事業報告書 (PDF 4.5MB)

平成 25 年度
一宮市グローバルタウン構想
事業報告書
平成 26 年 3 月
目次
はじめに ------------------------------------------------------------------------------------------------1
1.事業の本格実施~事業店舗数の拡大~ ------------------------------------------------------2
ア)事務局概要
イ)平成 25 年度一宮市グローバルタウン構想参加 50 店舗の募集---4
ウ)平成 25 年度参加店舗一覧 ---------------------------------------8
エ)参加店舗へのお願い事項 ----------------------------------------11
オ)情報収集をした関係機関一覧 ----------------------------------13
カ)参加店舗全体の所感 ----------------------------------------------14
2.一宮市グローバルタウン構想実行委員会開催 --------------------------------------------15
ア)開催概要
イ)第 1 回実行委員会 -------------------------------------------------17
ウ)第 2 回実行委員会 -------------------------------------------------18
エ)第 3 回実行委員会 -------------------------------------------------19
3.プロジェクトチームの構築~世界めぐりスタンプラリー~
--------------------------20
4.一宮市グローバルタウン構想の具体的プランの構築 -----------------------------------25
ア)世界めぐりスタンプラリー
イ)めぐってクーポン
ウ)一宮市グローバルタウン構想ブースの出展 ----------------28
エ)第 58 回おりもの感謝祭 一宮七夕祭り一宮世界音楽祭-28
オ)イタリアフェア ----------------------------------------------------29
カ)一宮 38 フェアトレード会との連携 --------------------------31
5.広報活動 --------------------------------------------------------------------------------------------32
ア)PR グッズの制作
イ)ホームページの維持・向上 -------------------------------------36
6.他団体との連携 -----------------------------------------------------------------------------------37
ア)第 2 回 ICHINOMIYA 郷土グルメグランプリ
イ)第 52 回修文祭 ------------------------------------------------------38
ウ)138 ひつじプロジェクト「138 人ジンギスカンⅡ」 -----39
エ)平成 25 年度産官学連携事業
第 2 回セミナー
「産官学で進める地域づくり」------------------------------40
7.総評
--------------------------------------------------------------------------------------------------41
~「世界にも開かれている元気で魅力あるまち」の創造を目指して~
-----------------------------------------------------------------------------------------------43
一宮市グローバルタウン構想に対する意識調査
添付資料
はじめに
一宮市には、地域全体の力強さや活力があり、伝統的な地域コミュニティが存在してい
る。NPO 法人地域開発研究機構では、修文地域研究センターと連携し、一宮市グローバル
タウン構想(以下、本構想と記す。
)を「商店街各店舗が店内の空きスペースを活用し、好
みの国又は地域の情報、特産品等を陳列することで、街全体に国際的な雰囲気を作り出し
地域の活性化に役立てる方策」と定義した。本構想は国際色ある街の雰囲気をつくり、一
宮市から海外の国々の観光、文化の情報を発信し、「ひらかれたまち」から「世界にも開か
れている元気なまち」としての一宮市となることを目指している。平成 23 年度は一宮市の
商店街の活性化における視点からこの構想の可能性について市内全域より商工会議所、商
工会、商店街組合の代表者にお集まりいただき検討を重ねた。その内容に基づき平成 24 年
度は市内の中心市街地 30 店舗にてパイロット事業を実施した。そして本年度、昨年度の社
会実験のデーターを基に本格的に事業活動を行った。昨年度の 30 店舗ではエリアが限定的
だったため本年度では参加店舗数を 50 店舗に増やすとともに、本事業の活用方法や参加者
の楽しみ方を具体的に示した。また、PR 活動にも力点を置き、催事などに積極的に参加す
ることで市内外の人に本構想が周知される工夫をした。
一宮市の事業としての本構想は本年度をもって終了するが、各店舗での取り組み、店舗
どうしの結びつきを持続させることができる提案をすることができたと認識している。今
後は、その効果が各店舗のみならず、地域全体の活性化につながっていくことを期待した
い。
1
1. 事業の本格実施~事業実施店舗数の拡大~
ア)
事務局概要
産学官民の連携が重要視されている中で、平成 24 年 9 月 3 日に修文地域研究センターが
設立された。修文地域研究センターの具体的な活動として、地域づくり構想への提言・貢
献、文化を通じた地域づくり活動、産業界との連携活動、国際ネットワークの窓口の 4 本
の柱がある。昨年度に引き続き修文地域研究センターを事務局とし、コーディネート活動
を行った。
主なコーディネート活動は下記の通りである。
①
事務局活動期間
期
間:平成 25 年 7 月 1 日~平成 26 年 3 月 31 日
住
所:愛知県一宮市日光町 6 番地
② 3 回の実行委員会開催
期
間:7 月 3 日、10 月 4 日、3 月 17 日
内
容:現状の報告や企画案及び検討案の決定など
③
参加店舗の募集
期
間:9 月 15 日~9 月 30 日
内
容:ホームページへの掲載、チラシの配布、店舗訪問、マスコミへのプレス発表
④
新規店舗の決定
期
間:10 月 1 日~10 月 4 日
内
容:第 2 回実行委員会にて新規参加店舗を含む 50 店舗を承認。
⑤
タウンマップ制作のための店舗情報の確認作業
期
間:9 月 15 日〜10 月 11 日
内
容:本事業 PR のためのタウンマップ制作のため、各店の掲載内容の検討と確認
⑥
新規店舗への各国情報の提供
期
間:11 月1日〜11 月 15 日
内
容:各国大使館、観光協会等からパンフレットをはじめとした情報を収集
各店2回程度訪問
各店2回程度訪問
届いたパンフレット等の提供物を各店舗に設置
2
⑦
新規店舗への展示キットの設置作業
期
間:11 月1日〜11 月 15 日
内
容:新規店舗に展示キットを設置
⑧
タウンマップ、ステッカーの設置
期
間:11 月 27 日〜11 月 30 日
内
容:事業 PR 用のタウンマップ・ステッカーを各店舗に設置
⑨
プロジェクトチームの構築
期
間:9 月 15 日~11 月 30 日
内
容:10 店舗で構成し、企画の立案から作成、実施にあたった。
⑨
各種団体との調整
期
間:7 月 1 日~11 月 30 日
内
容:七夕まつりやイタリアフェアの実行委員会をはじめ、修文大学や一宮青年会
各店1回程度訪問
各店1回程度訪問
議所とイベント協力時の調整活動及び実行委員会への出席。
⑩
ブース出展
期
間:各イベントの 1 週間前
内
容:資料や備品の準備、ブースの装飾。また、イベント当日の PR 活動。
3
イ)
平成 25 年度一宮市グローバルタウン構想参加 50 店舗の募集
【募集エリア】一宮市の中心市街地(図下の赤点線内
出典:一宮市HP)を中心とした
一宮市内。
【募集店舗数】50
【募集期間】9 月 15 日~9 月 30 日
【募集方法】
・専用ホームページに参加案内を掲示
URL→http://www.i-globaltown.jp/
・募集用チラシの配布
募集用チラシは事務局である修文地域研究センターの他、市役所、商工会議所、商工
会、青年会議所、まちづくり団体に設置、また各商店街振興組合理事長より各組合員
に配布を依頼。
・店舗訪問
中心市街地にある商店街振興組合に所属していない地域や、既に海外の商品やメニュ
ーを扱っている店舗を中心にチラシを配布、訪問し、参加を呼び掛けた。
・マスコミへのプレス発表
中日新聞尾張版に募集内容を含む事業の情報を掲載していただいた。
4
募集用チラシ(表面)
5
募集用チラシ(裏面)
6
中日新聞尾張版(平成 25 年 9 月 18 日
掲載)
7
ウ)
平成 25 年度参加店舗一覧
本年度事業を実施した 50 店舗は以下の通りである。
8
※ジャンル
※サポート国
衣料品 8 軒・飲食 31 軒・暮らし 4 軒・学問 2 軒・お役立ち 5 軒
28 ヶ国
9
各店舗がサポート国として選んだ国は下記の赤い部分である。
イタリアを選んだ店舗がとても多く 8 店舗あった。また、1 店舗で 2~3 カ国選ぶ店舗もあ
った。分布図をみると、本年度で 5 大陸の国をサポートできたことがわかる。
全28か国
8店舗 イタリア
アメリカ合衆国
5店舗
フランス
4店舗 タイ
ドイツ
中国
3店舗
オーストラリア
ニュージーランド
2店舗
インド
ブラジル
スペイン
韓国
イギリス
10
(順不同)
ポルトガル
ベルギー
トルコ
ウガンダ
モロッコ
エチオピア
インドネシア
1店舗
イラン
カンボジア
ジャマイカ
ノルウェー
メキシコ
カナダ
台湾
スリランカ
エ)
参加店舗へのお願い事項
サポート国の情報発信
サポート国の決定
店舖に並べている商品や業種と関係のある国、個人的に好きな国や興味のある国、
などの理由をもとに、店舗にサポート国を決めていただいた。サポート国が他と重複
することや、国ではなく大陸、島々、連合などといった地域を選択することも可能と
した。その上で特に希望のない店舗には、まだ選択されていない国を提案し、サポー
ト国を決定した。
国旗の掲揚
日本の国旗とサポート国の国旗を店舗外や店舗内に掲げていただいた。国旗の大き
さは大と小を用意し、レジの横の小さなスペースでも置けるようにした。中には既に
国旗をディスプレイとして活用していた店舗もあり、その場合はその国旗がより目立
つような提案をした。
各国のインフォメーションブースの設置
店舗内の一部を活用して、サポート国の情報を発信していただいた。
各店舗からの様々な相談を受け、サポート国のパンフレットや資料の手配、大使館、
国際機関、留学生など必要な機関と店舗を結び付けるサポートを行った。また、小物
や地図などを展示する際に役立つキットを用意し、店舗の状況に応じて貸し出した。
キットや展示物の使い方に関しては適宜相談しながらも自由に設置していただいた。
≪展示キット内容≫
・タウンマップ
・オリジナルステッカー
・日本とサポート国の国旗
大(希望店舗のみ)
・日本とサポート国の国旗
小
・チラシラック(A4、A4三つ折り版
各 1)
・展示台
昨年度に引き続き国旗は手軽さがある小さいサイズを選択する店舗が多かった。国旗
付近にタウンマップをA4三つ折り版のチラシラックに、本年度から実施したクーポン
をA4のチラシラックに入れる店舗が多く、内容のボリュームが増えた。
11
・ 展示キット設置の様子
12
オ)
情報収集をした関係機関一覧
・
米国大使館
広報・文化交流部レファレンス資料室
・
イタリア政府観光協会
・
タイ王国大使館
・
在日カナダ大使館(東京都港区赤坂 7-3-38)
・
中華人民共和国大使館
・
駐日ブラジル大使館 (東京都港区北青山 2-11-12)
・
駐日本国大韓民国大使館 (東京都新宿区四谷 4-4-10)
・
スペイン政府観光局 (東京都港区虎ノ門 3-1-10)
・
在日英国大使館 (東京都千代田区一番町 1)
・
在日オーストラリア大使館 (東京都 港区三田 2-1-14)
・
ニュージーランド政府観光局 (東京都港区浜松町 2-4-1 世界貿易センター 12 階)
・
在日メキシコ大使館(東京都千代田区永田町 2-15-1)
・
スリランカ政府観光局
・
ジャマイカ大使館
・
大阪・神戸ドイツ連邦共和国総領事館 (大阪市北区大淀中 1-1-88-3501 梅田スカイビル
(東京都港区赤坂 1-10-5)
(東京都港区三田 2-5-4 イタリア大使館内)
(東京都千代田区九段南 2-2-1)
(東京都港区元麻布 3-4-33)
(東京都千代田区神田小川町 2-10)
(東京都港区愛宕一丁目1-11虎ノ門八束ビル2階)
タワーイースト 35F)
・
台北駐大阪経済文化弁事処(大阪府大阪市西区土佐堀 1-4-8 日栄ビル 4 階)
・
在日インド大使館(東京都千代田区九段南 2-2-11)
・
ポルトガル大使館文化部(東京都千代田区麹町 3-10-3
・
在日ベルギー国大使館(東京都千代田区二番街 5-4)
・
公益財団法人
愛知県国際交流協会(愛知県名古屋市中区三の丸二丁目6-1愛知県三の
丸庁舎内)
・
在日東ティモール民主共和国大使館(東京都千代田区六番町 3-4)
・
Modern Language Association (MLA)(東京都港区港南 2 丁目 4 番 3 号三和港南ビル 1F)
・
在日フランス大使館広報部(東京都港区南麻布 4-11-44)
・ Korea Trade-investment Promotion Agency(KOTRA) 大韓貿易投資振興公社 日本地域
支部(愛知県名古屋市中村区那古野 1-47-1 名古屋国際センタービル 23F)
13
カ)
参加店舗全体の所感
参加店舗の募集を本年度も実施した。募集期間が 15 日間と短い期間にもかかわらず募集
数を超える 52 店舗の応募があった。また、昨年のパイロット事業で参加していただいた 30
店舗中 29 店舗が引き続き参加していただいたことは本事業への参加意欲の現われといえよ
う。
店舗では昨年度に引き続き、タウンマップに関して「たくさんの来店客がタウンマップ
を持ち帰っていた」との意見が多数よせられた。観光案内所等では、
「常設するとすぐにな
くなってしまうため希望者への配布に切り替えた」との意見もあった。クーポン事業には
参加 50 店舗中 25 店舗が参加し利用回数は 109 回と、ある程度の成果が評価できる。スタ
ンプラリー事業に関しても、10 店舗で構成されたプロジェクトチームが発足され、チーム
内で意見を出し合いながら企画・実施され多数の市民の方に事業へご参加いただいた。こ
れらの結果から本構想の具体的展開を示すことができたと考える。
その反面、タウンマップについて「持ち運ぶにはマップが大きすぎる」「海外の情報をも
っと多く提供したほうが、国際色がさらに増す」「マップ自体に特典があるとよい」という
意見もあった。またクーポンやスタンプラリーに関しては、
「クーポンの企画は実施したが、
店舗間の連携、情報共有、その手法が充分ではない」「まだまだ認知度が足りない」「事務
局主導ではなく参加店舗が主導できるよう工夫してほしい」という意見をいただいた。
課題として考えられるのが、タウンマップもクーポンも設置期間や実施期間が限定され
ており、また一度提出した写真やサービス内容などを変更することができなかったという
ことがあげられる。期間を限定することは市民の参加意欲を助長できたといえるが、「情報
の更新を気軽にできる工夫が欲しい」という参加店舗からの意見が多く、出来る限り簡単
に情報が更新できるよう考案すべきと考える。そこで今後は各種ツールの電子化を提案し
たい。コンパクトでどこへでも携帯でき、また時間を選ばずいつでも閲覧できるという面
からも、より市民に事業を広めることができるのではないかと考える。もう一つは参加店
舗間の連携をより強化していくことだ。同じく本年度のプロジェクトチームのような、自
らが提案・企画し、それぞれが意見や情報を交換していける場をさらに充実させるべきだ
ろう。
本構想が市民にとって“知っている”ものから、市民が“自発的に企画し行動する”も
のに昇華しなければならない。本年度の事業がそのきっかけとなったと確信している。
14
2. 一宮市グローバルタウン構想実行委員会開催
ア)
開催概要
本年度は一宮市の中心に位置する各商店街振興組合、まちづくり団体、商工団体に参加を
募り、参加 50 店舗の選定委員会を含め合計3回の実行委員会を開催した。実行委員会では
本年度の事業概要、実施する企画案、各イベントでのPR活動の方法などについて検討し
た。
開 催 日 等
議
題
第1回
開催日時:平成 25 年 7 月 3 日(水)
15:00~16:30(受付 14:45)
会
場:一宮スポーツ文化センター2 階
第1研修室
出 席 者 :出席委員 12 名
事務局 1 名
オブザーバー 1 名
・平成 24 年度の報告
・平成 25 年度事業概要
・七夕祭り、イタリアフェアへ
の参加
第2回
開催日時:平成 25 年 10 月 4 日(金)
15:00~16:30(受付 14:30)
会
場:一宮スポーツ文化センター2 階
第1研修室
出 席 者 :出席委員 10 名
事務局 1 名
オブザーバー 2 名
・現状報告
・50 店舗選定
・めぐってクーポン、世界めぐ
りスタンプラリーについて
・イタリアフェアについて
第3回
開催日時:平成 26 年 3 月 17 日(月)
14:00~15:30(受付 13:30)
会
場:真清田神社 参集殿
・本年度の事業報告
1 階 会議室
・今後の展開について
出 席 者 :出席委員 9 名
事務局 2 名
オブザーバー 1 名
15
平成 25 年度実行委員会
名簿
(平成 26 年 2 月末日現在)
(敬称略)
ご氏名
豊島
牧
直人
秀和
ご所属団体等
一宮市本町通 1 丁目商店街振興組合理事長
一般社団法人まちこん一宮理事長
代理:森部直美
一宮市本町通 2 丁目商店街振興組合理事長
安藤
元二
一宮市本町通 3 丁目商店街振興組合理事長
松原
信一
一宮市本町通 4 丁目商店街振興組合理事長
猪子
裕史
一宮市本町通 5 丁目商店街振興組合理事長
冨田
隆裕
一宮市銀座通商店街振興組合理事長
服部
茂夫
一宮市御朱印地商店街振興組合理事長
小関
進
一宮市人形町商店街振興組合理事長
加藤
健一
一宮市人形町 2 丁目商店街振興組合理事長
松永
龍雄
一宮市伝馬通 2 丁目商店街振興組合理事長
大橋
秀之
一宮市伝馬通 3 丁目商店街振興組合理事長
藤田
稔
一宮市駅西商店街振興組合理事長
細野
登
一宮商工会議所専務理事
野杁
晃充
社団法人一宮青年会議所 2014 年度理事長
高間
正道
一宮活性化プラン協議会
森
律子
長谷川
38 フェアトレード会
代表
明
一宮市経済部経済振興課主査
谷口
智之
一宮市経済部経済振興課主任
児玉
克哉
三重大学副学長・教授
中西
啓太
三重大学地域創生研究センター研究員
木村
樹生
三重大学地域創生研究センター研究員
オブザーバー
真野
克彦
一宮市役所経済部経済振興課長
滝野
弘巳
一宮市役所経済部経済振興課副主監
事務局
沢井
竜
修文地域研究センター
フェロー
水野
詠子
修文地域研究センター
フェロー
村田
詩歩
修文地域研究センター
フェロー
16
イ)
【決
第 1 回実行委員会
定
事
項】
・年間スケジュール、事業概要の承認
・実行委員会に一宮活性化プラン協議会の参加
・実施店舗の募集店舗数、時期、方法の承認。
【報
告
事
項】
・平成 24 年度の事業報告がなされた。
・昨年のパイロット店舗より、商店街振興組合と国際音楽フェスタを連携して実施できな
いかという提案があり、当実行委員会は協力団体として対応し、大使館や領事館、各種
関係機関、大学などの協力を仰ぎ出演団体の紹介をメインに協力することとした。
・本構想の認知度を上げること、構想の成果発表の場として七夕祭りやイタリアフェア等
の各イベントに参加し、昨年パイロット事業に参加した 30 店舗を中心に、その店舗と店
舗を結ぶコース設定や本年度参加店舗を紹介するブースを設置した。
【検
討
事
項】
・実行委員会事務局にて事業計画案をつくっているが、事業の決定機関は実行委員会のた
め、意見を伺い議論し決定していきたいので今後も忌憚のないご意見を頂戴したい。
・毎年事業の実施期間が 2 月末までのため 3 月から 6 月まで期間が空いてしまう。今後も
事業が継続されるならば改善策を考える必要がある。
・参加店舗が中心市街地に集中していないと絵にならないが、中心市街地から離れている
からといってNGは出しにくい。離れていてもやる気を持っている店舗は大事にしたい。
・「どこも商店街の取組は失敗しているから」という後ろ向きな姿勢ではなく「成功事例の
ひとつになるんだ」という前向きな姿勢で臨むべきではないか。
17
ウ)
第 2 回実行委員会
前年度では実行委員会を 10 月に開催することは計画していなかった。だが店舗からの多
数の参加応募と、クーポンやスタンプラリーの具体的プランを承認いただくべく実行委員
会を開催した。
【決
定
事
項】
・めぐってクーポン、世界めぐりスタンプラリーの作成
・50 店舗の承認
【報
告
事
項】
・現状の募集状況について報告し、52 店舗が集まっており、業種やサポート国が増えたこ
とを説明した。
・イタリアフェアでの出展内容が詳しく説明され、修文大学、一宮 JC と連携しお互いに情
報を発信することとした。
【検
討
事
項】
・スタンプラリー達成者には記念品をお渡しするということだが、店舗でばらばらではな
く一律同じようなものでクオカードや安価なノベルティを用意するのはどうか。
・スタンプラリー達成者の特典の内容については、次回ご来店時に利用できるかたちでも
良いのではないか。
・将来的にはワークショップを作り、店舗同士で企画をするなど、本構想が自立し、色々
な案が創出されれば良い。
・各店舗より応援したい国の情報を発信するだけでなく、本事業を上手く利用して新たな
コミュニケーションの創出をするなど、最終的には商業振興に繋げてもらいたい。
(写真:第 2 回実行委員会)
18
エ)
【決
第 3 回実行委員会
定
事
項】
・本年度の事業報告
・今後の展開
【報
告
事
項】
・全ての参加店舗にお願いしたこととして、サポート国の情報発信やクーポン作成、及び
各プランの利用回数を報告した。
・10 店舗にプロジェクトチームをつくっていただき実施した、スタンプラリーの効果や反
省点を説明した。
・本構想の広報活動を報告した。7 月の七夕祭りをはじめ、10 月に一宮市内で開催された
各イベントに参加することで PR 活動を行い、さらに PR グッズや PR 映像を制作したこと
について説明した。
・今後の活動計画について説明した。計画内容としては、本構想の普及や参加店舗がより
簡単に取り入れやすくするために各種ツールを電子化させ、ワーキンググループをつく
りグループ内で自発的に本構想に取り組んでもらえるような体制をつくる、というもの
である。
【検
討
事
項】
・今後の事業計画のひとつにタウンマップ等の各種ツールの電子化があるが、その際にI
T機器に抵抗のある方々への配慮等を考えていく必要がある。
・店舗間の連携力を高めるためには、いかにして環境をつくっていくべきか。
(写真:第 3 回実行委員会)
19
3. プロジェクトチームの構築
~世界めぐりスタンプラリー~
参加募集期間:9 月 15 日~10 月 30 日
事 業 概 要 :本町商店街を中心に参加 50 店舗の中からプロジェクトチームを構成。プロ
ジェクトチームとは参加店舗で構成され、それぞれが主体となって独自の商
品開発や取組みについて検討、実行していくグループである。10 店舗に参加
いただいた。
提 案 内 容 :本構想をよく理解し、今ある一宮のまちの資源を活かし、参加店舗が連携
することによって多くの人に一宮のまちを楽しんでもらえるような企画。真
清田神社や本町商店街付近の一宮駅周辺市街地を中心に、一宮市内を満喫し
ながら世界の情報を得られるような提案をした。
実 施 期 間 :10 月 19 日~2 月 28 日
実施事業内容:コースプランA)「一宮世界めぐりコース」
参加店舗数 5 店舗
茶房 万葉人(エチオピア)でモーニング→真清田神社で参拝→モン
ベール(フランス)でギャラリー鑑賞→マハラジャ(インド)でラン
チ→本町商店街で情報を収集→靴のほし川(ポルトガル)で買い物→
焼鳥あおい(オーストラリア、ニュージーランド)でディナー
コースプラン B)「一宮グローバルデートコース」
参加店舗数 5 店舗
クラシックホテル(フランス)でモーニング→黒船屋 withFreeGate
(イギリス)で買い物→本町商店街で情報収集→㈱若松園マロニエ(フ
ランス、ベルギー、トルコ)でスイーツを購入→花丘飯店(中国)に
てディナー→雲水栄店(スペイン)で様々なお酒を楽しむ
目的と効果:今ある一宮市の資源を活かしながらいかにたくさんの一宮市内外の方に楽し
んでもらえ、且つ若年層にも興味を持ってもらえるかを考え上記 2 種類のコ
ースを選定した。細かいサービスも参加店舗と協力しながら工夫し、各店舗
の店頭やイベントに参加してPR活動も行った。その結果、スタンプラリー
の参加者数は 41 名であった。実施期間中「印鑑だけを求める方への対応が難
しい」と意見があった。その際は次回リピーターとして再度お店に足を運ん
でもらえるような店舗独自の割引券等の特典をつけ、それぞれの店舗を訪れ
ることに付加価値をもたせた。単に複数の店舗をまわるのではなく、ひとつ
20
ひとつの店舗を知ってもらいながら回遊してもらうよう工夫した。
スタンプラリーを実施することで店舗同士の宣伝活動が行われ、他の店舗の
紹介をしていくことでプロジェクトチーム構成店舗の中の連携力を高めるこ
とが出来た。参加者が楽しんでお店をまわりながら様々な国の情報を得るこ
とが出来、世界旅行の疑似体験を提供した。また、名鉄観光サービス株式会
社の協力により、韓国 2 泊3日の航空券をご協賛いただき1組2名の方にプ
レゼントした。市民の参加の意欲や興味を高めると同時に、民間企業の協賛
により、本事業の幅を広げることができた。
21
「世界めぐりスタンプラリー」(表面)
22
「世界めぐりスタンプラリー」(裏面)
23
(←参加記念品の菓子)
イタリアに因んだ記念品を、スタンプラリー
に参加していただいた参加者にお渡しした。
製作個数は 300 個。
厳選なる抽選の結果、一宮市在住の 30 代女性の方が当選した。後日名鉄観光サービス株
式会社一宮支店にて当選された方へ航空券の授与式を開催した。
日 時:平成 26 年 3 月 20 日(木) 開催:15 時~15 時 30 分
(写真:授与式)
24
4. 一宮市グローバルタウン構想の具体的プランの構築
ア)
世界めぐりスタンプラリー
本町商店街を中心に参加 5 店舗をまわるスタンプラリー。
参加者はもれなく特典があり、
抽選で旅行券が当たるという企画は市民の参加意欲を高め、参加店舗としては新規顧客の
獲得につながる一助となった。詳細は 20 頁~22 頁参照。
イ)
めぐってクーポン
参加募集期間:9 月 15 日~10 月 30 日
本構想の発展型として参加店舗が協働して実施できる企画を提案した。ま
た市内外の人に楽しんでもらい、PR も同時にできるよう各店舗にクーポン
への参加をお願いした。結果的には 50 店舗中 25 店舗に参加いただいた。
実 施 期 間:10 月 19 日~2 月 28 日
事 業 効 果:全参加店舗 50 店舗中 25 店舗に参加いただいたのは高い参加率といえよう。
前年度の課題であった、本構想を一宮市民に宣伝する役割を果たすと同時に、
参加店舗が自発的に行動する方法について提案することができた。クーポン
の利用回数は 109 回であった。クーポンでのサービスの一例として「一宮」
にかけて 13.8 パーセント引きにするなど、一宮市ならではの割引案が各店舗
から出された。今後、同様の企画が、例えばサポート国毎やエリア毎などに
提案され、参加店舗が率先して企画を立案し実施していけることを期待する。
25
「めぐってクーポン」(表面)
26
「めぐってクーポン」(裏面)
27
ウ)
一宮市グローバルタウン構想ブースの出展
一宮市で開催される各イベントに参加し、本構想の PR 活動をするべくブースを出展した。
参加したイベントは下記の通りである。
①
第 58 回おりもの感謝祭
一宮七夕祭り一宮世界音楽祭
(日時:平成 25 年 7 月 27 日・28 日
場所:駅西広場、タクシーロータリー、稲
荷公園、ドラッグハヤミ横の駐車場)
②
イタリアフェア(日時:平成 25 年 10 月 19 日・20 日
③
第 2 回 ICHINOMIYA 郷土グルメグランプリ
(日時:平成 25 年 10 月 19 日
第 52 回修文祭(平成 25 年 10 月 19 日・20 日
⑤
138 ひつじプロジェクト「138 人ジンギスカンⅡ」
⑥
平成 25 年度産官学連携事業
エ)
場所:修文大学事務局前玄関)
場所:大野極楽寺公園
バーベキュー広場)
第 2 回セミナー「産官学で進める地域づくり」
(日時:平成 25 年 11 月 18 日
日
場所:138 タワーパーク イベント広場)
④
(日時:平成 25 年 11 月 10 日
場所:本町商店街 4 丁目)
第 58 回おりもの感謝祭
場所:尾張一宮駅前ビル 7 階
シビックホール)
一宮七夕祭り一宮世界音楽祭
時:平成 25 年 7 月 27 日(土) 設営:9 時~13 時
28 日(日) 開催:14 時~21 時
開催:14 時~21 時
撤収:21 時~23 時
場
所:駅西広場、タクシーロータリー、稲荷公園、ドラッグハヤミ横の駐車場
主
催:NPO 法人
共
催:一宮市グローバルタウン構想実行委員会
内
容:一宮駅西側にて様々な会場を設置し、ジャンルにとらわれず、多国籍・多様なイ
バボナターレ、一宮駅西商店街連合青年部
ベントを行うグローバルな音楽祭。イベントとして、新一宮プロレス、ナゲッツ(バ
スケットボール)、駅西夕涼みタウンマーケット、笹男、ミス七夕降臨を行った。
参加内容:①各団体への交渉、出演依頼(16 団体<交渉国 13 ヶ国>)
②当日の設営、運営、タクシーロータリーにステージの制作、照明の設置、看
板の制作
28
協力団体:JICA 中部、在名古屋ブラジル総領事館、学校法人一宮女学園(修文大学、修文
女子高等学校)、国立大学法人三重大学、国立大学法人名古屋大学、愛知県国際
交流協会、尾西信用金庫
計7団体
参加音楽国:アメリカ、タンザニア、ウガンダ、ナイジェリア、セネガル、インド、フィ
リピン、ブラジル、日本
効
計9ヶ国
果:本年度で第58回を迎える、七夕祭りという一宮市民に古くより親しみのあるイ
ベントの中で、世界の音楽や文化に一宮市内外の方が触れたり楽しんだりするこ
とで、海外への関心が高まり、国際理解が深まったと思われる。これにより、現
在進めている本構想への理解と参加度が増幅されたと感じる。ひいては、世界の
情報が得られ「世界にも開かれている元気で楽しいまち」としての一宮市の創造
の一助となった。
(写真:第 58 回おりもの感謝祭
オ)
日
一宮七夕祭り一宮世界音学祭)
イタリアフェア
時:平成 25 年 10 月 19 日(土)
開催:11 時~16 時
20 日(日)
開催:11 時~16 時
出展場所:本町商店街 4 丁目
主
催:一般社団法人まちこん一宮、一宮市、一宮市国際交流協会
参加内容:①平成 25 年度参加 50 店舗の紹介(ボードに展示)
②本年度の企画であるめぐってクーポン、世界めぐりスタンプラリーの紹介(ボ
ードに展示)
29
③めぐってクーポン(500 部)、世界めぐりスタンプラリーチラシ(500 部)の配布
④市民の方へ本構想についてアンケート調査(216 部)
⑤アンケートにご協力いただいた方にいちみんがプリントされた風船(1200 個)
を配布
⑥修文祭のパンフレット、ICHINOMIYA 郷土グルメグランプリのパンフレット、
138 ひつじプロジェクトのパンフレット配布
⑦モニターを設置し、PR 映像の設置、上映
⑧参加店舗の選択した国の国旗を掲揚
ブース参加者:延べ 1600 人(2 日間合計)
効
果:本構想のターゲットとしている本町商店街で、イタリアフェアに来場された市内
外の人に効率よく PR することができた。また、同日に市内で開催された修文祭、
一宮 JC が主催した ICHINOMIYA 郷土グルメグランプリでも同時に各会場でそれ
ぞれの情報発信をし、各団体との連携強化と人の回遊を促す効果が生まれた。
① 風船の配布、アンケート収集、映像の上映、ボードによる展示を行うことによ
って、分かりやすく本構想の PR ができた。特に風船は子供たちに人気であっ
た。
② 新しい企画としてクーポン、スタンプラリーを実施することによってより参加
意欲を増すことができたと思われる。
③ 他団体のイベントと連携することで、人を回遊させるシナジー効果が生まれた。
課
題:複数のイベントに参加したことで、ひとつに出展しながらも複数のイベントを宣
伝することができ、各団体の間で連携していけばよりお互いに盛り上げられる効
果が期待できるだろうと感じた。10 月には一宮市内にたくさんのイベントが開催
されている。イタリアフェアが開催された 2 日間の間にも、駅西には修文祭、138
タワーパークでは ICHINOMIYA 郷土グルメグランプリ、一宮駅前のi-ビルで
も複数のイベントが個々のテーマで開催されていた。これらのイベントが共通の
テーマもしくは協働企画などで連携する事ができれば、より多くの市民の方々に
参加いただくことができると考える。団体同士が連携することが、まちの活性化
には不可欠であり、この連携をいかに作り上げるかが課題として浮き彫りになっ
てきた。
30
(写真:イタリアフェア)
カ)
一宮 38 フェアトレード会との連携
他団体との連携案のひとつに 38 フェアトレード会との連携も計画していたが、本年度は
残念ながら未達成であった。その要因は代表者の交代や、構成メンバーの大半が一宮市外
の方たちで打ち合わせが難しかったこと等あげられる。その中でも最も大きな要因として、
38 フェアトレード会で一宮市活性化の具体的な活動が行われた時期が本構想期間内ではな
かったこともあげられるだろう。しかし今後も修文地域研究センター内に当該団体の事務
局を設置し、引き続き連携する機会を設けていきたいと考える.
31
5. 広報活動
ア)
PR グッズの制作
【PR 映像の制作】
・映像内容(尺:2 分 55 秒)
オープニング
一宮市の紹介
一宮市グローバルタウン構想の概要
32
参加店舗での事業計画
本年度の参加店舗数
パイロット事業について
世界めぐりスタンプラリーの紹介
めぐってクーポンの紹介
まとめ
33
〖オリジナル風船〗
・製 作 数:1500 個
・使用用途:イタリアフェアと修文祭にてアンケート調査を行いその特典として使用した。
参加した各イベントにてブースの装飾として使用した。
・効
果:視覚的にインパクトを与えた。特に子供連れのご家族には好評で、風船を活
用したことでアンケート調査への協力を募りやすくなり、結果としてたくさ
んの方にアンケートに答えていただいた。
〖ノベルティ〗
・製 作 数:300 個
・使用用途:スタンプラリー参加店舗に設置し、来店者に記念品としてお渡しした。
〖世界めぐりスタンプラリー〗
・製 作 数:1500 枚
詳細は 22~23 頁記載。
〖めぐってクーポン〗
・製 作 数:2000 枚
詳細は 26~27 頁記載。
34
【タウンマップボード】
・製作数:2 枚
一宮市観光案内所で掲示。
〖タウンマップ〗
製作数:4000 部
右上:表面
右下:裏面
左下:完成形
35
イ)
ホームページの維持・向上
昨年度に引き続き本年度もホームページを活用した。スマートフォンの利用率が国民全
体の半数を超え、多くの人々がいつでもどこででもネットで簡単に調べられる昨今では、
ホームページは広報媒体として大きな役割を担っている。制作したPR映像をはじめ、本
年度では、参加店舗募集の趣旨をホームページ上に更新し情報を発信した。また、11 月に
は昨年度同様、すべての参加店舗を掲載し、ホームページ上からタウンマップをダウンロ
ードできるように整えた。
今や 10 代~20 代のスマートフォン利用率は 6 割を大幅に超えている。今後も継続して
web 媒体に力を注いでいきたい。
36
6. 他団体との連携
本年度実施した他団体との連携として、いくつか既に記載している。その他、主に広報
活動を目的に協働して実施した内容は下記のとおりである。
ア)
第 2 回 ICHINOMIYA 郷土グルメグランプリ
日
時:平成 25 年 10 月 19 日(土)
開催:11 時~14 時 30 分
場
所:138 タワーパーク(イベント広場)
主
催:(一社)一宮 JC
参加数:約 3000 人
内
容:地元の食材を広く市民の方に知っていただき郷土への愛着と誇りを感じてもらい
市内飲食店さんや多くの市民の方を巻き込んで新たなご当地グルメを創りだし、
地域の活性化を図るイベント。
参加内容:①本構想の PR
②めぐってクーポン(100 部)、世界めぐりスタンプラリーチラシ(100 部)の配布
効
果:一宮 JC が主催であることもあり、通常 PR することが困難な青年経済人や
その家族などを中心に本構想について知っていただく良い機会になったと感じる。
また、同日開催された修文祭や 138 ひつじプロジェクトと情報やイベント概要を
共有したことで、他のイベントへ回遊させるシナジー効果が生まれた。
37
イ)
日
第 52 回修文祭
時:平成 25 年 10 月 19 日(土)
開催:10 時~16 時(修文祭)
20 日(日)
開催:10 時~16 時(修文祭)
場
所:修文大学事務局前玄関(修文祭)
主
催:修文大学、修文短期大学部
内 容:毎年 10 月に 2 日間開催される、修文大学及び修文短期大学部最大のイベント。内
容が盛りだくさんのステージ企画、クラス・クラブが出展する個性豊な模擬店や
学科企画などが詰まった大学祭である。
参加内容:①平成 25 年度参加 50 店舗の紹介(ボードに展示)
②本年度の企画であるめぐってクーポン、世界めぐりスタンプラリーの紹介(ボ
ードに展示)
③めぐってクーポン、世界めぐりスタンプラリーチラシの配布
④市民の方へ本構想についてアンケート調査
⑤アンケートにご協力いただいた方にいちみんがプリントされた風船を配布
⑥修文祭のパンフレット、ICHINOMIYA 郷土グルメグランプリのパンフレット、
138 羊プロジェクトのパンフレット配布
効
果:イタリアフェアで本構想を PR するだけでなく、当初の予定にはなかった修文祭、
一宮 JC 主催の ICHINOMIYA 郷土グルメグランプリでも PR することで様々な方
に本構想を知っていただけたと思われる。修文祭ではミニブースも出展させてい
ただき精力的に PR できた。また、イタリアフェアでは修文祭、ICHINOMIYA 郷
土グルメグランプリの情報を、修文祭ではイタリアフェア、ICHINOMIYA 郷土グ
ルメグランプリの情報を、ICHINOMIYA 郷土グルメグランプリではイタリアフェ
ア、修文祭の情報を発信することで人々を回遊させるきっかけづくりができたと
感じる。同時に、同日開催のイベント間の連携の重要性を感じた。また、本年度
からクーポンやスタンプラリーといった企画を実施したので、これらの企画によ
り本構想に興味を持っていただくことができた。
38
(写真:第 52 回修文祭)
ウ)
138 ひつじプロジェクト「138 人ジンギスカンⅡ」
日
時:平成 25 年 11 月 10 日(日)
場
所:大野極楽寺公園
主
催:尾西信用金庫、一宮活性化プラン協議会
内
容:ジンギスカンを楽しみつつ、一宮の活性化やひつじプロジェクトについて話し合
開催:12 時~15 時
バーベキュー広場
うイベント
参加数:約 80 人
参加内容:①本構想の PR
②めぐってクーポン(50 部)、世界めぐりスタンプラリーチラシ(50 部)の配布
39
エ)
平成 25 年度産官学連携事業 第 2 回セミナー
「産官学で進める地域づくり」
日
時:平成 25 年 11 月 18 日(月) 開催:19 時~21 時
場
所:尾張一宮駅前ビル(i―ビル)7 階
主
催:修文地域研究センター
内
容:地元企業や金融機関、行政、大学や教育機関による新たな経済の発展や地域づく
シビックホール
り、まちづくりをどのように進めるべきかを考え、わたしたちが住むまちのグラン
ドデザインを市民と考えるために開催された。
参加数:約 200 人
参加内容:①タウンマップ(200 部)、めぐってクーポン(200 部)、世界めぐりスタンプラリ
ーチラシ(200 部)の配布
②モニターを設置し、PR 映像の上映
③参加店舗の選択した国の国旗を掲揚
(写真:平成 25 年度産官学連携事業
第 2 回セミナー「産官学で進める地域づくり」)
40
7. 総評
2014 年度を迎える今日“失われた 20 年”
“デフレ不況”東日本大震災からの復興途上の
中、“アベノミクス”といわれる新成長戦略が示され、現在の日本は大転換の時代を迎えて
いる。
2020 年には東京オリンピック開催、2027 年にはリニア中央新幹線、品川~名古屋間が先
行開業しこの地域においても、5~7 年サイクルで大転換が起こる。一方で、こうした日本
を取り巻く世界では、アジアを中心にグローバル市場の成長が続き、繊維産業などを中心
とする一宮市もそれを取り込む必要がある。これからは国内外に対しても一宮市を大きく
アピールし注目される存在になる必要があるといえよう。
世界の中の日本、日本の中の中部地域、中部地域の中の一宮市は繊維産業、食産業、I
T産業などの集積が高度に進み、様々な応用が進む可能性を秘めている。
教育面でも意識が高く、教育熱心な地域といえるが、その反面大学との産学連携(共同
研究・受託研究、2012 年実績)は全国的に見ても遅れており余り盛んな状況とはいえない。
また、人口減少・高齢化、環境問題、ICT社会の深まり、防災への対策、グローバル
化への対応を怠ることなく、繊維産業の衰退などの不安や不利な要因を抱えていることも
認識し危機感を持ちながらも“逆境は力なり”
“ピンチをチャンスに”の気概を持ち、一宮
市全体で産業の一層の発展を実現し世界から注目される魅力あるまちに変革する必要があ
ろう。
平成 23 年一宮市グローバルタウン構想が一宮市より提案された。「世界にも開かれてい
る元気なまち」の創造を目指し、初年度は、市内全域の商店街や市街地をまわり市民への
聞き取り調査や修文大学を中心にアンケート調査を行った。一宮市の現状を知ることでま
ちの活性化や魅力作りのために、今何が必要なのかを検証し、また、市内の商工団体や商
店街役員とともに本構想の実施検討について、市内全域を対象に論じた。
昨年度は市内 30 の店舗に本構想事業へ参加いただき、産官学連携にて社会実験を実施し、
一定の効果を認識することができた。参加店舗の店内には世界 21 カ国に関する情報を設置
していただくことができた。多くの市民が店舗情報を掲載したタウンマップを手にとった
ことから、限られたエリアに限定されたが、商店街に国際的で教養溢れる雰囲気を創出し
市民にグローバルタウン化を感じていただく一助となった。
そして 3 年目となった本年度。過去 2 年間の実績や課題を生かしながら本事業の本格的
な展開を目指した。参加店舗数を 50 店舗、サポート国は 5 大陸 28 カ国に増加した。
市民から「構想事態がわかり辛い」との意見も寄せられたため、より理解を深めてもら
う手段のひとつとして共同クーポンの使い方を提案し実施した。さらに参加店舗の「自分
たちで発案できるような環境がほしい」という声にも答え、プロジェクトチームを発足し
た。市民の方々により事業を楽しんでもらえるものは何かを考えパイロット事業としてス
41
タンプラリーを実施した。但し①アプローチがアナログ的であったため情報の新鮮さに欠
けたことや、参加手続きの煩雑差が浮き彫りとなり、工夫が必要な部分もあったと考える。
また、さらに多くの市民に本構想を知っていただくために広報活動にも意を用いた。PR
映像の作成やオリジナル風船の作成など PR 物を創出し、市内で開催される各イベントに積
極的に参加した。各々のイベントに参加すると、開催されるイベントが個々で完結されて
いるという印象を受けた。②一宮市のグローバルタウン化、活性化を考えた時、各団体の
情報共有や横のつながり、連携が重要となろうことにも気づかされた。
①②は今後への課題として提案したい。
本構想が提案されてから 3 年。グローバルの名の下に様々な動きが発生し、その成果を
得たことは上述記載内容が証左する。
但し、一宮市を「世界にひらかれ魅力あるまち」へと変化させていくためには
・産官学連携の更なる推進(衣食などを中心に連携を推進)
・国際交流地域(産業技術や食を軸として国際交流が進み市民にグローバル化意識を涵
養する)
・観光ハブ地域(この地から世界の情報を発信し、人が訪れたいと思える地域)
以上3点の要素が必要であると考える。
具体的には、本構想の事業を電子化し産官学民連携の下誰もが参加でき連携持続可能な
モデルへと昇華させ、且つオール一宮で連携できる事業を創出することでまちが一体とな
り「世界にも開かれている元気で魅力あるまち」として変化を遂げることを目標とする。
その実現には市民の「グローバルタウン」意識の涵養と意識変革によるパラダイムシフト
が必要となろう。本構想の実現にはその意識変革のためにオール一宮にて、今ある一宮市
の資源を最大限に活かしながらも、大転換の時代に即した新たな考え方も受け入れる必要
があろう。
42
添付資料
本構想に対するアンケート調査
1. 調査方法
① 調査対象
第 3 回イタリアフェア、修文祭の来場者
② 調査日
平成 25 年 10 月 19 日、20 日
③ 調査方法
○調査方式:来場者への聞き取り
○調査数:216
2. 回答結果
○回答数:216
○回答率:100%
3. 調査項目
○集計は、各々の設問回答総数を 100%とみなし、グラフ化して百分比(%)を表示し
たものである。
○百分比(%)は原則小数第 2 位を四捨五入して表示している。
43
集
計
結
果
□回答者の属性
1. 性別
男性
50 人
女性
162 人
4人
無回答
2.年齢
~19 歳
39 人
20~29 歳
29 人
30~39 歳
68 人
40~49 歳
58 人
50~59 歳
8人
60~69 歳
10 人
70~79 歳
1人
80~
0人
無回答
44
歳
3人
3. お住まいの市町村
一宮市
153 人
県内他市町村
33 人
県外市町村
25 人
無回答
5人
■属性からの考察
イベントが土日開催ということもあり、若年老年問わない人々が来場した。昨年度と比
べると 10 代、20 代の増加が 2%から 30%超と著しい。
また一宮市内からの来場者がやはり多く、7 割という数字になった。しかし 3 割ほどの来
場者が市外・県外であることから、
「国際的なイベント」に興味を持つ人が多数存在する
ことがわかる。
45
□設問回答
1.「一宮グローバルタウン構想を知って
いますか?
40 人
以前から知っていた
今日の配布リーフレットで知った 173 人
3人
無回答
■設問からの考察
本構想について以前から知っていると答えた人は少数ではあるが、増加傾向はあると考
えられる。
2. 上記設問で「以前から知っていた」
と答えた方にお聞きします。
どこで知りましたか?
市のホームページで
6人
昨年の参加店で
6人
新聞記事にて
10 人
知人から聞いて
8人
その他
6人
無回答
2人
■設問からの考察
どの回答もほぼ同数となった。全体数は少ないが、あらゆる広報活動が有効であったと
考えられる。
46
3.一宮市グローバルタウン構想参加店は、
各店舗が選んだサポート国の紹介をして
います。どんな情報を得たいと思います
か?(複数回答可)
グルメ
163 人
ファッション・流行
87 人
文化・風土
57 人
その他
5人
無回答
3人
■設問からの考察
半数以上がグルメと回答していることより、来場者の多くは世界のグルメに対し強く関
心を持っていることが考えられる。飲食店をベースに海外の特産物や食文化を考えたプラ
ンは有効的といえるだろう。
4.本年度参加店舗よりお得な情報として
「めぐってクーポン」を作成しましたが、
あなたは利用しますか?
利用する
84 人
利用しない
5人
わからない
124 人
無回答
3人
■設問からの考察
利用する人々が 4 割程度存在することより、クーポン作成は成功と考えられる。ただし、
わからないが圧倒的に多いことから、今後同様のクーポンを作成するのであれば、より
47
魅力的な内容の特典を付けたり、利用しやすい媒体にする等の付加価値が必要となるだ
ろう。
5.本年度参加店を楽しくめぐることがで
きる「世界めぐりスタンプラリー」を行い
ますが、あなたは参加しますか?
参加する
69 人
参加しない
25 人
わからない
119 人
無回答
3人
■設問からの考察
現状で 3 割以上の人々が「世界めぐりスタンプラリー」に意欲を示している。上記設問
と同様わからないが多数だが、創意工夫次第で参加するだろうとも考えられる。
48
6.一宮市グローバルタウン構想に対して求めること、ご意見、ご感想がございましたらお
書きください。(自由回答)
・楽しみにしています。がんばって下さい。
・楽しそうなので期待しています。
・より告知して活動を広め、一宮市を盛り上げて下さい。頑張って下さい。
・くわしく知りたいと思いました。
・ふうせんありがとう♡
・情報がどこに書いてあるか分らないため。
・若い人向けに情報を発信するといいと思います。
・がんばってください♡
・B 級グルメ的な!!!
・グルメ情報が知りたいです。
・一宮では車移動が当たり前なので、気軽に車を止めて周れるグルメスポットや子供の遊
べる場所があれば行きたいと思います。
・まずモーニングを食べ歩きたい。
・まつりがやりたい♡
・花火大会とかたのしい祭がしたい!!
・篭屋娘やりましょか?
・私たちがアイドルになりましょうか?
・参加してみたいと思いました
・初めて知った。参加してみたいと思った。
・内容が薄い、なぜグローバルタウンをやるのか不明確、ぜひうまく発展させてください
・お得感があってわくわくすることを!
・分かりやすく広報してほしいです。
・楽しい企画だと思います。
・とても面白い企画だと思います。もっとやって欲しい。
■設問からの考察
若い来場者が多かったこともあり、イベントを楽しみ、且つ期待を向けるような意見が
見られた。
49
一宮市
受託者
経済部
経済振興課
特定非営利活動法人
地域開発研究機構