治安速報 【15-4】 平 成 2 7 年 1 月 1 9 日 在 イ ス タ ン ブ ー ル 日 本 国 総 領 事 館 ●治安速報 ■イスタンブールにおける手製爆弾爆発・押収事件の発生 ③スルタンガーズィー市 ①1月18日(日)朝、イスタンブール大市(アジア側)マルテペ市内フンドゥクル地区 アタテュルク像前で不審な段ボール箱が発見された。市民から通報を受けた警察の捜査の 結果、内容物は手製爆弾であることが判明した。段ボール箱には「ジズレに報復する。」 等と書かれていたとされる。 ④ベイオール市 ②同日、ファーティヒ市内ミリエット通りの配電盤ユニットの近くで爆弾が爆発した。負 傷者はなかった。 ③同日、スルタンガーズィー市内バス停でマスクをした2人組が置いた不審な包みが発見 された。市民から通報を受けた警察の捜査の結果、内容物は手製爆弾であることが判明し た。包みには「YDG-H(PKKの青年組織:青年愛国革命運動)」と書かれていたとされる。 ④同日、ベイオール市内カスムパシャ地区で警察に追われていた不審者3名がけん銃を発 砲し、所持していたバック2個を路上に投げつけ逃走。その後不審者3名は警察に身柄を 拘束され、バックからは手製の爆発物が発見された。 本件に関し、YDG-Hを名乗るツイッター・アカウントには、「ジズレでの報復のため、イ スタンブールの7ヶ所に爆弾を置いた。」と書き込まれている。また、ツイッター上では アリベイキョイ、メジディエキョイ、バイラムパシャに爆弾を置いたと書き込まれたが、 これらの地区では爆弾は発見されなかった。 【参考:ジズレ事件】 (1) 12月27日、南東部シュルナック県ジズレにおいて、クルド・イスラム系政党ヒュダ・パ ル(HUDA-PAR)構成員とPKK関係者が衝突、15歳の少年1名を含む3名が死亡。HUDAPARは、1990年代PKKと抗争したトルコ・ヒズボラの流れを汲む団体。この騒乱は、ジズレ近くの イラク国境に近い街シロピにも拡大し、PKK関係の若者が警官隊と衝突し2名が負傷。(12月28 日付TZ紙インターネット版) (2)1月6日、南東部シュルナック県ジズレにおいて、警察が違法なデモを散会させようとした際、デ モ隊と衝突。警官隊に銃撃されたデモ参加者1名が死亡、1名が負傷。(1月6日付ロイター通信) (3)15日、トルコ南東部シュルナク県ジズレ地区で12歳の少年が頭部に銃弾を受け死亡した。事 件を目撃した住民らは、路上で遊んでいた少年に対して警察官が「投石をやめないのなら撃つ ぞ。」と声を掛けた後、少年に向けて銃を発砲したと語っているが、首相、内相は、「警察官がけん 銃、催涙弾を発砲した事実はない。」とこれを否定。(1月16日付HD紙2面) ■留意事項 上記のとおり、イスタンブール大市内において、爆発物事案が発生しております。不審物 を発見した際は、①踏まない! ②触らない(近づかない)!! ③蹴飛ばさない!!! の原則をお子様にも周知、徹底していただき、普段以上に周囲の状況に警戒していただく ようお願いします。 写真左:マルテペ 写真中:ファーティヒ 写真右:スルタンガーズィー ②ファーティヒ市 ①マルテペ市
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