B型肝炎ワクチンについて 予防接種を行う前に、この説明書および別紙パンフレット、出生時に配布した「予防接種と子 どもの健康」 (P10~12、P37)を必ずお読みになり、予防接種の効用や副反応、健康被害救 済制度などをよく理解された上で接種を行ってください。 1.B型肝炎について B型肝炎ウイルスは、ヒトの肝臓に感染し、一過性感染あるいは持続感染(キャリア)を起 こします。B型肝炎ウイルスに感染すると、症状としては明らかにならないままウイルスが肝 臓の中に潜み、年月を経て慢性肝炎・肝硬変・肝がんになることがあります。一部、劇症肝炎 といって、激しい症状から死に至ることもあります。年齢が小さいほど、急性肝炎の症状は軽 いかあるいは症状はあまりはっきりしない一方、ウイルスがそのまま潜んでしまう持続感染の 形をとりやすいことが知られています。 感染は主にB型肝炎ウイルスを含む血液あるいは体液との接触によって生じます。母親がB 型肝炎ウイルス保有者(キャリア)である場合、妊娠中あるいは出産時に母親の血液によって 胎児あるいは新生児への感染が生じます。 2.ワクチンの目的 B型肝炎ワクチンは、ことに小児の場合は肝炎の予防だけでなく持続感染を防ぎ、将来発生 するかもしれない慢性肝炎・肝硬変・肝がんの発生を防ごうとすることが最大の目的です。 3.ワクチンの副反応 これまでの報告では約 10%前後に副反応が認められ、主な副反応は倦怠感、頭痛、接種箇 所の腫脹、発赤、疼痛などでした。いつもより機嫌が悪かったり、ぐずったり、眠そうにした りすることがあります。極めてまれに、アナフィラキシー、急性散在性脳脊髄炎などの重い病 気にかかることがあるといわれています。 予防接種を受けた後、気になる症状や体調の変化があらわれたら、すぐに医師に相談してく ださい。 4.すでにB型肝炎ワクチンを接種している場合 定期の予防接種の規定に相当する方法でB型肝炎ワクチンの接種を受けた場合、その受けた 回数については、定期接種に規定された接種を受けたとみなします。 (例:1 回受けていた場合は、残りの 2 回を接種する) 5.予防接種の対象外となる場合 母子感染予防のため、HBs抗原陽性の妊婦から生まれた新生児は、健康保険の適用により B型肝炎ワクチンの接種(抗HBs人免疫グロブリンを併用)が受けられるため、定期予防接 種の対象外となります。 < 予防接種に関する問い合わせ先 > 栗山町保健福祉課 健康推進グループ 電話 73-2256 (局番間違いにご注意下さい)
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