年の初めのごあいさつ

発行 北九州市立小池学園
〒808-0132
北九州市若松区小敷 583-1
℡093-601-2261FAX093-601-0353
第247号
ホームページ http://1.bbiq.jp/koikegakuen/
2010.1.26
E-mail
[email protected]
今後の予定
年の初めのごあいさつ
2月
小池学園、こいけホーム(さくら・すみれ・
4日(木)園内研修会
わかくさ・そよかぜ)の利用者の皆さんと共に、
..
新しい年を迎えました。新年の挨拶が行きかう中、おせちやお雑煮を
食べ、初詣でに行ったり、映画を見に行ったりと皆さんのんびりと過
ごされたようです。
児童部は、この3学期を終えると高等部の子どもたちが、次の進路
先に巣立って行きます。また、小・中学生の中には家庭に戻ったり、
将来を見据えて退園し、他の新しい環境に移行したりと慌しくなりま
.6
す。子どもたちの成長には目を見張るものがあります。これからも毎
9日(火)自閉症プロジェクト研修会
3月
6日(土)療育研修会
16日(火)介護研修会
12日(金)人権研修会
3・10日(水)男子棟日帰り旅行
日、伸び伸びと生活し、健やかに成長してくれることを願っています。
次に、昨年は年末の12月に「そよかぜホーム」を開設し、4人の
男性の方が新しい生活を始めました。すっかり慣れ、毎日穏やかに生
活されています。朝、揃って学園に仕事に来られますが、いつもにこ
やかで、その姿を見ていると嬉しくなります。ケアホームはこれで4
カ所になりました。全て小池学園の周辺に位置しています。地域の中
「写真の掲載はご本人、もしくは
保護者の了解を得ています。
」
で普通の生活を送ることは、簡単なようでいろいろと複雑なこともあ
<豆知識>
りますが、これからも利用者の皆さんと共に、ひとつひとつ解決して
2 月 3 日は節分です。節分の日
いきながら進みたいと思います。
は炒った豆を年男・年女が、「鬼
また、今年は、成人部の八幡西区への移転工事が始まります。移転
は外」「福は内」と言いながらま
と同時に、新事業体系に移行します。大変
き、自分の歳の分の豆を食べて、
忙しい一年になると思いますが、利用者の
一年の無病息災を願います。豆ま
方の生活に影響しないよう計画し、スムー
きのいわれは災いを
ズな移転・移行に努めたいと思っております。
はらう風習か
ら来ています。
基本方針
1
2
-冬休みのお出かけ-
利用者一人ひとりの人権を尊重した支援を行いま
児童部には、様々な事情で家庭に帰れない子
す。
どもがいます。そのような子どもたちのため
利用者が地域の一員として社会参加できるよう支援
に冬休みに外出しました。それぞれの希望に応じてグ
していきます。
ループに分かれ、映画やカラオケ、温泉、食事に行き
地域に開かれた施設をめざし、地域支援・地域交流
ました。映画は年齢で見るものが違いますし、食べた
の促進に努めます。
い物も違います。それぞれの希望に叶うよう計画しま
4
安全で快適な生活環境の整備を図ります。
すが、当日は色々なハプニングで、職員は大わらわ。
5
職員は研鑽を積み、資質向上に努めます。
でも子どもたちは十分に楽しめたようでした。
3
<みかんの植樹>
<バスハイク(児童部)>
12 月 13 日(日)
、佐世保市にある「海きらら」
リサイクル作業棟前の広場の奥に耕作地があり、
に行きました。みんな行きのバスから、パンフレッ
畑として、種をまき、四季折々の野菜を作り、利用
トを手に、
「おさかないる?」
「ぼくはこれ見たい!」
者と一緒に収穫を楽しんでいました。
と大張り切り!途中、昼食を挟んで、片道 3 時間半
23 年度に成人部が移転し、児童部だけになる
はあったと思われる長いバスの時間も、おしゃべり
と、これまでのように農作業ができなくなるため、
したり、歌をうたったりと楽しく過ごしました。
耕作地を果樹園として再生することにしました。
到着後イルカのショーがある屋外の水槽へ。始め
再生にあたっては、事業団事務局職員の方の応援
はドキドキして尐し離れて眺めていた子どもたち
もいただきながら、早生温州ミカン 18 本とキウイ
も、だんだん水槽のすぐ近くまで寄って行き、間近
を植えました。実りの早秋から晩秋にかけて、利用
で見るイルカのジャンプや水しぶきの迫力に目を丸
者の方への提供はもちろんのこと、近隣の保育所の
くしながら、手を叩いて喜んでいました。ショーの
方等にミカン狩りにきていただき、楽しんでもらえ
後も、館内を見学し、海の生き物を見ました。パン
ればと思っています。
フレットを片手に「ぜんぶさがす!」と張り切って
果実の収穫には、もう尐し時間がかかりますが、
大きな水槽に張り付いて眺める子どももいました。
愛情込めて育てたいと思っています。学園に来園さ
小雤混じりのちょっぴり寒い日でしたが、子ども
れた際は、果樹園をのぞいて見てください。可愛ら
たちにとってはとても思い出深い一日になったよう
しい果樹の苗木が皆さんを
です。
お待ちしています。
「ゆかがピカピカ!」
「ソフト食講座の実施」
「サンタがやってきた!」
12 月 8 日に第 5 回
大阪府社会福祉協議会より「みな
毎年、12 月になると、たくさんの
目のソフト食講座を
みの障がい児施設助成金」をいただ
プレゼントを持って、サンタクロー
光貞市民センターで
きました。
スがやってきます。ライオンズクラ
実施しました。
児童棟の床が痛み、剥がれたり、
ブの皆様です。
今 回 はふ わふ わ団 子・淡 雪 スー
破れたりで、つぎはぎになっていま
子どもたちはいつも楽しみに待っ
プ・おさつミルフィーユの三品でし
したので、床の張り替えに使わせて
ています。今年もプレゼントを一人
た。参加者は 7 名と若干少なかった
いただきました。おかげさまで、ピ
一人に手渡しでいただきました。ラ
のですが、アンケートで「帰ってさ
カピカの床になり、とても明るくな
イオンズクラブの
っそく作ります」
「季節感があって良
りました。ありがとうございまし
皆様、ありがとう
かった」と感想をいただきました。
た。
ございました。
ボランティアの皆様ありがとうございました
● 野のゆり ボランティア様
今年の冬は暖冬という予報でしたが、早々と雪が降り、
例年の暖冬に慣れていたせいか、とても寒く感じます。
昨年は、新型インフルエンザの猛威にさらされました
が、今は皆さん元気に過ごされています。まだまだ、こ
● 化粧ボランティア 成瀬様
● 理髪ボランティア 石田様
● 理髪ボランティア ドルチェ様
ご寄贈・ご寄付を頂きありがとうございました
れからが本番です。皆さんに元気に過ごしていただける
● 北九州八幡ライオンズクラブ様
ように健康管理には十分気をつけたいと思います。
● 医療法人 福和会 和泉歯科 様
● 大阪府社会福祉協議会 様
「おたのしみ会」
去る 12 月 16 日、恒例の年末おたのしみ会が行われました。午前中は食堂周辺で餅つきが行われ、幼児か
ら大人まで、力自慢が杵をふるいました。つきたてのお餅は、あんこやきな粉、大根おろしで味わいました。
お餅を食べるのが難しい利用者には、調理スタッフが里芋で作った特製もちがふるまわれ、舌鼓を打ちました。
午後の部は幼児・小学生グループと中高校生グループ、成人グループに分かれアトラクションが催されまし
た。幼児・小学生グループはプロジェクターによる映画鑑賞をし、サンタクロースの登場に大興奮でした。中
学・高校生グループはふれあいホールでグループ対抗のゲームやクイズ大会で盛り上がっていました。成人グ
ループは第一食堂で、回を重ねる毎に腕が上がる男性スタッフのバンド『小池尐年隊拡張ユニット』のライブ
を楽しみました。生演奏の迫力に、思わず前に飛び出す往年の(?)ギャル達。大好きな曲の数々を歌って踊
って燃え尽きました。
最後の盛り上がりは夕食会で、皆さんの要望に応じて、児童部はフライドチキンにピザ、オードブルにおに
ぎり、シャンメリーや色々な飲み物、ケーキ等で、豪華なメニューに子どもたちから「うっわー。」と歓声が
あがりました。成人部は男性がピザとチキン、フライドポテト、サラダを中心に、シャ
ンパン・ケーキ・コーヒー等で、女性はしっとり上品に「梅の花」の二段重ね冬弁当と
シャンパン・ケーキで、皆さんの好みに合ったメニューを味わいました。一年に一度の
「おたのしみ会」を、一日たっぷり楽しんでいただいたようです。
「防犯訓練」
11 月 20 日、若松警察署から二人の警察官をお招きし
て防犯訓練を実施しました。
初めは防犯についての講義で、学園内の丌審者への声か
「ケアホームから…」
★ そよかぜホームの開所
昨年 12 月に「そよかぜホーム」が開所しました。学
園から歩いて 5 分程度の所で、閑静な住宅街にあり
け、周りの見通し、そして施錠の管理等についてでした。
ます。4 人の男性の方が生活をされています。初めは
見知らぬ人がいれば必ず声かけをするということ。見通し
新しい生活に戸惑われていましたが、今ではすっかり
については、小池学園の良い点は門扉の見通しのよいとこ
慣れ、支援員とゲームをしたり、一緒にテレビを見た
ろに園長室があることだそうです。確かにいつも園長がに
り、音楽を聴いたり、休日は外出したりと毎日を楽し
らみをきかせています。また、樹木がきれいに剪定されて
まれています。
いることも見通しをよくするとのことです。
★ わかくさ・すみれ・さくらホームのお正月
次に刺股を使った実地指導。
“刺股(さすまた)
”とは西
年末・年始をホームで過ごされる方たちにお正月を楽
遊記にでてくる沙悟浄が持っている先が二股に分かれた
しんでいただくために、初詣でをし、近場の温泉に行
長い杖のようなものです。何組かが皆の前で警官の指導を
きました。神社で賽銭を入れ、思い思いに願い事をし、
受けながら訓練をしました。二股にわかれた先を暴漢につ
その後、「日明の湯」へ行きました。正月ということ
きだすのですが、これを使いこなすのは至難の業でした。
で脱衣場は混雑していましたが、広い浴場では、のび
この度の実地をまじえたご指導は、非常に盛り上がった
のびと手足を伸ばし、ゆったりと塩化ナトリウム泉の
ものとなりました。しかし実際には、恐怖が先立ち、声す
尐ししょっぱい湯につかりました。皆さんのお気に入
ら上げることが難しいかもしれません。そうした場合に備
りは露天風呂で、湯につかってテレビを見たり、肌が
えて、丌審者侵入時におけるマニュアル
つるつるになるコラーゲンの湯や薬湯につかったり
の作成も必要です。
しました。湯上がりの夕食で
今後はご指導いただいたことを念頭に、
利用者への安全確保に努めていきます。
お腹いっぱいになり、楽しい
お正月だったようです。
発達障害支援セミナーに参加して
―自閉症スペクトラムへの理解と支援―
今回、初めて佐々木先生の講義を拝聴させていただきました。テーマは「自閉症スペ
クトラムへの理解と支援」で、はじめは、研究者や臨床者の視点での発達障害の特性に
ついてでした。大きな特徴として視覚的情報への親和性が大きいことをあげられ、自閉
症の方は具体的、個別的、規則的なことが得意ともおっしゃっていました。また、見え
ないものや話が苦
手で、想像力が乏しく、予期しないことへの恐れや混乱が大きいので、スケジュ
ールが必要であるということでした。自閉症の人たちの特性は、言葉よりも絵で考えるように生まれ、
相手が自分と異なることを考えていることが分からなかったり、苦痛であった記憶を消すことが出来
ずに、今起きているかのように思い出したりする(フラッシュバック)等の話がありました。これら
に共通する特徴は、耳から入ってくる情報より目から入ってくる情報のほうが本人にとってはわかり
やすいということで、視覚的な情報提供の大切さを改めて学ぶことができました。
また、支援についての話で、佐々木先生のご家庭の話になり、佐々木先生自身もご家族の理解と支
援によって幸せに生活しているとおっしゃっており、支援を必要とする人の周りにどれくらいの理解
者がいて、どのような支援があるかによって幸・丌幸が決定するのではないかという話から、まず、
相手を理解し、必要な支援について考えることが、職員としての第一歩では
ないかと感じました。
具体的で、わかりやすい講義をありがとうございました。先生から教えて
いただいたことを、これから、利用者の支援に役立てていきたいと思います。
女子棟日帰り旅行
~みかん狩り~
男子棟日帰り旅行
11 月 25 日(水)、利用者 4 名、
晴天に恵まれた 11 月 12 日
支援員 3 名で久留米方面へ日帰り
(木)、利用者 6 名と支援員 2
旅行に出かけました。まずは広川
名で川棚の「久山園」にみかん
町にある天然酵母パンと手造り家庭料理のレストラン
狩りに行きました。木の枝が下
風と虹の店へ。こちらは多機能型就労支援事業を行っ
がるくらいたわわに実ったオレンジ色のみかんは
ている授産施設ですが、そのお洒落なお店のつくりや
色鮮やかで、思わず手にとってしまいそうでした。
料理の美味しさに驚かされました。
はさみを使ってもぎ取ることは尐し難しかったよ
バイキングでお腹いっぱいになった後は田主丸町の
うですが、支援員が取ったみかんを手に取り、皮を
天然かけ流し温泉
むいて甘酸っぱいみかんを満面の笑みで食べまし
産施設「ステップ」が運営している温泉施設で、施設
た。小粒でしたが、味が濃厚で、とても美味しいみ
内ではパン工房やレストラン、さをり織りの工房など
かんでした。みかんを袋にいっぱい詰めて収穫のひ
も運営されていました。
とときを楽しみました。
笹の湯へ。こちらは知的障害者授
この日はステップの職員の方に工房を案内していた
みかん狩りとドライブを楽しんだ後は、川棚名物
だき、利用者の方々の仕事の様子を見学しました。施
「瓦そば」をいただきました。てんぷらの盛り合わ
設の中で生き生きと働かれている姿はたいへん輝いて
せあり、食後のコーヒーありと皆さん満足げでし
見えました。また、温泉もみんなで入りましたが、薬
た。穏やかな秋の一日を
品や循環装置も使用していない
美味しく、楽しく、ゆっ
純天然かけ流しの温泉はとって
たりと過ごすことができ
も気持ちよかったです。働いて
ました。
いる方々の笑顔に会いに行きた
い、そんな素敵な温泉でした。