進的な高度医療
〒857-8511 長崎県佐世保市平瀬町 9-3
佐世保市立総合病院 地域連携室
室長:中村 昭博
担当:緒方、福田、酒井、野田、後藤
田渕、楠本、外尾、空閑、藤木、北村
TEL(0956)24-1515(内線 6921)
FAX(0956)24-0474(連携室)