みんなの速読 定型文あらすじ表 文章題名 あらすじ 冒頭部分 わたしたちのプラスサイクル思考法 自分は一番身近で大切な存在。けれども自分中心に物事を考えすぎると、結果的 に悩んだりするのも自分。だから、自分も周りの人ももっともっと好きになると、これ からの人生がグンと楽しくなります。自分も人ももっともっと好きになれる7つのメ ソッド。 1 考え方を変えるとよい方向に環境が変わる 「長所側」から自分を見つめてみよう あなたは、自分のことが好きですか。 自分自身を短所側から見つめてばかりいると、自分のことが好きになれず、周りの 人のことも素直に見ることができなくなってしまいます。そうなると、楽しく毎日を過 ごすことができないし、周りの人たちとの関係もうまくいかなくなってしまいます。 蜘蛛の糸 ある日のことでございます。お釈迦様は、極楽の蓮池のふちを、独りでぶらぶらお 悪業の限りをつくし地獄へ落とされた大泥棒の男。それでも一片の慈悲の心が 歩きになっていらっしゃいました。 あったことを思い出したお釈迦様は、血の池でもがく彼の頭上に救いの糸をお降し 池の中に咲いている蓮の花は、みんな玉のように真っ白で、そのまん中にある、金 になった。 色のズイからは、何とも言えない好い匂いが絶え間なく、あたりへ溢れております。 極楽は、ちょうど朝なのでございましょう。 杜子春 魔術 銀河鉄道の夜 その1 成長の原理01 著者 社会人 芥川龍之介 芥川龍之介 (1) ある春の日暮れです。 不思議な老人の力で、2度も贅沢な暮しをする杜子春。だがそんな生活に嫌気がさ 唐のみやこ、洛陽の西の門の下に、ぼんやり空をあおいでいる、ひとりの若者があ す。実は仙人である老人の弟子になるために、何が起きても喋らない事を約束す りました。 るのだが…。 若者は、名を杜子春といって、もとは金持ちの息子でしたが、今は財産を使いつく して、その日の暮しにも困るくらい、あわれな身分になっているのです。 魔術を使うことのできるマテイラム・ミスラを訪れた「私」は、ミスラの見せた魔術に 驚き、教えてもらえるように頼む。 或時雨の降る晩のことです。私を乗せた人力車は、何度も大森界隈の険しい坂を 上ったり下りたりして、やっと竹藪に囲まれた、小さな西洋館の前に梶棒を下しまし た。もう鼠色のペンキの剥げかかった、狭苦しい玄関には、車夫の出した提灯の明 りで見ると、印度人マテイラム・ミスラと日本字で書いた、これだけは新しい、瀬戸 物の標札がかかっています。 宮沢賢治 主人公ジョバンニが、友人カムパネルラと共に不思議な銀河の旅をする物語。 「では、みなさんは、そういうふうに、川だと言われたり、乳の流れたあとだと言わ れたりしていた、この、ぼんやりと白いものが、ほんとうは何か、ご承知ですか」 先生は、黒板につるした、大きな黒い星座の図の、上から下へ白くけぶった、銀河 帯のようなところを指しながら、みんなに問いをかけました。 カムパネルラが手をあげました。 それから、4・5人、手をあげました。 上原春男 発行所 日本経営合理化協会出版局 発行者 牟田 学 <企業の条件> エネルギー工学の世界的権威が生み出した「万物に共通の 多くの経営者が、「企業を成長させるにはどうすればよいか」を知りたいと、私の 成長原理」を、企業の成長、特に年商3億円や10億円の段階から 「100億円企業」 ところにお見えになる。また私の研究グループでは、のべ300人の経営者が、企 を築くための社長の手の打ち方にマトを絞って、分かりやすく説く。 業を成長させるため勉強を行っている。 私は、これらの経営者にいつも同じことをお聞きしている。 「企業とは一体、何ですか」ということである。 芥川龍之介 1 みんなの速読 定型文あらすじ表 文章題名 数学者の言葉では 著者 藤原正彦 社会人 あらすじ 冒頭部分 数学者の言葉では 藤原 正彦 学問を志す人へ ハナの手紙 1 危険な曲り角 苦しいからこそ大きい学問の喜び、父・新田次郎に励まされた文章修業、若き数学 ジョハナ・ダノス嬢は、私がコロラド大学で教鞭をとっていた頃、線型代数学のク 者が真摯な情熱とさりげないユーモアで綴る随筆集。 ラスにいた学生の一人である。愛称はハナである。ラトヴィア出身の著名な原子物 理学者を父に持つ彼女は、大変に熱心な学生で、しばしば質問を持って私の研究 室を訪れた。 速読とは何か はじめに 「速脳速読」の考え方を理解する為、”人間の脳の基本機能”や”読書と脳の関係” についての分かりやすい説明から始まる。理解段階の説明に引き続いては「速脳 あなたは自分の能力に自信をもっていますか。 速読」のトレーニング方法についてもポイントを押さえながら項目別に説明してい 同じように勉強しているようでも、成果があがる人とそうでない人がいるのはなぜ る。 か。いったい何がちがうのか。結局は頭のできがちがうのだ、あなたはそんなふう に思っていませんか。 悲鳴をあげる身体 鷲田清一 拒食・過食、性など本来なら人を癒し快くする行為が、身体への攻撃として現象し ている。この身体の状況をさまざまな角度から論じ、他者との関わりにおいてこそ はじめて存在する身体の本質について考える。 吉田満 病床断想 吉田満 戦中派は一度は捨てた命なのだから生死には恬淡だといわれる。しかし、一度捨 てた命だからこそ、本気で大切にすべきではないのか。日本と日本人の生きること この一週間、ものを見ない。右の眼はまわりに縫いつけられたように、まぶたもうご の意味を、自らの戦争体験をたえず反芻しながら真摯に問いつづけた「戦艦大和 かない。左の方はどうやら無傷らしいが、かたく包帯にしめつけられている。日に一 ノ最期」の著者の熱い想い。 どの診察のとき、包帯がほどかれ、右眼がおしひらかれる。しかし左眼もひとりで はあかない。むりにひらくと、右の方の筋肉もうごくとみえ、ひどい疼痛がある。 病床断想 2 悲鳴をあげる身体 鷲田清一 第一章 パニック・ボディ ■〈わたし〉はどこにいるのか 身体には、濃い淡いがある。唇とか指先とか肛門とか、過敏な神経が密集している ようにおもわれる場所、針を刺してもそれほど痛くない耳たぶやたっぷり肉のつい たお尻や足の裏のかさかさした皮膚のように感覚の鈍い場所、顔のように〈わた し〉が充満していながらわたしの視界から外されている場所、
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