自由保育 - 若葉幼稚園

若葉幼稚園
3 月号
http://www.hairu.jp/wakaba/
2010
年2月1
若葉町 24-35
0235-22-2237
~園長先生のおはなし~
自由保育
聖書のことばの一節を御紹介します。
「兄弟たちよ あなた方が召されたのは
実に、自由を得るためである。ただ
その自由を 肉の働く機会としないで
愛をもって 主に仕えなさい
がラテヤ人への手紙 5章13節」
ここに、私達の寄って立つキリスト教保育の精神があると思います。
保育の現場で子どもに自由を与え、それを深く観察し、何故こんなに夢中に
なれるのか、を理解することは大変難しいことです。大きな気持ちでありのま
まを受け入れ、認め、信頼することが大人側に求められます。一斉に何かをさ
せることのほうがよほど簡単です。しかし、子ども達が一番喜んで楽しむのは、
朝の2時間です。それは、自由があるからです。そして、自由がなかったら成
長しません。毎日いきいきとやってきて、仲間と共につくり出す保育。そこに
カリキュラムが生まれ、動き出していく毎日。その継続、そして、3月。一年
が終わろうとしています。成長しました。
以前、自由保育を受けた子どもは、落ち着きがなく、学校では教室を歩いた
り、向け出したり、大声でしゃべり騒いだりする、と批判が寄せられたことが
ありました。が、私はその批判を聞いて、違うと思いました。それは、本当の
自由を知らず、自由には責任が伴うことを大人が心得ず、教えないからだと受
けとめていました。教えなければならないことは教える、ことが大切です。自
由は放任ではなく、自由と責任を幼いときから身につけることが大切だとおも
います。
自由だから、とやりたい放題、勝手気儘、自分さえよければ良い、他人のこ
とは考えない、これが現代社会の風潮。大人社会も日本社会も、政治の世界も、
と思います。人を傷つけても、倒しても、殺しても…、と自分のことしか考え
られない社会に、心を痛めています。自由とは、自由保育とはと我が身に問い
つつ、この世界を生きてきました。自由とは、何でも子どもを許して、可愛い
から、小さいんだからと、自分勝手に野放図に育てることではありません。そ
のうち分かるから、ではなく、今が一番体で覚え、身に付くのです。身に付い
たものは一生離れず付いてまわります。問われるのは、親、保護者、周囲の大
人の生きる姿勢ではないでしょうか。それを取り戻さないと、日本はやがて滅
びるのではないか、と子どもの未来を考えて、不安を覚えます。
自由に生きることほど、難しいものはありません。責任が伴うからです。本
当の自由を知ったなら、きちんとした分別のある、ひとりの人間として行動し、
きちんとした社会の一員として、社会形成を果たす人材を育てるために、幼児
期のあり方、両親の関わりが、幼児期に備えられていると考えます
園長
小島 冨美子
ようちえんで遊ぼう
3 月は 3・10・17
小さいお友達遊びに来てくださいね。
毎週水曜 10時~
ママたちのひとりごと
我が家の4才の娘は『食べること』が大好き。ちょっぴり苦手なものも
あるけれど、調理しだいで何でもよく食べる。「いただきまーす♡」と元気
よく大きな口を開けておいしそうに食べる。その姿は、見ていて気持ちが
いい。そして、幸せな気持ちにさせてくれるたべっぷりなのだ。思えば…
赤ちゃん時代から、よくおっぱいを飲み、離乳食もよく食べ、何よりスプ
ーンやハシを使って食べることが上手かった。そんな娘は、お料理するこ
とも大好き。園から帰ってくるとおやつを食べながら、
「○○ちゃん、でき
ることある?「にんじんの皮むきたい!」と、夕食準備の手伝いを自ら申
し出てくれる。野菜の皮むき、ちぎる、混ぜる、まるめる、調味料を入れ
る etc…簡単なことをおまかせ。完成するまで、何度か味見するのもお楽し
みなのだ。お手伝いというよりは、今はお料理することをとても楽しんで
くれているので、今はそれでいいのかな…とも思う。私自身も、和気あい
あいと、娘と一緒にキッチンに立っていると楽しい。娘にとって、お料理
はやったことが目で見えて分かりやすいので、できた喜び、達成感も大き
いようだ。できたら、
「これ、○○がつくったんだよー!」と得意そうな顔
をする。
「おいしいねー!」といっぱいほめられて、嬉しくて「また明日も
作るねー!」と。
「小学生になったら、○○がごはん作るから、休んでていいからね。
」と、
嬉しいことを言うようになった。いつのまに、そんな事言えるようになっ
たの…と成長した娘の姿に喜び、本当にそんな日が来ることを、今から楽
しみにしている。
T.U