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-海外化学業界および技術動向に関する情報-
〈3 月度の注目テーマ〉
1971 年から毎年続いている第 45 回全米プラスチック技術者協会(Society of Plastics
Engineers:SPE)の自動車革新賞が発表されました。自動車メーカー、部品メーカーおよび材
料メーカー等のチームによって提案された自動車部品から各賞が選ばれました。今月は、そのグ
ランド賞およびエンプラを用いた各カテゴリー賞を紹介します。
1: 第 45 回 SPE 自動車革新賞でエンプラに関係する受賞の紹介
*グランド賞
最高の栄誉であるグランド賞は、カテゴリー部門の材料賞を受賞したゼネラルモーターズ(GM)
のシボレーコルベット用の超軽量ボディーパネルでした。材料は Continental Structural
Plastics 社(米)の比重 1.2 のコンパウンド TCA® Ultra Lite® SMC で、無機充填剤の代わりに
特殊な表面処理をした微小ガラス中空球を充填して超低密度と高強度を達成し、ボディーパネル
重量を 9kg 削減しました。そのうえ、優れた表面仕上げ、耐腐食性、形状復元性があります。
*ボディー外装賞
フォードの 2015 年ムスタングスポーツカーに使われた鋲の形をした外装用ファスナーが受賞
しました。材料は Ascend Performance Materials 社(米)のポリアミド(PA)樹脂 Vydyne® 47H
PA66 を使って射出成形で作られています。鋲状の頭を押すだけで道具を使わず簡単に外れます
が、意図的に押さない限り外すことはできません。取り外し時間を大幅に短縮でき、しかも再利
用が可能です。
*パワートレイン賞
ホンダのブラジル向け 2015 年フィットおよびシティに使われた加熱チップ燃料噴射器が受賞
しました。エタノール燃料は寒冷期の始動時に気化および着火しにくい難点がありますが、同噴
射器は内部に電気ヒーターを備え、急速に加熱して難点を改善しました。種々の電気特性のある
インク材料で電気回路を噴射器ボディーに印刷し、DuPont 社(米)のポリフタルアミド(PPA)
樹脂 Zytel® HTN54G35EF BKB336 でオーバーモールド成形しています。車 1 台当たりのコス
トを 60 ドル、重量を 8.8kg 削減しました。
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*安全賞
フィアット・クライスラー・オートモービル(英)の米国子会社 FCA US 社の 2015 年 Jeep®
Renegade SUV に使われたフロアロッカーの強化部品が受賞しました。SABIC 社(サウジアラ
ビア)の変性ポリフェニレンエーテル(MPPE)および PA6 のポリマーアロイ Noryl GTXTM 910
を用いたハニカム構造がエネルギー吸収クラッシュボックス機能を持ちます。スチールフランジ
を両端に配して一体化した射出成形品は、骨組ボディーに簡単に組み込むことができ、静電塗装
もできます。重量で 1kg、コストで 10%削減しました。
*アフターマーケット賞
GM の 2016 年コルベット Stingray コンバチブルスポーツカーに使われる透明で軽量の風よけ
が受賞しました。フレームがなく個人で取付けができる風よけで、SABIC のポリカーボネート
(PC)樹脂 LexanTM 9043 が使われています。ガラス代替によって重量を 33%削減し、曲線的
な形状に製造でき、乱気流と騒音を小さくします。
【中国・ASEAN・インド・南米など新興経済国関係】
2: 第 30 回中国プラスチック総合展 Chinaplas 2016、4 月に上海で開催
中国で 1983 年から続く第 30 回プラスチック総合展 Chinaplas 2016 は、4 月 25~28 日の 4 日
間、
上海で開催されます。
展示スペースは年々拡大して初回の 100 倍以上である約 24 万 m2 です。
参加出展社は 150 ヵ国以上 3,200 社で、会期中に 14 万人の来場者が見込まれます。共通テーマ
「スマート未来に向けたグリノベーション(Greenovation)」のもと、13 の国際パビリオン、16
のテーマゾーンが設けられ、また 70 以上の技術セミナーが開催されます。
3: 中国 Sinoma 社、バッテリーセパレーター事業への参入計画を発表
中国の Sinoma Science & Technology 社は、山東省滕州(Tengzhou)で年間生産能力 2 億 m2
のリチウムイオン電池セパレーターのフィルム工場を建設する計画です。投資額は 9 億 4,000 万
元で、3 月に建設をスタートして 2017 年末までに操業を開始する予定です。同社は、2020 年ま
でに同セパレーター市場が爆発的に成長すると予想しています。現在、中国では同セパレーター
の 90%を輸入しています。
4: Evonik、中国に Rohacell®の構造フォーム工場を完成
Evonik Industries 社(独)は、ポリメタクリルイミド(PMI)をベースにした独立気泡の硬
質発泡体 Rohacell®の工場を上海化学工業団地に完成しました。Rohacell®は、耐熱性に優れた
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剛体の構造フォームで、コンポジットアプリケーションのコア材に使われ、軽量で強度を必要と
する航空機、自動車、エレクトロニクス、医療およびスポーツ用品等の用途があります。特に、
中国産の地域ジェット機 ARJ21-700、および、2018 年商業生産予定の大型商用航空機 C919 の
プロトタイプ機で既に用いられています。
5: Trinseo、台湾で医療用 PC コンパウンドの生産を開始
材料メーカーの Trinseo 社(米)は、品質基準の厳しい医療用途の PC 樹脂カスタムコンパウ
ンドを台湾にある同社の施設で生産を始めると発表しました。アジアでは、同コンパウンドを日
本で生産していましたが、グローバルな需要拡大に伴い生産拠点を拡げました。PC ベースポリ
マーは日本およびドイツで生産します。同社は、2010 年にダウ・ケミカル社からスピンオフし、
2014 年 6 月からニューヨーク証券取引所で株式公開され、2014 年の売上は 51 億 3,000 万ドル
です。
6: 米自動車部品メーカー、中国に 2 工場を相次いで開設
Cooper-Standard Automotive 社(米)は、2016 年になって重慶および江蘇省の淮安に相次い
で工場を開設しました。重慶工場は、フォード、メルセデスベンツおよびボルボ等の自動車メー
カー向けに、流体移送システム(FTS)
、フューエル&ブレーキデリバリーシステム、およびシー
リングシステムを製造します。淮安工場は、同社と日本のイノアック社との合弁事業で、FTS の
製造および開発を行います。同社は、2012 年から中国へ積極的に投資を拡大し、中国全体で 5,200
人以上の従業員を擁し、最近では上海にテクニカルセンターを設立しました。
7: インド国内でエンプラの産学共同開発を推進
材料メーカーSteer 社(印)およびインド技術研究所(Indian Institute of Technology Delhi)
の産業連携支援組織 FITT は、エンジニアリングプラスチックおよび持続可能なポリマーの共同
開発をすると発表しました。Steer にはツインスクリュー押出機を用いたコンパウンド製造技術
があり、FITT と先進的なポリマー開発に関する周辺知識を交換して産学連携を強めて行きます。
8: インド化学メーカー、二軸配向 PET フィルム工場の建設を計画
化学メーカーSRF 社(印)は、推定 5,800 万米ドルを投資して、インドの Indore に年産 3 万
トン規模の新たな二軸配向ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム工場を開設する計画を
進めています。このプロジェクトには、国際金融公社(IFC)が金融支援します。
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9: サムソン SDI、化学部門を売却前提に分離独立させる
電機メーカーのサムソン SDI 社(韓)は、PC およびポリスチレン系樹脂事業等の化学部門を
新たに SDI Chemical と称する関係会社にスピンオフします。その後、サムソン SDI は、ロッテ
ケミカル社(韓)に 2016 年前期末までに SDI Chemical 株の 90%を、3 年後に残りの 10%を売
却する計画です。サムソン SDI は、電気自動車のバッテリー事業に集中し、今後 5 年間で 3 兆ウ
ォン(24.9 億米ドル)を投資する計画で、化学部門からは完全に撤退します。
10: Polyplastics、マレーシア工場の POM および PPS コンパウンド生産能力を増強
エンプラのコンパウンドメーカーPolyplastics 社(日)は、マレーシアの Kuantan にあるコン
パウンド設備を増強し、2017 年の半ばに操業開始の予定です。増設は、ポリアセタール(POM)
樹脂 Duracon®およびポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂 Durafide®の生産ラインで、年
9,000 トン増強して年産能力 3 万 5,000 トンになります。
同社は、ダイセル社 55%および Celanese
社(米)45%の出資比率の会社で、日本、中国、台湾等で年間約 15 万トンのエンプラコンパウ
ンドを生産しています。
11: LyondellBasell、アルゼンチンの PP メーカーを売却
LyondellBasell Industries 社(蘭)は、ポリプロピレン(PP)メーカーの Petroken Petroquimica
Ensenada 社(アルゼンチン)を 1 億 8,400 万米ドルでスペインの Grupo Inversor Petroqurmica
(GIP)社に売却しました。Petroken は、アルゼンチンの Ensenada に年産能力 18 万トンの PP
工 場 が あ り ま す 。 LyondellBasell は 、 2015 年 の 段 階 で は ア ル ゼ ン チ ン の 国 有 石 油 会 社
Yacimientos Petroliferos Fiscales 社に売却する予定でしたが、アルゼンチン中央銀行の通貨制限
で契約が流れ、GIP に売却することになりました。
【欧米・中東関係】
12: Victrex、PEEK コンポジットの生産設備増強
Victrex社(英)は、工業および医療分野のポリエーテルエーテルケトン(PEEK)コンポジット
の生産設備を増強するため、2,270万米ドルを投資する予定です。工業分野の対象品は、Magma
Global社(英)の石油・天然ガス用パイプに使われる単一方向テープです。軽くてフレキシブルで
パイプに巻きやすく、スチールより強く、海水、CO2、酸性ガス等に耐食性があります。医療分
野は、外傷・骨折用プレートのウルトラ強化複合材PEEK-OptimaTMです。金属製と比べて50倍の
耐疲労性、手術中および術後の確認が容易なX線透過性、骨の修復に必要な応力の伝達性があり、
治癒過程が促進されます。
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13: Evonik、足骨のインプラント材料に PEEK を使用するフィンランドベンチャー企業に投資
Evonik 社は、フィンランドのベンチャー企業 Synoste 社に投資しました。Synoste は、事故、
がん等で足の長さが違う患者の足骨に PEEK 樹脂を材料にした伸長可能なインプラントを接合
し、電磁的方法で時間をかけて足骨の長さを伸ばし、最大数 cm まで伸長できる医療品を開発し
ました。Evonik の Vestakeep®PEEK は、優れた機械的性質および生体適合性があり、本投資に
よって新たな医療用途が開けます。Synoste は投資された資金で同技術を臨床試験へ進める予定
です。
14: Evonik、ドイツで PA12 の生産能力を増強
Evonik 社は、ドイツの Marl 工場で PA12 樹脂 Vestosint®の生産を 50%増強します。推定投
資額は 5,000 万ユーロで、2017 年の後半に操業する予定です。PA12 は、自動車や医療用の洗浄
バスケット、家具類の金属コート等に使われます。
15: Solvay、エンプラのリサイクル技術を確立し、実用化へ
Solvay 社(ベルギー)は、2012 年からエンプラをリサイクルする持続可能な技術開発プロジ
ェクト Move4earthTM を進めていて、このほど織物廃棄物からの回収技術を確立し、2016 年内に
稼働する予定でポーランドに工業スケールのリサイクル施設を建設中です。PA66 織布にシリコ
ーンコーティングされた自動車用エアバッグ生地の廃棄物からシリコーンを分離除去して、バー
ジン PA66 とほぼ同じ品質のリサイクル品を得てコンパウンド原料に用い、Technyl® Force のポ
ートフォリオに加えます。
16: Solvay、プラスチックエンジン Polimotor2 を紹介
Solvay 社は、1 月に米デトロイトで開催された Plastics in Automotive conference で、重量削
減、コスト削減、CO2 削減を目標にした自動車用プラスチックエンジンの Polimotor 2 を紹介し
ました。フォードの 2 リットル 4 気筒エンジンをベースに目標重量は 138 ポンド(63kg)です。
革新的な部品例として、エンジンブロックにガラスによって強化された熱硬化性樹脂を、カムス
プロケットに高温の機械特性が強く耐久性もあるポリアミドイミド(PAI)樹脂 Torlon®を、ま
た燃料管にエタノール燃料に対して化学的に安定で浸透しない PPS 樹脂 Ryton®を使っています。
17: Lanxess、熱安定性の優れた PA を上市
化学メーカーLanxess 社(独)は、ガラスを 30%充填して強化した PA 樹脂 Durethan® BKV
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30 XTS3 PA6 および AKV 30 XTS3 PA66 を上市しました。両グレードは、金属およびハロゲン
フリーの有機系添加剤で熱安定性を高め、連続使用可能温度を 60°C アップして約 200°C まで引
き上げました。また腐食性がありませんので、自動車のボンネット下部、オイル循環システム周
りの部品、および、電気・電子関係のプラグ、ハウジング等の用途に向いています。
18: Lanxess、米国で自動車用コンパウンド生産を増強
Lanxess 社は、米ノースカロライナ州で自動車アプリケーション用コンパウンドの第 2 生産ラ
インを建設して操業を開始し、生産能力を年 4 万トンと 2 倍に増強しました。増強したコンパウ
ンドは、PA 樹脂ベースの Durethan®、および、ポリブチレンテレフタレート(PBT)ベースの
Pocan®です。同社は、自動車アプリケーションのエンプラ需要が今後 5 年間、世界的に年 7%成
長すると予測し、さらに 1 億米ドル以上の投資を計画しています。
19: 3D プリント用新コポリエステルフィラメントを上市
Eastman Chemical 社(米)、および 3D プリント材料メーカーの colorFabb BV 社(蘭)は、
3D プリント用コポリエステルフィラメントの新バージョン colorFabb nGen を上市しました。
nGen は、Eastman が新たに改良したコポリエステルポリマーAmphoraTM AM3300 を用いてい
て、プリント温度が 220~240℃の低温でも、造形されたプリント品の耐熱性が 85℃あります。
また、プリント時の湿度に影響されず使い易さが特長です。透明なものを含めて 17 色あります。
20: PET 代替の 100%再生可能原料からの新ポリエステル生産技術に目途
DuPont 社(米)
、および、食品・バイオテクノロジーの Archer Daniels Midland(ADM)社
(米)は、PET 代替の持続可能な全く新しい樹脂の生産技術を開発しました。ADM は、天然資
源の果糖からフラン・ジカルボン酸メチルエステル(FDME)の高収率製法を開発し、年 60 トン
の生産規模のパイロットプラントを 2016 年末までに完成する予定です。DuPont は、既にバイ
オベースのプロピレングリコール Bio-PDOTM を製造していて、それと FDME を用いて反応させ
た 100%再生可能原料の新樹脂ポリトリメチレンフラン・ジカルボキシレート(PTF)を PET 代
替樹脂とする計画を立てています。
21: SABIC、2 種類のディスプレイ用 PC フィルムを上市
SABIC Americas 社(米)は、2 種類のディスプレイ用 PC フィルムを上市しました。一つは、
スマートホン、タブレット等に使用する衝撃を受けても割れない平面タッチスクリーン用で、フ
ィルム上にハードコートを施して優れた表面硬度を持たせ、傷や摩耗に対して耐性があります。
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もう一つは、大画面タッチスクリーン用で、Cima NanoTech 社(中)の Sante®ナノ粒子をコー
ティングして導電性を与えます。従来のインジウム錫酸化物(ITO)の導電被膜と違って曲げて
もひび割れを起こさず、
ITO よりも導電性に優れるので、
大画面でも応答に遅延を起こしません。
22: ケーブルコーティング用のフッ素樹脂ベースの新コンパウンド
化学メーカーAGC Chemicals Americas 社(米)は、エチレン・テトラフルオロエチレン(ETFE)
コポリマーFluon®のコンパウンドを 3 グレード発表しました。加工性、耐熱・耐圧性、耐薬品性、
耐候性の特長があり、ワイヤー・ケーブルコーティング、パイプ類に向いています。特に、導電性
のある充填剤を配合し、ケーブル等の施工時の静電気を抑えます。また繊維添加、柔軟性を持た
せた配合によって、ケーブルの挿入・引抜き時の補強、巻き操作時の亀裂を抑えます。
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--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- -----*詳しい内容については、各情報源を参照ください。
<情報源>
1:Plastics Engineering, 1 月号 p.42-47
Plastics Technology, 2 月号 p.20-23
2:Plastics Technology, 2 月号 p.8
3:Plastics News.com/China, 2 月 26 日
4:Plastics News.com/China, 2 月 5 日
5:Plastics News.com/China, 2 月 14 日
6:Plastics News.com/China, 2 月 5 日
7:Plastics Engineering, 1 月号 p.53
8:IHS Chemical Week, 2 月 8 日/2 月 15 日号 p.16
9:IHS Chemical Week, 1 月 25 日/2 月 1 日号 p.5
10:Plastics News.com/China, 1 月 29 日
11:IHS Chemical Week, 2 月 8 日/2 月 15 日号 p.4
12:Plastics Technology, 2 月号 p.8
13:Chemical & Engineering News, 2 月 1 日号 p.19
14:Plastics News.com/China, 2 月 14 日
IHS Chemical Week, 2 月 22 日号 p.19
15:Plastics Engineering, 1 月号 p.54
16:Plastics News.com/China, 2 月 14 日
17:Plastics Technology, 2 月号 p.72
18:Plastics Technology, 2 月号 p.6
19:Plastics Technology, 2 月号 p.71
20:Plastics News.com/China, 2 月 18 日
21:Plastics Technology, 2 月号 p.70
Plastics Technology, 2 月号 p.74
22:Plastics Engineering, 1 月号 p.52
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