不動産業戦略 e-REVIEW/2011年5月号 (1) 巻頭言/そこが知りたい インターネット時代の仲介業/「戦略的高地」はどこにあるのか! FDJ社は、4月に『実践!「ネット不動産」の作り方と未来』を発売!21世紀の最初の10年に誕生した のが、これまで無かったインター「ネット不動産」と呼ばれる業態で、家探しユーザーからみた場合の特 徴としては、①情報新鮮!②安心取引!③応接自由!④そして、快適!-の4つを実現しているもの。 今回の〔巻頭言/そこが知りたい〕では、インターネット時代の仲介業/「戦略的高地」はどこにあ るのか!――を俯瞰する意味で、同書の〔発行にあたって〕から全文を紹介させて頂きます。 インターネット時代の仲介業/「戦略的高地」はどこにあるのか!(発行にあたって) インターネット時代の仲介業/「戦略的高地」はどこにあるのか ――を探ぐる連載『2010―15年の ネット不動産フロンティアノート』(ベテラン 不動産鑑定士 高橋雄三が綴る/「顧客と一緒にいる」 未来シナリオ)が始まったのは折しも2010年2月!インターネット商業利用の黎明(Since1995)から 15年、不動産業でもBB(ブロードバンド)の普及(2001年)とともにその活用が本格化してから10年 がたとうとしている節目の時でした。 そうした中で、FDJ社発行の月刊『不動産業戦略 e-REVIEW』に同年11月まで連載された“フロン ティアノート”では、「インターネット不動産」についての初めての定義が実現しました。この所産に ついて高橋氏は、次のように述べています。 「インターネット不動産(の定義)については、不動産(仲介)業の業務のうち①情報サービス業と いう側面・役割は、ホームページ・バーチャル店舗・ネット店舗が分担します。②専門知識サービス業 としての役割分担は、実際の店舗・リアル店舗が引き受けることになります。③この二つの店舗を結ぶ 架け橋の役目を果たすのがメール営業です――と位置づけると分かり易いようです」。 不動産(仲介)業は、21世紀の最初の10年間に、これまで無かった「インターネット不動産」という 新しい業態を生み出し、それを発展させながら、次のステップとしていま“インターネット・情報戦” という差別化によるさらに新しい時代に入ろうとしています。 本書〔不動産業戦略 e-REVIEW〕別冊(FDJ社/不動産ブックレット―⑳)では、「インターネッ ト不動産」の戦略(その作り方とは)を総合的にガイドしただけでなく、その未来(勝者への道/成功 シナリオ)についても、展望してみました。 http://www.fdj.com/semi_book/ いま、ネット活用はクラウド時代に入り、Twitterやfacebookに代表されるソーシャルメディアとい う新しい世界が誕生しようとしています。そして、iPadやiPhoneに代表されるデバイス革命が急速に進 行中です。ネットの向こう側にはまだとんでもない広がりと未体験ゾーン(未踏の新天地)が待ってい るのかもしれません!そうした中で、今後も激変していく家探しユーザーとの新しい付き合い方はどう なっていくのでしょうか。 本書は、スピードが速い時代変革の中で、すぐ風に流されてしまう「HOW-TO」本でなく、ずっし りと効いてくる「KNOW-HOW」書としてまとめています。要点整理として改革のヒント69のポイント をチャートにしてみました。 (なお、本書は、書籍の出版・販売形態が大きく変わっていく中で、実践!「ネット不動産」の創 立・経営者にして不動産鑑定業の超ベテランである高橋雄三氏のWeb電子出版の第1号となりました) 本書はPDF版としての発行ですが、その利点を生かして記事中から参考記事の詳細に飛べるリンクが 多数貼られています。大いにご活用下さい。 本書が、不動産業の今後の発展にとって少しでも役立つことを願って止みません。 2011年4月 (株)不動産データ&ジャーナル社 代表取締役/編集長 浅見 貞男
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