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1 目的と仕様
PM1406 食品用の放射線測定器は、様々な物に含まれている放射
線量をベクレル単位で測定することができます。
測定できるものは、食品、飲み物、加工品、生の食品などです。
食品に含まれている放射線のうち、セシウム 134, セシウム 137,
カリウム 40 の放射線量を Bq/kg (1キログラムあたりのベクレル
数)の単位で計測できます。測定器は、背景の放射線量を定期的
に測定し、より正確な測定ができるようになっています。
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セシウム 134+セシウム 137、カリウム 40 の放射線量の測定
99%精度での判定範囲は、セシウム 134+137 (10~100,000 Bq/kg)
背景の放射線量は、0.15 µSv/h 以下
測定サンプル密度の自動補正
0.2 ~ 1.6 g/cm3
固有誤差 35% (100~100000
Bq/kg セシウム 137,
信頼確率 95%)
固有誤差 50% (25~100 Bq/kg,
セシウム 137, 信頼確率 95%,
標準鉛容器使用)
動作温度 0 ~50С
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防水・防塵 IP55
USB 2.0 パソコンとの接続、電源供給
測定器本体を水の中に水没させてないでください。
測定器本体は丸洗い又は食洗機で使用しないで
下さい。
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マリネリ容器は、丸洗いや、食洗機でお使い頂くことができます。測定
器本体は、強い 水流に対する防水性能がありますが、丸洗いは
できません。濡れた布で拭いて、清潔にしてください。
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2 付属品
1)
2)
3)
4)
5)
6)
7)
測定器本体
マリネリ容器3個
プラスチック収納ケース
鉛遮蔽容器
ソフトウェア CDROM
保証証
校正証明書
3
3 日本語版への切り替え
ソフトウェアの右上のメニューから Customize Options を選択
してください。
続いて、View のタブ内の Language の項目から、Japanese を
選択して、右下のボタン Save & Close を押してください。ソフト
ウェアを閉じて、しばらくたってから再度立ち上げてください。
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4 測定器の利用
4.1 測定器を使う準備
プラスチック容器から、マリネリ容器と、測定器本体を取り出し
平らなところに置きます。鉛遮蔽容器を使っている場合には、
測定器を鉛容器の中に設置してください。
鉛容器は、床に落とさないように細心の注意を払って
ください。鉛容器は、非常に重く、怪我をする危険性が
あります。
測定器をパソコンに接続し、付属の CDROM をパソコンに入れ
ソフトウェアのインストールを開始してください。ソフトウェ
アは、デスクトップ、ノートパソコン、タブレットPCに対応し
®
®
®
ています。対応 OS は、Windows 8, Windows 7, Windows
®
Vista, Windows XP、32bit, または 64 bit です。
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4.2 ソフトウェアの利用開始と背景放射線の測定
デスクトップのアイコンからソフトウェアを起動します。
最初に、「背景放射線の測定」の画面が表示されます。
英語表示が、最初の設定です。
背景放射線の測定モードでは、測定器が設置されている環境の
周りの放射線量を調べます。周りの放射線量は、宇宙線、地球
自然放射線、自然核種からの放射線などから放出されています。
背景放射線の測定には、一定時間が必要です。測定が終わると、
測定値が記録されます。測定された背景放射線量は、食品などの
測定結果から差し引かれ、精度の高い 食品・飲料水の測定がで
きます。測定器の設置場所を変えた場合、周りの家具などを移動
させた場合、空間線量が変わった場合には、必ず背景放射線の
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再測定が必要になります。より短時間で背景放射線量が変化して
いないか、簡易チェックができる「背景放射線のチェック」
モードがありますので、こちらの章も、後ほど読んでください。
手順 1: 上部のメニューから「基準」を選びます。サンプル
(食品・飲料水などの測定対象物)は、選択された基準値で測定さ
れます。「基準」を変更すると、背景放射線の測定を 再度行う
必要がありますので、必要な時だけ変更してください。
手順 2: 上部のメニューから「場所」を選びます。複数の場所で
使う場合には、他の場所を追加することもできます。最初は、
My Home を選択して、測定を行ってください。
手順 3:「測定の再開」のチェックボックスは、最初はチェック
せずに、測定を開始してください。測定を途中で止めた場合や、
USB 接続が切れた場合などには、このチェックをいれて、測定を
行うことで、前回からの続きを継続して測定できます。測定の
残り時間などは、再計算されます。
手順 4: 背景放射線の測定を開始するには、「スタート」ボタンを
押します。少しの間、背景放射線を測定すると、残り予測時間
などが表示されます。 / ボタンを押すと、測定の詳細が表示
されます。重要な数値は、ベクレル Bq/Kg(L) です。この数値は、
サンプル測定を行う場合の判定値の下限値になります。たとえば
、背景放射線を測定して、この値が 10 Bq/kg となった場合には、
サンプルを測定するときに、10 Bq/kg よりも 99%の確率で低い
ことを判定できる状態となります。
背景放射線がどこまで下がるかは、測定器を設置
した環境によって変化します。
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測定を開始すると「停止」ボタンが表示されます。背景放射線を
測定している間、いつでも停止ボタンを押すことができます。
停止ボタンを押すと、こちらのウィンドウが表示されます。
測定再開
停止せずに、そのまま測定が継続されます。
停止
データを保存せずに中止します。
停止&データ保存 測定を中断した場合、あとで背景放射線の
測定を再開することができます。
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「停止&データ保存」を選択した場合、背景
放射線の測定は、そこで中断します。この場合
でも、表示されたベクレル数より低いか高いか
のサンプル判定を行えます。
また「測定の再開」にチェックをいれて、測定を継続すれば、
さらに低い背景放射線まで 測定を行い、同時にサンプル測定
でも、より低いベクレル数での判定が行えるようになります。
前記の「手順3」を見てください。
背景放射線の測定に必要な時間は、選択した基準に
よって変わります。日本で使う 場合には、10 Bq/kg
の最も厳しい基準を選択しておけば、食品、飲料水な
ど、他のすべての用途に使うことができます。
4.3 サンプルの測定
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背景放射線の測定が完了すると、サンプル(食品や飲料水などの
測定対象物)を測定する ためのウィンドウが表示されるように
なります。
4.3.1 動作のメニュー:機能ボタン
左上の「機能」ボタンを押すと、測定器の主要な機能メニューを
開くことができます。
ホーム
背景放射線の測
定
食品の測定を行う場合です。
食品サンプルなどの測定の前に、周りの放射
線量を調べるための機能です。
背景放射線のチ
ェック
食品の基準値
背景の放射線量に大きな変化がないかチェッ
クするモードです。
登録済みの食材や、基準値の一覧です。
管理設定
ソフトウェアの設定です。
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このウィンドウは、「管理設定」のウィンドウです。複数の場所
で測定器を利用する場合 には、それぞれの場所での背景放射線
量を記録するための名前を作ることができます。
4.3.2 サンプルの放射線測定
サンプルの放射能測定を行うと、自動的に現在、選択されている
国の基準値との比較が行われます。
手順 1: 「食品・飲料水の放射線測定」ウィンドウで、「選択」
ボタンを押します。いろいろな食材の一覧が表示されます。
それぞれの食材には、国の基準値が登録されています。食材を
選んだら、ダブルクリックします。
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また「テスト」というアイコンもあります。
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「テスト」項目を選ぶ場合には、重さ、容量、独自の食品基準値
の設定など、詳細な設定ができます。またセシウムだけ、あるい
はカリウムだけの測定もできます。
手順 2: サンプル(食材・飲料水など)を用意してください。マリ
ネリ容器にサンプルを 詰めます。測定器に付属のマリネリ容器
は、最大 500ml まで食材、飲料水を詰めることが できます。
ソフトウェアでは、125ml, 250ml, 375ml, 500ml の4段階の詰め方
で、測定を 行えるようになっています。(500ml = 500cc です)
 食品は、マリネリ容器に隙間がないようできるだけ細かく切
って詰めてください。
 食品測定の際には、マリネリ容器にラップをかけて測定
してください。
 直射日光を避け、涼しいところで測定してください。
 使用済みのマリネリ容器は、きれいに洗って、乾燥
させてから再利用してください。
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食品
前処理
食材を細かくする方法
肉、魚、根菜
茎、フルーツ
食材を洗い、食
べられない部分
は捨ててくださ
い。
プラスチックケ
ースなどは捨て
てください。
細かく切り刻みます。
ソーセージ、
チーズ、
お菓子
乾燥食品、穀
物、豆、
マカロニ、
パン
液体、粘性食
品、乾燥食品
–
–
細かく切り刻む、また
は細かく砕きます。ミ
キサー等で、粉にして
もよいです。
細かく切り刻む、また
は細かく砕きます。ミ
キサー等で、粉にして
もよいです。
徹底的に混ぜます。
きれいなマリネリ容器に、サンプルを詰めてください。 マリネリ
容器を、測定器の上に設置して、「次へ」のボタンを押します。
続いて、「スタート」ボタンを押すことで、食材の 測定を
行えます。
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測定が開始して、しばらくすると、残り予測時間、最大測定時間
測定経過時間が表示されます。 /
ボタンを押すと、
現時点までの詳細な測定データが表示されます。測定値は、現在
の放射線量です。測定値±許容誤差は、99%の確率での測定値
の上限と下限を示しています。
測定中に、「サンプルは測定できません」というエラー表示が
でる場合があります。この エラーが出る理由は、2つあります:
 背景の放射線の測定時間が短すぎた場合
 選択された基準が、サンプルの評価に適していない場合
これらのエラーが出た場合には、背景放射線の測定を時間を
かけてやり直してください。
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もしサンプルが、選択された基準(しきい値)よりも誤差を含め
ても低い場合には、図の ようにマーク が表示され、
クリア
が表示されます。
判定が終わっても、最大測定時間までは、測定を続け、測定値の
精度を上げることができます。
もしサンプルが、選択された基準(しきい値)より高いと判定
された場合には、図のようにマーク が表示され、
基準値以上
と表示されます。
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判定が終わっても、最大測定時間までは、測定を続け、測定値の
精度を上げることができます。
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4.3.3 背景放射線のチェック
背景放射線のチェックは、測定器が設置された環境の放射線を
短時間で調べる機能です。 サンプル測定の精度を保つために、
定期的に、背景放射線のチェックを行うことをおすすめします。
少なくとも1週間に一度、または測定器の設置場所を変更した
時には、行ってください。
上部メニューの「設定」から背景放射線のチェックを定期的に
お知らせする機能の頻度を 設定出来ます。また背景放射線の
チェック機能は、マリネリ容器の汚染チェックにも利用できます。
背景放射線のチェックは、「機能」ボタンから選択してください。
スタートボタンを押すことで、開始できます。
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背景の放射線量が、前回、背景放射線を調べたときから大きく
変化していない場合には、「完了」と表示されます。
背景放射線の変化が検出された場合や、マリネリ容器の汚染が
検出された場合には、こちらのウィンドウが表示されます:
ここで「はい」を選択すると、背景放射線の測定モードに切り
替わります(4.2 章)。
「背景放射線のチェック」モードでは、マリネリ容器自体の汚染
もチェックできます。まずは、容器なしで、「背景放射線の
チェック」を行います。続いて、容器を測定器の上に設置して、
再び「背景放射線のチェック」を行います。もし警告がでた場合
いは、マリネリ容器自体が汚染されていることが考えられます。
マリネリ容器をよく洗い、再度、容器自体の汚染チェックを行
ってください。
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4.4 設定
上部のメニュー「設定」では、背景放射線のチェックを定期的に
利用者に催促するお知らせ機能の頻度を変えることができます。
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