平成27年第3回(9月)大郷町議会定例会会議録第3号 平成27年9月30日(水) 応招議員(14名) 1番 赤 間 茂 幸 君 2番 大 友 三 男 君 3番 佐 藤 千加雄 君 4番 石 川 壽 和 君 5番 若 生 寬 君 6番 赤 間 滋 君 7番 和 賀 直 義 君 8番 高 橋 重 信 君 9番 石 垣 正 博 君 10番 高 橋 壽 一 君 11番 石 川 秀 雄 君 12番 千 葉 勇 治 君 13番 吉 田 茂 美 君 14番 石 川 良 彦 君 出席議員(14名) 応招議員と同じ 欠席議員( な 0名) し 地方自治法第 121条の規定により、会議事件説明のため本議会に出席した 者は、次のとおりである。 町長 赤 間 正 幸 君 副町長 吉 教育長 大 友 正 隆 君 総務課長 企画財政課長 千 葉 伸 吾 君 町民課長 武 藤 浩 道 農政商工課長 伊 藤 長 会計管理者 小 畑 公民館長 熊 谷 田 喜久夫 君 佐々木 君 男 君 税務課長 残 間 俊 典 君 君 保健福祉課長 安 海 洋 一 君 治 君 地域整備課長 櫻 井 孝 則 君 正 勝 君 教育課長 浅 野 辰 夫 君 正 伸 君 事務局出席職員氏名 事務局長 櫻井真江 次長 三浦 光 主事 佐藤聖大 議事日程第3号 平成27年9月30日(水曜日) 日程第1 会議録署名議員の指名 日程第2 認定第 1号 午前10時開会 平成26年度大郷町一般会計歳入歳出決算の認 ―136― 定について 日程第3 認定第 2号 平成26年度大郷町国民健康保険特別会計歳入 歳出決算の認定について 日程第4 認定第 3号 平成26年度大郷町介護保険特別会計歳入歳出 決算の認定について 日程第5 認定第 4号 平成26年度大郷町後期高齢者医療特別会計歳 入歳出決算の認定について 日程第6 認定第 5号 平成26年度大郷町下水道事業特別会計歳入歳 出決算の認定について 日程第7 認定第 6号 平成26年度大郷町農業集落排水事業特別会計 歳入歳出決算の認定について 日程第8 認定第 7号 平成26年度大郷町戸別合併処理浄化槽特別会 計歳入歳出決算の認定について 日程第9 認定第 8号 平成26年度大郷町水道事業会計利益の処分及 び決算の認定について 日程第10 一般質問 本日の会議に付した案件 議事日程と同じ 午 議長(石川良彦君) 前 10時00分 開 会 皆さん、おはようございます。 ただいまの出席議員は全員であります。定足数に達しておりますので、 これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付したとおりであります。 日程第1 議長(石川良彦君) 会議録署名議員の指名 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。会議録署 名議員は会議規則第110条の規定によ り、7番和賀直義議員及び8番 高 橋重信議員を指名いたします。 日程第2 認定第1号 平成26年度大郷町一般会計歳入歳出決算の認 定について 日程第3 認定第2号 平成26年度大郷町国民健康保険特別会計歳入 歳出決算の認定について ―137― 日程第4 認定第3号 平成26年度大郷町介護保険特別会計歳入歳出 決算の認定について 日程第5 認定第4号 平成26年度大郷町後期高齢者医療特別会計歳 入歳出決算の認定について 日程第6 認定第5号 平成26年度大郷町下水道事業特別会計歳入歳 出決算の認定について 日程第7 認定第6号 平成26年度大郷町農業集落排水事業特別会計 歳入歳出決算の認定について 日程第8 認定第7号 平成26年度大郷町戸別合併処理浄化槽特別会 計歳入歳出決算の認定について 日程第9 認定第8号 平成26年度大郷町水道事業会計利益の処分及 び決算の認定について 議長(石川良彦君) 日程第2、認定第1号 平成26年度大郷町一般会計歳入 歳出決算の認定について、日程第3、認定第2号 平成26年度大郷町国 民健康保険特別会計歳入歳出決算の認定について、日程第4、認定第3 号 平成26年度大郷町介護保険特別会計歳入歳出決算の認定について、 日程第5、認定第4号 平成26年度大郷町後期高齢者医療特別会計歳入 歳出決算の認定について、日程第6、認定第5号 平成26年度大郷町下 水道事業特別会計歳入歳出決算の認定について、日程第7、認定第6号 平成26年度大郷町農業集落排水事業特別会計歳入歳出決算の認定につい て、日程第8、認定第7号 平成26年度大郷町戸別合併処理浄化槽特別 会計歳入歳出決算の認定について、日程第9、認定第8号 平成26年度 大郷町水道事業会計利益の処分及び決算の認定についてを一括議題とし ます。 ここで決算審査特別委員会に付託されました認定第1号から認定第8 号までの決算について、委員長より審査結果の報告を求めます。決算審 査特別委員長吉田茂美議員。 決算審査特別委員長(吉田茂美君) 平成27年9月30日。大郷町議会議長石川 良彦殿。決算審査特別委員会委員長吉田茂美。委員会審査報告書。本委 員会に付託された下記事件は、審査の結果、次のとおり決定したので、 大郷町議会会議規則第72条の規定により報告します。 なお、本委員会は別紙のとおり意見を付すことに決定した。 記 事件番号、件名、審査の結果の順に読み上げます。 認定第1号 平 成 26年 度 大 郷 町 一 般 会 計 歳 入 歳 出 決 算 の 認 定 に つ い ―138― て、認定すべきものと決定。 認定第2号 平成26年度大郷町国民健康保険特別会計歳入歳出決算の 認定について、認定すべきものと決定。 認定第3号 平成26年度大郷町介護保険特別会計歳入歳出決算の認定 について、認定すべきものと決定。 認定第4号 平成26年度大郷町後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算 の認定について、認定すべきものと決定。 認定第5号 平成26年度大郷町下水道事業特別会計歳入歳出決算の認 定について、認定すべきものと決定。 認定第6号 平成26年度大郷町農業集落排水事業特別会計歳入歳出決 算の認定について、認定すべきものと決定。 認定第7号 平成26年度大郷町戸別合併処理浄化槽特別会計歳入歳出 決算の認定について、認定すべきものと決定。 認定第8号 平成26年度大郷町水道事業会計利益の処分及び決算の認 定について、認定すべきものと決定。 次に、意見に入ります。 平成26年度各種会計決算審査意見。 一般会計決算。 1.筆頭株主として、おおさと地域振興公社への積極的な改善提言を 行うべきである。 2.災害時の緊急連絡手段として、防災無線のさらなる有効活用を図 られたい。 3.住民バス、デマンド方式を含めた公共交通体系の見直しを図るべ きである。 4.納税意識の高揚を図り、さらなる徴収体制強化に努められたい。 5.各種検診での早期発見の重要性を認識し、受診率向上のための施 策を早急に講じられたい。 6.河川、溜池等の水質検査は、検査の結果に基づき、各課連携のも と、適正な対応に努められたい。 7.グリーンツーリズム事業を積極的にピーアールし、縁の郷の集客 増に努められたい。 8.未舗装の町道、生活道の改修を図られたい。 9.機能別消防団員の確保にも努め、消防体制の充実を図られたい。 10.旧大松沢中学校区域以外の遠距離生徒へ、スクールバス運行を検 討されたい。 ―139― 11.学校給食への地場産品の利用拡大を図られたい。 国民健康保険特別会計決算、介護保険特別会計決算、後期高齢者医療 特別会計決算については、意見ありませんでした。 下水道事業特別会計決算、加入促進に努められたい。 農業集落排水事業特別会計決算、加入促進に努められたい。 戸別合併処理浄化槽特別会計決算、加入促進に努められたい。 水道事業会計決算、1.漏水検査等を実施し、有収率向上に努められ たい。2.石綿セメント管更新の早期完了に努められたい。 以上、ご報告申し上げます。 議長(石川良彦君) 以上で審査結果の報告を終わります。 これより議題ごとに討論、採決を行います。 まず、認定第1号 平成26年度大郷町一般会計歳入歳出決算の認定に ついて討論に入ります。ございませんか。 まず、本案に対する反対討論の発言を許します。12番千葉勇治議員。 12番(千葉勇治君) 私は、次の点を指摘いたしまして、認定第1号 平成26年 度大郷町一般会計歳入歳出決算の認定に反対するものであります。 1つ、ファーム・ガーデン事業に関する町からの交付金について、過 年度返納金7,500万円として、25年度に引き続き26年度も収入未済額で 計上されております。一方、公社の改善計画について、改善運営委員会 という組織があるにもかかわらず、ほとんど開催、開かれておらず、公 社全体の改善が見られないという状況です。また、公社への大きな負担 となっている縁の郷や道の駅のレストラン部門の集客努力もほとんど改 善されず、進んでいないというのが実態だとも考えます。開発センター の運営についても、これまで何回も改善を図れと議会から意見を出して も、改善されている内容には至っていないと考えます。開発センターの 利用実績について、町政の成果には利用回数や利用者数が記載されてお りますが、委託料を支払っている町側は、報告内容の詳細について議会 から聞かれないと確認もしないという状況であります。これらの状況か ら判断して、議会からの意見を真摯に受けとめているのか甚だ疑問を抱 かざるを得ないと考えます。 2、中村、希望の丘団地と山中団地の間を町道で連結し、子供らの安 全通学に寄与するという社会資本整備総合交付金、防災安全交付金の対 象事業として、国土交通省に26年度中に申請しておりますが、その計画 内容が調査の実態からかなりかけ離れている内容と考えます。6年前の 平成21年9月から10月までに調査した進行方向別交通量調査結果によれ ―140― ば、計画されている中村長崎線について、当時のいわゆる食事どころ北 京第2駐車場前で午前7時から午後7時までの12時間調査した結果によ れば、歩行者数は中村方面に向かった人数が11人、長崎方面に向かった 人数が8人で、合わせて19人となっております。しかし、交付金事業で 示した概要書によれば、将 来は1日当たり300人に なるとなっており ま す。歩行者数が19人の実績が300人と約16倍の増加になる見通しについ て、納得のできる説明、設計条件になっておらず、皆目見当がつかない 説明であります。ましてや自動車の交通量については、調査では上り下 り合わせて458台の交通量に対し、計画では583台になっております。こ れは新町道が開設されることに伴い、これまで沢田線を走行していたほ とんどの車両が新たに予定している町道を通行する内容になります。果 たして新町道を走行してわざわざ回り道をして仙台・塩竈、あるいは吉 岡・泉方面に向かうことになろうとする設計条件が本当に利用実態に合 った計画なのか疑問を抱くものであります。このような計画が26年度中 に作成、申請されていることに対し、その計画内容の信憑性について厳 しく指摘せざるを得ません。 3、住民バスの運行について、ドライバーの運転マナーなどについて 町民から発信されている苦情への対策について、26年度においても業務 を委託している町側からの強力な指導による対応策が見出されず、問題 解決が先送りされ、27年度から民間委託に管理が移行されております。 また、土日の運行についても決算審査特別委員会で初めて報告された利 用状況の資料によると、土日平均の利用者数が46.53人 となっており、 本来住民福祉のサービスの性格を持つ住民バスを費用対効果だけで判断 し、採算が合わないという理由で土日の休日を対象にした試験運転をば っさりと切り捨てるなど、弱者に対する余りにも冷たい行政ではないか と考えざるを得ません。1日当たり約50人の利用客数があるのなら、試 験運行で明らかになった利用客の実態に合った運行計画を立てて本数を 調整するなどして、継続すべきではなかったのかと考えられます。 大郷町総合計画の「自力」、一人一人が考え行動できる町民だけが、本 町の町民ではありません。高齢化率が高まるほど町を頼り、人に寄り添 った町政が今後一層求められてきていると考えます。全ての町民が大郷 に生まれ、住み暮らしてよかったと実感できるまちづくりを提案し、認 定第1号 平成26年度大郷町一般会計歳入歳出決算の認定に反対するも のであります。以上です。 議長(石川良彦君) 次に、本案に対する賛成討論の発言を許します。6番赤 ―141― 間 滋議員。 6番(赤間 滋君) 認定第1号 平成26年度大郷町一般会計歳入歳出決算認 定について、賛成の立場から討論をいたします。 去る9月16日から9月28日にかけて、決算審査特別委員会において付 託され認定するものと決定されております。また、一般会計では歳入の 総額は47億1,318万円となり、一方、歳出総額は43億7,161万円となった。 翌年度への繰り越すべき財源を引いた実質収支額は2億1,707万 円とな り、黒字となっており、その収支バランスは評価できる。 また、少子高齢化、人口問題改善等にも向け、定住化促進住宅整備、 道路などのインフラ整備、教育・福祉の充実等にも積極的に取り組んだ 施策も評価できる。 今後も財源確保のため、国・県へのさらなる働きかけをし、大郷町総 合計画に沿った長期ビジョンを見据えた町民との協働によるまちづくり、 これに積極的に取り組まれるよう要望し、賛成討論とする。 議長(石川良彦君) 次に、本案に対する反対討論の発言を許します。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 次に、本案に対する賛成討論の発言を許します。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ないようですので、これをもって討論を終わります。 これより、認定第1号について採決いたします。この採決は起立によ り行います。 平成26年度大郷町一般会計歳入歳出決算の認定に対する委員長の報告 は、意見を付し認定すべきものであるとの報告であります。したがって、 本決算は委員長の報告のとおり認定することに賛成の議員の起立を求め ます。 〔賛成者起立〕 議長(石川良彦君) 起立多数であります。したがって、本決算は委員長報告 のとおり認定することに決定しました。 議長(石川良彦君) 次に、認定第2号 平成26年度大郷町国民健康保険特別 会計歳入歳出決算の認定について討論に入ります。ございませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 討論なしの御発言でございます。討論なしの御発言がありますので、 これをもって討論を終わります。 これより認定第2号について採決いたします。 ―142― この採決は起立により行います。 平成26年度大郷町国民健康保険特別会計歳入歳出決算の認定に対する 委員長の報告は、認定すべきものであるとの報告であります。したがっ て、本決算は委員長の報告のとおり認定することに賛成の議員の起立を 求めます。 〔賛成者起立〕 議長(石川良彦君) 起立多数であります。したがって、本決算は委員長報告 のとおり認定することに決定しました。 議長(石川良彦君) 次に、認定第3号 平成26年度大郷町介護保険特別会計 歳入歳出決算の認定について討論に入ります。ございませんか。 〔「討論省略」と呼ぶ者あり〕 議長(石川良彦君) 討論省略の御発言がありますので、これをもって討論を 終わります。 これより認定第3号について採決いたします。この採決は起立により 行います。 平成26年度大郷町介護保険特別会計歳入歳出決算の認定に対する委員 長の報告は、認定すべきものであるとの報告であります。したがって、 本決算は委員長の報告のとおり認定することに賛成の議員の起立を求め ます。 〔賛成者起立〕 議長(石川良彦君) 起立多数であります。したがって、本決算は委員長報告 のとおり認定することに決定しました。 議長(石川良彦君) 次に、認定第4号 平成26年度大郷町後期高齢者医療特 別会計歳入歳出決算の認定について討論に入ります。ございませんか。 〔「討論省略」と呼ぶ者あり〕 議長(石川良彦君) 討論省略の御発言がありますので、これをもって討論を 終わります。 これより認定第4号について採決いたします。 この採決は起立により行います。 平成26年度大郷町後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定に対す る委員長の報告は、認定すべきものであるとの報告であります。したが って、本決算は委員長の報告のとおり認定することに賛成の議員の起立 を求めます。 ―143― 〔賛成者起立〕 議長(石川良彦君) 起立全員であります。したがって、本決算は委員長報告 のとおり認定することに決定いたしました。 議長(石川良彦君) 次に、認定第5号 平成26年度大郷町下水道事業特別会 計歳入歳出決算の認定について討論に入ります。ございませんか。 〔「省略」と呼ぶ者あり〕 議長(石川良彦君) 討論省略の御発言がありますので、これをもって討論を 終わります。 これより認定第5号について採決いたします。 この採決は起立により行います。 平成26年度大郷町下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定に対する委 員長の報告は、意見を付し認定すべきものであるとの報告であります。 したがって、本決算は委員長の報告のとおり認定することに賛成の議員 の起立を求めます。 〔賛成者起立〕 議長(石川良彦君) 起立全員であります。したがって、本決算は委員長報告 のとおり認定することに決定いたしました。 議長(石川良彦君) 次に、認定第6号 平成26年度大郷町農業集落排水事業 特別会計歳入歳出決算の認定について討論に入ります。ございません か。 〔「省略」と呼ぶ者あり〕 議長(石川良彦君) 討論省略の御発言がありますので、これをもって討論を 終わります。 これより認定第6号について採決いたします。 この採決は起立により行います。 平成26年度大郷町農業集落排水事業特別会計歳入歳出決算の認定に対 する委員長の報告は、意見を付し認定すべきものであるとの報告であり ます。したがって、本決算は委員長の報告のとおり認定することに賛成 の議員の起立を求めます。 〔賛成者起立〕 議長(石川良彦君) 起立全員であります。したがって、本決算は委員長報告 のとおり認定することに決定いたしました。 ―144― 議長(石川良彦君) 次に、認定第7号 平成26年度大郷町戸別合併処理浄化 槽特別会計歳入歳出決算の認定について討論に入ります。ございません か。 〔「省略」と呼ぶ者あり〕 議長(石川良彦君) 討論省略の御発言がありますので、これをもって討論を 終わります。 これより認定第7号について採決いたします。 この採決は起立により行います。 平成26年度大郷町戸別合併処理浄化槽特別会計歳入歳出決算の認定に 対する委員長の報告は、意見を付し認定すべきものであるとの報告であ ります。したがって、本決算は委員長の報告のとおり認定することに賛 成の議員の起立を求めます。 〔賛成者起立〕 議長(石川良彦君) 起立全員であります。したがって、本決算は委員長報告 のとおり認定することに決定いたしました。 議長(石川良彦君) 次に、認定第8号 平成26年度大郷町水道事業会計利益 の処分及び決算の認定について討論に入ります。ございませんか。 〔「省略」と呼ぶ者あり〕 議長(石川良彦君) 討論省略の御発言がありますので、これをもって討論を 終わります。 これより認定第8号について採決いたします。 この採決は起立により行います。 平成26年度大郷町水道事業会計利益の処分及び決算の認定に対する委 員長の報告は、意見を付し、認定すべきものであるとの報告であります。 したがって、本決算は委員長の報告のとおり認定することに賛成の議員 の起立を求めます。 〔賛成者起立〕 議長(石川良彦君) 起立全員であります。したがって、本決算は委員長報告 のとおり認定することに決定しました。 日程第10 議長(石川良彦君) 一般質問 次に、日程第10、一般質問を行います。 質問の通告がありますので、順次発言を許します。 9番石垣正博議員。 ―145― 9番(石垣正博君) 家を建てるというときに、昔は金融機関も少なかったし、 またローンの制度、こういうものも非常に充実していなかった。そして、 また大量にこの家をつくるということが、技術がないということから、 またはその企業がないということからできなかったということです。で すから、その人口の割といいますか、その割には世帯数というのが非常 に少なかったと思います。1軒の家に大勢の方々が住んでいたし、私の ところなんかはこの1軒の家に間仕切りをして2世帯が一緒に住んでい たという状況であります。 ですから、何がしかの特別な理由がない限り、空き家というのは出て こなかったし、または大工さんが立派にその建物を、長もちする建物を 建てていたということから、その空き家問題というのは余りなかったよ うな気がいたします。 しかし、ここに来ていろいろ状況が変わってきました。核家族化、そ してまたその家というものがどんどん建てやすくなってきた。5万円で 家1軒が建つ、頭金ね、それで30年のローンを組むとか、そういうよう な状況が来たおかげで、この世帯数というのが非常にふえてきている、 家がですね。その増えるのはいいのですが、反面、高齢化、そしてまた 人口減少が相まって、非常に空き家というものが出てきた。ぽつぽつと 出てきていますよね。 しかし、この空き家を見ると、問題なのは、要するに売却できる、ま たは賃貸できる空き家であれば、それはそれでいい。しかしながら、そ の隣近所に迷惑をかけるような空き家がふえてきている。時間の経過と ともに。この辺が今社会問題化しているということが報道等にあるわけ ですよね。 そんなことで、この本町にもその空き家があるだろう。しっかりそこ を調べているのか。そして、その空き家をどうするのか。そういうこと を含めて、私の提案もお話をしながら、町長との御質問をさせていただ ければと、そのように思います。 空き家対策を万全に。 高齢化や人口減少を背景に、全国で空き家がふえ続けている。2013年 の総務省の調査では、820万戸、住宅全体の13.5%、もう1割以上も空 き家があるということですよね。老朽化し適切な管理が行われず、放置 されたままの空き家がふえ続けているということであります。 空き家は、環境、またその景観上の問題だけでなく、ごみの不法投棄 や不審者の侵入、それらによる治安の悪化、災害時に空き家が倒壊して ―146― 避難や消防の妨げとなる、そのような空き家、このような危険性のある 空き家は早期に対処する必要がある。撤去とか、そういう対処が必要と なる。既に国では空き家対策特別措置法をことしの5月に立ち上げ動き 出しております。本町にも相当数の空き家というのが存在していること と思う。 そこで、本町では空き家対策をどのように進めているのか、また空き 家をふやさないための政策、これはどのように考えておられるのか、お 聞きを申し上げたいと思います。 議長(石川良彦君) 答弁願います。町長。 町長(赤間正幸君) 石垣議員の質問に答弁をさせていただきます。 本町においても、空き家対策を講じる上で必要でありますので、年末 年始にかけて、各行政区長に空き家調査をお願いしたところ、84棟の空 き家のあることが判明いたしました。 これを踏まえ、今年度におきまして、地方創生事業の地域活性化・地 域住民生活等緊急支援交付金を活用し、行政区長から報告を受けた空き 家について、調査実施しているところでございます。 この調査につきましては、御質問の景観、ごみ、防犯等の問題もあり ますが、空き家を活用しての定住促進を視野に入れた調査でありますの で、調査結果がまとまり次第、関係課と協議を行いながら、空き家をふ やさないような施策等についてあわせて対応を検討してまいりたいと思 います。以上でございます。 議長(石川良彦君) 石垣正博議員。 9番(石垣正博君) 今、回答をいただきました。この中で、84棟の空き家が あると判明をいたしましたね。これは非常に素早く調べたのだろうなと、 こう思います。ならば、その84棟でどういう空き家なのか。この辺が問 題ですよね。倒壊するのか、または売却できるのか、修繕できるのか、 そして住めるのか。 9月11日の全員協議会で、まち・ひと・しごと創生総合戦略というも のについて、我々にパンフレットをいただきました。その中身を見たの ですが、現在の取り組み状況ということで、空き家アンケート、それか ら町民アンケートの実施、9月までとございます。この町民アンケート については、これは私も携わっている蛍の里、3日間で2,000人が入る、 その大きなイベントの中で600人近くのアンケートをいただいたという ふうに載っていました。 そして、このパンフレットをいただいた、題名、これが「定住促進に ―147― 向けた空き家の利活用にかかわる調査業務」とありますよね。移住条件 希望調査、これはわかりました。果たして、じゃあ今町長がお話をした 空き家を区長さんにお話しした。その結果が今言った84棟なのか。どの ようなことをこの空き家のアンケートということで入れておられるのか、 その辺をお聞きを申し上げたいと思います。 議長(石川良彦君) 答弁願います。企画財政課長。 企画財政課長(千葉伸吾君) お答えをいたします。 空き家に対するアンケートのほうは、こちらについては、空き家のそ の実態調査というような形をもちまして、この84棟の空き家のうち、お おむね居住、あるいはその再利用が可能と見込まれるのではないかと思 われる55件に対しまして、既にアンケートのほうを別途発送しておりま す。これは回答の締め切りが10月5日としておりまして、回収にはまだ 少し、少々時間がかかるといったようなところでございますけれども、 当課といたしましては、その空き家に対する再利用、活用といったよう な観点のほうから、そのような取り組みを今しているところでございま す。 議長(石川良彦君) 石垣正博議員。 9番(石垣正博君) 今、55棟、住まいできるんだと。できるのだろうという ことは、どうなのでしょうか。しっかりそれは本当にできるのかどうか。 それが問題であります。すると、その残りの29棟、それはどうなるのだ ろうか。その空き家が、何か妨げとなるような悪条件のね、不完全な空 き家ではないのかどうか。その辺が問題になってくるわけでございます が、その本町における空き家の状況、私はこれをしっかりと調べるべき だと思います。区長さんからのお話がこうだった、アンケートがこうだ ったということではなく、町として1軒1軒、今の状況というのはどう なんだということを調べるべきではないでしょうか。ほかから聞いて、 これはこうだ、それではない。目でしっかりと調査をする、こういうこ とが大事だと思います。 長い間放置されている空き家、これはなぜなんだろう。病気なのか、 または勤めで長く転勤でいないのか。すっかりまたできる空き家なのか。 または賃貸できる空き家なのか。それをしっかり調べることであると思 います。 問題なのは、管理不十分な空き家だと思います。それはどういう状況 でそういうふうになっているかもしっかり調べると同時に、そういうこ とを町で把握しているか。または、町民の皆さんからそういう情報が寄 ―148― せられているかどうか。その辺をちょっとお聞きしたいと思います。 議長(石川良彦君) 答弁願います。総務課長。 総務課長(佐々木君男君) お答えいたします。 町に対しましては、特別こういった劣悪な条件下のもとの空き家があ るので何とか対処してほしいというふうな声につきましては、今のとこ ろございません。 議長(石川良彦君) 石垣議員。 9番(石垣正博君) 問題ないということでございますが、私は、その辺も聞 くということでなく、現場をしっかりと見て、そして答える必要がある と私は思います。しっかりと見ること、現場、これが大事ですよね。区 長さんに調べていただいた、アンケートをとった、それだけでは私はだ めであると思います。 この空き家問題として管理が十分でないところ、これは環境の悪化、 またその治安、防犯の発生、ありますよね。登米市でしたっけか、空き 家のそばの林の中に死体があってタイヤが2本置いてあったと。何だこ れって、そういうようなもの。それから、不法投棄。多くの問題が空き 家に出てくる。間違ったね、栗原だ、ごめんなさい。 本町における空き家、これはどのような問題、またその課題があるの か、これは調べるべきでしょう。足を運んで調べるべきだと私は思いま す。私も1カ月前でしたか、じゃあその空き家というもの、どういう状 況なのだろうなと。多分、警察または消防署ではその辺を把握している のかなということで、消防署に出向いて聞いてまいりました。そうした らば、お話の中では、やはりその空き家に特別、いろいろ調べてはおり ません。しかしながら、今後やはりどうしてもそういうものが出てくる だろう。大郷ばかりでない。富谷だっていっぱい家がある。または、大 和町だってそうだ。そういうことからして、その空き家というものに対 して調べていきましょうというような話をお聞きを申し上げました。 この老朽化によって、道路に外壁が飛び出る、またはその屋根の瓦が 飛び散って道路を塞ぐ、緊急車両はどうするんだ。行けない。そうする と、緊急車両でなくなりますよね。やはり消防署でも警察でも、その辺 は危惧している。町だってそういうことをしっかりと把握しておく、私 は、べきだろうと思います。 多分町としての調査はしていないということでありますが、この総合 戦略の中に、この空き家というものを入れていますよね。これはどのよ うに今から使っていこうとしているのか。総合戦略の中で、その空き家 ―149― 対策ということも、どういうコラボになっているのか。その辺を私はお 聞きいたしたいと思います。これは10月までにこの原案作成というふう にこのパンフレットには載っておりますが、どうなのでしょうか。 議長(石川良彦君) 答弁願います。企画財政課長。 企画財政課長(千葉伸吾君) お答えをいたします。 まさにその対策のための今作業のほうを現在進めているところでござ いまして、方向性としては、1つについては防災・防犯上の関連の対策 と、もう一つといたしましては、利活用といったような、その2方向か ら考えていくようになると思いますけれども、利活用の部分というとこ ろに参りますと、その意は住宅のストックとしての価値に注目して、そ れを活用するような何らかの方向性といったようなものを具体的に今後 立案していくような考えといたしております。以上でございます。 議長(石川良彦君) 石垣正博議員。 9番(石垣正博君) そのとおりなんですよね。その利活用していくというこ とであれば、しっかりとその辺を、この家はどうなんだということを調 べなきゃないですよね、1軒1軒。84軒を調べなきゃない。今まさにそ の国勢調査なんかで調べていますけれども、それらも参考になるかもし れません。しかしながら、先ほども申し上げた目で確かめる、これをし っかりお願いを申し上げたいと思います。やはりそのアンケートではだ めだと。 そして、私は思うのですが、ただ単に外からの外見ということだけで は難しいですよね、その空き家の判断。建物の外観、またはその傾斜等 の割合、それから建物の築年数、これなんかは町でしっかり調べること ができると思うのですが、その周辺建物、または道路等との関連、これ はどうなんだろうか。私はその独自のチェックシート、町としてそれを つくって、その空き家の認定基準というようなもの、そういうものも必 要ではないだろうか。町でどう考えているのかわかりませんが、そうす ることによって、私は、例えば点数制にして50点、100点を満点とすれ ば、80点だったらこの空き家は使えますよ。私のところの空き家は使え ますよ。または、その50点、これはちょっと難しいからどうしたらいい か。そういうふうにしてこのランク別、またはABCのランク別でもい い、そういうことをして、この認定基準をしっかりとつくって、そして その家の判断がすぐできるような、そういうことが私は必要ではないだ ろうかと。これは行政側での管理、またはその問い合わせが来た場合に すぐ判断できますよね。どうでしょうか。そういう特別のチェックシー ―150― ト、またはその認定基準、これは町長のほうでしょうか。よろしくお願 いします。 議長(石川良彦君) 答弁願います。町長。 町長(赤間正幸君) まず、個人の建物、所有権がございます。さらに、また 個人の土地、そして住宅等々に入る場合、やはり不法侵入等々もござい ます。そうした中で、しっかりと持ち主と、所有者との話し合い等も必 要かなと思っております。そうした中で、やはり役場の職員が全て建物 等々のチェック機能、大変素人でございますので、私は不可能と思って おります。やはりここは専門家、今調査しておりますけれども、専門業 者に委託をして、そしてやはりそこでさまざまな評価、ランクづけ等は していただくのが、一番の理想的な方法だなと、こう思っておるところ でありまして、いずれにいたしましても、役場職員での対応は不可能だ ということだけは御理解いただければと思っております。 議長(石川良彦君) 石垣正博議員。 9番(石垣正博君) 私は思うのですけれども、不可能だ、だからできないん だ。じゃあできる方法を考えられないのですか。やはりそういうことだ からできないのではなく、できる方法を考えて、しっかりとそれを対応 すべきことではないでしょうか。特に今問題だと。不法侵入、だったら ば所有者にしっかりとそのお話をして、そしてやるべきではないですか。 それをやっていないんじゃないですか。だから、こういう問題が出てく るのでしょう。それは私は違うんじゃないかと思います。この認定基準 をとって私はしっかりその空き家を管理していくことだと思います。こ れは私の提案であります。 空き家を解体・撤去するだけでなく、今後も修繕、または利活用でき るもの、先ほど課長がお話ししていましたね。これは資源ですよ、町の ね。活用する考えも私は必要であると思います。それには、今町長がお 話ししました、その所有者、占有者といいますか、そういう空き家の支 援、どう処分するか、利用したらいいのか、どうするのか、決めかねて いる物件、こういうものに対しては、やはりその専門の業者、不動産関 連でもいいや、不動産屋さんでもいいや。また、いろいろな土地家屋調 査士でもいい。そういう方々とのその連携というものを密にして、しっ かりとその情報をつくり上げていくべきだと、そのように思います。 今、この空き家バンクというもの、これがよく新聞等で出てきていま すよね。取り組み自治体がふえているよということです。現状をしっか りと捉えることによって、今言った不動産関連の業者、またはそのいろ ―151― いろな販売業者との提携というものができると思いますよね。この空き 家はこういう情報がこの業者から出ているよとか、いろいろ出てくると 思います。 そういうことで、空き家を有効活用する方策、これが必要であるし、 やはりその関連業者との提携、町と、そういうことも私は必要だろうと、 そのように思いますが、その関連業者との提携なんかは町長、いかがで しょうか。 議長(石川良彦君) 答弁願います。町長。 町長(赤間正幸君) 先ほどの答弁で申し上げましたけれども、今専門業者に 調査をしていただいております。そうした中で、それら等の結果が出次 第、さまざまな利活用ができると、こう思っておりますので、いずれに いたしましても、先ほど役場職員が無理だじゃなく、今逆に専門業者に お願いをして調査しているということでございますので、そうした中で、 それらの結果を踏まえて利活用してまいりたいと、こう思っているとこ ろであります。 議長(石川良彦君) 石垣正博議員。 9番(石垣正博君) ぜひその辺はお願いをしていきたいと思います。でない と、やはりその空き家というものがふえ続けている今、独居老人、また は我々みたいな2人しか暮らしていない者、1人が欠け、2人が欠けて、 それが空き家になる。私の近くにもあります。やはりそういうことをし っかりと町として、何ていうかな、本当に管理、管理というか、管理ま でですね、そういうことも必要ではないかと常に思います。 私は、この空き家バンクというものを見たときに、やはりこれは必要 なんだろうなと、そのように考えました。なぜならば、その住宅環境の 活性化というのはもちろんですが、町外などから問い合わせがあった場 合、これはこういう、何ていうかな、空き家がありますよと即答できま すよね。利点がありますよね、相当ね。そういうことで、例えば若い世 代で新築をしたい。しかしながら、やはりお金が足りない。それで空き 家で少し安いところを求めておいて、そしていずれはそこに建てるんだ というときに問い合わせがあった場合に、すぐに即答できますよね。で すから、この空き家バンクなんかは非常にいいのかなと。これはいつの 新聞だかに出ていたのですが、そういうようなことであると思います。 議員の全員協議会のこのパンフレットの中で、この利活用にかかわる その調査業務の中の7ページに、こういうことが書いてあった。7ペー ジじゃない、9ページですね、ごめんなさい。この住まいに関する支援 ―152― として、特に重要だと思う支援、これは住まいに関する支援としては、 住宅取得に関する補助金だと回答する意見が全体の44%を占めている。 持ち家率が60%を超える中でですよ、まだ借家である世帯においても、 住宅の取得意向は強い、多いと見られ、経済的な側面からも大きな費用 がかかる住宅への支援は、世代を問わず重要だと回答する人が多い。そ れから、リフォーム助成、いろいろこれにあるわけでございますが、こ のやはりその補助金、またはその助成金というもの、これは必要だよと いうふうに考えている人が多いということですよね。 そんなことで、これは空き家ばかりでない、今まさに定住を図ろうと する、その だってそのとおりですよね。そういうことに対して のこの支援というもの、こういうものを私は考えるべきだろうと。特に この若い世代というものに対して、子育て世代をこの定住と結びつける ということになれば、これは必ず私は必要になってくることだと思いま す。そういうことで、この辺のところを町長の所見をお聞きしておきた いと思います。 議長(石川良彦君) 答弁願います。町長。 町長(赤間正幸君) 空き家等々について、そのアンケートの中で、この支援 をしてほしいということでありますけれども、やはりそれだけの支援で ありますと、やはり一方的に偏り、するなと。やはりバランスをとらな くてはならないと。今後定住化を進める中で、やはり集合住宅なり、あ るいはまた町の分譲地なり、あるいはまた町営住宅に入居する人なり、 さまざまな人がございます。空き家だけに支援するということは、私は これは到底不可能だなと思っておりますので、いずれにいたしましても、 今後定住化を進める上で、さまざまな今支援等々を検討しておりますの で、いずれバランスのとれた支援策等々が、いい考え等が出れば、皆様 方にお示ししながら進めてまいりたいと思っておりますけれども、空き 家だけの支援等については、私は全く不可能と思っております。 議長(石川良彦君) 石垣正博議員。 9番(石垣正博君) 今申し上げましたが、その とか、そういうとこ ろにもどうだと言っていました。私は空き家だけとは言っておりません。 そういうことで、今は題名は空き家だから、それはそのとおりだかもし れません。しかしながら、そういうことも必要なのは、それは重々わか っております。その辺も空き家に対して考えてほしいということです。 ただ、問題なのは、その空き家というものに対しての補助金、または 支援をするということはよく考えてみると、そのまま放っておかれる、 ―153― そういう可能性もあるわけだよね。町でその補助をするんだ、権利ある のだから、それは少し放っとけや、そういう可能性がありますので、し っかりとこの辺は条件、またはそういうものをくっつけて、所得制限、 そういうようなものもくっつけて、しっかりとその制度を確立しておく ということが私は大事であると思います。 いずれにしても、空き家を修繕、または撤去、または新築するとなれ ば、相当のお金が必要ですよね。そうすると、その若い世代を町長は今 引っ張ってこようと、そういうことで若い子育て世代の定住をというこ とを考えておると思いますが、しかしながらお金がない。子供を育てな きゃならないし、大きなお金はなかなか難しいということになると、私 はその住宅ローンという、そういう金融機関との提携というものを、私 は必要ではないだろうか、そう考えている矢先に、こういうものが新聞 に出ておりました。 9月の26日、先週であります。大きく第1面に載ったこの記事、おお、 やはり考えているところは考えているんだなと私は見ました。「空き家 活用、地銀後押し」、どうでしょうか、これ。修繕、解体向けローン、 それから利子負担ゼロ。青森、秋田、両県で空き家対策のローンを取り 扱う地方銀行が相次いでいると書いてあります。リフォームや解体への 資金供給を通じて、空き家の利活用を促進し、急速に進む人口減少を食 いとめるのが狙い。利子補給など自治体の行う空き家対策事業と連携す る動きもあり、地方創生の実現に向けて積極支援を行います。こういう ふうに考えてもう既にやっているんですよ。秋田県の五城目町、これは しっかりとやっていますよ、人口減対策。空き家にもこういう支援をし ていく。どうでしょうか。 この空き家ローンというもの、これは私は住宅ローンの一環ですよね。 これは金融機関にとっては非常にうまみのあるものですよね。その金融 庁の検査で、これはその査定からはじかれるわけですよね。要するに、 資産も査定のときにはじかれるものということは、引当金をすることな い。ですから、費用が削減できるので、金融機関としては相当魅力のあ る商品、これが住宅ローンであり、こういうようなローンです。だから、 金融機関も積極的に、私は乗り出してくると思う。 そういうことを意味すれば、先ほどの鶉崎の20棟、これは関係ありま せんが、これも絡めてくる要素に、あそこには住宅ローンの提携があり ますよ。非常に有利ですよ。やはりこういうことも考えておくべきでは ないでしょうか。どこまで考えているかわかりません。でも、考えてい ―154― ればごめんなさい。私はやはりそういうことも必要だと。業者がしっか りついている、補助金制度がある、そしてこのような住宅ローンの提携 もついているとなれば、やはり来る魅力はあるのではないでしょうか。 私はそのように思います。金融機関との提携、そして町としてどのぐら いその利子負担をできるかどうか。それまで考えてやるのはどうでしょ うか。その辺よろしくお願いします。 議長(石川良彦君) 答弁願います。町長。 町長(赤間正幸君) 町内の空き家等々、結構先ほど84棟あると申し上げまし たけれども、私も空き家等に入居したいという方の話もございまして、 そうした中で紹介をするわけでありますけれども、やはりさまざまな今、 文化生活を営んでいる方々でありまして、なかなか空き家に対する期待 が外れるというような考えでおるようであります、希望者が。しかし、 先ほどの金融関係でありますけれども、町といたしましては、当然空き 家になっているうちは、ほとんど下水だの農集排等々に入っておりませ ん。そうした中で、今町では合併浄化槽のための無利子の補給をしてお りますので、それら等がございますので、十分にこれら等を今後PRし ながら、空き家に入居できる方々に対して支援策として一助となるなと、 こう期待しているところであります。 議長(石川良彦君) 石垣正博議員。 9番(石垣正博君) やはりその浄化槽の問題もありますよね。ないところは やはり浄化槽で対応するということで、それはできないわけではない。 ですから、そういうことはしっかりとやはり対応するような、そういう あれが必要だと思います。特にこの空き家に対して若い人はどう考えて いるのか、私もちょっとその辺のことを調べたのですが、ちょっとなか ったので、どうなんだろうかなと。やはり古いということ、これは若い 人ということはイコールどうなんだろうかと。それはありますよね。で も、やはり先ほども申し上げましたが、その若いうちにやはりそういう ところに住んで、そこのところに立派なうちを建てるんだと、いずれは、 そういう人もいると思います。そういうことで、やはりその空き家とい うものをしっかり管理する、町として、先ほど申しましたが、その資源 ということを考えて、しっかり管理していくということだと思います。 そんな中で、今まではその空き家というものを売却、または賃貸でき るものということでしたが、じゃあできないものについてはどうするん だと、29棟ありましたよね。それは町としてじゃあどうするんだと。そ こが問題ですよね。その所有者、占有者がいるからどうのこうのではな ―155― く、町の景観だってあるのではないですか。それで、私はその景観を損 なう、またはその環境等に関する条例というのは町にないのか、そうい うことでちょっと調べさせていただきました。 その中で1つありました。大郷町環境美化の促進に関する条例。こう いうのが1つあったですね。この条例がある。この目的というのは、散 乱ごみの清掃を行うことにより、環境美化の促進を図る。要するに、空 き缶、空きくず、空き瓶、そういうものをしっかりと町ではやっておき なさいよと、きれいにしておきなさいよと。 そして、第4条には、土地または建物の占有者等の責務ということが あって、土地または建物の利用者の啓発を行うとともに、散乱ごみの清 掃を行うなど、環境整備に必要な措置を講じなければならないとありま す。しかしながら、直接その空き家というものに対してのものは何もな いんですね。私が探した限り。条例にそういうものがあるのかどうか。 または何かほかの計画にそれがあるのかどうかを含めて質問をいたしま す。 議長(石川良彦君) 答弁願います。総務課長。 総務課長(佐々木君男君) お答えいたします。 現在の町の条例等におきましては、空き家に関するそういった規制の 条例は制定してございません。 議長(石川良彦君) 議長(石川良彦君) ここで休憩します。再開は11時10分からといたします。 午 前 10時58分 休 憩 午 前 11時09分 開 議 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 石垣正博議員。 9番(石垣正博君) どこまでやったかちょっと。そういうことで、やはりそ の条例というもの、これも私は必要なのかなと、そのように思うんです よね。空き家に関した条例がないということなのですが、私は早急にこ れはつくるべきだと思います。この空き家の老朽化というものが進んで、 その周囲に悪影響を及ぼす、先ほどから申し上げておりました。危険が ある場所は、この最終的にはやはり撤去、壊さなくてはないと思います。 しかしながら、その所有者というものにとって、または占有者にとっ ては、この撤去費用といいますか、それが莫大にかかるわけですよね。 普通の家だと150、200万円ぐらいかかるんですかね。そういう、かかる と、その年金生活をしている人、そういう人なんかは絶対できないし、 じゃあどうするんだと決心できないでいる人、これも多いと思います。 ―156― それと、更地にした場合、その後何に使うのかという、それに迷って いるというか、わからないでいる人も更地にしたらどうするっぺ、何も ない、その考えもないということ、こういう人なんかは、その壊すのを ためらう。それと、その更地に対して、以前にもお話がありましたが、 200平米を限度として、その以下であ れば6倍でしたっけか、6倍の 固 定資産税、そして200平米以上だと3 倍でしたか、その税金がかかる と いうこと、これがあって、やはりためらうという、そういう人もいるか もしれません。 しかしながら、ことしの、先ほど冒頭に申し上げましたが、5月にそ の空き家対策特別措置法というものが国で立てた、5月ですよね、こと しの。その特別措置法というものが、この町に対してどういうようなそ の通達なり、またはそういうものが来ているのか。その特別措置法には、 その軽減措置、またはその優遇措置というものがあるというふうに聞い ております。ですから、その税金が安くなるのか、更地にした場合。ま たは、そのいろいろなものがどうなるのか。その辺、知っている範囲で お聞きを申し上げたいなと思います。 例えば来ておっても、その条例等、そういうものをつくることになる のかどうか、それはちょっとわかりませんけれども、そういうことって、 広報紙、あれが毎月出されていますけれども、そういうもので町民の皆 さんにお知らせをする、町民の皆さん、メリットありますよね。ああ、 こういう制度があるんだよ。国には空き家対策として、壊す場合に5分 の2でしたっけか、空き家再生等推進事業でしたっけか、5分の2だか 出す、そういう措置もありますよね。だから、そういうようなものを町 民の皆さんに流すことが大事だと思います。ところが、その6、7、8、 9と広報紙を見たのですが、そういうのはどこにもないな、何でだろう な、そのように思ったのですが、その辺の見解をお願いを申し上げたい と思います。 議長(石川良彦君) 答弁願います。税務課長。 税務課長(残間俊典君) お答えいたします。 いわゆる空き家法、昨年公布されまして、今年度になってそれぞれ施 行されておりますけれども、税の住宅用地特例に関しましては、一応税 法のほう、ことし改正されておりまして、空き家法に基づき、勧告、改 善の勧告がなされた場合に、逆に軽減措置ではなくて、いわゆる住宅用 地特例から除外するというような規定になってございます。以上でござ います。 ―157― 議長(石川良彦君) 次に、答弁願います。総務課長。 総務課長(佐々木君男君) お答えいたします。 まず、控除事業というようなことでございますけれども、空き家再生 等推進事業というようなものはございますけれども、当町につきまして は、この対象地域になってございませんので、補助を受けられない地域 というふうなことになります。(「広報については」の声あり) 今対象外ですので、改めて広報紙で町民の皆さんに周知するというふ うなことは必要ないかと思いまして、あえて掲載してはございません。 以上でございます。 議長(石川良彦君) 石垣正博議員。 9番(石垣正博君) 今のちょっとお聞きしたいのですが、その空き家対策特 別措置法について私は聞いたのです。さっき話をしたのは、空き家のあ れですよね、その再生でしょう。再生事業の件ではないかなと思うので すが、いかがなのですか。 議長(石川良彦君) 答弁願います。総務課長。 総務課長(佐々木君男君) お答えいたします。 大変失礼いたしました。措置法の関係ですけれども、国からはガイド ラインが示されまして、積極的に空き家の解消となり得るような対策を 講じなさいというふうなものは書面で大分来ております。内容につきま しては、当然条例化を行いまして、それで勧告、それから命令、それか ら公表、最後には代執行というふうな、そういった措置の講じられるよ うなものをつくりなさいというふうな通達等が来ております。以上でご ざいます。 議長(石川良彦君) 石垣正博議員。 9番(石垣正博君) そうしますと、やはりこういうことであればですよ、こ の条例というもの、これは早くつくるべきではないのかなと私は思いま すよね。やはりそういうようなものが、国に法があるからいいというこ とではなく、やはり我々がその条例をつくって町民の皆さんと一緒にな って、その空き家対策をしていくんだというような、そういう意識とい うものはやはり条例ではないかと私は思います。国に法律があるからい いというわけではないので、早急にこの条例はつくっておくべきではな いかなと、そのように思います。 その中で、この平成22年度に、埼玉県の所沢市で空き家条例をつくっ ております。これは非常に空き家に特化した条例ということで、多くの 自治体がその関心・注目を集めているということが載ってありました。 ―158― この所沢市の空き家等の適正管理に関する条例ということでございます が、この目的はその生活環境の保全及び防犯のまちづくりの推進に寄与 するという目的を持って、この条例をつくったということであります。 その第4条、私はここが非常にいいなと見たのは、この第4条でありま す。その空き家等の適正管理ということで、「市民は、管理不全な状態 である空き家等があると認めるときは、速やかに市にその情報を提供す るものとする。」どうですかね。要するに、条例にこの町民も参加して いるということですよね。要するに、町民または市民ですね、所沢市、 市民と町が一体となって、その空き家というものをその意識を持って管 理をしていくということだと私は捉えました。ですから、こういう条例 は非常に大事かなと、そのように思います。しかし、もっと入れるべき ものは、私はあるのではないかなと、そのように感じました。 そのほかに、空き家の所有者に対しての適切な管理というものを義務 づけております。そして、それによって地域の防犯、またはその生活環 境の保全というものを目指す。そして、先ほど課長が申し上げておりま したよね、佐々木課長が言っておった、何ていうのですか、管理不全の 空き家に対しては、市長が、またはその町長が、指導、命令をできる。 それにも従わなければ、その公表をし、一定のその制裁措置を加える。 それが所沢市の条例でありますよね。その結果として、平成24年度、所 沢市の結果が出ております。平成24年度10月までに14件の勧告、7件の 命令、相談の解決率が上昇したと。やはりこういうこともしっかりと条 例をつくって対応しているということだと思います。その辺、町長はど のようにその条例について考えているか、お答えをお願いいたします。 議長(石川良彦君) 答弁願います。町長。 町長(赤間正幸君) 今、空き家について今後の動向について今調査中でござ います。そうした中で、この空き家の利活用をしながら、あるいはまた そのどうにもならない空き家についての、先ほどのこのさまざまな条例 等がございますけれども、いずれにいたしましても、まず所有者との連 携をとりながらしっかりと対処していかなくてはならないなと、こう思 っておるところであります。 議長(石川良彦君) 石垣正博議員。 9番(石垣正博君) その辺は早急に所有者、またはその占有者もいるでしょ う、そういうことをしっかり1軒1軒、そのリストをつくって、そして その空き家はどうなんだというところまでしっかり調べておく、そして その対応というのは考えるかと思います。その条例をつくるという、今、 ―159― ごめんなさい、町長、今条例をつくることについてお話はありましたか。 すみません、全然わからずごめんなさい。 議長(石川良彦君) 答弁願います。町長。 町長(赤間正幸君) 今後、条例じゃなく、今後、所有者と話し合いをしなが ら対策等を進めてまいりたいと、こう思っているところであります。条 例は制定しないで、今後所有者と密に連携をとりながら対処してまいり たいと思っているところであります。 議長(石川良彦君) 石垣正博議員。 9番(石垣正博君) そこが聞きたかった。条例をつくらない。なぜつくらな い。私は必要ではないかと、そのように思います。その先行自治体、例 えば今言った所沢市とか、そういう条例というものを、私は参考にして 本町独自の条例をつくるべきではないかなと。先ほど課長がお話をして おりましたよね。行政代執行ですか、それからその期日を決めてやる略 式代執行、そういうようなもの、それから先ほどの所沢市にあった第4 条、町民参加、市民参加、そういうようなもの。それと、私は条例の中 に、例えば郵便局との提携とか、または新聞屋さん、毎日行っている、 ポストにいっぱい新聞がたまった、どうしたんだと。そのような情報を 提供、そういうのをするような、そういうような、条例に加えてですよ、 私はしっかりその条例をつくるべきだと思う。町長は要らないというね、 私は要ると思うよ。 例えば苦情が出た場合、私は行政側で非常に有利だと思うんですよね。 なぜかというと、すぐに即答できる、その条例をつくっておくと。所有 者等に対して条例に従って行政指導を行っていますということが言える のではないですか。それを何も私らにその条例も何もつくらない、それ ではどうやって空き家を解消するんですかね。今からふえると思われる 空き家をですよ。さっき課長のほうから、条例を早くつくれという国の 命令もあるのではないですか。命令というか、つくったほうがいいとい う。早くそういうような行政代執行をしたり、また略式代執行をするよ うな、そういう条例を必要だろうということで、さっき答えがあったん ですよ、課長のほうから。それはどうなのですか、町長。 議長(石川良彦君) 答弁願います。町長。 町長(赤間正幸君) 条例をつくって強制執行をかけるのは一番簡単だと思い ます。今、先ほど議員がおっしゃいました、高齢化が進む中でひとり暮 らしなり、あるいは老老家族がいると。そうした対応、やはり若者等々 にそれらの住宅等を支援したらどうだという話があったわけであります ―160― けれども、その年とった方々がいなくなる、どこかに移った場合、例え ば施設等々に入居した方々がいて、強制執行でその方に金を、費用要求 などはかなり無理かなと。やはりその辺はしっかりと話し合いをしなが ら、そしてまたその家族の方々と話し合いをしながら、やはり時間をか けて理解をしていただいて、解体なり、あるいはまた利活用をするよう な方策に持っていくのが、一番町としてのこの対処の仕方として、一番 私は理想的なやり方だなと思ったところでございます。 議長(石川良彦君) 石垣正博議員。 9番(石垣正博君) 私はぎりぎりかけろということではありません。ただか けるにしても、条例がなければどうなのだか、国の法律があるからそれ でいいのかどうか。そこが問題だよと私は言っているのです。誰もぎり ぎりかけろとは言っていません。そういうふうにして、その費用がどう のというようなことでありますけれども、その全体のその空き家という ものを解消するためには、いろいろな方策が私は必要だと思うのです。 そういうものをつくっていて悪くはない。だから、先ほど申し上げまし た、町としてどういう対応をしているかということに対して、すぐに即 答できるのではないですか。そういう利点があるのではないですか。条 例をつくることによってですよ。それをやはり考えるべきではないかな と私は思います。町長がつくらないということであれば、これはつくれ ないのですから、それはしようがないかもしれませんね。そういうこと もあるかもしれませんが、私はそう思います。 最後になりますけれども、これまでその空き家というものに対して、 今ある既存の空き家を今まで申し上げてきました。しかし、今後ふえる だろう空き家に対しては、それならどういう対応をしていくんだと、こ れが非常に問題ではないか、そのように思います。どういうふうな考え が町ではありますか。 議長(石川良彦君) 答弁願います。町長。 町長(赤間正幸君) 空き家が出ることの原因は、やはり子供たちが跡を継が ないと、私はそれが一番原因かなと思っております。そうした中で、や はりこれからさまざまな今、企業関係でどこにも勤める時代になりまし た。しかし、やはりふるさとの実家の跡取りは跡取りとして、やはり責 任は果たしてもらうような、やはりその流れにしていかなくてはならな いのかなと思っております。やはりそれがなければ、当然必ず空き家が 出ます。どこかに行って新しいうちを建てれば、当然親の生まれ育った ところのうちが必ず空き家になりますので、やはりそれらを食いとめる ―161― には、しっかりと子供たちが跡を取っていくというのがやはり一番理想 でありますので、その辺をしっかりと広報などで今後、さまざまな会、 いろんな集会等に行った場合、それらを強く話をしながら、やはり跡取 りをしっかりと、担い手をしっかりとつないでいってもらえるように、 話を進めていかなくてはならないなと思っております。これが一番の解 決策だなと私は思っております。 議長(石川良彦君) 石垣正博議員。 9番(石垣正博君) その後継者という、これは全てそうですよね。農業もし かり、後継者がいなくて本当に大変だと。そうしますと、それはその町、 また地域が朽ちていくわけですよね。そうすると、本当にこの町自体が その景観だったり、またはその環境が非常に変わってくる。そうなると、 何もできない、活力が生まれない、そうすると町自体もだめになってく る。そういうことが懸念されるわけですよね。ですから、ここで策をし っかりととっておくということが大事かと思って、私は今回空き家対策 をお話を申し上げました。 この空き家対策、今後なかなか今後継者もそうですが、私は住宅政策 というもの、これをしっかり持っておくべきではないかなと、そのよう に思うんですね。冒頭で私はお話を申し上げました。昔の大工さんが一 生懸命6カ月も1年もかけて建物を建てて頑丈で、長もちする家を建て ましたよね。そういうようなことを再度やはり大郷町としては、例えば そのよいものを長く大切に使うというような、その住宅政策、これを町 の政策として、そして県・国、または今後建てるであろう町民の皆さん、 そういう方々に訴えていくというのも、空き家対策の1つかなと私は考 えました。そういうことで、その空き家対策について、ぜひ皆さんで関 心を持っていってもらいたいし、我々も持っていきたい、そのように思 います。 最後に、町長の所見を聞いて終わりたいと思います。 議長(石川良彦君) 答弁願います。町長。 町長(赤間正幸君) 空き家等々につきましては、やはり当然空き家にしても ったいないですから、空き家にするわけにいきませんので、そうした中 で、全ての空き家に対して、今後はさまざまな調査の結果を踏まえなが ら、ネット等を通じながら町内外、県外等々に発信して、より多くの方 々が本町の、町に住んでいただけるような対応をしてまいりたいと、こ う思っております。(「ぜひお願いをいたします。終わります。」の声あ り) ―162― 議長(石川良彦君) 次に、8番高橋重信議員。 8番(高橋重信君) 通告に従いまして、8番高橋重信、一般質問を行います。 まず、初めに東北放射光施設の誘致はできるのか。 先般、宮城県知事がマスコミ等を利用しまして、莫大な費用をかけて まで誘致はしませんと、そのような放送がありましたが、大郷の町とし ては、今後も誘致を展開していくという町長の答弁がありまして、町民 の方が、大郷はじゃあどういう形でできるのか、あるいはどういう形で それに誘致をして実現できるものにしていくのかというような話があり まして、今回の一般質問をいたしました。 放射光施設の誘致については、平成24年6月に東北の7つの国立大学 で設立した「東北放射光施設推進会議」、平成26年7月に東北の産学官 27団体が一体となりシンポジウムやセミナーの開催を行い、大郷町とし ましても、誘致運動の開始をしました。兵庫県にあるスプリング8の視 察調査、国・県への誘致のための要望運動を行い、また地質調査には925万 円の経費をかけて実施をいたしました。予算及び事業は文科省であると の説明でありましたが、ここに来て、誘致する県は建設費の負担と運営 費等に莫大な予算をかかることを理由に、宮城県は世界三大放射光施設 に数えられるフランス南東部にあるグルノーブル視察の中止と放射光施 設の戦略の見直しをいたしました。 これに対して、大郷町は今後も誘致運動をしていくとの説明がありま したが、どのように取り組んでいくのか、所見をお伺いします。 次に、急ぐ生活道路の整備。 町内の未舗装道路や道路幅の狭い道路の拡幅を要望している場所が数 多くあります。順次計画的に取り組むと考えるが、所見をお伺いします。 議長(石川良彦君) 答弁願います。町長。 町長(赤間正幸君) 高橋重信議員の質問に答弁をさせていただきます。 まず、大きな1番目の「東北放射光施設の誘致はできるのか」に答弁 をさせていただきます。 東北放射光施設に関する最近の動向につきましては、7月の17日の議 員全員協議会において御報告をさせていただいたとおり、議員の御指摘 のとおり、文科省の説明を受け、宮城県としては誘致活動は継続するも のの、活動内容は中長期的な取り組みとするなど、トーンダウンをせざ るを得ないと説明を受けております。 このように、東北放射光施設の設置自治体が不透明な状況であります が、村井知事は、6月の26日の県議会一般質問において、「今後施設整 ―163― 備の機運が高まる時期がやってくると思われるので、その際、速やかに 誘致に向けた対応をとれるよう、継続して情報収集を行っていく」との 答弁をされているところであり、その後、懇談の中で、2年ほど先送り とのお話をいただいております。 施設の設置は、本町が大きく飛躍する起爆剤でありますことから、引 き続き町民各位の御協力のもと、県と同様、事態が動いたときに迅速に 対応できるよう、継続して情報収集と誘致に向けた要請活動等を行って まいります。 大きな2番目の「急ぐ生活道路の整備」であります。 町道169路線のうち、現在未舗装の路線は26路線であります。各地区か らの舗装・拡幅工事等の要望がある路線については、人家連坦・上下水 道等の公共施設収容機能・緊急車両到達のための地域防災機能等を検討 し、費用対便益が期待できる路線から順次施工しているところでござい ます。 生活道路の整備につきましては、緊急車両のすれ違いを考慮し、幅員 4メーターを確保する必要があり、用地の寄附及び支障物件の移転に際 して地元の協力をいただける路線につきましては、要望に基づき、その 都度、道路整備調整会議に諮りながら、順次整備をいたしているところ でございます。以上でございます。 議長(石川良彦君) 高橋重信議員。 8番(高橋重信君) 今、町長の答弁の中に、宮城県知事が、2年延長で、い つごろになるかというような話なのですが、要は当時、県の中では、国 から300億円の事業、そのぐらいの規模のやつを使わないと、今後の展 開をやっていくためには有利には進まないと、国としても、という話で ありましが、県としては、誘致する企業はそれの半分の150億円を持た なきゃいけないと、あるいは運営費に関しては、20億円規模の予算が必 要だということで、これを方向転換というか、変えたわけなのですが、 これが2年先にどのように国が変わるのか、国としては今後、東京オリ ンピックとか、そっちのほうにいろいろシフトしていく中で、この放射 光、反対に、今動いている放射光施設が大分老朽化が進んできて、そっ ちのほうに改善するべき予算じゃないかというような話を私はそのよう に考えるのですが、本当にこの予算を今までかけた、あるいは今後誘致 を展開していく中で、大郷がこの予算を今後も繰り出してやっていく、 それを町民の人が理解できるものなのか、国で2年先、じゃあどういう 展開になるのか、その辺のやはり憶測も、執行者としての町長のやはり ―164― 考え方が必要かなと思うのですが、この辺の見解をお願いします。 議長(石川良彦君) 答弁願います。町長。 町長(赤間正幸君) 先ほど申し上げましたとおり、この放射光施設、町にと っては本当に今後の大きなまちづくりの起爆剤、核となる施設でござい ます。そして、また黒川郡、あるいは宮城県、あるいは東北の本当に核 となる施設でございます。 そうした中で、先ほど金額的な話が出ておりましたけれども、私はそ の後は知事ともお会いしております。いつどこでどのような動きがある かわかりませんよと。そうした中で、常に要望活動等を今までどおり行 っていてくれないかと。その放射光については、今宮城県として、この 黒川郡を経済産業の集積地帯、そしてまた宮城県の集積地帯、あるいは 東北の集積地帯としてどんどんどんどん進んでおる中で、この放射光施 設は必ず必要な施設であります。 そうした中で、今回その配分等につきまして、ちょうど4年と6カ月 前になりますか、震災の一部負担という話がございました。それら等に ついて知事も当然負担をしなくてはならない部分もあるということで、 それら等についてやはり優先しなくてはならないというような見通しの 中で、その今回、150億円の半分ということでありますけれども、これ はあくまでもこの一部の報道機関の話であって、そうした中で、今後ど のような進む状態、急変するかわからない、あるいはまた知事の言うと おり、2年ぐらいちょっと待っていてほしいという話もあったわけで、 そうした中で、やはり常に動向を我々は見きわめながら、すぐ対処でき るような、対処だけはしてくれないかと言われております。 そうした中で、やはり町民の方々にしっかりと理解をいただきながら、 今後も要望活動等を進めてまいりたいと、こう思っているところであり ます。 議長(石川良彦君) 高橋重信議員。 8番(高橋重信君) この放射光施設誘致、県内で丸森、広域的に取り組んで いる町、それから松島町、大郷町、それで大郷、松島に関しては、適し ていますよと。ところが、丸森に関しては、最適な場所ですよと、そう いう報道がされております。それで、丸森の場合、やはり放射光、ちょ っと原発ですか、これに大分被害をこうむっている部分がありますので、 やはりこういうところに国の事業として持っていくのかなと。だから、 大郷で、これまで約1,000万円近くの金をかけて、本当に誘致できるの かどうか。県で知事がいつどうなるかわからないので、それに備えてお ―165― いてくれと、そんなんじゃなく、やはり強く誘致するために、もっと力 強い、そういう考え方が必要かと思うのですが、その辺の見解をお願い します。 議長(石川良彦君) 答弁願います。町長。 町長(赤間正幸君) 知事のほうの指導も仰ぎながら、そしてまた強い意志を 持って今後とも、来年度も予算を計上しながら、要望活動を続けてまい りたいと思っております。何としてもこの施設等については、町として、 やはり丸森も確かに最適、あるいは第三者委員会として大学の教授だけ の判断でありました。そうした中で、たまたま地質調査なり、地震等で 丸森が岩盤で、震災が、震度が5だと、大郷が6だと、松島は6だと。 それだけの判断でなったようでありまして、やはり総合的に今後工事な り、さまざまな部分を絡めながら、総合的な判断を今後はしなくてはな らないというような動き、動向でありますので、そうした中で、決して 地域であれでも、私は宮城県の中心地の大郷であるので、当然、私は一 番適しているなと思っておりますので、今後とも強い要望活動をしてま いりたいと思っておるところであります。 議長(石川良彦君) 高橋重信議員。 8番(高橋重信君) じゃあこの件に関しては、もう1点だけ確認しておきた いのですが、民間企業であれば、先行投資したもの、これは損金でおろ したりなんなりというような手をかけるということはあるのですが、我 々行政の税金を運用しているこの町が、もしこの事業が来ないとなった 場合に、そのそれまでのかかった損金はどういう形で対応していくのか。 その辺の見解をお願いします。 議長(石川良彦君) 答弁願います。町長。 町長(赤間正幸君) 私は損金と思っておりません。今後とも必ず来るものと 確信をして、今後とも要望活動を続けてまいりたいと思っております。 議長(石川良彦君) 高橋重信議員。 8番(高橋重信君) 今の町長の答弁、いろんな方に今の答弁を聞かせたら、 ああ、そうかと納得する人、何人いるのかなと。私はとてもじゃないけ れども納得できません。来るか来ないかわからないものに対してはです ね。もう少しその辺を慎重にかかっていくべきかなと思います。 次の2番目、生活道路、いろんな形で推進してほしいという場所もあ れば、地権者の了解がまだ得られないのでまだ未整備というか、着工が できないということは、その答弁はありましたが、そのほかに小さなと ころで数多く、ここもやってほしい、あそこもやってほしい、あるいは ―166― 震災によって橋台と道路、これの段差がついておりまして、ここを県道 なり町道なり、大型ダンプが通るたびに、高齢者の方がどんどんって響 くんだよと。何とかしてほしいなというような話もあるのですが、その 辺の情報が町のほうに入っているのかどうか。 要は、私が言いたいのは、4億円で道路、この間、大郷路線の可決を したわけなのですが、5人ですか、5人の議員は反対で、もっとやるべ き場所があるんじゃないか、金をかけるべき場所があるじゃないかとい うことで反対したわけなのですが、やはり早急にやるのはこっちのほう は、その拡幅なり、あるいはバスで横転した、その狭い道路とか、そっ ちのほうを有効に税金を持っていくべきであって、この希望の丘線、そ こに住んでいる人たち、要は交通量が多くなることによって、子供の交 通事故を誘発してしまうんじゃないかと、反対にそっちのほうの心配が 大分あります。そして、またその人たちだけじゃなく、大郷の中でもそ の道路が本当に必要なのかと。これはこの一般質問で取り上げないと、 町民の人に行くときは、結論が出てから、それがこうなったよって、何 でそうなるのかとか、いろんな形で町民の人が不満を持つものですから、 あえてこの一般質問で出させていただきましたが、その辺の見解をお願 いします。 議長(石川良彦君) 答弁願います。町長。 町長(赤間正幸君) 生活道路の整備等につきましては、当然4メーターの拡 幅が、幅員が必要でありまして、その辺の周辺の個人の所有の御寄附を いただいて改良しているのが実態であります。そうした中で、順次必要 に応じて今進めているのが現状であります。 さらに、町道の、先ほどの議員がおっしゃいました段差ということで ありますけれども、職員が常にパトロールをしながら対処しております ので、そうした中で、もし議員がそういうような町民の方々に、そうい うようなことがあったということが教えていただけたら、ぜひ地域整備 課のほうにお知らせいただければ、すぐ対処してまいりたいと、こう思 っておるところであります。 議長(石川良彦君) 高橋重信議員。 8番(高橋重信君) 拡幅道路に関しては、今町長が答弁されました、4メー ター以上必要なのかと。じゃあ反対に、砂利道を舗装にだけしてほしい んだという、やはりこの意見も数多くあるのですが、この辺はどうなの でしょうか。要は4メーター未満であってもですね。その辺の見解をお 願いします。 ―167― 議長(石川良彦君) 答弁願います。町長。 町長(赤間正幸君) 町道の拡幅しない部分の砂利道等々があれば、それら等 に利便性等を見ながら対処しているのが、今実態であります。生活道路 は当然町道でございませんので、そうした中で、一部の町民の方々の利 用する道路でございますので、その辺につきましては、本当に四、五軒 のある、住家の道路でございますので、その辺については、町民の隣接 の方々から当然土地の提供をいただいて、町で工事をして生活道路とし て対処しているのが実態でありますので、それら等については、やはり 幾ら砂利道であっても、当然その生活道路として認定を受けるには、そ の周辺から4メーターの道路をつくるための土地を提供いただかなけれ ば対処できないというのが、今の道路の実態であります。 議長(石川良彦君) 高橋重信議員。 8番(高橋重信君) 町長、今現在、道幅の狭い砂利道だったものが、ここに 来て、ここに来てじゃないな、前から、何年か前から舗装道路になって いるのです。そこじゃない人たちね、もう少し、要は人通りの多い道路 が、なぜここが砂利道、これが舗装道路にならないんだと。反対にあそ こ、何軒の人が利用するんだと。そういう不満が大分あるわけなのです。 それで、この辺の話をさせてもらっているのですけれども、この辺、町 長、その辺、何かこう、気づく点ありませんか。 議長(石川良彦君) 答弁願います。町長。 町長(赤間正幸君) どこに響くかわかりませんけれども、気づくものはござ いません。ただ、町道ですので、通過道路でもございます。そうした中 で、その町道の沿線にある方が利用しなくても、通過道路として利用す る方などがありますので、その辺は順次対処しているのが実態でありま す。 議長(石川良彦君) 高橋重信議員。 8番(高橋重信君) 町民の方が要望しているものに対して、これこれこうい うわけだから対応できないとか、そうなんじゃなく、町として対応でき るように工夫するのが、納税者に対しての町のあり方だなと。反対に、 4億円で道路をかけてつくって、誰が利用するんだと。町外の人が利用 するのかと。そこに住んでいる人たち、その人たちは、反対に危ないよ と。交通量がふえて子供たちが危ないんだよと。あるいはそこに道路を、 田んぼの中につくるのであれば、反対に違うところはここをやってほし いという、そういう要望があると。要は、大郷町道路線認定のとき、要 は私なり何人かの議員の人たちは、その道路が本当にその今度つくろう ―168― としている道路が必要なのかなと。この認定路線がですね。町長は反対 に、いや、私はつくってほしいという人がいっぱいいるんだと。じゃあ どっちがどうであれ、この間、町長にもう少し時間をかけて町民と対話 をしてやるべきだということに対して、町長が答弁したのは、町民とは 今後はそういう話し合いを持たないで進めていくということなのですが、 この辺の見解、もう一度お願いします。 議長(石川良彦君) 答弁願います。町長。 町長(赤間正幸君) 一般質問の内容とちょっとかけ違ったわけですけれども、 議長のほうから答弁を求められましたので答弁しますけれども、議員が 常に4億円とおっしゃっていますけれども、やはりその4億円の中で、 国からの補助が幾ら、町の起債が幾ら、全てその辺を把握して、議員と して町民の方々に教えてほしいなと思っておるところであります。 いずれにいたしましても、まちづくりのためにも本当に必要な道路で ありますので、御理解いただければと思っております。 議長(石川良彦君) 高橋重信議員。 8番(高橋重信君) 町長、何も、私がこの4億円の道路の、これは必要じゃ ないんじゃないかということで町民を扇動しているわけでも何でもない んですよ。町民の人たちが、その道路は今必要なのかと。それは今必要 じゃないんじゃないかと。何も測量設計業務をやっても、何も先延ばし して、その前にやるべきことをやるべきじゃないかと。これが町民の声 であり、また私がその代表として今質問しているわけなのです。どうし てもこの道路は必要なのですか、町長。4億円ね、必要に、どんなこと をしてもつくりたいという、その執念は見えるのですが、私はもっと違 うほうに税金の使い方を考えてほしいということなのです。もう一度そ の見解だけお願いします。 議長(石川良彦君) そのことについては、生活道路の、優先にやってくださ いという内容で、質問に変えてください。どうですか。 8番(高橋重信君) 一般質問を何のためにやっているのかと。町民の声を反 映するために一般質問をしているのであって、私個人がここで述べてい るわけじゃないのです。最後にその見解だけ。 議長(石川良彦君) 答弁願います。町長。 町長(赤間正幸君) 町道なり、生活道路等につきましては、当時町の職員が 担当、各それぞれの区長さん方に担当の職員がございます。あるいはま たこの区長会議等もございます。そうした中で、必要に応じてそれぞれ の区から要望等々が、改良の要望など出てきております。そうした中で、 ―169― それら等につきましては、順次改良を進めております。さらに、先ほど 町道の落差等があるということでありますけれども、さらに町道につき ましては、パトロールを徹底しながら、そういうような支障のないよう な町道にしてまいりたいと思っておるところであります。 議長(石川良彦君) 高橋重信議員。 8番(高橋重信君) 何にしても、町長、町民の方が納得できる町政を今後も 行ってください。以上で終わります。 議長(石川良彦君) ここで、昼食のため休憩いたします。再開は午後1時15分 とします。 議長(石川良彦君) 午 前 11時55分 休 憩 午 後 1時15分 開 議 会議を開きます。 一般質問を続けて行います。 6番赤間 6番(赤間 滋議員。 滋君) それでは、ただいま議長のお許しをいただきましたので、 通告に従いまして、総合行政の充実強化について、3点に絞って順次質 問をさせていただきます。 地方の力をもっと強くしようという狙いから、2000年から施行された 地方分権一括法の施行等に伴い、地方の自主裁量を高め、国から地方へ と事務権限などが移譲され、自治体の果たすべき役割はますます重要か つ多岐にわたっております。分権型社会を実現する上で大きな課題とし ては、やはり歳入面の課題があります。町民生活において最も身近なサ ービス提供を担う地方自治体は、いかなる財政状況下においても町民ニ ーズに的確に対応し、将来にわたり持続可能な財政運営を進めていかな ければなりません。そのためには、これらに対応し得る安定した財源の 確保を図る必要が出てまいります。町税を初めとする自主財源を中心と した歳入基盤を確立し、住民の福祉の増進のために、さらなる総合行政 の充実と強化を図る必要があると考えます。 そこで、1つ目として、自主財源の確保について。2つ目といたしま して、行政組織の見直しについて。3つ目といたしまして、高齢者福祉 のさらなる充実について。以上の3点についてお伺いをいたします。 議長(石川良彦君) 答弁願います。町長。 町長(赤間正幸君) 赤間 滋議員の総合行政の充実強化について、答弁をさ せていただきます。 まず、1つ目の質問でございますが、自主財源の確保については、長 ―170― 年にわたる本町の懸案事項であります。全国的に少子化の傾向にありま すが、本町の立地条件が見直されつつある今、積極的な企業誘致を図る ことで雇用をふやし、また有利な定住条件を示すことで、そこに働く人 の町内定住を図るなど、企業進出からの人口増、ひいては商業施設の立 地といった好条件により、税収増が図られるよう施策を立案してまいり ます。 また、あわせて町税の滞納縮減について、引き続き努力をしてまいり ます。 次に、2つ目の質問でありますが、 「行政組織の見直しについて」でご ざいますが、「大郷町総合計画」では、若者の定住促進、少子化対策、 子育て支援など、住みやすいまちづくりに向けた各種施策を展開し、目 標年度となります平成36年の人口1万人と設定しておりますことは、議 員も御承知のとおりでございます。 また、今年度から実施します「大郷町まち・ひと・しごと創生総合戦 略」におきましても、移住・定住の促進等で新しい人の流れをつくり、 持続的に発展するまちを創るとする基本目標を掲げております。 これら基本目標達成実現を考えますと、現行の行政組織規則によりま す対応では、職員の負担がますます大きくなり、大変厳しい状況になる のではないかと私も懸念をいたしております。 したがいまして、基本目標達成年次にこだわらず、できるだけ早い時 期での目標達成実現に向け、早急に行政組織の見直しを行い、新たな組 織体制のもと、具体的施策を推進したいと考えておりますので、組織改 編事案提案の際には、ぜひ御理解をいただきたいと思います。 次に、3つ目の質問であります。 「 高齢者福祉のさらなる充実について」 でございますが、総人口に占める65歳以上の高齢者の割合が本年8月末 で既に31.4%に達しており、過去の人口動態により試算した10年後の平 成37年度高齢化率は、39.9%まで上昇すると推計結果が出ております。 また、少子化や核家族化の進展に伴い、高齢者の単身世帯や高齢者の みの世帯が増加しており、高齢者福祉のさらなる充実を図らなければな らない状況にあることは、誰しもが認めるところであり、高齢者福祉事 業については、これまでも積極的に取り組んでまいりました。 高齢者福祉事業については、介護保険制度の改正により新たに創設さ れた「新しい介護予防・日常生活支援事業」や「在宅介護と介護の連携 推進事業」など各種事業の検討とあわせて、高齢者福祉のさらなる充実 に向けて必要な見直しを行ってまいります。 ―171― 日本の総人口が減少する時代に入り、高齢者が住みなれた地域で生き 生きと生活できる環境を維持するためには、地域全体で支える仕組みが 不可欠とされております。 関係機関、各種団体、町民の皆様に御理解と御協力をいただきながら、 高齢者福祉事業の充実を図ってまいります。以上でございます。 議長(石川良彦君) 赤間 6番(赤間 再質問に入らせていただきますが、まず最初の1点目、 滋君) 滋議員。 自主財源の確保についてでありますが、定住促進、あるいは企業誘致、 合わせて町税の収入を図ってまいるという答弁でございますが、このと おり、国と地方を通じた厳しい財政状況の中にありまして、本町では2015年 から2024年の期間で、大郷町総合計画を作成しており、基本構想、基本 計画に基づく実施計画に沿って、具体的な取り組みが進められておりま す。 現在、市町村の財源については、地方交付税制度があり、これは市町 村の行う行政のうち、普遍性のある行政のみを対象としておりまして、 市町村が任意に行う特殊な行政は対象外としております。したがって、 地域の実情に応じた多種多様な施策に必要な財源が必ずしも保障されな いケースが出てまいります。標準的な水準を超えたよりよい行政サービ スを町民の皆様が選択するのであれば、それに応じた財源の確保が必ず 必要になってまいります。 町政の成果の25ページに、自立したまちづくりの推進に向けて、自主 財源の確保に努めると記述されております。収納率の向上などに改善が みられる点は評価をできますが、さらに町税の収納率を上げ、そして不 納欠損処分を限りなくゼロにする努力もしていかなければならないと考 えますが、具体的にこのことについてどのような方策を講じて限りなく ゼロにしていくのか、伺っておきたいと思います。 議長(石川良彦君) 答弁願います。税務課長。 税務課長(残間俊典君) お答えいたします。 まず、本町の滞納額の縮減対策でございますけれども、現在の税務課 の体制としまして、特別徴収対策係として職員が3名、徴収嘱託員1名 の現在4名体制で収納対策を実施しているところでございます。通常業 務としまして、収納管理に始まりまして、納期内の納入がない場合は督 促、それから催告、その後、財産調査を行って差し押さえ等という手続 になるわけでございますけれども、それが通常税務課の職員の体制で行 っている内容でございまして、そのほかの庁内対策としましては、ほか ―172― の使用料、負担金などを含めまして、町税等収入未済額縮減対策委員会 を設置しておりまして、その委員会の指導で一斉催告なり、訪問徴収等 も行っているところでございます。 そのほかの対策としましては、滞納額の高額案件や困難案件につきま しては、宮城県滞納整理機構への移管や、地方税法の規定に基づく県へ の徴収の引き継ぎなどを行うとともに、県税事務所、こちらの管内です と、仙台北県税事務所と、黒川郡内町村で組織する滞納整理の共同チー ムを設置しておりまして、広域案件、郡内にかかわる広域案件の取り組 みなどについて県等の関係機関との連携のもと、対策を現在強化してお るところでございます。以上でございます。 議長(石川良彦君) 赤間 6番(赤間 ただいまその対策を行って実施をしているということで 滋君) 滋議員。 ございますが、そのような対策を実施した中で、26年度の不納欠損処分 については、一般会計で343万7,862円、国保会計では153万6,850円、介 護保険特別会計では133万6,600円となっておりまして、合計で641万円 の不納欠損処分が出ております。ということになりますと、このような 体制で行っても、今後もこの額が出る可能性があるという認識でいいの か。あるいはこの額について妥当な額なのか、もうちょっと減らせるの か、どういう認識をしているのか、ちょっと伺っておきたいと思います。 議長(石川良彦君) 答弁願います。税務課長。 税務課長(残間俊典君) お答えいたします。 不納欠損につきましては、例年、最低でも地方税法の規定に基づきま して執行停止等をかけたものなり、最終的に時効により徴収ができなか ったもの等を決算の際にお願いしているわけでございますけれども、限 りなくゼロに近い数字には持っていきたいとは思ってございますけれど も、税法の規定に基づきまして、あくまで徴収不可能ということで執行 停止をかけている部分も現在ございます。それらについては、いずれ3 年経過によって不納欠損ということをお願いする場合も出てくると思い ますので、その際にはよろしくお願いしたいと思います。 議長(石川良彦君) 赤間 6番(赤間 できるだけその不納欠損処分をなくす努力をすることが 滋君) 滋議員。 実は大事なところでございまして、要望だけを聞いて財源がないという ことになりますと、当然破綻をするわけでございます。 それから、地方自治体の目的は、地方自治法第1条の2に「地方公共 団体は、住民の福祉の増進を図ることを基本とし、地域における行政を ―173― 自主的かつ総合的に実施する役割を広く担うものとする」とうたわれて おります。当然事業の選択と集中、事業手法の改善など、行政運営の効 率化、あるいはコストの削減などの行政改革を進めることはもちろん大 事でありますが、やはり最も重要なことは安定的な自主財源の確保とい うことになるわけでございまして、先ほど町長がおっしゃいましたが、 企業誘致と定住促進をあわせて実施していく中で確保したいと、このよ うに言っているわけでございまして、健全で安定した財政基盤を確立す ることが、本町の将来にわたる充実を図り、将来にわたって町民の皆様 の福祉の増進が期待できる、暮らしやすい安定した町となるわけでござ います。 将来にわたって行政サービスを低下させることなく安定した町税を確 保するために企業誘致、あるいは定住促進も大事でありますけれども、 地元産業、とりわけ農業の振興や、それから企業誘致はもちろんであり ますが、経済基盤の確立となる新たな雇用創出に向けた取り組みも積極 的に推進する必要があるわけであります。 また、近年進んでおりますが、未利用地の売却や、それから公共施設 などを使用した広告媒体としたインターネット等でございますが、これ も行っているわけでございますが、さらにその資産を活用する方法など も積極的に検討して、さらなる財源確保を図っていく必要が出てまいる と思います。 今後もこのようなさらなる政策を強力に講じていただきまして、さら にその財源確保に努めていただきたいと。町長のもう一度所見を伺いま して、次の質問に入らせていただきます。 議長(石川良彦君) 答弁願います。町長。 町長(赤間正幸君) 先ほど答弁いたしました、まず企業誘致を進めながら、 そして人口の増加を、定住化を進めてまいると。やはり最も基本的な方 法であります。そうした中で、さらに基幹産業、農業なり、あるいはま た町内の商業なりを、しっかりとした足腰の強い産業に指導してまいり たい。そして、また町内にある企業等々もそれぞれ業績の上がるような、 我々町としても、支援を講じることはできませんけれども、いずれにし ても、業績の上がるような対応をできるように、さまざまな情報等があ れば情報を提供しながら、安定した将来の企業運営をしていただきたい、 そうしたさまざまな関係する会社などにもいろんな情報を提供しながら、 安定した経営に取り組んでいただき、法人税等々を、税収を、税金を納 めるようにしていただききたいと思っているところであります。 ―174― そうした中で、税収を図ってまいりたい、さらには先ほどおっしゃい ました、その不納欠損、滞納者等々がございますけれども、それら等に つきましても、積極的に法に従った方法で納税をしていただくように、 強力に進めてまいりたいと思っているところであり、そして少しでも不 納欠損のないように進めて、努力して、安定した税収の確保に努めてま いりたいと、こう思っているところであります。 議長(石川良彦君) 赤間 6番(赤間 次に、2点目の「各課の位置づけを見直す考えはないか」 滋君) 滋議員。 について再質問をさせていただきます。 先ほども答弁の中で、組織改革、改編事案を提案する予定だというお 話でございまして、大変いいわけでございますが、地方分権によりまし て、国と地方の役割が明確になることで、地方自治体は自主性、自立性 を持って、みずからの判断のもとに、地域の実情に合った行政が行うこ とができるようになっております。町民ニーズの多様化、専門化、高度 化に柔軟に対応し、重点化政策を的確に推進するには、職員個々の資質 の向上が大前提となりますが、それと同時に行政組織も簡素で効率的な 組織への転換を図り、新たな行政課題に柔軟に対応できる組織づくりが 求められております。 そのような状況下にありまして、本町の27年の行政組織は町長部局、 総務課、企画財政課、税務課、町民課、保健福祉課、農政商工課、地域 整備課、会計課の8課でございまして、教育委員会においては教育課1 課となっております。それから、議会事務局、その他の機関となってい るわけでございますが、今日の日本におきましては、平均寿命の延びや 出生率の低下によりまして、世界でも例を見ないほどの少子高齢化が急 速に進展しております。また、一方、自然災害においては、豪雨による 堤防決壊、道路の冠水などの災害が多発しており、本町も当然ながら例 外ではありません。 これらの問題等に対処していくには、国、地方自治体がそれぞれ再重 点施策としてその対策を講じる必要が急務となっております。本町でも、 過日の関東・東北豪雨災害による多大な被害をこうむりました。復旧・ 復興は地域整備課の所管でありますが、また人口少子高齢化問題等に多 大の影響を与える定住化促進に向けた住宅の整備なども地域整備課の所 管となっております。本町の将来に向けて極めて大事なこの2つの問題 を1課で推進するには、現在の人員では少ないのではないかと常々考え ておりました。 ―175― また、近年、自治体では老人福祉、児童福祉問題を分離して対処する など、これらの問題に前向きに積極的に取り組んでおりまして、またさ らには教育委員会においても平成27年施行の地方教育行政法の改正に伴 い、教育行政の果たすべき役割がますます重要になってきております。 これらのことなどを顧みますと、本町の現在の組織体制の見直しをする 時期がとうに来ているのではないかと考えるわけでございまして、早急 に変えるべきだと思いますが、いかがですか。 議長(石川良彦君) 答弁願います。町長。 町長(赤間正幸君) 組織の見直しでありますけれども、議員おっしゃるとお り、本当に今、高齢化問題なり、あるいはまた子育て等々、そしてまた この議会で認めていただきました住宅に関する特別会計ですか、分譲地 に伴う特別会計等々、さまざまないろんな事業等もふえまして、大変な、 1課によって、おっしゃいました、1課によって大変な膨大な事業量も ある課もあり、あるいはまた複数にまたがる課もあります。 そうした中で、住民の方々がスムーズに、あるいはまた職員も負担の それぞれバランスのとれた事務事業をできるような組織に改編しなくて はならない時期に来ておりまして、今、いずれにいたしましても、それ ら等について副町長と話をしている段階でありまして、いつ、来年、再 来年、その辺は時期的な、まだ明確にはできませんけれども、いずれに しても、今作業に若干入ったという状況でありますので、いずれにして も、本当に行政サービスが本当に行き届くような体制にしてまいりたい と、こう思っているところであります。 議長(石川良彦君) 赤間 6番(赤間 早急に改編をするというお話でございますので、答えは 滋君) 滋議員。 出ているわけでございますが、私なりに参考になれば、お話をさせてい ただきたいと思います。特に、その本町の教育委員会におきましては、 教育課1課でB&G海洋センター、中央公民館、給食センター、乳幼児 総合教育施設、学校という組織になっておりまして、また組織の上位が 大きく見て教育課長と公民館長となっておりまして、このような組織で は迅速で適切な意思決定を求める場合、非常に効率の悪い組織ではない かと考えておりました。 さらに、また本町の中央公民館は、生涯学習、社会教育、図書館機能 なども有する施設であることから、B&G海洋センターの業務内容と類 似部分が多く、町民に対し詳細な業務内容が見えにくい組織ではなかっ たのかと考えております。 ―176― さらに、また本町におきましては、子育て支援、教育行政との果たす べき役割がますます重要になってきていることは、今さら申すまでもあ りません。組織の見直しを図りながら、さらなる生涯学習の推進、学校 教育の充実、社会教育環境整備充実、迅速な災害、あるいは甚大な被害 に対する対処、少子高齢化、人口問題等々に多くの諸問題に、的確に対 処し得る、町民皆様によりきめ細かに対応できる、成果の上がりやすい 組織と改編していただければと思いますが、いかがですか。どのような 考えで進めておりますか。具体的に課の増設とかどのように対処するの か。横断的に対処するのか。 議長(石川良彦君) 答弁願います。副町長。 副町長(吉田喜久夫君) お答えをいたします。 行政で進める中で、確かに今行政の守備範囲が数年前と比較いたしま して拡大の傾向にございます。そうした中で、現在の課、そして現在の 係がございます。その仕事を進める中で、各課において完結するものも ございますけれども、他課との連携を加えながら進めておるものがほと んどでございます。 今後の対応につきましては、先ほど町長が答弁をいたしておりますけ れども、今の町長のほうから指示をいただきまして、課の再編について 検討を加えておるところでございます。 そうした中で、いろいろ高齢化社会を迎えての対応、それから今お話 しされた災害時の対応等々ございますけれども、本町で昨年度策定いた しました大郷町総合計画の中で、重点的に進めなければならない点、特 に定住の促進、人口増の対策を含めた定住の促進が喫緊の課題であると 思ってございます。 したがいまして、そこをまず主に担当する部署の新たな設置に向けて、 今検討を進めているところでございます。 議長(石川良彦君) 赤間 6番(赤間 実は、私の手元にその単純な発想でございまして、隣町、 滋君) 滋議員。 大和町、富谷、利府、七ケ浜でございますが、この課をちょっと調べて みました。大和町におきましては、子育て支援課という課があるわけで ございます。富谷にもあります。それから、利府町にも子育て支援課が あります。七ケ浜においては、地域福祉課があるんですね。教育委員会 におきましては、教育総務課と生涯学習課と2つに分かれております。 富谷においては、教育総務課、学校教育課、生涯学習課に分けて、きめ 細かに対応している。利府町におきましても、教育総務課、生涯学習課 ―177― というふうに分けております。やはり教育の、本町におきましてもレベ ルアップを図る、あるいは子育て支援につながるところでございますの で、きめ細かな対応をするためには、そのようなことも考えられるわけ でございます。 次に、3点目の質問に入らせていただきます。 最後の3点目の高齢者福祉のさらなる充実についてでありますが、平 成27年の介護保険改正によりまして、介護保険での要支援の1、2の方 を対象としていた介護予防訪問介護、介護予防通所介護が国の介護保険 のサービスから外れて、市区町村が運営する新しい総合事業へと移行す ることになりました。そのような状況下にありまして、本町の現在の総 人口は男子が4,189人で女子が4,334人、合計で8,523人 と な っ て お り ま して、65歳以上の方々は男子が1,144人、女子が1,532人の、合計で2,676人 となっております。 このことから、本町の高齢化率は31.3%となるわけでありますが、宮 城県の高齢化率はちょっと古いデータでありますが、25年で23.8%であ り、日本全体では25.1%でありますので、本町の高齢化率が極めて高い ことが一目瞭然であります。このことは現役世代で3人で1人の高齢者 を支える形になっているわけでありますが、現在の高齢者世帯数、高齢 者単身世帯数はどのような数字になっているのか伺っておきたいと思い ます。 議長(石川良彦君) 答弁願います。保健福祉課長。 保健福祉課長(安海洋一君) お答えをいたします。 平成27年3月末の数字でございますけれども、毎年3月末に県のほう に報告している数字でございますが、単身世帯、ひとり暮らしの世帯に ついては286世帯、286人いらっしゃるということになります。高齢者世 帯、高齢者のみの世帯で構成する世帯ということでございますが、534世 帯ございます。以上でございます。 議長(石川良彦君) 6番(赤間 滋君) 赤間 滋議員。 ということになりますと、高齢者世帯数は534世帯であり ますので、19.6%になる割合でございまして、10世帯に2世帯が高齢者 世帯ということになるわけ であります。また、高齢者 単身世帯は286世 帯でありますので、約10%ということになり、10世帯に1世帯が高齢者 単身世帯ということになります。大変な割合でございまして、本町の将 来の推計人口につきましては、国立社会保障人口問題研究所が既に発表 しておりますが、2035年、平成47年でありますが、6,700人 とな る と 予 ―178― 測をしております。何もしなければ、行政側が何もしなければ、当然6,700人 になるわけでございます。推計でございまして、そこで町ではいろんな 政策を打っていくわけでございますが、その効果が出てまいりますと、 この限りでないわけでございますが、効果が出ないとなりますと、6,700人 となると予測をしております。 このような状況の中では、本町の老人福祉施設、特に低額な料金の施 設は恒常的な入所待ち状態でありまして、利用したくても利用できない 方が現在でも多数おいでになるわけでございます。将来もっともっと多 くなりますと、これらの問題、大変な大きな問題になるわけでございま して、このことについて現時点でどのように考えているか伺っておきた いと思います。 議長(石川良彦君) 答弁願います。町長。 町長(赤間正幸君) 介護法が見直しになりまして、要支援1、2がなくなり まして、施設においては3以上と、大変な厳しい状況、状態になりまし た。そうした中で、地域で全て包括的にそれぞれ対処しなくてはならな い時期になってまいりました。そうした中で、やはりそれぞれ地域にサ ポーター、地域サポーターなどを配置しながら、しっかりと地域でサポ ートをして、そして高齢者の方々を1日1日楽しく住みやすいようにし ていかなくてはならないわけであり、町といたしましても、今後はそれ ぞれの、町独自もなかなか厳しいわけであり、社会福祉協議会とも協議 しながら、職員などを増員してしっかりと対処してまいりたいと思って おるところであります。 いずれにいたしましても、これからのこの在宅介護等々につきまして は、しっかりと社協と町と、そしてまた医療関係とも連携しながら、医 療、介護、福祉、三者が一体となってしっかりと在宅介護に努めてまい りたいと、こう思っているところであります。 議長(石川良彦君) 赤間 6番(赤間 ただいまの答弁ですと、その在宅介護を推進するんだと 滋君) 滋議員。 いうお話のようでございますが、それでは本町では現在どのような在宅 福祉サービスを行っているのか、伺っておきたいと思います。 議長(石川良彦君) 答弁願います。保健福祉課長。 保健福祉課長(安海洋一君) お答えをいたします。 在宅福祉事業といたしまして、社会福祉協議会にも委託してお願いし てございます。配食サービス、それから軽度生活援助、安否確認の事業、 家族介護用品の支給、それからふれあいの家での高齢者に対する健康長 ―179― 寿対策という、こちらは介護保険の対応となりますけれども、それに対 する送迎、それからこれも地域支援事業や介護保険等の事業でございま すけれども、介護のおそれがある高齢者を対象にした生きがい健康づく り事業、そのほか緊急通報システム事業などについて、町のほうとして 在宅事業として対応してございます。 議長(石川良彦君) 6番(赤間 赤間 滋議員。 滋君) 大変きめ細かに対応しているようでございますけれども、 在宅介護ということになりますと、現在の人口推移から見ますと、本町 の在宅介護、当然必然的にふえるわけでございます。その町長の考えで すと、当然ふえていくことが予想されます。近年、その在宅介護の担い 手となる家族の人数が少子化等によりまして、昔と違って圧倒的に少な くなっております。そういうところに大きな特徴があるわけでございま して、高齢となった単身の方、夫や妻ただ1人とか、あるいは子供が1 人だけで介護を行おうとする、非常に無理があるわけでございまして、 どこに無理があるのかといいますと、経済的な負担が無理でございます。 その経済的な負担等々が重なりまして、時折報道されておりますが、既 に社会問題化しているわけでございますけれども、介護放棄や介護虐待 などは、このような身体的な、精神的なダメージが積もり積もった上で の、その延長上に起きた最悪の結末であると思います。 本町においても、このような最悪なことが起きないとは限らない時代 になっているわけでございまして、介護する家族の負担を取り除くこと、 これも在宅支援の1つではないのかと考えます。先ほどのサービスでは、 その在宅、経済的な支援が本町にはないわけでございますが、それら等 を新設する考えはないのか伺っておきたいと思います。 議長(石川良彦君) 答弁願います。町長。 町長(赤間正幸君) どんどんどんどん高齢者率が39.9%と、37年度は予測さ れるわけであり、3分の1が高齢者ということが本町であります。そう した中で、在宅介護等についての支援ということでありますけれども、 なかなか支援そのものを金額的に幾ら支援すればいいのか全く、気持ち 的ではしないほうがいいのであって、やはり在宅であれば、しっかりと した地域でサポーターをしながら、お互いさまということでしっかりと 対処していったほうが一番いいのかなと思っているところであります。 いずれにいたしましても、医療の、先ほど申し上げました24時間体制 のやはり医療、保健、福祉、介護、包括的に今後対処していかなくては ならないのかなと、こう思っておりますので、いずれにいたしましても、 ―180― 町単独事業、介護については町単独でありますが、やはりそれぞれ限定 した隣接町村との連携した、今後取り組みをしていかなくてはならない と思っておりますので、それら等につきましてもしっかりとそれぞれの 隣接の首長、あるいはまた町村会等を通じながら、話し合いをしながら 進めてまいりたいと思っているところであります。 議長(石川良彦君) 赤間 6番(赤間 財源的に大変厳しいことになるわけでございますけれど 滋君) 滋議員。 も、具体的な例として挙げれば、例えば介護認定者などの家族介護者に 対しまして、若干の支援ということになりますけれども、介護者手当を 支給することによりまして、在宅福祉の増進を図ることができると思い ます。些少になるわけでございますけれども、何万程度でもいいわけで すが、その在宅介護者介護手当という名目で支給するなどの支援策は考 えられませんか。 議長(石川良彦君) 答弁願います。町長。 町長(赤間正幸君) やはり在宅介護、家族が見ているのが、私は親を見るの が、子供が親を見るのは、私は当然と思います。そうした中で、やはり これはしっかりとした家族制度の中で対処するべきかなと思っており、 やはり金額で支援するよりも、当事者に対するさまざまなケアなり、そ してまたさまざまな行事等に積極的に参加をしていただきまして、介護 に進まれるようにしていただければなと思っております。さらには、家 族会などを立ち上げるのであれば、家族会などを立ち上げながら、その 介護をしている家族の方々が1年に1度ぐらい休めるような日などを設 けながら、むしろゆっくりと休める日を設けたほうがいいのかなと思っ ており、そうした中で、それぞれ地域でしっかりと見守りながら、そし て在宅介護に携わっている方々が1日ゆっくり休めるような支援のほう が効率的かなと、こう思っております。 議長(石川良彦君) 赤間 6番(赤間 それはそれで非常に大事なことでありますけれども、そ 滋君) 滋議員。 の結果において、その最悪の結末を迎えている自治体もあるわけでござ いまして、どうぞそうなる前に早目早目の手を打っていただきたいと思 います。 最後に、過日行われました、これも小さなことでございますが、敬老 会開催時の記念品の贈呈についてでありますが、参加者には赤飯、かま ぼこ、お酒、お茶の支給がありましたが、不参加者には次第のみであり まして、ほかに何もありませんでした。参加したくてもできない高齢者 ―181― の方々もおいでになると思いますので、不参加者には例えばですよ、例 えば賞味期限の比較的長い、本町のお土産の名産でございますモロヘイ ヤせんべい、これをモロヘイヤ長寿せんべいという名目で、新たに特別 につくりまして差し上げることによりまして、参加できなかった高齢者、 したくてもできなかった高齢者、超高齢者と言いますか、参加したくて もできない方々です、若い高齢者については当然参加できるわけでござ いまして、現在60から老人に入るわけでございまして、75歳の方々が敬 老会でございましたが、参加できなかったその高齢者にも、町からの長 寿の祝いだということを形として、口で実感していただくと。これは長 寿せんべいだよという、そういうような敬老会となると、非常にいいの ではないかと考えておりましたが、この件についてはいかがですか。 議長(石川良彦君) 答弁願います。町長。 町長(赤間正幸君) 75歳以上の敬老会の対象者、1,500人以上おります。以前 は参加しない人にもお土産程度を差し上げたのかなと記憶にあるわけで ありますけれども、集中改革ということで、それら等を多分、参加者に 贈呈して、不参加の方には出さないということになったのかなと思って おりますが、いずれにしても、やはり議員がおっしゃるとおり、参加し たくてもなかなかできない方もおるわけでありまして、それら等につい てもかなりの人数でありますが、いずれにしても、それら等についてど のぐらいの程度のものがいいものか、内部で協議をしながら対処できる のであれば、対処するように努力しますけれども、いずれにしても、あ る限られた財源の中での行事でございますので、今後参加できない方々 に対する対処について、なお検討させていただきたいと思います。 議長(石川良彦君) 赤間 滋議員。 6番(赤間 滋君) 以上で質問を終わります。 議長(石川良彦君) 次に、7番和賀直義議員。 7番(和賀直義君) それでは、7番和賀直義、通告に従いまして一般質問を 行います。本日は大綱3点について質問させていただきます。 その1番目でございます。過般の集中豪雨、台風18号の影響で、後に 関東・東北豪雨と命名されたようですが、それの被害状況と今後の対策 について伺います。 30年、50年に1度と言われる異常気象が常態化しており、予想をはる かに超える痛ましい災害が日本各地で発生しています。今後の安心・安 全なまちづくりのために伺います。 ①被害状況について、道路・家屋・農地等、また家屋・農業被害への ―182― 支援はということでございます。 ②被害の大きい、また豪雨の浸水が常態化している地域の解決策はな いのかということでございます。一応3カ所挙げました。吉田川沿いの 土橋細田地域、あと中村要害から粕川後谷地地域、あと味明川沿いの羽 生天神畑・堰場地区。 ③今回避難指示が出ました。避難された人の割合、また避難行動要支 援者への対応はどうなされたのか。自助・共助の啓発活動はどうしてい くのか。 ④土砂災害警戒情報は対象地域に周知されたのか。また、今後啓発活 動はどうしていくのか。 ⑤東日本大震災時に擁壁崩壊のおそれがありながら費用の面で改善で きていない地域がございます。支援策はないのか。 大綱2点目、若者の活躍推進、人口減少対策、さらなる子育て支援の 充実についてでございます。 今回いろいろ回りましたが、町民は人口減少を大変心配しております。 そして、今回18歳以上に選挙権が与えられる背景には、少子高齢化の中 で地域や社会に対する若者の意欲や関心を高めるとともに、若者の声を 政策決定に反映させ、未来を見据えた政策をつくっていくことにつなが るのではないかということで、若者の活躍を推進し、人口減少をストッ プし、子供たちの将来のためにも、より元気な大郷にすべく取り組むこ とが最重要と考えて、5点伺います。 ①大郷町の新有権者は何名くらいになるのか。 ②新有権者に対する選挙の啓発、周知、地域の問題を主体的に考える、 いわゆる主権者教育をどう進めるのか。 ③新有権者、青年団、役場の若手との「意見交流・協力会議」を開催 し、地方創生に生かせないか。 ④全員協議会で医療費無料化を18歳まで拡大するとの説明がありまし たが、その時期及び財政措置は。 ⑤若者の定住促進について。 大綱3番目でございます。新町営住宅の建てかえについて。 新町営住宅計画概要を全員協議会で説明を受けました。この事業は現 入居者にとっては期待が大変大きい、また反面、家賃アップに対し不安 がございます。 これも①当初、26年12月の計画より数年おくれていると思いますが、 そのおくれた理由は。 ―183― ②間取り、家賃の設定は幾らになるのか。また、現入居者の家賃軽減 措置はということでございます。 ③現行は住民バスの路線になっているが、新町営住宅地も路線に組む べきと考えますが、所見を伺います。 ④特定優良賃貸住宅に長期入居し、最初は収入がそれなりにあったの ですけれども、収入が減少し、新町営住宅に入居を希望した場合の優先 枠はないのか。 ⑤現東沢住宅を改造し、高齢者向けに低家賃の住宅を検討すると、町 長より伺っていますが、その計画はどうなっているでしょうか。 以上、大綱3点について質問いたします。 議長(石川良彦君) 答弁願います。町長。 町長(赤間正幸君) 和賀議員の質問に答弁をさせていただきます。 大きな1番目、過般の集中豪雨の被害状況と今後の対策についてとい うことで、①について申し上げます。まず、被害状況でございます。道 路は、冠水時に16路線を通行どめいたしました。そのうち2路線につき ましては、一部道路の崩壊と吉田川の越流によります道路の一部損壊に よりまして、現在も通行どめの措置を講じております。 次に、家屋は、床上浸水4件、床下浸水1件となっております。 次に、農地は、水田の冠水が324ヘクタール、農地・水路等の被害につ いては46件で、内訳は国災が10件、農災が1件、単独災35件という状況 でございます。 次に、支援策ですが、床上浸水の被災者に対する災害見舞金だけで、 その他の被害に対する公的支援はございません。 ②について申し上げます。国交省及び土木事務所が管理している箇所 でありますので、それぞれの事務所に直接出向き、被害状況を説明の上 改善を強く要望するとともに、被災に遭った近隣町村と連携を図りなが ら、国・県に働きかけてまいります。 ③について申し上げます。まず、避難指示を発令しました川北の粕川 地区の避難者数は246名で、地区総人口876人のうち28.1%の割合であり ます。ちなみに、町全体での避難者数は263名でありました。 また、要支援者への対応でありますが、地区区長さん、消防団との連 携により、避難所までの移送について実施したところであります。 自助・共助の啓発活動につきましては、町の防災訓練や自主防災組織 主催による訓練等において、啓蒙・啓発活動を行ってまいります。 ④について申し上げます。対象地区への土砂災害警戒情報の周知につ ―184― いては行いませんでした。また、今後の啓発活動につきましては、土砂 災害危険箇所のある地区に対しまして、自主防災組織活動事業の一環と して、説明会等の随時開催を行ってまいりたいと考えております。 ⑤について申し上げます。個人で設置した構築物に対する支援策は特 にございません。 大きな2番目の「若者の活躍推進、人口減少対策、さらなる子育て支 援の充実について」答弁をいたします。 ①について申し上げます。8月末現在での新有権者数は126名でござい ます。 ②について申し上げます。新有権者となるのは、ほとんどが高校生や 大学生の学生であると思いますが、町内には選挙教育を推進すべき対象 とする学校がございません。しかしながら、将来新有権者となる小・中 学生については、教育委員会と連携を図りながら、選挙に関心を持って もらえるよう啓発活動に努めたいと考えております。 ③について申し上げます。定住化促進による人口増を計画する本町に とりまして、若者の意見は非常に貴重で重要なポイントであります。今 後のまちづくりにおきまして、若年層の意見がより反映される方策を検 討していきたいと思います。 ④について申し上げます。18歳までの医療費無料化の時期につきまし ては、平成28年4月1日から実施いたします。また、財政措置につきま しては、平成28年の3月の議会に提案いたしますので、条例の改正、予 算の措置等々を提案いたしますので、よろしくお願いをいたしたいと思 います。 ⑤について申し上げます。若者の定住促進については、定住に関する アンケート結果等を考慮し、ニーズに合った施策を総合戦略として立案 していくとともに、スマートフォン等の通信媒体を積極的に活用し、本 町の魅力のPRに努めてまいります。 また、これらに加え、公営住宅、定住促進住宅に関する子育て世帯の 優遇措置、子供連れで集まる場所の確保及び整備や、地域おこし協力隊 制度の活用についてもあわせて検討をしてまいります。 大きな3番目、新町営住宅の建てかえについて。 ①番目、事業用地のうち農地については、農地法等の規制により住宅 の造成のみの転用は認められないことから、再度、利用計画を見直した ことによりおくれが生じました。平成27年7月に農地転用・開発行為許 可がおり、事業完了に向けて進めてまいります。 ―185― ②番目であります。間取りについては、平屋建てが2DK、2階建て が3DKを予定をしております。家賃につきましては、収入によりおお むね2万円から6万円程度となる見込みであります。新住宅の家賃は、 現家賃よりも高くなることから、急激な変動を抑制するため、安定的に 入居できるよう公営住宅法の建てかえ事業に係る家賃の特例措置を講じ、 5年間にわたり段階的に新家賃に引き上げる予定でございます。 ③番目でございます。住民バス路線は、公共交通体系の総合的な見直 しの中で、ダイヤ改正を含め、あり方を検討していくこととしていると ころでございますが、現在、町内での公営住宅の建設、並びに民間事業 によるニュータウン開発が着手されている状況にあります。 定住促進に関するアンケート結果におきましても、交通アクセスの充 実を移住・定住の条件に挙げている方も多かったことから、このような 住宅団地にはバス停を設置することを念頭に置いて検討してまいります。 ④番目、今回建設の住宅は、公営住宅法上の住宅であり、特定公営賃 貸住宅とは法律上異なることから、優先的に入居はできません。入居を 希望する場合は、公募の際に申し込みをいただき、入居者の選考基準に より決定となります。 ⑤番目であります。東沢住宅につきましては、リフォーム等を行い、 高齢者・低所得者を対象にした住宅としての利用を検討してまいります。 以上でございます。 議長(石川良彦君) ここで10分間休憩とさせていただきます。再質問は休憩 後にお願いいたします。 議長(石川良彦君) 午 後 2時15分 休 憩 午 後 2時25分 開 議 休憩前に引き続き会議を開きます。 和賀直義議員。 7番(和賀直義君) それでは、再質問に移らせていただきます。 ①の支援策では、床上浸水の被災者に対する災害見舞金3万円と、こ れは全協で説明していただきました。それで、その全協のときに、11月 16日に被災の査定をして、激甚災害の指定の可能性というのはあるので すか。 議長(石川良彦君) 答弁願います。町長。 町長(赤間正幸君) 激甚災につきまして、きょう知事と大崎の市長と大和の 浅野町長が、きょう東京に上京して、激甚災害に指定になるように要請 活動を行っております。その後、どのような結果になるかわかりません ―186― けれども、いずれにいたしましても、激甚災になればいいなと、こう期 待をしているところであります。 議長(石川良彦君) 和賀直義議員。 7番(和賀直義君) もし激甚に指定されれば、非常に割合は少なかったかと 思うのですけれども、今回土砂が流入して、もう畑とか土地とか、要す るに土砂が入っていて、それらに対する支援も指定されると、ないんで すかね。 議長(石川良彦君) 答弁願います。地域整備課長。 地域整備課長(櫻井孝則君) 田畑等の土砂流出に対してのそれはございませ んけれども、補助率、通常の補助率よりアップになります。 議長(石川良彦君) 和賀直義議員。 7番(和賀直義君) あと、2番目の非常に浸水が常態化している地域で、3 点挙げたのですけれども、回答では、土木事務所が管理している箇所な ので、それへの改善を強く要望するという回答で、そのとおりだなとは 思いますが、今現在、その河川の何ていうんですかね、整備計画という か、例えばその中で土橋勘兵衛で泥が流されたと、あそこも堤防が、吉 田川の堤防が越水していて、そのために流されたと私は見たのですけれ ども、その辺の震災以降に堤防のかさ上げ工事というのは、大体全部終 わったのですか、この大郷町内の管内は。 議長(石川良彦君) 答弁願います。町長。 町長(赤間正幸君) 吉田川の左岸堤、右岸堤につきましては、昭和61年の8.5の ときに改良する、さらには4年前の東日本大震災で、あれもかなり土手 が崩壊いたしまして、土壌改良しながらしっかりとした土手を築いてい ただきました。そうした関係で、今回大平地区ですか、町境の、あそこ から越水して、大郷町の道路、勘兵衛線ですか、あれが壊れたというの が実情でありまして、やはり今後、国交省といたしまして、当然大郷の 粕川地区のお寺の前ですか、あの辺も越水する寸前までいっております ので、それら等につきましては、国交省でも調査をしております。そう した中で、それらのかさ上げがまだ進むのかなと思っております。 いずれにいたしましても、どんどんどんどんかさ上げしていくことに よって、逆に内水、本町であれば味明川なり、あるいは山崎川ですか、 滑川等々、そしてここの役場の下を流れている逆川等につきましては、 町道、 さんのところの水門が閉じることによって、内水が冠水 して、あのとおり町道が越水するというようなイタチごっこのような関 係になっております。 ―187― そうした中で、やはりまだまだ国交省としては、吉田川の土手のかさ 上げ等は必要と認識しているようでありますので、さらに越水した部分 についてはかさ上げをしていくのかなと思っております。そうした中で、 先ほど議員がおっしゃっておりました、この地域におかれまして、当然 羽生の里畑の前ですか、あの味明川の堤防も早急に対処するように、県 なり国のほうに要望したわけでありますけれども、あれら等のかさ上げ をすることによって、まだ上のほうに、上流に水が上がっていくのかな と、こう思っております。 さらには、その後谷地でありますけれども、あの排水機場も、農水省 関係、改良区関係でありまして、この逆川の水が当然農地に流出、越水 するということで、国交省と農水省の関係がございまして、その辺もし っかりと今話し合いをしながら、今後どのように持っていったらいいの かと、お互いにこれは農水省の問題だということで今、お互いに敬遠 しているのが実態でありまして、そうした中で、なお一層の要望活動を しながら、町内の冠水する農地なり、町道のこのような冠水のないよう に、改良するように進めてまいりたいと、こう思っているところであり、 いずれにいたしましても、さらなる要望活動を続けながら対処してまい りたいと、こう思っております。 議長(石川良彦君) 和賀直義議員。 7番(和賀直義君) 大郷としては要望活動をするというふうになると思いま すが、中村のこの要害と後谷地地域のその浸水、いつも毎回大雨のたび になってしまっているのですけれども、あそこはあの後谷地の排水機場 ですか、あそこの能力アップをすれば改善する道があるんじゃないかな と言っている人もいるのです。ただ、その場合には、例えばあそこの排 水能力をアップする場合には、そのやはり鶴田川土地改良区の管理面の 経費とか、何かそういうのが上がってくるのかなと、こう思うので、そ の辺は、そういう土地改良区からの要望が出ないと能力アップとかとい うのはできないんじゃないかなと思うのですけれども、その辺の改良区 と町とのその連携といいますか、そういう協議というのはやっていらっ しゃるのですか。 議長(石川良彦君) 答弁願います。町長。 町長(赤間正幸君) 後谷地の機場につきましては、もう数年前から改良区と 協議をしております。改良区独自でも県のほうに要望しておりますけれ ども、あの機場は、あの後谷地の田んぼの受益面積に対応した機場であ りまして、あのとおり小さいわけであります。そして、この逆川の水が ―188― 越水して排水するということは全く、その機場から見れば余計な水なん ですね。そうした中で、今ここを、吉田川の水門を閉じることによって、 その逆川の水が町道を越水して後谷地に流れる、放流するということで ありますので、それら等を国交省と農水省と話し合いを、連携をしなが ら、対処していかなくてはならない、本当に大事業でありますので、ま ずいずれにいたしましても、この排水機場の今3倍、4倍ぐらいの大き さにしなくてはならないわけでありますので、それら等も要望をしてお ります。今さまざまなところにお願いしながら、なかなか国交省は国交 省の主張がありまして、農水省は農水省の主張がありますので、その辺 は平行線をたどっているのが実態であります。 議長(石川良彦君) 和賀直義議員。 7番(和賀直義君) 大変難しいというのは理解できますが、そういう、何て いいますか、味明川は多分県の責任でやらなきゃないと思って、吉田川 は国交省となるのでしょうけれども、そういう、何ていいますか、実際 のそういう計画、河川の整備計画、これを検討して、積み上げになって 今現状になっていると思うのですけれども、こういう河川の整備計画に この大郷町が意見を言うというか、そういう協議する場というのはある のでしょうか。 議長(石川良彦君) 答弁願います。町長。 町長(赤間正幸君) 今度、1本になったわけですけれども、吉田川、鶴田川、 江合川、鳴瀬川等々の期成同盟会がございます。それが今度1本になり まして同盟会がございまして、国交省、あるいはまた県土木などが来ま して、そこで意見交換等がございます。そうした中で、それら等を要望 しているのが実態であります。ただ、宮城県側につきましては、町村会 としても重点要望として取り上げております。 さらに、今月の7日ですか、東部地方の利水関係の大会がございまし て、大郷と、今回宮城県として岩沼と私が10分間の意見発表ということ でございますので、それは今回吉田川を取り上げまして発表してくる予 定でありまして、いずれにいたしましても、さまざまな同盟会なり、さ まざまな場所に行って、吉田川なり鶴田川の今の置かれている状態を説 明しているのが実態でありまして、いずれにしても早急に対処できるよ うに努めてまいりたいと、こう思っております。 議長(石川良彦君) 和賀議員。 7番(和賀直義君) 地元の人も毎回ということで、半分諦めもあるのかなと 思いますけれども、一遍回ってみますと、何とか頼むと、こういう要望 ―189― が非常に強いので、そういう河川の整備計画、それが早急にわかった段 階でそういう周知のほうをお願いしたいなと、このように思います。 そして、次に移ります。③のその避難指示を発令して、28%でしたと。 あと、要支援者の対応も今回はやってくださったということでございま す。再度ちょっと確認なのですけれども、この要支援者のこの名簿とい うものは今つくられているんでしたっけ。行動避難の要支援者名簿。災 害が起きたときに。 議長(石川良彦君) 答弁願います。保健福祉課長。 保健福祉課長(安海洋一君) お答えをいたします。 要支援者、いわゆる災害時に支援を要する方の名簿につきましては、 作成の上、行政区の自主防災組織に配付してございます。 議長(石川良彦君) 和賀直義議員。 7番(和賀直義君) 今回は名簿があったので対応できたというふうに捉えて おきます。 あと、4番目の土砂災害のその警戒情報に関してなのですけれども、 東日本大震災後に県が改めて危険箇所をチェックするというか、そうい うふうにやると聞いていまして、そして今、大郷町の防災計画にはその 危険箇所といって67カ所載っかっていると思うのですけれども、新たに 見直した段階で危険箇所というのは、全部見直して何カ所に新たに指定 されたというか、新たにというか、見直されて本当の危険箇所というの が何カ所になっているか。 議長(石川良彦君) 答弁願います。総務課長。 総務課長(佐々木君男君) お答えいたします。 本日の河北新報の朝刊によりまして、大郷町につきましては18カ所が 新たに指定されたというふうなことでございます。 議長(石川良彦君) 和賀直義議員。 7番(和賀直義君) 新たに18カ所ということは、今の69プラス18になるとい うことなのですか。 議長(石川良彦君) 答弁願います。総務課長。 総務課長(佐々木君男君) お答えいたします。 今現在の防災計画とは別でございまして、警戒区域として18カ所指定 されたということでございます。既存のものとは別ものでございます。 議長(石川良彦君) 和賀直義議員。 7番(和賀直義君) それで、だから我々が注視しなきゃないのは、今回の18カ 所なのか、それとも今まで指定された69カ所なのかという、わからなく ―190― なってくるのですけれども、済みません。 議長(石川良彦君) 答弁願います。総務課長。 総務課長(佐々木君男君) お答えいたします。 防災計画に掲載しております危険箇所につきましても、当然その土砂 災害の危険性があるわけでございます。ただ、今回新たに指定された18カ 所につきましては、大雨特別警報等の発令がされた際には、最も危険で あるというふうな状況の箇所というふうに理解していただければと思い ます。 議長(石川良彦君) 和賀直義議員。 7番(和賀直義君) 大雨警報の場合は18カ所と理解しました。それで、実際 のその箇所に住んでいる人たちへの周知徹底というか、それはどのよう になされる、もう周知徹底されているのですか。 議長(石川良彦君) 答弁願います。総務課長。 総務課長(佐々木君男君) お答えいたします。 今回県のほうから指定を受けましたので、今後その地域住民の方々に 周知徹底してまいりたいと思います。 議長(石川良彦君) 和賀直義議員。 7番(和賀直義君) 今後ということなので、確実にやってくださるものと信 じまして、次に行きます。 大綱の2番目の若者の活躍推進について、移らせていただきます。 現在、新しく有権者になる人は126名になるでしょうと。そして、ほと んどが高校生や大学生なのでということでございます。でも小・中学生 に関しては教育委員会と連携を図りながら啓発活動に努めたいと、こう いう答弁でございました。それで、何ていいますか、この有権者の年齢 が下がるというのは、やはり国としても、何ていいますか、今の政策等 がどうしても若年層向きじゃなくて、高齢者向けにどうしても偏ってく る。そして、若者がいろいろ望んだとしても、なかなかそれが政策に反 映されない。そして、若者が選挙に対して無関心になると。こういうも のがあって、やはり若者が活躍する場でないと、町の将来、国の将来も ないよと、そういう危惧もあって、多分18歳以上の選挙権というのが、 何ていいますか、世界的にそういう流れになって、日本もそういうこと に足を1歩踏み入れたのかなと、このように私は考えているのですけれ ども、だから例えば小・中学生でそういう選挙の啓発、そういうのをや っていくために、最近の新聞で見ると、高校生の多分生徒会の選挙の投 票のときに、実際町で選挙のために使っている本物のその投票箱を使わ ―191― せるとか、あと何ていいますか、子供議会を開催するとか、そういうよ うないろんなのが新聞でぽろぽろぽろぽろっと、ぽろぽろといいますか、 新聞で出てくるのですけれども、この辺に関して教育長はどのように、 そういう若者が本当に政治に関心を持ってもらえる、そして本当に将来 のまちづくりは我々が成長してやらなきゃないのだという、そういう主 権者教育に対して、教育長はどのような所見を持っていらっしゃるか、 お願いします。 議長(石川良彦君) 教育長(大友正隆君) 答弁願います。教育長。 お答えいたします。 お見込みのとおりでございまして、先進諸国20カ国中で、20歳で選挙 権を持つというのは、今はわずかな国ということでございまして、まさ に和賀議員のお見込みのとおりでございまして、日本も国際的に18歳と いうようなところまで来たかということで考えております。 学校教育におきまして、選挙に関するその取り組みにつきましては、 その投票箱を本物を用意するからそれでよしとか、そういうまやかしで はなくて、選挙権、あるいは民主主義の基本といったものも含めながら、 その教育というようなことを、恐らく教育課程に定められるはずでござ います。 その教育課程に定められた後に、当然学校では学習課題というふうに なりますので、再度申し上げますけれども、民主主義の基本である多数 だけが物事を決めるのではなくて、少数意見も大切にするんだよとか、 人種、宗教、民族、そういったものが違っても、そういう人々を大切に するんだよとか、そういうような教育がなされることを期待しておりま す。 議長(石川良彦君) 和賀直義議員。 7番(和賀直義君) 町長の答弁でも、若者の意見は非常に貴重な、重要なポ イントだと、こういう回答でございます。若年層の意見がより反映され る方策を検討していきたいと、こういう答弁をいただきました。ぜひ、 なかなか大郷の若者も、何ていいますか、こう回っていきますと、大郷 はスポーツ環境がちょっと不満足だねとか、子供たちが安全に遊ぶ場所 が身近にないとか、そういう結構要望はございます。ですから、ぜひこ の若者の意見を、今回は地方創生に絡んで18歳の人を入れて役場の若い 人、青年団、そういう人たちから何か意見を吸収して生かせないかとい うことで、協力会議と、こう銘打ったのですけれども、それにかわるよ うなことをぜひやっていただきたいなと。 ―192― とにかく若者が生き生きと活躍できる環境をつくっていただきたいと いうことで、3番目、大綱3番目に移ります。 第1点の計画の遅れに関しては了解しました。あと、収入も、収入じ ゃないな、具体的なその家賃が2万円から6万円ということなのですけ れども、私は何ていいますか、こういうことを計画する場合には、やは り一番最初に目標とする家賃をすぱっと置いて、そこからいろいろ設計 すべきじゃないかなと思うのですけれども、この辺に関しては、地域整 備課の課長さんですかね、所見を伺います。 議長(石川良彦君) 答弁願います。地域整備課長。 地域整備課長(櫻井孝則君) お答えいたします。 当然家賃の決定に関しては、まず実際入る人の収入によって、まず決 まるのが前提でございます。ですから、今のところ完全に田布施、東沢 住宅の全員が住みかえすると限っておりませんので、まだ決定はしてお りませんけれども、その入居者の家賃というのがございますけれども、 まず1つは、家賃の算定基礎額を決めます。これは収入によってですけ れども、10万4,000円以下から上限で25万9,000円までですけれども、そ れらによって算定が決まります。それで、市町村立地係数、あとそれか ら規模係数、経過年数、あとそれから利便性係数等を掛けて、初めて本 来の家賃が算定となるわけでございますので、ですからそこまでまだ今 事業が始まったばかりですからということで、おおむねと出したのは、 これは希望の丘団地を例にして作成したものでございます。同等の住宅 等でありますので、こちらも算定して2万円から6万円ぐらいというこ とを算定しております。以上でございます。 議長(石川良彦君) 和賀直義議員。 7番(和賀直義君) 立地係数、規模係数、そういうのを設定してやるんだよ と、それも前回のときもお聞きしたのですけれども、多分今、町営住宅 に入っている人たちで、やはり非常に収入が少ない人がいると思うんで すよ。だから、その人たちへのその軽減というのは、何か今の条例等な んかで該当になることってあるのですか、何か。 議長(石川良彦君) 答弁願います。地域整備課長。 地域整備課長(櫻井孝則君) お答えいたします。 確かに東沢、田布施に関しては、ほとんどおおむね8割近くが最低家 賃の算定で入居しているような状況であります。ですから、今回ももし 決まれば、この質問にもあるように、②ですか、激変緩和措置をとりま して、6年目に通常の料金にしていくという措置をとります。以上でご ―193― ざいます。 議長(石川良彦君) 和賀直義議員。 7番(和賀直義君) その激変緩和措置というのは、今入っている人たち全て に該当するわけでしょう。だから、何ていいますか、その中でも特に、 例えば6年後も大変だという人もいると思うのですけれども、その辺の ための補助というのは、何かそういう厚生的なものでは何もないのです か。 議長(石川良彦君) 答弁願います。地域整備課長。 地域整備課長(櫻井孝則君) お答えしますけれども、激変緩和措置は全入居 者対象でございます、もちろん。それで、その後のということで、今の ところはそういう法的な措置等はございませんので、その決めた家賃に なると思います。 議長(石川良彦君) 和賀直義議員。 7番(和賀直義君) そうなってくると思いますので、この⑤番のその東沢団 地の、これをリフォームして高齢者・低所得者向けを住宅として供給す るということは、これは何ていいますか、より実現してほしいと思いま すけれども、町長の考えをお聞かせください。 議長(石川良彦君) 答弁願います。町長。 町長(赤間正幸君) 今回の田布施住宅、東沢住宅以外にも、希望の丘団地も 当時はやはり激変措置で入居した方がございました。そうした中で、年 々、年々、年とともに年金暮らしで大変だという声が多々ありました。 そうした中で、今回東沢住宅がこのような高崎団地のほうに移行すると いうことになりまして、そういう厳しい方々が何とかこの東沢住宅が県 なり国のさまざまな規則に触れないのであれば、対処してまいりたいと いうことで、前にも申し上げましたけれども、今回は県のほうから対処 は別に問題ないということでございますので、今後はそれら等に何棟、 その配置等を見ながら、どの部分が一番いいのか、それらを検討しなが ら今後予算措置をして対処してまいりたいと、こう思っているところで あります。 議長(石川良彦君) 和賀直義議員。 7番(和賀直義君) ぜひその高齢者・低所得者向けの住宅の供給を強力に実 現していただくことを要望いたしまして、一般質問を終わります。 議長(石川良彦君) 以上で、本日の日程は全部終了いたしました。 本日は、これにて散会いたします。 御苦労さまでした。 ―194― 午 後 2時54分 ―195― 散 会
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