(平成 28 年 4 月) ○保護者の方へ:必ずお読みください。 B型肝炎ワクチン接種 説明書 【接種に当たっての注意事項】 予防接種は、体調の良い時に受けることが原則です。お子さんの健康状態をよく観察し、ふだんと 変わったところのないことを確認しましょう。予防接種を受ける予定であっても、体調が良好でない 場合には、かかりつけ医等に相談の上、接種するかどうか判断しましょう。 なお、お子さんが以下の状態の場合には予防接種を受けることができません。 ①明らかな発熱(通常 37.5℃以上をいいます。 )がある場合 ②重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな場合 ③B 型肝炎ワクチンの成分に対して過敏症を起こしたことがある場合 ④明らかに免疫機能に異常のある疾患を有する者及び免疫抑制をきたす治療を受けている場合 ⑤その他、医師が不適当な状態と判断した場合 1 B型肝炎について B型肝炎ウイルスは、ヒトの肝臓に持続性感染を起こし、そのうち 10~15%が感染から年月を 経て慢性肝炎・肝硬変・肝臓がんを発症することが知られています。 感染は主にB型肝炎ウイルスを含む血液(血液成分)との直接の接触によって生じます。B型肝 炎ウイルス保有者(キャリア)の母親から生まれた新生児(母子垂直感染) 、血液に接する機会が多 い医療従事者などでの針刺し事故(汚染事故) 、また最近は性感染症のひとつとしても重要視されて います。海外では、同性愛者、麻薬常習者間での感染が知られています。 成人がB型肝炎ウイルスの感染を受けると、約 30%の人が急性肝炎として発病します。急性肝炎 発症者の約2%は劇症肝炎となり、劇症肝炎を発症すると約 70%が死亡します。 2 B型肝炎ワクチンについて B型肝炎ワクチンは小児の場合、肝炎の予防というより持続肝炎を防ぎ、将来発生するかもし れない慢性肝炎・肝硬変・肝がんの発生を予防することが最大の目的です。 HBワクチン(組換え沈降B型肝炎ワクチン)として、 「ビームゲン」と「ヘプタバックス-Ⅱ」 の2製品が供給されています。 副反応としては、10%前後に倦怠感、頭痛、局所の腫脹、発赤等が報告されていますが、新生 児・乳児についても問題はなく、一般的には重大なものは認められません。 3 一般的な予防接種スケジュール 接種回数 : 3回 生後2か月から 接種開始 1回目の接種から 4週経過 1回目 1回目の接種から 20 週以上経過 2回目 1歳未満まで 3回目 4 異なった種類のワクチンを接種する場合の間隔について B型肝炎ワクチンを接種後、異なった種類のワクチンを接種する場合には、接種した日の翌日 から6日以上の間隔をあけてください。 つまり、接種した日の「翌週の同じ曜日」以降から、ワクチン接種が可能です。 5 健康被害救済制度について ○ B型肝炎ワクチン接種を受けて健康被害が生じた場合には、独立行政法人医薬品医療機器総合 機構(PMDA)による「医薬品副作用被害救済制度」に基づく救済の対象となります。 ○ 健康被害が補償の要件を満した場合、補償保険金等が支給されます。 ※ 給付申請の必要が生じた場合には、診察した医師及び郡山市保健所地域保健課感染症係へ 御相談ください。 〈お問い合せ先〉 〒963-8024 郡山市朝日二丁目 15-1 郡山市保健所 地域保健課 感染症係 TEL:924-2163 / FAX:934-2960 〒963-8024 郡山市朝日2丁目15番1号
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