LPガスの高圧ガス保安法における販売について

LPガスの高圧ガス保安法における販売について
2010 年9月
北海道石狩振興局
1 LP法
LP法と高圧法の
高圧法の範囲
LP 法の第 2 条第 2 項に定義される「一般消費者等」に該当しない者に対する
LPガスの販売事業は、高圧ガス保安法における販売事業となる。
「一般消費者等」はLP法施行令で定義されている。
生活の用に供する一般消費者
液化石油ガスを暖房若しくは冷房又は飲食物の調理のための燃料として
業務の用に供する者
①
②
例
・店舗・事務所・工場などの冷暖房、給湯
・食事を提供する各種事業
食堂・喫茶店・レストラン・居酒屋・スナック・コンビニ内の調理品販調理弁当の販売
給食センター・社員食堂など
※
③
鉄道車輌・航空機内の使用は除かれる(規則第2条)
船舶内での LP ガス使用は、高圧ガス保安法の適用も受けない
液化石油ガスを蒸気の発生又は水温の上昇のための燃料として
サービス業の用に供する者
例
・旅館、ホテル、下宿等
・クリーニング業・貸しおしぼり業等
・理美容業 ・浴場業(銭湯、サウナ、風営法適用店舗各種
・医療保健業(病院、診療所、助産所等)
・スポーツジム、遊技場、パチンコ店、映画館など
等)
・老人福祉施設、介護保健施設
人が直接集ってサービスを受けるところ
②+③が一般消費者等となる。
・同じ暖房でも、ガスストーブなら②だが、蒸気ボイラーなら③であろう。
・同じ病院でも、歯科医院で入れ歯などの歯科技工のため用いるガスバーナーは②③には該当しない。
・工場等での冷暖房空調が「従業員のため」なら一般消費者等であり
「機器の保熱・冷却のため」なら高圧法適用となる。
施行令を言い換えると・・・
②=日常生活での用途と変わらないもの
③=人間が直接サービスを受ける業種で、提供物加工に直接用いるもの、その提供場
所における冷暖房ということであろう。
「一般消費者」
一般消費者」と「一般消費者等」
一般消費者等」をあわせたものが
LP法第
LP法第2
2
条第2
条第
2
項
における「
における「一般消費者等」
一般消費者等」となる
法第
2 高圧ガス
高圧ガス保安法
ガス保安法での
保安法での定義
での定義づけ
定義づけ
おもな高圧法販売にあたる消費先の例
窯業用
溶接切断用
樹脂等加工用
陶磁器の釜、レンガやサイディング等の建材生産
金属加工業
プラスチック、ウレタン関連の製造業
-1-
焼付塗装用
農畜産業用
土木建築用
卸売
板金塗装を行う自動車整備工場
ビニールハウス、畜舎の暖房用
道路舗装や鉄骨鉄筋の現地加工
「LPガスの卸売」も一般消費者等への販売にはあたらないので
販売所から他の販売所へ卸売りをするのなら高圧ガス販売事業届
が必要となる。
これらの消費先
これらの消費先に
消費先にLPガス
LPガスを
ガスを 「継続して
継続して販売
して販売する
販売する = 販売事業」
販売事業」
を行う場合はあらかじめ
場合はあらかじめ高圧
はあらかじめ高圧ガス
高圧ガス販売事業届
ガス販売事業届を
販売事業届を行わなければならない。
わなければならない。
3 高圧ガス
高圧ガス販売事
ガス販売事業届
販売事業届の
業届の法令規定
高圧ガス保安法第20条の4
(販売事業の届出)
第二十条の四
高圧ガスの販売の事業(液化石油ガス法第二条第三項 の液化石油ガス販売事業を除く。)を営
もうとする者は、販売所ごとに、事業開始の日の二十日前までに、販売をする高圧ガスの種類を記載した書 面
その他経済産業省令で定める書類を添えて、その旨を都道府県知事に届け出なければならない。ただし、 次
に掲げる場合は、この限りでない。
一 第一種製造者であって、第五条第一項第一号に規定する者がその製造をした高圧ガスをその事業所にお
いて販売するとき。
※充てん所での直売など
二 医療用の圧縮酸素その他の政令で定める高圧ガスの販売の事業を営む者が貯蔵数量が常時容積五立方メ
ートル未満の販売所において販売するとき。
LPガス
LPガスを
ガスを販売する
販売する時
する時は、販売主任者の
販売主任者の選任が
選任が必要となる
必要となる。
となる。
高圧ガス保安法第28条(販売主任者及び取扱主任者)
第二十八条 販売業者(経済産業省令で定める高圧ガスを販売する者に限る。第三十四条において同じ。)は、
販売所ごとに、経済産業省令で定めるところにより、製造保安責任者免状又は高圧ガス販売主任者免状(以
下「販売主任者免状」という。)の交付を受けている者であって、経済産業省令で定める高圧ガスの販売に
関する経験を有する者のうちから、高圧ガス販売主任者(以下「販売主任者」という。)を選任し、第三十
二条第七項に規定する職務を行わせなければならない。
2 特定高圧ガス消費者は、事業所ごとに、経済産業省令で定めるところにより、特定高圧ガス取扱主任者(以
下「取扱主任者」という。)を選任し、第三十二条第八項に規定する職務を行わせなければならない。
3 第二十七条の二第五項の規定は、販売主任者又は取扱主任者の選任又は解任について準用する。
【必要な資格】
①販二免状
②製造保安責任者免状(甲乙科学機械、丙化学)
※ 丙種(特別)は除外されている→ 液石則第 70 条
なお、一般消費者等へのLP販売に係る「業務主任者」と兼任は可。
他のガスもあわせて販売する場合は同時に届出もできるが
次のガスを販売する際は、別に販売主任者の選任が必要になる。
酸素・アセチレン・塩素・水素・アンモニア etc
→ 一般則第 72 条第 2 項
LPG と炭酸ガスを売る時は、販二資格者1名で良いが
LPG と酸素を売るときは販二資格者1名、販一資格者一名必要となる。
一人で両方持っている場合はその人で可。
【必要な資格】
①販一免状
②製造保安責任者免状(甲乙科学機械)
必要な
必要な実務経験は
実務経験は六ヶ月以上である
月以上である。
である。
LP 販売店で新たに高圧法に係るLPガス販売を行う場合は
販売事業届と販売主任者届を同時に提出することとなる。
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4 高圧ガス
高圧ガス販売事業届
ガス販売事業届の
販売事業届の実際
【高圧ガス
高圧ガス販売事業届
ガス販売事業届】
販売事業届】
届出書式
添付書類
①
液石則様式第21
液石則様式第21(
21(第38条関係
38条関係)
条関係)
販売の目的を記載した書面、高圧ガス保安法第20条の6第1項の技術上の基
準に関する事項
「販売計画書」などとして以下の事項をまとめる。
・「誰に」「どんな目的の」 「何を」 販売するか? 例「商工業目的に使用する LP ガスを販売する」
・どのくらいの地域を商圏とするか? 例 「○○市及びその周辺」
・在庫を置くか?(プロパン庫必要)、取り次ぎ販売のみか? 例 「容器置場に在庫し販売する。」
・いつから販売するか?
※開始20
開始20日前
20日前まで
日前まで届出必要
まで届出必要である
届出必要である。
である。
高圧ガス保安法第20条の6第1項の技術上の基準は
LP ガスの場合、液石則第41条となる
第1号
保安台帳
第2号
充てん容器等 例 「外面に容器の使用上支障のある腐蝕・割れ・すじ・しわがなく、
の引き渡し
ガス漏れがないものを引き渡します。」
充てん容器等の引き渡し
第3号
例
「取引先の保安状況を明記した保安台帳を備えます。」
例 「容器の充てん期限を6ヶ月以上経過していないもので、その旨を明示し
たものを引き渡します。」
第4号
第5号
燃料用の設備消費基準
例 「燃料用として使用する販売先については、消費設備が次の事項を満たしていること
確認後に販売します。」
イ 充てん容器等(内容積が二十リットル以上のものに限る。以下この号において同じ。)
には、当該容器を置く位置から二メートル以内にある火気をさえぎる措置を講じ、
かつ、屋外に置くこと。ただし、屋外に置くことが著しく困難な場合(告示で定める
場合に限る。)において、充てん容器等及びこれらの附属品から漏れた液化石油ガ
スが屋内に滞留しないような措置を講じ、かつ、漏えいした液化石油ガスが火気に触
れないような措置を講じたときは、屋内に置くことができる。
ロ 充てん容器等(当該容器に取り付けたスカートを含む。)には、湿気、水滴等による
腐蝕防止する措置を講ずること。
ハ 充てん容器等は、常に温度四十度以下に保つこと。
ニ 充てん容器等(内容積が五リットル以下のものを除く。)には、転落、転倒等による
衝撃を防止する措置を講ずること。
ホ 充てん容器等と閉止弁との間には、高圧側の耐圧性能及び気密性能が二・六メガパス
カル以上の圧力で行う耐圧試験及び一・六メガパスカル以上の圧力で行う気密試験に
合格する調整器を設けること。
ヘ 配管には、充てん容器等と調整器との間の部分にあっては二・六メガパスカル以上の
圧力、調整器と閉止弁との間の部分にあつては〇・八メガパスカル(調整器に接続す
る長さ〇・三メートル(屋外に設置した風呂がまに用いるものにあつては、二メート
ル)未満のものにあつては、〇・二メガパスカル)以上の圧力で行う耐圧試験又は経
済産業大臣がこれらと同等以上のものと認める試験(試験方法、試験設備、試験員等
の状況により試験を行うことが適切であると経済産業大臣が認める者の行うものに限
る。)に合格する管を使用すること。
ト 硬質管以外の管と硬質管又は調整器とを接続するときは、その部分をホースバンドで
締め付けること又は継手を用いることにより確実に行うこと。
燃料用消費配管の気密試験
例 「自記圧力計などの器具を備えます。」
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②
法定帳簿の様式
以下について様式(用紙フォーム)を提出する。
・取引先の「保安台帳」
(液石則第41条)
液石則第41条各号に関する事項、「周知」の記録(相手先氏名住所・周知実施担当者・実施
年月日)等を記録するフォーム
協会製など LP 用一般消費者等用の保安台帳を適宜修正して使用するなども可能
・「容器収受簿」
記載すべき事項
(液石則第93条第3項)
充てん容器の種類・数量、販売年月日、販売先
専用のフォームでなくても「販売台帳」「日計表」などに
記載すべき事項が網羅されていればそれでも可
③
法人は登記簿謄本(全部事項証明)、個人は住民票
石狩振興局はコピーでも可としているが、振興局により取扱が異なる場合があるので、届出先に確認のこと。
④
事業所の周辺図
→
⑤
事業所構内図・平面図
yahoo や google での地図でも可
→
容器置場の位置・火気からの距離を示すこと
届出のあたっての留意点
・東京本社、札幌支店の会社などで、札幌支店長印で申請したい場合などは、あらかじめ「委任状」が必要
→ 爾後の届出はそれに基づき札幌支店長印のみで可能となる。
~委任状の凡例~
委
任
状
私は、貴所に対する、高圧ガス保安法に関する一切の申請・届出について、次の者に委任します。
記
札幌支店長
平成
年
月
○川
日
北海道石狩振興局長
○夫
印
東京都○○区~
株式会社 ○○○○ガス
代表取締役△山 □男
印
様
・充てん所での直売など、第1種製造事業所が自ら製造したガスを自ら販売する場合は、販売事業届は不要だが、
製造許可を受けた事業所名称以外で販売を行うなら、別に販売届を行うのが望ましい。
→ 第1種製造事業所○○ガス石狩"工場"で充てんしたガスを
事務所が同一な○○ガス石狩"営業所"が販売する場合など
・LP法では「事業者」単位の届出だが、高圧法では「販売店」単位での届出となり、販売店が移転した場合は
旧所在地分の廃止届
廃止届、新所在地分の販売事業届を行うことになる。
廃止届
・事業全部譲渡や会社合併など、事務所が変わらず、事業者が変わる場合は承継届
承継届の制度がある。
承継届
・LPガスのみを売っていたが、炭酸ガスもあわせて売りたいような場合は
販売に
販売に係る高圧ガス
高圧ガスの
ガスの種類変更届が必要になる。
種類変更届
【高圧ガス販売主任者届】
届出書式
液石則様式第34(第72条関係)
選任解任の度に届出必要だが、選任の際は以下の添付書類必要
①
②
実務経験6ヶ月以上を確認できる履歴書。「業務主任者」届での表記などと同様でもよい。
資格免状の写し
販二免状など その他の資格は前述参照
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4 高圧ガス
高圧ガス保安法上
ガス保安法上での
保安法上での販売
での販売における
販売における実際
における実際
(1) 販売の方法
LP法のような販売店による接続義務などの規定や体積販売と重量販売関係の規定
は本法の条文上存在しない。
例外
告示に基づく寒冷地の屋内使用特例地域(北海道は全域可)での25㍑以下ボンベ使用(10 ㎏ボンベ
の屋内使用)にあっては高圧法(液石則)関係の例示基準 44「消費設備設置基準」に「販売業者」によ
る容器交換義務が定められている。
※25 ㍑以下容器 10 ㎏容器以下が該当
20 ㍑以下容器
8㎏
〃
(2) 書面交付
LP法における書面交付(14 条書面)の義務に相当する規定はない。
(3)周知
関係法令は以下のとおり。
高圧ガス保安法第20条の5(周知させる義務)
第二十条の五 販売業者又は第二十条の四第一号の規定により販売する者(以下「販売業者等」という。)は、
経済産業省令で定めるところにより、その販売する高圧ガスであつて経済産業省令で定めるものを購入す
る者に対し、当該高圧ガスによる災害の発生の防止に関し必要な事項であつて経済産業省令で定めるもの
を周知させなければならない。ただし、当該高圧ガスを購入する者が第一種製造者、販売業者、第二十四
条の二第二項の特定高圧ガス消費者その他経済産業省令で定める者であるときは、この限りでない。
液化石油ガス保安規則(液石則)第39~40条
(周知の義務)
第三十九条 法第二十条の五第一項 の規定により、販売業者等は、販売契約を締結したとき及び本条によ
る周知をしてから一年以上経過して液化石油ガスを引き渡したときごとに、次条第二項に規定する事項を
記載した書面をその販売する液化石油ガスを購入して消費する者に配布し、同項に規定する事項を周知さ
せなければならない。
(周知させるべき高圧ガスの指定等)
第四十条 法第二十条の五第一項の高圧ガスであつて経済産業省令で定めるものは、次の各号に掲げるもの
とする。
一 溶接又は熱切断用の液化石油ガス
二 燃料用の液化石油ガス
2 法第二十条の五第一項 の高圧ガスによる災害の発生の防止に関し必要な事項であつて経済産業省令で
定めるものは、次の各号に掲げるものとする。
一 使用する消費設備のその販売する液化石油ガス(以下この項において単に「液化石油ガス」という。)
に対する適応性に関する基本的な事項
二 消費設備の操作、管理及び点検に関し注意すべき基本的な事項
三 消費設備を使用する場所の環境に関する基本的な事項
四 消費設備の変更に関し注意すべき基本的な事項
五 ガス漏れを感知した場合その他液化石油ガスによる災害が発生し、又は発生するおそれがある場合に
消費者がとるべき緊急の措置及び販売業者等に対する連絡に関する基本的な事項
六 前各号に掲げるもののほか、液化石油ガスによる災害の発生の防止に関し必要な事項
これらの規定により、おおかたのLPガス販売は周知について、販売初回と以降
毎年の周知(前回納品から 1 年以上経過した納品時)が必要となる。
(4)技術上の基準
・販売事業者に対しては前述の液石則第 41 条を遵守すること。
・消費に係る技術上の基準
→ 内容は販売先に周知が必要である。
-5-
液化石油ガス保安規則(液石則)第58条
(その他消費に係る技術上の基準)
第五十八条 法第二十四条の五 の経済産業省令で定める技術上の基準は、次の各号に掲げるものとする。
一 充てん容器等のバルブは、静かに開閉すること。
二 充てん容器等は、転落、転倒等による衝撃又はバルブの損傷を受けないよう粗暴な取扱いをしないこと。
三 充てん容器等、バルブ又は配管を加熱するときは、次に掲げるいずれかの方法により行うこと。ただし、
安全弁及び圧力又は温度を調節する自動制御装置を設けた蒸発器内の配管については、この限りでない。
イ 熱湿布を使用すること。
ロ 温度四十度以下の温湯その他の液体(可燃性のもの及び充てん容器等、バルブ又は充てん用枝管に有
害な影響を及ぼすおそれのあるものを除く。)を使用すること。
ハ 空気調和設備(空気の温度を四十度以下に調節する自動制御装置を設けたものであつて、火気で直接
空気を加熱する構造のもの及び可燃性ガスを冷媒とするもの以外のものに限る。)を使用すること。
四 充てん容器等(当該容器に取り付けたスカートを含む。)には、湿気、水滴等による腐食を防止する措
置を講ずること。
五 消費は、通風の良い場所でし、かつ、その充てん容器等を温度四十度以下に保つこと。
六 消費した後は、バルブの損傷を防止する措置を講ずること。
七 貯蔵設備等の周囲五メートル以内においては、火気(当該設備内のものを除く。)の使用を禁じ、かつ、
引火性又は発火性の物を置かないこと。ただし、貯蔵設備等と火気又は引火性若しくは発火性の物(以下
この号において「火気等」という。)との間に、当該貯槽から漏えいした液化石油ガスに係る流動防止措
置又は液化石油ガスが漏えいしたときに連動装置により直ちに使用中の火気を消すための措置を講じた場
合は、この限りでない。
八 溶接又は熱切断用の液化石油ガスの消費は、当該ガスの漏えい、爆発等による災害を防止するための措
置を講じて行うこと。
九 液化石油ガス法第二条第五項 の消費設備に係る消費施設以外の消費施設には、その規模に応じて、適
切な消火設備を適切な箇所に設けること。
十 液化石油ガス法第二条第五項 の消費設備に係る消費以外のものについては、第五十三条第一項第五号、
第十二号、第十四号及び同条第二項第一号から第四号までの基準に適合すること。
(5) 点検・調査
法令上での規定はないが、販売先の使用状況把握や容器引き渡し時での確認は
技術上の基準遵守のため必要である。
(6) 備えるべき帳簿
(引き渡し先の)保安台帳
容器収受簿
周知の記録(保安台帳に記載も可)
前述の届出関係参照
(7) その他
販売店の配達時、販売先での移動時(工事現場に行く、移動販売を行う等)は
高圧ガス保安法の適用を受け、移動に係る技術上の基準が適用となる。
液化石油ガス保安規則(液石則)第49条
(その他の場合における移動に係る技術上の基準等)
第四十九条 前条に規定する場合以外の場合(液化石油ガスを燃料として使用する車両に固定した容器(当
該車両の燃料の用のみに供するものに限る。)による場合を除く。)における法第二十三条第一項 の経済
産 業省令で定める保安上必要な措置及び同条第二項 の経済産業省令で定める技術上の基準は、次の各号
に掲げるものとする。
一 車両に積載して移動するときは、当該車両の見やすい箇所に警戒標を掲げること。ただし、容器の内
容積が二十リットル以下である充てん容器等のみを積載した車両であって、当該積載容器の内容積の合
計が四十リットル以下である場合にあっては、この限りでない。
二 充てん容器等は、常に温度四十度以下に保つこと。
三 突出したバルブのある充てん容器等には、固定式プロテクター又はキャップを施すこと。
四 充てん容器等は、転落、転倒等による衝撃及びバルブの損傷を防止する措置を講じ、かつ、粗暴な取
扱いをしないこと。
五 充てん容器等を車両に積載して移動するときは、消火設備並びに災害発生防止のための応急措置に必
要な資材及び工具等を携行すること。ただし、容器の内容積が二十リットル以下である充てん容器等の
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みを積載した車両であって、当該積載容器の内容積の合計が四十リットル以下である場合にあっては、
この限りでない。
六 充てん容器等は、消防法(昭和二十三年法律第百八十六号)第二条第七項 に規定する危険物と同一
の車両に積載して移動しないこと。ただし、内容積百二十リットル未満の充てん容器等と同法別表に掲
げる第四類の危険物との場合にあつては、この限りでない。
七 充てん容器等を車両に積載して移動する場合において、駐車するときは、当該充てん容器等の積み卸
しを行うときを除き、第一種保安物件の近辺及び第二種保安物件が密集する地域を避けるとともに、交
通量が少ない安全な場所を選び、かつ、移動監視者又は運転者は食事その他やむを得ない場合を除き、
当該車両を離れないこと。ただし、容器の内容積が二十リットル以下である充てん容器等のみを積載し
た車両であつて、当該積載容器の内容積の合計が四十リットル以下である場合にあつてはこの限りで
ない。
八 質量三千キログラム以上の液化石油ガスを移動するとき(液化石油ガスの充てん容器等を車両に積載
して移動するときに限る。)は、前条第十四号から第十八号までの基準を準用する。この場合において、
前条第十七号ロ中「容器を固定した車両」とあるのは、「当該ガスの充てん容器等を積載した車両」と
読み替えるものとする。
九 液化石油ガスを移動するとき(液化石油ガスの充てん容器等を車両に積載して移動するときに限る。)
は、前条第十八号の基準を準用する。ただし、容器の内容積が二十リットル以下である充てん容器等(液
化石油ガス移動時の注意事項を示したラベルが貼付されているものに限る。)のみを積載した車両であ
つて、当該積載容器の内容積の合計が四十リットル以下である場合にあつては、この限りでない。
「移動の基準」は販売先に直接の周知義務はないが、「災害の発生の防止に関し必要
な事項」と考えられるので、事故防止の観点から消費先(特に工事関係者など)に周
知するのが望ましい。
以下の事項は特に重要と考える
8㎏容器3本以上を車に乗せて移動するような場合の規制
① 警戒票が必要。(黒地に黄色の「高圧ガス」)
② 消火器等の携行
③ 荷下ろし・食事・休憩などを除きドライバーは車輌から離れないこと
(第 1 号)
(第 5 号)
(第 7 号)
40℃以下保持のため、荷台に露出積載するようなことは極力避けること
夏季・晴天時は特に注意すること
(第 2 号)
容器の転倒防止のため、荷台上で固縛するなどの措置を取ること
(第 4 号)
LPガス容器と消防法における危険物の混載は原則禁止。次の場合のみ可。
120 ㍑未満の容器に入った LP ガスと
第 4 類危険物(一般的な石油製品・アルコール類・機械油など)
(50 ㌔容器=118 ㍑)
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(第 6 号)