2016.11 2004. http://www.akchem.com -海外化学業界および技術動向に関する情報- 〈11 月度の注目テーマ〉 世界最大規模の国際プラスチック・ゴム産業展 K2016 が、10 月 19~26 日の 8 日間、ドイツの デュッセルドルフで開催されました。今月は、樹脂メーカーが開催前に発表した新開発のエンプ ラ展示製品を紹介します。 1: K2016 で展示される樹脂メーカーの新開発エンプラの紹介 *BASF 社(独) 新開発のポリフタルアミド(PPA)樹脂コンパウンド Ultramid® Advanced N は、従来の PPA 特性を超える低摩耗性、低吸水性、高耐薬品性を示し、小型化、機能統合、エネルギー効率およ び安全の要求性能を満たします。ポリアミド(PA)6 の新グレード Ultramid® B3WG6 GPX は、 連続使用温度 180℃、ピーク温度 200℃の耐熱性があります。新 PA66 グレード Ultramid® A3W3G7 は、210℃で連続使用しても機械的特性を維持します。PA6/66 コポリマーの新グレー ド Ultramid® C37LC は、釣糸等のモノフィラメントや、従来よりも高温収縮性の食品フィルム 用途として展示されます。 *Ascend Performance Material 社(米) 新しい Vydyne® PA66 は、高耐熱性で加水分解に強く、自動車のラジエーターエンドタンク等、 高温で水と接触するエンジン周りに適したグレードです。またエチレン・ビニルアルコール (EVOH)樹脂のバリア中間層を持った 3 層 PA66 フィルムは、高耐熱性、耐破裂性を示します。 *Lanxess Deutschland 社(独) 30%のガラス繊維(GF)で強化された PA6 グレード Durethan® BKV 30XF は、高流動性材 料として開発され、良好な機械的特性、高い表面品質を示します。30%の GF およびガラス微小 球で強化された PA6 新グレード Durethan® BG30 X も、高流動性、良好な機械的特性がある上 に、さらに低歪性も備え、エレクトロニクス用途および耐熱性の必要な用途に向いています。 *DSM Engineering Plastics 社(蘭) PA4T 樹脂 Stanyl®ForTiiTM 製品群に PPA MX グレードを加えました。金属置換材料として開 発され、金属ダイキャストと比較して最大 50%のコストメリットをもたらします。30~50%の GF 強化グレードは、熱変形温度が高く、広い温度範囲にわたって高強度、高強靭性を示します。 本件についてのお問い合わせは、(株)旭リサーチセンターhttp://www.asahi-kasei.co.jp/arc/までお願い申し上げます。 1 http://www.akchem.com 2016.11 2004. *Evonik Industries 社(独) 自動車産業の要求に対応してアルコール燃料を使用しても素材成分が抽出されない燃料管を開 発しました。多層チューブ MLT 4800 は、外層に VESTAMID® PA12 を、中間層の燃料バリア 層に EVOH 樹脂を、 内層に低抽出材料の PA612 を使います。 バイオベース PA 樹脂 VESTAMID® Terra は、新繊維素材として展示され、軽量で通気性・伸縮性があり、抗菌作用もあります。 *Solvay 社(ベルギー) エアバッグ廃棄物等の PA66 繊維をリサイクル処理してバージン樹脂並みの特性を持ったグレ ード Technyl® 4earth®を紹介し、持続可能な技術を発表します。自動車産業向けの耐熱性に優 れる Technyl® PA66 の新グレード、エレクトロニクス用途のハロゲンフリーグレード、および レーザー焼結 3D プリンティング用の PA66 パウダーTechnyl® Sinterline®も展示します。 *So.F.Ter.社(伊) 新 PA6 コンパウンド LITEPOL B®は、ガラス中空球を含有しており、軽量化に適しています。 その GF 強化グレードは、軽量化に加えて、堅牢性、衝撃強さ、寸法安定性があります。 *Teknor Apex 社(蘭) 押出成形用の新 PA612 コンパウンド Chemlon® 890 HNT001 は、135℃で 168 時間の熱劣化 テストをクリアし、自動車のブレーキケーブルの保護被覆材として認められました。PA6 よりも 低吸湿性で耐薬品性に優れるので、寸法安定性、耐食性があり、また高温に対する熱安定性や、 押出機のフィードを容易にする易流動性もあります。 *SABIC Europe 社(蘭) エネルギー効率の高い住宅建設用に開発したポリカーボネート(PC)樹脂の多層パネル Lexan® ThermoclearTM を紹介します。ナノ粒子ゲルを充填した同パネルは、光透過性、断熱性 に優れ、冷暖房に効果的な採光材料です。 *Victrex Europa 社(独) 石油・ガス産業向けの-196~+200℃で使用可能な大規模シール材として、ポリエーテルエーテ ルケトン(PEEK)Victrex OGSTM 125 を紹介します。また非常に薄く、モーターの電気絶縁体 に使用される PEEK ベースの APTIV®フィルムも展示します。炭素繊維(CF)で強化されたポ リアリールエーテルケトン(PAEK)コンポジット VICTREX® AE250 は、航空機産業に使われ、 従来の熱硬化性コンポジットよりも加工処理時間の短縮をもたらします。 *Topas Advanced Polymers 社(独) 透明な環状オレフィンコポリマー(COC)TOPAS® を展示します。医薬・生体適合性、バリア 性、寸法安定性に優れるので、光学、医療、包装、エレクトロニクス分野に向いています。 本件についてのお問い合わせは、(株)旭リサーチセンターhttp://www.asahi-kasei.co.jp/arc/までお願い申し上げます。 2 http://www.akchem.com 2016.11 2004. 【中国・ASEAN・インド・南米など新興経済国関係】 2: Invista、中国上海で PA66 生産施設の操業をスタート Invista 社(米)は、10 月 26 日に上海化学工業区の工場で PA66 生産施設の操業をスタートす る式典を行いました。年産能力は 15 万トンです。同社は、2014 年初めから工場建設を開始し、 2016 年初めに PA66 原料モノマーの一つであるヘキサメチレンジアミン(HMD)の年産 21 万 5,000 トン施設を先行して操業していました。中国・アジア地域の顧客へ PA66 を供給します。 3: Covestro、上海の PC 生産能力を 2 倍に増強 PC 樹脂メーカーCovestro 社(独)は、同社の上海工場で PC の生産能力を 2 倍に増強し、世 界最大級の年産 40 万トンにしました。省エネプロセスの新生産ライン 2 系列の開所式が 10 月 12 日に行われ、同社の多年にわたる合計投資額 30 億ユーロ以上の上海プロジェクトが完了しま した。同時にコンパウンド生産能力も約 2 倍にしました。 4: 中国自動車部品メーカーYanfeng、米イリノイ州に新工場を計画 Yanfeng Automotive Interiors 社(中)は、10 月 5 日、米イリノイ州 Belvidere に新工場を開 設する計画を発表しました。新工場は、2,810 万米ドルを投資して 2017 年に開業予定です。近隣 のフィアット・クライスラー自動車の米国工場に、Jeep® Cherokee 用インスツルメンツパネル等、 内装コンポーネントを納入します。同社は、Yanfeng Automotive Trim Systems 社(中)と Johnson Controls 社(米)の間で 2015 年に設立された合弁企業です。 5: 中国コンパウンダーXD、K2016 に初出展 China XD Plastics 社(中)は、K2016 展示会に初めて出展しました。同社は、今まで中国内 向けの自動車専門のコンパウンド会社でしたが、今後、3D プリンティング、高速鉄道、包装、 および医療等の分野へ事業を広げ、世界市場に進出するプロジェクト新 2020 Vision を開始した ばかりです。同展示会を世界にアピールする絶好の機会と捉えて参加しました。 6: 中国プラスチック機械業界、7~8 月の売上高および利益が前年比 20%以上増加 中国プラスチック機械工業協会(CPMIA)の集計では、中国のプラスチック機械の売上高およ び利益が 2016 年 3 月から上昇に転じ、7 月および 8 月の伸びが対前年比で 20%を超えました。 平均で売上高が 8%、利益が 14%の上昇です。この集計は、年間売上高 2,000 万元以上のプラス チック機械メーカー402 社を対象にデータ集計しました。なお、84 社がまだ赤字でした。 本件についてのお問い合わせは、(株)旭リサーチセンターhttp://www.asahi-kasei.co.jp/arc/までお願い申し上げます。 3 http://www.akchem.com 2016.11 2004. 7: Arkema、インドでポリエステルパウダーの生産設備を計画 化学メーカーArkema 社(仏)は、インドのナビムンバイにある同社樹脂工場内に、コーティ ング用ポリエステル樹脂パウダーREAFREE®の新製造設備を建設する計画を発表しました。約 1,500 万米ドルを投資して 2018 年に完成の目標です。アプリケーション開発と技術サポートを提 供する新研究所も同時に建てられます。インドで初めての同設備で低 VOC(揮発性有機化合物) パウダーを生産します。同パウダーは、自動車、建築等の産業用コーティング剤に使用されます。 8: 射出成形機メーカーEngel、タイに販売子会社を開設 Engel 社(オーストリア)は、ベトナムに続いてタイのバンコクに販売子会社を開設したと発 表しました。 タイのプラスチック産業は成長を続けており、地域産業を熟知した専門家を配置し、 同社の自動車、包装分野の技術経験を提供するハブに位置付けます。 9: ブラジル樹脂メーカーBraskem、米テキサス工場で UHMWPE 生産設備を稼働予定 南米最大の樹脂メーカーBraskem 社(ブラジル)は、2016 年末までに米テキサス州 La Porte で超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)を生産する新プラントを稼働する予定です。同社は、 独自の UHMWPE 生産技術を保有しており、UTEC®ブランドで販売しています。2014 年半ば に発表され、投資額 3,400 万米ドルをかけた同プラントは、同社にとってブラジル国外で初めて の UHMWPE 設備です。加えて 2016 年初めに米ピッツバーグにある同社の革新技術センターで UTEC®の研究開発力も強化しました。 10: Braskem、HMS-PP を上市 Braskem 社は、高機能発泡体の生産に適した高溶融強度ポリプロピレン(HMS-PP)を開発し、 上市しました。HMS-PP は、ガス注入あるいは化学発泡剤による押出発泡に適しており、独立気 泡度が高く、発泡密度 0.04g/cc を達成可能です。高強靭性、耐熱性があり、特殊包装、自動車等 の工業用途に向いています。 【欧米・中東関係】 11: VDI 会議で発表された自動車用エンプラ部品の軽量化ソリューション 2016 年の VDI プラスチック会議は、3 月 9~10 日にドイツのマンハイムで行われました。そこ で発表・展示された自動車のボンネット下部、外装・内装等の部品に関するエンプラを用いた軽量 ソリューションを紹介します。 本件についてのお問い合わせは、(株)旭リサーチセンターhttp://www.asahi-kasei.co.jp/arc/までお願い申し上げます。 4 http://www.akchem.com 2016.11 2004. ・Magna International 社(カナダ)は、BASF 社の 20%の短繊維 CF で強化した PA66 樹脂 Ultramid® A3WC4 を用いて、2016 年型フォード Shelby GT350 Mustang のグリルオープン 補強材 (GOR)を製造しました。 従来のプラスチック・金属ハイブリッド GOR と比べて 25~30% の重量軽減、75%のコスト削減を可能にしました。 ・Polytec Plastics 社 (オーストリア) は、 Lanxess 社の 30%の GF で強化した PA6 樹脂 Durethan® BKV 30 H2.0 を使って、ポルシェ Boxer 911 Carrera のプラスチックオイルパンを製造し、従 来のアルミニウム製の重量 4.5kg から 2.6kg へと減量に成功しました。 ・Mecaplast Group 社(モナコ)は、GF で強化した PA6 を使って、ルノーKwid のオイルパン を製作しました。アルミニウム製より 1kg 軽量化しました。 ・Eckerle 社(独)は、Covestro 社の未強化 PC/PBT ブレンド樹脂 Makroblend® KU2-7912/4 を射出してハニカム構造体の衝突吸収部品を製造し、他材料よりも秀でたエネルギー吸収性、 強靭性を持たせました。側面衝突時に BMW の i3 電気自動車のバッテリーを保護します。 ・SRG Global 社(米)は、Trinseo 社(米)の 15%の無機充填剤入り PC/ABS ブレンド樹脂 PulseTM XT9215 を使って、オペルの新 Astra Sports Tourer ステーションワゴンのルーフレールを製 造しました。アルミニウム製と比べて 50%以上の軽量化を達成しました。 ・Grammer 社(独)は、Akro Plastic 社(独)の 10%の短繊維 CF で強化した曲げ弾性率の非 常に強い PA66 グレード Akromid® A3 ICF 10 を成形して、BMW の Mini Clubman の中央コ ンソールを製造しました。同部品は、国際複合材料展 JEC 2016 の革新賞を獲得しました。 12: K2016、来場者数が約 23 万名に達し、成功裏に閉幕 3 年毎に開催される国際プラスチック・ゴム産業展 K2016 は、最終的に 160 ヵ国以上の国・地域 から約 23 万名が来場したと発表され、前回(K2013)よりも 5.5%多く集まりました。来場者の 70%以上が開催国のドイツ以外からで、インド、イタリアからは 1 万名を超え、アフリカ、中南 米からも多数参加しました。展示会社は 3,285 社にのぼり、成形機械、素材、成形品等、各メー カーから新製品、新技術の発表が行われ、さながら世界的な平和の祭典の様子でした。 13: BASFおよびAvantium、バイオベースモノマーFDCAを生産する合弁会社を設立 BASF社およびAvantium社(蘭)は、バイオベースモノマーのフランジカルボン酸(FDCA) を製造する合弁会社Synvina社(蘭)を設立しました。資本比率は、BASFが51%、Avantiumが 49%です。FDCAは、新ポリマーのポリエチレンフラノエート(PEF)や、PA、ポリウレタン等 の原材料に使われます。新会社は、3~7億ユーロを投資して、Avantiumが開発した果糖を原料に するYXY技術に基づく年産5万トンのFDCA生産施設を、BASFのアントワープ工場に建設します。 本件についてのお問い合わせは、(株)旭リサーチセンターhttp://www.asahi-kasei.co.jp/arc/までお願い申し上げます。 5 http://www.akchem.com 2016.11 2004. 14: エアバス、PEI 製 3D プリンティング部品の使用を標準化 航空機メーカーのエアバスは、航空機部品の生産システムに 3D プリンティングの使用を前向 きに取り組んでいます。同社は、10 月 13 日に発表した Stratasys 社(米)との新契約で、ポリ エーテルイミド(PEI)樹脂 ULTEM® 9085 を用いた 3D プリンティング部品の使用を標準化し ました。エアバスは、2014 年に Stratasys が開発した熱溶融積層法(FDM)の 3D プリンター で相当量の部品を生産し、新型航空機 A350 XWB の製造に使用して納期を守ることができまし た。Stratasys との契約は、航空機部品の製造原価削減と生産時間短縮をもたらします。 15: 世界初のオールプラスチックトランペットが Horners 賞を受賞 Warwick Music Group 社 (英) 製の世界初のオールプラスチックトランペット pTrumpet®は、 2016 年プラスチックの革新およびデザインの Horners 賞を受賞しました。受賞理由は、学童に トランペットを大いに利用可能にしたことです。素材に自己潤滑性プラスチックが使われ、ピス トンバルブにオイルを注入せずに済みます。同賞は 1947 年から毎年プラスチックのデザインお よび製造、加工において革新的な製品に与えられます。授賞式は、英ロンドン市の名誉組合の一 つである Worshipful Company of Horners と英国プラスチック連盟(BPF)の共催で行われます。 16: 第 3 四半期の米国 PC および PA 価格動向 2016 年第 3 四半期の米国の PC 価格は、 第 2 四半期と比べてフラットからやや上昇傾向でした。 原材料のベンゼンおよびプロピレン価格がアップして、自動車の米国内需要が良好なうえに建設 需要も下がりませんでした。PA6 価格はやや上昇でした。ベンゼン価格の上昇および米国内需要 が着実に持続しました。PA66 価格は 7、8 月を通してフラットでした。自動車、エレクトロニク ス、建設ともに良好な需要が続いています。大手 PA66 サプライヤー1 社が 10 月 1 日付で値上げ を発表しました。 17: 世界の CFRP 市場、2024 年までに 280 億ドルと予測 調査会社 Grand View Research 社(米)は、世界の炭素繊維強化プラスチック(CFRP)市場が 2024 年までに約 280 億米ドルに達すると予測しました。2015 年に CFRP 市場の 19.7%を占めた自 動車産業用途の伸びが最も大きく、航空機産業も市場拡大に大きく貢献しています。地域では、北米 が 2015 年に世界市場の 36.9%を占めています。同社は、2022 年の CFRP 世界市場を 235 億 5,000 万ドルと予想していましたが、さらに 2 年先まで推定しました。 本件についてのお問い合わせは、(株)旭リサーチセンターhttp://www.asahi-kasei.co.jp/arc/までお願い申し上げます。 6 http://www.akchem.com 2016.11 2004. 18: 米 PolyOne、コンポジット会社 2 社を買収し社内に新コンポジットグループを組織化 特殊ポリマー材料メーカーPolyOne 社(米)は、Gordon Holdings 社(米)から 2 件のコンポ ジット専門会社を買収し、PolyOne 社内に PolyOne Advanced Composites グループを組織化し てコンポジット製品のポートフォリオを整えました。買収した 1 件は Polystrand 社で、航空宇 宙、輸送、屋外分野の熱可塑性コンポジットを生産します。もう 1 件は Gordon Composites 社 で、スポーツ装具、義肢、オフィス家具向けに熱硬化性コンポジットを生産します。 19: Sun Plastech、パージ剤 ASACLEANTM の押出成形機用新グレードを上市 旭化成グループの子会社 Sun Plastech 社(米)は、成形機パージ剤 ASACLEAN™製品群に ブローおよびキャストフィルム等の押出成形機に適した新グレード UF2 を加えました。樹脂変 更、カラー変更、あるいはシャットダウン時に UF2 を使用することで、成形機内の樹脂の置換 時間を短縮し、置換樹脂のロスも少なくします。またダイを外さずに成形機内をパージできるの で、成形機の生産停止時間を短くして生産性を向上します。 20: 2 サイクルエンジン用のプラスチック製リードバルブの発明 米国の小さなオートバイ部品会社 Moto Tassinari 社は、2 サイクルエンジン用のリードバルブ をアルミニウムから樹脂に替えて高性能化に成功し、世界のオートバイメーカーに納めています。 最新製品の V-Force 4 は、耐熱性、耐薬品性に優れる Solvay 社の 45%ガラス充填 Amodel® PPA の射出成形体に、33%ガラス充填 PA66 製のエアガイド部品および熱硬化性コンポジット製のリ ード弁を組み入れて製造します。エンジン回転数が 10,000 rpm の場合、弁は 1 秒間に 166 回開 閉し、燃料と空気の混合をコントロールしてエンジンタイミング、馬力、加速に影響を与えます。 21: SABIC、化学原料を幅広く求める複数の大型プロジェクトを同時進行 2015 年の売上が 370 億米ドルの大手化学メーカーSABIC 社(サウジアラビア)は、今後の成 長を見越して、化学原料を従来のサウジアラビア産の天然ガス依存から脱却する複数の大型プロ ジェクトを同時に進めています。①サウジアラビアで Saudi Aramco 社との石油から化学製品へ の転換プロジェクト、②米国で Exxon-Mobil Chemical 社とのシェールオイルクラッカー複合セ ンター建設、③中国で神華寧夏石炭産業集団(Shenhua Ningxia Coal Industry Group)との石 炭から化学製品への転換合弁会社の設立で、どれも数 10 億ドル規模の投資を必要とします。 本件についてのお問い合わせは、(株)旭リサーチセンターhttp://www.asahi-kasei.co.jp/arc/までお願い申し上げます。 7 http://www.akchem.com 2016.11 2004. ----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ---------*詳しい内容については、各情報源を参照ください。 <情報源> 1:Kunststoffe international, 9 月号 p.68-72 2:Plastics News.com/China, 10 月 27 日 3:IHS Chemical Week, 10 月 17 日号 p.13 Plastics News.com/China, 10 月 14 日 4:Plastics News.com/China, 10 月 7 日 5:Plastics News.com/China, 10 月 25 日 6:Plastics News.com/China, 10 月 18 日 7:Chemical & Engineering News, 10 月 17 日号 p.15 8:Plastics News.com/China, 10 月 6 日 9:IHS Chemical Week, 10 月 17 日号 p.4 Plastics News.com/China, 10 月 16 日 10:Plastics Technology, 10 月号 p.11 11:Plastics News Europe, 9 月号 p.14-17 12:Plastics News.com/China, 10 月 27 日 13:IHS Chemical Week, 10 月 17 日号 p.23 Chemical & Engineering News, 10 月 17 日号 p.13 14:Plastics News.com/China, 10 月 16 日 15:Plastics News.com/China, 10 月 13 日 16:Plastics Technology, 10 月号 p.70-72 17:Plastics News.com/China, 10 月 6 日 18:Plastics Technology, 10 月号 p.11 19:Plastics Engineering, 10 月号 p.50 20:Plastics Technology, 10 月号 p.12-15 21:IHS Chemical Week, 10 月 3 日/ 10 月 10 日号 p.42-43 ----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ---------- 本件についてのお問い合わせは、(株)旭リサーチセンターhttp://www.asahi-kasei.co.jp/arc/までお願い申し上げます。 8
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