プレスリリース - 日本経済新聞

プレスリリース
報道関係者各位
2016 年 3 月 11 日
日本経済新聞社
第3回 日経「星新一賞」受賞者決定
2013 年に新設した理系的発想力を問う文学賞、日経「星新一賞」
(主催:日本経済新聞社)
。第 3 回日経「星新
一賞」
(応募期間 2015 年 5 月 31 日~9 月 30 日)の受賞者が以下の 14 名の方々に決定しました。第 3 回の応募
作品数は一般部門 1,450 編、ジュニア部門 763 編、今年から新設した学生部門 348 編の計 2,561 編でした。な
お今回初めて人工知能(AI)での応募が 11 編ありました。
【日経「星新一賞」について】
星新一氏が残した創造性に溢れる作品は、現実の世界で科学に取り組む人たち、未来を創ろうとしている人たち
を刺激してきました。日経「星新一賞」は形式やジャンルにとらわれない理系的な発想力、想像力を問う新しい
文学賞として 2013 年に新設。SF作家・SF評論家による複数の予備審査の後、最終審査を経て、このたび受
賞者を決定いたしました。第 3 回の最終審査員は押井守、東野司、向井千秋、真鍋真、牧野隆、滝順一の 6 氏で、
一般部門グランプリの賞金は 100 万円。受賞作は、3 月中旬以降、日経グループの電子書籍販売サイト「日経ス
トア」で電子書籍として無料でダウンロードできます。
(日経 ID 登録、日経ストア利用登録が必要)
※詳細
日経「星新一賞」公式ウェブサイト http://hoshiaward.nikkei.co.jp/
※第 1 回、2 回受賞作品集も「日経ストア」にて無料配信中(日経 ID 登録、日経ストア利用登録が必要)
【一般部門グランプリ】
佐藤 実(さとう・みのる)氏(静岡県)
「ローンチ・フリー」
〔略歴〕北海道生まれ。東海大学理学部講師。専門は物理教育研究、宇宙エレベーターなど。著者に「宇宙エレ
ベーターの物理学」
、
「マンガでわかる微分方程式」など。
〔あらすじ〕
宇宙船の乗員になるため研鑽を積んでいたものの、宇宙エレベーターが実現したために人生の目標を失った元
宇宙飛行士が、人力クライマーで高度 100 キロメートルの宇宙を目指す。高度 100 キロメートルの直前まで到達するが。酸素
不足のため撤退の判断を迫られる。葛藤の末、撤退を決断したとき、上方でケーブルが切断した警報が鳴る。生
存の可能性が低いことを悟った元宇宙飛行士は、本当の宇宙を感じるために高度 100 キロメートルを目指す。
【ジュニア部門グランプリ】
新井清心(あらい・せいしん)氏(小学生)
「無色の美しさ」
〔略歴〕非公表。
〔あらすじ〕
色が変わる水で色落ちしないマジカルインクを売り出し、大ヒット。しかし世界中で異常気象が続き、雨が降らなくなっ
て飲み水がなくなったとき、社長がとった行動は?
【学生部門グランプリ】
松尾泰志(まつお・たいし)氏(福岡県)
「2045 年怪談」
〔略歴〕九州大学工学部在学中。
〔あらすじ〕
他人のプロフィールと感情シグナルを読み取ることができる、スマートコンタクトレンズを誰もが装着している 2045 年の
こと。高校生のカズトは中学からの同級生であるリナから、通学路で遭遇した幽霊について相談を受けた。「わたしは幽霊
よ」と言ったその髪の長い女に、リナはすさまじい恐怖を覚えたという。ふたりは幽霊がいるという廃屋に向かい、そこで幽
霊を名乗る女と出会った。女は、人間を識別するコンタクトの機能を逆手に取り。コンタクトをつけないことで「幽霊」として
生きる人間だったのだ。女はカズトがこの社会に溶け込めていないことを見抜き、幽霊になることを提案する。ところが翌日
の土曜日、女は廃屋の解体作業に巻き込まれて死んでしまう。女が「幽霊」であったために起きた不幸な事故だった。カ
ズトは休み明けの学校でリナと会うが、彼女は登校中、死んだはずの女を見たと話した。女は「わたしは人間よ」と繰り返し
ていたという。
【一般部門準グランプリ(IHI賞)
】
人鳥暖炉(じんちょう・だんろ)氏(京都府・研究員)
「その空白を複製で」
【一般部門優秀賞(JBCCホールディングス賞)
】
相川啓太(あいかわ・けいた)氏(京都府・会社員)
「第 37 回日経星新一賞最終審査―あるいは、究極の小説の
作り方―」
【一般部門優秀賞(東京エレクトロン賞)
】
佐原 淘(さはら・とう)氏(千葉県・TV ディレクター プロデューサー)
「プロテイナ」
【一般部門優秀賞(アマダホールディングス賞)
】
月立淳水(つきだて・あつみ)氏(埼玉県・会社員)
「ビットフリップ」
【一般部門優秀賞(日本精工賞)
】
鈴木 創(すずき・そう)氏(愛媛県・大学教授)
「プラスチドα」
【ジュニア部門準グランプリ】
神山帆高(かみやま・ほだか)氏(沖縄県・中学生)
「イッシントウケイ」
【ジュニア部門優秀賞】
黒沼 花(くろぬま・はな)氏(東京都・小学生)
「虫食い」
【ジュニア部門優秀賞】
日野千枝里(ひの・ちえり)氏(小学生)
「ロボットマグロ」
【ジュニア部門優秀賞】
高田彩未(たかだ・あやみ)氏(京都府・中学生)
「心を持つ花」
【学生部門準グランプリ】
石原計成(いしはら・かずなり)氏(東京都・大学生)
「九月の旅人」
【学生部門優秀賞】
朝蔭あゆ(あさかげ・あゆ)氏(東京都・大学生)
「spares」
授賞式は下記の要領で行います。
日時:3 月 12 日(土) 12:00(11:30 受付開始)~14:15
会場:国立新美術館講堂(東京都港区六本木 7-22-2)
※授賞式の取材の申し込みは、必ず事前に星新一賞事務局(☎03-5443-0906、受付時間は 10:00~18:00)まで
お願いいたします。