水分補給お忘れなく

健康づくり支援室だより
2016年8月号
水分補給足りてますか?
梅雨が明け、気温の高い状態が続いて熱中症が心配な毎日ですね。平成27年度(5月~9月)の全国の熱中症で
救急搬送された人は約5万5千人。このうち7月と8月には約4万8千人となっていて8月も注意が必要です。
熱中症予防には暑さを避け、こまめな水分補給が大切です。
水分補給の大切さ
私たちのからだの約60%は水分です。体の中で水分は、① 栄養素をからだのすみずみまで運ぶ
② 不要な老廃物を尿としてからだの外に出す ③ 体温を調節する というとても重要な役割を担っています。
1日に人のからだから出ていく水分は、皮膚からの蒸発や呼吸で約1L、尿や便で約1.3Lと言われているので
合計2.3Lの水分を補わないとからだは水分不足になってしまいます。3回の食事で約0.6L、からだの中で栄養素が
完全に燃焼したときにできる代謝水が約0.2Lなので、残り約1.5Lの水分を補給すれば、水分のバランスが
取れることになりますが、多少水分バランスが崩れたとしても腎臓で調節し、水分補給が少なければ尿を濃縮して
水の排出を減らし、多ければ尿量を増やして余分な水分を体の外に出して調節しています。
ミネラルウォーターの種類
日本では国産約800銘柄、輸入約200銘柄と、約1000銘柄のミネラルウォーターが流通しているといわれています。
ミネラルウォーター類(容器入り飲用水)の品質表示ガイドラインを農林水産省が制定し、以下の4つに分類
しています。日本のミネラルォーターは加熱殺菌かそれと同等以上の効果を持つ方法での殺菌処理が義務付けられていますが、
ヨーロッパでは殺菌しないことが義務付けられています。
ナチュラルウォーター
ナチュラルウォーターミネラルウォーター
特定の水源から採取された地下水。
濾過・沈殿・加熱殺菌以外の処理をしていません。
ナチュラルウォーターのうち地中でミネラル分が溶解した地下水。
濾過・沈殿・加熱殺菌以外の処理をしていません。日本で一般的に
『ミネラルウォーター』と呼ばれているものです。
ミネラルウォーター
ナチュラルウォーターと同じ地下水に濾過・沈殿・加熱処理の他、オゾン殺菌
・紫外線殺菌・ミネラル分調整・ブレンド・曝気等を行ったものです。
ボトルドウォーター
地下水以外の水、あるいは地下水でも成分を大きく変化させる処理を
おこなったもので、処理方法に限定はありません。
硬水と軟水の違いとは
ミネラルウォーターに含まれるカルシウムとマグネシウムの量が多いと硬水(硬度 100mg/dl以上)
少ないと軟水(硬度 100mg/dl以下)となります。日本人になじみ深く、煮物やお茶を淹れるのに向いているのは軟水と
いわれています。硬水はミネラル成分が多く含まれ、消化器官が未発達な赤ちゃんには負担が大きいため、気をつけましょう。