■出演者プロフィール Profile 指揮:川瀬賢太郎 Kentaro Kawase, Conductor 東京音楽大学卒業。2006 年 10 月に行われた東京国際音楽コンクール〈指揮〉において 1 位なしの 2 位(最高 位)に入賞。07 年 3 月には入賞者デビューコンサートで神奈川フィルおよび大阪センチュリー響を指揮。そ の後、多くの国内オーケストラと共演。11 年 4 月より名古屋フィル指揮者に就任。八王子ユース弦楽アンサ ンブル音楽監督。14 年 4 月神奈川フィル常任指揮者に就任。三重県いなべ市親善大使。15 年「渡邉暁雄音楽 基金」音楽賞受賞、第 64 回神奈川文化賞未来賞を受賞。16 年第 14 回齋藤秀雄メモリアル基金賞、第 26 回「出 光音楽賞」を受賞。 7/31 日 © 青柳 聡 ギター:福田進一 Shin-ichi Fukuda, Guitar パリ・エコールノルマル音楽院を首席で卒業。1981 年パリ国際ギターコンクール優勝。以後 30 年、 ソロ・リサイタル、主要オーケストラとの協演、 超一流ソリストとの共演など福田の国際的な演奏活動はとどまることを知らない。すでに世界数十か国の主要都市でリサイタルを行い、バロッ クや 19 世紀ギター音楽の再発見から現代作品まで、その幅広いレパートリーと、ボーダーレスな音楽への姿勢は世界の音楽ファンを魅了して いる。教育活動にも力を注ぎ、その門下からギター界の実力派スターたちを輩出。それに続く若手たちにも強い影響を与えている。上海音楽 院(中国) 、大阪音楽大学、広島エリザベト音楽大学、昭和音楽大学において客員教授を務める。平成 19 年度外務大臣表彰。さらに平成 23 年度芸術選奨・文部科学大臣賞をギタリストとして初めて受賞した。 神奈川フィルハーモニー管弦楽団 Kanagawa Philharmonic Orchestra 「名手の競演Ⅰ 三大協奏曲」 ■曲目 Program ヴァイオリン:木嶋真優 Mayu Kishima, Violin © 須藤敬一 出張サマーミューザ@しんゆり! ロドリーゴ:アランフェス協奏曲 2000 年に第 8 回ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクール・ジュニア部門にて日本人として最年少で最高位(1 位なし第 2 位)を受賞。 11 年ケルン国際音楽コンクールのヴァイオリン部門で優勝、あわせてその優れた音楽的解釈に対しDavid Garrett 賞も受賞した。15 年秋には ケルン音楽大学大学院を満場一致の首席で卒業し、ドイツの国家演奏家資格を取得。レコーディングは、ウラディーミル・アシュケナージから 強い推薦を受け、「アシュケナージ&NHK交響楽団」の“ツィガーヌ”に参加。そのほかソロ CD は「シャコンヌ」「Rise」をリリース。現在 ヨーロッパを中心に活動を展開し、ルガノのマルタ・アルゲリッチ音楽祭、サイトウ・キネン・オーケストラ、水戸室内管弦楽団などへ参加し ている。使用楽器は、1734 年製 Petrus Guarnerius(上野隆司博士より貸与)。 Joaquín Rodrigo: Concierto de Aranjuez 第 3 楽章:アレグロ・ジェンティーレ Allegro gentile メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品 64 Felix Mendelssohn: Violin Concerto in E Minor, Op. 64 第 3 楽章:アレグレット・ノン・トロッポ - アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェ Allegretto non troppo - Allegro molto vivace ─ 休憩〔20 分〕 Intermission (20 min.) ─ ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 作品104(B.191) ■オーケストラ・プロフィール Orchestra Profile Antonín Dvořák: Cello Concerto in B Minor, Op. 104, B. 191 神奈川フィルハーモニー管弦楽団 第 3 楽章:フィナーレ(アレグロ・モデラート) Finale: Allegro moderato 【創 設】 1970 年、神奈川県内の音楽家が集まり「ロリエ管弦楽団」として発足 【指 揮 者】 川瀬賢太郎(常任指揮者) 、小泉和裕(特別客演指揮者) 、サッシャ・ゲッツェル(首席客演指揮者)、 現田茂夫(名誉指揮者) 、團伊玖磨(桂冠芸術顧問) 、山田一雄(桂冠指揮者) 、阿部未来(副指揮者) 【楽団員数】 70 名 【ホーム・コンサート・ホール】 横浜みなとみらいホール、神奈川県民ホール、神奈川県立音楽堂 【楽団ウェブサイト】 http://www.kanaphil.or.jp/ 【賛助会員】 有限会社アイエムシー 税理士法人あおぞら会計 味の素株式会社 川崎事業所 アルファクス株式会社 株式会社イープラス 神奈川臨海鉄道株式会社 カナケイ株式会社 川崎アゼリア株式会社 公益社団法人川崎市医師会 公益社団法人川崎市歯科医師会 川崎市信用保証協会 公益社団法人川崎市病院協会 一般社団法人川崎市薬剤師会 川崎鶴見臨港バス株式会社 かわさきファズ株式会社 川崎フロンターレ 川崎臨港倉庫埠頭株式会社 株式会社きんでん 〔40 分〕 第1楽章:アレグロ Allegro 第 2 楽章:アダージョ・マ・ノン・トロッポ Adagio ma non troppo Kanagawa Philharmonic Orchestra 【特別賛助会員】 NTTアドバンステクノロジ株式会社 川崎幸病院 川崎信用金庫 キヤノン株式会社 サントリーホールディングス株式会社 大本山川崎大師平間寺 株式会社東芝 三井不動産グループ 株式会社ヨドバシカメラ 〔26 分〕 第1楽章:アレグロ・モルト・アパッショナート Allegro molto appassionato 第 2 楽章:アンダンテ Andante 2002 年の全日本ビバホール・チェロコンクールでの最年少優勝(15 歳)をはじめ、コンクールでの受賞歴多数。出光音楽賞、齋藤秀雄メモ リアル基金賞受賞。09 年全ドイツ学生音楽コンクール第1位(室内楽)、10 年ミュンヘン国際音楽コンクール・チェロ部門で第 2 位を受賞し、 国際的なチェリストとしてのキャリアを本格化させた。13 歳で東京交響楽団とサン = サーンスのチェロ協奏曲を共演したのを皮切りに、N響、 日本フィル、読売日響、バイエルン放送響などと共演。指揮者では小澤征爾、岩城宏之、秋山和慶、小林研一郎、大友直人、広上淳一、山 下一史、梅田俊明、渡邉一正、クリストフ・ポッペンなどと協奏曲を共演し、好評を博す。室内楽も多く、全国各地の音楽祭にも出演するな ど幅広い演奏活動を展開している。 ミューザ川崎シンフォニーホールの公演事業は、 ホールスポンサーの皆様によって支えられています。 〔22 分〕 第1楽章:アレグロ・コン・スピーリト Allegro con spirito 第 2 楽章:アダージョ Adagio チェロ:横坂 源 Gen Yokosaka, Cello ■ミューザ川崎シンフォニーホール ホールスポンサー ※演奏時間は目安です ケイジーケイ株式会社 京浜楽器株式会社 株式会社さいか屋 川崎店 公益財団法人 JFE21世紀財団 株式会社シグマコミュニケーションズ セレサ川崎農業協同組合 株式会社デイ・シイ 東亜石油株式会社 東燃ゼネラル石油株式会社 川崎工場 東洋ロザイ株式会社 日本窯炉株式会社 ぴあ株式会社 富士通株式会社 富士電機株式会社 株式会社ムーブエイト * 大宮町町内会 遊園電子工房 他 1 法人 【個人賛助会員】 阿部 孝夫 磯野 和久 宇治橋 哲 遠藤 智和 小笠原 将 岡田 元 岡野 功 小野 洋彰 喜多 紘一 小菅みつほ 後藤 実 斉藤 隆徳 佐藤 亨 鈴木 純夫 鈴木 徹 関口 浩・三代子 高橋 美子 竹内 啓介 都築 豊 中村紀美子 西山 英昭 野口 泰司 橋本ゑみ子 長谷川喜代江 林 浩一 林 直人 尾藤 敏雄 平野 信子 前田 泉 松本 武巳 山内 利夫 山下 啓史 山田 昌克 他 匿名 3 名 敬称略・50 音順 (2016年 7 月 1 日現在) ■終演予定 15 : 00 17 : 00 ■出演 指揮:川瀬賢太郎 Kentaro Kawase, Conductor ギター:福田進一 Shin-ichi Fukuda, Guitar ■開演 ■会場 ホール内は小さな音でも よく響きますので、 ご協力をお願いいたします ヴァイオリン:木嶋真優 Mayu Kishima, Violin チェロ:横坂 源 Gen Yokosaka, Cello 昭和音楽大学テアトロ・ジーリオ・ショウワ Showa Academia Musica Teatro Giglio Showa *演奏中の入退場はご遠慮ください。 *ホール内客席では携帯電話、スマートフォンなど全ての電子機器の電源をお切りください。タ ブレット端末など光を発する機器も、周囲の方の鑑賞の妨げとなりますので、ご使用にならないようお願いいたします。*写真撮影、 録音、録画は固くお断りいたします。 *時計のアラーム・時報などは設定の解除をお願いいたします。*鈴のついたアクセサリー、お 手荷物などは演奏中に音が出ないよう、十分ご注意ください。また、アメの包み紙を開ける音にもご注意ください。 *客席内での飲食 はご遠慮ください。 【補聴器をお使いの皆さまへ】補聴器が正しく装着されていることをご確認いただきますよう、よろしくお願いいたします。 主催:川崎市、ミューザ川崎シンフォニーホール (川崎市文化財団グループ) 共催:昭和音楽大学 後援:川崎市教育委員会、公益社団法人 日本オーケストラ連盟 特別協賛:株式会社 東芝 助成:平成28年度文化庁 劇場・音楽堂等活性化事業 文=宮本 明 それぞれの楽器の代表的な協奏曲がずらり 超名曲が並ぶ豪華ラインナップ ロドリーゴ:アランフェス協奏曲 ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 作品 104 B.191 ―スペイン情緒に込められた悲しみと平和への願い ―チェロとオーケストラが幸せに拮抗する宝物 アランフェスはマドリードの南 50km ほどにある緑豊かな古都。16 世紀か アントニン・ドヴォルザーク(1841-1904)は 51 歳の 1892 年秋から 1895 年 ら造られた王室の離宮が世界遺産に指定されている。ホアキン・ロドリーゴ 春まで、ニューヨークのナショナル音楽院に院長として招かれて渡米した。交 (1901-99)は、かつて妻ビクトリアとともに新婚旅行で訪れたこの城と庭園の 響曲第 9 番「新世界より」、弦楽四重奏曲第 12 番「アメリカ」、そしてこの協奏 印象により「アランフェス協奏曲」を作曲した。スペイン内戦(1936-39)を 曲など、米国滞在中に生まれた作品群は、黒人やネイティヴ・アメリカンの音 逃れて祖国を離れているあいだに書き始められ、スペインに帰国した 1939 年に 楽を吸収し、そのエッセンスを祖国チェコの音楽と融合した、独特の優美さと 完成したこの作品に、ロドリーゴは「貴族的なものと民衆的なものが溶け合っ 郷愁を感じる彼の代表作たちだ。ドヴォルザークを見出した恩人であるブラー ていた 18 世紀の宮廷の姿」を描いたという。それが彼の心の中の永遠のスペイ ムスは「チェロのためにこんな協奏曲を書くことが可能だったのなら、ワシが ン。内戦で荒廃した祖国に、その平和な姿が戻ることを願ったのだろう。同じ 先に書いておくんだった!」と、称賛とも負け惜しみともつかない感想を述べ 内戦をきっかけにピカソが「ゲルニカ」を描いたのとは別のやり方で。 ている。 と同時に、あまりにも有名な第2楽章の郷愁には、もっとパーソナルな悲し 作品は 1894 年から翌年にかけて書かれ、1896 年にロンドンで初演された。 みが込められている。それは死産だった第一子への思いだ。悲しみと憤り、神 堂々たる風格の第1楽章(約 14 ~ 15 分)。望郷の歌に彩られた美しい第2楽章 への祈りや怒り。作曲者の晩年まで深い親交のあったギタリストのペペ・ロメ (約 11 ~ 12 分)。広大な風景が広がるような第3楽章(約 12 ~ 13 分)。 ロはロドリーゴから聞いた話として、第2楽章冒頭でギターがアルペッジョで 初演時に英国のチェロ奏者レオ・スターンが弾いた名器、1684 年製ストラデ 刻み始める四分音符のリズムについて、「亡き子、そして危篤となった妻の、 ィヴァリ「ジェネラル・キッド」には、はらはらどきどきのエピソードがある。 心臓の鼓動」だと述べている。 彼の死後ロサンジェルス・フィルが所有していたこの楽器が、今から 10 年ほど 第1楽章(約 6 ~ 7 分)でギターがかき鳴らす印象的なリズム・パターン。 前に盗難に遭ったのだ。幸いなことに、事件後まもなく、ゴミ捨て場に放置さ 第2楽章(約 10 ~ 11 分)の透明な悲しみを湛えたオーボエのソロ。第3楽章(約 れていたと警察に届け出があったのだけれど、この発見者、最初はそれが盗ま 5 ~ 6 分)の快活な動き。どれもスペイン情緒に溢れている。 れた名器と知らず、なんと CD ラックに改造しようと家具職人を手配済みだっ たというから危機一髪。しかし、チェロで作る CD ラックって? メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品 64 ―ヴァイオリン協奏曲の魅力がぎっしり ヴァイオリン協奏曲といえばこの曲を思い浮かべる人も多いはず。ベートー ヴェン、ブラームスとともに「三大ヴァイオリン協奏曲」に挙げられる名作だ。 ブラームスの代わりにチャイコフスキーを入れる人もいるし、これら4曲をま とめて「四大協奏曲」とくくったりもする。いずれにしてもこのジャンルの不 動の4番打者。「ザ・ヴァイオリン協奏曲」なのだ。 フェリックス・メンデルスゾーン(1809-47)が 36 歳になってまもない 1845 年3月、自身が常任指揮者(カペルマイスター)だったライプツィヒ・ゲヴァ ントハウス管弦楽団の演奏会で、コンサートマスターのフェルディナント・ダ ヴィッドの独奏で初演された(メンデルスゾーンは体調を崩してその場にいな かった)。ダヴィッドはメンデルスゾーン家と同じアパートで生まれた1歳下 の幼なじみで、演奏者の視点からこの協奏曲にもさまざまな助言を与えたとい う。ちなみに初演に用いた楽器は 1742 年製のグァルネリ・デル・ジェス。20 世紀には巨匠ヤッシャ・ハイフェッツが所有した後、現在はサンフランシスコ 交響楽団のコンサートマスター、 アレクサンダー・バランチックが使用している。 作品は切れ目なく続けて演奏される全3楽章からなる。情熱がほとばしる第 1楽章(約 12 ~ 13 分) 。叙情的で切ない第2楽章(約8~9分)。トムとジェ リーが駆け回るみたいな軽快さが弾ける第3楽章(約6~7分)。 【公演のご案内】 神奈川フィルハーモニー管弦楽団 特別演奏会2016-2017 神奈川フィル名曲への招待「コンチェルト& Concerto & Konzert!!!」 〜若手弦楽四重奏団と贈る協奏曲だけの一夜 10/28(金)19 : 00 開演(18 : 20 開場) 会場:ミューザ川崎シンフォニーホール 料金:S¥6,000 A¥4,500 B¥3,000 ・ユース(25 歳以下)各席種半額 ・シニア(65 歳以上)各席種 10%引き 指揮:現田茂夫(名誉指揮者) 共演:ウェールズ弦楽四重奏団 﨑谷直人(ヴァイオリン) 三原久遠(ヴァイオリン) 横溝耕一(ヴィオラ) 富岡廉太郎(チェロ) 神奈川フィル定期会員は各席種 10%引き (ユース・シニアは対象外) 神奈川フィル・チケットサービス ☎ 045-226-5107 曲目:ヘンデル:合奏協奏曲 Op. 6, No. 7, HWV325 シェーンベルク:弦楽四重奏と管弦楽のための協奏曲変ロ長調 ~ヘンデルの合奏協奏曲 Op. 6, No. 7 より~ バルトーク:管弦楽のための協奏曲 Sz. 116 ※未就学児童のご入場はご遠慮ください。 助成:文化庁文化芸術振興費補助金 (舞台芸術創造活動活性化事業) 問合せ先:神奈川芸術協会 ☎ 045-453-5080
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