第2次養老町地域福祉計画 .

はじめに
本町では、町内10地区に自治区・老人クラブ・子ども会などの
各種団体で組織する「支部社会福祉協議会」が設けられており、
サロン活動や給食サービス、友愛訪問、さまざまな地域の行事が
行われています。また、子育て支援のボランティア団体も生まれ
るなど、地域福祉活動が活発化する動きもみられます。
一方、本町は比較的三世代同居世帯が多い町ではありますが、世帯規模は縮小してきてお
り、高齢者のみの世帯が増加しています。また、生活様式や価値観の多様化等により、これ
までの家庭や地域における相互扶助機能や、住民のつながりが薄くなるなど、地域社会を取
り巻く環境は変容しています。全国各地においても、高齢者の孤立、認知症高齢者の増加、
大規模災害への対応などが地域の大きな課題となっており、地域住民やボランティアによる
見守りや日常生活の支援、災害時の支援体制づくりが求められています。
こうした状況を踏まえ、
「みんなで支える あたたかな福祉のまち」を基本理念とした「第
2次養老町地域福祉計画」を策定いたしました。
この計画では、基本理念の実現に向け、「新しい地域のつながりの構築」
「福祉の心の醸成
と地域福祉の担い手の育成」
「地域福祉活動推進の仕組みづくり」
「サービスの充実」
「安全・
安心のまちづくり」の5つの基本目標を定めて施策を推進していくこととしています。
さらに、「住民主体型を含めた多様な介護予防・生活支援サービスの構築」「地域ぐるみの
子育て支援の充実」「避難行動要支援者の把握と近隣住民による支援体制の構築」「支部社会
福祉協議会の充実」「人権の尊重」の5つを重点課題とし掲げて取り組むこととしました。
いずれの課題も、行政、社会福祉協議会、地域住民、自治会、ボランティア、NPO、学
校、福祉関係者など、地域を支えるさまざまな主体が、それぞれの役割を担い、また協働し
て取り組んでいくことが必要です。みんなで支えあい、あたたかな福祉のまちを目指してい
きたいと考えていますので、これまで以上の参加、協力をお願いいたします。
最後に、この計画の策定にあたり、貴重なご意見をいただきました地域福祉計画策定委員
会の委員の皆さまや地域座談会、住民意識調査にご協力いただきました町民の皆さま、関係
機関・団体の皆さまに対し、心から感謝を申し上げます。
平成27年3月
養老町長
大 橋
孝
も く じ
第1章
計画の概要
1
2
計画のねらい
1
(3) 計画の期間
4
3 地域の考え方
4
4 計画策定の取り組み
5
(1)
地域社会の変化
1
(2)
新しい支え合いの仕組みづくり
1
(3)
地域福祉計画の法定化
2
(4)
第2次計画の策定
2
計画の位置づけ
(1) 地域福祉計画策定委員会の設置
5
(2) 住民意識調査
5
2
(3) 地域座談会の開催
5
(1)
計画の性格
2
(4) パブリックコメントの実施
5
(2)
他計画との関連
3
第1部
現
状
第2章
養老町の現状
1
人
口
8
(1)
人口の推移
8
(1) 平均世帯人員の推移
15
(2)
人口ピラミッド
9
(2) 高齢者のいる世帯の推移
15
(3)
地区別人口
10
(3) 高齢者単身世帯
16
(4)
高齢化率の推移
11
(4) 高齢者夫婦世帯
16
(5)
出生数の推移
12
3 要援護者の状況
17
(6)
合計特殊出生率の推移
12
(1) 要介護認定者数の推移
17
(7)
小学校児童数の推移
13
(2) 障がい者数の推移
18
(8)
外国人人口の推移
14
(3) 生活保護世帯(人員)の推移
18
19
(5) 地域福祉活動事業
21
(6) その他の事業
26
2 世帯の状況
15
第3章
地域福祉活動の状況
1
養老町社会福祉協議会の活動
(1)
高齢者福祉事業
19
(2)
障がい(児)者福祉事業
19
2 地域福祉関係団体
26
(3)
児童福祉事業
20
(1) 民生委員児童委員
26
(4)
ボランティア活動事業
21
(2) 社会福祉法人
26
i
3
4 当事者団体
33
(3)
ボランティア
27
(4)
NPO法人
28
(1) 子ども会
33
(5)
防犯パトロール
28
(2) 老人クラブ
33
(6)
その他の活動団体
28
(3) 障がいのある人の団体
33
地域の福祉施設・サービス事業者
29
第2部
5 計画の評価
計
34
画
第4章
計画の基本的な考え方
1
計画の基本理念
38
2
基本目標
39
3
施策の体系
40
4
重点課題
41
(1)
る支援体制の構築
地域ぐるみの子育て支援の充実
41
(4) 支部社会福祉協議会の充実
41
(5) 人権の尊重
42
5 数値目標と評価指標
住民主体型を含めた多様な介護予防・
生活支援サービスの構築
(2)
(3) 避難行動要支援者の把握と近隣住民によ
43
41
41
第5章
基本計画
1
2
新しい地域のつながりの構築
46
(3) 社会福祉協議会の機能強化
53
■課題
46
■取り組み
46
■課題
55
(1)
地域の人のつながりづくり
46
■取り組み
55
(2)
地域資源との連携
47
(1) サービスの向上
55
(2) 相談・情報提供の充実
56
(3) 住民主体のサービスの充実
57
4 サービスの充実
福祉の心の醸成と地域福祉の担い
55
手の育成
49
■課題
49
■取り組み
49
■課題
59
(1)
広報・啓発の推進
49
■取り組み
59
(2)
福祉教育の推進
50
(1) 防災対策の推進
59
(3)
ボランティアの育成
51
(2) 防犯対策の推進
60
52
(3) 交通安全の推進
61
■課題
52
(4) 環境(ゴミ)対策
61
■取り組み
52
(5) 移動手段の確保
62
(1)
見守り活動の充実
52
(2)
課題とニーズの把握
52
3 地域福祉活動推進の仕組みづくり
5 安全・安心のまちづくり
ii
59
第3部
住民参加の計画づくり
第6章
住民意識調査
1
住民意識調査(一般)
64
2 住民意識調査(若年者)
76
(1)
性別・年齢別
65
(1) 学
校
77
(2)
居住地区
65
(2) 性
別
77
(3)
近所付き合い
65
(3) 出生地(高校生のみ)
78
(4)
地域活動や行事への参加状況
66
(4) 家族構成
78
(5)
地域の住みやすさ
67
(5) 福祉について学んだ経験
79
(6)
養老町の福祉水準
67
(6) 福祉教育による意識の変化
80
(7)
福祉サービスに関する情報を入手でき
ているか
(7) 東日本大震災後に大切だと思うように
なったこと(小中学生)
68
81
(8)
地域に必要な活動(地域の課題)
69
(8) いじめや暴力を受けた経験(高校生)
81
(9)
地域の問題の解決方法
70
(9) 障がいを理由とする差別や偏見
82
(10) ボランティア活動の参加状況
70
(10) 近所づきあい
82
(11) 養老町は住みやすいか
83
71
(12) 1年間に参加した地域活動
83
(12) 地域に必要な取り組み
72
(13) ボランティア活動に参加したことがあ
(13) 町の地域福祉は進んだと感じるか
73
(14) 養老町社会福祉協議会の認知度
73
(14) ボランティア活動の参加意向
84
(15) 民生児童委員の認知度
74
(15) ボランティア活動に参加できない理由
85
(16) 養老町地域包括支援センター
74
(16) 養老町社会福祉協議会を知っているか
85
(17) 地域福祉を推進するために必要なこと
75
86
(1) 子どもに関すること
87
(11) 地域福祉活動でやってみたいことやで
きそうなもの
るか
84
第7章
地域座談会
1
2
地域座談会の概要
(1)
地域座談会の趣旨
86
(2) 障がいのある人に関すること
92
(2)
地域座談会の日程
86
(3) 高齢者に関すること
94
(3)
地域座談会の進め方
86
(4) その他
98
地域座談会からみる課題と解決策
87
iii
資
1
計画の策定経過
2
養老町地域福祉計画策定委員会設
置要綱
料
103
3
養老町地域福祉計画策定委員会委
員名簿
104
4 用語解説
iv
105
106
第 1 章 計画の概要
1
(1)
計画のねらい
地域社会の変化
本町においては、高齢者夫婦世帯や高齢者単身世帯が大幅に増加し、高齢者のいる世帯の約
3割を占めています。今後もこの傾向は続き、特に75歳以上の高齢者の世帯が増加すると予測
されることから、地域での見守りや、緊急時における隣近所の身近な支援がより必要になって
います。
地域のつながりについてみると、本町は三世代同居世帯が多く、どちらかといえば近所づき
あいや地域団体の結びつきが強い地域といえます。しかし、若い世代の考え方の変化、ライフ
スタイルの多様化、人口の流入出等により、近所づきあいの程度は徐々に薄くなり、近所であ
っても「どこの子どもかわからない」といった声が多く聞かれます。このような状況では、地
域で子どもや高齢者を見守る、地域でお互いが助け合うといった相互扶助の機能は失われてい
きます。
(2)
新しい支え合いの仕組みづくり
かつての地域のつながりが失われ、少子高齢化がいっそう進む中にあって、いつまでも安心
して暮らし続けられるよう、新しい支え合いの仕組みを構築していくことが必要になってきて
います。介護保険サービス、障がい福祉サービス、保育サービスなど公的なサービスの充実は
当然として、日ごろの見守りや軽微な手伝い、緊急時の支援など、地域住民やボランティアに
よるきめ細やかなサービスが求められます。
本町においては、地区ごとに社会福祉協議会の支部が置かれ、ふれあい・いきいきサロンな
どの地域福祉活動が行われています。また、これまでのボランティアに加え、高齢者、障がい
者を支援するNPO法人が誕生しています。これらの地域福祉活動や法人の立ち上げは、住民
の福祉意識の高まりであり、新たな地域のつながりとも言えます。
地域住民、ボランティア、地域の各種関係団体、サービス事業者、社会福祉協議会、町等が
協働して、これらの動きをより大きく、地域に広げ、住民の福祉意識をさらに高めることによ
って、安心して暮らせるための地域づくりに取り組んでいくことが必要です。
1
(3)
地域福祉計画の法定化
平成12年6月に「社会福祉事業法」の改正(
「社会福祉法」に名称変更)が行われました。こ
の法律は、社会福祉制度が従来のような限られた人に対する保護・救済にとどまるのではなく、
障がいの有無や年齢にかかわらず、誰もが地域で安心した生活が送れるよう自立を支援する制
度への転換をめざしています。この中で「地域福祉の推進」が明確に位置づけられ、地域の福
祉力をみんなで高めていくための「地域福祉計画」に関する規定が設けられました。
(4)
第2次計画の策定
本町においては、平成21年度に「みんなで支える あたたかな福祉のまち」を基本理念とした
「養老町地域福祉計画(計画期間:平成22年度∼平成26年度)
」を策定し、地域福祉の推進を図
ってきました。NPO法人設立支援事業補助金、NPO法人初期活動支援事業補助金を創設し、
新たなNPO法人の設立を推奨しており、NPO、ボランティア等の活動が活発になってきて
います。認知症サポーターの養成も進んでいます。さらに、障がいのある人や認知症高齢者の
権利擁護のため、2市4町の社会福祉協議会と特別養護老人ホーム3施設が連携して西濃地
域成年後見支援センターを立ち上げています。
また、協働のまちづくりを進めるため、地域のことは地域で決められる新しい仕組みとし
て地域自治町民会議の設立を進めています。
一方、子どもの情報モラルに関すること、ひとり暮らしや夫婦のみ高齢者世帯の増加への
対応、認知症高齢者の増加、障害者制度改革への対応、東日本大震災を契機とした災害時の
地域の支援体制の強化など、新たな課題も生じています。
第1次計画が平成26年度に目標年度を迎えることから、これらの現状と課題を踏まえ、第
2次計画を策定しました。
2
(1)
計画の位置づけ
計画の性格
この計画は、社会福祉法第107条に規定する「市町村地域福祉計画」です。内容としては、
地域福祉の推進に関する次に掲げる事項を盛り込む必要があります。
○地域における福祉サービスの適切な利用の推進に関する事項
○地域における社会福祉を目的とする事業の健全な発達に関する事項
○地域福祉に関する活動への住民の参加の促進に関する事項
2
また、法律とは別に、災害時等にも対応する地域における避難行動要支援者の情報の把
握・共有、安否確認方法等に関する事項、生活困窮者自立支援法の施行(平成27年4月)に
向け、生活困窮者自立支援方策の位置づけと地域福祉施策との連携、生活困窮者の把握等に
関する事項等を盛り込むよう通知されています。
(2)
他計画との関連
この計画は、養老町総合計画を上位計画とし、養老町障がい者計画、養老町障がい福祉計
画、養老町シニアプラン21、養老町子ども・子育て支援事業計画など、町の福祉分野の計画
との整合性を図り策定しました。
また、社会福祉協議会の地域福祉活動計画は、本計画と重なる部分も多く、本計画の実施
計画的な部分を含むと考えられることから、両計画は密接な連携の下で推進されなければな
りません。
地域福祉計画の範囲
地域福祉計画
福祉課題
養老町障がい者計画・養老町障がい福祉計画
養老町シニアプラン21
養老町子ども・子育て支援事業計画
地域福祉課題
その他関連計画
社会福祉協議会
地域福祉活動計画
公助(行政)
共助(公私協働)
3
自助(住民)
(3)
計画の期間
この計画の期間は、平成27年度から平成31年度の5年間とします。
年度
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
第1次養老町地域福祉計画
第2次養老町地域福祉計画
見直し
3
地域の考え方
現在の養老町は、概ね昭和 29 年の町村合併により形成されています。旧町村のつながりは
依然として強く、さまざまな活動が旧町村の 10 地区を単位として行われており、地区公民館(分
室)もそれぞれ設置されています。また、地域福祉活動の中心となる社会福祉協議会の支部も
10 地区に設けられています。このため、本計画における地域活動についても 10 地区を基本に
考えています。もちろん、活動の内容によっては、より狭い自治会、より広い小学校区や中学
校区を単位とした方が活動しやすいことも考えられ、地域に制限を設けるものではありません。
室原地区
日吉地区
小畑地区
多芸地区
高田地区
養老地区
広幡地区
笠郷地区
上多度地区
池辺地区
4
4
計画策定の取り組み
この計画は、法律に定められた行政計画ではありますが、その内容は、地域住民、ボランティ
ア、NPO法人などを中心に据え、それらの活動を社会福祉協議会や町が支援していく、あるい
は協働して進めていくものです。したがって、計画づくりの段階から地域住民やボランティアな
どに加わってもらうことがこの計画の特徴とも言われます。このため本町では、次のような手法
を取り入れて計画策定を進めました。
(1)
地域福祉計画策定委員会の設置
議員、区長、教育・福祉・医療等の関係団体代表、福祉サービス事業者および町民公募に
より構成する「養老町地域福祉計画策定委員会」を設置し、住民の声を反映しながら計画に
ついての提案・審議を行いました。
(2)
住民意識調査
計画策定の基礎資料を得るため、20 歳以上の住民 1,800 人を対象として、地域活動、ボ
ランティア活動、地域の課題、災害時の支援などに関するアンケートを実施しました。
また、町内すべての小学5年生、中学2年生、養老高校の児童生徒を対象として、福祉教
育、ボランティア活動等に関するアンケートを実施しました。
(3)
地域座談会の開催
地域住民が意見を出し合う中で地域の課題や特性を共有し、住民自らが解決策を検討する
ことをねらいとして、支部社協単位(10 地区)で地域座談会を開催しました。
(4)
パブリックコメントの実施
計画案については、ホームページへの掲載および役場等での閲覧により公表し、広く町民
からの意見を求めました。
5
第1部
現
状
第2章
1
養老町の現状
人
口
(1) 人口の推移
本町の総人口は、平成 26 年4月1日現在 31,296 人です。国勢調査による総人口の推移を
みると、平成7年をピークに減少に転じています。年齢別にみると、65 歳以上人口が5年
ごとに大幅な増加を示しているのに対して、0∼14 歳人口は平成2年以降、年々減少して
います。平成 12 年には 65 歳以上が0∼14 歳を上回り、確実に少子・高齢社会へ進んでい
ます。
図表2−1
人口の推移
0
10,000
昭和50年
23.5%
昭和55年
23.7%
昭和60年
23.6%
平成2年
20.6%
平成7年
18.0%
平成12年
15.5
平成17年
14.0%
平成22年
13.1%
平成26年
12.4%
0∼14歳
20,000
38.0%
28.9%
37.0%
35.3%
33.2%
34.3%
31.0%
15∼39歳
40∼64歳
32,919
13.3%
33,102
32,550
23.8%
26.5%
65歳以上
33,694
33,256
20.7%
35.3%
34.4%
11.6%
18.4%
35.8%
27.8%
31,372
15.8%
35.2%
29.5%
29,483
10.5%
29.5%
31.8%
26.7%
9.5%
28.7%
33.0%
(人)
30,000
31,332
31,296
合計
(注)総人口は年齢不詳(昭和 50 年 1人、平成 17 年 5人、平成 22 年 220 人)を含めた数値。
資料:昭和 55∼平成 22 年は「国勢調査」
、平成 26 年は4月1日現在の住民基本台帳人口および外国
人登録人口。住民基本台帳人口はその時点で町内に居住していなくてもカウントされるため、
本町では国勢調査人口よりも多くなる傾向にあります。
8
(2)
人口ピラミッド
本町の昭和55年と平成26年の人口ピラミッドを比べると、昭和55年の比較的裾が広い形
から、平成26には裾がすぼまるつぼ型へと変化しています。
図表2−2 人口ピラミッド
昭和55年
49
101
229
男性
85∼
80∼84
75∼79
70∼74
65∼69
60∼64
55∼59
50∼54
45∼49
40∼44
35∼39
30∼34
25∼29
20∼24
15∼19
10∼14
5∼9
0∼4
392
514
623
626
697
1,032
1,024
926
1,002
1,329
1,077
1,256
1,155
1,077
1,300
(人) 1,500
1,000
500
0
78
167
276
女性
438
560
748
817
902
1,037
1,024
903
1,029
1,275
1,256
1,153
1,071
1,072
1,267
0
500
1,000
1,500 (人)
平成26年
369
489
男性
665
896
1,249
1,379
1,087
897
912
1,083
984
864
848
828
801
749
657
571
(人) 1,500
1,000
500
869
773
818
963
85∼
80∼84
75∼79
70∼74
65∼69
60∼64
55∼59
50∼54
45∼49
40∼44
35∼39
30∼34
25∼29
20∼24
15∼19
10∼14
5∼9
0∼4
1,191
1,365
1,161
963
943
965
922
821
783
788
728
715
660
540
0
0
女性
500
1,000
1,500 (人)
資料:昭和55年は「国勢調査」、平成26年は4月1日現在の住民基本台帳人口および外国人登録人口
9
(3)
地区別人口
地区別に人口をみると、総人口は笠郷地区が 5,200 人と最も多く、なっています。小畑
地区、室原地区、笠郷地区は0∼14 歳の年少人口の割合が 13%以上と比較的高く、高齢
化率が 23%台と比較的低くなっています。
15∼64 歳の生産年齢人口の割合は、池辺地区および笠郷地区が高くなっています。
65 歳以上の高齢者人口の割合は、養老地区および高田地区が高く、30%を超えていま
す。
小畑地区、多芸地区は、外国人が 80 人を上回っています。
図表2−3
区
地区別人口
分
単位:人(%)
総 人 口
0∼14 歳
15∼64 歳
65 歳以上
外国人(再掲)
高 田 地 区
4,961
619(12.5)
2,842(57.3)
1,500(30.2)
54(1.1)
養 老 地 区
3,484
391(11.2)
2,021(58.0)
1,072(30.8)
48(1.4)
広 幡 地 区
1,968
243(12.3)
1,216(61.8)
509(25.9)
8(0.4)
上多度地区
3,180
386(12.1)
1,899(59.7)
895(28.1)
17(0.5)
池 辺 地 区
3,982
472(11.9)
2,564(64.4)
946(23.8)
37(0.9)
笠 郷 地 区
5,200
684(13.2)
3,313(63.7)
1,203(23.1)
64(1.2)
小 畑 地 区
2,842
403(14.2)
1,773(62.4)
666(23.4)
97(3.4)
多 芸 地 区
2,716
331(12.2)
1,682(61.9)
703(25.9)
82(3.0)
日 吉 地 区
1,843
212(11.5)
1,109(60.2)
522(28.3)
20(1.1)
室 原 地 区
1,120
151(13.5)
703(62.8)
266(23.8)
27(2.4)
計
31,296
3,892(12.4)
19,122(61.1) 8,282(26.5)
454(1.5)
(注)平成 26 年4月1日現在
10
(4) 高齢化率の推移
本町の高齢化率(総人口に占める 65 歳以上人口の割合)は、平成 12 年までは全国およ
び岐阜県を上回る率で推移していましたが、平成 17 年以降は岐阜県をやや下回っていま
す。高齢者人口が急増しているため、高齢化率の上昇は、より速度を増すと予測されます。
また、後期高齢化率(総人口に占める 75 歳以上人口の割合)は、平成 26 年4月現在 12.7%
となっています。
図表2−4
高齢化率の推移
(%)
26.8
26.5
25.6
養老町高齢化率
養老町後期高齢化率
25
24.1
岐阜県高齢化率
23.8
全国高齢化率
23.0
21.0
20
18.4
20.7
20.2
18.2
17.4
15.8
15.3
15
14.6
13.3
12.7
11.6
10.5
10
9.5
9.7
8.6
12.1
12.7
10.9
12.0
10.3
10.0
9.1
7.9
7.6
6.2
5
5.3
4.2
3.1
3.5
0
昭和50年
55
60
平成2年
7
12
17
22
26
資料:「国勢調査」
資料:昭和 50 年∼平成 22 年は「国勢調査」
、平成 26 年の全国は4月1日現在の総務省統計局概算値、岐
阜県は 4 月1日現在の「四半期報」滋賀県統計課による推計人口、養老町は4月1日現在の住民基
本台帳人口および外国人登録人口
11
(5) 出生数の推移
本町における平成 24 年の出生数は 221 人です。平成 13 年に 300 人を上回る高い出生数が
見られましたが、その後しばらくは 250 人前後で推移し、平成 22 年に 211 人と大きく減少
しています。
出生率(人口 1,000 対)についてみると、本町は岐阜県および全国より低い率で推移して
います。
図表2−5
出生数および出生率(人口1,000対)の推移
※人口1,000対
(人)
(%)
出生数
養老町
岐阜県
全国
400
10.0
300
200
276
301
249
5.0
267
264
264
250
241
244
100
237
259
211
221
221
0
出生率
昭和
平成
55 年 60 年 2年 7年 12 年 13 年 14 年 15 年 16 年 17 年 18 年 19 年 20 年 21 年 22 年 23 年 24 年
養老町
8.2
7.5
9.1
8.1
8.0
8.1
7.7
7.5
7.6
7.5
8.2
6.7
7.1
7.2
9.8
9.6
9.6
9.3
9.3
9.1
8.7
8.6
8.8
8.6
8.5
8.5
8.3
8.3
8.2
国 13.6 11.9 10.0
9.6
9.5
9.3
9.2
8.9
8.8
8.4
8.7
8.6
8.7
8.5
8.5
8.3
8.1
岐阜県 13.2 11.7
全
資料:「西濃地域の公衆衛生」
(6)
合計特殊出生率の推移
本町の合計特殊出生率は人口規模の関係からかなり率にばらつきがあり、1.2台の低い年
もあれば1.49と高い年もあります。この10年についてみれば、1.3台が6か年、1.4台と1.2
台が2か年ずつです。
平成20∼24年の5年間の合計特殊出生率は、養老町は1.38、岐阜県は1.49、全国は1.38
となっています。
12
図表2−6
合計特殊出生率の推移
(%)
養老町
岐阜県
全 国
1.9
1.7
1.5
1.3
1.1
分
昭和
平成
55年 60年 2年 7年 12年 13年 14年 15年 16年 17年 18年 19年 20年 21年 22年 23年 24年
養老町
1.20 1.45 1.33 1.33 1.37 1.30 1.27 1.34 1.32 1.49 1.23 1.35 1.41
区
岐阜県 1.80 1.81 1.57 1.49 1.42 1.37 1.37 1.36 1.31 1.37 1.35 1.34 1.35 1.37 1.48 1.44 1.45
全
国 1.75 1.76 1.54 1.42 1.36 1.33 1.32 1.29 1.29 1.26 1.32 1.34 1.37 1.37 1.39 1.39 1.41
(注)合計特殊出生率は、15歳から49歳までの女性の年齢別出生率を合計したものであり、1人の女性が
仮にその年次の年齢別出生率で一生の間に生むとした時の子ども数を表したものです。この合計特殊
出生率が2.07を下回ると将来人口が減少するとされています。
資料:「西濃地域の公衆衛生」
(7)
小学校児童数の推移
平成 26 年5月 1 日現在の小学校児童数は 1,630 人です。学校別にみると、養老小学校が
489 人と最も多くなっています。平成 20 年と比較すると、養老小学校が 96 人、池辺小学校
が 51 人、日吉小学校が 47 人減少しています。逆に養北小学校は 25 人、広幡小学校は3人
増加しています。上多度小学校、笠郷小学校はわずかに減少しています。
図表2−7
区
小学校児童数の推移
分
単位:人
平成 20 年
平成 21 年
平成 22 年
平成 23 年
平成 24 年
平成 25 年
平成 26 年
養 老 小 学 校
585
569
533
512
512
504
489
広 幡 小 学 校
99
102
99
100
104
113
102
上多度小学校
180
185
170
177
182
160
176
池 辺 小 学 校
238
238
233
236
220
208
187
笠 郷 小 学 校
299
301
289
300
292
299
287
養 北 小 学 校
201
204
192
209
215
228
226
日 吉 小 学 校
210
202
184
186
185
176
163
1,812
1,801
1,700
1,720
1,710
1,688
1,630
計
(注)各年5月1日
13
(8) 外国人人口の推移
平成 26 年4月の外国人登録によると、本町に在住する外国人は 463 人となっていま
す。国籍別にみると、中国が 305 人と最も多くなっています。
図表2−8
町内在住の外国人人口の推移
区
分
計
単位:人
平成 16 年
平成 21 年
平成 26 年
447
529
463
51
39
35
302
322
305
東南アジア・南アジア
47
63
65
アメリカ
1
1
3
ブラジル
31
91
38
ペルー
10
9
11
その他
5
4
6
韓国・朝鮮
中
国
資料:外国人の国籍別登録人口
14
2
世帯の状況
(1) 平均世帯人員の推移
本町の平均世帯人員の推移をみると、年ごとに世帯規模は縮小しており、平成 22 年の総
世帯は 3.26 人となっています。それでも、全国はもちろん、比較的平均世帯人員の多い岐
阜県平均をも上回っています。
図表2−9
区
平均世帯人員の推移
分
昭和 55 年
単位:人
昭和 60 年
平成2年
平成7年
平成 12 年
平成 17 年
平成 22 年
養老町
4.23
4.13
4.05
3.88
3.65
3.43
3.26
岐阜県
3.71
3.54
3.40
3.23
3.07
2.92
2.78
全
3.22
3.14
2.99
2.82
2.67
2.55
2.42
国
資料:「国勢調査」
(2)
高齢者のいる世帯の推移
平成 22 年の国勢調査によると、本町の総世帯は 9,523 世帯で、うち高齢者のいる世帯は
4,889 世帯です。高齢者単身世帯および高齢者夫婦世帯の割合が増加しています。
図表2−10
高齢者のいる世帯の推移
0
2,000
4,000
(世帯)
高齢者夫婦世帯
高齢者単身世帯
177 (6.1%)
高齢者同居世帯
昭和60年
2,455 (85.2%)
248
(8.6%)
〈総世帯数〉
7,899
2,880
225 (7.0%)
平成2年
平成7年
2,622 (81.5%)
370
(11.5%)
304 (8.1%)
483
(12.9%)
2,967 (79.0%)
8,137
3,217
8,656
3,754
384 (9.2%)
平成12年
3,147 (75.4%)
平成17年
3,230 (71.6%)
平成22年
3,314 (67.8%)
644
(15.4%)
4,175
9,077
799
481
(17.7%) (10.7%) 4,510
973
(19.9%)
資料:
「国勢調査」
15
602
(12.3%)
4,889
9,418
9,523
(3) 高齢者単身世帯
図表2−11 は、高齢者単身世帯を性別、年齢別にみたものです。性別では、女性が 602
人中 433 人(71.9%)を占めています。年齢別では、前期高齢者が 275 人(45.7%)、後期
高齢者が 327 人(54.3%)と後期高齢者が多くなっています。
図表2−11
性別・年齢別高齢者単身世帯
65∼69 歳
区
分
男
性
55
46
27
30
11
169 ( 28.1)
女
性
81
93
102
94
63
433 ( 71.9)
136
139
129
124
74
602 (100.0)
計
70∼74 歳
単位:人(%)
75∼79 歳
80∼84 歳
85 歳以上
計
資料:「国勢調査」平成 22 年
(4)
高齢者夫婦世帯
図表2−12は、高齢者夫婦世帯を夫婦の年齢別にみたものです。「夫65∼69歳・妻65歳未
満」が196世帯と最も多く、次いで「夫70∼74歳・妻65∼69歳」(144世帯)などとなってい
ます。夫婦ともに75歳未満の世帯は580世帯(59.6%)、夫婦ともに75歳以上の世帯は220世
帯(22.6%)です。夫婦ともに75歳以上の世帯は、平成12年の14.1%、平成17年の18.5%、
平成22年の22.6%と大幅に上昇しています。
図表2−12
高齢者夫婦世帯
単位:世帯
妻
65歳未満
夫
65∼69歳
70∼74歳
75∼79歳
80∼84歳
85歳以上
計
65歳未満
-
12
3
1
0
0
16
65∼69歳
196
116
10
3
1
0
326
70∼74歳
19
144
80
10
4
0
257
75∼79歳
1
27
109
67
6
3
213
80∼84歳
1
5
10
68
33
0
117
85歳以上
0
0
1
7
23
13
44
217
304
213
156
67
16
973
計
資料:「国勢調査」平成22年
16
3
要援護者の状況
(1) 要介護認定者数の推移
平成 26 年4月1日現在の要介護認定者数は 1,390 人です。介護保険導入直後の平成 12
年からの 14 年間で 887 人増加し、約 2.8 倍となっています。介護保険導入以降、100 人前
後の大幅な増加を続けていましたが、平成 19 年・平成 20 年は前年からの増加数が約 25 人
になりました。平成 21 年以降は約 50∼80 人ずつ増加しています。
年齢別では、平成 26 年の 75 歳以上の要介護認定者は 1,200 人で 86.3%を占めています。
図表2−13
要介護認定者数の推移
0
200
400
600
800
1,000
1,400(人)
1,200
40∼64歳
75歳以上
65∼74歳
平成12年10月 18 107
平成13年10月 22 105
平成14年10月 25 125
平成15年10月 29 132
平成16年10月 26 143
平成17年10月 39 148
503
378
586
459
696
546
788
627
885
716
969
782
平成18年10月 46 135
833
平成19年10月 44 134
861
平成20年10月 40 147
平成21年10月 42 143
平成22年10月 46 132
平成23年10月 52 123
平成24年10月 46 125
1,014
1,039
878
1,065
941
1,126
999
1,177
1,084
1,158
平成25年10月 52 132
1,192
平成26年4月 53 137
1,200
(注)各年4月1日現在
17
1,259
1,329
1,376
1,390
(2)
障がい者数の推移
身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の所持者数は図表2−14 のとおり
です。身体障害者手帳所持者数は増減を繰り返しながらも増加傾向にあります。療育手帳所
持者数、精神障害者保健福祉手帳所持者数は増加しています。
図表2−14
障がい者数の推移
区
分
身体障害者手帳
単位:人
平成 20 年 平成 21 年 平成 22年 平成 23年 平成 24 年 平成 25 年 平成 26 年
1,235
1,324
1,333
1,322
1,340
1,335
1,354
療育手帳
197
217
222
223
226
229
234
精神障害者保健福祉手帳
101
114
114
128
132
140
156
1,533
1,655
1,669
1,673
1,698
1,704
1,744
計
(注)各年4月1日現在
(3) 生活保護世帯(人員)の推移
平成 26 年4月1日現在の生活保護世帯は 111 世帯、保護人員は 147 人となっています。
生活保護世帯数、保護人員、保護率は、平成 25 年、26 年は増加傾向にあります。
図表2−15
区
生活保護世帯(人員)の推移
分
平成20年
保護世帯数(世帯)
平成21年
平成22年
平成23年
平成24年
平成25年
平成26年
94
90
93
102
101
105
111
保護人員(人)
146
135
131
146
138
145
147
保護率(‰)
4.4
4.1
4.0
4.5
4.3
4.6
4.7
(注)1 各年4月1日現在
2 ‰(パーミル)は 1000 分の1を表す単位です
18
第3章
地域福祉活動の状況
1 養老町社会福祉協議会の活動
社会福祉協議会は、「ぬくもりのあるまちづくり」を基本方針として、地域の福祉課題につ
いて地域住民と積極的に情報交換をし、地域住民の福祉活動への参加、連携が広がるように情
報提供、啓発活動に力を注いでいます。また、福祉サービスを必要とする地域住民が、安心し
て在宅生活を継続できるよう相談に応じるとともに、利用者本位の福祉サービス利用の支援を
進めています。主な業務内容は次のとおりです。
(1)
高齢者福祉事業
①
友愛訪問事業
地域社会との交流に乏しいひとり暮らし高齢者、寝たきり高齢者等の家庭を訪問し、会
話等を通じて孤独感の解消と事故の未然防止を図ることを目的としています。
②
配食サービス
調理が困難な75歳以上のひとり暮らし高齢者に、栄養バランスがとれた食事を提供して
います。
③
生活管理指導員(ホームヘルパー)の派遣
介護保険制度の対象とならない虚弱なひとり暮らし高齢者と高齢者のみの世帯に、生活
管理指導員(ホームヘルパー)を派遣し、自立した生活が送れるよう支援しています。
④
老人福祉センターの運営
高齢者の健康増進、教養の向上、レクリエーションの場の提供などを行っています。
(2)
障がい(児)者福祉事業
①
在宅重度心身障がい者デイサービス事業
自宅で生活している重度の心身障がい者を対象に、
保養地などで1日ゆったりとくつろ
いでいただいています。
19
②
在宅知的障がい者デイサービス事業
社会参加がなかなかしづらい知的障がい者を対象に、見聞を広め、さまざまなことを体
験していただいています。
③
養老福祉作業所(生活介護)の運営
障がいがあるなどの理由で、働く機会がなかなか得られない障がい者に働く場を提供し
ています。利用者は、適切な援助を受けながら、もてる力を発揮して生き生き仕事をして
います。
④
日常生活自立支援事業
高齢者や障がい者など、日常生活に不安のある人が住み慣れた地域で、安心して暮らせ
るよう、毎日の暮らしに必要なお金の出し入れや、大切な書類の保管などをお手伝いして
います。
(3)
児童福祉事業
ひよこハウス子育てサロンは、就園前の乳幼児と子育てをする人を支援しています。子ど
もとの遊び場、仲間づくりや情報交換の場として利用されています。
図表3−1
ひよこハウス子育てサロンの開催状況(平成25年度)
開催地区
開
催
高田地区
4/17,7/3,10/2
養老地区
9/18,12/18,2/5,2/19
,3/19
広幡地区
9/4,3/5
上多度地区
6/19,12/4
池辺地区
5/1,10/16
笠郷地区
6/5,11/20
小畑地区
8/21
多芸地区
7/17,1/15
日吉・室原地区
5/15,11/6
日
備
考
全地区合同
7/3
七夕会
全地区合同
12/18
クリスマス会
全地区合同
2/19
ひな祭り会
20
(4)
ボランティア活動事業
①
ボランティアへの協力・支援
ボランティア活動に関する情報提供、ボランティアグループへの活動資金の助成を行っ
ています。
②
ボランティア保険加入手続代行
日本国内でボランティア活動中に起こるさまざまな事故から、ボランティアの人を補償
するボランティア保険の加入手続きを行っています。
③
福祉教育活動支援
児童・生徒に講義や体験を通して障がいを理解してもらい、福祉の心を養う機会づくり
を目的として実践教室を開催しています。また、各学校において取り組みがされている総
合的な学習や福祉教育の活動に対し、講師の派遣や調整、体験学習に必要な備品(車イス・
点字板・ビデオ・高齢者疑似体験セット・アイマスク)の貸出し、相談等による支援をし
ています。
(5)
地域福祉活動事業
①
地域福祉活動の推進
「ふれあい・いきいきサロン」を中心にして、地区の福祉活動、コミュニティでの福祉
啓発、ボランティアの育成を進めています。
②
各支部社会福祉協議会の展開
町内10地区に設けられている「支部社会福祉協議会」は、地域の人たちが日常生活の中
で交流を深め、助けあいに満ちた住みよい地域社会を目指し、地区内の自治区・老人クラ
ブ・子ども会などの各種団体で組織され、それぞれの団体では解決できない問題を解決す
る協力体制がとれるように設立されたものです。
平成25年度の活動内容は次のとおりです。
図表3−2
支部
支部社会福祉協議会の開催状況(平成25年度)
事業名
開催日
内
容
高
田
会議
4 月 22 日
支部役員会
会議
5 月 22 日
支部総会(事業報告、決算、事業計画、予算)
福祉事業
5 月∼6 月
花いっぱい運動の推進 子ども会花壇苗床・播種土壌等購入助成
会議
7月 19 日
支部役員会
21
支部
事業名
開催日
内
会議
8月5日
支部役員会
福祉事業
9 月 15 日
敬老会
会議
11 月 5 日
支部役員会
福祉事業
12 月 3 日
いこいの広場
福祉事業
福祉事業
容
敬老者 832 名−町民会館
節談説教−講師
井東信導師
独居老人給食サービス
12 月 22 日∼ 友愛訪問 米寿者の友愛訪問
シクラメンの鉢植え贈呈
福祉事業
12 月 25 日
友愛訪問 見舞金・激励金の配布
福祉事業
2 月 27 日
独居老人給食サービス
福祉事業
3月3日
公民館まつり協賛事業の助成
福祉事業
3 月 12 日
独居老人給食サービス
会議
5 月 15 日
会計監査
会議
5 月 17 日
支部総会(事業報告、決算、事業計画、予算、会費納入依頼)
養
老
会議
5 月 17 日
交流会
福祉事業
5 月 24 日
ペタンク大会(補助事業)
福祉事業
6 月 27 日
いきいきサロン代表者会(補助事業)
福祉事業
7 月 12 日
グラウンドゴルフ大会(補助事業)
福祉事業
7 月 30 日
クロッケゴルフ大会(補助事業)
福祉事業
8 月 10 日
忠霊塔広場清掃(補助事業)
会議
8 月 20 日
敬老会世話役代表者会
会議
8 月 27 日
敬老会実行委員会
広
幡
福祉事業
9 月 15 日
敬老会
会議
11 月 1 日
敬老会反省会
会議
12 月 6 日
民生委員打合せ会
福祉事業
12 月 17 日
独居老人給食サービス
福祉事業
12 月 20 日
友愛訪問
福祉事業
1 月 22 日
いきいきサロン代表者会(補助事業)
会議
5 月 30 日
支部役員会(事業報告、決算、事業計画、予算案)
会議
7 月 17 日
支部役員会(敬老会事業、社会福祉大会表彰、「福祉の夕べ」について
福祉事業
8 月 30 日
福祉の夕べ
福祉事業
9 月 15 日
敬老会
会議
12 月 12 日
支部役員会
福祉事業
12 月中旬
友愛訪問 見舞金・激励金の配布(33 名)
福祉事業
12 月 19 日
独居老人給食サービス 給食対象者
11 名
福祉事業
2 月 26 日
独居老人給食サービス 給食対象者
12 名
福祉事業
3月9日
公民館春まつり
会議
5 月 29 日
支部役員会(事業報告、決算、事業計画、予算案)
会議
7 月 22 日
支部役員会(敬老会事業、先進地視察研修について)
講師
養老町長、地域包括支援センター所長
招待者(240 名)
友愛訪問事業について
長寿会
参加(68 名)
上多度
福祉事業
8月1日
暑さ対策事業
福祉事業
8 月 28 日
視察研修 こすもすケアセンター、ショートステイ・柚子養老
独居老人にアクエリアス配布
福祉事業
9 月 15 日
敬老会
会議
12 月 13 日
支部役員会(友愛訪問について、給食サービス事業について)
福祉事業
12 月 24 日
独居老人給食サービス お弁当の配達
福祉事業
12 月 24 日
友愛訪問 見舞金・激励金の配布(97 名)
福祉事業
3 月 13 日
独居老人給食サービス お弁当の配達
対象者 75 歳以上
22
29 名
430 名
38 名
40 名
支部
池
辺
笠
郷
小
畑
多
芸
事業名
開催日
内
容
会議
5 月 30 日
支部役員会(事業報告、決算、事業計画、予算案)
会議
7 月 24 日
支部役員会(敬老会について)
会議
8 月 12 日
合同役員会(敬老会について)
福祉事業
9 月 16 日
敬老会
台風接近により中止
対象者 441 名
会議
12 月 16 日
支部役員会(友愛訪問について)
福祉事業
12 月 17 日
独居老人給食サービス 給食対象者
福祉事業
12 月 20 日
友愛訪問 見舞金・激励金
福祉事業
12 月 22 日
クリスマスプレゼント ひとり親家族へケーキ贈 15 名
福祉事業
2月4日
友愛訪問
会議
5月6日
支部役員会(事業報告、決算、事業計画、予算案)
福祉事業
6 月中
福祉事業
7 月 12 日
22 名
52 名
100 歳お祝い
会費集金
笠郷幼稚園夏まつりの三世代交流
128 名
会議
7 月 16 日
支部役員会(福祉の集い及び敬老会について)
福祉事業
7 月 26 日
親子料理教室
福祉事業
8 月 31 日
福祉の集い 養老町の福祉行政について 講師 養老町長、住民福祉部長
福祉事業
9 月 16 日
敬老会
福祉事業
11 月 9 日
三世代交流ペタンク大会 子ども会と老人クラブとの交流
福祉事業
12 月下旬
友愛訪問 見舞金・激励金
福祉事業
12 月下旬
友愛訪問(ひとり親) 見舞金・激励金
福祉事業
1 月 21 日
独居老人給食サービス 給食対象者
福祉事業
3 月 13 日
食改栄養教室
対象者
557 人
台風の影響で中止
56 名
23 名
40 名
会議
5 月 16 日
支部役員会(事業報告、決算、事業計画、予算案)
福祉事業
7 月 17 日
視察研修 三重県多気郡多気町みずほの里
会議
8 月 12 日
支部役員会(敬老会・功労者表彰推薦等)
福祉事業
9月7日
敬老会
福祉事業
12 月 20 日
友愛訪問 見舞金・激励金の配布
福祉事業
1 月 17 日
独居老人給食サービス(おはぎ)
会議
2 月 24 日
支部役員会(公民館まつりの協力について
福祉事業
3月2日
公民館まつり
福祉事業
3月9日
福祉・健康のつどい
疾患の理由
会議
3 月 14 日
支部役員会(25 年度反省会)
会議
6月3日
会費納入の依頼
会議
7 月 12 日
支部役員会(事業報告、決算、事業計画、予算案)
福祉事業
8月3日
東部地区夏まつり
協賛
三世代交流
300 名
福祉事業
8月4日
西部地区夏まつり
協賛
三世代交流
400 名
事前打ち合わせ
介護老人保健施設
式典・講演・会食
福祉・健康のつどい)
協賛・啓発(甘酒サービス)
犯罪被害防止・認知症対策・老人に伴った脳
東部地区、西部地区
会議
9月6日
敬老会実行委員会
福祉事業
9 月 15 日
敬老会
福祉事業
11 月 3 日
西部地区文化祭
福祉事業
11 月 27 日
独居老人給食サービス 西部 36 名 東部6名
福祉事業
12 月 19 日
友愛訪問 見舞金・激励金の配布 西部 70 名 東部 22 名
福祉事業
2 月 19 日
視察研修 内藤記念くすり博物館
福祉事業
3月2日
東部ふるさと祭
協賛 三世代交流
会議
3 月 31 日
支部役員三役会
平成 25 年度の反省 事業報告・会計監査
式典・演芸・昼食 出席者102名
23
協賛 三世代交流
400 名
㈱エーザイ川島工園 25 名
250 名
支部
事業名
開催日
内
容
日
吉
会議
5 月 16 日
支部役員会
会議
5 月 23 日
支部総会(事業報告、決算、事業計画、予算案)
福祉事業
6 月 27 日
寝たきり老人介護者の表彰候補者調査
会議
7 月 20 日
支部役員会
福祉事業
9月5日
友愛訪問
福祉事業
9月8日
敬老会
福祉事業
11 月 14 日
視察研修 豊橋市小松原大寿園、豊橋市美術館博物館 27 名
福祉事業
12 月 16 日
ひとり暮らし高齢者 X’mas 訪問
会議
12 月 17 日
支部役員会
福祉事業
12 月 20 日
友愛訪問 見舞金・激励金
福祉事業
2 月 19 日
福祉の輪を広げよう会 サロン活動報告、講演・演芸、ぜんざいサービス 76 名
福祉事業
3 月 24 日
独居老人給食サービス 給食対象者
100 歳お祝い
式典、演芸、懇親会 該当者 240 名 出席者 86 名
25 名
13 名
会議
4月6日
平成 24 年度決算監査
福祉事業
4 月 20 日
戦没者追悼法要
会議
4 月 23 日
平成 24 年度事業報告、決算及び平成 25 年度事業計画、予算について
会議
5 月 25 日
平成 24 年度事業報告、決算及び平成 25 年度事業計画、予算について
福祉事業
5 月 25 日
「会費(一般)のお願い」の発送
福祉事業
6月2日
「社協ようろう」及び「会費(特別)のお願い」の発送
会議
7月2日
支部役員会(敬老会)
福祉事業
7月8日
社協一般会費、特別会費の集金及び納入(一般 298 口、特別 83 口)
室
原
会議
7 月 13 日
各種団体長会議(室原ふるさと夏まつり)
福祉事業
8 月 10 日
室原ふるさと夏まつり
会議
8 月 12 日
支部役員会(視察研修、敬老会)
福祉事業
9月3日
「社協ようろう」の発送
福祉事業
9 月 19 日
敬老会(台風により式典・演芸は中止)
福祉事業
10 月 12 日
視察研修 ・関市下之保 ・郡上市八幡町小那比地域「おなびあさひ会」
福祉事業
11 月 26 日
独居老人給食サービス
会議
11 月 26 日
支部役員会(友愛訪問、地区社会福祉大会)
福祉事業
12 月 4 日
「社協ようろう」の発送
福祉事業
12 月 20 日
友愛訪問
会議
1 月 12 日
各種団体長会議(地区社会福祉大会)
福祉事業
2月9日
室原地区社会福祉大会
福祉事業
3月4日
「社協ようろう」の発送
福祉事業
3 月 24 日
独居老人給食サービス
24
③
ふれあい・いきいきサロンの実施
高齢者が住みなれた地域で、いつまでも元気で安心して暮らしていけるよう、お互いに
支えあいながら明るく楽しく元気で集える「ふれあいの場」を設けています。
サロンでは、
住民相互の交流を図るとともに、日頃家に閉じこもりがちな高齢者に一歩でも外に出て、
多くの人と交流を深めていただけるよう、さまざまなメニューを用意しています。
図表3−3
ふれあい・いきいきサロンの開催状況(平成25年度)
開催
回数
参加者
開催場所(内容)
高田オアシス会
月1回
16
老人福祉センター
高田第2オアシス会
月1回
18
高田ゲートボール場、金草川ふれあい広場
若草会(柏尾)
第3土曜
15
柏尾新田青少年集会場
松栄町 いきいきサロン会
支部
高田
単位:回、人
サロン名
第3金曜
16
松栄町広場
五日市サロン会
月1回
25
五日市育成センター
桜井ふれあいいきいき健康サロン
月2回
30
桜井健康広場
養老 新高林青葉会
月1回
10
自宅
上方いきいきサロン
月1回
20
上方青少年集会所
明徳いきいきサロン遊友会
月1回
20
明徳集会場
Y・G・B28
月1回
15
五日市八幡神社、牧田川河川敷
月・水・金
16
ふれあいセンターグラウンド
第3土曜
15∼20
月1回
25
月1回
10∼15
石畑ふれあいサロン
広幡 ふれあいサロン口ヶ島
鷲巣 ふれあい・いきいきクラブ
上多
横屋 仲よし会
度
養老駅前ときわ会憩いの会
口ヶ島集会所
鷲巣公民館
横屋青少年集会場
月1回
20
神明神社、駅前公園、駅前公民館
月2回
13
平東集会所、代表者自宅
月1∼2回
35
育成会館
池辺 サロンすずらん
月1回
20
天照寺
かがやきサロン
月1回
16∼25
池辺自治会館
輪来和来
月2回
25∼30
自治会集会所
ハッピーサロン船附
月1回
15∼30
船附コミュニティセンター
上之郷いきいき会
月1回
30
みち草の会
根古地いきいきサロン
笠郷
江月いきいきサロン
小畑
多芸
日吉
室原
上之郷青少年集会所
第2・4木曜
10∼20
ふれ愛サロン蛇持
月1回
25
蛇持福祉会館、会館広場
祖父江いきいきサロン
月1回
15
祖父江青少年集会所
大坪ふれあいサロン
月2回
20
大坪青少年集会所
多芸東部 親和会
月2回
20∼30
悠々サロン
月1回
20
福寿荘
橋爪 ふれあい・いきいきサロン
月1回
39
橋爪青少年集会所
仁位
月1回
15
仁位青少年集会所
ふれあいサロン
江月青少年集会所、祖父江グラウンド
多芸公民館、公民館グラウンド
金と銀
月1回
15
橋爪東組集会所
中区のつどい
月1回
15
中区青少年集会所
室原 ふれあい・いきいきサロン
月1回
20
日吉公民館室原分室、室原自治会館
室原ふれあい喫茶サロン
月1回
60
日吉公民館室原分室
計
25
(6)
その他の事業
低所得者等のために資金の融資、弁護士による専門相談、また共同募金運動や関係機関と
連携した事業に取り組んでいます。
2 地域福祉関係団体
(1) 民生委員児童委員
平成26年4月1日現在、56人の民生委員児童委員が高齢者、障がい者等の相談に応じたり、
地域福祉活動の推進、さらには関係行政機関との協力等の幅広い活動をしています。
また、児童福祉に関する事項を専門的に担当する委員として3人が主任児童委員に指名さ
れており、地域の民生委員児童委員と一体となった活動、民生委員児童委員への必要な援
助・協力、児童福祉関係機関との連携調整などを行っています。
図表3−4
区
民生委員児童委員
分
高田
民生委員児童委員
単位:人
養老
10
主任児童委員
5
広幡
上多度 池 辺
4
6
1
6
笠郷
小畑
7
5
1
多芸
7
1
日吉
室原
4
2
計
56
3
(注)平成26年4月1日現在
(2) 社会福祉法人
町内には次の社会福祉法人があります。
図表3−5
町内の社会福祉法人
名
称
事業・活動内容
専念寺福祉会
専念寺保育園(保育所)
めぐみ福祉会
めぐみ保育園(保育所)
浄誓寺福祉会
下笠保育園(保育所)
養寿会
特別養護老人ホーム白鶴荘(介護老人福祉施設、短期入所生活介護、通所介護、
居宅介護支援、訪問介護、身体障がい者居宅介護)
吉田会
老人保健施設 養老の郷(介護老人保健施設)
デイサービスセンター 幸の郷(通所介護)
養老町社会福祉協議会
高齢者福祉事業、障がい(者)児福祉事業、児童福祉事業、ボランティア活動
事業、地域福祉活動事業等
池辺育心会
池辺保育園(保育所)
(注)平成26年4月1日現在
26
(3) ボランティア
平成26年4月1日現在、ボランティアセンターに登録のあるボランティア団体は6団体、
189人となっています。団体数は平成20年の4団体から6団体に増加しています。登録者数
は年ごとに増減があります(図表3−6)。団体の主な活動は図表3−7のとおりです。
図表3−6
区
分
ボランティアセンター登録のボランティア数
個人ボランティア数
団体数
人数(個人・団体)
平成20年
92
4
265
平成21年
102
4
260
平成22年
102
6
157
平成23年
102
6
175
平成24年
102
6
195
平成25年
95
6
222
平成26年
91
6
189
(注)各年4月1日
図表3−7
ボランティア団体
設立年月
人
数
養老町赤十字奉仕団
昭和58年4月
139
たつのこ
(手話ボランティア)
平成4年4月
8
聴覚障がい者との交流、大会等の手話通訳、小中
学校での手話指導
つげの会
平成6年5月
6
手づくり品の作成、地域のお年寄りの見守り
ふきのとう
(点訳ボランティア)
平成11年4月
5
広報・書物などの点訳、視覚障がい者の外出支
援・交流、小中学校での点字指導
人形劇サークルきくまる
平成12年8月
6
人形劇
子育て支援いちご
平成22年4月
11
団
体
名
(注)平成26年4月1日現在
27
活動内容・目的
クリーン活動、福祉施設での生活支援、独居老人、
寝たきり老人友愛訪問
子育て支援
(4) NPO法人
町内には次のNPO法人があります。
図表3−8
町内のNPO法人
名
称
認証年月
目
的
特定非営利活動法人
ハウス希望
平成18年
8月29日
精神障がい者に対して軽作業や生活適応訓練活動の場
を提供することを通じて対人関係や生活習慣を整え、地域
社会への参加支援に関する事業を行い、就労復帰などの社
会的自立に寄与することを目的とする
特定非営利活動法人
クローバー
平成20年
4月1日
地域住民に対して、発達障がいに関する正しい知識の普
及啓発を行うとともに、発達障がい者とその家族に対して
生活支援に関する事業を行い、障がい者が人として尊重さ
れる地域社会の実現に寄与することを目的とする
夢サポート
平成21年
7月6日
異種業種の個人事業主と消費者がネットワークを確立
して、情報交換・相互扶助することにより不況に強い経済
を確立し、地域社会を活性化させ、安全・安心できる環境
を目指す。流通システムとしてのネットワークを研究、育
成し、会員の夢の実現をサポートし、国際社会の中で住民
が国籍、地域を問わず、社会的にも自然にもやさしい環境
づくりに寄与することを目的とする
Trinta e Nove
平成24年
9月11日
地域住民のすべての人に対して、人との交流場所を提供
し、スポーツなどを楽しめる環境づくりに関する事業を行
い、活気あるまちづくりに寄与することを目的とする
ヨロスト
平成25年
9月6日
養老町の情報と魅力を発信し、交流の場を創出し、地域
文化の継承に関する事業を行い、養老町の若返りと活性化
に寄与することを目的とする
(注)平成26年4月1日現在
(5)
防犯パトロール
安全で安心して暮らせる地域を目指し、地域住民が自主的に地域の防犯パトロールを実施
しています。登下校時の児童の見守りや夜間のパトロールを行い、自分たちのまちは自分た
ちで守る意識が芽生えてきています。
(6) その他の活動団体
読み聞かせ、ペープサート等を行うグループが活動しています。
28
3 地域の福祉施設・サービス事業者
町内で社会福祉に関するサービスを提供している事業所(施設)は次のとおりです。
図表3−9
町内の社会福祉関係施設等
単位:か所
高齢者福祉関係
訪問介護(ホ−ムヘルプ)
2→3
認知症対応型共同生活介護
2→4
訪問入浴介護
1→0
居宅介護支援
7→10
訪問看護
3→3
介護老人福祉施設
1→2
訪問リハビリテーション
1→1
介護老人保健施設
1→1
通所介護(デイサービス)
6→10
地域包括支援センター(保健センター内)
1→1
通所リハビリテーション(デイケア)
3→3
町老人福祉センター
1→1
福祉用具貸与
3→3
福寿荘
1→1
短期入所生活介護
3→6
町福祉センター
1→1
短期入所療養介護(医療)
1→1
小規模多機能型居宅介護施設
0→1
障がい者福祉関係
就労継続支援B型
1
生活介護
3
グループホーム
0
居宅介護
1
児童発達支援
1
短期入所
2
児童福祉関係
保育所(公立)
5→5
児童館
保育所(私立)
7→7
留守家庭児童教室
幼稚園
6→6
(注)左:平成21年4月1日
右:平成26年4月1日
29
1→1
13→13
図表3−10
介護関係施設
30
図表3−11
障がい関係施設
31
図表3−12
子育て支援関係施設
32
4 当事者団体
(1) 子ども会
平成26年4月1日現在、116の子ども会があり、会員数は2,478人となっています。
図表3−13
区
子ども会の推移
分
平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度
単位子ども会数
会員数(人)
121
2,767
120
2,706
121
2,657
121
2,638
121
2,592
121
2,505
116
2,478
(注)各年度4月1日
(2) 老人クラブ
老人クラブは、仲間づくり、趣味の活動、社会奉仕活動などを行っています。平成26年4
月1日現在、65の老人クラブがあり、6,440人が加入しています。平成20年度に比べると、
10クラブ減少しています。
図表3−14
区
老人クラブの会員数の推移
分
平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度
単位クラブ数
会員数(人)
75
6,617
74
6,632
75
6,581
76
6,654
76
6,700
64
6,605
(注)各年度4月1日
(3) 障がいのある人の団体
障がいのある人やその家族で結成している当事者団体は次のとおりです。
図表3−15
障がいのある人の団体
団
体
名
(財)岐阜県身体障害者福祉協会養老支部
(社)岐阜県視覚障害者福祉協会養老支部
岐阜県自閉症協会西濃ブロック(養老地区)
大垣特別支援学校PTA養老郡地区
岐阜県精神保健福祉会連合会(精神障害者家族会)ハウス希望家族会
養老町障害者(児)親の会(れんげの会)
養老福祉作業所保護者会
西濃地区肢体不自由児・者 障害児・者父母の会
NPO法人
クローバー
手をつなぐ親の会
(注)平成26年4月1日現在
33
65
6,440
5 計画の評価
「養老町地域福祉計画(第1次計画)」では、計画で推進する目標数値や、効果を評価す
る指標を設定しています。
数値目標については、登録ボランティア団体数は増加していますが、登録者数は減少して
います。認知症サポーターは、徐々に増加し平成26年12月末時点では956人となっています
が、目標達成までは至っていません。いきいき・ふれあいサロンは、平成20年の27か所から
34か所と7か所増加しています。支部社協ごとの活動計画策定については、実施できていま
せん(図表3−16)。
図表3−16
数値目標
区
分
社会福祉協議会のボランティア登録団体
数・登録者数の増加
認知症サポーター数の増加
いきいき・ふれあいサロンの推進
地区福祉活動計画の作成(支部社協)
実績
平成 20 年
目標
平成 26 年度
実績
平成 26 年
4団体
260 人
10 団体
1,000 人
6団体
189 人
−
2,000 人
956 人
27 か所
40 か所
34 か所
−
10 地区
未実施
図表3−17では、本調査および関係調査から平成20年との数値の比較を行っています。前
進(○)が12項目、後退(▲)が10項目という結果でした。
地域のつながりに関する項目は低下しています。この低下については予測されていたこと
であり、後退という評価は適切ではないかもしれません。低下の度合いについて今後も注視
していく必要があります。
障がい者差別については、いずれの障害のある人についても「差別をうけたり、いやな思
いをした」経験の割合は低下しており、理解が進んでいると言えます。
民生委員児童委員や社会福祉協議会の認知度は上昇しています。
福祉水準、子育てのしやすさ等についてはやや低下しています。
地域の住みやすさはさらに高くなり、外出については、身体障がい者、知的障がい者は外
出しない人が減り、精神障がい者はやや増加しているという結果です。
34
図表3−17
評価指標
目標に対して○は前進、▲は後退
現状
区
評
分
平成 20 年
平成26年
40.7%
近所つきあい
新しい
「とても親しくつ
ていくことが危惧される。あ
地域の
きあっている」+
いさつや交流事業を通して、
つなが
「わりと親しくつ
新しいつながりを構築し、近
り
きあっている」の割
所づきあいの率の低下の抑
合
制をめざす。
17.9%
17.0%
▲
目標(平成 26 年度)
1
地域活動や行事へ
46.3%
価
▲
互いの顔がわからなくなっ
地域の祭りや自治会活動な
の参加
どに参加することが互いを
「積極的に参加し
知り合う機会となる。参加し
ている」の割合
やすい企画などにより地域
活動の参加率の向上をめざ
す。
2
地域の問題の解決
45.2%
44.7%
▲
地域の支え合いの必要性の
福祉の
方法
理解促進を図り、「自分のま
心の醸
「住民同士で協力
ちは自分たちで・・」という
成と地
して解決したい」の
意識を高める。
域福祉
割合
の担い
手の育
成
ボランティア活動
全体
11.7%
12.2%
○
ボランティア活動参加への
の参加率の向上
50 代
13.9%
11.2%
▲
動機づけや参加しやすい環
「現在参加してい
60 代
11.5%
16.9%
○
境をつくり、参加率の向上を
る」の割合
めざす。特に、団塊世代など
比較的若い高齢者の参加率
の向上をめざす。
障がい者差別 *1
知的障がい者 53.8%
40.7%
○
ノーマライゼーションの普
「差別をうけたり、
精神障がい者 33.0%
27.2%
○
及や障がい者理解を進める
いやな思いをした」
身体障がい者 21.5%
15.4%
○
福祉教育等を推進し、障がい
経験の割合
(平成 18 年調査)
者がいやな思いや差別をう
ける率の低下をめざす。
12.1%
12.7%
○
民生委員児童委員の活動の
3
地域の民生委員児
地域福
童委員の認知度
PRや地域活動への参加を
祉活動
「委員も活動内容
促進しすることにより、民生
推進の
も知っている」の割
委員児童委員の認知度の上
仕組み
合
昇をめざす。
づくり
社会福祉協議会の
27.3%
30.1%
○
町社協・支部社協の活動の充
認知度
実とPRを図り、地域福祉推
「知っている」の割
進の中心となる社協の認知
合
度の上昇をめざす。
35
現状
区
分
平成 20 年
4
サービ
スの充
実
5
安全・安
心のま
ちづく
り
(注)
平成26年
評
価
目標(平成 26 年度)
養老町の福祉水準
「非常に遅れてい
る」+「やや遅れて
いる」の割合
19.8%
22.8%
▲
公的サービスおよび住民主
体のサービスの充実、情報の
充実等を図り、福祉水準につ
いて「遅れている」と感じて
いる人の率の低下をめざす。
子育てのしやすさ
*2
「たいへんしやす
い」+「比較的しや
すい」の割合
就学前児童世帯 18.2%
小学生世帯
19.5%
14.9%
14.1%
▲
▲
子育て支援サービスの充実
等により、「子育てがしやす
い」と感じる率の上昇をめざ
す。
地域包括支援セン
ターの認知度
「知っている」の割
合
10.0%
15.7%
日常生活自立支援
事業の周知度 *1
制度を「知らない」
知的障がい者 51.9%
精神障がい者 52.7%
(平成 18 年調査)
49.2%
55.4%
○
▲
障がい者や認知症高齢者が
地域で安心して暮らすため
の制度の一つである日常生
活自立支援事業について、P
Rに努め、周知度の上昇をめ
ざす。
福祉サービスの情
報の入手
「かなり入手でき
ている」+「ある程
度入手できている」
の割合
30.4%
27.3%
▲
サービスは、必要とする人に
適切に提供されることが重
要である。情報提供内容・手
法の充実を図り、必要な情報
が入手できている人の率の
上昇をめざす。
地域の住みやすさ
「とても住みやす
い」+「どちらかと
いえば住みやすい」
の割合
57.1%
59.6%
障がい者の外出 *1
「ほとんど外出し
ていない」+「年に
数回」の割合
身体障がい者 16.7%
知的障がい者 20.7%
精神障がい者 2.7%
(平成 18 年調査)
11.9%
8.5%
6.5%
○
○
○
○
▲
地域包括支援センターは、介
護・介護予防をはじめ、高齢
者に関する総合相談窓口と
して重要であり、PRに努め
認知度の上昇をめざす。
防犯、防災、交通安全等の対
策を推進し、養老町が住みや
すいまちであると感じる人
の率の上昇をめざす。
移動手段の確保、ユニバーサ
ルデザインの推進、ボランテ
ィアの確保等を推進し、誰も
が安心して外出できるまち
づくりを推進する。その一つ
の指標として、障がい者の外
出の率の上昇をめざす。
現状平成 20 年の数値は、*1は「障がい者計画・障がい福祉計画アンケート」
(平成 18 年)
、*2は「次
世代育成支援に関するニーズ調査」
(平成 20 年)
、その他は「地域福祉に関する住民意識調査」
(平成 20
年)による。
現状平成 26 年の数値は、*1は「養老町障がい福祉サービスに関する調査」
(平成 26 年)
、*2は「子
ども・子育て支援に関するニーズ調査」
(平成 26 年)
、その他は「地域福祉に関する住民意識調査」
(平成
26 年)による。
36
第2部
計
画
第4章
計画の基本的な考え方
1 計画の基本理念
基本理念 みんなで支える あたたかな福祉のまち
本計画の基本理念は、第1次計画で定めた「みんなで支える あたたかな福祉のまち」を引
き継いでいきます。
地域にはいろいろな福祉課題を抱えた人がいます。ひとり暮らしで健康に不安のある高齢者、
認知症高齢者の介護にとまどっている家族、老々介護の世帯、子育て不安を抱えた母親、子育
て支援が必要な共働き世帯、地域で自立生活をしようとしている障がい者などさまざまです。
これらの人が抱える福祉課題は、今後、だれもが直面する可能性のあるものです。福祉は、一
部の限られた人のための福祉から、住民すべてのための福祉へと変わっていく必要があります。
課題を抱え支援を必要としている人が安心して地域で暮らしていくためには、公的なサービ
スの充実と併せて、地域住民、ボランティア団体などが中心となって行うきめ細やかなサービ
スや日ごろのゆるやかな見守りなどが必要となります。そのためには、地域住民みんなが、支
え合って共に生きるという共通の認識をもち、新しい人のつながりや支え合いの仕組みを考え、
地域の福祉力を高めていかなければなりません。
町民憲章には、「愛の輪をさらにひろげ、力をあわせて未来につづく明るい町をつくる」た
めに、第一に「『おはよう、こんにちは』と元気な声がわく町にしましょう」が掲げられてい
ます。この言葉には、あいさつができるという礼儀正しさや、あいさつの声が飛び交う活力の
あるまちというイメージがありますが、さらに、地域におけるあたたかな人間関係や親しい近
所づきあいが見えてきます。そして、まちづくりの第一歩はあいさつから始まることを教えて
います。
この計画は、地域福祉の視点から進めるまちづくりであり、第一歩はあいさつ、つまり地域
の人々が互いを知ることから始まります。地域の人や活動に関心をもち、住民みんなが地域福
祉の推進役として参加・行動することによって人のつながりを築き、お互いに支え合い、だれ
もが安心して暮らせるあたたかな福祉のまちをめざしていきます。
38
2 基本目標
「みんなで支える あたたかな福祉のまち」の実現に向け、5つの基本目標を定めて施策を
推進します。
基本目標1
新しい地域のつながりの構築
地域における支え合いはお互いを知ることから始まります。このため、さまざまな交流の
機会づくりを進めることにより地域の人のつながりを築きます。また、小・中学校や高校な
どを通じて交流を広めたり、地域にあるさまざまな福祉資源を知り、養老町を知ることによ
って町への関心を高め、新しいつながりの動機づけとしていきます。
基本目標2
福祉の心の醸成と地域福祉の担い手の育成
地域福祉の課題の共有、障がい者理解や「社会的に弱い立場にある人々を社会の一員とし
て包み支え合う」というインクルージョンの考え方など、福祉の心を育てるため、あらゆる
機会を活用して広報活動や福祉教育を推進します。また、社会福祉協議会を中心として、ボ
ランティアの育成や地域福祉活動を推進し、みんなで行動できるまちをめざします。
基本目標3
地域福祉活動推進の仕組みづくり
地域福祉の中心となる社会福祉協議会の充実を図るとともに、民生児童委員、福祉推進員、
地域住民が協働して、地域の見守り、地域の課題やニーズの把握などを行う、地域福祉活動
を推進するための仕組みを構築していきます。
基本目標4
サービスの充実
必要なサービスの質・量の確保に努めるとともに、サービスを必要とする人が適切にサー
ビスを利用できるよう、情報提供、相談体制、権利擁護等の充実を図ります。また、地域包
括ケアシステムの構築という観点から、関係者の連携強化を図るとともに、住民主体のサー
ビスを含めた多様な生活支援サービスの整備を促進します。
基本目標5
安全・安心のまちづくり
子どもを事故や犯罪から守ることなど、安心して暮らせるまちづくりを、地域ぐるみで推
進します。また、災害時に支援を必要とする人の把握および災害時の支援体制の整備を進め
ます。
39
3 施策の体系
5つの基本目標にそって、次の施策に取り組みます。
基本目標
施
策
取り組み
(1)
地域の人のつながりづくり
(2)
地域資源との連携
(1)
広報・啓発の推進
(2)
福祉教育の推進
(3)
ボランティアの育成
(1)
見守り活動の充実
(2)
課題とニーズの把握
(3)
社会福祉協議会の機能強化
(1)
サービスの向上
(2)
相談・情報提供の充実
(3)
住民主体のサービスの充実
(1)
防災対策の推進
(2)
防犯対策の推進
(3)
交通安全の推進
(4)
環境(ゴミ)対策
(5)
移動手段の確保
1 新しい地域の
つながりの構築
2 福祉の心の醸
成と地域福祉の
担い手の育成
3 地域福祉活動
推進の仕組みづ
くり
4 サービスの充
実
5 安全・安心の
まちづくり
40
あいさつの推進
地域行事への積極的な参加
地域の祭り・伝統行事を通じた交流の促進
三世代交流活動の促進
放課後子ども教室の開催促進
児童館の整備の推進
子ども会単位区の見直し
小・中学校の児童生徒を通じた交流
大垣養老高校と地域の交流促進
自分たちの町の福祉を知る取り組みの推進
地域の支え合い意識の醸成
障がい者理解の促進
男女共同参画の推進
人権の尊重
小・中学校と特別支援学校等の交流
保育・介護体験の促進
認知症サポーターの養成
公民館活動の充実
ボランティア講座等の開催
ボランティア活動の場の提供
ボランティアセンターの充実
見守りネットワークの充実
福祉施設・事業者等との連携
民生委員児童委員活動の活性化
地域懇談会等の開催
福祉推進員制度の検討
地域福祉活動計画の策定
支部社会福祉協議会の充実
支部社会福祉協議会の総合事業への参入促進
募金活動の促進
サービス提供事業者の指導・監督
不足しているサービスの確保
苦情解決
地域包括ケアシステムの構築
相談体制の充実
情報提供の充実
権利擁護の充実
西濃地域成年後見支援センターの周知
ファミリー・サポート・センター事業の実施
住民等による多様な生活支援サービスの構築
子育てサロンの充実
ふれあい・いきいきサロンの充実
放課後子ども教室の開催促進(再掲)
コミュニティスクールの導入による学校づくり
NPO法人設立支援
避難行動要支援者名簿の作成とその活用
災害時等の支援
災害救援ボランティアの支援
災害情報の伝達手段の複数化
防犯パトロールの推進
街灯の整備促進
空き家の管理指導の推進
交通安全教育の推進
交通安全施設の整備促進
ゴミの不法投棄防止パトロール
きれいなまちづくりの推進
オンデマンドバスの周知
№1
№2
№3
№4
№5
№6
№7
№8
№9
№10
№11
№12
№13
№14
№15
№16
№17
№18
№19
№20
№21
№22
№23
№24
№25
№26
№27
№28
№29
№30
№31
№32
№33
№34
№35
№36
№37
№38
№39
№40
№41
№42
№43
№44
№45
№46
№47
№48
№49
№50
№51
№52
№53
№54
№55
№56
№57
4 重点課題
(1)
住民主体型を含めた多様な介護予防・生活支援サービスの構築
平成 29 年度からの介護予防・日常生活支援総合事業(以下「総合事業」といいます)の
円滑な実施に向けて、地域の集いの場、見守り・安否確認、外出支援、買い物・掃除などの
家事支援などの生活支援体制を整備が必要です。このため、コーディネーターを配置し、関
係者のネットワークや既存の取組・組織等も活用しながら、地域における生活支援・介護予
防サービスの提供体制の整備に向けた取組を推進します。また、関係主体間の定期的な情報
の共有、連携・協働による取組を推進するため協議体を設置します。
(2)
地域ぐるみの子育て支援の充実
子どもが放課後や休日、長期休暇期間中に、集団で遊び、学ぶ機会を提供する取り組み
が求められています。共働き世帯等の子どものための留守家庭児童教室の充実とともに、
すべての子どもを対象とする放課後子ども教室を実施します。実施にあたっては、コミュ
ニティースクールの導入を図り、地域住民の協力を得ていきます。
また、緊急時に子どもを預かるなど、多様なニーズに対応できる住民参加型のサービス
(ファミリー・サポート・センター事業)を立ち上げ、地域で子育てを支援していきます。
(3)
避難行動要支援者の把握と近隣住民による支援体制の構築
東日本大震災や、各地で発生している豪雨、豪雪による被害を目の当たりにして、災害
への対応について関心が高まっています。国においては、東日本大震災の教訓を踏まえ、
災害対策基本法の改正が行われ、避難行動要支援者の避難行動支援に関する取組指針が示
されました。この指針では、避難行動要支援者名簿の作成、名簿の活用、個別計画の策定、
支援にかかる共助力の向上等について示す等、名簿を活用した実効性のある避難支援を目
指しており、本町においても地域防災計画の見直しを行い、これにそって避難行動要支援
者に対する支援体制の充実を図ります。
(4)
支部社会福祉協議会の充実
本町においては、支部社会福祉協議会は、自治会・民生委員児童委員・老人クラブ・子
ども会育成会などの各種団体等で構成されており、
地区における福祉の推進の母体であり、
ふれあい・いきいきサロンなどさまざまな活動が行われています。少子高齢化・人口減少
41
が進み、地域福祉の必要性が一層高まる中、地域福祉をさらに推進するための取り組みの
充実を促進します。また、ふれあい・いきいきサロンなどこれまでの支部社会福祉協議会
の取り組みを充実し、総合事業として実施することを働きかけます。
(5)
人権の尊重
本町においては、平成12年に「人権擁護の町」宣言を行い、相手を尊び、お互いに思
いやり、差別のない明るく住みよい町をめざし、一人ひとりが健やかな人権意識の高揚
に努めています。これは地域福祉取り組みにもつながるものです。
人権に関する町民意識調査によると、高齢者の人権問題、障がい者の人権問題、女性の
人権問題、インターネットによる人権侵害等へ関心が高くなっています。また、同和問題
は根強く残っています。
高齢者の人権については、
認知症高齢者の増加やひとり暮らし高齢者の増加が予測され、
虐待防止、成年後見制度等の利用促進を図り権利擁護に努めます。平成 26 年度から、西
濃地域成年後見支援センターを立ち上げたところであり、認知症高齢者や障がいのある人
の権利擁護のため、その周知を図ります。
障がいのある人の人権については、障害者権利条約の批准、障害者差別解消法の制定等
の趣旨を踏まえ、インクルージョンや合理的配慮等の新しい考え方について広報啓発に努
めます。また、高齢者施策と併せて権利擁護を図ります。
女性の人権については、急激に関心が高まってきており、家庭、地域、職場における男
女共同参画の推進に取り組みます。また、DV、セクシャル・ハラスメント、性犯罪、ス
トーカー行為等の女性に対するあらゆる暴力は、重大な人権侵害であるということをすべ
ての住民が理解し、暴力を容認しない社会風土の醸成に努めます。
インターネットによる人権侵害については、子どものいじめ、人権やプライバシーの侵
害につながる行為が急増していることから、子どもと大人ともに情報モラルの教育・啓発
に努めます。
同和問題については、関心は低くなってきているものの、心の中の偏見や差別は根強い
ことから、引き続き啓発・教育に努めるとともに、地域交流を促進します。
42
5 数値目標と評価指標
計画の進捗状況の把握や評価を行うにあたっては、基本計画に盛り込んだ取り組みや事業ご
とに実施状況等を把握し、それぞれの課題を整理し評価を行います。また、計画で推進する目
標数値や、計画推進の効果を評価する指標を設定します。
図表4−1
数値目標
実績
区
分
平成 20 年
平成 26 年
4団体
260 人
6団体
189 人
10 団体
400 人
−
956 人
1,700 人
27 か所
34 か所
40 か所
社会福祉協議会のボランティア登録団
体数・登録者数の増加
認知症サポーター数の増加
いきいき・ふれあいサロンの推進
図表4−2
目標
平成 31 年度
評価指標
現状
区
分
目標(平成 31 年度)
平成 20 年
1
新しい
地域の
つなが
り
2
福祉の
心の醸
成と地
域福祉
の担い
手の育
成
平成 26 年
近所つきあい
「とても親しくつき
あっている」+「わり
と親しくつきあって
いる」の割合
46.3%
40.7%
互いの顔がわからなくなってい
くことが危惧される。
あいさつや
交流事業を通して、
新しいつなが
りを構築し、近所づきあいの率の
低下の抑制をめざす。
地域活動や行事への
参加
「積極的に参加して
いる」の割合
17.9%
17.0%
地域の祭りや自治会活動などに
参加することが互いを知り合う
機会となる。参加しやすい企画な
どにより地域活動の参加率の向
上をめざす。
地域の問題の解決方
法
「住民同士で協力し
て解決したい」の割合
45.2%
44.7%
地域の支え合いの必要性の理解
促進を図り、
「自分のまちは自分
たちで・・」という意識を高める。
12.2%
11.2%
16.9%
ボランティア活動参加への動機
づけや参加しやすい環境をつく
り、
参加率の向上をめざす。
特に、
団塊世代など比較的若い高齢者
の参加率の向上をめざす。
40.7%
27.2%
15.4%
ノーマライゼーションの普及や
障がい者理解を進める福祉教育
等を推進し、障がい者がいやな思
いや差別をうける率の低下をめ
ざす。
ボランティア活動の 全体
参加率の向上
50 代
「現在参加している」 60 代
の割合
障がい者差別 *1
「差別をうけたり、い
やな思いをした」経験
の割合
11.7%
13.9%
11.5%
知的障がい者
精神障がい者
身体障がい者
(平成 18 年調査)
53.8%
33.0%
21.5%
43
現状
区
分
目標(平成 31 年度)
平成 20 年
平成 26 年
3
地域福
祉活動
推進の
仕組み
づくり
地域の民生委員児童
委員の認知度
「委員も活動内容も
知っている」の割合
12.1%
12.7%
民生委員児童委員の活動のPR
や地域活動への参加を促進しす
ることにより、
民生委員児童委員
の認知度の上昇をめざす。
社会福祉協議会の認
知度
「知っている」の割合
27.3%
30.1%
町社協・支部社協の活動の充実と
PRを図り、地域福祉推進の中心
となる社協の認知度の上昇をめ
ざす。
4
サービ
スの充
実
19.8%
養老町の福祉水準
「非常に遅れている」
+「やや遅れている」
の割合
22.8%
公的サービスおよび住民主体の
サービスの充実、
情報の充実等を
図り、福祉水準について「遅れて
いる」
と感じている人の率の低下
をめざす。
子育てのしやすさ *2 就学前児童世帯 18.2%
19.5%
「たいへんしやすい」 小学生世帯
+「比較的しやすい」
の割合
14.9%
14.1%
地域包括支援センタ
ーの認知度
「知っている」の割合
15.7%
10.0%
子育て支援サービスの充実等に
より、
「子育てがしやすい」と感
じる率の上昇をめざす。
地域包括支援センターは、介護・
介護予防をはじめ、
高齢者に関す
る総合相談窓口として重要であ
り、
PRに努め認知度の上昇をめ
ざす。
日常生活自立支援事
業の周知度 *1
制度を「知らない」
知的障がい者
精神障がい者
(平成 18 年調査)
51.9%
52.7%
49.2%
55.4%
障がい者や認知症高齢者が地域
で安心して暮らすための制度の
一つである日常生活自立支援事
業について、PRに努め、周知度
の上昇をめざす。
福祉サービスの情報
の入手
「かなり入手できて
いる」+「ある程度入
手できている」の割合
5
安全・安
心のま
ちづく
り
30.4%
27.3%
に提供されることが重要である。
情報提供内容・手法の充実を図
り、
必要な情報が入手できている
人の率の上昇をめざす。
地域の住みやすさ
57.1%
「とても住みやすい」
+「どちらかといえば
住みやすい」の割合
障がい者の外出 *1
「ほとんど外出して
いない」+「年に数回」
の割合
サービスは、必要とする人に適切
身体障がい者
知的障がい者
精神障がい者
(平成 18 年調査)
59.6%
防犯、防災、交通安全等の対策を
推進し、
養老町が住みやすいまち
であると感じる人の率の上昇を
めざす。
16.7%
20.7%
2.7%
11.9%
8.5%
6.5%
移動手段の確保、
ユニバーサルデ
ザインの推進、
ボランティアの確
保等を推進し、
誰もが安心して外
出できるまちづくりを推進する。
その一つの指標として、
障がい者
の外出の率の上昇をめざす。
44
(注)
現状平成 20 年の数値は、*1は「障がい者計画・障がい福祉計画アンケート」
(平成 18 年)
、*2は「次
世代育成支援に関するニーズ調査」
(平成 20 年)
、その他は「地域福祉に関する住民意識調査」
(平成 20
年)による。
現状平成 26 年の数値は、*1は「養老町障がい福祉サービスに関する調査」
(平成 26 年)
、*2は「子ど
も・子育て支援に関するニーズ調査」
(平成 26 年)
、その他は「地域福祉に関する住民意識調査」
(平成 26
年)による。
45
第5章
基本計画
1 新しい地域のつながりの構築
■課題
本町は比較的古くから暮らしている人が多く、持ち家率の高い町です。このため、親しい近
所づきあいは比較的あるのではないかと考えられます。しかし、アンケート調査結果では、比
較的濃いつきあいをしている人の割合は5年前に比べて5.6ポイント低下しています。児童生徒
に対するアンケートにおいては、子ども会活動、地域の運動会、お祭りへの参加率が高く、最
も楽しかったものとしてはお祭りが多数あげられていますが、一方で地域の祭りイベントが少
なくなってきたという声が複数あげられていました。少子高齢化・人口減少が進むことが予測
される中、地域のつながりをつなぐ祭りを継続することが難しくなってきている地区も見られ
ます。
かつての地域の連帯感が希薄化する中、地域のつながり、共助という意識を高めていくこと
や、新しいつながりを築く取り組みが求められます。
■取り組み
(1)
地域の人のつながりづくり
取り組み
№1
主な活動団体
□あいさつの推進
町、学校、自治会、
あいさつ運動の必要性とその推進について、学校、団体、
地域の各種団体
地域などへの理解と協力の働きかけを行います。また、登下
校時における安全パトロールや交通安全の街頭指導など、さ
まざまな機会を活用して子どもへの声かけを行います。
№2
□地域行事への積極的な参加
社会福祉協議会、
あいさつ程度のつきあいから、よりお互いを知り合うため 自治会、子ども会
の機会となる、自治会活動、子ども会活動等への参加を、学
育成会、老人クラ
校、PTA、自治会、子ども会育成会等で呼びかけていきま
ブ
す。
№3
□地域の祭り・伝統行事を通じた交流の促進
自治会、子ども会
伝統ある祭りの次世代への伝承や、子どもたちが非常に楽しみ 育成会
46
取り組み
主な活動団体
にしている地域の夏祭りなどの企画段階からの取り組みへの参
加を通じて、地域の大人と子ども、異年齢の子どもどうしの交流
を促進します。
№4
□三世代交流活動の促進
町、社会福祉協議
町や社会福祉協議会、支部社会福祉協議会、自治会等において、 会、自治会、子ど
親子、祖父母など、家族で参加できる催し物を企画し、地域や家 も会育成会、老人
族の世代間の交流を促進します。また、地域の子ども会・育成会 クラブ
と老人クラブの交流を企画し、地域の高齢者と子どもがふれあう
(知り合う)機会としていきます。
№5
□放課後子ども教室の開催促進
町、学校、社会福
すべての子どもを対象として、地域住民の参画を得て、子 祉協議会
どもたちと共に勉強やスポーツ・文化活動、地域住民との交
流活動等の取り組みを推進する放課後子ども教室を開催しま
す。
№6
□児童館の整備の推進
町
子どもの安全な遊び場として、また、子育て中の親子の交
流の場として児童館の整備を推進します。
№7
□子ども会単位区の見直し
町、自治会、子ど
子ども数の減少により子ども会活動が十分にできない地域 も会育成会
があることから、子ども会単位区の見直しを行い、子ども会
活動の充実を図ります。
(2)
地域資源との連携
取り組み
№8
主な活動団体
□小・中学校の児童生徒を通じた交流
小・中学校に地域のさまざまな技術、知識を有する人を講
師として招いたり、小・中学校の総合的な学習や食農体験活
町、学校、PTA、
子ども会育成会、
ボランティア
動に地域の協力を得ることなどにより、地域の交流を促進し
ます。また、校庭の整備・修繕、行事等について、おやじの
会、親以外の人を含めた学校ボランティアなどを立ち上げ、
学校支援を通じた地域のつながりづくりを推進します。
№9
□大垣養老高校と地域の交流促進
現在、大垣養老高校と地域の交流は、
「あぐりくん」、清掃
活動、保育園や高齢者介護施設の訪問や実習等を通して行わ
47
町、学校、自治会、
福祉施設
取り組み
主な活動団体
れています。生徒の登下校時の安全の確保、学校行事への積
極的な参加・協力、地域行事への招待、より多くの町内福祉
施設での実習の受け入れ等を通じて、町民と生徒の交流を促
進していきます。
№10
□自分たちの町の福祉を知る取り組みの推進
町、社会福祉協議
養老町には、高齢者、障がい者、子ども等のためにどのよ 会、園、学校
うな福祉施設があるか、またどのようなサービスがあるか、
さらにどのようなボランティア団体が活動を行っているか
等、わが町の福祉を知る取り組みを推進することによって、
町への関心を高め、新しいつながりの動機づけとしていきま
す。
48
2 福祉の心の醸成と地域福祉の担い手の育成
■課題
高齢になっても、障がいがあっても、またひとり暮らしであっても、いつまでも住み慣れた
家庭や地域で暮らし続けられるようにしていくためには、地域での支え合いが必要です。その
ための住民の福祉意識の醸成と、地域福祉活動の担い手の育成が必要です。
児童生徒に対するアンケートにおいては、82.0%が福祉教育で意識が「変わった」と応えて
います。高齢者や障がいのある人との交流、保育体験、ボランティア活動などの体験的福祉教
育は児童生徒の意識を大きく変えることから、更なる充実を図っていく必要があります。
■取り組み
(1)
広報・啓発の推進
取り組み
№11
主な活動団体
□地域の支え合い意識の醸成
町、社会福祉協議
地域の現状や課題、地域の見守りなど地域福祉活動の必要 会
性等について、町の広報誌「養老」やホームページ、社会福
祉協議会の「社協ようろう」、地域座談会、講演会、CCネッ
ト養老局などにより広報・啓発活動を強化し、地域の支え合
い意識を醸成します。また、広報無線を活用し、日々の具体
的な活動への参加を繰り返し呼びかけていきます。
№12
□障がい者理解の促進
町、社会福祉協議
障がいと障がいのある人に関する理解を深めるとともに、 会
「社会的に弱い立場にある人々を社会の一員として包み支え
合う」というインクルージョンの考え方、障害者権利条約や
障害者差別解消法などの法・制度について周知を図るため広
報・啓発を推進します。また、障がいのある人とない人の交
流を図り地域への理解につなげていきます。
№13
□男女共同参画の推進
町、社会福祉協議
男女共同参画の推進が必要な分野の一つとして地域社会が 会、自治会、関係
あげられます。今なお、社会通念として残っている男性と女
性の固定的な役割意識は、地域社会に直接影響しています。
例えば、介護は女性の役割という考え方が残っていることで
す。今後、地域福祉活動への男性の参加促進、介護サービス
49
団体
取り組み
主な活動団体
をはじめとした負担を軽減するサービスの利用促進を図るな
どの視点からも、地域社会における男女共同参画についての
啓発を進めていきます。
また、女性に対するあらゆる暴力は、重大な人権侵害であ
り個人の尊厳を傷つける行為であるということを全ての住民
が理解する取り組みを推進します。
№14
□人権の尊重
町
「人権擁護の町」宣言に記されたように、相手を尊び、お
互いに思いやり、差別のない明るく住みよい町をめざし、
「養
老町人権教育・啓発に関する基本計画」にそって取り組みを
推進します。
(2)
福祉教育の推進
取り組み
№15
主な活動団体
□小・中学校と特別支援学校等の交流
学校、社会福祉協
障がいのある児童生徒とない児童生徒がともに活動する機 議会、福祉関係団
会を積極的につくり、理解を深め支えあうことができる心を
体、町
育んでいきます。具体的には、特別支援学校、福祉施設等と
の連携を図りながら、総合的な学習の時間や道徳の時間をは
じめ、交流や共同学習を通じて、障がいのない児童生徒が障
がいのある児童生徒に対する理解を深められるようにしてい
きます。また、福祉教育の推進にはとりわけ教職員等の理解
や指導力の向上が重要であることから、研修への派遣、教職
員の勉強会等の充実を図ります。
№16
□保育・介護体験の促進
学校、社会福祉協
児童生徒に保育園等での保育体験、保健センター等での親 議会、福祉関係団
子とのふれあいを通して、子育ての大変さや喜びなどを感じ
体、町
る機会を提供します。また、介護技術を学び、高齢者への思
いやりを育むため、介護保険施設等での介護体験など体験学
習を促進していきます。
№17
□認知症サポーターの養成
社会福祉協議会、
広報紙等で認知症に関する正しい知識の普及に努めるとと 福祉関係団体、町
もに、認知症サポーター養成講座を積極的に開催し、地域に
おいて認知症の人やその家族を支援する認知症サポーターを
養成します。
50
取り組み
№18
主な活動団体
□公民館活動の充実
社会福祉協議会、
地区の公民館活動の一環として、地域における福祉活動の実践 自治会、福祉関係
につながる福祉講座や出前講座を開催します。
(3)
団体、町
ボランティアの育成
取り組み
№19
主な活動団体
□ボランティア講座等の開催
社会福祉協議会
参加への動機づけや、参加しやすい環境があればボランテ
ィア活動に参加したいという人は少なくありません。ボラン
ティアスクールやニーズに応じたボランティア講座を開催
し、潜在するボランティア活動参加希望者の掘り起こしおよ
びボランティアの育成を推進します。
№20
□ボランティア活動の場の提供
社会福祉協議会、
ボランティア講座終了者やボランティア希望者が参加でき 福祉関係団体、町
るボランティア活動の場が確保されるよう、社会福祉協議会
によるボランティアコーディネートの充実を図るとともに、
グループの立ち上げや活動の受け皿づくりを推進します。
№21
□ボランティアセンターの充実
社会福祉協議会
社会福祉協議会のボランティアセンターにおいては、さま
ざまな分野のボランティア登録を促進するとともに、グルー
プの情報交換、連携を図ります。
また、県社会福祉協議会が行う災害ボランティアコーディ
ネーター養成講座など、各種の情報を提供していきます。
51
3 地域福祉活動推進の仕組みづくり
■課題
一人暮らしや夫婦のみの高齢者世帯が増加しており、支援を必要としている人を発見し、地
域で見守りなどの支援を行う、あるいは必要な情報を提供し、サービス利用へと結びつけてい
くための仕組みが非常に重要となってきます。支部社協(支部社会福祉協議会)など既存の組
織や団体の活動の充実や連携の強化、既存事業の総合事業(介護保険の地域支援事業)への移
行などについて検討し、地域福祉活動がより推進されるための体制を整備していくことが求め
られます。
■取り組み
(1)
見守り活動の充実
取り組み
№22
主な活動団体
□見守りネットワークの充実
福祉関係団体、地
民生委員児童委員や地域のボランティアによるネットワー 域住民、ボランテ
クを活用し、高齢者、障がい者、子育て家庭などの近隣見守
ィア、社会福祉協
り活動を推進します。また、支部社協が行っている友愛訪問
議会
や配食サービスの機会を活用し、地域の見守り活動をひきつ
づき推進します。
№23
□福祉施設・事業者等との連携
サービス事業者、
高齢者や障がい者宅を訪問する機会の多いサービス事業者 地域住民、社会福
や郵便局の協力を得ながら、安否確認の強化を図っていきま
祉協議会、町
す。
(2)
課題とニーズの把握
取り組み
№24
主な活動団体
□民生委員児童委員活動の活性化
民生委員児童委
民生委員児童委員の認知度は低く、その活動内容は十分に 員、社会福祉協議
は知られていないことから、その役割や活動内容についての
PRを行います。また、民生委員児童委員の地域活動への参
加機会を拡大することによって、地域のニーズや課題をより
把握しやすい環境をつくり、活動の活性化を図ります。
52
会、町
取り組み
№25
主な活動団体
□地域懇談会等の開催
社会福祉協議会
この計画策定のために開催した地域座談会には、支部社協
を中心に多数の住民が参加し、多くの課題と提案が出されま
した。今後も、このような座談会を支部社協が中心となって
開催し、地区の課題の把握とその解決策について話し合う場
としていきます。
№26
□福祉推進員制度の検討
社会福祉協議会、
地域の福祉ニーズを把握し、適切な支援へと結びつけるた 町
めの福祉推進員の設置については、それぞれの地域自治町民
会議等において、その必要性についての検討を行うよう働き
かけていきます。
(3)
社会福祉協議会の機能強化
取り組み
№27
主な活動団体
□地域福祉活動計画の策定
社会福祉協議会
社会福祉協議会は、社会福祉法において「地域福祉の推進
を目的とする団体」として位置づけられています。この社会
福祉協議会が中心となって策定する住民の福祉に関する活動
計画が地域福祉活動計画です。町の地域福祉計画とは重なる
部分も多く、実施計画的な役割も担っているといえます。養
老町地域福祉活動計画の見直しを行い、町の地域福祉計画と
一体となって地域福祉を推進します。
№28
□支部社会福祉協議会の充実
自治会、民生委員
各地区に設置された支部社協では、給食サービス、三世代 児童委員、子ども
交流事業、友愛訪問などが実施されています。支部社協は、
会育成会、老人ク
自治会・民生委員児童委員・老人クラブ・子ども会育成会な
ラブ、社会福祉協
どの各種団体で組織され、団体単独では解決できない問題を
議会
解決する協力体制がとれるように設立されたものであり、地
区福祉推進の中心的な組織と位置づけます。地区住民に支部
社協の存在と意義のPRを行うとともに、団体の連携を強化
して活動の充実を図ることにより地区の福祉を推進します。
№29
□支部社会福祉協議会の総合事業への参入促進
自治会、民生委員
支部社協が実施している取り組みについては、介護保険の 児童委員、老人ク
地域支援事業として平成29年度から新たに導入される総合事
ラブ、社会福祉協
業に該当するものがあることから、事業化を働きかけます。
議会
53
取り組み
№30
主な活動団体
□募金活動の促進
社会福祉協議会
共同募金は社会福祉法に定められた公的な募金です。本町
においては、そのほとんどは各福祉団体、ボランティア団体
に還元され、活動に役立てられています。地域福祉活動推進
のための財源となるよう募金活動の拡充に努めます。
54
4 サービスの充実
■課題
介護保険サービスや障がい福祉サービスなどの分野において、民間事業者の参入が進んでい
ます。行政の役割は、不足している種類の公的サービスの確保、サービスの質の確保、利用者
の苦情解決などへと移ってきています。より質の高いサービスへの改善、情報提供・相談の充
実、権利擁護の充実などが求められていると言えます。
また、高齢者のみの世帯の増加、障害のある人の地域生活への移行に伴い、配食サービス、
買い物支援、ごみの個別収集、見守り等の生活支援サービスが求められることから、公的サー
ビスの充実と同時に、住民がサービスの提供者となる比較的安価なサービスなど多様なサービ
スを整備し、地域包括ケアシステムを構築していく必要があります。このため、住民主体のサ
ービスの育成、NPO法人などの育成が必要となってきています。
■取り組み
(1)
サービスの向上
取り組み
№31
主な活動団体
□サービス提供事業者の指導・監督
町、サービス事業
良質なサービスが適切に利用されるようサービス提供事業 者
者およびケアマネジャーの指導・監督に努めます。
№32
□不足しているサービスの確保
町、サービス事業
町はサービス事業者との情報交換の場を設け、不足してい 者
るサービスへの事業者の参入促進を図ります。
№33
□苦情解決
町、サービス事業
サービス利用者からの苦情解決や、提供事業者が抱える困 者
難事例への支援に努めます。
№34
□地域包括ケアシステムの構築
町、サービス事業
地域包括ケアシステムとは、介護が必要な状態になっても、 者、社会福祉協議
住み慣れた地域において生活し続けられるよう、介護、医療、 会、自治会、福祉
予防、生活支援、住まいを一体化して提供いくという考え方
であり、それらサービスの関係者が連携していくことが重要
です。このため、地域包括支援センターが中心となり、介護
サービス事業者、医療機関、ボランティア等の連携強化を図
りながらシステムの構築に努めます。
55
関係団体
(2)
相談・情報提供の充実
取り組み
№35
主な活動団体
□相談体制の充実
町、社会福祉協議
高齢者に関する総合的な相談窓口としては地域包括支援セ 会、サービス事業
ンターが設置されています。十分に周知されていないことか
者
ら、PRを行い利用を促進します。
子育てに関する相談については、子育て不安の解消等を図
るために下笠保育園に地域子育て支援センターが設置されて
おり、平成29年度の認定こども園の新設にあわせ、さらに1
か所センターを設置します。また、子どもの発育などについ
ては保健センターにおける相談の充実を図ります。
精神障がい者や知的障がい者については、平成18年度から
相談支援事業として西濃圏域で指定相談支援事業所に共同委
託して実施しています。より利用しやすく、十分な情報提供
が行われるよう改善を図ります。身体障がい者については役
場健康福祉課と県知事から委託を受けた身体障害者相談員、
障がい児については役場健康福祉課、保健センター、養老町
ことばの教室(児童発達支援)などで対応し、必要に応じて
県が行う「障害児等療育支援事業」につなげていきます。
住民が抱える悩みごとや法律的な問題について、解決でき
るように導く心配ごと相談や法律相談サービスを提供しま
す。
最も身近で総合的な役場窓口については、研修会への参加
等により、相談・指導能力の向上を図ります。
生活困窮者については、相談に応じ、関係機関と連携し、
必要な情報の提供や助言を行います。
№36
□情報提供の充実
町
支援を必要とする人が必要な情報を得て適切なサービスを
利用できるよう、介護サービスや高齢者福祉サービス、子育
て支援サービス、障がい福祉サービスなどについての冊子を
作成・配布します。また、ホームページ上でのサービス情報
の充実を図ります。
№37
□権利擁護の充実
町、社会福祉協議
地域住民やサービス事業者、医療機関等が協力して、児童、 会
高齢者、障がい者に対する虐待、あるいは女性への暴力の早
期発見に努めるととともに、関係機関相互の連携を強化し、
迅速・適切に対応していきます。
また、認知症や障がいのある人が不利益を被らないように
56
取り組み
主な活動団体
保護し支援する成年後見制度や、生活支援員による福祉サー
ビスの利用援助や日常的金銭管理を行う日常生活自立支援事
業について、その周知を図るとともに、必要に応じて制度利
用のための支援を行います。
№38
□西濃地域成年後見支援センターの周知
社会福祉協議会、
平成26年度から、障がいのある人や認知症高齢者の権利擁 町
護のための、2市4町の社会福祉協議会と、特別養護老人ホ
ーム3施設が連携して西濃地域成年後見支援センターを立ち
上げたところであり、その周知を図ります。
(3)
住民主体のサービスの充実
取り組み
№39
主な活動団体
□ファミリー・サポート・センター事業の実施
町
ファミリー・サポート・センター事業は、園の送迎やその
前後の保育、趣味活動等のリフレッシュ時に子どもを預かる
などのサービスを、提供したい人と受けたい人が会員となり、
育児の相互援助を有料で行うもので、住民自らがサービス提
供者となる新しい形の援助システムです。住民の積極的な参
加を呼びかけながら、平成29年度を目標として事業を実施し
ます。
№40
□住民等による多様な生活支援サービスの構築
町
平成29年度からの総合事業の実施に向け、地域住民、ボラ
ンティア、事業者等を主体とした多様な介護予防・生活支援
サービスの体制づくりを推進します。
このため、ボランティア、事業者、関係者による定期的な
情報の共有、連携・協働による取り組みを推進するため協議
体を設置するとともに、ネットワークを構築していくための
コーディネーターを配置して必要なサービスの整備を促進し
ます。
№41
□子育てサロンの充実
社会福祉協議会、
社会福祉協議会の実施するひよこハウス子育てサロンや、 NPO、町
民間の「いちご」などのサロンが開催されており、サロンの
周知や、保健師の派遣等必要な支援を行います。
57
取り組み
№42
主な活動団体
□ふれあい・いきいきサロンの充実
自治会、老人クラ
ふれあい・いきいきサロンは、徐々に開催か所数が増加し、 ブ 、 ボ ラ ン テ ィ
平成26年現在、10地区で34サロンが開催されています。高齢
ア、福祉関係団
者の見守りの観点からも有効な取り組みであることから、更
体、社会福祉協議
なる内容の充実と新たなサロンの開設を促進します。また、
会
総合事業の通所型サービスとしての実施を働きかけます。
№43
□放課後子ども教室の開催促進(再掲)
町、学校、社会福
すべての子どもを対象として、地域住民の参画を得て、子 祉協議会
どもたちと共に勉強やスポーツ・文化活動、地域住民との交
流活動等の取り組みを推進する放課後子ども教室を開催しま
す。
№44
□コミュニティースクールの導入による学校づくり
学校
学校と保護者、地域住民が協働して子どもたちの豊かな成
長を支え「地域とともにある学校づくり」を進めるため、コ
ミュニティースクールの導入を図ります。
№45
□NPO法人設立支援
町
NPO法人設立支援事業補助金、NPO法人初期活動支援
事業補助金を支給し、新たなNPO法人の設立とその活動を
支援します。
58
5 安全・安心のまちづくり
■課題
災害時などに避難に支援を要する人等の把握や、安否確認、救援体制の整備は重要課題とな
っています。大きな災害時には、隣近所、地域の自主防災組織の支援が最も重要と言われてい
ます。支援をするためには避難行動要支援者についての情報が必要であり、プライバシーに配
慮しながらもその把握に努め、同時に自主防災隊などを中心とした支援体制の構築が求められ
ます。
また、子どもや高齢者を事故や犯罪から守り、安心して暮らせるまちづくりを、行政と住民
が協働して進めていく必要があります。
さらに、座談会であげられたごみの問題があります。みんなの願いである「きれいなまち」
をめざした取り組みが求められます。
■取り組み
(1)
防災対策の推進
取り組み
№46
主な活動団体
□避難行動要支援者名簿の作成とその活用
町、自主防災隊
災害時や災害のおそれのある場合に、障がい者や重度の要
介護認定者など、情報収集や避難に支援を必要とする人につ
いては、安否確認、救出、避難誘導を迅速に行うため、避難
行動要支援者支援計画および避難行動要支援者名簿を作成し
ます。
№47
□災害時等の支援
町、自主防災隊、
災害時等については、各地域の自主防災隊が中心となり、 福祉関係団体
民生委員児童委員、ボランティア等と協力し、また、町、警
察等の関係機関と連携して、安否確認を行うとともに、避難
誘導、救出等を行います。
№48
□災害救援ボランティアの支援
町、社会福祉協議
ボランティア支援本部の立ち上げ訓練などを行い、災害時にお 会
けるボランティアの受け入れや派遣体制の充実を図ります。ま
た、県が行う災害ボランティアコーディネーター養成講座等に参
加し、人材を養成します。
59
取り組み
№49
主な活動団体
□防災情報の伝達の複数化
町
防災行政無線の屋外拡声子局だけでは、情報伝達が困難であ
り、防災無線が受信できる防災ラジオの有償配布を実施します。
図表5−1
避難行動要支援者名簿への登録と支援体制
養老町
避難行動要支援者名簿
周知
登録
個人情報開
示への同意
名簿の開示
対象者
要介護認定者
障がい者 等
(2)
避難行動要
支援者名簿
登録希望者
安否確認
自主防災隊
避難誘導
(区長等を含む)
防犯対策の推進
取り組み
№50
主な活動団体
□防犯パトロールの推進
学校、自治会、老
小学校児童の下校時については、すべての小学校区でシル 人クラブ
バー警備隊やPTA等による安全パトロールが行われてお
り、連携を図りながらパトロールの充実を図ります。また、
子どもの見守りについて、自治会、老人クラブ等に働きかけ
るとともに、防災無線を利用して登下校の時間を周知するこ
とにより、より多くの地域住民が外に出て見守る活動を促進
します。
№51
□街灯の整備促進
町、地域住民
街灯については、設置は地元負担であり、必要性について
地域で検討します。電気料については、引き続き町が負担し
ます。また、商工業の振興を目的とする地域や、集落から外
れた通学路への設置については一部助成制度があることか
ら、制度についてのPRを行っていきます。
№52
□空き家の管理指導の推進
町、地域住民
60
取り組み
主な活動団体
空き家の増加について、防火、防災、環境の面から、所有
者等にいっそうの管理等指導を行っていきます。そのため、
地域住民の協力を得て所有者の確認等の情報収集に努めま
す。
(3)
交通安全の推進
取り組み
№53
主な活動団体
□交通安全教育の推進
老人クラブ、関係
高齢者の増加に伴い高齢者が関係する交通事故が多くなっ 機関、学校
ています。関係機関と協力して交通安全大学校や啓発活動を
推進します。また、老人クラブ等を通じて、交通安全につい
ての働きかけを行います。
学校においては、関係機関と連携して、登下校の交通安全
対策、自転車のマナー等について指導を行います。
№54
□交通安全施設の整備促進
町、地域住民、学
交通量の増大や運転マナーの低下によって、路地や通学路 校
に自由に車が進入するようになり、生活空間にまで交通事故
の危険性が高まっていることから、地域の要望を考慮し、総
合的な施策の推進を図ります。
通学路については、通学路交通安全推進会議を設置し、
「通
学路交通安全プログラム」に基づき、通学路の安全確保に向
けた取り組みを行います。
(4)
環境(ゴミ)対策
取り組み
№55
主な活動団体
□ゴミの不法投棄防止パトロール
町、シルバー人材
ゴミの不法投棄についての監視は、シルバー人材センター センター、地域住
に委託して、ゴミの不法投棄処理および防止パトロールを実
民
施します。また、住民の協力を得て、不法投棄の情報収集に
努め、その防止を図ります。
№56
□きれいなまちづくりの推進
自治会、町
自治会ごとにゴミ出しのルールや方法について検討・工夫
し、環境の美化、資源の有効活用に努めます。
61
取り組み
主な活動団体
また、住民アンケートにおいて、地域活動でやってみたい
ことやできそうなこととして最も多くの人があげたのが「地
域のゴミ拾いなどの環境美化」であり、住民ぐるみの環境美
化運動を推進していきます。
資源分別回収事業により、ごみ減量化およびリサイクルの
推進を図ります。また、美しいふるさと運動(愛称)岐阜県
環境美化運動との連携により各種環境美化運動を推進してい
る。
(5)
移動手段の確保
取り組み
№57
主な活動団体
□オンデマンドバスの周知
町
利用者の予約によって運行時間やルートを決めるオンデマ
ンドバスについては、地域座談会において、「利用しづらい」
「利用方法が十分理解されていない」という意見が多数あげ
られていました。このため、利用方法についての周知に努め
るとともに、ニーズを把握し改善に努めます。
62
第3部
住民参加の計画づくり
第6章
1
住民意識調査
住民意識調査(一般)
◆調査の目的
「第2次養老町地域福祉計画」の策定にあたり、「養老町がめざす福祉のまち」「地域に必
要な活動(課題)」「ボランティア活動の参加意向」などについて住民のみなさんの意見をた
ずね、計画策定の基礎資料を得ることを目的としてアンケートを実施しました。
◆調査方法
調査対象者
町内にお住まいの
20 歳以上の人
抽出方法
20 歳代∼70 歳代
無作為抽出
調査方法
各 300
郵送配布
郵送回収
調査期間
平成 26 年3月 20 日
∼3月 31 日
◆回収結果
配 布 数
1,800
回
収
数
810(45.0%)
有効回答数
804(44.7%)
◆図表の見方
①
回答の比率は、その設問の回答数を基数(N)として算出しました。したがって、複数
回答の設問については、すべての比率を合計すると 100%を超えます。
②
回答率(%)は、小数点第2位以下を四捨五入しました。したがって、単数回答の場合
であっても比率の合計が 100%にならない場合があります。
③
有効回答とした中には、年齢、性別、地域等の不詳があります。したがって、全体の回
答数と属性別の回答数の合計が一致しない場合があります。
④
調査項目によっては、過去に行った調査と比較分析を行いました。
「平成 20 年」とあるのは平成 20 年度に実施した「地域福祉に関する住民意識調査」
「平成 25 年」とあるのは今回の調査
64
(1)
性別・年齢別
回答者の性別は、女性が52.6%を占め、男性を6.1ポイント上回っています。70歳以上を
除いては、すべての年齢層で女性の率が高くなっています。
年齢別では、50歳代、60歳代、70歳以上が150人以上と多く、20∼40歳代は100人以下です。
図表6−1
性
別
0%
全
20%
体 (N=804)
40%
80%
46.5
20∼29歳 (N= 94)
年 齢 別
30∼39歳 (N= 89)
52.8
43.3
50∼59歳 (N=152)
56.7
42.8
52.5
52.8
男性
0.7
56.6
47.5
70歳以上 (N=178)
0.9
57.4
47.2
40∼49歳 (N= 97)
100%
52.6
42.6
60∼69歳 (N=177)
(2)
60%
46.6
女性
0.6
無回答
居住地区
回答者の居住地区をみると、高田地区、笠郷地区が 15%以上と多くなっています。
図表6−2
居住地区
0
N=804
高
田
養
老
広
幡
5
10
辺
笠
郷
小
畑
多
芸
日
吉
室
原
無 回 答
(3)
20
16.5%
13.2%
7.3%
11.7%
上 多 度
池
15
12.2%
15.2%
7.5%
7.0%
5.7%
3.2%
0.5%
近所付き合い
近所付き合いについては、「付き合いはしているがそれほど親しくはない」が43.9%と最
も高くなっています。「わりと親しく付き合っている」と「とても親しく付き合っている」
を合計した<親しく付き合っている>は40.7%で、平成20年に比べると、5.6ポイント低く
なっています。
65
<親しく付き合っている>は、年齢が上がるにほど高くなっています。「ほとんどもしく
全
は全く付き合っていない」は年齢が下がるほど高くなり、20歳代では40%を超えています。
図表6−3
近所付き合い
0%
20%
別
平成20年
(N=787)
平成25年
(N=804) 5.7
男
性
(N=374)
女
性
(N=423) 3.3
40%
8.1
60%
38.2
80%
42.7
100%
1.0
9.9
体
35.0
8.6
35.0
34.5
年 齢
20∼29歳
(N= 94)
30∼39歳
(N= 89) 2.2
21.3
40∼49歳
(N= 97) 1.0
24.7
50∼59歳
(N=152) 3.9
60∼69歳
(N=177) 5.1
70歳以上
(N=178)
43.9
14.7
0.7
39.0
17.1
0.3
48.2
17.0
38.3
1.1
43.6
42.7
33.7
56.7
34.9
17.5
55.9
5.3
39.0
4.5 1.7
35.4
7.3
49.7
14.6
1.2
12.8
41.6
とても親しく付き合っている
わりと親しく付き合っている
付き合いはしているがそれほど親しくはない
ほとんどもしくは全く付き合っていない
1.1
無回答
(4)
地域活動や行事への参加状況
地域の活動や行事への参加については、全体では「ほどほどに参加している」が46.1%と
最も高く、これに「積極的に参加している」(17.0%)を加えた<参加している>は63.1%
になります。「あまり参加していない」「参加していない」を合計した<参加していない>
は36.6%です。平成20年に比べると、<参加している>は2.8ポイント低下し、<参加して
いない>は3.1ポイント高くなっています。
<参加している>は、性別では男性が高くなっています。
図表6−4
地域活動や行事への参加状況
0%
20%
全
17.9
平成25年 (N=804)
17.0
60%
80%
48.0
20.8
100%
12.7
0.5
体
平成20年 (N=787)
40%
性
性 (N=374)
女
性 (N=423)
24.3
18.7
45.7
14.2
17.9
15.5
0.2
0.3
別
男
46.1
10.9
46.8
積極的に参加している
ほどほどに参加している
参加していない
無回答
66
22.2
19.9
0.2
あまり参加していない
(5)
地域の住みやすさ
住んでいる地域の住みやすさをたずねたところ、全体では「どちらかといえば住みやすい」
が50.0%と最も高く、これに「とても住みやすい」
(9.6%)を加えた<住みやすい>は59.6%、
「どちらかといえば住みづらい」「とても住みづらい」を合計した<住みにくい>は10.0%
全
です。平成20年に比べると、<住みやすい>は2.5ポイント高くなり、<住みにくい>は1.3
ポイント下がっています。
図表6−5
地域の住みやすさ
0%
20%
40%
別
12.2
44.9
平成25年 (N=804)
9.6
50.0
男
性 (N=374)
11.0
女
性 (N=423)
8.0
80%
31.0
100%
8.9
2.4 0.6
8.3
1.7 0.2
体
平成20年 (N=787)
60%
性
(6)
30.1
52.7
8.3 1.1 0.3
26.7
48.0
8.5 2.4 0.2
32.9
とても住みやすい
どちらかといえば住みやすい
どちらともいえない
どちらかといえば住みづらい
とても住みづらい
無回答
養老町の福祉水準
養老町の福祉(公的・非公的な福祉サービスも含め)についてどのように感じているかを
たずねたところ、「普通」が40.3%と最も高くなっています。「非常に進んでいる」「やや進
んでいる」を合計した<進んでいる>は5.9%、「やや遅れている」「非常に遅れている」を
合計した<遅れている>は22.8%で、<遅れている>が16.9ポイント上回っています。
図表6−6
養老町の福祉水準
0%
全 体
0.4
平成20年 (N=787)
20%
5.1
40%
43.3
60%
14.2
80%
100%
5.6 0.1
29.9
1.4
性 別
平成25年 (N=804) 0.9 5.0
40.3
16.7
6.1 0.5
29.4
1.2
性 (N=374) 1.3 5.6
0.5
性 (N=423) 4.5
38.2
17.4
5.9 0.5
30.7
0.3
28.1
1.4
男
女
42.6
16.1
6.4 0.5
非常に進んでいる
やや進んでいる
普通
やや遅れている
非常に遅れている
その他
わからない
無回答
67
(7)
福祉サービスに関する情報を入手できているか
福祉情報の入手については、
「あまり入手できていない」が47.4%と最も高く、
「まったく
入手できていない」(23.1%)を合わせた<入手できていない>は70.5%にもなります。平
全
成20年に比べると、<入手できていない>は3.1ポイント高くなっています。
図表6−7
福祉サービスに関する情報を入手できているか
0%
20%
別
平成20年 (N=787) 1.4
40%
29.0
60%
47.5
80%
100%
19.9
2.2
体
性
平成25年 (N=804) 1.6
25.7
男
性 (N=374) 2.4
24.9
女
性 (N=423) 0.9
26.7
47.4
43.0
51.3
23.1
27.5
19.6
かなり入手できている
ある程度入手できている
あまり入手できていない
まったく入手できていない
無回答
68
2.1
2.1
1.4
(8)
地域に必要な活動(地域の課題)
「あなたの住んでいる地域に必要な活動(課題ともいえるもの)は何ですか」という設問
に対しては、
「ひとり暮らしの高齢者や高齢者世帯への支援」が43.2%と最も高く、
「子ども
にとっての安全な登下校と遊び場の確保」
「防災や災害救助に関する活動」も30%以上です。
性別にみると、男女ともに上記3項目は30%以上です。そのほかでは、「近所づきあいや
世代間の交流が進むイベントの開催」
「美化活動などのまちの衛生環境に関する活動」
「伝統
行事の伝承」は女性に比べて男性が高く、
「障がいのある人への支援」
「障がいと障がいのあ
る人への理解」
「子育てサロンなど、子育て中の親への支援」
「認知症の予防・介護予防」は
女性が高くなっています(図表6−8)。
図表6−8
地域に必要な活動
全
体 (N=804)
ひとり暮らしの高齢者や高齢
世帯への支援
男
性 (N=374)
女
性 (N=423)
43.0%
43.2%
43.5%
障がいのある人への支援
17.3%
14.7%
19.4%
障がいと障がいのある人への
理解
17.4%
15.0%
19.6%
子育てサロンなど、子育て中
の親への支援
10.4%
13.1%
子どもにとっての安全な登下
校と遊び場の確保
美化活動などのまちの衛生環
境に関する活動
伝統行事の伝承
21.4%
16.7%
16.6%
13.3%
26.5%
12.3%
10.2%
25.9%
25.0%
防災や災害救助に関する活動
18.2%
21.9%
24.5%
防犯に関する活動
39.0%
21.7%
20.0%
認知症の予防・介護予防
近所づきあいや世代間の交流
が進むイベントの開催
32.6%
36.2%
中高年の健康維持の啓発を目
的とした活動
14.9%
24.1%
36.1%
33.5%
20.6%
14.9%
30.5%
9.7%
その他
3.1%
4.0%
2.1%
何も必要ない
3.9%
4.8%
3.1%
無回答
4.2%
1.9%
69
6.4%
(9)
地域の問題の解決方法
地域の問題の解決方法としては、「(自分たちの生活に関わることだから、)住民同士で協
力して解決したい」が44.7%と最も高いものの、「行政に解決してもらいたい(行政に解決
してもらえるように、積極的に要求していきたい)
」も31.8%あります。
「住民同士で協力して解決したい」は、性別では男性が高くなっています。
図表6−9
地域の問題の解決方法
0%
20%
40%
全
45.2
平成25年 (N=804)
44.7
80%
10.3
100%
36.1
3.3
5.1
31.8
4.7
5.1
体
平成20年 (N=787)
60%
性
性 (N=374)
女
性 (N=423)
46.8
13.1
32.4
3.2
4.5
別
男
13.7
42.8
13.7
31.7
5.0
6.9
住民同士で協力して解決したい
地域のことに熱心な人たちに任せておきたい
行政に解決してもらいたい
その他
無回答
(10)
ボランティア活動の参加状況
ボランティア活動の参加状況は、全体では「現在参加している」が12.2%、「以前に参加
したことがある」が31.2%となっています。「現在参加している」が高いのは、性別では男
全
性、年齢別では60歳代、70歳以上で15%以上となっています。
図表6−10
ボランティア活動の参加状況
0%
20%
40%
別
11.7
30.7
平成25年 (N=804)
12.2
31.2
80%
100%
4.2
53.4
体
平成20年 (N=787)
60%
男
性 (N=374)
女
性 (N=423)
15.0
29.1
9.9
年 齢
60∼69歳 (N=177)
70歳以上 (N=178)
73.0
28.9
11.2
16.9
4.0
59.6
22.5
40∼49歳 (N= 97) 7.2
1.9
52.7
36.2
30∼39歳 (N= 89) 4.5
50∼59歳 (N=152)
54.0
33.3
20∼29歳 (N= 94) 4.3
3.0
53.6
61.9
37.5
49.3
26.6
19.7
2.1
2.0
54.8
34.3
38.2
現在参加している
以前に参加したことがある
参加したことがない
無回答
70
1.7
7.9
(11)
地域福祉活動でやってみたいことやできそうなもの
自分がやってみたい、あるいはできそうな地域福祉活動としては、「地域のゴミ拾いなど
の環境美化」が36.6%と最も高く、「地域で暮らす高齢者への日常生活の援助(見守り、買
い物、外出、ゴミ分別等)」
「地域のまつりやイベントの手伝い」
「災害時の支援活動」も20%
以上の比較的高い率です。
性別では、男女とも「地域のゴミ拾いなどの環境美化」が最も高く、男性では「地域のま
つりやイベントの手伝い」
「災害時の支援活動」
「パトロール等の防犯、地域安全活動」も20%
を超えています。女性は男性に比べ「地域で暮らす高齢者への日常生活の援助」「子育て支
援・子どもの世話」「病院や福祉施設での手伝いや話し相手」が高くなっています。
図表6−11
地域福祉活動でやってみたいことやできそうなもの(複数回答)
全 体 (N=804)
地域で暮らす高齢者への日常
生活の援助
地域で暮らす障がいのある人
への日常生活の援助
点字、手話、音訳、要約筆記
などの伝達手段ボランティア
4.2%
不登校・ひきこもりの青少年
に対する支援
病院や福祉施設での手伝いや
話し相手
寄付、募金への協力
地域のスポーツ活動、障がい
のある人のスポーツ等の支援
21.5%
6.4%
4.0%
15.1%
4.5%
10.1%
12.8%
13.3%
16.3%
7.0%
4.2%
1.9%
37.7%
36.6%
13.1%
13.1%
35.5%
13.0%
19.4%
25.1%
22.0%
26.5%
20.0%
パトロール等の防犯、地域安
全活動
13.5%
19.0%
17.4%
災害時の支援活動
無回答
5.9%
6.4%
5.3%
地域のまつりやイベントの手
伝い
その他
5.7%
2.4%
地域のゴミ拾いなどの環境美
化
自然、環境教育、資源ゴミの
リサイクル
9.0%
5.1%
14.4%
健康づくりに関する活動
26.2%
6.7%
8.0%
5.3%
女 性 (N=423)
19.0%
22.8%
高齢者や障がいのある人(児)
を集めた交流活動
子育て支援・子どもの世話
男 性 (N=374)
23.8%
17.2%
2.1%
2.6%
13.6%
13.6%
71
14.4%
11.6%
3.1%
13.5%
(12)
地域に必要な取り組み
「岐阜県では、次のような地域住民が主体となって行う支え合い活動に対して助成を行
い、取り組みを推進しています。あなたの地域に必要と思われる取り組みの番号に○をつけ
てください」という設問に対しては、「見守りネットワーク」が44.4%と最も高く、次いで
「要援護者支援マップづくり」
(31.1%)
、
「助け合い・生活支援」
(26.1%)の順となってい
ます。
図表6−12
地域に必要な取り組み
N=804
(%)
60
単位:Nは人、他は%
44.4
40
31.1
26.1
20.1
17.0
20
20.4
15.8
2.2
見守りネットワーク
要援護 者支 援マ ップ
づくり
サロン活動
配食サービス
助け合い・生活支援
宅幼老所の運営
その他
無回答
0
男
性
374
43.0
34.0
19.8
13.9
25.7
17.1
1.3
15.0
女
性
423
45.6
28.4
20.1
19.6
26.5
22.7
3.1
16.5
2 0 ∼ 2 9 歳
94
33.0
36.2
18.1
21.3
25.5
23.4
3.2
5.3
3 0 ∼ 3 9 歳
89
43.8
36.0
13.5
13.5
20.2
37.1
2.2
12.4
4 0 ∼ 4 9 歳
97
43.3
38.1
16.5
20.6
30.9
24.7
3.1
15.5
5 0 ∼ 5 9 歳
152
46.1
32.2
20.4
15.1
25.7
21.1
2.6
11.2
6 0 ∼ 6 9 歳
177
48.6
27.7
22.6
17.5
21.5
15.8
1.7
16.4
7 0 歳 以 上
178
46.1
24.2
23.6
16.3
31.5
11.8
1.7
26.4
高
田
133
47.4
35.3
18.0
13.5
23.3
24.8
0.8
16.5
養
老
106
39.6
33.0
25.5
18.9
25.5
21.7
4.7
13.2
広
幡
59
45.8
25.4
27.1
13.6
28.8
18.6
-
15.3
度
94
42.6
27.7
16.0
21.3
28.7
18.1
1.1
17.0
池
辺
98
49.0
25.5
17.3
14.3
33.7
18.4
2.0
11.2
笠
郷
122
41.0
32.8
21.3
18.9
23.0
17.2
3.3
18.0
小
畑
60
35.0
30.0
28.3
11.7
16.7
26.7
5.0
18.3
多
芸
56
46.4
28.6
-
8.9
19.6
12.5
1.8
28.6
日
吉
46
47.8
32.6
19.6
28.3
41.3
21.7
2.2
10.9
室
原
26
61.5
42.3
30.8
26.9
19.2
19.2
-
3.8
区
性別
年 齢 別
校 区 別
上
分
多
N
72
(13)
町の地域福祉は進んだと感じるか
「あなたは、町の地域福祉(ボランティア活動、地域の支え合い活動など)はこの5年間
に進んだと感じていますか」という設問に対しては、50.0%が「わからない」と回答してい
ます。
「非常に進んだ」
「やや進んだ」を合計した<進んだ>は12.6%、
「全く進んでいない」
「あ
まり進んでいない」を合計した<進んでいない>は34.6%となっており、<進んでいない>
が<進んだ>を22.0%ポイント上回っています。
<進んでいない>が高いのは、男性です。ボランティアの経験別では、現在参加している
人が<進んでいない>も<進んだ>も最も高くなっています。
図表6−13
町の地域福祉は進んだと感じるか
0%
性 別
ボランティア
(14)
20%
全
体 (N=804) 0.9 11.7
男
性 (N=374) 0.8 13.1
女
性 (N=423) 0.9 10.4
40%
29.0
80%
5.6
32.6
25.5
現在参加している
1.0
27.6
(N= 98)
以前に参加した
2.0 14.7
(N=251)
参加経験が無い
0.2 6.7 23.7
(N=431)
60%
100%
50.0
5.3
0.1 2.7
44.9
5.9
0.3 2.9
54.6
37.8
2.6
10.2
35.5
4.4
22.4
1.0
41.0
5.3
2.4
61.5
非常に進んだ
やや進んだ
あまり進んでいない
わからない
その他
無回答
0.2 2.3
全く進んでいない
養老町社会福祉協議会の認知度
社会福祉協議会を知っているかをたずねたところ、
「名前くらいは知っているが活動内容
は知らない」が40.8%、
「知っている」が30.1%、
「知らない」は27.0%という結果です。平
成20年に比べると、「知っている」は2.8ポイント高くなり、「名前くらいは知っているが活
全
動内容は知らない」が2.8ポイント低下しています。
図表6−14
養老町社会福祉協議会を知っているか
0%
別
平成20年 (N=787)
20%
40%
27.3
60%
43.6
80%
100%
2.5
27.0
2.1
体
26.6
性
平成25年 (N=804)
30.1
男
性 (N=374)
29.4
女
性 (N=423)
31.0
知っている
40.8
33.7
34.5
46.3
名前くらいは知っているが活動内容は知らない
73
2.4
20.8
知らない
無回答
1.9
(15)
民生児童委員の認知度
地域の民生児童委員を知っているかをたずねたところ、全体では「地域の民生児童委員も
活動内容も知らない」が45.3%を占めています。
「地域の民生児童委員も活動内容も知っている」が高いのは、性別では男性で、16.0%と
なっています。
図表6−15
民生児童委員の認知度
0%
20%
40%
60%
80%
100%
全
12.1
34.6
4.6
45.0
3.8
平成25年 (N=804)
12.7
33.1
5.7
45.3
3.2
48.7
2.1
体
平成20年 (N=787)
性
性 (N=374)
女
性 (N=423)
16.0
28.9
4.3
別
男
9.7
36.9
7.1
42.3
4.0
地域の民生児童委員も活動内容も知っている
地域の民生児童委員は知っているが活動内容はよく知らない
地域の民生児童委員は知らないが活動内容は知っている
地域の民生児童委員も活動内容も知らない
無回答
(16)
養老町地域包括支援センター
養老町地域包括支援センターを「知っている」は15.7%で、平成20年に比べると5.7ポイ
全
ント高くなっています。
図表6−16
養老町地域包括支援センター
0%
別
平成20年 (N=787)
20%
10.0
40%
20.3
60%
80%
67.6
100%
2.0
体
平成25年 (N=804)
性
男
性 (N=374)
女
性 (N=423)
15.7
12.0
19.1
25.1
25.4
57.1
60.4
24.8
知っている
名前くらいは知っているが活動内容は知らない
知らない
無回答
74
54.1
2.1
2.1
1.9
(17)
地域福祉を推進するために必要なこと
地域福祉を推進するために何が必要かをたずねたところ、「住民が気軽に参画し、利用で
きる地域ごとの福祉活動の拠点づくり」が42.8%と最も高くなっています。「福祉情報の提
供の充実」も30%以上の比較的高い率です。
性別にみると、男女とも同様の傾向にありますが、「福祉意識を高める広報・啓発の強化」
は男性が女性より5ポイント高く、「福祉情報の提供の充実」は女性が男性より8ポイント
高くなっています。
図表6−17
地域福祉を推進するために必要なこと(全体・性別、複数回答)
全 体 (N=804)
学校教育における福祉教
育の推進
29.1%
社会教育における福祉教
育の推進
わからない
無回答
21.5%
26.0%
39.0%
31.0%
42.8%
地域リーダーやコーディ
ネータの育成・配置
28.4%
31.0%
35.3%
住民が気軽に参画し、利
用できる地域ごとの福祉
活動の拠点づくり
性 (N=423)
24.3%
28.5%
福祉情報の提供の充実
女
29.7%
22.8%
福祉意識を高める広報・
啓発の強化
その他
男 性 (N=374)
43.5%
41.7%
19.8%
19.9%
19.5%
1.1%
1.3%
12.8%
13.6%
4.5%
4.4%
75
0.7%
14.4%
4.0%
2 住民意識調査(若年者)
◆調査の目的
小学生、中学生、高校生の若い人のボランティアの活動、福祉教育や福祉についての意識、
近所づきあいの状況などについて把握するため、アンケートを実施しました。
◆調査方法
区
分
調査対象者
抽出方法
小学生
町内の小学5年生
全数
中学生
町内の中学2年生
全数
高校生
大垣養老高校
生活福祉系列
(2・3年生)
調査方法
学校を通じて依頼
◆回収結果
区
分
配 布 数
有効回答数
小学生
273
272(99.6%)
中学生
268
268(100%)
高校生
75
71(95.9%)
616
611(99.2%)
計
76
調査期間
平成 26 年 11 月 18 日
∼12 月 9 日
学
(1)
校
学校別の回答者の割合は図表6−18のとおりです。
小学生が44.5%、中学生が43.9%、高校生が11.6%となっています(図表6−19)
。
図表6−18
学
校
0%
全
体 (N=611)
図表6−19
学
20%
12.1
40%
5.6
3.3
8.0
5.2
5.6
60%
4.7
80%
22.3
100%
21.6
11.6
養老小学校
広幡小学校
上多度小学校
池辺小学校
笠郷小学校
養北小学校
日吉小学校
高田中学校
東部中学校
大垣養老高校
年
0%
性
体 (N=611)
男
性 (N=294)
女
性 (N=317)
40%
60%
44.5
80%
100%
43.9
51.0
5.7
5.9
0.7
47.6
0.7
別
全
20%
38.5
40.4
小学5年生
(2)
性
中学2年生
10.4
高校2年生
10.7
高校3年生
別
小中学生は男性がやや高く、高校生は女性が94.4%を占めています。
図表6−20
性
別
0%
全
20%
体 (N=611)
60%
48.1
学 年 別
小学5年生 (N=272)
80%
51.9
55.1
中学2年生 (N=268)
高 校 生 (N= 71)
40%
44.9
52.2
47.8
5.6
94.4
男性
女性
77
100%
(3)
出生地(高校生のみ)
高校生の回答者のうち、養老町生まれの人は22.5%です。
図表6−21
出生地(高校生のみ)
0%
性
体 (N=71)
男
性 (N= 4)
女
性 (N=67)
40%
60%
22.5
80%
100%
76.1
25.0
1.4
75.0
別
全
20%
22.4
76.1
養老町
県内
1.5
県外
(注)選択肢「外国」も用意したが、回答はなかった。
(4)
家族構成
核家族である「2世代世帯」が52.7%、
祖父母等との同居世帯である「3世代世帯」が43.7%
を占めています。
図表6−22
家族構成
0%
全
20%
体 (N=611)
40%
60%
80%
52.7
小学5年生 (N=272)
3.4 0.2
43.7
50.0
100%
46.7
3.3
年 別
中学2年生 (N=268)
54.9
41.4
3.4 0.4
高 校 生 (N= 71)
54.9
40.8
4.2
性
男
性 (N=294)
女
性 (N=317)
51.4
43.9
53.9
2世代世帯
4.8
43.5
3世代世帯
78
その他の世帯
2.2
無回答
0.3
(5)
福祉について学んだ経験
中高生の98%以上、小学生の71.7%が福祉について学んだことが「ある」と答えています。
「ある」と回答した人にどのように福祉を学んだかをたずねたところ、「バリアフリー体
験」が67.6%と最も高く、
「高齢者との交流やボランティア」
「障がい者との交流やボランテ
ィア」も50%以上です。
図表6−23
福祉について学んだ経験
0%
全
20%
40%
体 (N=611)
60%
80%
100%
86.4
小学5年生 (N=272)
13.6
71.7
28.3
年 別
中学2年生 (N=268)
98.1
1.9
高 校 生 (N= 71)
98.6
1.4
性
男
性 (N=294)
女
性 (N=317)
82.7
89.9
ある
図表6−24
17.3
10.1
ない
福祉をどのように学んだか(複数回答)
単位:Nは人、他は%
N=528
80%
67.6
60%
56.1
51.1
40%
27.7
27.8
32.0
20%
保育体験
当事者の体験を聞
くこと
教科書の補助教材
等
す、アイマスクなど ︶
災害支援ボランテ
ィア
その他
23.6
35.9
18.5
4.6
32.8
41.5
6.7
6.2
-
中学2年生
263
73.0
61.6
17.9
45.6
24.7
79.8
8.4
1.5
0.4
生
70
82.9
54.3
90.0
25.7
57.1
94.3
14.3
2.9
-
男
性
243
48.1
56.4
13.6
24.7
23.0
59.7
7.8
3.3
0.4
女
性
285
62.8
46.7
39.6
30.5
39.6
74.4
9.1
3.5
-
高
校
79
無回答
障がい者との交流
やボランティア
195
分
バリアフリー体験︵車い
高齢者との交流や
ボランティア
性
別
0.2
小学5年生
区
学
年
別
3.4
N
0%
8.5
(6)
福祉教育による意識の変化
福祉教育を学んだことで82.0%の人が福祉についての意識が「変わった」と答えています。
どんな福祉教育が意識を変えたかをたずねたところ、学んだ内容と同様に「バリアフリー
体験」
「高齢者との交流やボランティア」
「障がい者との交流やボランティア」が高くなって
います。特に、「障がい者との交流やボランティア」の効果は高くなっています。
図表6−25
福祉について学んだ後の意識の変化
0%
全
20%
40%
体 (N=528)
学 年 別
78.5
中学2年生 (N=263)
82.9
高 校 生 (N= 70)
性 別
性 (N=243)
女
性 (N=285)
100%
16.3
0.9
0.8
19.0
1.5
1.0
0.8
0.8
15.6
88.6
11.4
77.0
21.4
86.3
変わった
図表6−26
80%
82.0
小学5年生 (N=195)
男
60%
11.9
変わらなかった
その他
1.2
0.4
0.7
1.1
無回答
意識を変えた福祉教育(複数回答)
N=433
単位:Nは人、他は%
60%
43.6
51.7
47.1
40%
18.5
20%
17.6
15.7
4.8
保育体験
当事者の体験を聞く
こと
教科書の補助教材等
災害支援ボランティ
ア
その他
無回答
20.3
39.9
5.2
2.6
29.4
37.3
5.2
1.3
1.3
中学2年生
218
51.8
52.3
12.8
29.4
4.1
59.2
3.7
0.9
0.5
生
62
72.6
46.8
71.0
12.9
22.6
61.3
8.1
1.6
-
男
性
187
36.9
52.4
6.4
16.6
13.9
44.4
4.8
0.5
0.5
女
性
246
48.8
43.1
27.6
18.3
17.1
57.3
4.9
1.6
0.8
高
校
80
バリアフリー体験︵車い
障がい者との交流や
ボランティア
153
分
す、アイマスクなど ︶
高齢者との交流やボ
ランティア
性
別
0.7
小学5年生
区
学
年
別
1.2
N
0%
(7)
東日本大震災後に大切だと思うようになったこと(小中学生)
「平成23年3月11日の東日本大震災以前と現在を比べて、どのようなことが大切だと思う
ようになりましたか」という設問に対しては、
「自分のことは自分で守る」
「家族や親族との
つながり」が70%以上と高くなっています。
図表6−27
東日本大震災後に大切だと思うようになったこと(小中学生、複数回答)
N=540
単位:Nは人、他は%
100%
80%
74.4
70.7
60%
47.4
46.3
40%
29.8
14.1
20%
2.6
0.4
自分のことは
自分で守る
家族や親族と
のつながり
友人や知人と
のつながり
地域住民との
つながり
ボランティア
等の社会貢献
住民と行政と
の協働
特に変化はな
い
その他
無回答
学
年
別
小学5年生
272
75.0
69.9
42.6
43.4
24.6
9.6
1.5
1.1
0.4
中学2年生
268
73.9
71.6
50.0
51.5
35.1
18.7
3.7
1.9
0.4
性
別
男
性
290
71.0
66.6
43.4
43.4
22.8
11.7
3.4
1.4
0.3
女
性
250
78.4
75.6
49.6
52.0
38.0
16.8
1.6
1.6
0.4
区
(8)
1.5
N
0%
分
いじめや暴力を受けた経験(高校生)
これまでにいじめや暴力を受けた経験については、
「いじめを受けたことがある」が14.1%
(10人)、「大人から暴力をうけたことがある」が4.2%(3人)となっています。
図表6−28
いじめや暴力を受けた経験(高校生、複数回答)
全
体 (N=71)
0%
いじめを受けたこと
がある
大人から暴力を受け
たことがある
とくにない
50%
100%
男 性 (N= 4)
0%
50%
14.1
女
100%
25.0
4.2
81
50%
100%
4.5
75.0
(注)選択肢「その他」も用意したが、回答はなかった。
0%
13.4
-
83.1
性 (N=67)
83.6
(9)
障がいを理由とする差別や偏見
「世の中には、障がいがある人に対して、障がいを理由とする差別や偏見があると思いま
すか」という設問に対しては、「あると思う」「少しはあると思う」を合計した<あると思
う>が79.9%を占めています。<あると思う>は中学生では87.7%、高校生では94.4%です。
図表6−29
障がいを理由とする差別や偏見
0%
全
20%
40%
40.3
体 (N=611)
学 年 別
性 別
女
性 (N=317)
38.4
59.2
36.4
42.6
少しはあると思う
14.3
0.7
5.2 5.6
1.5
1.4
14.3
42.0
ないと思う
1.0
9.0
4.2
35.2
38.4
あると思う
(10)
16.5
49.3
高 校 生 (N= 71)
100%
10.1
41.9
中学2年生 (N=268)
性 (N=294)
80%
39.6
26.5
小学5年生 (N=272)
男
60%
2.0
8.8
6.3
わからない
9.1
無回答
近所づきあい
近所づきあいの程度は、
「あいさつをする程度のつきあい」が66.3%を占めています。
「家
を行き来するつきあい」「立ち話をする程度のつきあい」の比較的濃いつきあいは23.9%と
なっており、年齢が上がるにつれて低くなります。
図表6−30
近所づきあい
0%
全
体 (N=611)
20%
8.0
学 年 別
性 別
小学5年生 (N=272)
10.3
中学2年生 (N=268)
7.1
高 校
生 (N= 71)
2.8
男
性 (N=294)
10.2
女
性 (N=317)
6.0
40%
15.9
60%
80%
100%
66.3
20.2
61.4
12.7
68.7
11.3
7.7
0.4
12.9
72.6
6.3
家を行き来するつきあい
立ち話をする程度のつきあい
あいさつをする程度のつきあい
ほとんどつきあいはない
無回答
82
0.4
9.9
59.5
15.1
0.3
11.2
76.1
16.7
9.5
0.7
(11)
養老町は住みやすいか
「とても住みやすい」
「どちらかといえば住みやすい」を合計した<住みやすい>は68.7%
となっており、年齢が上がるにつれて低くなります。
図表6−31
養老町は住みやすいか
0%
全
20%
体 (N=611)
40%
60%
37.6
31.1
100%
22.7
学
50.7
小学5年生 (N=272)
80%
27.9
5.6 1.8 1.1
17.3
3.7 0.4
年
別
32.1
中学2年生 (N=268)
高
校
8.5
生 (N= 71)
性
性 (N=294)
女
性 (N=317)
25.4
23.1
42.3
45.2
16.9
27.9
19.4
4.5 3.4 1.1
2.8
4.2
4.8 2.0 0.7
別
男
35.8
(12)
30.6
34.1
25.9
6.3 1.6
とても住みやすい
どちらかといえば住みやすい
どちらともいえない
どちらかといえば住みにくい
とても住みにくい
無回答
1.6
1年間に参加した地域活動
この1年間に参加した地域の活動としては、
「子ども会活動の手伝い」が71.5%と最も高
く、「お祭り」「地域の運動会」も60%以上です。
図表6−32
1年間に参加した地域活動(複数回答)
単位:Nは人、他は%
N=611
100%
80%
71.5
66.3
69.1
60%
36.8
40%
13.3
20%
8.2
1.1
2.8
その他
無回答
23.2
39.7
26.8
1.5
0.4
9.0
15.3
42.2
14.2
1.1
1.1
生
71
5.6
15.5
54.9
14.1
35.2
25.4
7.0
5.6
5.6
-
18.3
男
性
294
76.2
70.4
72.4
12.2
6.5
6.1
19.7
35.7
23.8
2.4
1.7
女
性
317
67.2
62.5
65.9
14.2
15.5
10.1
16.1
37.9
14.2
-
3.8
N
地域のスポー
ツクラブ
2.9
11.6
83
地域の廃品回
収やバザー
4.4
13.4
校
公園や道路の
清掃
12.9
69.8
保育所などの行事︵夏
72.1
72.8
高
障がい者施設
などでの行事
地域の老人ホ
ームなどの行
事
お祭り
73.2
79.5
祭り、バザーなど︶
地域の運動会
80.9
268
分
子ども会活動
の手伝い
272
中学2年生
区
性
別
18.8
17.8
小学5年生
0%
学
年
別
11.1
(13)
ボランティア活動に参加したことがあるか
ボランティア活動に「参加している」のは28.5%です。「以前に参加したことがある」は
30.0%で合計したボランティア活動<経験者>は58.5%となっています。
図表6−33
ボランティア活動に参加したことがあるか
0%
全
20%
学 年 別
体 (N=611)
28.5
小学5年生 (N=272)
28.7
中学2年生 (N=268)
60%
80%
30.0
36.6
性 別
性 (N=294)
27.9
女
性 (N=317)
29.0
3.3
2.2
48.2
36.2
男
100%
38.3
21.0
26.1
高 校 生 (N= 71)
(14)
40%
3.7
34.0
40.8
5.6
16.9
25.2
2.7
44.2
34.4
32.8
3.8
参加している
以前に参加したことがある
参加したことがない
無回答
ボランティア活動の参加意向
「ぜひ参加したい」は11.8%です。これに「友人などが一緒なら参加したい」
「時間がで
きたら参加したい」「機会があったら参加したい」を加えた<参加意向>は87.1%です。
図表10
ボランティア活動の参加意向
0%
全
20%
学
体 (N=611)
11.8
小学5年生 (N=272)
12.9
40%
60%
34.4
80%
18.5
40.4
22.4
16.5
100%
3.3
21.0
8.8
0.8
4.8 4.4
年
別
中学2年生 (N=268)
高 校 生 (N= 71)
性
性 (N=294)
女
性 (N=317)
30.2
18.3
9.9
17.9
26.8
36.4
25.0
2.6
28.2
17.0
13.8
18.3
19.0
4.8
7.0
11.9
1.5
1.4
1.0
別
男
9.0
13.6
32.5
19.9
25.6
1.9 6.0 0.6
ぜひ参加したい
友人などが一緒なら参加したい
時間ができたら参加したい
機会があったら参加したい
参加できない
参加したくない
無回答
84
(15)
ボランティア活動に参加できない理由
ボランティア活動に参加できない、参加したくない理由をたずねたところ、
「興味や関心
がないから」が半数を占めています。
図表6−34
ボランティア活動に参加できない理由
0%
全
20%
体 (N=74)
40%
50.0
学 年 別
小学5年生 (N=25)
性 別
(16)
女
性 (N=25)
4.0
40.0
59.1
2.3
100%
1.4 4.1 5.4 8.1 1.4
24.3
12.0
高 校 生 (N= 5)
性 (N=49)
80%
5.4
28.0
中学2年生 (N=44)
男
60%
18.2
4.0
2.3
2.3 4.5 11.4
80.0
46.9
4.0
8.0
20.0
6.1
56.0
24.5
4.0
4.1 6.1
4.0
24.0
10.2
2.0
4.0
4.0
4.0
興味や関心がないから
機会がないから
時間がないから
気恥ずかしいから
活動の内容や方法がわからないから
自分の生活のことで精一杯だから
その他
無回答
養老町社会福祉協議会を知っているか
社会福祉協議会の認知度は、「名前も活動内容も知っている」は2.9%にとどまっており、
「名前も活動内容も知らない」が50.1%を占めています。
図表11
養老町社会福祉協議会を知っているか
0%
20%
全
学
2.9
小学5年生 (N=272)
3.7
中学2年生 (N=268)
1.9
高
生 (N= 71)
4.2
男
性 (N=294)
2.7
女
性 (N=317)
3.2
60%
80%
45.2
50.1
47.1
48.2
100%
1.8
1.1
年
体 (N=611)
40%
別
校
42.2
53.7
49.3
性
40.5
43.7
54.8
2.2
2.8
2.0
別
49.5
名前も活動内容も知っている
名前は聞いたことがあるが活動内容はよく知らない
名前も活動内容も知らない
無回答
85
45.7
1.6
第7章
1
(1)
地域座談会
地域座談会の概要
地域座談会の趣旨
地域福祉計画の見直しにあたり、地域福祉の主役、推進役となるの地域の方々が、地域
の福祉課題を出し合い、共有し、自らその解決策を共同作業によって考えてもらう場と
して地域座談会を開催しました。
(2)
地域座談会の日程
地域座談会は、日ごろから地域福祉活動に取り組む社会福祉協議会10支部の協力を得
て実施しました。笠郷支部を皮切りとして、平成26年7月16日から平成26年8月22日に
わたり開催しました。
地域座談会の日程
支部名
(3)
期
日
曜日
時
間
場
所
人
数
笠
郷
平成 26 年7月 16 日
水
19:00∼20:30
笠郷自治会館
33人
日
吉
平成 26 年7月 19 日
土
19:00∼20:30
日吉公民館
33
室
原
平成 26 年7月 20 日
日
19:00∼20:30
日吉公民館 室原分室
22
養
老
平成 26 年7月 23 日
水
13:30∼15:30
養老公民館
27
上多度
平成 26 年7月 25 日
金
9:00∼11:00
上多度自治会館
13
池
辺
平成 26 年7月 30 日
水
19:30∼21:00
池辺公民館
22
広
幡
平成 26 年7月 31 日
木
19:00∼20:30
広幡公民館
20
高
田
平成 26 年8月4日
月
9:30∼11:30
高田公民館
28
小
畑
平成 26 年8月8日
金
13:30∼15:30
小畑公民館
11
多
芸
平成 26 年8月 22 日
金
19:00∼20:30
多芸公民館
34
地域座談会の進め方
座談会の進行は町健康福祉課が行い、社会福祉協議会支部長等のあいさつ、地域福祉計画
策定の説明、地域座談会のねらいと進め方の概略説明を行いました。
その後、グループごとに、町職員または社会福祉協議会職員が具体的な進め方を説明しな
がら、それぞれがカードに地域の課題を記入し、内容別にまとめ、さらにその課題について
同様にまとめ・検討するという、参加者が主体となって進める形式で行いました。
86
2 地域座談会からみる課題と解決策
(1)
子どもに関すること
子どもに関する課題としては、「地域での交流」「安全な遊び場、外での遊び」「子どもど
うしの交流」「インターネット等の利用」「子育て支援」「登下校の安全」「少子化」「子ども
会」などがあがっていました。
◆地域での交流
子どもと地域とのつながりが薄れ、子どもの名前や顔がわからない、地域の子どもを叱
ることができなくなっています。三世代交流、老人クラブと子ども会で交流等を通じてつ
ながりを築いていくことが提案されています。
◆安全な遊び場、外での遊び
子どもが安全に、安心して遊べる場として公園の充実を望む声があります。特に、ゲー
ムなど屋内での遊びが多く、屋外で遊ぶ子どもが減っているという指摘があり、体力の低
下を危惧する声があります。
◆子どもどうしの交流
子どもの減少に加え、一人で遊ぶことが多くなり、遊びや地域行事を通して、子ども同
士のつながりを築く機会が少なくなってきています。コミュニケーション能力を培うこと
や、社会性を育むためにも、子ども同士の交流の機会を増やしていくべきという意見が出
されています。
◆インターネット等の利用
インターネット、携帯電話、スマートフォンの利用については、インターネット等によ
るいじめや子どもを巻き込んだ犯罪などが各地で発生しており、情報モラル教育の充実が
求められます。
◆子育て支援
子育て支援の充実として、子育て中の親子が気軽に集える場の充実、留守家庭児童教室
の充実、経済的な支援等を求める声がありました。
87
◆登下校時の安全
子ども達が登下校時に事故や事件に巻き込まれないよう、通学路の危険箇所の改善や地
域住民による見守り体制の充実を求める意見が出されました。
◆少子化
少子化を危惧する意見が出され、その解決策として企業誘致など若者の働く場の確保
や、子育て経費の軽減、婚活などの提案が出されました。
◆その他
そのほか、少子化社会における子ども会のあり方、家庭(親)の子育て力の向上、ラジ
オ体操の参加促進などの提案がありました。
■子どもに関する主な課題と解決策の例
課
◆地域での交流
題
解決策の例
・子どもの顔や名前がわからない
・大人の方から声をかけてあいさつする
・近所の人とのつながりがない
・交通当番の際に話しかける
・近所の子どもの顔や名前はわかる ・合同でイベントを企画する
が、ちがう子ども会の子の顔や名 ・集会場を開放して、子どもやお年寄りが自由に利
前がわからない
用できるようにする
・3世代交流の場が無い
・地域での三世代交流の場がほしい
・子どものあいさつが少ない
・学校の活動に住民が参加できるようにする
・コミュニティースクール
・施設などに幼稚園児や保育園児が訪問する
・地域の方が地域の子どもを叱るこ ・老人クラブと子ども会で交流を持てるよう考える
とのできる環境になっていない
・耕田を使ったさつまいも作り。教えてもらったり、
・地域内で赤ちゃんが誕生されても、
一緒に食べながらおしゃべりできる
順調に育ってみえるかなどの声か ・学校と老人会が連携して子育てを考え、活動する
けをしたことがない
・子どもの交流を広げるには親の交流を広げること
・三世代交流を通じて、子どもが命
を大切にする活動をしてほしい
・町内の行事に参加しない人が多い
◆安全な遊び場、 ・外での遊び場がない
外での遊び
も大切なので、親の交流の場を増やす
・子どもが参加しやすいテーマの行事を企画し、遊
びながら参加を促す
・区長、先生、PTA、駐在などによる地域安全パ
・以前は屋外に地域の大人がいたの
で外で遊ぶことができた
トロールを月に1度くらい実施
・地域で子どもたちを見守り、声かけをしたり、叱
・外で遊ぶ子どもを見かけない
ったりする
・子どもたちの遊び場がなくなって ・空地を利用して、ミニ遊園地を整備
いる。公園の遊具を充実させたい ・遊具の設置
が、管理費がかかる
・桜の里の近くに土地を確保
・子どもと年配者の交流の場、交流 ・学校の空き教室で高齢者が活動をする
の仕方
・生活の中で子どもと年配者のコミュニティを形成
・公園の遊具の整備不良が気になる
88
する
課
題
解決策の例
・半年に一度ぐらい小中学生が集ま ・公園を作って交流の場にする
・地域クラブ活動に参加する
るイベントがほしい。
・帰宅しても親が不在な子も多い
・スポーツ少年団や運動会への積極的な参加
・ゲームで遊ぶ子が多く体力が低下 ・子どもを室内から外へ連れ出す機会を工夫する・
子どもたちが自分で行ける範囲内で、子どもたち
している
・子どもたちがスポーツに関心がな
が楽しめるような行事を開催する
・ローラースケートやバスケットボールなどができ
い
る舗装された安全な広場をつくる
・子どもが遊べる場所があれば、子ども同士のつな
がりも深くなる
◆ 子 ど も ど う し ・家の中で一人か兄弟と遊ぶことが ・子ども会行事で三世代交流ができるものを企画す
の交流
る
多い
・子どもたちと地域住民の交流の場 ・神社に桜などを植え、地域住民の交流の場にする
が少ない
・三世代活動に子どもを参加させ、子どもだけの活
・子ども会の中での親同士、子ども
動を質・量ともに増やす
同士のつながりはあるが、それ以 ・スポーツ少年団や部活を推進して仲間づくりをす
外の子どもや近所の方とのつなが
る
りが少ない
・子どもの減少により、子ども同士
のコミュニケーションが劣化
・子どもが少なく、行事ができない
・近所や同年の仲間が少なく、子ど
も同士のつながりが薄い
・子供同士の遊び相手がいない
◆ イ ン タ ー ネ ッ ・大人も子どももネットに依存しす ・親が子どもにしっかりと話をして、危険性がある
ト等の利用
ことをわかるような教育をすることが大事
ぎ
・学校の案内に、参観の折、スマホ ・家庭で使用ルールを決める
・親がフィルタリングなどの安全使用対策を徹底す
の使用禁止を示してほしい
・子どもが携帯電話でトラブルに巻
る
き込まれる事例がある。親として
何ができるか
・子どもがスマートフォンやゲーム
機で知らない人と交流することへ
の不安
◆子育て支援
・北部への設立後、中部にも設立
・地域子育てセンターの充実
・守家庭児童教室を4年生までに上 ・塾に代わる地元ボランティアによる勉強支援
・医療費の無料化
げてほしい
・留守家庭児童教室のスペースがな ・給食費の無料化
・幼稚園から中学まで給食費を無料化
い
・子育て支援が小地域単位で行える ・2人目、3人目出産の報奨金
・児童福祉を拡大し、子育て優先の施策を
といい
・未就園児をもつ母親への支援が不 ・子育て支援の活動団体への助成
・小地域で相談できる場や機会づくり
足している
・子育て支援として、いつでも集ま ・保健師に出張してもらう
・子育てサロンのような役割を保育園にしてもらう
れる場や人がほしい
・学校と地域ボランティアの方の関 ・高齢者よりも子どもを大事にする方向で考えたい
係を結ぶことがむずかしい
・町による子ども手当の支給
89
課
題
解決策の例
・定員の関係で地元の保育園に入園
できないことがある
・水路にフタをしたり、フェンスをつくる
◆ 登 下 校 時 の 安 ・通学路に水路があって危険
全
・変質者などへの対応
・看板を作成してドライバーに訴える
・自転車用道路がない
・地域住民が協力して登下校を見守る
・分離帯のない道路でも通勤ラッシ ・現在行っている下校時のシルバーパトロールを引
ュ時などにむりやり対面通行して
くる
き続き実施する
・親が月に一度は児童と一緒に登下校して危険を回
・親が地域任せになっている
避するだけでなく、スキンシップも深める
・地域の子どもの見守り体制が不十 ・点滅信号をつける
分
・通学路の点検を地域、学校、親子などと一緒に早
・通学時、横断歩道のないところを
通らなければならない
急に行う
・横断歩道を作る
・地域の子どもたちの見守り活動を ・危険個所に立って、声掛け運動をして注意を促す
進める
・見守り活動に参加しやすいよう、保険体制や支援
・地区の通学路、バスの時刻など、
見守りのための情報が少ない
の確立
・若い世代にもっと働きかける
・子どもの登下校時の協力について ・安全マップ作成
もっと参加を呼びかけたい
・孫がいる高齢者に見守りをしてもらう
・子どもの見守り方を地域で考える ・問題がありそうな人を区長に知らせる
必要がある。うまく全員参加でき ・保護者の当番制による見守りの徹底
ないか
◆少子化
・見守り隊の強化
・見守りたいが責任問題が課題
・通学路に色をつける
・小学生下校時のパトロール
・柵の設置
・通学時の事故が心配
・通学路の見直し
・子どもが少ない
・企業誘致で人口を増やす
・子どもがだんだん少なくなり将来 ・若者の働く場を確保し、都市部への流出を防止
・同居家族の優遇制度をつくり、若者の流出を防
が不安
・若い男性が結婚することがむずか
ぐ・婚活を推進し、晩婚化を解消
しくなっていて、特に家を継ぐ者 ・一人目の子どもから助成金を出す
・婚活推進
の独身率が高い
・教育費の無料化
・若年層が結婚しない
・養老町内での就職者への特典付与
・少子化対策は住みよい町づくりが基本なので、町
の美化、活性化をそれぞれ単独の課題としてだけ
でなく統合的に考える
・子育て予算の確保
・空き家バンク
◆子ども会
・学校を中心にまとまって取り組む
・子ども会の運営方法
・子ども会が単体で企画、運営して ・親の意識を変える
・子ども会行事に地区の住民も参加しやすい雰囲気
いくのが困難
・子ども会のイベント企画や上手な
をつくる
運営についての知識や経験や保護 ・子ども会、育成会単独の活動でなく、各種団体と
連携して活動する
者にない
・塾や部活優先のため、子ども会に ・町内行事を育成会と共催してバーベキュー大会を
行っている
参加してもらえない
90
課
題
解決策の例
・子ども会行事のマンネリ化
・子ども会がひとつにまとまる
・地域行事への中学生の参加者が少 ・親が連れていき、積極的に行事に参加する
なすぎる
・祭りに参加する子どもが少ない
◆親の問題
・母親も働きに出ている人が多く、 ・親を集めて勉強会を開く
・親の教育からやり直し、親自身に問題意識を持た
家でしつけができない
・よその子を叱ることができない
せる
・親と先生、親同士のコミュニケー ・親が仕事をしている間、祖父母や地域のお年寄り
と関わるようにする
ションがうまくとれない
・親と学校の関係が昔と大きく変わ
っている
・お金で子育てをなんとかしようと
他人任せ
・家で手伝いをしない
◆ラジオ体操
・夏休みのラジオ体操への参加が少 ・ラジオ体操の基本を学校できちんと教える
・ラジオ体操後に草取りを5分間行っていて、全員
ない
・夏休みラジオ体操に参加する子ど
参加している
もが高学年になるほど気合が入っ ・中学生の親もラジオ体操に1度くらい順番で参加
するようにしてはどうか
ていない
・夏休みラジオ体操に参加している
中学生に、立ってボーっとしてい
るだけの子が多い
・夏休みのラジオ体操実施日が限ら
れている。もっとあってもよいと
思う
◆その他
・学校に行って児童生徒に昔のこと ・幼稚園や小学校に祖父母参観を復活させ、三世代
を教えたい、関わりたいという高
交流を活発化させる
齢者がとても多い
・祖父母参観を行ってほしい
・食育向上事業
・不登校の解消
・親との同居家族が少ない
・行政の区割りを再考できないか
・子どもの貧困は全国では6人に1
人とのことだが当地域ではどうか
・全国的な問題であり、地域で解決はしづらい
・小学校区が分かれているので地域
活動がやりづらい
・東部地区の小学生の通う学校が、 ・学区をまとめる
日吉、養北、養老小となぜ同一に ・学校区で子ども会を分ける
・今の地区について思うことのアンケートを実施す
ならないのか
・多芸東部の子ども会や学校区など
がバラバラで運営しづらい
・小学校区の分け方がわからない
・子どもが集会等でマナーを守らな
いのを親が注意しない
・道徳教育の場が少ない
91
る
(2)
障がいのある人に関すること
障がいのある人に関する課題としては、「障がい者理解」「障がい者についての情報」「障
がい者の社会参加」などがあがっていました。
◆障がい者理解
障がいについての理解が十分でないことなどから、
依然として障がいについての偏見が
あります。また、接し方がわからない、どのような支援をすればよいかわからないという
意見があります。必要な知識を学ぶとともに、交流を通して相互理解を深め、言葉をかけ
ていくことが提案されていました。
◆障がい者についての情報
地域の障がい者に関する情報については、個人情報保護法が壁になっているがが、今後、
緊急時、災害時等で支援が必要になる場合が考えられることから、ある程度の情報公開が
必要ではないかという意見がありました。
◆障がい者の社会参加
障がい者の社会参加に関する課題としては、働く場所がないこと、車いす駐車場の確保
などがあげられていました。一般就労できる場の確保やバリアフリーの推進が求められま
す。
◆その他
そのほか、相談、早期療育、各種障害福祉サービス、経済的支援などの充実が課題とし
てあげられていました。
92
■障がいのある人に関する主な課題と解決策の例
課
◆障がい者理解
題
解決策の例
・心の障がいの理解
・障がい者に対して偏見がある
・第三者にはわからない
・障がいのある人に対する温かい環
境づくりが必要
・
「かわいそうだ」という見方以上に
進んでいかない
・名簿はわかっているが。まだ声か
けをしたことがない
・障がい者の方を手助けする態度を
養う指導者がほしい
・情報不足で、どういう支援をすれ
ばいいのかわからない
・受け入れるための勉強会
・正確な現状や、当事者および関係者の立場で考え、
できる対応からまず着手する
・障がい者の交流の場を増やす
・温かい言葉をかける努力をする
・出会ったら優しく声をかけ、言葉を交わす
・特別ではなく、普段どおりに接していく
・役場の方で情報提供をする
◆ 障 が い 者 に つ ・障がい者がどこにいるのかわから ・民生委員の地域マップに記入する
・要援護者の情報共有
いての情報
ない
・区長、民生委員への個人情報開示
・障がい者の状況が把握できない
・個人情報保護法が壁になっている ・障がい者が自己申告できるような雰囲気づくり
・精神障がいについて把握されてい ・集金や配達以外での見守り方法の考慮
るのか
◆ 障 が い 者 の 社 ・障がい者が働ける場が少ない
・受入れ先の限度やルールの改善
・公共施設にエレベータの設置などバリアフリー化
会参加
・障がい者に社会参加の場を
・店の駐車場に障がい者用駐車場を
多く作ってほしい
・車いすの方が安心して歩ける町づ
くり、歩道づくりができないか
◆相談
・どこに相談したらいいかわからない ・地域包括支援センターで相談を受ける
・ひとり暮らしの障がい者が孤独死 ・共助には限界があるので、公助という支援
・相談できる場所をつくる
の危険にさらされる
・精神障がいが相談できるサポート
体制
◆その他
・身障協会のイベント開催時におけ ・役場、シルバー人材センターで人材不足を解決す
る準備等の人員不足
る
・経済的に生活ができない
・各区に2人以上の福祉委員を置く
・ことばの教室の紹介
・福祉作業所の紹介
・3歳児健診で言葉の遅れを発見し、
健診の大切さを感じた
・ことばの教室を利用するなど、障
がいのある児童への早期療育
・高齢者で障がいのある人が多く見
られるようになり、家族だけでは
費用の問題もあって世話できない
・ヘルパーなどの守秘義務の意識を
あまり感じられない
・障がいの人のグループホームがない
93
(3)
高齢者に関すること
高齢者に関する課題として、「高齢者の居場所・交流の場」「介護」「高齢者世帯の生活支
援」「移動・交通手段」などがあげられています。
◆高齢者の居場所・交流の場
「ふれあいいきいきサロン」など高齢者の居場所・交流の場については、いずれの地域
においても多数の意見がありました。新たなサロンの開設、既に開催されているサロンに
ついては、参加者の増や活性化を図るための内容の充実があげられました。そのための、
声かけ、元気な高齢者の活用、拠点づくり等が提案されています。
◆介
護
介護は超高齢社会における最大の課題の一つです。特に、今後さらに増加すると予測さ
れる認知症については、GPSの利用、ケアマネジャーへの相談などがあげられています。
ひとり暮らしや老老介護の増加に対して、公的なサービスの利用はもちろん、地域におい
ても、あらかじめ情報を把握し、見守り、支援していくことが必要です。
◆高齢者世帯の生活支援
ひとり暮らしの高齢者や高齢夫婦世帯など高齢者のみの世帯が多くなってきており、安
否確認や緊急時の対応が課題としてあげられていなす。また、買い物支援、配食サービス
などの生活支援サービスが求められています。地域住民、福祉委員、民生委員児童委員等
による見守りが提案されていました。さらに、空き家を活用した店舗、移動販売などもあ
げられていました。
◆移動・交通手段
移動・交通手段については、オンデマンドバスに関する意見が多数出されています。定
期運行、利用の簡便化、利用時間の延長に対する要望、利用方法を知らない高齢者への利
用説明や体験乗車などの実施が提案されていました。
◆老人会のあり方
老人会(老人クラブ)については、参加者の固定化・減少、活動の低迷等が課題として
あげられており、より魅力ある活動が求められていると言えます。また、活動場所となる
94
集会所等が2階にあることから、バリアフリー化を求める声がありました。
◆介護予防・健康づくり
介護予防・健康づくりのための取り組みを求める声があります。ラジオ体操では、みん
なで声をかけあって参加を促す意見がありました。
◆高齢者パワーの活用
高齢者パワーの活用として、元気な高齢者にボランティアに参加してもらうことが提案
されていました。
■高齢者に関する主な課題と解決策の例
課
題
解決策の例
◆ 高 齢 者 の 居 場 ・いきいきサロン運営費が出てこない
所・交流の場 ・いきいきサロンに参加してもらうには
・サロン的な場所がない
・高齢者の憩いの機会や場所が少ない
・高齢者が気楽に集まってお茶をすると
ころがない
・地域住民の高齢化による各種活動の継
続の検討および代替方法の検討
・近所付き合いが薄い
・高齢者の顔、氏名、年齢などがわから
ない
・区の集会所が狭く、高齢者のコミュニ
ケーションの場がない
・高齢者世帯で跡継ぎがいないために地
区行事に参加できない世帯がある
・レクリエーションに参加する高齢者が
少ない
・回覧をまわしてほしくないなど、ひと
り暮らしで付き合いを拒否する人が
いる
・アパートの住民情報がまったくわから
ず、役場も個人情報は教えられない
・高齢者の地域参加率が悪い
◆介護
・老人会といきいきサロンで解決
・集う場所をつくる
・サロン活動内容を充実し、誰でも参加できる
雰囲気づくりをする
・サロン開設に向けた良好な雰囲気づくり
・世話をする人を見つける
・元気な高齢者の活用
・積極的に行事などに参加して、地区の住民の
顔を覚える
・近所や地域の人による声かけ
・集会所の建設
・高齢者対象の自主サークルやクラブの育成
・コミュニティ意識の醸成と地区文化を伝承す
るための各種行事の開催および拠点施設の整
備
・公民館あるいは地区ごとでサロンなどを開催
・高齢者の仲間づくりが大切
・高齢者がお互いに声かけ運動をする
・アパートの住民情報を役場はできるかぎり公
表する
・ケアマネジャーの指示を仰ぐ
・介護方法がわからない
・認知症が増えてきているが、外に知ら ・GPSの利用
れたくないという人が多く、どうした ・地区が情報を把握し、何かあったときの情報
源になるようにする
ら良いのかわからない
・ひとり暮らし高齢者の認知症への対応
・老老介護になりつつある
・老老介護に不安を感じる
・子どもが親の面倒をみるという意識が
薄い
95
課
題
解決策の例
◆ 高 齢 者 世 帯 の ・ひとり暮らし世帯、高齢者のみの世帯 ・自治会で地区毎に把握する
生活の支援
が増えてきた
・郵便配達員や新聞配達員に依頼して、ポスト
・ひとり暮らし高齢者の安否確認
に入れるのではなく本人に会うようにしても
・非常時の連絡方法
らう
・ひとり暮らし高齢者の急病時などの連 ・地域住民全体での見守り
絡方法
・隣近所との助け合い
・同じ地区でもひとり暮らしの高齢者は ・ITや電話による連絡方法の促進をモデル地
わからない
域から始める
・地域によっては限界集落になりつつあ ・各地区で福祉責任者をつくる
る
・民生委員との連絡
・孤独死対策が必要
・地域の老人会の方が知っていると思うので、
・日中独居が多く、何かあったときに助
地区の寄合のときに日頃から気にかける
けをもとめられない
・警察にパトロールをお願いする
・ひとり暮らし高齢者の見守り、家庭訪 ・見守りを多くの目でと考えると福祉委員が必
問
要
・ひとり暮らし高齢者が多く、団体やサ ・民生委員を増やす
ークルなどの集まりに参加しない
・1日1回確認の電話をする
・ひとり暮らしの方に月に一度ぐらいは ・テレビ電話の活用
声かけをしたいが、配食サービスや友 ・閉じこもりや敬老会に出てこない人を地域で
愛活動時しか機会がない
調査しあい、それを繰り返し行う
・民生委員として災害時にひとり暮らし ・毎年、ひとり暮らしや高齢者世帯の名簿を見
の方たちへの誘導の仕方はどうすれ
返す
ばよいのか
・高齢者の見守りボランティア
・身内がいない人の買物
・隣近所の協力
・振込先が遠い
・見守り協力ネットワークづくり
・近くにコンビニがないので不便
・空き家を使って定期的にお店を開く
・坂道が多い、交通手段がないなど、ひ ・移動スーパーなど移動式の店
とり暮らし高齢者が外出するのが困
難
◆移動・交通手段 ・高齢者にとって交通の便が悪い
・自動車が運転できなくなったときに生
活できなくなる
・バスの利用法がわからない
・バスが病院まで行けば利用者が増える
のに
・施設の近くにオンデマンドバスの停留
所を
・自動車を運転している高齢者の判断が
遅く危険
・オンデマンドバス利用の簡便化
・オンデマンドバスの定期運行化
・オンデマンドバスの使用法改善
・バスのダイヤのパンフレットを作成して配布
・バスのルートおよびダイヤの見直し
・オンデマンドバスの費用対効果を改めて考え
る
・オンデマンドバスの説明会
・オンデマンドバスの体験乗車
・オンデマンドバスの利用時間延長・近場の移
動に近所の人が手助けするようにする。
・タクシー券の交付
・80歳以上免許返還運動、教育を70歳以上の方
に行う
◆老人会
・老人会活動の意義を広め、積極的に参加を促
す
・区を挙げて指導を願う
・町の施設を使用するときは無料にする
・空き家を改修して集える場所づくり
・公共施設では2階へ行くエレベータを設置す
る
・歩いていける場所に集会所をつくる
・老人会の運営の仕方
・老人会活動の低迷
・集会室が2階に多い
・老人会助成金の書類負担が多い
・老人クラブへの若い人の参加がない
・老人会活動の内容が固定化され、参加
者の減少がみられる
96
課
題
解決策の例
◆介護予防・健康 ・散歩や家庭での運動の推進
づくり
・ラジオ体操への高齢者の参加が少ない
・高齢者の体力年齢を引き下げるための
対策
・高齢者に対するロコモティブシンドロ
ーム予防対策
・高齢者の健康に予算をかけていない
・生活習慣病予防を目的とした保健指導
・社協役員が率先して呼びかける
・老人クラブからの呼びかけ
・子ども会の役員が呼びかけをする
・6時半にこだわらない
・2025年問題と一緒に考えていく
・宮ノ森公園の広場を老人会のスポーツ事業に
役立ててほしい
◆ 高 齢 者 パ ワ ー ・やることがなくてぶらぶらしているの ・シルバー人材センターの活用
の活用
で、働く場所でもあれば気力が高まる ・高齢者が生きがいを持って働ける場所づくり
が
・高齢者が子どもに手助けする
・高齢者パワーの活用
・ボランティア活動への呼びかけをする
・元気な高齢者の活用(人材登録)
・自分にできるボランティアを申告し、活躍の
場を見つけてもらう
◆その他
・高齢者に対する支援はどの程度するべ
きか
97
(4)
その他
そのほか、
「防災」
「防犯」
「空き家」
「ゴミ・環境」
「近所づきあい・地域活動」
「後継者問
題」などに関する課題が出されました。
◆防災
防災については、防災計画の内容がわからない、避難場所が遠い、防災無線が聞きづら
い、備蓄品の充実、排水機の確保、防災意識が低いことなどが課題としてあげられていま
す。解決策としては、防災訓練、日頃からの話し合い、防災マップの作成、避難場所の登
録システムなどがあげられました。
◆防
犯
暗い道があること、高齢者を対象とした詐欺、野菜泥棒などがあげられ、防犯対策の必
要性があげられました。解決策としては、街灯の整備、監視カメラの設置などが提案され
ていました。
◆空き家の増加
多数の地域で空き家が増加してきていることが出され、防犯・防災の観点から対策が求
められています。また、空き家の活用も提案されています。
◆ゴミ・環境
ゴミについては、ゴミ出しのルールが守られていないこと、ゴミのポイ捨てや不法投棄
に関する現状が出されました。立て看板、区長だよりなど広報による啓発などの提案が出
されていました。
◆近所づきあい・地域活動
家族や地域の人との絆は弱くなり、地域内での交流は少なくなっています。集会所のオ
ープン化、学校などと協力した地域行事の推進等が提案されていました。
◆後継者問題等
少子高齢化の問題と同時に、若い世代の流出、それに伴い高齢者だけでは地域行事や伝
統行事の継承が難しくなってきています。若い世代に向けた文化継承の取り組みや、中高
98
生の行事の企画・運営への参加などを通して、若い世代が魅力を感じるまちづくりを推進
していくことが提案されました。
◆交通手段
通院、買い物などのための交通手段が少ないことがあげられており、オンデマンドバス
の定時運行、停留所の増などの改善についての要望が出されています。
★その他の主な課題と解決策の例
課
◆防災
題
解決策の例
・昼間に災害が起きると、若い人は仕事に
行っているが、家にいる人で支援ができ
るのか
・防災隊の役割分担が周知されていない
・災害時の地域での担当者がわからない
・地域防災計画の内容がわからない地域の
人が多い
・個別受信機の性能がよくない
・防災無線が聞こえづらい
・災害の種類や大きさによって避難場所が
変わる
・防災訓練見直し
・自助の気持ちの欠如
・防災意識の高揚方法
・避難場所の把握
・避難場所が少なく、遠い
・災害弱者の把握と救出方法
・伊勢湾台風以来、大きな被害がないため
防災危機意識が欠如している
・町や行政からの集落住民への情報伝達の
不備
・地区内の非常災害時連絡網、安否確認シ
ステムの不備
・避難所での炊き出しなどを誰がするのか
・防災備蓄倉庫の充実を図ってほしい
・平日に災害が発生した場合、消防団員の
仕事の関係上、出動メンバーの確保が難
しい
・水利修理
・西部地区の水害が多いため、排水機を早
急にお願いしたい
99
・若い高齢者に手助けしてもらう
・災害時における自助組織の明確化
・防災隊は要援護者の救出訓練を取り入れる
・日ごろから家族で避難場所などについて話
し合っておく
・防災訓練時に、役割や担当者についての訓
練も取り入れる
・地域防災計画の内容が地域全体にわかるようにす
る
・個別受信機や防災無線設置の充実
・避難完了の合図を決めておく
・広報のスピーカーの数を増やす
・隣近所への連絡
・水害時は町指定の場所よりも高台等に避難
する
・年に1回は地域住民全員参加の防災訓練を
行う
・もっと実践的な方法を取り入れる
・自助意識を高める
・防災マップ作成
・災害の種類に応じた避難場所の指定
・防災時におけるトイレ対策の検討
・防災マップ作成
・有事の際の福祉マップ作成
・区長と連携を取り援助を要請する
・各区で身近な避難場所として希望する場所
があれば、町に届け出て登録できるシステ
ムをつくる
・区内で一時避難場所を指定し、町が備蓄を
貸与する
・婦人会を復活させるか、それに代わるもの
をつくる
・消防団員を確保するための対応、改善策を
考える
・平日に出動する際に各職場に理解を得られ
るよう行政が協力する
・水利修理をする
・水利点検報告後、即交換する
課
題
解決策の例
・大型排水機の早急な設置
◆防犯
・夜道が暗い
・高齢者に対しての詐欺と思われる電話が
大変多くなっていて、個人情報を悪用さ
れている気がする
・防犯に関する情報を素早く提供
・灯りが少ないため暗くて危険
・地域内に野菜などの泥棒が入ってくる
・街灯を増やす、より明るいものにする
・留守番電話を利用する
・監視カメラの拡充
・高齢者への情報提供
◆空き家
・空き家が増え、草木の管理ができていな
いし、防犯上の不安もある
・荒地の増加
・空き家や荒地の雑木が道路にはみ出して
いる
・集落周辺の山林などの荒廃・放火
・地元に住んでいない人の畑が荒地になっ
ていて危険
・空地や空き家が増え、雑草など近所迷惑
になっているし防犯上も不安
・空き家の草木は個人が中心に刈る。害虫や
毒虫が発生した時に町は管理できない
・空き家に異変があればすぐ気づけるような
意識を持ち、何かあれば区長に報告する
・素早い情報伝達を心がける
・持ち主に管理を促す
・区だよりなど広報で紹介する
・早期の空き家取り壊し条例制定
・行政で空地や空き家を借り上げ、地域のコ
ミュニケーションの場にするなど有効活用
する
・空き家を買う人に補助金を出す
・当面の措置として、空き家の樹木の伐採を
地主に了解をとって区で実施する
・法律事務所と協議する
◆ゴミ、環境
・車からのタバコや空き缶のポイ捨て
・ゴミ出し場所に関係ない人がゴミを出し
ていく
・ペットのフンの始末
・転入の連絡は任意なので、区長へ連絡が
なかったり、区加入の案内をしても拒否
されることがあるが、ゴミ収集所は区費
で設置・修繕しているので加入していな
いとゴミ出しが困ると思う
・ゴミのポイ捨て
・ゴミや空き缶の放置が多い
・不法投棄
・ゴミ収集についてよく理解できていない
人がいて、収集所に残っていることがあ
る
・町のゴミ袋に入れずに段ボールで捨てる
人がいる
・安全のために堤防の草刈りをしてほしい
・美しい状態を保つことがポイ捨て防止にな
るので、ゴミを見つけたらすぐ拾う
・ポイ捨て禁止の看板を立てる
・区長だよりなど広報によって啓発し、呼び
かけを繰り返すことで意識改革を図る
・ごみステーションの整備
・呼びかけをしてもそのときだけなので、啓
蒙運動を重点的にやる
・月1回程度集まって、ゴミ拾いや草取りを
する
・防犯カメラの設置
・立て看板をたてる
・ゴミ問題は区長から住民に再三指導を徹底
する
・不法投棄防止の看板を外国語でつくる
・側溝のフタをグレーチングに切り替える
◆近所づきあい、 ・家族や地域の人との絆が弱くなった
地域活動
・地域内での交流が少ない
・各区での個人情報の集約ができていない ・必要な情報を共有できるシステムづくり
・隣人の名前や年齢を知らない人が多い
・緊急時の助け合い
・地域内の交流不足
・普段からの近隣とのつながり
・地域に気楽に交流できる場がほしい
・地区内で年齢に関係なくみんなが楽しめ ・集会所のオープン化
100
課
題
解決策の例
る行事が小学校での町民運動会しかな
い
・公民館や小学校の洋式を増やし、車いす
利用者が運動会や敬労会に参加しやす
くしてほしい
・公民館などの利用
・子どもに魅力ある行事・テーマづくり
・子どもの地域行事参加
・学校などの協力による地域行事推進
・後継者のいない世帯の増加
・若者が魅力的に思える町づくりができて
いない
・若い人たちが地域で活躍する場がない
・地域活動に参加する機会、場所が少ない
・地区内の班別の年齢構成、家族構成の格
差
・若者が減り、各種行事などの地域活動を
高齢者だけで維持していくのがむずか
しくなっている
・伝統行事の継承が困難になりつつある
・婚活に苦労し、ひとり暮らし高齢者につ
ながっている
・消防団の人数が確保できず、今年限りで
今後の継続はとても無理といわれてい
る
・農作業のやり手がない
・行事の企画や運営に中高生参加
・小さいころより地元を愛する心を育てる
・サロンの活用
・文楽の継承
・太鼓の継承
◆交通手段
・病院などへの交通手段
・交通手段が少ない
・買い物難民が増えている
・公共交通機関が少ない
・オンデマンドバスが利用しづらい
・オンデマンドバスの回数が少ない
・オンデマンドバスの利用が十分理解され
ていない
・オンデマンドバスに高齢者の押し車が乗
らない
・近鉄バスを十六町からビックまで延長し
てほしい
・高齢で車が運転できなくなった人への援助、
支援を行う
・宅配事業の充実
・オンデマンドバスでは不十分なので、もっ
と利便性を考えた公共交通の充実
・定時運行化および停留所の増加
・予約なし、当日OKの役場中心の運行ルート
を設ける
・有料でもいいので小回りできる定期バスを
提供する・商店に停留所をつくる
・大垣市から旧上石津へのバスを養老町内に
停まるようにしてはどうか
◆交通安全
・違法駐車
・自転車の右側通行が多い
・大型トラックなどが多くなり、危険
・中学生の通学路になっている高速道路の
下が危険
・小倉橋を広くしてほしい
・道路が狭い上に歩道がなくて危険
・根古地から西の新しい道路を走る車のス
ピードが速く、エンジンを吹かす音も大
きくて危険
・釣り客が狭い道路上に駐車している
・カーブミラーなど見にくい場所がある
・高速道路わきの排水溝にフタがしていな
いところがあり、暗いとよくわからない
・道路整備
・小倉橋については区長会から要望中
・旧県道の拡幅
・自治会の役が回ってくるのが早い
・これまでの自治会の慣習、やり方を見直す
◆後継者問題等
◆地域組織
101
・企業誘致をして若者が働ける場所を増やす
・次世代の人たちに伝え、地域の人たちに理
解してもらう
・婚活サロンの開設
・独身者が結婚できない理由の調査を実施す
る
・排水溝のフタを確実に設置し、あいている
個所のないようにする
課
題
解決策の例
・自治会のイベントに住民が集まらない
・区の予算に限りがあって、大きなイベン
トができない
◆福祉全般
◆その他
・区長、民生委員が問題に対応し、地区全
体としての対応ができていない
・地区内で相談する人、場所がない
・色々なボランティアをしている人がみえ
るが、実態がわからない
・福祉、自治会、社協、学校、包括支援セ
ンター、民児協、行政の横のつながりが
不十分
・地区の福祉計画の策定
・地域福祉推進のための組織や体制の見直
し
・ボランティア参加の働きかけ
・何事にもリーダーになる人がなかなかい
ない
・対人関係を平等に
・各区単位での福祉座談会が行われていな
い
・社会福祉協議会の仕事内容やつながりが
分からない
・区長と民生委員が同じ対応をするようにす
る
・公共施設のトイレの改善
・情報交換の場が少ない
・個人情報はどこまで保護するか
・花いっぱい運動推進への協力強化
・集会できる場所をつくる
・老人会の集まりに民生委員も参加する
・三世代交流で花植えをする
・全家庭に苗とプランターを配布
・ジョーロなどを町や区で支給
・看板で飼い主に警告
・企業、工場誘致
・のら猫、犬の糞
・内科医がいない
・20代∼40代の若手が少ない
・都市圏に就職して養老町を出ていく人が
多く、若い人が町に根付かない
・新しく働く場所がない
・人口を増加させる
・ボランティア相互の連携を深める体制づく
り
・行政との協力課題を、今までの進捗も含め
て明確化する
・チラシ配布など、行政の福祉取組、公助、
支援においてわかりやすいPRをする
・偏見を持たない教育の徹底
・各区で話し合いの場を設ける
・PRが必要
・養老公園で定期イベントを行い、町をアピ
ール
・養老公園と全国のテレビ局とのコラボによ
るPR
・自助、共助の意識が低い
・旧養老女子高と養老公園とセットで宿泊施
設をつくる
・郵便や新聞配達員からの日常の情報収集
・役員の考え方のレベルを上げる
不足
・地域で解決できるものは地域でする
・泥棒対策
・配達員からの情報を区長や民生委員など地
・イノシシ、鹿、猿による被害
域へ知らせてもらう
102
資
1
年
月
日
平成 26 年3月7日
事
料
計画の策定経過
項
内
○第1回養老町地域福祉
計画策定委員会
容
・委員長および副委員長の選出
・第2次養老町地域福祉計画について
・アンケート調査票内容について
平成 26 年3月 20 日∼
3月 31 日
○地域福祉に関する住民
意識調査
・20 歳以上の町民
1,800 人
20 代∼70 代 男女別
各 300 人
無作為抽出、郵送調査
有効回答数
平成 26 年7月 16 日∼
○地域座談会の開催
・社会福祉協議会 10 支部の協力を得て実施
平成 26 年8月 22 日
7月16日
笠
郷
33人
7月19日
日
吉
33人
7月20日
室
原
22人
7月23日
養
老
27人
7月25日
上多度
13人
7月30日
池
辺
22人
7月31日
広
幡
20人
8月4日
高
田
28人
8月8日
小
畑
11人
8月22日
多
芸
34人
合計
平成 26 年 11 月 18 日
∼12 月 9 日
810 人(44.7%)
○小学生、中学生、高校生
アンケートの実施
243人
・町内の小学5年生(全数)
配布数 273
有効回答数 272
・町内の中学2年生(全数)
配布数 268
有効回答数 268
・大垣養老高校生活福祉系列(2・3年生)
配布数 75
平成 27 年1月 20 日
○第2回養老町地域福祉
計画策定委員会
平成 27 年2月1日∼
平成 27 年3月2日
平成 27 年3月 13 日
有効回答数 71
・第2次地域福祉計画素案について
・パブリックコメントについて
○パブリックコメントの
実施
・ホームページへの掲載
・役場調整情報閲覧コーナーでの閲覧
○第3回養老町地域福祉
計画策定委員会
・パブリックコメントの結果について
・第2次地域福祉計画案について
103
2
養老町地域福祉計画策定委員会設置要綱
○養老町地域福祉計画策定委員会設置要綱
平成 20 年6月5日
告示第 51 号
改正
平成 24 年3月 31 日告示第 57 号
(趣旨)
第1条
社会福祉法(昭和 26 年法律第 45 号)第 107 条の規定に基づき、養老町地域福祉計画(以
下「計画」という。
)を策定するため、養老町地域福祉計画策定委員会(以下「委員会」という。
)
の設置に関し、必要な事項を定める。
(所掌事務)
第2条
委員会は、次に掲げる事務を所掌する。
(1)
計画案の策定に関すること。
(2)
その他計画の策定に必要な事項に関すること。
(組織)
第3条
2
委員会は、15 人以内の委員をもって組織する。
委員は、次に掲げる者のうちから町長が委嘱する。
(1)
学識経験のある者
(2)
関係団体の構成員
(3)
町民公募による者
(4)
その他町長が必要と認める者
(任期)
第4条
委員の任期は、計画の策定をもって終了するものとする。ただし、欠員が生じた場合の補
欠委員の任期は、前任者の残任期間とする。
(委員長及び副委員長)
第5条
委員会に委員長及び副委員長各1人を置き、委員の互選により選出する。
2
委員長は、委員会を代表し、議事その他の会務を総括する。
3
副委員長は、委員長を補佐し、委員長に事故があるとき又は委員長が欠けたときは、その職務
を代理する。
(会議)
第6条
委員会は、委員長が招集し、議長となる。
2
委員会は、委員の過半数が出席しなければ会議を開くことができない。
3
委員会の議事は、出席委員の過半数で決し、可否同数のときは、委員長がこれを決する。
4
委員長が必要と認める場合は、会議に関係者の出席を求め、意見又は説明等を聴くことができ
る。
(庶務)
第7条
委員会の庶務は、住民福祉部健康福祉課において行う。
(その他)
第8条
この要綱に定めるもののほか、委員会の運営に関し必要な事項は、委員長が委員会に諮っ
て定める。
附
則
この要綱は、公布の日から施行する。
附
則(平成 24 年3月 31 日告示第 57 号)
この要綱は、平成 24 年4月1日から施行する。
104
3
養老町地域福祉計画策定委員会委員名簿
敬称略
区
分
氏
吉
田
名
太
職
郎
委嘱期間
備
考
∼H26.5.19
町議会 総務民生委員長
1号委員
学識経験
名
三
田
正
敏
H26.5.20∼
安
田
澄
雄
区長連絡協議会長
H26.3.7∼
澁
谷
正
光
社会福祉協議会副会長
H26.3.7∼
廣
瀬
桂
社会福祉協議会支部長代表
H26.3.7∼
大
橋
孝
司
養老郡医師会代表
H26.3.7∼
吉
田
高
雄
老人クラブ連合会長
H26.3.7∼
德
永
覚
福祉施設代表
H26.3.7∼
本
田
學
民生児童委員協議会長
H26.3.7∼
水
谷
田鶴子
母子寡婦福祉連合会長
H26.3.7∼
増
田
芳
照
介護サービス事業者代表
H26.3.7∼
藤
田
敏
代
赤十字奉仕団代表
H26.3.7∼
日
比
重
喜
住民福祉部長
H26.3.7∼
のある者
2号委員
関係団体
の構成員
105
委 員 長
副委員長
4
用語解説
インクルージョン〔inclusion〕(ソーシャルイ
密着型サービスの一つ。要介護認定者で比較的
ンクルージョン) 「社会的に弱い立場にある
軽度の認知症の状態にある人が5∼9人で共
人々を社会の一員として包み支え合う」という
同生活を営む住居において、入浴、排せつ、食
考え方であり、障害者権利条約の原則の一つと
事等の介護その他の日常生活上の世話および
してあげられている。また、平成12年に厚生省
機能訓練を行うことをいう。
(当時)がまとめた「社会的な援護を要する
共同生活援助
人々に対する社会福祉のあり方に関する検討
障害福祉サービスの一つとして障がい者を対
会報告書」でその推進を提言している。
象として共同生活援助が制度化されている。障
障害者総合支援法においては、
営利を目
がい者が必要な支援を受けながら共同生活を
的とせず、公益のために活動する民間団体。こ
行う住宅である。グループホーム入居者の平日
れからの時代社会を支える重要な役割を担う
の日中は、一般就労あるいは日中活動系サービ
存在として期待されている。ボランティア団体
スを利用する。
NPO〔Non-Profit Organization〕
もNPOである。NPO法人(特定非営利活動
ケアマネジャー(介護支援専門員) 要介護認定
法人)は、特定の非営利活動を行うことを目的
者等の相談に応じ、要介護認定者等がその心身
として、特定非営利活動促進法の定めるところ
の状況等に応じ適切な居宅サービス又は施設
により設立された法人。法人格を取得できる団
サービスを利用できるよう、市町村、居宅サー
体は、営利を目的としないものであること、特
ビス事業者及び介護保険施設等との連絡調整
定非営利活動を行うことを主たる目的とする
を行う人。ケアマネジャーは、要介護認定者等
こと、等の要件を満たすことが必要である。
が自立した日常生活を営むのに必要な援助に
市町村が中
関する専門的知識及び技術を有するものであ
心となって、地域の実情に応じて、住民等の
り、介護サービスの要となることから、その倫
多様な主体が参画し、多様なサービスを充実
理性や質が求められる。
介護予防・日常生活支援総合事業
権利擁護
することにより、地域の支え合いの体制づく
りを推進し、要支援認定者を含めた高齢者に
知的障がいのある人や認知症高齢者等に代わ
対する効果的かつ効率的な支援等を可能とす
って、援助者等が代理としてその権利やニーズ
ることをめざし、各保険者が第6期介護保険
の獲得を行うことをいう。
事業計画期間中に導入する事業である。介護
協
自らの意思を表示することが困難な
後期高齢者
高齢者を65歳以上と定義する場合、
予防・日常生活支援総合事業は、地域支援事
90歳、100歳以上に至るまでの幅広い年齢層を
業の中心的事業で、介護予防・生活支援サー
包含することになるが、そのうち75歳以上の人
ビス事業と一般介護予防事業から成っている。
を後期高齢者(オールド・オールド)という。
働
協力して働くこと。この計画は、住民・
合理的配慮
障害者の権利に関する条約の「合理
行政・社会福祉協議会をはじめとする福祉事業
的配慮」とは、「障害者が他の者と平等にすべ
者が協働して推進することとしている。
ての人権及び基本的自由を享有し、又は行使す
グループホーム
介護保険法に基づく認知症高
ることを確保するための必要かつ適当な変更
齢者を対象としたものと、障害者総合支援法に
及び調整であって、特定の場合において必要と
基づく障がい者を対象としたものがある。
されるものであり、かつ、均衡を失した又は過
認知症対応型共同生活介護(認知症高齢者グル
度の負担を課さないものをいう」と定義されて
ープホーム) 介護保険の給付対象となる地域
いる。
106
高齢社会
総人口に対して高齢者(65歳以上の
県及び中央(全国社会福祉協議会)の各段階に
人)の割合が高くなっている社会をいう。国際
組織されている。社会福祉を目的とする事業の
連合の分類では、65歳以上人口の比率が7%を
企画及び実施並びにボランティア活動等への
超えると高齢化社会、14%を超えると高齢社会
住民参加のための援助並びに社会福祉を目的
としている。
とする事業に関する調査、普及、宣伝、連絡調
高齢者夫婦世帯
整及び助成等を業務としている。本町において
夫婦とも65歳以上あるいは一
は、10地区に支部が設けられている。
方が65歳以上で他が60歳以上の夫婦のみの世
社会福祉法
帯をいう。
社会福祉を目的とする事業の全分
仕事の流れを円滑にする調
野における共通的基本事項を定め、社会福祉を
整者のこと。社会福祉の援助においては、他の
目的とする他の法律と相まって、福祉サービス
職種とのチームワークが不可欠であり、その際
の利用者の利益の保護及び地域における社会
に関係する施設、機関、団体の人たちとの調整
福祉の推進を図るとともに、社会福祉事業の公
が必要となる。
明かつ適正な実施の確保及び社会福祉を目的
コーディネーター
人口の静態統計を把握するために5
とする事業の健全な発達を図り、もって社会福
年ごとに行われる調査。調査対象は全国民、全
祉の増進に資することを目的とする法律。平成
世帯であり、調査事項は世帯及び世帯員に関す
12年に社会福祉事業法から社会福祉法に改正
るさまざまな事項からなる。全数調査の代表的
された。
国勢調査
社会福祉法人
な例である。
社会福祉法にいう社会福祉事業
平成15年5月に公布された「個
を行うことを目的として同法の定めるところ
人情報の保護に関する法律」の略称。この法律
により設立された法人。社会福祉法人は、民法
による「個人情報」とは、生存する個人に関す
による公益法人の不備を補正するものとして
る情報であって、当該情報に含まれる氏名、生
特別に創設された公益性の高い法人で、第1種
年月日その他の記述等により特定の個人を識
社会福祉事業を実施できる。①社会福祉事業を
別することができるものとされているために、
行うに必要な資産を備えなければならないこ
町の把握している地域の要援護者の情報等を
と、②社会福祉事業のほかに公益事業又は収益
地域福祉推進者に知らせることができないな
事業を行うこともできるが、特別の会計として
ど、地域福祉の推進の阻害要因になる場合もあ
経理すること、③国又は地方公共団体による助
る。
成及び監督、税制上の優遇措置があること、等
個人情報保護法
子ども会
の特徴がある。
小地域で組織され、保護者や育成者の
障害者計画
もと、子どもの健全育成を目的として異年齢の
市町村に策定が義務づけられている障がいの
子どもが活動する団体をいう。
子ども・子育て支援事業計画
ある人のための施策に関する総合的な計画。計
子ども・子育て支
画の範囲は、障がいのある人についての雇用・
援法に基づき、5年を一期とする教育・保育及
教育・福祉・建設・交通など多岐にわたり、障
び地域子ども・子育て支援事業の提供体制の確
がいのある人の年齢・障がいの種別・程度に応
保その他この法律に基づく業務の円滑な実施
じたきめ細かい総合的な施策推進が図れるよ
に関する事項を定めた計画。
社会福祉協議会
障害者基本法により、都道府県及び
うにするとしている。なお、国が定めるものを
社会福祉法に基づく社会福祉
障害者基本計画という。
法人の一つで、地域福祉の推進を目的とし、社
障害者権利条約
会福祉を目的とする事業を経営する者及び社
障がいのある人に対する差別
を撤廃し、社会参加を促すことを目的として、
会福祉に関する活動を行う者(ボランティア団
2006年12月、国連総会において全会一致で採択
体等)が参加する団体である。市町村、都道府
107
された障害者の権利に関する条約。わが国は、
ができる者であることを確認する証票。対象と
2007年の同条約署名以降、条約の批准に向けた
なる障がいは、①視覚障がい、②聴覚又は平衡
国内法の整備等を進め、2014年1月に同条約を
機能の障がい、③音声機能、言語機能又はそし
批准し、同年2月から効力を発することとなっ
ゃく機能の障がい、④肢体不自由、⑤内部機能
た。
障がい(心臓、じん臓、呼吸器、ぼうこう、直
平成28年4月1日から施行
腸、小腸、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫及
される「障害を理由とする差別の解消の推進に
び肝臓の機能障がい)で、障がいの程度により
関する法律」の略称。障害者権利条約の締結に
1級から6級の等級が記載される。身体障害者
向けた国内法制度の整備の一環として、全ての
手帳は18歳未満の身体に障がいのある児童に
国民が、障がいの有無によって分け隔てられる
対しても交付され、本人が15歳未満の場合は、
ことなく、相互に人格と個性を尊重し合いなが
本人に代わって保護者が申請し、手帳の交付も
ら共生する社会の実現に向け、障がいを理由と
保護者に行われる。
する差別の解消を推進することを目的として
生活困窮者自立支援法
障害者差別解消法
日本の社会経済の構造
いる。差別を解消するための措置として、国・
的な変化に対応し、これまで制度の狭間に置か
地方公共団体等及び民間事業者に、差別的扱い
れてきた生活保護受給者以外の生活困窮者に
の禁止と合理的配慮の提供を求めている。
対する支援を強化することを目的とした法律。
障害福祉計画
平成25年12月に生活保護法の改正と併せて成
障害者総合支援法では、市町村及
立した。平成27年4月に施行される。
び都道府県に障害福祉計画の作成を義務づけ
精神障害者保健福祉手帳
ている。市町村及び都道府県は、平成18年6月
精神保健及び精神障
厚生労働省告示「障害福祉サービス及び相談支
害者福祉に関する法律に基づき、都道府県知事
援並びに市町村及び都道府県の地域生活支援
が精神障がいの状態にあると認めた人に交付
事業の提供体制の整備並びに自立支援給付及
する手帳。精神障がいの等級は、1級から3級
び地域生活支援事業の円滑な実施を確保する
に区分され、手帳所持者は、各種の保健・医療
ための基本的な指針」に即して、①障害福祉サ
サービス等を受けることができる。
ービス、相談支援及び地域生活支援事業の提供
成年後見制度
知的障がい者、精神障がい者等で、
体制の確保に係る目標に関する事項、②各年度
主として意思能力が十分でない人の財産がそ
における指定障害福祉サービス、指定地域相談
の人の意思に即して保全活用され、また日常生
又は指定計画相談の種類ごとの必要な量の見
活において、主体性がよりよく実現されるよう
込み、③地域生活支援事業の種類ごとの実施に
に、財産管理や日常生活上の援助をする制度。
関する事項、等を定めることとされている。障
民法の禁治産、準禁治産制度を改正し、
「後見」
害福祉計画は3年毎に評価し、新たな計画を定
「保佐」「補助」の3類型に制度化された。成
めなければならない。
年後見体制を充実するために、法人・複数成年
情報モラル
情報社会を生き抜き健全に発展さ
後見人等による成年後見事務の遂行、選任の考
せていくうえで、すべての国民が身につけてお
慮事情の明文化や本人の身上に配慮すべき義
くべき考え方や態度のこと。
務の明文化、法人成年後見監督人の選任、保佐
シルバー人材センター
監督人、補助監督人などについて規定されてい
定年退職者等を会員と
る。
して、その希望に応じた臨時的・短期的な就業
セクシャル・ハラスメント 「性的嫌がらせ」と
の機会を確保、提供することを目的として市町
いう意味で用いられる言葉であり、相手の意に
村単位に設立された公益法人。
身体障害者福祉法に基づき交
反して、性的な言動によって相手に不利益を与
付され、同法に規定する更生援護を受けること
えたり、相手が不快に感じる行為をいう。略し
身体障害者手帳
108
て「セクハラ」と言われることもある。
し、福祉サービスを必要とする地域住民が地域
前期高齢者
65歳以上75歳未満の人。
社会を構成する一員として日常生活を営み、社
団塊の世代
第二次大戦直後、我が国の出生数は
会、経済、文化その他あらゆる分野の活動に参
年間260∼270万人に及んでおり、この時期を第
加する機会が与えられる」こととしている。地
1次ベビーブームと呼び、この時代(昭和22
域住民の生活上の問題に対して、住民相互の連
∼24年)に生まれた人たちは「団塊の世代」と
帯によって解決を図ろうとする点が地域福祉
いわれる。また、この第1次ベビーブームの人
の特徴といえる。
地域福祉活動計画
たちが出産しはじめ、第2次ベビーブームと呼
地域の福祉に関する計画。
ばれたのは、昭和46∼49年の出生数が年間200
地域福祉計画
万人を超えたころの時期であった。
地域子育て支援センター
社会福祉協議会が策定する
社会福祉法に定められた地域福
祉の推進に関する市町村の計画。その内容は、
子育て家庭に対する
育児不安等についての相談指導、子育てサーク
①地域における福祉サービスの適切な利用の
ル等の育成・支援、地域の保育需要に応じた特
推進に関する事項、②地域における社会福祉を
別保育事業の積極的実施・普及促進、地域の保
目的とする事業の健全な発達に関する事項、③
育資源の情報提供等を実施し、地域の子育て家
地域福祉に関する活動への住民の参加の促進
庭に対する育児支援を行うセンター。育児のノ
に関する事項、を満たさなければならない。
ウハウを蓄積している保育所等に設置される。
地域包括ケアシステム
平成23年6月に公布さ
本町においては、下笠保育園に設置されており、
れた「介護サービスの基盤強化のための介護保
平成29年度の認定こども園の新設にあわせ、さ
険法等の一部を改正する法律」の主眼とするも
らに1か所を設置する。
ので、高齢者が地域で自立した生活を営めるよ
地域支援事業
う、医療、介護、予防、住まい、生活支援サー
高齢者が要介護状態等となるこ
ビスが切れ目なく提供されることをいう。
とを予防するとともに、要介護状態となった場
地域包括支援センター
合においても、可能な限り、地域において自立
地域包括支援センター
した日常生活を営むことができるよう支援す
は、保健師又は経験のある看護師、主任ケアマ
る事業。平成17年6月に公布された「介護保険
ネジャー及び社会福祉士を置き、介護予防ケア
等の一部を改正する法律」により、老人保健福
マネジメント、総合相談・支援、権利擁護、包
祉制度の介護予防・地域支え合い事業と65歳以
括的・継続的ケアマネジメント等を業務として
上の保健事業を再編して、介護保険制度に組み
介護保険法に規定された機関である。本町では
込まれた。地域支援事業は、高齢者が要介護状
保健センターに併設されている。
態等になることを予防する介護予防事業、介護
DV(ドメスティック・バイオレンス)
〔domestic
予防拠点である地域包括支援センターに関す
violence〕
る包括的支援事業、家族介護者等を支援する任
密な関係にある、またはあった者から振るわ
意事業から成っている。地域支援事業に要する
れる暴力」を意味するが、明確な定義はない。
経費は、介護保険から支払われる。本町は、平
また、暴力は身体的に限らず、精神的、経済
成29年度から要支援認定者の訪問介護・通所介
的、性的等、あらゆる形の暴力が含まれる。
護を地域支援事業で対応する介護予防・日常生
活支援総合事業を導入する。 →
特別支援学校
介護予防・
特別支援教育を受ける学校のこ
と。特別支援学校は、視覚障がい・聴覚障が
日常生活支援総合事業
地域福祉
一般的に「配偶者や恋人など親
い・知的障がい・肢体不自由・身体虚弱の児
社会福祉法においては、「地域住民、
社会福祉を目的とする事業を経営する者及び
童生徒を対象とする。平成18年度までは、養
護学校という名称であった。
社会福祉に関する活動を行う者が、相互に協力
日常生活自立支援事業
109
知的障がい者、精神障が
い者、認知症高齢者など判断能力が十分でない
宣言」の底流をなし、「完全参加と平等」をテ
人に対して、福祉サービスの利用や金銭管理等
ーマとした「国際障害者年行動計画」に反映さ
の援助などを行うもので、都道府県社会福祉協
れている。
議会が市町村社会福祉協議会と協力して実施
パブリックコメント〔public comment〕 公的な
している。平成19年度に「地域福祉権利擁護事
機関が規則あるいは命令等(政令、省令など)
業」から名称変更された。
を制定するに当たって、広く公(=パブリック)
2025 年問題
2025 年は団塊の世代が 75 歳以上の
に、意見・情報・改善案など(=コメント)を
後期高齢者になる年であり、医療・介護・福祉
求める手続をいう。影響が及ぶ対象者などの意
サービスの需要が高まり、社会保障費の急増が
見を事前に聴取し、その結果を反映させること
懸念される問題。
を目的に行うものである。
認知症
バリアフリー
脳の器質的障害により、いったん獲得さ
住宅建築用語として、障がい者が
れた知能が持続的に低下すること。認知症には、
社会生活をしていく上で障壁(バリア)となる
脳梗塞、脳出血等による脳血管障害の結果生ず
ものを除去するという意味で、具体的には段差
る脳血管性認知症及びアルツハイマー病、原因
等の物理的障壁の除去をいう。より広くは、障
不明の脳の変性により脳の萎縮が認められる
がい者の社会参加を困難にしている社会的、制
老年認知症等があるが、未解明の事項も多い。
度的、心理的な全ての障壁の除去という意味で
認知症サポーター
も用いられる。
厚生労働省は、平成 17 年度
避難行動要支援者
から「認知症を知り地域をつくる 10 カ年」キ
災害対策基本法において
ャンペーンを開始している。その一環として、
は、高齢者、障がい者、乳幼児等の防災施策
認知症サポーターを全国で 100 万人養成する
において特に配慮を要する人(要配慮者)の
「認知症サポーター100 万人キャラバン」を展
うち、災害が発生し、又は災害が発生するお
開し、認知症になっても安心して暮らせるまち
それがある場合に自ら避難することが困難
を住民の手によってつくっていくことを目指
な人で、円滑かつ迅速な避難の確保を図るた
している。認知症サポーターは、認知症の人と
め特に支援を要する人をいう。
家族への応援者であり、認知症について正しく
ファミリー・サポート・センター事業
理解し、偏見を持たず、認知症の人や家族を温
庭の両立支援のため、育児の援助を行いたい人
かい目で見守るなど、自分のできる範囲で活動
と受けたい人から成る会員組織としてファミ
する人であり、市町村等が開催する認知症の勉
リー・サポート・センターを設立し、有償でサ
強会を受講すれば、だれでもなることができる。
ノーマライゼーション〔normalization〕
仕事と家
デン
ービスを提供・享受する事業。既存の体制では
対応がむずかしい臨時的、突発的なニーズにも
マークのバンク・ミケルセンが知的障がい者の
対応できる。
処遇に関して唱え、北欧から世界へ広まった障
福祉教育
がい者福祉の最も重要な理念。障がい者など社
国、地方公共団体、民間団体、ボラン
ティア等が主に住民を対象として、福祉につい
会的に不利を負う人々を当然に包含するのが
ての知識や理解、住民参加を促すために、講習、
通常の社会であり、そのあるがままの姿で他の
広報等の手段により行う教育のこと。近年にお
人々と同等の権利を享受できるようにすると
いては、家族機能の低下、地域の連帯の喪失等
いう考え方であり、方法である。障がい者に対
の社会状況の変化に伴い福祉教育の役割は大
する取組みが、保護主義や隔離主義など必ずし
きくなりつつある。なお、学校においても、児
もその人間性を十分に尊重したものではない
童・生徒に対して福祉教育がなされている。
状態に陥りがちであったことを反省、払拭しよ
ふれあい・いきいきサロン
うとするもので、この理念は、「障害者の権利
110
ひとり暮らしの高齢
者等を対象としたサロン。外出のきっかけづく
要する人の相談に応じ、助言その他の援助を
りや交流、仲間づくりの場の提供を行っている。
すること、③社会福祉事業施設と密接に連絡
放課後子ども教室
し、その事業又は活動を支援すること、④福
放課後や週末に子どもたち
の居場所をつくるため、校庭や教室を開放し、
祉事務所その他の関係行政機関の業務に協
地域住民の協力によってスポーツや文化活動
力すること、等を職務とする。民生委員は、
ができるようにする取組み。放課後児童クラブ
児童福祉法による児童委員を兼務する。
ユニバーサルデザイン
(学童保育)は共働きなどで親が日中留守にす
「すべての人のための
る家庭の小学生を対象としているのに対し、放
デザイン」をいう。障がい者や高齢者、外国
課後子ども教室は全児童を対象としている。
人、男女など、それぞれの違いを越えて、す
ボランティア〔volunteer〕
べての人が暮らしやすいように、まちづくり、
本来は、有志者、
志願兵の意味。社会福祉において、自発性・自
ものづくり、環境づくりなどを行っていこう
主性、福祉性、無報酬性に基づいて技術援助、
とする考え方である。ユニバーサルデザイン
労力提供等を行う民間奉仕者をいう。個人又は
は、障がい者や高齢者に対するバリアフリー
グループで、①手話・点訳、学習指導、理美容、
の考え方をさらに進めて、例えば施設やもの
電気、大工、茶・華道、演芸(劇)指導等の技
をつくるときに、始めからできるだけすべて
術援助、②障がい者・児童・高齢者等の介護や
の人が利用できるようにしていくことであ
話し相手、おむつたたみ、施設の清掃等の自己
る。
の労力・時間の提供、
③一日里親、留学生招待、
要援護者
高齢者、障がい者、乳幼児、妊婦、
施設提供、献血・献体、旅行・観劇招待等、の
傷病者、日本語が不自由な外国人といった、
奉仕を行う。
例えば災害時に自力で避難することが困難
ボランティアコーディネーター
な人のこと。
ボランティア
要介護認定者
活動をしたい人、してほしい人からの情報を収
介護給付を受けようとする被
集し、活動に結びつける人。また情報提供や相
保険者の申請によって、市町村が行う要介護
談、各機関との調整や企画の実施なども行う。
状態区分の認定を受けた人。要介護とは、
「身
社会福祉協議会やボランティアを推進する団
体上又は精神上の障害があるために、入浴、
体などに配置されている。
排せつ、食事等の日常生活における基本的な
ボランティア活動を
動作の全部又は一部について、6か月継続し
求めるニーズの把握、ボランティア活動に必
て、常時介護を要すると見込まれる状態」と
要な社会資源の確保開発、ボランティア活動
されている。要介護状態は、要支援状態より
の拡大普及の有機的結合を図りながら、ボラ
も介護の必要の程度が重度であり、その区分
ンティア活動を活性化するための推進機構。
は介護の必要度により5段階に区分(要介護
具体的には、ボランティア活動の需給調整を
状態区分)されている。
ボランティアセンター
療育手帳
中心として、相談、教育、援助、調査研究、
情報提供、連絡調整などを業務としている。
児童相談所(岐阜県は「子ども相談
センター)」又は知的障害者更生相談所にお
民生委員は、民生委員法に
いて知的障がいと判定された人に対して交
基づき各市町村に置かれる民間奉仕者。都道
付される手帳。岐阜県では、A(過去にAの
府県知事又は指定都市・中核市の市長の推薦
判定を受けた人でA1・A2の判定を受けて
により厚生労働大臣が委嘱する。民生委員の
いない人)、A1(最重度)、A2(重度)、
任期は3年である。市町村の区域内において、
B1(中度)及びB2(軽度)の5種類に区
担当の区域又は事項を定めて、①住民の生活
分している。療育手帳を所持することにより、
状態の把握を必要に応じ行うこと、②援助を
知的障がいのある人は一貫した指導・相談が
民生委員児童委員
111
受けられるとともに、各種の援護が受けやす
織。ゲートボール、歌、踊り、地域奉仕、地
くなる。
域交流等の活動が行われている。老人クラブ
仕事などを理由に、昼間保
の対象年齢は、多くが 60 歳以上としている
護者が家を留守にするために、小学校から下
が、長寿化に伴って対象年齢の引き上げをし
校後、家庭内において適切な保護が得られな
た所もある。
留守家庭児童教室
老老介護
い児童に対して、保護者に代わり生活指導を
行い、心身の健全な育成を図ることを目的と
とをいう。
した教室。
老人クラブ
高齢者が高齢者を介護しているこ
ロコモティブシンドローム
会員相互の親睦を深めるととも
筋肉、骨、関節、
軟骨、椎間板といった運動器の障害により、
に、社会奉仕等の社会参加により、生きがい
歩行や日常生活に何らかの障害をきたし、要
を高めようとする高齢者による自主的な組
介護になる危険度の高い状態のことをいう。
112
第2次養老町地域福祉計画
平成27年3月
発行者/養老町
編
集/住民福祉部健康福祉課
〒503-1392
岐阜県養老郡養老町高田798
0584-32-1105
FAX 0584-32-2686