Ⅲ 中期経営計画「温故革新2009」の進捗状況

Ⅲ 中期経営計画 「温故革新 2009」 の進捗状況
計画期間 2007年4月 ∼ 2010年3月
11
Ⅲ 中期経営計画の進捗状況
(1)数値目標
東海財務局公表の管内経済情勢
東海財務局公表の管内経済情勢 「これまでの拡大基調が緩やかになっている」
「これまでの拡大基調が緩やかになっている」 と5年ぶりに下方修正。
と5年ぶりに下方修正。
業務粗利益
(単位:億円)
業務純益
(単位:億円)
670億円以上
OHR
240億円以上
638
581
593
573
208
187
187
205
208
189
163
中計目標
594
622
中計目標
605
69.47%
65.71%
68.51%
67.54%
66.74%
66.25%
68.76%
中計目標 62%台
04年度 05年度 06年度
07年度 08年度 09年度
目標
目標
04年度 05年度 06年度
07年度 08年度 09年度
目標
目標
04年度 05年度 06年度 07年度 08年度 09年度
目標
目標
環境予測・金利シナリオ
ROA・ROE
◆ 中計策定時 <2006年9月>
ROE(当期利益ベース)
7.15%
5.75%
5.43%
6.04%
中計目標 6.96%
4.66%
5.12%
0.64%
5.00%
TIBOR 3M
スワップ 5年
実質GDP
日経平均株価
2007年度 (※1)
0.90%
1.80%
2.00%
17,000円
2008年度 (※1)
1.00%
1.90%
1.60%
18,000円
2009年度 (※1)
1.00%
1.90%
2.00%
18,000円
中計目標 0.62%
0.58%
0.58%
0.55%
◆ 2008年度の業務計画策定時 <2008年3月>
0.51%
ROA(コア業務純益ベース)
0.50%
0.51%
04年度 05年度 06年度 07年度 08年度 09年度
目標
目標
TIBOR 3M
スワップ 5年
実質GDP
日経平均株価
2008.3.31時点
0.85%
1.20%
1.60% (※2)
12,500円
2008年度(※1)
1.00%
1.45%
1.60%
14,500円
(※1)各年度の下期における期中平均値(実質GDPは除く)
(※2)日銀の推定値
12
Ⅲ 中期経営計画の進捗状況
(2)トップラインの現状と計画(資金利益について)
愛知県戦略の強化等により貸出金を増強させることで、資金利益のさらなる積み上げを図る。
愛知県戦略の強化等により貸出金を増強させることで、資金利益のさらなる積み上げを図る。
資金利益
運用利回り
(単位:億円)
1.86
546
535
▲11
▲7
536
中計 計画値
582
1.55
07年度
08年度
09年度
05年度
総貸出金(平残)
1.40
1.72
1.67
1.59
1.76
1.54
1.48
06年度
2.02
1.92
1.82
1.74
1.38
1.59
中計 計画値
1.69
1.31
06年度
2.05
1.53
1.45
資金運用利回り
資金調達原価
1.76
05年度
▲0.21
1.50
1.81
(単位:%)
2.38
2.12
1.98
535
528
2.26
貸出金利回り
有価証券利回り
1.85
576
07年度
08年度
09年度
総預金+NCD(平残)
(単位:億円)
24,000
22,849
22,083
36,749
▲312
35,706
▲199
中計 計画値
71
中計 計画値
204
38,000
(単位:億円)
23,053
20,503
05年度下期
21,490
06年度下期
22,154
07年度下期
34,052
08年度下期
09年度下期
05年度下期
34,876
06年度下期
35,507
07年度下期
36,437
08年度下期
09年度下期
13
Ⅲ 中期経営計画の進捗状況
(2)トップラインの現状と計画(役務取引等利益について)
株式市場の低迷などから投信販売額は伸び悩んだが、保険販売と金融商品仲介業の獲得契約額は順調に伸長した。
株式市場の低迷などから投信販売額は伸び悩んだが、保険販売と金融商品仲介業の獲得契約額は順調に伸長した。
役務取引等利益
獲得収益額
(単位:百万円)
100億円以上
88億円
88億円
87億円
94億円
金融商品仲介業
中計 計画値
79億円
3,428
3,428
外貨預金
▲4億円
▲1億円
3,720
3,720
保険
99億円
国債
2,746
2,746
投資信託
2,219
2,219
471
456
379
1,950
1,950
383
854
210
121
1,474
59
184
141
94
144
415
545
394
383
05年度
06年度
07年度
08年度
09年度
639
954
03年度
04年度
投資信託(残高)
(単位:百万円)
170,765 163,323
1,752
2,394
2,044
05年度
06年度
07年度
保険(獲得契約額)
(単位:百万円)
【投資信託月別販売額】
39,362
100億円
金融商品仲介業
(獲得契約額)
(単位:百万円)
2006年度
120,241
9,294
25,719
60億円
72,479
2007年度
44,209
15,891
11,082
12,189
4,523
20億円
07年10月 金商法施行
04/3末 05/3末 06/3末 07/3末 08/3末
07年4月
12月
08年3月
03年度 04年度 05年度 06年度 07年度
07/3末 08/3末
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Ⅲ 中期経営計画の進捗状況
(3) 個人営業体制の変革
保険販売や金融商品仲介業務を中心に活動する担当者
保険販売や金融商品仲介業務を中心に活動する担当者 「資産運用パートナー」
「資産運用パートナー」 を本部に19名設置。
を本部に19名設置。
体制の変革 1
資産運用パートナー(略してSP)19名を本部に設置。
<狙い>
● 担当者を本部所属とし、高度な提案営業活動に専念。(顧客管理は営業店で行う)
● 支社の枠組みにとらわれない広域かつ機動的な営業活動を展開。
資産運用パートナー19名が県内19か店に駐在して、1人平均近隣の5か店程度を担当する。
体制の変革 2
さらに高度な知識や経験を持つ行員(個人FA)を個人向けコンサルティング業務専担者として1名を個人サービス部に配置。
<狙い>
● 超富裕層への対応を始めとした資産運用コンサルティング等、高度な提案活動を展開。
結 果
● 保険販売額
● 外債・仕組債販売額
170億円 (全行390億円の内、獲得割合44%)
47億円 (全行 92億円の内、獲得割合51%)
(野村證券提携先60行中、収益・口座数2位、販売額3位、残高4位、野村モデルでは、リーダー的存在)
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Ⅲ 中期経営計画の進捗状況
(4)法人営業体制の変革
県北部に位置する桑名支社・四日市支社・鈴鹿支社における中堅中小企業向け貸出金は増加基調。
県北部に位置する桑名支社・四日市支社・鈴鹿支社における中堅中小企業向け貸出金は増加基調。
体制の変革 1
三重県内の支社別中堅中小企業向け貸出金(月中平残)
法人顧客のセグメントの見直しと取引先係(外勤)による全取引先フォロー
1,500億円
四日市支社
<狙い>
取引先係(外勤)の1日あたりの訪問件数を増加させることで、お客さまとの
リレーションを強化し、融資取引先数の増加を図る。
津支社
<2007年度の取組み結果>
融資取引先数 15,768先 (07年3月末比+28先、目標比▲432先)
1日あたりの訪問先数 6.3先 (従来の目安5先、新体制後の目安10先)
特殊要因
1,000
松阪紀州支社
桑名支社
<2008年度の取組み方針>
新規融資取引先獲得ツールとしてビジネスローン「ご繁盛」の商品性改定。
鈴鹿支社
1.融資対象先条件を緩和 2.融資額の上限を30百万円へ増額
3.固定金利の取扱いを追加 4.保証人も1名以上で可
500
伊賀支社
この商品の積極的な取組みにより、融資取引先を500先獲得するとともに、
融資以外の取引も含めた当行収益基盤の裾野拡大を図る。
07年4月
体制の変革 2
四日市支社
鈴鹿支社
津支社
08年3月
地銀型投資銀行業務の実績
本部所属の法人FAを支社に常駐させ、当行の強みである投資銀行業務の
推進をさらに進める。
<狙い>
貸出金の増強と手数料収益の増強を図る。
<2007年度の取組み結果>
当初計画より1支社多い、次の5つの支社に法人FAを常駐。
営業店へ積極的に働きかけることで、顧客ニーズを引き出す。
名古屋支社
伊勢鳥羽志摩支社
松阪紀州支社
獲
得
手
数
料
(単位:百万円)
業 務
実 績
ファイナンスサポート *
15
シンジケートローン
89
M&A
34
PFI
77
営業紹介
1
株式公開・ベンチャー支援
1
確定拠出年金
28
国際ビジネス支援
27
流動化関連(債権・不動産)
9
合 計
283
関
与
融
資
額
(単位:百万円)
業 務
実 績
営業紹介
5,289
株式公開・ベンチャー支援
1,174
医院開業支援
4,148
国際ビジネス支援
5,312
合 計
15,923
* ファイナンスサポート業務
レバレッジドリース、オペレーティングリース、各種デリバティブ
取引、有料コンサルティング業務、提携先紹介ビジネス
16
Ⅲ 中期経営計画の進捗状況
(5)統合リスク管理
配分可能自己資本
配分可能自己資本 1,419億円に対し、リスク量実績は
1,419億円に対し、リスク量実績は 746億円。
746億円。
◆
◆統合リスク管理により、リスクを経営体力の範囲にコントロール。
統合リスク管理により、リスクを経営体力の範囲にコントロール。
◆
◆配分可能自己資本1,419億円に対し、08年3月末のリスク量
配分可能自己資本1,419億円に対し、08年3月末のリスク量
実績は746億円であり、リスクテイクの余力は大きいと認識。
実績は746億円であり、リスクテイクの余力は大きいと認識。
◆
◆リスクテイクによる資本の有効活用
リスクテイクによる資本の有効活用
愛知県への新規出店等により営業基盤の拡大を図り、貸出金を
愛知県への新規出店等により営業基盤の拡大を図り、貸出金を
増強する。
増強する。
(単位:億円)
◇ ストレス時のリスク増分 282 (信用 83、市場 199)
◇ 計量が困難なリスク見合 55 (流動性・風評リスク)
留保バッファー
337
リスク量の計算方法
配分可能バッファー
221
保有期間
信用リスク (市場系与信を含む)
VaR
99%
1年
金利・純投資株式
VaR
99%
3カ月
政策投資株式
個別VaR ※
99%
6カ月
市場リスク
投資信託その他
配分可能
自己資本
1,419
オペレーショナル・リスク
信用リスク
231
市場リスク
757
政策投資株式
230
オペリスク 92
リスク資本
信頼区間
673億円
信用リスク
350
TierⅠ
1,756
計測手法
配分原資
配分資本
1,199億円
市場リスク
424
政策投資株式 113
オペリスク 92
746億円
掛目方式 (ロスカット基準)
バーゼルⅡ基礎的手法
※ 政策投資株式のリスク量:VaR顕在化時に評価損となる銘柄の評価損合計額
(VaRと評価損益は個別銘柄毎にネット)
◇ 金利
184
◇ 純投資株式 22
◇ 投信その他 105
08年3月末
リスク量実績
※ 留保バッファー
: 計量化で把握しきれない見合いの額であり、リスク資本のうち、各リスクへの配分は行わない部分
※ 配分可能バッファー : 配分可能自己資本のうち、未配分の部分
17
Ⅲ 中期経営計画の進捗状況
(6)愛知県戦略の強化
営業基盤の中でマーケットが豊富な愛知県に対し、従来以上に経営資源を積極的に投入し、業容の拡大を図る。
営業基盤の中でマーケットが豊富な愛知県に対し、従来以上に経営資源を積極的に投入し、業容の拡大を図る。
愛知県内店舗
5月26日 オープン
5月 7日 オープン
春日井支店 新規開設(ローンサービスセンター併設)
名古屋支店 新店舗オープン
名古屋市
三重県
4月14日 オープン
◆行員数 14名
◆開業1週間 1日平均210名の来店客
伊勢湾
貸出金平残推移
◆開業4日目で特別金利定期預金の設定枠25億円を突破
(単位:億円)
愛知県内
三重県内
20,503
20,503
3,359
21,490
21,490
3,835
22,154
22,154
4,018
23,050
23,050
1年後
5年後
10年後
預金平残
35億円
95億円
110億円
貸出金平残
70億円
190億円
240億円
19,500
中計 計画値
18,136
4,500
4,190
年率 4.8 %
◆業績予想
24,000
24,000
18,860
17,654
17,143
刈谷支店 新規開設(ローンサービスセンター併設)
年率 2.7 %
05年度下期 06年度下期 07年度下期 08年度下期 09年度下期
(単位:億円)
貸出金
三重県内 *
三重県外
うち愛知県
*新宮支店を含む
07/3
08/3
末残
末残
21,483 22,816
14,769 15,035
6,713 7,780
3,710 4,113
増減
1,333
266
1,067
403
増減率
6.2%
1.8%
15.8%
10.8%
18
Ⅲ 中期経営計画の進捗状況
(7)チャネル利便性の向上
2007年4月から、三重県内3ヶ店(桑名・四日市西・津駅西口支店)で、毎週土・日曜日にローン相談会開催。
2007年4月から、三重県内3ヶ店(桑名・四日市西・津駅西口支店)で、毎週土・日曜日にローン相談会開催。
さらに、津駅西口支店・四日市西支店では、休日勘定付取引を開始し、「ど☆にち
さらに、津駅西口支店・四日市西支店では、休日勘定付取引を開始し、「ど☆にち バンキング」として休日営業を拡充。
バンキング」として休日営業を拡充。
住宅ローン月別獲得額
7,773
(単位:百万円)
<2006.4.11∼7.10>
特別金利キャンペーンの実施
6,149
5,758
5,299
5,023
4,664
5,430
5,475
4,738 4,473 4,897
4,193
5月
6月
7月
8月
5,130
3,567
8,972
● 2007年10月から開始
津駅西口支店
● 2008年 6月から開始予定 四日市西支店
<主な取扱業務>
新規口座開設、入出金、口座解約、振込予約、税金・公共料金の収納、
各種届出、各種ローン申込み、投資信託・年金保険の申込み 等
【津駅西口支店での 「ど☆にち バンキング」 実績】
3,135
4,719
3,378
「ど☆にち バンキング」
9,118
5,188
3,709
3,011
<2007.7.1>
申込時金利から実行時金利適用へ商品性変更
4月
2006年度
2007年度
3,779
2,892
1,009人
920人
<2008.1.4∼3.31>特別金利キャンペーンの実施
9月
10月
11月
12月
1月
2月
856人
月間来店客数
3月
三重県内の新設住宅着工戸数
655人
2,000件
548人
1,500件
554人
2006年度
1,000件
236
2007年度
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月 11月
12月
223
383人
1月
2月
3月
住宅ローン申込受付金額
住宅ローン獲得件数と金額
2,905件
2,969件
消費者ローン (下期平残)
(単位:億円)
(単位:億円)
635
633
6,000
4,997
571
5,136
135
105
2,555件
750
152
(単位:百万円)
5,195
69
26
05年度
06年度
07年度
09年度
05年度
06年度
07年度
09年度
07年10月
11月
12月
08年1月
2月
3月
4月
19
Ⅲ 中期経営計画の進捗状況
(8)再編や提携に対する考え方
● メガバンクの攻勢強化
愛知県内では富裕層向け店舗も開設
● ゆうちょ銀行が保有する顧客基盤の厚さは脅威
スルガ銀行との提携による個人ローン業務の取扱開始において
三重県内では四日市市に取扱店を配置
2008年11月19日に創立130周年
◆ 三重県と愛知県のことを一番良く知っている
◆ お客さまのニーズをしっかり掴んでいる
三重県内
当 行
ゆうちょ銀行
2006年3月
預金残高
シェア
30,394億円
28.2%
32,760億円
30.3%
● イオン銀行
3月15日 四日市市内に出店
2007年3月
預金残高
シェア
31,750億円 29.3%
30,543億円
28.2%
道州制をにらみ、お客さまの金融サービスに関する様々なニーズにきめ細かく応えられる
道州制をにらみ、お客さまの金融サービスに関する様々なニーズにきめ細かく応えられる
広域銀行を目指すという決意を込め、現在の中期経営計画の基本方針を
広域銀行を目指すという決意を込め、現在の中期経営計画の基本方針を
「東海屈指の金融サービス業としてあらゆるニーズにお応えする」
「東海屈指の金融サービス業としてあらゆるニーズにお応えする」 としている。
としている。
愛知県内での当行のプレゼンスを一層高めるため、これまで以上に資源を投入する計画
愛知県内での当行のプレゼンスを一層高めるため、これまで以上に資源を投入する計画
今後も、近隣他行と様々な分野での提携は行っていく方針
今後も、近隣他行と様々な分野での提携は行っていく方針
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