合唱コンクール 平成23年10月27日 校長 古川 尚弘 <開会式のあいさつ> すばらしい秋晴れの中、多くのお客様をお迎えして、いよいよ合唱コンクー ル当日を迎えました。昨日までの歌声の響く学校の雰囲気、とても素晴らしか ったです。時折進路関係で訪れる高校のお客様がたが、みな感心して帰ってい かれました。特に、この2週間の各学級でのみなさんの練習の様子は、熱を帯 びていて歌声のレベルも高いものでした。 さあ、今日は、これまでの練習の成果を発揮する時です。とても楽しみにし ています。芸術の秋らしく、素晴らしいコンクールとなることを期待します。 東金中学校で合唱コンクールがスタートしたころは、学年10クラス以上あ りましたので、体育館で学年ごとに行ったり、文化会館に入りきれずに1・2 年生だけで午前の予選・午後の本選と分けて行ったりしていました。今のよう に、このように充実した施設で、全校で競えるのは、幸せです。今日は十分に 楽しんでください。開会式ですので、手短かに、次の3つだけお話します。 ① コンクールですから、必ず順番がつきますが、結果がすべてではな く、これまでの経過こそが大切です。何かをみんなで成し遂げるには トラブルはつきものですし、そこから成長があります。勝敗にばかり こだわりすぎないことです。音楽を楽しんでください。真の最優秀賞 は、明日からもひき続き、3月まで一所懸命に歌っている学級だと思 います。 ② 大勢の人の前で発表するという経験は、大切なことです。自信を持っ て、男子なら「嵐」や「EXILE」、女子なら「AKB」になったつ もりで、一人一人が主役として、大勢の前で堂々と発表してください。 ③ 3年生にとっては、進路に向けての生活が本格化する前の最後の大き なイベントです。後輩の胸に素晴らしい姿を焼き付けてください。期待 しています。 <審査員の先生の紹介> お二人の審査員の先生を紹介します。 まず、 「吉井幸子先生」です。東金高校の音楽科の先生です。部活動では、声 楽部の顧問として、日々合唱指導に尽力されています。東金中学校の生徒のみ なさんが、ひとりでも多く声楽部に入ってくれることを望んでいるそうです。 次に、 「土屋紀元先生」です。千葉ミュージックシーンを主宰し、演奏活動や 後進の指導等に活躍されています。先生は幅広いジャンルの音楽に精通されて おり、今日は私たちのために遠路はるばるお越しいただきました。中学校で音 楽の授業を教えてくださっていたこともあります。 本日はよろしくお願いたします。 <合唱コンクールへの思い> 東金中学校には、1年間を通じて、様々な行事があります。入学式や始業式 等の儀式的な行事のほかに、学校生活に潤いを与え、みなさんの心を豊かにす るために、生徒が主役で活躍する場がたくさんあります。宿泊学習や修学旅行、 運動会等、一つ一つに目標があり、それぞれに印象的なものですが、担任だっ た時を思い出すと、個人的に一番好きなのが合唱コンクールでした。学級の生 徒一人一人の顔が、いまでも鮮やかに浮かんできます。大きな口を開けて一生 懸命に歌う姿・笑顔で音楽を楽しむ姿は感動的です。・・・ 「うつ向くな君は美しい」~高校サッカーのテーマを元気に。 「フラッシュダンス」~映画で話題になったものを心をこめて 「冬が来る前に」、「少年の日は今」、ZARDの「負けないで」・・・ 4月のスタートから様々な曲を歌い、合唱コンクール用に、生徒の歌いたい 曲を選んでもらい、楽しみながら団結力をつけていきます。何でもそうですが、 集団がひとつの目標に向かっていく中では、必ず衝突は起きてきます。仲間わ れやいさかいも生まれることもありますが、それらを克服してさらに学級の仲 間意識が強くなっていくのです。だからこそ、今でも生徒一人一人の顔が思い 出されるのだと思います。 これまでの一番の思い出は、ピアノ伴奏を担当していた生徒が急に転校して しまい、あとを誰がやるか・どうするかで、もめにもめてしまったことがあり ました。そうした中で、当時の音楽の先生だった根本美智子先生がアドバイス してくれて、みんなで話し合いをして、一致団結して頑張り、全校の最優秀賞 をいただいた時のことは忘れられません。 今日の日を迎えるまで、けっして順調にきたとは思いません。皆さんの学級 にも似たようなことはあったと思います。そうした様々な困難を乗りこえてき ての本番での発表です。トラブルを経験してこその成長があるのです。合唱コ ンクールは、本当に感動がいっぱいです。
© Copyright 2024 Paperzz