Ⅲ.再商品化とは

Ⅲ.再商品化とは
再商品化とは、「消費者が分別排出し、市町村が分別収集して保管施設に運んだ分別基準適合物を製
品又は、原材料として取り引きされる状態にする行為」をいいます。(法第2条第8項)
具体的には次のような行為です。
①
自ら分別基準適合物を製品の原材料として利用すること。
例えば、市町村で収集されたガラスびんを、破砕・カレット(ガラスびんを細かく砕いたもの)
化して、びんメーカーが利用する場合が想定されます。
②
自ら燃料以外の用途で分別基準適合物を製品としてそのまま使用すること。
例えば、市町村で収集されたリターナブルびんを引き取って飲料メーカーが再使用する場合が
想定されます。
③
分別基準適合物を製品の原材料として利用する者に有償又は無償で譲渡し得る状態にすること。
例えば、市町村で収集されたガラスびんを、破砕・カレット化すれば、びんメーカーはガラス
びんの原材料として利用します。また、PETボトルであれば、破砕・ペレット化、フレーク
化すれば、繊維メーカー等によって化繊衣類の原材料等に利用されます。なお、モノマー化技
術の開発によりPETボトルに戻すこともできます。
④
分別基準適合物を製品としてそのまま使用する者に有償又は無償で譲渡し得る状態にすること。
例えば、市町村で収集したリターナブルびんを、飲料メーカーに運搬すれば、洗浄殺菌し製品
として利用します。
再商品化の対象、手法及び製品
分別基準適合物
再商品化手法
再商品化製品利用製品
ガラス製の容器
カレット化
ガラス製の容器
建築用断熱材
道路の舗装、タイルなど
PETボトル
フレーク/ペレット
モノマー化
自動車内装材、ユニフォームなどの繊維製品
ブリスターパック、卵パックなどのシート製品
PETボトル(ボトル to ボトル等)
プラスチック製の容器包
装
プラスチック原材料化
高炉還元剤化
コークス炉化学原材料化
油化、ガス化
パレット、樹脂原料
工業用原材料
紙製の容器包装
製紙原料化
古紙再生ボード
古紙破砕解織物
溶鋼用鎮静剤、燃料化等
再生紙のトイレットペーパ―等
建築ボード等
固形燃料又はフラフ燃料
※プラスチック製容器包装については、上記の再商品化手法では、円滑な再商品化の実施
に支障を生ずる場合に、固形燃料等の燃料として利用される製品の原材料として緊急避
難的・補完的に利用することが認められている。
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