ヒ 未庁 月色 働夢 層乳 率本 ″D劇 巨 IIA包 肇 奏彗 Jこ 春縫 育ヒ だ 3報 ) 林 木 の 雪 害 0こ つ trヽ ■C (第 丘 一 ― 間 伐 お よ び 裾 枝 打 ち が 雪 形 成 に 及 ぼ サ 影 響 に つ い て 一 一 ° 斎藤新 一 郎・ 成 田俊司 (北 海道立林業試験場 ) 1.ま えがき これ までの報告 (増 田ほか ,1978:斎 藤 ほ か ,1989,1990)で ,道 東地方は少雪・ 乾 き 雪にもかかわ らず ,地 吹雪 の発生 によ り,防 風林帯 に大雪丘が形成され ,そ の林木 に大き な雪害 が生 じて い ることがIIIら か とな つた 。本稿 では ,こ うした林 帯 に保育作業 (間 伐 お よび裾枝打 ち)を 実施 して,雪 丘害 を低減す る こ とができた事例 を報告す る。 2.調 査地 の概要 調査地 は ,第 1,2報 と同 じく,模 茶町虹 51原 野の開拓地 (牧 草地 )で あ り,北 寄 りの 季節 風 (摩 周百 )に 対 して ,4本 の林帯 が約 500m間 隔 に ,幅 が約 40mで 造成され て い る。 林齢 は16∼ 21年 生 であ り,樹 高が 7∼ 10m,胸 高直径が 6∼ 18cmで あ って ,立 六 密度 が約 3000本 /haで ある。 これ までに ,い ずれ の 林帯 も ,雪 丘害 を受 けて ,そ の風上 側林縁 の約 10mを 残 して,風 下側 の 3/4が 壊減 してきた。そのため ,壊 減部分 の再 造林 が必要 とな つて い る . 3.試 験 の 目的 防風林 の密度 による防風効果 を諸文献か ら検討す ると,密 な防風林 ほ ど風下側林縁 の 直 後 に減風域ができて ,そ の風下 ではす ぐに効 果が失われ る。他方 ,通 風性のやや高 い防風 林 では ,減 風域が よ り風下側 にでき ,減 殺 率 は低 いが ,よ り風下側 まで防風効果がある 。 そこで ,こ の防風機 能を防雪機能 にあてはめ て ,林 帯の通風性 を高 め ,雪 丘をよ り低 くす ることが検討 され た。 4.調 査結果 1)1991年 2月 20日 の雪丘 現地調査 は ,こ の冬 の 最大 の暴風 (2月 16∼ 17日 図 -1 ,最 大風速が 19.5■ /s)の 直後 に実施 さ 過去 3年 間の林帯の風下側の雪丘の比較 -62- れ た 。そ の 結 果 ,林 縁 か ら23m風 下地 点 の 雪 丘の頂 部 で は ,積 雪 深 260cmと い う,過 去 3 年 間 では ,最 大 の 雪 丘 が観 測 され た。 なお ,1990年 2月 に は 150cn,1989年 2月 には 197cm の 雪 丘 であ つ た (図 -1). 2)間 伐および裾枝打 ち試験の成果 林帯の通風性 を高め ,雪 丘を低 くす る 目的 で,林 業的な保育作業 と しての ,間 伐 (本 数 調整伐 )と 裾枝打 ちとが ,1990年 12月 12日 に実施 され た。無間伐 区と間伐区をそれぞれ長 さ30m X厚 さ10mで 設定 し,間 伐率は ,劣 勢木 を中心 に して,約 50%と な り,立 木密度が 約 1500本 /haと なつた。問伐 を してみ て ,防 風林帯の残 つ た林木 も ,か な りの雪害 (幹 の 根元曲が り,幹 折れ ,枝 抜 け ,枝 折れ )を 受 けて い ることが判 明 した。枝抜 けの場合 ,そ の傷が幹の中`い に達 して い て ,樹 皮が癒合 しても ,内 部が腐朽 して い た。 また ,間 伐区では ,手 の 届 く範囲 (高 さが 2.0∼ 2.4m)の 裾枝打 ちも実施 した (写 真 ― 1,2).カ ラマ ツ では ,枯 れ た下枝 が ,と くに風下 側 で残 つ て い て (自 然落枝せ ず), 材に巻き込 まれ て ,死 に節 をつ くつ て い た。 写真 -1 写真 -2 無間伐 。無裾校打 ち区 間伐・ 裾枝打 ち区 1991年 2月 の調査 では ,無 間伐・ 無裾枝打 ち区と問伐・ 裾枝打 ち区の林帯の風下側の雪 丘 を観測 した。前者 は ,上 述 のよ うに ,高 さが 260cnに も達 したが ,後 者 では高 さがわず か 170cnと 低 い雪丘であ つ て ,し かも ,頂 部 がよ り風下側 に形成され た (図 -2). 立末●こ '''‐ ― "… 曝 ,.‐ 図 -2 椰 腱 ヨ零 Fm区 ` す(a打 ち ●θ000本 /■ ● ぃくらが実■ ● ′,00本 /1● 商さ2● まで 間伐 区と無間伐 区の風下側 の雪丘の比較 なお ,積 雪断面の観測 では ,260cmの 場合 に も,170cnの 場合 に も ,地 表 か ら12∼ 15cnだ けが古 い積雪層 (シ モザ ラ メユ キ ,比 重が0.31∼ 033)で あ り,残 りのす べ てが氷の層を 全 く欠如 した ,新 しい積雪層 (吹 き溜 ま り ;上 層 が コシマ リユキ ,中 ∼下層 が シマ リユ キ, 比重が0.25∼ 0.45)で あ った。つま り,2月 16∼ 17日 の ,た だ 1度 の .わ ず か 2日 間 の暴 風 で ,こ の 大雪丘が形成 され たのであ る . -63- 5.結 論 防風林帯 の雪丘害 を軽減する方法は,い くつかある。すなわち ,① 林帯の間隔を現在 の 500mか ら200∼ 300mに して,風 上の風食域 をな くす方法 ,② 植裁密度をよ り低 くして 通風性 の高めの林帯 を造成す る方法 ,③ 積雪 の沈隆圧に対 して,カ ラマツよ りもよ く耐 え る機種 (グ イマツ,ア カエ ゾマツ,ダ ケカ ンバ ,ほ か)を 植裁す る方法 ,10雪 丘の位置は , ほぼ決 つているの であるか ら (風 下林縁か ら10∼ 25m),そ こは無立木域 (吹 き溜ま り場) とす る方法 ,な どである ①および②は ,今 後 ,新 しく造成す る防風林に適応 され るべ きである。しか し,現 状 の 改善方法 としては,rl‐ ∼ の方法を総合 して ,⑤ 残 つ た林帯に間伐および裾枝打ちを実施 して,通 風性を高め ,雪 丘を低 くす る方法 ,0更 新植栽 では ,耐 雪性の樹種の苗木を用 い かつ ,吹 き溜ま り域を林内作業道 とす る方法が提案され る (図 -3). . 4‐ . 図 -3 重 滅 部 分 =更 新 植 颯 部 分 。 雪丘害 に対す る間伐 裾枝打 ち ,林 内作業道の設置お よび古木植裁 (案 ) 残 存 部 分 参考文献 増田久夫・ 遠藤泰造 。工藤哲也・ 吉武 孝 ,1978.中 標津営林署管 内カラマ ツ防風林の雪 害調査 .防 風林の機能等 につい ての報告書 ,P.69∼ 87,帯 広営林局 斎藤新 一 郎・ 成 田俊司 ,1989.耕 地防風林の地吹雪捕提機 能 と林木 の雪害 につい て .北 海 . 道 の雪氷 ,n。 .8:38∼ 39. 斎藤新 一 郎・ 成 田俊司 。長坂 有 ,1990.耕 地防風林の地吹雪捕捉機 能 と林木の雪害 につ い て (第 2報 ).北 海道 の雪氷 ,no.9:32∼ 34. 斎藤新 一 郎・ 成 田俊司 ,1991a. 標茶町虹別 におけるカ ラマ ツ防風林の間伐試験 につい て, 手記49PP.,1ヒ 海道立林業試験場 斎藤新 一 郎・ 成田俊 司 ,1991b. 標茶町虹別 にお けるカ ラマ ツ耕地防風林の間伐 による雪 丘害 の 軽減 につい て.手 記 52pp., 北海道立林業試験場 . . -64-
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