第10号 - 東曽野木小学校

ひがしそのき
教育目標
つよく
かしこく
あたたかく
東曽野木小学校
学校だより
平成28年1月15日
校長室発 第10号
反 省だ け な ら 猿で も で きる
全く雪のない年末年始を過ごし,このまま春になるかと思っていたら,一晩であたりは一面の
銀世界に様変わりしていました。予報が「暖冬」とはいえ,まだ1月。しかも,ここは新潟県。
やはり油断は禁物ですね。
冬休 み が終 わっ て 一週 間余 りが 過 ぎま した 。子 ど もたち は,ス ムーズ に学校 生活の リズム を
取り戻すことができたようです。さすがは,われらがこなんこです。
この 冬 休み も事 故 やけ が等 の情 報 や連 絡は 学校 に は,一 件も寄 せられ ません でした 。保護 者
の皆様,地域の皆様の御協力に改めて感謝申し上げます。
さて , 平成 28 年 申( さる )年 が 始ま りま した 。 皆様は ,猿( 申)と いう言 葉から ,どん な
事を思い浮かべたり,連想したりなさるでしょうか。「猿まね」「猿も木から落ちる」「見ざる,
言 わざ る ,聞 かざ る 」な どが ,一 般 的な とこ ろで し ょうか 。これ らは, 今年の テレビ の正月 番
組からもよく聞こえてきました。
見出しに書いた言葉は,「猿」を使った言葉のなかで,今の私の頭に真っ先に思い浮かび,な
おかつ心にぐっと突き刺さる言葉です。
これ は ,今 から 2 0数 年前 ,あ る 製薬 会社 のC M に使わ れたも のです 。当時 は,猿 回しが 大
人 気で テ レビ にも よ く登 場し てい ま した 。人 間と 猿 とのか らみが ほほえ ましく 私も好 んで見 て
いました。「反省」という言葉は,その芸の中で使われた言葉です。芸を仕込まれた猿が何か失
敗 した と きな どに 猿 の使 い手 が猿 に 向か って 「反 省 !」と 言うと ,猿は 使い手 の膝に 手を当 て
て うな だ れて 見せ る とい う芸 でし た 。そ の仕 草が と てもか わいら しく, その年 の流行 語の一 つ
に もな り まし た。 そ れを 流用 (現 代 風に 表現 する と 「パク る」と いうの でしょ うか) してあ る
製薬会社がCMの言葉(キャッチコピー)にしたものが見出しの言葉です。
こう や って 書く と ユー モア を込 め た楽 しい 言葉 の ように も思え てしま います が,私 にとっ て
は,正反対です。
昨年 末 ,冬 休み の 直前 に発 行し た 学校 だよ りで , 前期の 教育活 動を振 り返っ た学校 評価の 結
果 (中 間 報告 )を お 知ら せし まし た 。た より の表 面 の「評 価」を 御覧に なって ,がっ かりな さ
った保護者の方も大勢いらっしゃったことと思います。私も,この結果を公けにすることには,
内心少なからずつらいものがありました。しかし,あくまでも結果
は結果としてお知らせしなければなりません。
「子ども達の学力を高める」ことを学校経営の1丁目1番地(最
重要課題)に据えて取り組んだつもりでしたが,結果は御覧の通り
芳しくありませんでした。それこそまさに大いに反省させられまし
た。しかし,反省は猿でもできるのです。
「 有効な次の一手を考え なければならない。」そんな思いを強く
もたせられた今年の正月でした。
裏 面に続く
新年最初の行事は新春恒例
13日(水)2時間目に全校で一斉に書
全校書き初め大会
き初めを行いました。パソコン等の普及で文字を書く機会の減ってしまった現代ですが,「書」は,
わが国が大切にすべき文化であり伝統です。
文字上達のこつとして次のような事柄を指
導しました。
1.手本をよく見て書く
(※以下,毛筆のみ)
2.太く書く
3.腕で書く
4年生以上は体育館で揮毫
校内書き初め展
私語はありません
1月22日(金)~29日(金)
「相手を大切にした行動をしよう」強調週間実施中 (1/12~22)
わ が 校 の今 年 度 の重 点 目 標 の一 つに 「人 と より よくかかわ る子の育 成 」が あ
ります。目指す子どもの姿は,「相手の気持ちを考えて行動する」「友達のよいと
ころを発見する」の二つです。
そのような子どもの姿を実現するために「自分や友達のよさを見つけよ
う!」をスローガンに強調週 間を実施しています。具体的な方法は,それぞれの
クラスで実施している「帰りの会」の時間を使って「ほめ言葉シャワー」を友達ど
うしでかけあうというものです。これはある教育実践家が実践しているもので,
効果は実証されています。「言葉のもつ力」の影響力は想像以上に大きいようです。
わが校には,朝学習の時間,定期的に読み聞か
2年生の九九の学習を
全職員で応援しています!
せボランティアの方からお越しいただいていま
九九は算数学習の最も大切な基礎です。で
す。下の写真の方は,この地域にお住まいの松木
すから,どうしてもしっかり身に付けておか
謙様です。以前新聞にも紹介された方ですので御
なければなりません。担任のアイディアで,
存じの方もいらっしゃるとかと思います。
2年生は,休み時間になると教務室へ来ては,
読み聞かせで国際理解
得意の絵の技術を駆使して紙芝居をお作りにな
いろいろな職員に九九を聞いてもらっていま
り,中国語で読み聞かせをしてくださいます。通
す。完璧に言えるとキャラクターのはんこを
訳の方も同行してくださいますが,子ども達にと
押してもらったりサインをしてもらったりし
っては,生の中国語を聞くよい機会となっていま
ています。時々やり直しさせられる子もある
す。子ども達は,どの学年も真剣に耳を傾け,お
ようですが,それもその子のため。全員がす
話に聞き入っています。
べての段を完璧に言えるように全職員で応援
言葉の壁を越えた何か
します。
が,子ども たちの心に伝
わっているようです。