ISDA JAPAN MONTHLY UPDATE ® 2013年4月 コミッティ活動 Regulatory: 中央清算されないデリバティブ取引にかかる証拠金規制:担当 森田([email protected]) 4月17日、ISDAは金融庁と会合を行い、中央清算されないデリバティブ取引にかかる証拠金規制問題の現状について意 見交換を行った。ISDAはメンバーが懸念する下記の点について説明を行った。1)Dispute Resolution(紛争解決プロセ ス)に与える影響。 2)当初証拠金(IM)に係る定量的モデル(内部モデル)と当局による認証プロセス。3)証拠金 の分別管理についての法的有効性と再担保の可能性。 4)既存CSAへの影響と新規CSA策定の可能性。 5)証拠金に 係るシステム開発の進展状況。 6)担保種類別ヘアカットと異通貨ヘアカット。 7)SINFE(システム上重要な非金 融機関)の定義。 ISDAはまた、金融庁に対し、BCBS/IOSCOから公表された、清算集中されないデリバティブ取引の証拠金規制に関する 第二次市中協議文書における、一部の文言と定義について確認を行った。 信託口との取引にかかるサブワーキンググループ:担当 森田([email protected]) 4月10日、サブワーキンググループのメンバーによる会合が開催され、日本の信託口を相手方とする場合のスワップ取 引に関する米国規制上と実務上の問題点に関して、以下の通り話し合いを行った。 1. 日本の信託口を相手方とする取引に関して、ドッドフランク法における外部行為規制(External Business Conduct rules: EBC)とスワップ取引のドキュメンテーション利用に関する規制(Swap Trading Relationship Documentation: STRD)の適用の有無について。また、5月1日以降にスワップ取引を継続するためのAugust 2012 DF Protocol Questionnaire の交換の要否、および、7月1日以降にMarch 2013 DF Protocol Questionnaire交換の要否について。 2. ISDAマスター契約未締結先の取り扱いについて。US Personに該当するファンドとISDAマスター契約が未締結の場 合、August 2012 DFプロトコルに批准し、DF Terms Supplementの適用をQuestionnaire上で選択すること、および、 March 2013 DFプロトコルに批准し、2013年3月のDFプロトコルマスター契約をQuestionnaire上で適用することに よって、STRDの規制要件を充足することの可否。 3. CICIを、信託ファンド単位ではなく信託銀行単位で取得(たとえば、日本マスタートラスト信託銀行が受託者とな っているファンドすべてに対して共通のCICIを取得する)すべきかといった、日本の信託口のCICIの取得問題につ いて。 4. 取引アロケーションにかかる外部行為規制上の問題について。 ミーティングにおいて、上記の問題に関する当面の考え方についてメンバー間での同意が得られた。また、今後当局か ら新たな指針等が発信された場合には、再度問題点を検討することに関して同意した。 TRR Working Group:担当 洞口([email protected]) 2013年4月1日より、本邦金融商品取引業者による金融庁への取引データの提出(直接またはDTCC経由)が正式 に開始された。 金融庁の要望により、金融庁、DTCC、DTCCを利用している企業の参加によるワーキンググループミーティング が5月15日に開催される予定。本邦金融庁、DTCC、企業それぞれの観点から、4月1日に施行を迎えた報告プロセ スに関する全般的なアップデートを行うことを主な目的としている。 Equity Derivatives:担当 ®ISDA 洞口([email protected]) is a registered trademark of the International Swaps and Derivatives Association, Inc. 1 ISDAは以下のプロダクトに関し、2011 ISDA Equity Derivatives Definitionsに基づくEquity Matrixの作成と導入に向け て作業を継続しており、本邦メンバーも関係する会議に参加している。 Variance Swap: Continuous Bid-up Offer-down Trading Disruption language の点でIndxVarSwap-1 EDとは異なる trading disruption languageを含むIndxVarSwap -2 ED Transaction Typeに関し、ISDAは4月10日、version 2.1 of the Appendix to the 2011 ISDA Equity Derivatives Definitionsの公表を発表した。本年第4四半期に導入が予定されており、 関係する問題点について更なる話し合いを行う予定。 Accumulators/Decumulators: 4月18日、2011 Definitions Appendix including ED Transaction Types for Accumulators/Decumulatorsの第一稿に関するキックオフミーティングが開催された。 コミッティ並びに作業部会会合/コンファレンスの予定 5月9日 Japan Regulatory Committee (日本語と英語による会議) TRR Sub Working Group (日本語による会議) 5 月 15 日 Japan Pre-strategic Meeting (日本語と英語による会議) 5 月 21 日 Netting and Offsetting Seminar: Bilateral and Cleared Space (日本語によるシンポジウム) ®ISDA Reporting Derivatives under Japanese GAAP, U.S. GAAP and IFRS 5 月 30 日 is a registered trademark of the International Swaps and Derivatives Association, Inc. 2
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