Untitled - 宝塚市交響楽団

MESSAGE
ご 挨 拶
本日は宝塚市交響楽団第51回定期演奏会にご来場くださり、誠にありがとうございます。
当団は、1983年に「音楽のある街・宝塚」を目指して誕生して以来、宝塚市当局には多大なるご支援ご協力を
いただき、
トレーナーの先生方にも恵まれて、順調に活動を続けてまいりました。年二回の定期演奏会のほかに、恒
例となりましたベガ・バレンタイン・ファミリーコンサート、市の様々な催し物への参加を主な活動にしています。
定期演奏会は、客席数等の事情により残念ながら宝塚市外の会場での演奏となりますが、宝塚市民の皆様に
も多数ご来場いただき、深く感謝いたしております。今回からは兵庫県の芸術発信の中心である芸術文化センタ
ーの大ホールでの演奏の機会を増やし、少しでもお気軽に足を運んでいただきたいと考えております。
今回の演奏会は、指揮に中井章徳氏を迎え、北欧3国の作曲家の曲を採り上げました。暗く雪に閉ざされた
冬、白夜と美しい自然の夏、
というコントラストの中で育った作曲家達が生み出す音楽の共通点また相違点を、私
共も表現したいと思いますし、
またお客様にも感じていただければと存じます。
なお、
ヴァイオリン協奏曲のソリストには、
ファミリーコンサートの指揮や日頃の練習の指導でお世話になってい
る、
グルジア出身のギオルギ・バブアゼ氏を迎え、息の合った演奏を目指します。
当団では、常に真摯に音楽と向き合い、皆様とともに音楽を楽しむ時間を共有していきたいと考えております。
こ
れからも私共の活動にご理解とご声援をいただき、今後も演奏会へ足を運んでいただければ幸いです。
また、一緒に活動していく団員を募集中ですので、興味がある方はお気軽にご連絡ください。
それでは本日の演奏をお楽しみください。
宝塚市交響楽団 団長 上野 雅弘
PROFILE
指揮 中
井
章 徳( な か い
あ きとく)
倉敷市出身。岡山県立岡山城東高等学校・音楽コースを経て、
くらしき作陽大学音楽学部
指揮専攻を首席で卒業。桐朋オーケストラ・アカデミー指揮専攻修了。指揮を志賀保隆、大山
平一郎、R.シューマッヒャー、D.アジマン各氏に師事。故岩城宏之、故山本直純、秋山和慶、
黒岩英臣、井上道義の各氏のアシスタントも務めた。
ピアノを日高七重、重川逸子、
ヴィオラを
川上昇、大島路子、
トロンボーンを大塚博、声楽を黒岩典枝、森野啓司、山下敬子、教会音楽
をE.ワイアント、バロックダンスをJ.シュラーペ、音楽学を丸山桂介、森泰彦の各氏に師事。
1998年、ポーランドで開催された第21回マスタープレイヤーズ国際音楽コンクールで指揮
部門最高位の名誉ディプロマ賞を受賞し、併せて全部門の中から最優秀者に贈られるマスタ
ープレイヤーズ大賞を同時受賞。
このほか倉敷市芸術文化栄誉章(2000年)、第10回エネル
ギア音楽賞(2004年)、出雲市市民文化賞(2006年)
を受賞している。
管弦楽、
オペラ、合唱、吹奏楽など幅広いレパートリーを持ち、近年は日本フィルハーモニー交響楽団、名古屋フィルハーモ
ニー交響楽団、京都フィルハーモニー室内合奏団、大阪フィルハーモニー交響楽団、大阪市音楽団、岡山フィルハーモニッ
ク管弦楽団、広島交響楽団、九州交響楽団で客演指揮を務める他、各地の市民オーケストラや、大学オーケストラ、
ジュニア
オーケストラ、学校教育現場での指揮・指導、各地での講習会や講演会で講師を務めるなど、多岐にわたる活動に精力的に
取り組んでいる。
現在、出雲芸術アカデミー芸術監督、出雲フィルハーモニー交響楽団音楽監督兼常任指揮者、北九州シティオペラ指揮
者、
くらしき作陽大学音楽学部・作陽音楽短期大学非常勤講師、広島大学大学院非常勤講師。
ヴァイオリン George
Babuadze ( ギ オ ル ギ ・ バ ブ ア ゼ )
1961年グルジア国トビリシ生まれ。国立トビリシ音楽院にてヴァイオリンをシウカシュヴィリ教
授に師事。
また在学中よりモスクワにてボロディン弦楽四重奏団のベルリンスキー氏に弦楽四
重奏を学ぶ。卒業後は研究科を経て大学院に進み、指揮法をオディセイ・ディミトリアディー氏
に師事。同時に1988年より2年間バトゥミ市交響楽団の指揮者を務める。1990年よりグルジア
音楽協会室内管弦楽団の芸術監督および首席指揮者を務め、
フランス、
ドイツへ演奏旅行。
1993年にイタリアへ渡りオーケストラのヴァイオリン奏者として諸都市で演奏する傍ら、
グルジ
ア弦楽四重奏団のメンバーとしても活躍。1996年9月大阪シンフォニカー交響楽団のコンサー
トマスターとして来日。1998年トビリシ弦楽四重奏団を結成。2001年10月関西フィルハーモニ
ー管弦楽団のコンサートマスターに就任。2002年4月より京都市立芸術大学ヴァイオリン専攻
非常勤講師も務める。2004年7月グルジアの保養地ボルジョミで開催された国際音楽祭に参
加、
グルジア国立室内合奏団を指揮し好評を得る。12月には同合奏団を率いてドイツ演奏旅
行を成功させる。2006年1月にはグルジア国立歌劇場の客演指揮者に就任し、
ますますの活躍が期待されている。
1
宝塚市交響楽団 第51回定期演奏会
2012年5月20日
(日)14時
兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール
主催/財団法人宝塚市文化振興財団 宝塚市交響楽団
共催/兵庫県オーケストラ協議会 後援/宝塚市 宝塚市教育委員会
ヨハン・
(セヴェリン・)スヴェンセン
祝祭ポロネーズ
Johan (Severin) Svendsen Festival Polonaise op.12
ジャン・シベリウス
ヴァイオリン協奏曲 ニ短調
Jean Sibelius Viulukonsertto d-molli op.47
Ⅰ. Allegro moderato - Allegro molt - Moderato assai Allegro moderato - Allegro molt vivace
Ⅱ. Adagio di molto
Ⅲ. Allegro ma non troppo
カール・ニールセン
交響曲第4番「不滅」
(消し難きもの)
Carl August Nielsen Symfoni nr.4 " Det Undslukkelige " op.29
Allegro
Poco Allegretto
Poco Adagio quasi Andante
Allegro
2
PROGRAM NOTE
ヨハン・
(セヴェリン・)スヴェンセン
祝祭ポロネーズ
ヨハン・
(セヴェリン・)スヴェンセン( 1 8 4 0 ∼ 1 9 1 1 )はノルウェーの 作 曲 家・指 揮 者・ヴァイオリニスト。ス
ウェーデン統 治中のノルウェーのクリスチャニアに生まれ、生 涯のほとんどをデンマークのコペンハーゲンで
過ごした。
1 8 8 3 年、デンマーク王 立 劇 場オーケストラの指 揮 者に就 任した。同オーケストラの公 式 サイトでは、
「オー
ケストラの歴 史の中で彼の就 任は重 要な出来 事であり、デンマーク王 立オペラの黄 金 時 代を告げるもので
あった」と記されている。その後 、作 曲 家や指 揮 者として高い人 気を誇り国から数々の栄 誉を授けられた。
本日、
メインで演 奏する「 不 滅 」の作 曲 者カール・ニールセンは同オーケストラにヴァイオリン奏 者として所 属
後、スヴェンセンの補 佐として指 揮を担当する間に作曲家としても影 響を受けたとされる。
祝 祭ポロネーズは、1 8 7 3 年 夏に行われたスウェーデン=ノルウェー国 王オスカル2 世の戴 冠 式に伴う舞
踏 会のために作 曲された。弦 5 部と木 管 2 管(ピッコロを含む)に加え、金 管 ではホルン4・
トランペット3・
トロ
ンボーン3+チューバ、および 各 種 打 楽 器 が ふんだんに使われており、厚 みのある豪 華な楽 器 編 成となっ
ている。
曲は冒 頭 から大 変きらびやかに始まり、国 王の戴 冠を祝うのにふさわしい響きであるが、中 間のトリオ部
分ではポーランドの民 族 舞 踊を取り入れるなどの遊び 心も見られる。
とはいえ舞 踏 会でのB G M 的な使われ 方を想 定した曲のためか 繰り返しがやたらと多く、個々の楽 器の
楽 譜ではダルセーニョ
( 記 号で示された部 分 へ 戻る)で冒頭の次の小 節 へ 戻り、譜 面の2 / 3を再 度 演 奏す
る作りとなっている。
しかしスコアではダルセーニョは示されておらず、小 節 番 号も累 計で振られているため
省 略することは不 可のようである。
本日は演 奏 会の演目として取り上げるが、王の即 位を祝う華々しい舞 踏 会の様 子を想 像して聴いていた
だけると、同じ旋 律を繰り返す曲の印 象もまた違ったものになってくるかもしれない。
ジャン・シベリウス
ヴァイオリン協奏曲 ニ短調
ジャン・シベリウス( 1 8 6 5 ∼ 1 9 5 7 )は、フィンランドを代 表 する作 曲 家である。5 歳よりヴァイオリンを学んだ
彼はヴァイオリニストを志し、ウィーンフィルのオーディションも受けるほどの 腕 前 であったが 、極 度 のあがり
症 のために演 奏 家としての 道は断 念 することとなる。一 方 、1 0 歳 のときに最 初 の 作 品をものにした作 曲の
才 能はベルリンやウィーンへの留 学を経て確 実に開 花し、交 響 詩『フィンランディア』などの作 品によりロシ
アの 圧 政に苦しむフィンランド国 民 の 民 族 意 識を鼓 舞した彼 は、3 0 歳 代にして国 家より終 身 年 金を保 証
されるほど国 民から熱 狂 的に支 持される大 作 曲 家に成 長した。
そんなシベリウスが 1 9 0 3 年に作 曲したのが 、彼 の 唯 一 の 協 奏 曲 作 品 であるヴァイオリン協 奏 曲ニ単 調
作 品 4 7 である( 現 在 演 奏されるのは、1 9 0 5 年 改 訂 版 )。協 奏 曲というと、ソリストの 名 人 芸 的な技 巧を前
面に押し出した構 成となることが 多く、特に1 9 世 紀 中 盤 以 降 、
ヴィルトゥオーゾと呼ばれたパガニーニやリ
ストが( 今日でいうジャニーズや A K B 並に)アイドルとしてもてはやされた時 代においては、華 やか ではあ
るものの 冗 長 、アクロバティックだけど 精 神 性 が 乏しい、
といった傾 向 の 作 品 が 多く輩 出されていた。
しか
し、シベリウスのヴァイオリン協 奏 曲はそうしたものとは一 線を画している。交 響 曲を思わ せるような重 厚 で
緻 密なオーケストレーションのなか 、独 奏 楽 器 であるはずのヴァイオリンは単なるゲストとして振 舞うのでは
なく、その 音 色はときにオーケストラの 響きに溶け 込 み、その 独 白はオーケストラの 紡ぎだす 物 語と表 裏 一
体に絡み合い、
もって全 体としての調 和と高い精 神 性を導き出す 。
しかも、
ヴァイオリニスト志 望だったシベ
リウスが 書 いただけのことはあり、技 術 的な見 せ 場もきわめて豊 富 であり、演 奏にはきわめて高 い 技 術 が
要 求される。古 今 の 名ヴァイオリニスト、そして音 楽 愛 好 家たちに広く愛され 、現 代に至るまでもっとも多く
演 奏されているヴァイオリン協 奏 曲のひとつである。
第 1 楽 章 弦 楽 器の静かな和 音のうえに、独 奏ヴァイオリンがおもむろに、
しかし静かに歌いだす 。あまり
にも劇 的なこの冒 頭 部 分について、シベリウスは「 極 寒 の 澄 み 切った北 の 空を、悠 然と滑 空 する鷲 のよう
に」という言 葉を残している。通 常 は終 盤に置 かれ 曲の 締めくくりにつなげられるカデンツァを、シベリウス
は楽 章の中 央である展 開 部に配 置し、
クライマックスではなく物 語の一 エピソードとしている。
第 2 楽 章 協 奏 曲の慣 例に従い緩 徐 楽 章と思いきや、すぐに情 熱 的な民 族 意 識のほとばしりがみられ、
再び 内 省 的な響きに立ち返る。
第 3 楽 章 ロンド的 構 成に基 づくリズミックな舞 曲 。華やかな幕 切れ 。
3
PROGRAM NOTE
カール・ニールセン
交響曲第4番「不滅」
(消し難きもの)
カール・ニールセン
( 1 8 6 5∼1 9 3 1 )は、デンマークで最も有 名な作曲家であり、6つの交 響曲の他、3つの協 奏曲、
管 弦 楽曲、オペラ、室 内 楽曲、芸 術 歌曲を作曲した。ニールセンの交 響曲は当時あまり評 価されておらず、死 後 半
ば忘れ去られていた時期もあったが、戦後再評価が進み、単に同国を代表する作曲家としてだけではなく近代クラ
シック音 楽における重 要な交 響曲作 家の一 人として認 知されるようになった。同じ北 欧出身の作曲家にはシベリウ
スやグリーグがいるが、彼らとは一線を画する特徴的な響きを持った曲を作曲している。
交響曲第4番はニールセンが50歳くらいの頃、第1次世界大戦の最中に作曲され、1916年にニールセン本人によ
って初演された。ニールセンの交響曲の中で最も演奏頻度が高い曲であり、
「不滅」という副題をもつことや2群のテ
ィンパニが用いられていることでも有名である
(「不滅」という副題も一般的であるが、
これは原題に忠実な訳ではな
いため、最近では「消し難きもの」という副題も用いられている)。 交 響曲にはなんらかの調 性が表 記されるのが常であるが、
この曲にはそれがなく、楽 章の構 成も「 単 一ではある
が4つの要素から成る」という通常とは異なる形式を取っている。
日本では、演奏される機会が比較的少ないためにあまり有 名ではない。加えて、内 向 的な部 分が多いためか、総
じて「難解」、
「なじむのに時間がかかる」といった評価を受けているようである。
しかし逆にいえば、それだけ深さが
あり、聞けば聞くほど、演奏すればするほど、その面白さを感じられる曲であると言えるだろう。
他の作曲家にはない独特の響きをぜひ楽しんでほしい。
第1部:Allegro
序奏なく、突然開幕する。冒頭で木管と弦によって、無骨な前打音のような音形と3連符の音形から成る第1主題が
演奏される。第1主題が落ち着き、チェロによる独奏の後、
クラリネットによって牧歌的な雰囲気を持つ第2主題が演奏
される。
第1主題と第2主題が不規則に繰り返されながら第1部は進行していく。第2主題は、穏やかな雰囲気と力強い雰
囲気のどちらにも用いられ、交互に登場する。そして無骨な第1主題は、ある時は第2主題に割り込むように、ある時は
第2主題を踏みつぶすように演奏される。第2主題は、終始消されることはなく、第2部へ向けて収束していく。
第2部:Poco allegretto
第2主題をもとにした木管の旋律を中心に第2部は進行する。第1部に比べると安らかな雰囲気がただよい、かわ
いらしい楽しげなパッセージも登場する。
しかし、終始どことなく憂いを帯びた雰囲気が見え隠れし、安らぎを妨げる何
かの存在がうかがえる。最後は音符の数が少なくなり、消えるように終わっていく。
第3部:Poco adagio quasi andante
突き刺さるような弦楽器の音で第3部は始まる。冒頭には第2主題を思わせるフレーズが登場するがそれは崩れて
おり、厳しく沈み込んでいくような旋律となって強く空しく響いていく。そこに、包み込まれるような温かいハーモニーが
現れるが、形を変えた第1主題によって突き破られる。悲鳴のようなバイオリンソロに割り込むようにも再現し、
このパッセ
ージは様々なパートへ受け継がれてどんどん大きく成長し、曲を支配するまでに至る。その後は存在感を小さくするも
のの、形を変えた第1主題は執拗に繰り返され、湧き上がってくるようなトリルとともに明確な旋律へと姿を変える。
この
旋律が高弦によって演奏された後、その中を、対立する同様の旋律が低弦によって演奏される。低弦の旋律はどんど
ん力強さを増していき、最高点に達したところで第4部に突入する。
第4部:Allegro
支配的な姿へと形を変えた第1主題が高らかに演奏された後、先の予想もつかない激しい演奏が2群のティンパ
ニを始めとして全パートによってなされる。途中、弦楽器による旋律が現れるが、それも激しい演奏に遮られながら進
行していく。
この構 図 が 第 4 部の前 半と後 半に登 場し、前 半と
後半の間には牧歌的な雰囲気も現れる。後半は前半
のものよりもさらに激しい演奏が展開されるが、後半が
終わりクライマックスを迎えると、第1部で現れた第2主
題が力強く演奏される。第1主題も断片的に登場する
が、それを打ち消すように第2主題がもう一度力強く演
奏される。その後第2主題は消えるかのように小さくな
るが、再びより力強く演奏されて終幕する。
ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ
この曲では、
「 何 度も脅 威( 第 1 主 題 )にさらされて
毛替え , 調整セッティング専門
その存 在( 第 2 主 題 )が消されかかっても、消えること
10 : 00∼19 : 00 定休日 : 水曜日・第3木曜日
なく甦る姿」が描かれている。ニールセンは「生命とは
- 0027 大阪市北区堂山町15番4 アクトIII 615
〒530
これほどまでに消し難きものである」というメッセージを
TEL/FAX
(06)6311 - 3376 e-mail : [email protected]
この曲で伝えたかったのではないだろうか?
4
INFORMATION
宝塚市交響楽団ホームページ
ツ!!
コンテン
た
し
実
充
http://zukakyo.com
演奏会のご案内
宝塚市交響楽団
塚響の歴史
塚響とは?
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ぜひBBSへ
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宝塚市交響楽団 第52回定期演奏会
日 時 2012年 1 0 月 1 4 日(日) 時間未定
会 場 兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール
指 揮 堤 俊作
曲 目 ブラームス:交響曲第1番 ハ短調
あなたの街の
音楽教室
モーツァルト:交響曲第35番 ニ長調「ハフナー」
ワーグナー:ニュルンベルクのマイスタージンガー前奏曲
● ヴァイオリン
●
● ピアノ
● フルート
●
ギター
●
エレクトーン
チェロ
● リトミック
PTNA
(全日本ピアノ指導者協会)
神戸中央支部 宝塚西ステーション
宝塚ミュージックリサーチ
5
宝塚市川面5丁目4-7
[JR宝塚駅より徒歩2分]
0797- 81-1415
INFORMATION & COLUMN
第7 回
これは、
オーケストラを編成する楽器について、奏者の立場から
「つらつら」
とお話ししようとい
うコーナーです。継続して掲載されるのか、
はたまた途中で消滅するのかは全くわかりません。
(決して、紙面にできた隙間を埋めるためのものではありません)
ティンパニについて
打楽器の一種。主に銅製であり、半球形の胴体に脚がついた大型の太鼓で、皮が張られた上面を通常
2本のマレット
(ばち)
で叩く。太鼓の一種であるが、通常の太鼓は特定の音程を聴き取ることが困難である
のに対し、
ティンパニでははっきり音程を聴き取れる点が通常の太鼓と異なる。15世紀のヨーロッパで騎馬
軍楽隊でトランペットと共に使用されるようになり、
その後17世紀半ばにオーケストラに取り入れられた。
(以上wikipediaより)
ティンパニは第二の指揮者とも言われ、
オーケストラのリズムの要として大変重要な役割を果たしている。
低音部を支え劇的に曲を盛り上げたり、破壊的な一撃を繰り出して曲を支配したり、繊細なピアニッシモで
曲の空気を変えたりと、
その演奏効果は多岐に渡る。今回の演奏会で取り上げるニールセンの「不滅」では
2人の奏者による合計8台のティンパニを使ったソロの競演などティンパニの聞き所が満載である。
楽器を演奏する人間にはいろいろなこだわりがあるが、ティンパニ奏者の
こだわりとしては楽器やマレットの選択(楽器は個人持ちではない場合がほ
とんどで所属団体所有のものとなり、選択の余地は無いのだが・
・
・)、
また、
楽器の配置スタイルなどが挙げられる。
この配置スタイルとは、演奏時に大小2∼4台の楽器を並べる際の置く
順番を意味し、奏者から見て左から右へ大→小と並べるアメリカ式と、逆に
右から左へ小←大と並べるドイツ式がある。
左側に大《低音》が来るアメリカ式は、
ピアノなどの 盤楽器と同じ配置
となり違和感なく演奏できる。対して右側に大《 低音 》が来るドイツ式は、
鳴らすのに力が必 要な大きな楽 器が利き腕 側にあることが利 点である。
これはドイツ式
(右利きであることが前提だが)
塚響ではそれぞれの配置を好む奏者が演奏しているため、練習時、曲によって奏者が交代する度に楽器を並べ替えたり、狭い
練習場で身動きがとれないときには馴れない配置での演奏を強いられるなど不便なことも多いが、お互い頑として譲らない尊重し
ているのでなんとかうまくやりくりしている。
今回「不滅」
では、
その異なった配置の二人が演奏するため、
ステージ後方左右に位置するティンパニがそれぞれ真逆の配置をと
る完全な対向配置
(ミラーリング)
の視覚的効果が得られることとなった。是非、音+視覚でのステレオ効果を体感していただきたい。
また、楽器が発明されてから今日まで様々な改良が加えられてきており、現在では足下にあるペダルを操
作することで打面に張られた皮の張力をコントロールし音程を変えられる仕組みが一般的である。
「 不滅 」
第 3 部では1 音ごとにペダル操 作を駆 使し音 程を変えながらの演 奏や、第 4 部ティンパニソロの掛け合い
後半にはロール(楽器を連打し音をつなげる)
をしながら音程を変化させるグリッサンド奏法など、ペダル操
作を前提として書かれた部分も聴くことが出来る。
しかし、この ペダル 操 作での 音 変えは無 段 階 のためキッチリ変えられず失 敗したときには、前 の 音か
ら「うにょ∼ん」と音が 変 化してしまい、あたかもノコギリを使った漫 才 の「 お∼ま∼え∼は∼( 以 下 略 )」
のようになってしまうことも・
・
・。
最 後に、塚響の打楽器奏者が思う
「ティンパニを演奏していて一番気持ちいいとき」は?
( o´∀ ` o )笑 (H.N)
・決めどころでバシッと決められたら!
(≧▽≦)( M. H )
・オケの一番盛り上がるところで頂点を決められたとき!
・オケ全体が壮大なクライマックスを演奏中、和音の基礎の音を f f のロールで伸ばしているとき。( *´ω ` * )( N . F )
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A D D R E S S 〒663-8035 兵庫県西宮市北口町 1-2 アクタ西宮東館 1511号室
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HOMEPAGE
E - M A I L
O P E N
(阪急西宮北口駅東側直結)
0798-65-1203
http://www.geocities.jp/gengakki_masaru/home
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月∼金 10 : 00 ∼ 19 : 00 土 10 : 00 ∼ 17 : 00
(ご予約ください)
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