奈良教育大学 「地域と伝統文化」教育プログラム 2012 年度 語りの入門講座Ⅱ 「地域と伝統文化」教育プログラムでは3年間にわたり「なら・語りの入門講座」を実施し、 50名を越える語り手を養成してきました。奈良に伝わる仏教説話、鬼や龍の話から、悲恋や 母子の人間愛の物語をレパートリーとする語り手たちは、奈良教育大学で毎夏年開催される絵 本ギャラリーや大学図書館「絵本のひろば」で地域の子どもたちに奈良の民話を語ってきまし た。また、本学の学生・院生もその活動をサポートしてくれています。 今年度はそのような語り手たちや本学の学生・院生を対象に、語りの世界の面白さを堪能す ると同時に語りのノウハウをさらに身につけて、 「学ぶ喜び」を体験することを目的として「語 りの入門講座パートⅡ」を開講するこすることとなりました。 児童や生徒、子どもや孫に民話を語ってみたい方々の参加をお待ちしています。 ◇ 日時: 毎週 火曜日午後2時~午後3時30分(下記日程) 10月9日(火)~12月18日(火)・全10回開講 (11月20日を除く毎週火曜日) ◇ 会場: 奈良教育大学 講義棟 たけはら たけしげ ◇ 講師:本学名誉教授 竹原 威滋 104教室 むらかみ かおる 語り手: 村上 郁 【対象】本学大学院生・学生・教職員、一般市民、 【定員】50名(先着順) 定員に達しましたので、一般の方からの応募は締め切りました。 (9 月 26 日 10:30 分までにお申し込みいただけた方は全員参加いただけます) 奈良教育大学の学生・院生からの応募は引き続き募集いたします。 【申込期間】9月18日(火)~9月28日(金) 【参加費】無料 【申込方法】FAX または e-mail で講座名・氏名・年齢・住所・電話番号・e-mail アドレスを記入の上、下記に申し込んでください。先着順とします。 【問合わせ先】奈良教育大学 青木智史研究室 Tel & Fax: 0742-27-9188 Mail: aoki ★ 詳しいシラバスは次ページを参照してください。 2012年度 語りの入門講座 Ⅱ 火曜日 14:00~15:30 講師:奈良教育大学名誉教授 竹原威滋、 語り手 村上郁 場所:奈良教育大学 講義棟 104教室 ★大学ホームページと下記のサイトを参照してください。 「奈良教育大学 伝統と文化 教育プログラム」: http://mailsrv.nara-edu.ac.jp/~aoki//project/projectop.html 「竹原威滋のホームページ」 : http://web1.kcn.jp/takehara-folklore/ 「奈良民話祭り」ブログ: http://blog.goo.ne.jp/namin_2010 回 1 2 3 日程 10 月 9 日 10 月 16 日 10 月 23 日 テーマ 内 容 話型研究 Ⅰ 国際民話分類:ATU番号、グリム童話:KHM 分類カタログ 柳田國男:名彙、関敬吾:大成、稲田浩二・小沢俊夫:通観 話型研究 Ⅱ 世界の「シンデレラ」の話を探そう! 図書館での 世界の民話解説編(小沢俊夫編)、日本昔話大成(関敬吾編) 類話探し 日本昔話通観(稲田・小沢編)、「姥皮」と「火吹き娘」 話型研究 Ⅲ 自分の探した話のモティーフ構成とあらすじを発表 世界の ATU510A:自分の家でいじめ、舞踏会、靴合わせ シンデレラの話 ATU510B:よその家に奉公、恋煩い、スープにアクセサリー ATU511:山羊の授乳、山羊の殺害、魔法の木 日常語で語ることの意味。お話を「自分の言葉で」語るというの 4 10 月 30 日 日常語による語り はどういうことか。テキストをどのように整えるか。 語りの入門講座Ⅰを受講できなかった人のための講義で、入門講 座Ⅰを受講した人には復習的な内容。 ★希望する初心者には 次回以降、講義後に語りの個人レッスンを実施。 5 11 月 6 日 様式研究 Ⅰ グリムの伝説・昔話論、リュテイの様式論 「灰かき娘」と「魔女のミルクグレーテ」 6 11 月 13 日 様式研究 Ⅱ 伝説:写実的描写、昔話:ぬり絵的、パターン的描写 「かもしか撃ち」と「三本の金髪のある王女」 7 11 月 20 日 お休み (講師は平群町図書館に講演のため、休講) 11 月 27 日 3匹のこぶた Ⅰ ジェイコブス「3匹のこぶた」/ラング再話版/ディズニー版 物語における残酷さと子どもの生きる力 8 12 月 4 日 3匹のこぶた Ⅱ ジェイコブズの翻訳物の比較……語りのテキストを探す 9 12 月 11 日 民話における異界 日本の民話「なら梨とり」 :伝説的昔話 日欧民話比較 I 自然の中に神の声を聴く 民話における異界 欧米の民話「いのちの水」 :幻想的昔話 日欧民話比較 Ⅱ 世界の果て(異界)に住む魔女、ライオンとの交流の仕掛け 10 12 月 18 日 講義では村上さんの語りがあります。(「 」内のお話ほか) プリント教材:適宜配布。 参考書:竹原威滋著『グリム童話と近代メルヒェン』(三弥井書店)
© Copyright 2024 Paperzz