温度管理と入浴剤のあわせ技!

No.119 平成21年3月号
温度管理と入浴剤のあわせ技!
お湯の温度がもたらす効果の特性を上手に活用すれば、冬のお悩み解消にも役立つ、快適なお風呂
生活が楽しめます。そこで、冷え・肩こり・乾燥肌の方向けのお風呂活用法をご紹介します。
冷え症で、お風呂上りでもすぐ
風呂上りでもすぐ手足
りでもすぐ手足が
手足が冷たくなる
熱めのお湯に長時間浸かるのは身体への負担が大きく、短時間では身体の表面温度
が上がるだけで、芯から温まっているとはいえません。
39℃程度(体温+3∼4℃)のお湯にゆっくり浸かることで身体は十分温まります。
また、硫酸ナトリウムなどが含まれた無機塩類系の入浴剤(主に粉末タイプ)は、
入浴後も保温効果が続き、湯冷めをしにくくなります。
肩こり、
こり、腰痛、
腰痛、足のむくみがつらい
筋肉の血行不良が原因の肩こり、腰痛、むくみには、浮力と水圧による全身
リラックスと血行促進が効果的です。ぬるめのお湯に長く浸かって身体を芯
から温めると、リラックス効果もより高まります。血管を拡張して血流を促
進する炭酸ガス系の入浴剤もおすすめです。
冬になるとお肌
になるとお肌がカサカサ、
カサカサ、ムズムズかゆくなる
ムズムズかゆくなる
熱いお湯に浸かると、皮脂が取れやすく乾燥がすすみます。冬場、身体をスポンジ
などでシゴシ洗うのも、肌荒れの原因のひとつ。石けんをしっかり泡立て、泡だけ
で洗っても汚れは十分に落ちます。
また、水道水に含まれる塩素は、殺菌作用がある一方、塩素による肌への刺激が気に
なります。入浴剤には塩素除去剤や保湿成分が配合されたものもあるので、上手に活用しましょう。
♨
冬の入浴に
入浴に関する注意点
する注意点
♨
❀湯冷めを
湯冷めを気
めを気にするあまり、
にするあまり、入浴後すぐに
入浴後すぐにパジャマ
すぐにパジャマを
パジャマを着込まない
着込まない!!
まない!!
汗が冷えて風邪を引きやすくなるので、汗が引いてからパジャマなどに着替える。
❀お酒を飲んだらお風呂
んだらお風呂には
風呂には絶対入
には絶対入らない
絶対入らない!!
らない!!
アルコールの作用で、血行が良くなり、脈拍も上がっている状態で入浴をすることは大変危険。
どうしても身体を温めたいときは、手浴、足浴だけでも身体はかなり温まる。
❀冬でも水分補給
でも水分補給を
水分補給を!!
「冬は汗をかきにくいのであまり水分を摂らない」という人は要注意。
入浴の30分前と入浴後には十分水分を補給しましょう。
参考文献インターネット:AllAbout 健康・医療 http://allabout.co.jp/health/(M.N)
皮下脂肪と
皮下脂肪と内臓脂肪につい
内臓脂肪について
について
体脂肪には
体脂肪には 2 種類あり
種類あり、
あり、指でつまめる皮下脂肪
でつまめる皮下脂肪とつまめない
皮下脂肪とつまめない内臓脂肪
とつまめない内臓脂肪
皮下脂肪の
皮下脂肪の役割:
役割:
脂肪(エネルギー源)を蓄える長期倉庫です。食後は穏やかに脂肪を蓄え、空腹時も穏やかに脂肪を分解します。
出入りする脂肪の量が少ないので、一定量が長期的にキープされることになります。
内臓脂肪の
内臓脂肪の役割:
役割:
脂肪(エネルギー源)を蓄える短期倉庫です。食後は血液中の脂肪を速やかに溜め込み、空腹時にはたくさんの
脂肪を速やかに分解し、エネルギーとして体内に供給します。
短期倉庫と長期倉庫が存在することは、人が生きていく上でとても有利に働きました。食事と食事の間のエネル
ギー不足を防ぐのが、短期倉庫である内臓脂肪の役割。そして、長期倉庫の皮下脂肪に脂肪を蓄えることは、防
寒などに役立ちました。また、女性では出産の際に非常用のエネルギーとして皮下脂肪が使われたのです。
内臓脂肪の
内臓脂肪の蓄積によりおこる
蓄積によりおこる疾患
によりおこる疾患
内臓脂肪は体の内側で増えるためその存在に気がつきにくいのですが、蓄積が進むと心筋梗塞や脳梗塞を引き起
こす原因となるのです。心筋梗塞による突然死で亡くなった人の過去の健康診断結果を調べてみると、ほとんど
の人が 高血糖・高血圧・高中性脂肪のいずか、または複数の症状を持っていたことがわかりました。これらを
引き起こす大本の原因が内臓脂肪の蓄積でした。内臓脂肪が短期倉庫としてきちんと機能している間はいいので
すが、溜まり過ぎた状態になると問題が起こります。
通常、食後には血液中の脂肪が内臓脂肪の倉庫へと蓄えられます。ところが、倉庫が満杯になっているため、倉
庫に蓄えることができません。さらに、通常空腹時に内臓脂肪の分解が進むはずなのに、食後も分解が進んでし
まい、血液中は脂肪があふれて“渋滞”が起きてしまうのです。これが高中性脂肪の状態です。
内臓脂肪に多くの脂肪が溜まったままの状態が続くと、血糖を上げる物質を作り出します。これが、内臓脂肪の
溜まり過ぎによって、高中性脂肪や高血糖が起きてしまう理由なのです。
ウエストの
ウエストの測定と
測定と基準数値
ウエストが内臓脂肪の蓄積を表しています、ポイントは、おへその位置で測り基準として定めた数値よりも細く
するよう心がけることです。
男性で 85 センチ、女性で 90 センチ未満にすることが目標になります。
健康のために
健康のために減
のために減らしたい内臓脂肪
らしたい内臓脂肪
内臓脂肪は皮下脂肪に比べてずっと落ちやすい性質があります。短期倉庫であるため、脂肪が分解しやすいので
す。1 歩く。2 階段を使う。3 帰り道などを運動時間に活用する。4 運動と共に食事にも気をつかう。
血液中に脂肪があふれる“渋滞”の入口にあたるのが、食事です。特に脂質・糖質・アルコールは、体内で内臓
脂肪に蓄積する脂肪へと変わるため、控えめを心がけることが大切です。
血液中に脂肪があふれる“渋滞”の出口をスムーズにするのが、運動です。筋肉を使うことで脂肪を出口へと導
くことができます。特に、足の筋肉は体内最大の筋肉であるため、歩くことや階段を使うことは、渋滞解消に効
果的です。
渋滞の入口と出口、つまり、食事と運動の両面に気を配ることが内臓脂肪を減らす最も効果的な方法なのです。
参考文献インターネット(S.I)