IT おやじの フランスの美しい村 旅行記Ⅱ ー 西フランス 旅の原点を訪ねて ー 2011年5月19日~6月5日(18日間) 清水 正博 【 第 3 日 】 【 第 2 日 】 【 第 1 日 】 ア キ テ ー ヌ 地 方 ① ミ デ ィ ピ レ ネ ー 地 方 ⑥ ミ デ ィ ピ レ ネ ー 地 方 ⑤ ミ デ ィ ピ レ ネ ー 地 方 ④ ミ デ ィ ピ レ ネ ー 地 方 ③ ミ デ ィ ピ レ ネ ー 地 方 ② ミ デ ィ ピ レ ネ ー 地 方 ① フエ ァス ウタ 、ン コ、 ンエ クス 泊パ ②リ オ ン 、 サ ン コ ー ム ド ル ト 、 ベ ル カ ス テ ル 、 コ ン ク 泊 ① ペガ ンイ ヌラ 、ッ ブク ル、 ニサ ケン ル 、タ コン ルト ドナ ン シ ュノ ルブ ル シヴ ェ ルァ 泊ル ①、 サ ン ベ ル ト ラ ン ド コ マ ン ジ ュ 、 サ ン リ ジ ィ エ 泊 ポ羽 ー田 空 ピ港 レ、 ネシ ーャ 空ル 港ル 、 ルド ルゴ ドー 泊ル 空 港 、 ・ ・ ・ ・ 旅 の ル ー ト 概 略 第 1 章 旅 の 前 に は じ め に 旅 の 原 点 を 訪 ね て ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 アブピ ルルュ ビニイ 、ケセ コルル ル、シ ドカ、 カ シス テ ュ ス テ ルル ノル シ ノ ェド ルモド 泊ンモ ②ミン ラミ ルラ 、ル 、 第 2 章 西 フ ラ ン ス ・ ・ ・ ドサ ンン ムシ 、ル ラ ロラ ッポ クピ ガー ジ、 ャベ ッイ クナ 、ッ グク ルエ ド ンカ 泊ズ ①ナ ッ ク 、 ・ 【 第 4 日 】 ・ ・ 【 第 5 日 】 ・ 【 第 6 日 】 ・ ・ 【 第 7 日 】 68 62 49 41 32 24 20 19 7 5 【 目 次 】 お わ り に ( 2 ) 西 フ ラ ン ス の ド ラ イ ブ ( 1 ) 西 フ ラ ン ス の 気 候 ・ 言 葉 ・ 治 安 旅 を 終 え て 【 第 18 日 】 帰 国 【 第 17 日 】 イ ル ド フ ラ ン ス 地 方 ・ ・ ・ ・ ・ シマ ャル トケ ーサ デッ ク カ、 スベ テル ルジ ノュ 、ラ グッ ルク ド、 ン 泊 ③ プベ ロル メベ サス ッ、 クサ 、ン ラレ スオ コン ー 2シ 、ュ グル ルヴ ドェ ンゼ 泊ー ②ル 、 ・ ・ ササ ンン フテ ォミ ーリ ルオ ン シ ュ、 ルタ ル ジモ ロン ン ドシ 泊ュ ル ジ ロ ン ド 、 ・ ・ ・ プロ リシ ュュ エフ ルォ ラー ンル 泊 ア ン テ ー ル 、 リ メ ル ゼ ル タ 、 ヴ ェ ン 、 ・ ラバ ンー ドデ レン ヴ、 ァオ ルー ゼレ ッー ク、 泊カ ①ル ナ ッ ク 、 ポ ン シ ャ ラ ン ト 地 方 ・ ・ ロカ クマ ロレ ナシ ンュ 、ル ラ ンメ ドー レル ヴ、 ァポ ルン ゼデ ッュ ク 泊フ ②ァ 、 【 第 8 日 】 ア キ テ ー ヌ 地 方 ② ・ モ ル レ ー 、 サ ン マ ロ 、 プ ロ ー マ ニ キ 、 グ ル ー イ ン 泊 【 第 9 日 】 ア キ テ ー ヌ 地 方 ③ ・ サモ ンン セサ ヌン リミ ルッ シ ジェ ェル ル、 イ 、 オ ン フ ル ー ル 泊 【 第 10 日 】 ア キ テ ー ヌ 地 方 ④ ・ エ ト ル タ 、 ジ ヴ ェ ル ニ ー 泊 【 第 11 日 】 ポ ワ ト ゥ ・ 【 第 12 日 】 ブ ル タ ー ニ ュ 地 方 ① ・ ・ 【 第 13 日 】 ブ ル タ ー ニ ュ 地 方 ② ・ 【 第 14 日 】 ブ ル タ ー ニ ュ 地 方 ③ ・ 【 第 15 日 】 ノ ル マ ン デ ィ 地 方 ① ・ ・ ・ ロ ー ラ ン ギ ャ ロ ス 、 シ ャ ル ル ド ゴ ー ル 空 港 ・ 成 田 ~ 伊 丹 【 第 16 日 】 ノ ル マ ン デ ィ 地 方 ② ・ ( 3 ) 西 フ ラ ン ス の グ ル メ ・ ・ ( 4 ) 西 フ ラ ン ス の 印 象 的 な 風 景 第 3 章 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 153 151 149 147 146 146 145 142138 129123 108 102 97 91 86 80 4 だ が 、 こ の 田 舎 の 旅 は 、 私 の フ ラ ン ス に 対 す る 印 象 を 根 本 か ら こ れ ら は 、 「 大 都 会 パ リ 」 と 「 フ ラ ン ス の 田 舎 」 の 違 い の よ う ン シ ェ コ ン テ 地 方 、 日 差 し が ま ぶ し い プ ロ ヴ ァ ン ス 地 方 な ど ワ イ ン の 美 味 し い ブ ル ゴ ー ニ ュ 地 方 、 ス イ ス の よ う な 趣 の フ ラ 旅 だ が 、 シ ャ ル ル ド ゴ ー ル 空 港 か ら フ ラ ン ス 東 部 を 南 に 下 り 、 2 0 0 8 年 8 月 の フ ラ ン ス は 、 15 日 間 3 5 0 0 ㎞ の ド ラ イ ブ の 山 残 す こ と が で き た 。 シ ョ ン を 取 ろ う と 必 死 に 努 力 を し て く れ る し 、 い い 想 い 出 を 沢 な い 」 と 言 わ れ る フ ラ ン ス 人 が 、 何 と か 英 語 で コ ミ ュ ニ ケ ー 民 宿 で 宿 泊 客 が 一 緒 に 食 事 を 取 る 時 も 、 「 英 語 を 話 せ て も 話 さ ア に 絞 っ て 検 討 す る こ と に し た 。 け ら れ ず 困 っ て い る と 、 村 の 人 が 丁 寧 に 教 え て く れ る し 、 農 家 か っ た の で 、 今 回 は 、 ま だ 訪 れ て い な い 西 フ ラ ン ス か 南 イ タ リ し か し 、 前 回 フ ラ ン ス の 田 舎 を 旅 し た 時 に は 、 農 家 民 宿 が 見 つ 東 フ ラ ン ス と 、 去 年 の 北 イ タ リ ア の 田 舎 が あ ま り に も 印 象 が 強 に 旅 し た ス ペ イ ン や ス イ ス が 頭 に 浮 か ん だ が 、 3 年 前 に 訪 れ た 、 と 、 思 案 し 初 め た 。 候 補 地 と し て は 、 15 年 ほ ど 前 に 禮 子 と 一 緒 去 年 イ タ リ ア か ら 帰 っ て 2 ヶ 月 も す る と 、 次 は ど こ に 行 こ う か に 生 き て い る の で は な い か 」 と 思 っ た り も す る 。 な ん て 詰 ま る と こ ろ 、 「 想 い 出 を 作 り 、 そ の 想 い 出 を 辿 る た め て い た 国 で 、 昔 の 想 い 出 を 辿 っ て き た よ う な 感 じ が す る 。 人 間 と 一 緒 に 過 ご し た 国 で あ っ た り 、 禮 子 が い つ か 行 き た い と 言 っ ア メ リ カ ・ イ タ リ ア な ど を 訪 れ た が 、 こ れ ら の 国 は 、 妻 禮 子 本 当 に 早 い 。 こ れ ま で 、 ク ロ ア チ ア ・ ノ ル ウ ェ ー ・ フ ラ ン ス ・ 海 外 を 一 人 で 旅 す る よ う に な っ て か ら も う 6 年 。 時 の 経 つ の は と も あ り 、 こ れ ま で は フ ラ ン ス は 一 番 嫌 い な 国 だ っ た 。 タ ー で は 、 ま る で 人 種 差 別 の よ う な 腹 立 た し い 扱 い を 受 け た こ ス リ の 被 害 に 遭 っ た り 、 シ ャ ル ル ド ゴ ー ル 空 港 の 受 付 カ ウ ン 実 は 、 20 年 ほ ど 前 、 パ リ の 繁 華 街 を 歩 い て い た 時 に 、 抱 き つ き で の 料 理 と ワ イ ン の 美 味 し さ に は こ れ ま た 感 動 さ せ ら れ た 。 だ け あ っ て 、 さ り げ な い 田 舎 の レ ス ト ラ ン や 、 素 朴 な 農 家 民 宿 る こ と に 感 銘 を 受 け た 。 ま た 、 グ ル メ の 国 フ ラ ン ス と 言 わ れ る 産 ・ 文 化 遺 産 を 保 存 し て い く こ と に 誇 り を 持 っ て 取 り 組 ん で い と も に 、 田 舎 の 人 々 が 自 分 た ち が 住 ん で い る 美 し い 村 の 歴 史 遺 的 で あ っ た が 、 フ ラ ン ス の 田 舎 の 自 然 の 美 し さ に 魅 せ ら れ る と こ の 旅 で は 、 フ ラ ン ス の 美 し い 村 や 世 界 遺 産 を 訪 れ る こ と が 目 ・ ・ 5 ・ 覆 す も の と な っ た 。 を 訪 れ 、 地 中 海 に 沿 っ て 西 に 向 か い 、 南 部 の 素 朴 な ラ ン グ ド ッ ・ ・ ・ ロ ワ ー ル 地 方 を 経 て 、 ク ル シ ヨ ン 地 方 か ら 中 央 部 を 北 に 上 り 、 森 に 囲 ま れ た ミ デ ィ ・ ピ レ ネ ー 地 方 、 お 城 が 点 在 す る サ ン ト ル ・ ・ ・ シ ャ ル ル ド ゴ ー ル 空 港 に 戻 る コ ー ス を 取 っ た 。 は じ め に の 田 舎 の 人 た ち の 美 し い 村 の 歴 史 ・ 文 化 遺 産 の 保 存 に 取 り 組 ん し か し 今 回 、 西 フ ラ ン ス を 旅 す る こ と に 決 め た の は 、 フ ラ ン ス 南 イ タ リ ア 、 ど ち ら に す る か 非 常 に 迷 っ た 。 な く 素 晴 ら し い 旅 で あ り 、 今 回 、 残 さ れ た 二 つ 、 西 フ ラ ン ス と こ れ ら フ ラ ン ス 、 イ タ リ ア の 田 舎 の 旅 は 、 ど ち ら も こ れ ま で に 料 理 や ワ イ ン と 巡 り 会 え る こ と が 楽 し み だ 。 の 人 々 と 語 ら い 、 こ れ ま で 味 わ っ た こ と の な い 地 方 の 美 味 し い 前 回 と は ま た 異 な る 地 域 の 文 化 ・ 歴 史 に 触 れ る と と も に 、 農 家 る に は や は り こ れ く ら い 走 る 必 要 が あ る よ う だ 。 今 回 の 旅 で は 、 走 行 距 離 は 、 18 日 間 3 5 0 0 ㎞ の 予 定 で 、 フ ラ ン ス を 見 て 回 ト 時 代 の 新 し い 旅 の ス タ イ ル だ と 思 う 。 は 、 イ ン タ ー ネ ッ ト の な い 時 代 で は 不 可 能 で あ り 、 ま さ に ネ ッ で 、 全 て イ ン タ ー ネ ッ ト を 活 用 し た 。 こ の よ う な 旅 を す る こ と ス の 田 舎 に 劣 ら ず 、 グ ル メ の 国 で あ る こ と を 再 認 識 し た 。 ト の 決 定 、 更 に は 、 農 家 民 宿 な ど を 探 し 当 て て 予 約 す る こ と ま プ ロ シ ェ ッ ト 、 ト リ ュ フ な ど に 舌 鼓 を 打 ち 、 イ タ リ ア が フ ラ ン 旅 の プ ラ ン は 、 航 空 券 の 予 約 、 訪 問 地 の 下 調 べ 、 ド ラ イ ブ ル ー 方 の ブ ド ウ 畑 や 丘 陵 の 美 し さ に 感 動 し 、 美 し い 村 で は 、 ワ イ ン 、 チ ン ク エ テ ッ レ の 断 崖 絶 壁 の 美 し い 町 並 み や 、 ト ス カ ー ナ 地 術 な ど 、 イ タ リ ア の 文 化 歴 史 の 奥 深 さ を 実 感 す る と と も に 、 こ の 旅 で は 、 鄙 び た 町 に 残 る 古 代 ロ ー マ 遺 跡 や 、 ル ネ サ ン ス 芸 化 が ぎ っ し り 詰 ま っ た シ ャ ト ー ホ テ ル な ど が よ い 。 れ る 農 家 民 宿 、 料 理 自 慢 の 小 さ な ホ テ ル レ ス ト ラ ン 、 歴 史 ・ 文 で 賑 わ う 豪 華 な ホ テ ル で は 駄 目 で 、 郷 土 の 料 理 を 食 べ さ せ て く で あ る 。 こ れ ら を じ っ く り 味 わ う た め に は 、 宿 泊 は 、 ツ ア ー 客 ロ ー マ 空 港 に 入 る コ ー ス を 取 っ た 。 奥 深 い 文 化 ・ 歴 史 遺 産 で あ り 、 地 元 の ワ イ ン や 素 朴 な 田 舎 料 理 地 帯 を 南 下 し て 、 フ ィ レ ン ツ ェ 、 シ エ ナ 、 ア ッ シ ジ な ど を 経 て 、 旅 の 楽 し み は 、 こ れ ま で の 旅 と 同 様 、 田 舎 の 美 し い 自 然 で あ り 、 ク エ テ ッ レ を 経 て 、 更 に 東 に 向 か っ て イ タ リ ア 中 央 部 の 田 園 こ こ か ら 南 西 に 向 か い 、 モ デ ナ か ら リ グ ー リ ア 海 に 面 し た チ ン い 、 ヴ ェ ロ ー ナ か ら ア ド リ ア 海 に 面 し た ヴ ェ ネ ツ ィ ア を 訪 れ 、 ド ラ イ ブ の 旅 だ が 、 イ タ リ ア 北 西 部 の ミ ラ ノ 空 港 か ら 東 に 向 か 一 方 、 2 0 1 0 年 6 月 の 北 イ タ リ ア は 、 18 日 間 2 6 0 0 ㎞ の 的 を 絞 る こ と に し た 。 の あ る 南 西 部 の ア キ テ ー ヌ 地 方 、 ミ デ ィ ピ レ ネ ー 地 方 な ど に 富 で 自 然 が 美 し く て 食 事 が 美 味 し い 、 フ ラ ン ス 人 に も 特 に 人 気 ブ ル タ ー ニ ュ 地 方 、 ノ ル マ ン デ ィ 地 方 、 そ れ と 、 歴 史 遺 産 が 豊 訪 問 す る 地 方 は 、 フ ラ ン ス で も 特 異 な 文 化 ・ 歴 史 を 持 つ 西 部 の ・ で い る 姿 で あ り 、 田 舎 の 道 路 の 整 備 状 況 や 、 車 の 走 り や す さ 、 ・ 更 に は 、 農 家 民 宿 の 訪 問 客 に 対 す る も て な し の 心 だ 。 ・ つ ま り 、 「 ア グ リ ツ ー リ ズ モ に 関 し て は 、 総 合 的 に 、 フ ラ ン ス ・ に 一 日 の 長 が あ る 」 と こ ろ に あ る 。 6 く こ と に し た 。 ノ ル マ ン デ ィ 地 方 を 南 東 に 進 む と 、 イ ル ド フ ラ ン ス 地 方 に 入 が あ り 、 ゆ っ た り 過 ご せ る 地 域 と の こ と だ 。 こ の 地 方 は 前 回 の 旅 で も 訪 れ た が 、 渓 谷 に 囲 ま れ た 素 敵 な 村 が イ ン の 影 響 を 大 き く 受 け て お り 、 フ ラ ン ス で も 特 異 な 地 方 だ 。 た 海 岸 線 、 カ マ ン ベ ー ル な ど の チ ー ズ が 有 名 で 、 の ど か な 牧 場 こ こ は 日 本 人 に は ノ ル マ ン デ ィ 上 陸 作 戦 で 有 名 だ が 、 切 り 立 っ フ ラ ン ス の 北 西 端 か ら 東 に 向 か う と 、 ノ ル マ ン デ ィ 地 方 だ 。 し て 古 く か ら 栄 え た 美 し い 村 が 沢 山 あ る 。 ま た 、 こ こ は 、 ス ペ で 、 サ ン テ ィ ア ゴ デ コ ン ポ ス テ ラ へ の 巡 礼 路 ( 世 界 遺 産 ) と こ の 地 方 の 名 物 で 、 素 晴 ら し い 料 理 が 味 わ え る と の こ と だ 。 置 し 、 ピ レ ネ ー 山 脈 、 ド ル ド ー ニ ュ 渓 谷 な ど 、 自 然 遺 産 が 豊 富 花 が 咲 く 丘 が 有 名 で あ り 、 高 級 な 牡 蠣 ブ ロ ン 、 ク レ ー プ な ど が 最 初 に 訪 れ る ミ デ ィ ピ レ ネ ー 地 方 は 、 フ ラ ン ス の 南 西 部 に 位 の フ ラ ン ス で は 異 色 の 地 方 だ 。 ド ル メ ン の 巨 石 文 化 、 ヒ ー ス の 識 は 強 く て 、 今 も ブ ル ト ン 語 を 話 す 人 が 多 く 、 ラ テ ン 民 族 中 心 ル ー ト で 、 18 日 間 で 5 つ の 地 方 を 訪 問 す る こ と に し た 。 進 し て シ ャ ル ル ド ゴ ー ル 空 港 に 戻 る 、 走 行 距 離 3 5 0 0 ㎞ の ピ レ ネ ー 空 港 に 入 り 、 レ ン タ カ ー で 、 フ ラ ン ス 西 部 を 北 上 、 東 今 回 の 旅 は 、 日 本 か ら シ ャ ル ル 16 世 紀 に フ ラ ン ス に 統 合 さ れ た が 、 ブ ル ト ン 民 族 と し て の 意 拓 し た 地 で 、 9 世 紀 に は ブ ル タ ー ニ ュ 公 国 と し て 独 立 し て い る 。 こ こ は 、 5 世 紀 に ア ン グ ロ ア キ テ ー ヌ 地 方 を 一 気 に 北 上 す る と 、 ブ ル タ ー ニ ュ 地 方 だ 。 サ ク ソ ン に 追 わ れ た ケ ル ト 人 が 開 ド ゴ ー ル 空 港 経 由 で 、 ポ ー ・ り 、 シ ャ ル ル ド ゴ ー ル 空 港 に 向 か う が 、 こ の 地 方 に は ゴ ッ ホ 沢 山 あ り 、 食 事 も 美 味 し く て 、 魅 力 的 な と こ ろ だ 。 ・ ・ や モ ネ な ど の 印 象 派 画 家 が 愛 し た 村 が 点 在 す る 。 次 に 訪 れ る 、 ア キ テ ー ヌ 地 方 ( ペ リ ゴ ー ル 地 方 ) は 、 森 や 渓 谷 ・ に 囲 ま れ 遺 跡 も 多 く 、 グ ル メ の 地 方 と し て 有 名 で 、 フ ラ ン ス 人 ・ ・ の 間 で も ブ ル ゴ ー ニ ュ 地 方 と 人 気 を 二 分 し て い る 。 特 に 、 三 大 ・ 今 回 訪 問 す る こ れ ら の 地 方 は 、 自 然 、 歴 史 、 文 化 、 料 理 な ど 、 珍 味 の う ち 二 つ ( ト リ ュ フ 、 フ ォ ア グ ラ ) の 名 産 地 で あ り 、 世 ・ ・ 7 あ ら ゆ る 分 野 に お い て 、 そ れ ぞ れ が 独 自 の 色 合 い を 持 っ て お り 、 界 的 な ワ イ ン の 名 産 地 ボ ル ド ー が あ る 。 前 回 フ ラ ン ス を 旅 し た ・ ・ そ の 違 い を 肌 で 感 じ 取 り た い 。 時 も 、 農 家 民 宿 で 一 緒 に 食 事 を 楽 し ん だ フ ラ ン ス 人 か ら 、 ペ リ ・ ・ ゴ ー ル に は 何 故 行 か な い の だ 、 と 言 わ れ た こ と も あ り 、 今 回 行 旅 の ル ー ト 概 略 第 1 章 旅 の 前 に <西フランス ドライブルート> 羽田空港 成田空港 ノール・パ・ド ・カレー地方 エトルタ オンフルール⑮ ノルマンディ 地方 プローマニキ モルレー ピカルディ 地方 ジヴェルニー⑯ グルーイン⑭ カマレ・シュル ・メール ル・ファウ サン・マロ モン・サン サン・セヌリ ・レ・ジュレイ ロクロナン ポン・デュ・ファ ブルターニュ ・ミッシェル カンペール ランドレヴァル 地方 ゼック⑫⑬ コンカルノー ポン・タヴァン ペイ・ド・ラ カルナック ロシュフォール ・ロワール地方 ・アン・テール⑪ イル・ド・フランス 地方 パリ ローラン ギャロス セーヌ・ポート①⑬ サントル・ロワール サッシェ アゼ・ル・リドー 地方 サン・サヴァン アングル・シュール ・ラングラン⑫ ガルジレース・ダンピエール セント・ベノイ ・デュ・ソール ポワトゥ ・シャラント地方 シャンパーニュ 地方 タルモン・シュル ・ジロンド サン・フォール ・シュル・ジロンド⑩ アルザス 地方 フランシェ・ フォントネー コンテ地方 フラヴィニー・シュル・オズラン セミュール・アン・オーソワ ヴェズレー シャトーヌフ②③ ボーヌ シャトー・シャロン ブルゴーニュ ボーム・レ・メシュー④ 地方 ブランシオン ワン リムーザン 地方 ロレーヌ 地方 リヨン オーヴェルニュ ペルージュ⑤ ローヌ・アルプ地方 ヴォーギュ 地方 モンティニャック ミルマンド⑥⑦ ベイナック・エ・ トゥーレン カズナック コロンジュ・ラ・ルージュ⑩⑪ バラズュック ラ・ロック・ キュレモント サン・テミリオン ガジャック カレナック ボルドー ドンム サン・シル・ラポピー グルドン⑦⑧⑨ コンク⑤⑥ プロヴァンス ベルカステル エスタン サン・タントナン サン・コーム・ドルト -コート・ダジュール地方 アキテーヌ ・ノブル・ヴァル エスパリオン ロデズ ゴルド ブルニケル 地方 アルビ ルシヨン ピュイセルシ コルド・シュル サン・レミ・ド メネルブ ルールマラン カステルノ・ド・モンミラル ・シェル③④ ラコスト ・プロヴァンス ポー・ピレネー トゥールーズ サン・ベルトラン ・ド・コマンジュ ルルド① サン ・リジィエ② ミディ・ピレネー 地方 今回 ドライブルート アルル⑧ カルカッソンヌ⑨レ・ボー・ド ラグラース ・プロヴァンス ラングドック ・ルシオン地方 2008年 ドライブルート 飛行機利用 今回訪問 フランスの美しい村 2008年訪問 フランスの美しい村 今回訪問 世界遺産 2008年訪問 世界遺産 今回訪問 魅力的な村 2008年訪問 魅力的な村 宿泊地 8 深 夜 発 な の で 、 お 寿 司 が 夜 食 で 、 甲 州 ワ イ ン と 一 緒 に い た だ く 。 ま た 、 マ ッ サ ー ジ 機 も あ っ て ゆ っ く り く つ ろ げ る 。 よ う に 、 食 事 も カ レ ー 、 中 華 、 洋 食 、 和 食 、 何 で も 揃 っ て い る 。 こ こ で も ラ ウ ン ジ に 行 く 。 羽 田 国 際 線 ラ ウ ン ジ は 、 成 田 と 同 じ 行 き の J A L 便 は 0 時 半 発 で 、 出 発 ま で 2 時 間 ほ ど あ る の で 、 と エ ス プ レ ッ ソ で 時 間 を つ ぶ す 。 だ 朝 7 時 。 フ ラ イ ト は 8 時 45 分 な の で 、 バ ー で ク ロ ワ ッ サ ン 預 け て 、 ゲ ー ト に 入 っ て い く 。 こ こ ま で 非 常 に 順 調 に 進 み 、 ま そ の チ ケ ッ ト を 持 っ て 、 チ ェ ッ ク イ ン カ ウ ン タ ー で バ ゲ ッ ジ を と 、 す ぐ に プ リ ン ト ア ウ ト さ れ る 。 る ) を 選 択 し て 、 予 約 番 号 を 入 力 し 、 簡 単 な 質 問 に 答 え て い く 方 を 尋 ね る と 、 非 常 に 親 切 に 教 え て く れ た 。 言 語 ( 日 本 語 も あ チ ケ ッ ト 発 券 機 は 使 っ た こ と は あ る が 、 近 く に い る 係 員 に 使 い 羽 田 国 内 線 の 到 着 ゲ ー ト か ら 国 際 線 へ は 、 バ ス で 10 分 。 パ リ で チ ケ ッ ト を 入 手 す る 必 要 が あ る 。 だ ろ う 。 た の で 、 チ ェ ッ ク イ ン カ ウ ン タ ー に 行 く 前 に 、 チ ケ ッ ト 発 券 機 食 べ る 分 だ け 取 る よ う に 変 わ っ て い る 。 こ れ も 経 営 改 革 の 一 環 今 ま で は 、 小 袋 に 入 っ た お つ ま み が 取 り 放 題 だ っ た が 、 小 皿 に 羽 田 へ は 、 8 時 15 分 の 最 終 便 、 J A L ラ ウ ン ジ で 一 休 み す る 。 送 っ て も ら い 、 伊 丹 空 港 に 向 か っ た 。 今 日 は た ま た ま 息 子 が 休 み な の で 、 モ ノ レ ー ル 宇 野 辺 駅 に 車 で 夕 方 6 時 過 ぎ に 、 禮 子 に 「 行 っ て く る ね 」 と 言 っ て 家 を 出 る 。 空 港 に 乗 り 継 ぐ の だ が 、 フ ラ イ ト は 、 イ ン タ ー ネ ッ ト で 予 約 し バ ス で 10 分 ほ ど 走 る と 見 え て く る 。 こ こ か ら 、 ポ ー タ ー ミ ナ ル 2 G は 、 エ ー ル フ ラ ン ス 専 用 の タ ー ミ ナ ル で 、 空 港 そ こ で バ ゲ ッ ジ を 受 け 取 り 、 タ ー ミ ナ ル 2 G に 向 か う 。 て い る 。 J A L 便 の シ ャ ル ル ド ゴ ー ル は 朝 6 時 。 早 朝 の せ い か 、 税 関 は 割 合 空 い ピ レ ネ ー の 場 所 を 表 示 板 で 確 認 し て 、 【 第 0 日 】 成 田 か ら シ ャ ル ル ド ゴ ー ル 空 港 へ ・ そ の 後 、 シ ー ト を 倒 し て 寝 よ う と す る が な か な か 寝 付 け な い 。 ・ ・ そ れ で も ウ ト ウ ト し て 、 8 時 間 も す る と 朝 食 で 、 肉 、 魚 、 野 菜 、 Baggage Claim 煮 物 な ど が 小 分 け さ れ た 弁 当 が で て く る 。 こ れ を ぺ ろ っ と 平 ら ・ 9 げ て 、 ア イ ス ク リ ー ム を 食 べ た り 、 コ ー ヒ ー を 飲 ん だ り 、 映 画 ・ を 見 た り し て い る と 、 や っ と パ リ に 到 着 だ 。 12 時 間 は 長 い 。 第 2 章 西 フ ラ ン ス ド ラ イ ブ の 旅 に 向 か う と 、 呆 気 な 1 時 間 も す る と 、 ル ル ド の 町 に 入 っ て き た の で 、 ガ ー ミ ン 1 号 走 れ ば ス ペ イ ン で 、 畑 が 広 が る の ん び り し た 風 景 だ 。 す ぐ に 快 適 な ド ラ イ ブ が は じ ま っ た 。 こ の あ た り は 、 20 ㎞ も ホテル ヴィラ 外観 ホテル ヴィラ 部屋 と す ぐ に 高 速 だ が 、 戸 惑 う こ と な く 、 現 金 支 払 い ゲ ー ト に 入 り 、 時 刻 は 11 時 半 。 ガ ー ミ ン 1 号 の 指 示 に 従 い 、 ル ル ド に 向 か う に 差 し 込 む と 、 ち ゃ ん と 動 作 を は じ め た 。 こ れ で 準 備 万 端 だ 。 ミ ン 1 号 を 、 カ ー ナ ビ の 液 晶 面 に 取 り 付 け て 、 シ ガ レ ッ ト 電 源 し な い の に カ ー ナ ビ が 付 い て い る 。 車 に 乗 り 込 む と 、 ま ず ガ ー 小 さ な 車 よ り は 運 転 は し や す い が 細 い 道 は 困 る 。 ま た 、 頼 み も エ コ ノ ミ ー カ ー を 頼 ん だ が 、 ア ッ プ グ レ ー ド し て く れ た よ う だ 。 車 は 、 オ ペ ル の ア ス ト ラ 2 0 0 0 ㏄ で 、 思 っ て い た よ り 大 き い 。 ま せ て 、 ゲ ー ト 前 の 駐 車 場 に 止 め て あ る 車 に 乗 り 込 ん だ 。 半 、 10 時 半 に は 着 い た 。 レ ン タ カ ー は 、 ハ ー ツ で 手 続 き を 済 シ ャ ル ル ド ゴ ー ル 空 港 か ら ポ ー ピ レ ネ ー 空 港 へ は 、 1 時 間 ( 1 ) ポ ー ・ ピ レ ネ ー 空 港 か ら ル ル ド へ 移 動 【 第 1 日 】 ミ デ ィ ピ レ ネ ー 地 方 ① ・ の 指 示 に 従 い 、 慎 重 に ホ テ ル ヴ ィ ラ ・ い ほ ど 簡 単 に 到 着 し た 。 事 前 に し っ か り セ ッ ト し て お い た の で 、 Villa 全 く 心 配 が な い 。 ホ テ ル に 早 速 チ ェ ッ ク イ ン し て 、 ま ず は 荷 物 ・ ・ を 部 屋 に 運 び 込 ん だ 。 ポー・ピレネー空港 オペル アストラ(2000CC) 10 ルルド城 い く と 、 庭 に は 沢 山 の ミ ニ チ ュ ア の 邸 宅 が あ っ た り し て 、 な か こ こ に は 8 世 紀 に 建 て ら れ た ル ル ド 城 が あ る 。 こ の 城 を 登 っ て ルルド城からはルルドの町が見渡せる 11 多 く の 信 者 が 虐 殺 さ れ た 。 派 の 拠 点 と し て 栄 え た が 、 十 字 軍 に よ り 城 や 街 が 破 壊 さ れ 、 数 い 町 並 み だ 。 ル ル ド は 、 13 世 紀 に は 、 キ リ ス ト 教 異 端 カ タ リ ル ル ド の 町 を 少 し 歩 い て み る と 、 大 き な 川 が 流 れ て お り 、 美 し ( 2 ) ル ル ド ① Lourdes ルルドに流れる川 な か 楽 し い 。 一 番 上 に 登 る と 、 美 し い ル ル ド の 町 が 見 渡 せ る 。 こ れ は 当 分 、 家 に 飾 っ て お く こ と に し よ う 。 ル に 、 ル ル ド 奇 跡 の 水 を 入 れ る と 、 一 体 ど う な る の だ ろ う か 。 月 の し ず く も 、 難 病 に 効 く と 言 わ れ て い る お 水 だ が 、 そ の ボ ト る こ と に し た 。 ら 持 っ て き た 、 ゆ の 里 の 月 の し ず く の ボ ト ル に 入 れ て 、 持 ち 帰 た 容 器 も 売 っ て い る 。 私 も 折 角 な の で 、 ル ル ド の 水 を 、 日 本 か タ ン ク に 水 を 入 れ て お り 、 近 く の お 店 に は マ リ ア さ ま の 形 を し ル ル ド の 水 は 、 難 病 も 治 る 奇 跡 の 水 と 言 わ れ 、 多 く の 人 が ポ リ ここで奇跡の水をもらう 持ち帰ったルルドの奇跡の水 ウ ソ ク の 灯 が と も さ れ て い る 。 マ リ ア さ ま に お 祈 り を し て い る 。 ま た 、 そ の 横 に は 、 大 き な ロ ベ ル ナ デ ッ タ が マ リ ア 様 を 見 た 、 と い う 洞 窟 に は 、 行 列 の 人 で 、 て い る 。 蹟 を 求 め て 訪 れ 、 ホ テ ル の 数 は パ リ に 次 い で 多 く 、 施 設 も 整 っ の こ の 町 に 、 世 界 1 3 0 カ 国 か ら 年 間 5 0 0 万 人 も の 人 々 が 奇 で に 66 の 奇 蹟 が 起 こ っ た と い わ れ る 。 人 口 約 1 万 5 0 0 0 人 世 界 的 に 有 名 な キ リ ス ト 教 の 聖 地 で 、 19 世 紀 半 ば か ら こ れ ま ル ル ド は 、 聖 母 マ リ ア が 現 れ 、 い く つ も の 奇 蹟 が 起 き た こ と で 大 聖 堂 が 聳 え て 、 右 に は 大 き な 十 字 架 が あ る 。 に つ い て 、 サ ン ク チ ュ ア リ に 入 っ て い く と 、 広 い 広 場 の 左 に は 山 の 修 道 女 や 巡 礼 者 が 、 同 じ 方 向 に 向 か っ て い る 。 み ん な の 後 お 城 を 出 て 、 サ ン ク チ ュ ア リ ( 聖 地 ) の 方 に 歩 い て い く と 、 沢 沢山の人がマリア様にお祈りをしている マリア像 12 日 本 を 出 て 、 1 日 半 た つ が 、 飛 行 機 で は ほ と ん ど 眠 れ な か っ た 場 が に ぎ や か だ 。 ミ サ の 後 、 酒 場 で 騒 い で い る よ う だ 。 1 時 間 ほ ど で こ の ミ サ が 終 わ り 、 ホ テ ル に 向 か う と 、 途 中 の 酒 て い る ら し い 。 す ご い こ と だ 。 で 、 す ご い 盛 り 上 が り だ 。 ど う も 毎 日 こ の よ う な ミ サ が 行 わ れ 大聖堂でお祈りが行われる ライトアップされた大聖堂 13 ~ ア ベ マ リ ィ ア ~ ア ベ ~ ア ベ ~ ア ベ マ リ ィ ア ~ 」 の 大 合 唱 そ の う ち 、 マ リ ア 像 が 大 聖 堂 の 前 に た ど り 着 く と 「 ア ベ ~ ア ベ を 作 っ て 説 教 を 聞 き な が ら 歩 い て い る 。 に 1 0 0 0 人 以 上 の 人 が 集 ま っ て お り 、 マ リ ア 像 を 先 頭 に 行 列 か っ て 歩 い て い る 。 す ご い な と 思 い な が ら 、 た ど り 着 く と 、 既 す る と 、 ゾ ロ ゾ ロ ゾ ロ ゾ ロ 多 く の 人 が 、 サ ン ク チ ュ ア リ ー に 向 少 し 雨 が 降 っ て い る が 、 サ ン ク チ ュ ア リ ー に 出 か け て い っ た 。 フ ロ ン ト に 聞 く と 、 食 事 の 後 、 9 時 か ら ミ サ が あ る と い う の で 、 こ れ は 安 い 。 ク セ ス は よ い が 部 屋 は 質 素 だ 。 こ こ は 、 夕 食 付 き で 90 ユ ー ロ 、 り し た も の 。 こ こ は 、 ル ル ド 見 学 の 拠 点 と し て 選 ん だ の で 、 ア ザ ー ト 。 ワ イ ン は ボ ル ド ー の 赤 。 フ ラ ン ス 料 理 に し て は あ っ さ る 。 前 菜 は ハ ム 。 メ イ ン は 、 子 羊 の 煮 込 み と ラ イ ス 。 そ れ に デ 夕 食 は ホ テ ル の レ ス ト ラ ン で 、 ム ニ ュ Menu の で 、 シ ャ ワ ー を 浴 び て 、 睡 眠 薬 を 飲 ん で 寝 る こ と に し た 。 ( 定 食 ) を 注 文 す マリア像を担いで行進していく 大聖堂の前には沢山の人が集まる ・ ・ ト ラ ン ド コ マ ン ジ ュ に 向 か っ た 。 8 時 半 に は チ ェ ッ ク ア ウ ト を 済 ま せ 、 次 の 目 的 地 、 サ ン ・ ス 、 ハ ム 、 チ ー ズ と い っ た と こ ろ 。 と り あ え ず 腹 ご し ら え ベ し ル て 、 フ ラ ン ス の 朝 食 は 、 コ ン チ ネ ン タ ル 。 パ ン 、 コ ー ヒ ー 、 ジ ュ ー う 。 や は り 今 回 持 っ て き て よ か っ た 。 よ う も な い 。 仕 方 が な い の で 、 ガ ー ミ ン 2 号 に 道 を 教 え て も ら 出 て し ま っ た 。 も う 3 回 は 通 っ た 道 な の に 、 方 向 音 痴 は ど う し 帰 ろ う と す る が 、 ど う も 道 を 間 違 っ た よ う で 、 知 ら ぬ と こ ろ に き る か も し れ な い と い う 予 感 を さ せ る 。 写 真 を 撮 っ て ホ テ ル に 朝 日 を 真 正 面 に 浴 び た 大 聖 堂 は 光 を 放 っ て 神 々 し く 、 奇 跡 も 起 い て は 申 し 訳 な い 。 ア 様 に す が っ て い る の だ ろ う 。 私 の よ う な も の が ウ ロ ウ ロ し て ミ サ に 参 加 す る よ う だ 。 車 い す の 人 も 多 い 。 奇 跡 を 起 こ す マ リ ら 出 か け る こ と に し た 。 早 朝 と い う の に 人 の 多 い こ と 。 み ん な 朝 食 は 7 時 半 か ら で 、 そ の 前 に 、 サ ン ク チ ュ ア リ ー に 散 歩 が て め る 。 今 日 は 天 気 予 報 通 り 青 空 。 昨 夜 の 雨 で 空 が き れ い だ 。 睡 眠 薬 の お 陰 で ぐ っ す り 眠 れ て 、 朝 6 時 半 に 気 持 ち よ く 目 が 覚 ( 1 ) ル ル ド ② 【 第 2 日 】 ミ デ ィ ピ レ ネ ー 地 方 ② 十字架の後には、大聖堂が朝日を浴びて輝いている 14 ルルド大聖堂は 太陽をいっぱい浴びて神々しい 15 で 、 山 が 美 し く 、 山 岳 道 路 を 選 ん で よ か っ た 。 峠 の 頂 上 で は 牛 が の ん び り 草 を 食 べ て い る 。 今 日 は 天 気 も 最 高 に 広 が り 、 壮 大 な 景 色 だ 。 続 く と 、 い つ の 間 に か 標 高 2 2 0 0 m 、 ピ レ ネ ー 山 脈 が 目 の 前 ぶ っ た 遠 く の 山 々 が ど ん ど ん 近 く に 見 え て く る 。 急 な 上 り 坂 が す ご い 峡 谷 に 沿 っ て 、 ヘ ア ピ ン カ ー ブ を 走 っ て い く と 、 雪 を か 旅 の 最 初 か ら 、 少 し ハ ー ド な 道 を 選 び す ぎ た か な と 思 い つ つ 、 て 、 山 岳 ド ラ イ ブ を 楽 し む こ と に し た 。 ネ ー 山 脈 の 麓 の 村 で 、 ガ ー ミ ン 1 号 に は 、 山 越 え の 道 を 指 示 し 牛もゆったり草を食べている 壮大なピレネー山脈 サイクリングの標識もある この季節は緑も美しい サ ン ベ ル ト ラ ン ド コ マ ン ジ ュ は 、 地 図 で 確 認 す る と 、 ピ レ ( 2 ) ル ル ド か ら サ ン ベ ル ト ラ ン ド コ マ ン ジ ュ へ の 道 ・ こ ん な 山 の 上 で も 時 々 自 転 車 と す れ 違 う 。 フ ラ ン ス 人 は こ ん な ・ 所 ま で サ イ ク リ ン グ に や っ て く る 。 信 じ ら れ な い ! そ う い え ・ ・ ば 、 ツ ー ル ド フ ラ ン ス も 山 越 え だ っ た よ う な 気 が す る 。 ・ ・ ・ ド コ マ ン そ の う ち 山 岳 道 路 も 終 わ り 、 平 坦 な 道 を 走 っ て い く と 、 11 時 半 ・ ・ に は 、 丘 の 上 に ひ っ そ り と 佇 む サ ン ベ ル ト ラ ン ・ ・ ジ ュ に 入 っ て き た 。 16 ル ー ト と し て も 知 ら れ る 。 今 回 の 旅 で 最 初 の 、 フ ラ ン ス の 美 し い 村 サ ン ベ ル ト ラ ン ド 丘の上のサン・ベルトラン・ド・コマンジュ村 大聖堂の回廊 ( 3 ) サ ン ベ ル ト ラ ン ド コ マ ン ジ ュ St-Bertrand de Comminges コ マ ン ジ ュ は 、 人 口 2 3 7 人 、 ス ペ イ ン 国 境 ま で 20 ㎞ も な い 、 ・ 奥 地 に あ る 小 村 で 、 サ ン テ ィ ア ゴ デ コ ン ポ ス テ ラ へ の 巡 礼 ・ 村 の 興 り は 、 紀 元 前 ポ ン ペ イ ウ ス の 時 代 で 、 ア ウ グ ス ト ゥ ス 治 ・ 17 世 下 に は 寺 院 や 劇 場 が 作 ら れ 栄 え る 。 し か し 、 フ ラ ン ク 族 や 、 ・ 2階にはパイプオルガン 異 民 族 の 侵 攻 で 衰 退 し 、 そ の 後 11 世 紀 に 復 活 し た と の こ と だ 。 ・ 大聖堂の中はステンドグラスが美しい 麓 の 駐 車 場 に 車 を お い て 歩 い て い く と 、 丘 の 上 に は サ ン ト ・ マ ・ ・ サント・マリー大聖堂 リ ー 大 聖 堂 が あ り 、 12 世 紀 の 回 廊 は 、 柱 毎 に 素 朴 で 力 強 い ロ マ ・ ネ ス ク 彫 刻 で 飾 ら れ て い る 。 ここのクレープは美味しかった 食 事 も 終 わ り 、 コ マ ン ジ ュ 大 聖 堂 か ら 約 2 ㎞ の と こ ろ に あ る 、 ワ イ ン は 白 を 頼 ん だ が 、 ど う い う 訳 か ロ ゼ が 出 て き た 。 て い て 、 生 地 も パ リ ッ と し て 、 お 好 み 焼 き み た い で 美 味 し い 。 き た 。 中 に は ト マ ト 、 チ ー ズ 、 卵 、 マ ッ シ ュ ル ー ム な ど が 入 っ 10 分 ほ ど す る と 、 大 き な お 好 み 焼 き の よ う な ク レ ー プ が 出 て 上 に 書 い て あ る 、 Complete Crepe 村の小さなレストラン サ ン ジ ュ ス ト 教 会 を 訪 れ た が 、 お 昼 休 み で 入 れ な い 。 仕 方 な ・ ・ く 次 の 目 的 地 サ ン リ ジ ィ エ に 向 か う 。 を 頼 む こ と に し た 。 フ ラ ン ス 語 で 読 め な い が 、 ク レ ー プ く ら い は 分 か る の で 、 一 番 昼 食 は 、 村 の 小 さ な レ ス ト ラ ン で と る こ と に し た 。 メ ニ ュ ー は サン・ジュスト教会は入れなかったが、ロマネスク様式の素敵な教会だ 18 の 巡 礼 路 の 村 で あ る 。 デ コ ン ポ ス テ ラ い 村 サ ン リ ジ ィ エ は 、 ロ ー マ 時 代 の 重 要 な 遺 跡 で 、 ユ ネ ス コ は 、 美 し い 川 や 平 原 が 広 が り 、 走 っ て い て 気 持 ち が よ い 。 美 し サ ン ・ ベ ル ト ラ ン ・ ド ・ コ マ ン ジ ュ か ら サ ン リ ジ ェ イ へ の 道 エヴェック宮殿の門 サン・リジィエ近くの美しい川 王の棺? サン・リジィエ近くの美しい野原 ( 4 ) サ ン リ ジ ィ エ Saint-Lizier 世 界 遺 産 に も 登 録 さ れ て お り 、 サ ン テ ィ ア ゴ ・ 19 村 の 中 心 に あ る は エ ヴ ェ ッ ク 宮 殿 は 、 美 し い 庭 園 と 緑 に 囲 ま れ ・ ・ エヴェック宮殿美術館 た テ ラ ス を も ち 、 ク ー ス ラ ン の 山 々 と 、 サ ラ 渓 谷 の パ ノ ラ マ が ・ エヴェック宮殿外観 美 し い 。 サ ン ・ リ ジ ェ イ を 見 終 え て 、 今 日 宿 泊 の シ ャ ト ー ホ テ ・ ル に 向 か う 。 Elmex Intermarche の 歯 磨 き を 買 い に 行 く こ と に し た 。 ガ ー ミ ン 1 号 で 近 く 夕 食 ま で 時 間 が あ る の で 、 テ ニ ス 仲 間 の 女 性 か ら 頼 ま れ て い る 、 品 も 洒 落 て い る 。 る が 、 貴 族 の 館 を 改 築 し て ホ テ ル に し た よ う で 、 ベ ッ ド や 調 度 ビ ュ ー ガ ー ド は 、 シ ャ ト ー と い う に は 少 し 小 さ い よ う な 気 が す て い き 、 シ ャ ト ー ホ テ ル が 見 え て き た 。 再 度 設 定 し 直 し て 、 2 ㎞ ほ ど 走 っ て 行 く と 、 脇 の 細 い 道 に 入 っ の 指 定 方 法 に は 3 種 類 あ る が 、 そ れ を 間 違 っ た よ う だ 。 そ こ で 度 ・ 経 度 が 、 ホ ー ム ペ ー ジ の 値 と 少 し 違 っ て い る 。 緯 度 ・ 経 度 車 を 止 め て 調 べ て み る と 、 ガ ー ミ ン 1 号 に セ ッ ト し て い る 緯 と 、 少 し 進 ん だ が 、 シ ャ ト ー ら し き も の は 全 く な い 。 る ポ イ ン ト に 着 い て み る と そ こ は 交 差 点 。 「 こ れ は お か し い 」 離 れ て い な い の で 、 す ぐ だ と 思 っ た が 、 ガ ー ミ ン 1 号 の 指 示 す 天蓋付きのベッドはどうも落ち着かなくて・・・ シャトーホテルの入口 こんなバスタブはどうも使いづらい シャトーホテル ビューガード シ ャ ト ー ホ テ ル ( 民 宿 ) は 、 サ ン ・ リ ジ ィ エ か ら 2 ㎞ ほ ど し か ( 5 ) シ ャ ト ー ホ テ ル ( 民 宿 ) ビ ュ ー ガ ー ド Chateau de Beauregard る パ る の が ー 、 ス 、 に そ ー は れ パ あ を ー る フ を は だ ロ 調 見 ろ ン べ あ う ト る た 、 で と ら と 見 、 な 言 せ い い う る く 。 の と つ 横 で 、 か で 行 多 売 買 っ 分 っ て い て い み 物 そ を た う が し な て 、 お い 店 と る い が 女 性 は う 出 に あ ス て ー く Colgate 聞 い て み る と 、 「 多 分 フ ァ ー マ シ ー に 売 っ て い る だ ろ う 」 と 言 Elmex う の で 、 諦 め て 民 宿 に 戻 っ た 。 20 メ イ ン は 、 子 豚 の 焼 き 物 と 、 ジ ャ ガ イ モ 、 マ カ ロ ニ グ ラ タ ン 風 死 に 食 べ る が 、 こ れ も 半 分 し か 食 べ 切 れ な い 。 前 菜 は 、 フ ォ ア グ ラ の パ テ 。 こ れ も ス テ ー キ ほ ど の 大 き さ 。 必 眠 れ る こ と だ ろ う 。 デ ィ ナ ー 付 き で 1 0 2 ユ ー ロ 、 こ れ は 安 い 。 ベ ッ ド は 、 天 蓋 付 き の 王 様 が 眠 る よ う な ベ ッ ド 。 さ ぞ か し よ く た の で 、 頼 ん で ド ア を 開 け て も ら っ た 。 イ ン タ ー フ ォ ン が あ る 。 こ れ を 手 に 取 る と 、 ス タ ッ フ が 出 て き ま っ た 。 仕 方 が な い の で 自 分 で よ そ う が 、 到 底 食 べ き れ な い 。 4 ~ 5 人 分 は タ ッ プ リ あ る 大 き な ボ ー ル ご と 置 い て 行 っ て し 10 分 ほ ど す る と 、 ま ず 野 菜 と 牛 肉 の ス ー プ が 運 ば れ て き た 。 れ て い る 美 味 し そ う な 子 豚 、 あ と は 赤 ワ イ ン だ 。 前 菜 は フ ォ ア グ ラ の ム ー ス 、 メ イ ン は 、 丁 度 私 の 目 の 前 で 焼 か 仕 方 が な い の で 、 と 言 っ て 、 助 け て も ら う 。 中 か ら 選 ぶ の だ が 、 メ ニ ュ ー は フ ラ ン ス 語 で 全 く 分 か ら な い 。 Menu 巨大なボールにスープが一杯 の 詰 め 合 わ せ 。 も う こ う な る と 焼 け く そ で 、 死 に も の ぐ る い で I need your help レストランはいい雰囲気 食 べ て い く が 、 や は り 半 分 で ギ ブ ア ッ プ 。 が 10 ほ ど あ る 。 夕 食 は ム ニ ュ 夕 食 は 8 時 か ら 。 こ こ は レ ス ト ラ ン も 経 営 し て い て 、 テ ー ブ ル ア イ ス ク リ ー ム に 杏 を の せ た す っ き り し た も の 。 あ の 長 い 説 明 と 、 ど こ か に 書 い て あ っ た の で 、 そ れ を 頼 む と 、 出 て き た の は 、 デ ザ ー ト は 、 分 か ら な い 時 は 説 明 の 一 番 長 い も の を 頼 む と よ い ( 定 食 ) で 、 3 ~ 4 種 類 の ステーキのようなテリーヌ マカロニグラタンとジャガイモで満腹 ポークが出た時にはもう駄目 それでもデザートは入る 21 て き た 。 こ れ は 困 っ た ! 」 と 慌 て た が 、 ふ と ド ア の 横 を 見 る と 、 ド ア を 開 け る た め の 暗 証 番 号 を も ら っ た が 、 メ モ を 部 屋 に 置 い 玄 関 に た ど り 着 い て 、 ド ア を 押 す が 開 か な い 。 「 し ま っ た ! う な お 腹 に な っ て し ま う 、 と 案 じ な が ら 部 屋 に 戻 る 。 締 め は エ ス プ レ ッ ソ 。 こ ん な 食 事 が 毎 日 で は 、 ル イ 14 世 の よ が ど う し て こ う な る の だ ろ う と 訝 り な が ら 、 お 腹 に 納 め る 。 サ ン リ ジ ィ エ か ら 山 道 を 通 り 高 速 に 乗 る と 、 3 時 間 ほ ど で き ド シ ュ ル シ ェ ル に 直 接 向 か う こ と に し た 。 ロ ス を し て し ま う 。 そ こ で 、 モ ン セ ギ ュ ー ル は や め て 、 コ ル ル に 行 く 予 定 だ っ た が 、 モ ン セ ギ ュ ー ル に 行 く に は 、 3 時 間 は 今 日 は 、 モ ン セ ギ ュ ー ル の お 城 を 見 て か ら コ ル ド シ ュ ル ( 1 ) ガ イ ラ ッ ク 【 第 3 日 】 ミ デ ィ ピ レ ネ ー 地 方 ③ ・ れ い な 村 ガ イ ラ ッ ク が 見 え て き た 。 ツ ー リ ス ト オ フ ィ ス が あ っ Gaillac た の で 休 憩 が て ら 入 っ て み る 。 受 付 の 女 性 が 地 図 や パ ン フ レ ッ ・ ト を た く さ ん く れ て 、 親 切 に 訪 問 す べ き と こ ろ を 教 え て く 地 れ 域 る 。 ・ こ の 地 域 は 、 ミ デ ィ ・ ピ レ ネ ー 地 方 の 中 で も 、 タ ル ン ・ と 呼 ば れ 、 コ ル ド シ ュ ル シ ェ ル を は じ め と し て 、 美 し い 村 が ・ 点 在 し 、 2 日 間 で は 回 り き れ な い ほ ど 、 素 敵 な と こ ろ が あ る 。 ・ か フ ガ っ ァ イ た ー ラ マ ッ シ ク ー 村 が が も 棚 あ 美 の り し 上 、 い に 何 の 沢 気 で 山 な 、 置 く 気 い 覗 分 て い 転 あ て 換 る み に 。 る 少 「 と し 何 、 歩 だ 昨 い こ 日 て ん 見 い な つ る と か と こ ら 、 ろ な Tarn に あ る ん だ 。 2 個 パ ッ ク の 箱 が 6 ユ ー ロ 50 セ ン ト で 、 安 い の ・ か 高 い の か 分 か ら な い が 、 ど こ で 買 っ て も 大 し て 変 わ ら な い だ ・ ・ ろ う 」 と 思 い 、 6 箱 買 っ た 。 お 昼 は 、 カ プ チ ー ノ と ク ロ ワ ッ サ Elmex ・ ン で 済 ま せ て 、 コ ル ド シ ュ ル シ ェ ル に 向 か う 。 シ ェ ガイラックの橋 ガイラック ホール ガイラックは美しい町だ ガイラック ツーリストオフィス 22 し い の に モ ォ ~ ト オ フ ィ ス は ど こ に あ る の か 」 と 聞 く と 、 「 下 の 入 口 だ 」 と い そ の テ ラ ス か ら は 、 な か な か の パ ノ ラ マ だ 。 こ こ で 「 ツ ー リ ス や っ と の こ と で 、 高 台 の 上 に 登 る と 、 素 敵 な レ ス ト ラ ン が あ り 、 ア ト リ エ や 、 職 人 の 住 ま い も の ぞ く こ と が で き る 。 中 世 の 面 影 を そ の ま ま 残 し た 美 し い 家 々 が 目 に 入 り 、 芸 術 家 の あ る の で 登 っ て い く の が な か な か 大 変 だ 。 足 を 進 め る ご と に 、 ツ ー リ ス ト オ フ ィ ス を 目 指 し て 村 に 入 っ て い く が 、 村 は 高 台 に と り あ え ず 車 を 止 め て 、 ガ ー ミ ン 2 号 に 場 所 を 知 ら せ て お い て 、 ド シ ュ ル シ ェ ル に 着 い た 。 美 し い 田 園 風 景 を 楽 し み な が ら 、 30 分 も 走 っ て い く と 、 コ ル コルド・シュル・シェルへの道は、トスカーナ(イタリア)のように美しい 23 ガ イ ラ ッ ク か ら は 、 ま る で イ タ リ ア の ト ス カ ー ナ 地 方 の よ う な ( 2 ) コ ル ド シ ュ ル シ ェ ル ① Cordes-sur-Cie う 。 ガ ッ ク リ 。 仕 方 が な い の で 、 下 っ て い く と 、 今 度 は 閉 ま っ ・ て い る 。 今 日 は 閉 ま っ て い る の な ら 、 閉 ま っ て い る と い っ て 欲 ・ 一 通 り 村 を 見 て 回 っ て も ま だ 2 時 半 。 こ の ま ま 民 宿 に 行 く の は ・ 早 す ぎ る の で 、 ガ イ ラ ッ ク の ツ ー リ ス ト オ フ ィ ス の 女 性 が 勧 め ・ ・ ノ ブ ル ヴ ァ ル 、 ペ ン ヌ 、 ピ ュ イ ・ ・ ノ ブ ル ヴ ァ ル て く れ た 、 サ ン タ ン ト ナ ン ・ ・ セ ル シ 、 ア ル ビ の う ち 、 ま ず サ ン タ ン ト ナ ン ・ に 行 く こ と に し た 。 コルド・シュル・シェルは石畳の坂道を上っていく 村の通り この門をくぐればコルドの村 村のレストランからの風景 24 ア ヴ ェ ロ ン 川 サン・タントナン・ノブル・ヴァルの入口 アヴェロン川ではカヌーが盛ん タ ン ト ナ ン ノ ブ ル ヴ ァ ル Saint-Antonin-Noble-Val の ほ と り に 、 小 さ な 村 サ ン タ ン ト ナ ン ( 3 ) サ ン ・ コ ル ド シ ュ ル シ ェ ル か ら 、 30 分 ほ ど 田 園 を 走 っ て い く と 、 ・ ノ ブ ル ヴ ァ ル が 見 え て き た 。 ・ 川 の 美 し い 景 色 を 眺 め な が ら 、 橋 を 渡 り 、 村 に 入 っ て い っ て 、 ・ 25 の ん び り と 歩 い て み る と 、 村 は 中 世 の 面 影 を 残 し て お り 、 狭 く ・ サン・タントナン・ノブル・ヴァルの家並み て 美 し い 路 地 や 、 13 世 紀 か ら 15 世 紀 に 建 設 さ れ た 邸 宅 が 、 ・ アヴェロン川畔の家 か っ て こ の 村 が 経 済 的 に 栄 え て い た こ と を 示 し て い る 。 ・ Aveyron サン・タントナン・ノブル・ヴァル大聖堂 村 は 1 時 間 も あ れ ば ひ と 通 り 見 て 回 れ て 、 ま だ 3 時 半 。 そ れ な ・ ら も う 一 つ と 、 ペ ン ヌ に 向 か う こ と に し た お 城 の 入 口 に は 、 若 い 女 性 が 二 人 立 っ て い て 、 入 場 料 を 支 払 っ 中 世 の 城 跡 し か な い 静 ま っ た 村 だ 。 15 分 も 走 る と 、 高 台 に 聳 え る ペ ン ヌ 村 に 入 っ て く る 。 こ こ に は ( 4 ) ペ ン ヌ Penne て 、 丘 の 頂 上 に 向 か っ て 登 っ て い く と 、 お 城 は 改 修 中 。 も っ と サ ン タ ン ト ナ ン ノ ブ ル ヴ ァ ル か ら 、 岸 壁 に 沿 っ た 道 路 を 、 ・ 城跡にはこの道を登っていく 先 ま で 行 き た い が 、 途 中 ま で し か い け な い 。 ・ ペンヌ村 仕 方 な く そ こ で 引 き 返 し て も ま だ 4 時 過 ぎ 。 こ こ か ら 5 分 で 、 ・ ブ ル ニ ケ ル に 行 け る の で 、 こ こ も つ い で に 行 く こ と に し た 。 改装中のペンヌの城跡 26 シ ェ ル へ 向 け 、 の ど か な 田 園 色 が と て も 美 し い 。 18 世 紀 に か け て 築 か れ た 城 ま で 上 っ て 行 く と 、 周 辺 の 田 舎 の 景 カ ラ ン ~ と い う の ん び り し た 鐘 の 音 を 聴 き な が ら 、 12 世 紀 か ら こ こ は 、 高 台 に あ る 静 か な 村 で 、 鐘 楼 の 大 時 計 の 、 カ ラ ン ~ ブ ル ニ ケ ル が 見 え て き た ブルニケル周辺の風景 ブルニケルの村 ブルニケル周辺の風景 ブルニケル周辺の風景 ペ ン ヌ か ら 、 ほ と ん ど 車 が 通 ら な い 道 を 走 っ て い く と 、 す ぐ に ( 5 ) ブ ル ニ ケ ル Bruniquel 27 ・ ブルニケルの村 ま た 、 こ の 村 か ら コ ル ド シ ュ ル ・ 風 景 を 見 な が ら 黄 昏 の ド ラ イ ブ も 、 な か な か い い も の だ 。 ら 、 そ こ で 食 べ て 欲 し い 」 と の こ と 。 書 い て あ っ た の で 選 ん だ の だ が 、 「 現 在 改 修 中 で 食 事 は 出 せ な ん だ ん に 使 っ た 南 西 フ ラ ン ス の 郷 土 料 理 を 食 べ さ せ て く れ る と こ こ は H P に 、 ガ チ ョ ウ や 畑 で 採 れ た オ ー ガ ニ ッ ク 食 材 を 、 ふ 物 が ウ ロ ウ ロ し て い る 。 裏 庭 に は 、 ア ヒ ル 、 ガ チ ョ ウ 、 鶏 、 犬 、 猫 な ど 、 い ろ ん な 生 き れ い な 部 屋 で 、 バ ス タ ブ 付 き だ 。 で ひ ま わ り 畑 の 真 ん 中 に あ る 宿 だ 。 部 屋 は 、 ゆ っ た り と し た き 18 世 紀 か ら 続 く 、 修 復 さ れ た 古 い 石 造 り の 農 家 で 、 閑 静 な 場 所 と 、 農 家 民 宿 ラ ン ヴ ォ レ ・ ソ ヴ ァ ー ジ ュ が 見 え て き た 。 こ こ は 、 ブ ル ニ ケ ル を 出 て 、 1 時 間 ほ ど 走 り 、 細 い あ ぜ 道 に 入 っ て い く ( 6 ) 農 家 民 宿 ラ ン ヴ ォ レ ソ ヴ ァ ー ジ ュ L‘Envolée Sauvage い 、 コ ル ド シ ュ ル シ ェ ル の 美 味 し い レ ス ト ラ ン を 紹 介 す る か ・ ド 外 で 食 べ る と ワ イ ン が 飲 め な い の で 、 夕 食 付 き の 民 宿 を 選 ん で ・ い る の に 、 そ ん な バ カ な ! と い う 感 じ だ 。 ・ 予 約 し て く れ た の は 、 村 の 一 番 中 心 に あ る 、 ホ ス テ リ エ ・ ・ ビ ュ ー コ ル ド と い う ホ テ ル レ ス ト ラ ン だ 。 こ こ は 、 先 ほ ど 歩 ・ に い て き た と こ ろ だ 、 そ れ だ っ た ら 最 初 か ら こ こ に 泊 ま っ た の ・・・ そ れ に 、 こ こ は 素 泊 ま り で 、 1 2 5 ユ ー ロ 、 か な り 高 い 。 農家民宿 ランヴォレ・ソヴァージュ 農家民宿のマダムと犬 アヒルが裏庭を走り回っている 28 に 去 っ て い っ た 。 ま あ い い か ~ 」 と 思 い な が ら 、 「 O K 」 と 言 う と 、 嬉 し そ う そ う に 「 こ れ で い い か ? 」 と 言 っ て い る 。 「 赤 を 頼 ん だ の に ~ ワ イ ン は 「 ウ エ イ タ ー お 勧 め の 料 理 に し た 。 」 と 言 っ た が 、 白 を 持 っ て き て 、 自 信 な さ 半 か ら し か 料 理 は 出 せ な い 」 と 言 う の で 、 と り あ え ず ベ ラ ン ダ ホ ス テ リ エ ド ビ ュ ー コ ル ド に 7 時 に 行 っ て み る と 、 「 7 時 シ チ ュ ー が な い と い う 。 仕 方 が な い の で 、 よ く 分 か ら な い が 、 一 皿 は 、 ホ タ テ 貝 の 料 理 、 も う 一 皿 は シ チ ュ ー に し た か っ た が 、 ( 7 ) レ ス ト ラ ン ホ ス テ リ エ ド ビ ュ ー ・ 29 白 ワ イ ン を ち び り ち び り 飲 ん で い る と 、 最 初 の 皿 は 、 カ ル パ ッ で ビ ー ル を 飲 み な が ら 待 つ こ と に し た 。 ・ ホタテと伊勢エビ チ ョ の よ う な 料 理 、 も う 一 皿 は ホ タ テ を 伊 勢 エ ビ と 鮭 で く る ん ビ ー ル と お つ ま み が な く な っ て 、 ウ エ イ タ ー が 来 る の を 待 つ が 、 Rouge カルパッチョ で 、 ホ ワ イ ト ソ ー ス を か け た も の を 持 っ て き た 。 ず な は な だ あ 食 か 。 ~ 事 な ん を か だ 出 こ 、 さ な そ な い う い 。 い 。 し え 食 び ば 事 れ 最 は を 初 部 き に 屋 ら そ の し う 方 て 言 に 催 っ 来 促 て て す い 欲 る た し と 。 い 、 誰 」 「 も と ベ 来 の ラ な こ ン い と ダ は 。 で ・ 前菜 や っ と こ れ で 食 事 が で き る と 思 い 、 メ ニ ュ ー を 見 る が や は り 何 ・ 素敵なレストラン も 分 か ら な い 。 ム ニ ュ は 、 3 皿 で 45 ユ ー ロ だ が 、 そ ん な に 食 べ ・ ・ 最初はベランダで食前酒 ら れ な い の で 、 ア ラ カ ル ト で 2 皿 頼 ん だ 。 コ ル ド の デ ィ ナ ー ① 今 日 は 、 い ろ ん な 所 に 行 っ て 疲 れ た の で 、 す ぐ に 眠 っ た 。 あ れ ば 大 変 な こ と だ っ た 。 マ ダ ム に お 願 い し て 部 屋 を 開 け て も ら っ た 。 こ れ が 車 の キ ー で う も レ ス ト ラ ン か ど こ か で 落 と し た よ う だ 。 仕 方 が な い の で 、 ク を 全 て ひ っ く り 返 し て も 見 あ た ら な い 。 車 の 中 に も な い 。 ど 民 宿 に 帰 っ て 、 部 屋 に 入 ろ う と す る と キ ー が な い 。 バ ッ ク パ ッ の り 運 そ だ 上 転 う ! げ す こ て る う 民 、 の し 宿 酒 は て ま 気 嫌 い で 帯 な る 4 び の う ㎞ 運 で ち 、 転 、 に ゆ に デ 既 っ な ザ に く る ー 9 り ! ト 時 運 も 半 転 だ 諦 近 し か め い て ら て 。 帰 外 デ 真 る で ィ っ こ 食 ナ 暗 と べ ー に に る は な し の 早 っ た は 々 て 。 嫌 に か な 切 ら ム ニ ュ を 頼 も う と 心 に 決 め た 。 が 思 っ て い た も の と 違 っ て す っ き り し な い 。 明 日 か ら は 、 必 ず 料 理 は ど れ も 美 味 し く て 、 量 も 適 量 だ っ た の だ が 、 ど う も 自 分 頼 め な い こ と が は っ き り し た 。 き た は ず だ ! 」 や は り 私 の フ ラ ン ス 語 で は 、 フ ラ ン ス 料 理 を 「 そ う か あ れ は 魚 だ っ た の か 、 ウ エ イ タ ー が 白 ワ イ ン を 持 っ て 30 ・ 31 み た 。 す る と 、 ハ イ キ ン グ コ ー ス の 標 識 が あ り 、 そ こ を 5 分 ほ と こ ろ は な い か な と 周 り を 見 回 す と 、 高 台 が あ る の で 向 か っ て 行 こ う と 思 い 立 ち 、 村 の 入 口 で 車 を 止 め て 、 村 全 体 を 見 渡 せ る し か し 、 朝 6 時 に 目 が 覚 め て 、 朝 食 前 に 、 ピ エ オ ー を 探 し に と こ ろ は 聞 い た こ と が な い 」 と い う の で 、 諦 め か け て い た 。 「 ピ エ オ ー は ど こ に あ る の か 」 と マ ダ ム に 聞 く と 、 「 そ ん な コ ル ド シ ュ ル シ ェ ル の 村 を 見 渡 せ る と の 記 事 が あ っ た 。 昨 日 、 イ ン タ ー ネ ッ ト で 、 ピ エ オ ー と い う 丘 で 、 岩 の 上 に 立 つ と 、 ( 1 ) 天 空 の 上 の コ ル ド この道を行くと村全体が見えるかも?? 標識は何やら登山道のようだ 【 第 4 日 】 ミ デ ィ ピ レ ネ ー 地 方 ④ ・ 岩に上がると村全体が見えた オ ー だ ! 」 と 直 感 し 、 ど 登 っ て い く と 、 そ こ か ら は 、 何 と コ ル ド シ ュ ル シ ェ ル の 村 ・ 高台の上には岩があった が 一 望 で き る で は な い か 。 「 こ こ が ピ エ ・ 更 に 登 っ て い く と 、 確 か に 岩 ら し き も の が あ る 。 ・ こ の 町 の 名 前 を 直 訳 す る と 「 天 空 の 上 の コ ル ド 」 で 、 宮 崎 駿 の ・ ア ニ メ 「 天 空 の 城 ラ ピ ュ タ 」 の モ デ ル と な っ た 村 だ 。 ま さ に 、 ・ ・ 丘 の 上 か ら 見 え る 村 の 全 景 は 、 空 の 上 に 浮 か ぶ お 城 の よ う だ 。 ・ 朝 日 を 背 景 に 、 コ ル ド シ ュ ル シ ェ ル に 、 だ ん だ ん 日 が 差 し て ・ ・ い く 様 を 、 ゆ っ く り 観 察 し な が ら 写 真 を 撮 っ た 。 ・ ・ 民 宿 に 戻 り 、 朝 食 を 終 え て か ら 、 今 日 は ま ず 、 マ ダ ム お 勧 め の ・ サ ン タ ン ト ナ ン ノ ブ ル ヴ ァ ル の 朝 市 に 行 く こ と に し た 。 に 陣 取 り 、 試 食 を し て み る 。 チ ー ズ は ロ ッ ク フ ォ ー ル で 少 し 癖 せ っ か く 買 っ た の で 、 お 昼 に は 少 し 早 い が 、 カ フ ェ の テ ー ブ ル れ ば 昼 食 は 十 分 だ と 、 つ い つ い 買 っ て し ま っ た 。 2 ユ ー ロ 、 美 味 し そ う な チ ェ リ ー が 1 箱 2 ユ ー ロ 、 こ れ だ け あ ロ ッ ク フ ォ ー ル チ ー ズ が 1 個 80 セ ン ト 、 採 れ た て の 牛 乳 が 1 ㍑ そ れ で も 折 角 来 た の だ か ら 、 何 か 買 っ て い こ う と 探 し て い る と 、 の だ が 、 フ ラ ン ス で は 料 理 が で き な い の で 諦 め た 。 美 味 し そ う な 白 ア ス パ ラ ガ ス を 売 っ て い て 、 是 非 買 い た か っ た パ ン 、 菓 子 、 洋 服 、 装 飾 品 な ど な ど 、 何 で も 売 っ て い る 。 特 に 、 生 肉 、 ロ ー ス ト チ キ ン 、 ハ ム 、 チ ー ズ 、 野 菜 、 ピ ク ル ス 、 果 物 、 て 店 が ズ ラ ッ と 並 ん で い て 、 多 く の 人 で 賑 わ っ て い る 。 橋 を 渡 っ て 村 に 入 っ て い く と 、 教 会 の 横 の 通 り か ら 公 園 に か け 牛乳は濃くてどろどろしている、チーズも最高 朝市ではいろんなものを売っている これだけのチェリーが200円 白アスパラは美味しそう ( 2 ) サ ン タ ン ト ナ ン ノ ブ ル ・ が あ る が な か な か 美 味 し い 、 牛 乳 は コ ク が あ っ て ド ロ ド ロ し て ・ い て 、 普 通 飲 む 牛 乳 と は 全 く 違 う 。 チ ェ リ ー も 、 プ リ プ リ し て ・ 甘 く て 最 高 。 明 日 の 朝 も こ れ が あ れ ば 豪 華 な 朝 食 だ 。 ヴ ァ ル の 朝 市 32 ・ ん ど 車 の 走 ら な い 渓 谷 を 、 ゆ っ く り 走 っ て も 15 分 で 着 く 。 サ ン タ ン ト ナ ン ノ ブ ル ヴ ァ ル か ら ピ ュ イ セ ル シ へ は 、 ほ と ( 3 ) ピ ュ イ セ ル シ Puycelci こ こ は 城 壁 に 囲 ま れ た 、 歴 史 の あ る 村 で 、 プ テ ィ サ ン ロ ッ ・ 33 シ ュ の 城 、 15 世 紀 ~ 16 世 紀 に 建 て ら れ た 邸 宅 、 美 し い ゴ シ ッ ・ ピュイセルシの城壁 ク 様 式 の 教 会 な ど 貴 重 な 建 造 物 が 数 多 く 残 さ れ て い る 。 ・ ピュイセルシからの眺望 ま た 、 こ の 村 は 渓 谷 を 見 下 ろ す 高 台 に あ り 、 は る か に ピ レ ネ ー ・ ピュイセルシのカフェ ま で 見 渡 す こ と が で き る 。 こ こ を 一 通 り 見 て 、 カ ス テ ル ノ ・ ・ ド モ ン ミ ラ ル に 向 か っ た 。 と に し た 。 残 さ れ て い る 。 む 村 で 、 村 の 広 場 周 辺 に は 、 石 造 り や 煉 瓦 造 り の 美 し い 建 物 が 美 し い 村 カ ス テ ル ノ ド モ ン ミ ラ ル は 、 丘 の 上 に ひ っ そ り 佇 ( 4 ) カ ス テ ル ノ ド モ ン ミ ラ ル Castelnau-de-Montmiral 村 を 見 て 回 る と 12 時 半 、 お 昼 は 朝 市 で 買 っ た チ ー ズ と 牛 乳 と 、 ・ チ ェ リ ー が あ る の で 、 こ れ を 食 べ る と お 腹 一 杯 。 カ フ ェ で コ ー ・ ヒ ー を 飲 ん で 時 間 を つ ぶ す が 、 今 日 は 日 曜 な の で 、 お 店 が 全 て ・ 村には花が一杯 閉 ま っ て い て 、 予 定 時 間 よ り 早 く 、 こ と が ど ん ど ん 進 ん で い く 。 ・ 村は丘の上に立っている 次 は 、 今 日 の 最 終 目 的 地 で 、 マ ダ ム 一 押 し の ア ル ビ に 向 か う こ 村の広場周辺には美しい壁の家が建ち並ぶ 34 旧 市 街 ポ ス タ ー で 有 名 な 画 家 ア ン リ ド ト ゥ ー ル ー ズ ロ ー ト レ ッ ク ト 教 異 端 の 徒 カ タ リ 派 の 拠 点 で あ り 、 ム ー ラ ン ル ー ジ ュ の 世 界 遺 産 ア ル ビ は 、 タ ル ヌ 川 南 岸 に 広 が る 小 さ な 街 で 、 キ リ ス ( 5 ) ア ル ビ Albi 35 を 生 ん だ 街 だ 。 ・ 巨大なサン・セシル大聖堂 大 ア 聖 ル 堂 ビ の 町 の 中 心 部 に 車 で 入 っ が て 目 い の く 前 と に 、 現 巨 れ 大 、 な 度 サ 肝 ン を セ 抜 シ か ル ・ れ る 。 駐 車 場 を 探 し 回 り 、 何 と か 町 の は ず れ に 止 め る こ と が で ・ ・ き た 。 迷 子 に な ら な い よ う に 、 ガ ー ミ ン 2 号 に 駐 車 場 所 を 教 え ・ て お い て 、 サ ン セ シ ル 大 聖 堂 を 目 指 し て 歩 い て い っ た 。 cathédrale Sainte-Cécile の 通 り に は 、 中 世 の 美 し い 家 々 や 邸 宅 が 並 び 、 美 ビ 中 サ 術 ー に ン 館 宮 は セ 殿 い シ る ル と 大 そ 聖 の 堂 造 の り 壁 も 面 ま に た と す 施 さ を 、 ご れ ト 見 ゥ い た 学 ー 。 彫 し ル そ 刻 た ー の の 。 ズ 後 す 、 ご ロ 横 さ ー に に ト あ 圧 レ る 倒 ッ ベ さ ク ル れ 、 ・ 高 級 ブ テ ィ ッ ク も 多 い 。 し か し 今 日 は 日 曜 日 、 ほ と ん ど の お 店 ・ が 閉 ま っ て お り 、 何 も 買 え な い 。 そ れ で も お 菓 子 屋 が 開 い て い ・ た の で 、 以 前 買 っ た こ と の あ る ア ニ ス の お 菓 子 と 、 美 味 し そ う Palais de la Berbie な チ ョ コ レ ー ト 菓 子 を 、 お 土 産 に 買 っ て お い た 。 Musee Toulouse-Lautrec 民 宿 の マ ダ ム に 、 夕 食 は ア ル ビ で 食 べ る こ と を 勧 め ら れ た が 、 Viel Albi こ こ か ら 運 転 し て 帰 る の も 嫌 な の で 、 民 宿 に 帰 る こ と に し た 。 今 日 で タ ル ン 地 方 は 全 て 見 終 え た 感 じ だ 。 こ こ は 、 歴 史 遺 産 が 何 と か 使 え る よ う に な り 、 娘 と 友 人 に メ ー ル を 送 っ て お い た 。 ワ イ ヤ レ ス L A N を 使 え る よ う に お 願 い す る と 、 不 安 定 な が ら マ ダ ム に 夕 食 は 、 昨 日 と 同 じ レ ス ト ラ ン を お 願 い す る と と も に 、 ん で 、 ゆ っ く り ブ ド ウ 畑 の 風 景 を 楽 し み な が ら 帰 っ た 。 ア ル ビ 大 聖 堂 に 圧 倒 さ れ た 後 、 風 景 が 美 し い と 思 わ れ る 道 を 選 コルド・シュル・シェル周辺の田園風景 大聖堂のマリア像の彫刻も素晴らしい コルド・シュル・シェル周辺の田園風景 大聖堂の内装もすごい ( 6 ) ア ル ビ か ら コ ル ド シ ュ ル ・ 大聖堂の門を入る時に圧倒される 沢 山 あ る し 、 見 応 え の あ る 美 し い 村 も 多 い 。 ま た 、 ワ イ ン も 料 ・ 理 も 美 味 し い の で 、 本 当 に 素 敵 な 地 域 だ 。 シ ェ ル へ の 道 36 3 皿 目 は 、 ス テ ー キ と 野 菜 の 付 け 合 わ せ 。 ス テ ー キ は 柔 ら か く ら 、 こ れ も 全 部 食 べ て し ま っ た 。 も ら う と 、 4 皿 に デ ザ ー ト が 付 い て く る ら し い 。 と に 、 今 日 は ム ニ ュ を 頼 む 。 一 応 ウ エ イ タ ー に 内 容 を 説 明 し て ン 2 号 に 駐 車 位 置 を セ ッ ト し て 登 っ て い っ た 。 昨 日 の 反 省 を も 味 し い 。 ま だ 後 、 3 つ 料 理 が あ る 、 「 ど う し よ う 」 と 思 い な が し っ か り し て 、 し っ と り し た ポ テ ト が 絡 み 合 っ て 、 こ れ ま た 美 2 皿 目 は 、 エ ビ と ポ テ ト の ク リ ー ム 仕 立 。 エ ビ の 歯 ご た え が コ ル ド 村 で は 、 レ ス ト ラ ン に 近 い 駐 車 場 に 車 を 止 め て 、 ガ ー ミ ア グ ラ と い っ て も 、 食 べ る と こ ろ に よ っ て 全 く 違 う の だ ! 」 に あ っ た の で 、 も ら っ て き て 欲 し い 」 と の こ と で 一 安 心 だ 。 出 か け る 時 に 、 マ ダ ム か ら 、 「 昨 日 な く し た キ ー が レ ス ト ラ ン 今 日 の 夕 食 は 、 昨 日 と 同 じ ホ ス テ リ エ ド ビ ュ ー コ ル ド 。 チ し て い て 、 一 昨 日 の フ ォ ア グ ラ と は 全 く 違 う 。 「 や は り フ ォ し 塩 味 の フ ォ ア グ ラ に 、 チ ョ コ レ ー ト 風 味 の ソ ー ス が よ く マ ッ 最 初 の 皿 は 、 フ ォ ア グ ラ の テ リ ー ヌ 。 し っ と り し た 食 感 と 、 少 ( 7 ) レ ス ト ラ ン ホ ス テ リ エ ド ビ ュ ー ・ て ジ ュ ー シ ー で 美 味 し い し 、 小 さ な イ チ ジ ク が 甘 酸 っ ぱ く て よ ワ イ ン は 、 昨 日 、 赤 ワ イ ン の つ も り が 白 ワ イ ン に な っ た し 、 い ・ 37 く マ ッ チ し て い る 。 そ れ に タ マ ネ ギ と マ ッ シ ュ ル ー ム 。 こ こ ら の ハ ー フ ボ ト ル で 、 つ も ハ ウ ス ワ イ ン な の で 、 今 日 は 地 の ワ イ ン を 頼 む こ と に し た 。 ・ ステーキ に な る と 満 腹 で 、 「 も う 駄 目 」 と い う 感 じ で 1 / 4 は 残 し た 。 銘 柄 は 、 ガ リ ア ッ ク 産 ・ エビとポテトのクリーム仕立 「 コ ク が あ っ て 、 少 し い い 香 り が し て 、 こ れ は 美 味 し い ! 」 ・ ・ フォアグラテリーヌ し か し 、 全 部 飲 む と 完 全 に 飲 酒 運 転 に な る の で 、 半 分 だ け 飲 ん Domaine de Salmes ガリアック 赤ワイン で 、 後 は 民 宿 に 持 ち 帰 っ た 。 コ ル ド の デ ィ ナ ー ② て 勘 定 を 済 ま せ て 帰 る こ と に し た 。 チーズのクレープ包み チョコレートムース 11 時 に は ベ ッ ド に 就 い た 。 民 宿 に 帰 っ て す ぐ に 胃 薬 を 飲 み 、 旅 行 記 や 写 真 の 整 理 を し て 外 が だ ん だ ん 暗 く な っ て き た の で 、 デ ザ ー ト を 終 え る と 、 慌 て い な い 。 の で 、 3 / 4 食 べ た と こ ろ で 止 め る こ と に し た 。 フ ラ ン ス で も そ う だ っ た が 、 や は り 、 田 舎 で は ほ と ん ど 警 官 は は な い の だ が 、 無 理 し て 明 日 か ら の 旅 に 差 し 支 え る と い け な い そ の 後 、 警 官 の 姿 も 全 く 見 る こ と も な く 、 無 事 民 宿 に 到 着 。 東 最 後 は 、 チ ョ コ レ ー ト ム ー ス 。 い つ も な ら デ ザ ー ト を 残 す こ と ど 前 の 車 の ラ ン プ が パ ッ と つ い て 一 安 心 。 い な が ら 、 3 / 4 は 食 べ て し ま っ た が 、 「 苦 し ~ い 」 出 て き た 。 「 こ こ だ ! 」 と 思 っ て 車 の キ ー を 押 す と 、 10 m ほ ト で 出 て く る く ら い だ か ら 、 別 腹 な の だ ろ う か 」 と ぶ つ ぶ つ 言 と 。 内 心 ビ ク ビ ク し な が ら 少 し 歩 い て い く と 、 見 慣 れ た 場 所 に 「 お い し ~ い 」 何 と 2 口 目 、 3 口 目 も 入 る 。 「 チ ー ズ は デ ザ ー そ こ ら を ウ ロ ウ ロ す る が 、 車 が 見 あ た ら な い 。 「 や ば い ! 」 き た 。 こ れ は 駄 目 だ ! と 思 い な が ら も 、 一 口 食 べ て み る と 、 チ ー ズ を ク レ ー プ の 皮 で 包 ん で 、 カ ラ ッ と 揚 げ た も の を 持 っ て 次 は 、 チ ー ズ が ど う た ら こ う た ら 言 っ て た な と 、 待 っ て い る と 、 な い 。 よ く よ く 見 る と 、 ど う も 先 ほ ど セ ッ ト ミ ス を し た よ う だ 。 が ら ガ ー ミ ン 2 号 を 取 り 出 す が 、 何 故 か 車 の 場 所 を 教 え て く れ 車 に 戻 る が 、 ど う も 周 り の 様 子 が 違 う 。 「 ま た か 」 と 、 思 い な 38 た が 、 雲 海 に は 変 化 が な く 、 よ り よ い シ ャ ッ タ ー チ ャ ン ス に 定 し て 撮 り 直 す 。 ラ ッ キ ー な こ と に 、 こ の 時 、 朝 日 は 更 に 昇 っ 「 こ れ で は や り 直 し ! 」 と い う こ と で 、 A S A を 2 0 0 に 設 る 。 し ま っ た 、 昨 日 ア ル ビ 大 聖 堂 を 撮 っ た 時 の 設 定 の ま ま だ 、 り 、 ふ と カ メ ラ の 設 定 を 見 る と 、 A S A が 1 6 0 0 と な っ て い 「 こ の 瞬 間 に 撮 ら な く ち ゃ ! 」 と 気 が 焦 る 。 一 通 り 撮 り 終 わ ま る で 浮 か ん で い る よ う だ 。 駆 け 上 る と 、 ま わ り 一 帯 に 広 が る 雲 の 上 に 、 コ ル ド の 村 だ け が だ ! こ れ が 雲 海 に 浮 か ぶ コ ル ド だ ! 」 と 興 奮 し て 、 頂 上 ま で 突 如 、 雲 の 上 か ら コ ル ド 村 が 顔 を 出 し て い る 。 「 ア ッ ! こ れ い 。 こ れ で は 駄 目 か な と 思 い な が ら 、 昨 日 の 道 を 登 っ て い く と 、 村 に 近 づ い て い く と 、 靄 が か か っ て い て 、 あ ま り 視 界 が よ く な れ る か も し れ な い の で 、 昨 日 の ポ イ ン ト に 出 か け る こ と に し た 。 し よ う と し て い た が 、 晴 れ て い る の な ら コ ル ド の い い 写 真 が 撮 れ が 出 る 頃 な の で 、 朝 湯 に 浸 か り な が ら 、 今 日 は 少 し ゆ っ く り で い る よ う で い い 天 気 だ 。 フ ラ ン ス に も 慣 れ て き て そ ろ そ ろ 疲 村のまわりは雲海に覆われてなにも見えない 39 鶏 の 鳴 き 声 で 目 が 覚 め る と 6 時 。 外 を 見 る と 、 か な り 冷 え 込 ん ( 1 ) 雲 海 に 浮 か ぶ 天 空 の 村 コ ル ド 【 第 5 日 】 ミ デ ィ ピ レ ネ ー 地 方 ⑤ ・ な っ た 。 撮 影 も 無 事 終 わ り 、 気 分 良 く 民 宿 に 帰 り 朝 食 を と る 。 40 雲海にポッカリ浮かぶ天空の村 コルド・シュル・シェル 41 コルドからベルカステルへ行く途中で見つけた美しい村 ベルカステル近辺の風景 ベルカステル近辺の風景 ベルカステル近辺の風景 ベルカステル近辺の風景 42 堅 固 な 城 砦 に よ っ て 守 ら れ て き た 。 川 沿 い に 散 策 す る と 、 古 い 丘 の 斜 面 に あ る 緑 豊 か な 中 世 の 村 ベ ル カ ス テ ル は 、 10 世 紀 以 降 、 ベルカステルの村はゆったりくつろげる 43 世 界 遺 産 や 美 し い 村 が 沢 山 あ る 見 所 の 多 い 地 域 だ 。 の ア ヴ ェ イ ロ ン 地 域 と 呼 ば れ 、 コ ン ク を は じ め と し て 、 ベ ル カ ス テ ル に 着 い た 。 こ の あ た り は 、 ミ デ ィ ・ ピ レ ネ ー 地 方 く ね く ね 曲 が り な が ら 車 を 進 め て い く 。 10 時 半 に は 、 美 し い 村 コ ル ド か ら は 、 美 し い 景 色 を 楽 し み な が ら 、 細 い 一 車 線 の 道 を 、 ( 2 ) ベ ル カ ス テ ル Belcastel ベルカステルの橋 石 橋 、 中 世 の 教 会 、 石 造 り の 家 々 な ど が 緑 に 囲 ま れ て 、 ゆ っ た Aveyron ベルカステルの村 り と し た 時 間 を 過 ご す こ と が で き る 。 て 、 ど こ へ 行 く の だ 」 と い ろ い ろ 話 し か け て く る 。 「 お ま え は 日 本 人 か 、 自 分 は 北 海 道 で 働 い て い た 、 ど こ か ら 来 ゆ っ く り 味 わ い な が ら 飲 ん で い る と 、 今 度 は 男 性 が や っ て き て 、 今 日 は 日 差 し が 強 く て 、 よ く 冷 え た 白 ワ イ ン が 体 に し み わ た る 。 か け て い る の だ と 思 い 、 こ こ で 少 し 休 む こ と に し た 。 禮 子 が 「 何 を し て る の 、 ゆ っ く り 旅 を し な さ い よ ~ 」 と 声 を 「 ボ ン ジ ュ ー ル 」 と 返 事 を し て 立 ち 去 ろ う と し た が 、 き っ と 、 が 、 白 ワ イ ン を 運 び な が ら 「 コ ン ニ チ ワ 」 と 話 し か け て く る 。 安 心 し て 車 に 戻 ろ う と す る と 、 小 さ な レ ス ト ラ ン の 、 若 い 女 性 「 あ ~ よ か っ た 、 助 か っ た ~ 」 こ の 旅 一 番 の ピ ン チ だ っ た 。 戻 っ て く る と 、 椅 子 の 足 下 に 、 バ ッ ク パ ッ ク が 置 い て あ る 。 慌 て て 駆 け だ し て 、 橋 を 渡 っ て 、 川 辺 の テ ー ブ ル の と こ ろ に だ ん だ ん 顔 が 青 ざ め て く る 。 で 、 全 て 入 っ て い る 。 あ れ が な い と 、 ど こ に も 行 け な い ! 」 と 、 テ ー ブ ル に 忘 れ た の だ ろ う ! パ ス ポ ー ト か ら 旅 の 日 程 ま 見 と れ た 。 陽気なイタリア女性 で な く 、 バ ッ ク パ ッ ク が な い ! 落 と し た の か な ? い や 、 き っ コ ン ク へ の 道 は 、 素 晴 ら し い 風 景 が 続 き 、 し ば し ば 車 を 止 め て さ て 車 の ド ア を 開 け よ う と す る と 、 「 鍵 が な い ! い や 鍵 だ け や は り ロ デ ズ は や め に し て 、 コ ン ク に 向 か う こ と に し た 。 く し か な い か と 、 カ メ ラ を 手 に し て 車 の と こ ろ に 戻 っ た 。 陽 気 な イ タ リ ア 女 性 と 話 を し て い る と 、 気 持 ち も 落 ち 着 い て 、 12 時 前 。 コ ン ク に 行 く に は 早 す ぎ る の で 、 や は り ロ デ ズ に 行 ぬ る と 非 常 に 美 味 し い 。 ア ッ と い う 間 に 食 べ 終 わ っ た が 、 ま だ 買 っ た チ ー ズ を 挟 み 、 チ ェ リ ー で 昼 食 を と る 。 チ ー ズ は パ ン に 川 辺 に テ ー ブ ル が あ っ た の で 、 朝 食 の フ ラ ン ス パ ン に 、 昨 日 さ す が に イ タ リ ア 人 だ 。 そ の 写 真 を メ ー ル で 送 っ て く れ と 、 名 刺 ま で 差 し 出 し て き た 。 は フ ラ ン ス 人 だ 」 と 言 う 。 私 が 彼 女 の 写 真 を 瞬 間 的 に 撮 る と 、 そ こ に 先 ほ ど の 女 性 も 入 っ て き て 、 「 自 分 は イ タ リ ア 人 で 主 人 この川辺のベンチで昼食を取る 44 ベルカステルからコンクへ向かう途中の風景 ベルカステルからコンクへ向かう途中の風景 45 イ ン タ ー ネ ッ ト で は 食 事 が 美 味 し い 、 と 書 い て あ っ た の に 、 フ 手 に 部 屋 ま で 運 び 込 ん で 、 何 と か 落 ち 着 い た 。 そ れ に し て も 、 ( 後 で 確 認 し た ら あ っ た ! ) 仕 方 が な い の で 、 重 い バ ゲ ッ ジ を い て い る 。 し か し 、 こ の よ う な ホ テ ル は エ レ ベ ー タ が な い 。 コンクのツーリストオフィス コンクの村 付 け も な か な か 素 敵 だ 。 窓 か ら 中 庭 が 見 え る し 、 バ ス タ ブ も 付 こ の ホ テ ル は 、 中 世 の 趣 を た た え る 美 し い 建 物 で 、 部 屋 の 飾 り た 。 冷 や 汗 も の だ 。 そ ろ り そ ろ り と 車 を 進 め て 、 何 と か ギ リ ギ リ 納 め る こ と が で き 彼 女 が 大 丈 夫 、 と い う の で 仕 方 な く 、 サ イ ド ミ ラ ー を 閉 じ て 、 う す み 。 る る の と ガ だ 、 レ 」 「 ー と こ ジ 聞 の は く 横 狭 と が く 、 ホ て 「 テ 、 ホ ル 私 テ の の ル フ 車 の ロ で 横 ン は の ト 横 ガ だ を レ 」 す ー と り ジ い そ に う う 入 。 だ れ 「 。 ろ 車 し 」 は か と ど し 言 う 、 は 「 こ こ だ 」 と 言 っ て い る の で 、 目 の 前 の バ ー の 女 性 に 聞 い て 入 っ て い く と 、 巨 大 な 教 会 の 前 に 来 て し ま っ た 。 ガ ー ミ ン 1 号 ホ テ ル サ ン フ ォ ア コ ン ク に 着 い た の は 午 後 2 時 。 ( 3 ) コ ン ク Conques ロ ン ト で は 食 事 は 付 い て い な い と 言 う 。 い い 加 減 な も の だ 。 Hotel Sainte Foy コ ン ク の 村 を 見 て 回 る た め 、 ま ず ツ ー リ ス ト オ フ ィ ス に 行 き 、 ・ 村 の 地 図 や 案 内 書 を 手 に 入 れ る こ と に し た 。 日 本 人 も 多 い よ う ・ で 、 珍 し い こ と に 日 本 語 の 説 明 書 も 置 い て あ っ た 。 を 目 指 し 、 コ ン ク 村 に ホテル サン・フォワ サント・フォワ修道院付属教会 46 ま た 、 修 道 院 の 宝 物 館 左 側 に は 天 国 に 選 ば れ た 聖 人 や 善 な る 人 々 、 右 側 は 地 獄 に 落 ち り と 詰 ま っ て い る 。 主 題 は 「 最 後 の 審 判 」 で 、 中 央 に キ リ ス ト 、 小 壁 ) は 、 ロ マ ネ ス ク 美 術 の 最 高 傑 作 と い わ れ 、 彫 像 が び っ し ド ー ム は 22 m に も 達 す る 。 特 に タ ン パ ン ( 正 面 ア ー チ の 半 円 形 サ ン ト フ ォ ワ 修 道 院 付 属 教 会 は 、 11 世 紀 ロ マ ネ ス ク 様 式 で 、 集 め て 繁 栄 を 極 め た が 、 巡 礼 の 足 も 遠 の き 、 修 道 院 は 寂 れ た 。 で 、 9 世 紀 に 聖 女 フ ォ ア が 、 絶 大 な る 信 仰 を 村 の 中 心 は 、 サ ン ト フ ォ ワ 修 道 院 付 属 教 会 え ば 、 四 国 88 カ 所 巡 礼 の 旅 と い う と こ ろ だ ろ う パ ッ ク に 、 杖 を つ い て 歩 い て い る 人 を よ く 見 か け る 。 日 本 で い 礼 の 「 ル ・ ピ ュ イ の 道 」 の 沿 道 に あ り 、 こ の あ た り を バ ッ ク コ ン ク 村 は 人 口 90 人 だ が 、 サ ン テ ィ ア ゴ デ ・ ・ は 、 ヨ ー ロ ッ パ 5 大 宝 物 館 の て 悶 え 苦 し む 人 々 が 彫 っ て あ る 。 Abbatiale Sainte- 一 つ で 、 中 世 の 聖 遺 物 が 収 蔵 さ れ て い る 。 中 で も 、 聖 女 フ ォ ワ ・ の 遺 骨 が 納 め ら れ た 像 は 、 金 彩 が 施 さ れ て 、 宝 石 が 散 り ば め ら Foy de Conques れ て お り 、 中 世 の 金 銀 細 工 の 技 術 の 高 さ が 伺 わ れ る 。 ・ サ ン ・ ロ ッ シ ュ 教 会 の 方 に 歩 い て い く と 、 村 全 体 の 中 世 の 家 並 Le Trésor み を 眺 望 で き 、 非 常 に 美 し い 。 コ ン ポ ス テ ラ の 巡 サント・フォワ修道院付属教会ドーム サント・フォワ修道院付属教会 47 タンパン 中央:キリスト、左:天国、右:地獄 48 サン・ロッシュ教会から見た コンクの村 49 ベランダで食事 アスパラガスと鮭のカルパッチョ 鴨のロースト て も ウ エ ル ダ ン 、 ウ エ イ ト レ ス の 英 語 が 怪 し か っ た の で 、 少 し や は り 、 世 界 遺 産 の 目 の 前 、 と い う 場 所 代 だ ろ う か 。 込 ん だ も の が つ い て い る 。 鴨 は ミ デ ィ ア ム で 頼 ん だ の に ど う 見 こ こ は 、 全 て 込 み で 1 8 0 ユ ー ロ 、 今 回 の 旅 で は 一 番 高 い 。 が か か っ た 鴨 の ロ ー ス ト 。 そ れ と マ ッ シ ュ ポ テ ト と チ ー ズ を 煮 メ イ ン デ ィ ッ シ ュ は 、 赤 ワ イ ン と チ ェ リ ー の 甘 酸 っ ぱ い ソ ー ス お 腹 が ふ く れ て し ま う 。 ユ ー ロ だ か ら 安 い の だ ろ う 。 こ れ で は 毎 日 胃 薬 が 必 要 だ 。 最 後 は 、 シ ャ ー ベ ッ ト と マ ン ゴ ー で や っ と 終 わ り だ 。 こ れ で 30 様 ら を 。 れ 持 な っ い て 。 き 仕 て 方 、 が 「 な 好 い き の な で も 少 の し を だ 選 け べ 選 」 ん と だ い が う 、 が ほ 、 と 選 ん ん ど で 残 も す 食 有 べ う が な か な か 美 味 し い 。 し か し 鮭 が 沢 山 あ っ て 、 こ れ で は ま た 前 菜 は 、 ア ス パ ラ ガ ス と 鮭 の カ ル パ ッ チ ョ 。 少 し イ メ ー ジ は 違 ワ イ ン は コ ン ク で と れ た も の で 、 昨 日 よ り は 少 し 渋 み が あ る 。 次 い で 、 チ ー ズ が 出 て き た 。 羊 、 山 羊 等 々 ( 後 は 分 か ら な い ) ン に 行 き 、 26 ユ ー ロ の ム ニ ュ と 、 赤 の グ ラ ス ワ イ ン を オ ー ダ ー 。 夕 食 は 、 ホ テ ル の フ ロ ン ト の 女 性 が 紹 介 し て く れ た 、 レ ス ト ラ に 一 杯 な の だ が し か し 美 味 し い の で 我 慢 我 慢 。 そ れ に し て も 、 こ こ で お 腹 が 既 ・・・ マッシュポテトとチーズの煮込み や ば い と 思 っ た の だ が 、 や は り そ の 通 り だ 。 ( 4 ) コ ン ク の デ ィ ナ ー チーズのセレクション 50 苦 労 す る 。 繋 が ら な か っ た り で 、 イ ラ イ ラ す る 。 そ れ で も そ の う ち 送 れ て ホ テ ル に 帰 っ て 、 イ ン タ ー ネ ッ ト を 試 し て み る が 、 繋 が っ た り を 、 見 て 回 る の も い い も の だ 。 ス ー ラ ー ジ ュ 作 の 1 0 4 枚 の ス テ ン ド グ ラ ス 聴 き な が ら 、 12 世 紀 ロ マ ネ ス ク 様 式 の 柱 頭 彫 刻 や 、 ピ エ ー ル る 。 牧 師 さ ん が 演 奏 す る 、 パ イ プ オ ル ガ ン の 荘 厳 な 教 会 音 楽 を の 時 だ け 、 2 階 Les trinubes de l’abbatiale い た り す る の で 、 何 と か 娘 や 友 人 に メ ー ル を 送 る こ と が で き た 。 ・ 3 年 前 も そ う だ っ た が 、 フ ラ ン ス の 田 舎 で は イ ン タ ー ネ ッ ト に Les vitraux de そ れ で も 、 こ ん な 田 舎 で も 繋 が る の だ か ら 、 感 謝 し な い と い け Pierre Soulages な い の か も 。 も 見 る こ と が で き て 、 多 く に 人 が 5 ユ ー ロ を 払 っ て 、 教 会 の 中 に 入 り 出 し た 。 こ い つ ま で や る の か な 、 と 思 っ て み て い る と 、 9 時 半 に は 終 わ っ な 感 じ で も な く 、 牧 師 さ ん の 話 に 聞 き 入 っ て い る 。 が 子 供 達 を 集 め て 何 や ら 説 教 を し て い る 。 子 供 達 も 特 に 嫌 そ う ナ ー も そ こ そ こ に 、 教 会 に 向 か っ た 。 教 会 の 前 で は 、 牧 師 さ ん 夜 9 時 半 か ら 、 教 会 で オ ル ガ ン 演 奏 が あ る と い う の で 、 デ ィ 牧師さんが子供達に説教をしている 牧師さんが教会でオルガンを演奏 51 ステンドグラスが美しい ( 5 ) 教 会 の オ ル ガ ン 演 奏 挟 ん で 持 ち 帰 る 。 ヨ ー グ ル ト と コ ー ヒ ー 。 焼 き た て の ク ロ ワ ッ サ ン は い つ 食 べ て ホ テ ル の 朝 食 は 8 時 か ら 。 い つ も の よ う に パ ン 、 ハ ム 、 チ ー ズ 、 ホ テ ル に 帰 る 。 何 故 世 界 遺 産 か 分 か ら な い 。 そ れ で も 一 応 見 た の で 、 満 足 し て 橋 は ロ ー マ 時 代 の も の で 、 世 界 遺 産 ら し い 、 確 か に 古 い の だ が す る こ と に し た 。 途 中 、 何 人 か バ ッ ク パ ッ カ ー が 歩 い て い る 。 朝 は 涼 し く て 気 持 ち が い い の で 、 昨 日 行 き そ び れ た 橋 ま で 散 歩 り を 、 も の す ご い 数 の ツ バ メ が 飛 び 交 っ て い る 。 朝 6 時 に 、 ツ バ メ の 鳴 き 声 で 目 が 覚 め た 。 朝 夕 は 、 教 会 の あ た ( 1 ) コ ン ク の 朝 【 第 6 日 】 ミ デ ィ ピ レ ネ ー 地 方 ⑥ ・ も 美 味 し い 。 ラ ン チ の た め に 、 フ ラ ン ス パ ン に ハ ム と チ ー ズ を コンクの橋 巡礼者が朝から歩いていく ローマ時代の橋というけれど・・・ 52 コ ン の ポ 麓 、 の 彫 像 が 立 て ら れ て い る 。 ゴ シ ッ ク 様 式 で 16 世 紀 に 造 ら れ 、 司 教 フ ラ ン ソ ワ デ ス タ ン し か 通 れ な い 橋 を 渡 る と エ ス タ ン の 村 に 入 っ て く る 。 こ の 橋 は 、 グ ロ ッ ト 渓 谷 を 通 り 、 エ ス タ ン へ 向 か う 道 は 美 し い 。 車 が 1 台 え て も ら わ な け れ ば 、 去 年 の イ タ リ ア の よ う に 後 で 罰 金 だ 。 に 、 女 性 に 見 て い て も ら う 。 出 た 道 は 一 方 通 行 と の こ と で 、 教 ホ テ ル サ ン フ ォ ワ を 8 時 半 頃 出 発 。 ガ レ ー ジ か ら 車 を 出 す の エスタンの橋 エスタン城とエスタンの村 ( 2 ) エ ス タ ン Estaing エ ス タ ン の 村 は 、 人 口 6 0 0 人 。 オ ブ ラ ッ ク 山 地 ・ 53 ロ ッ ト 川 沿 い に あ る 村 で 、 世 界 遺 産 サ ン テ ィ ア ゴ デ ・ パティシエでコーヒー休憩 は 、 15 世 紀 に 、 エ ス タ ン 伯 に よ っ て 建 て ら れ 、 村 の ス テ ラ の 巡 礼 路 の 一 部 に 登 録 さ れ て い る 。 エ ス タ ン 城 Aubrac 橋の向こうに村がある 中 心 に 、 ひ と 際 高 く そ び え る 。 ・ ツ ー リ ス ト オ フ ィ ス の 若 い 女 性 が 、 村 の 案 内 書 と 、 ア ベ イ ロ ン ・ Château ・ コ ー ム ド ル ト と 、 地 域 の 地 図 を く れ た 。 彼 女 は 、 世 界 遺 産 エ ス パ リ オ ン は 大 き な François d‘Estaing 町 で 、 あ ま り 好 き で は な い が 、 美 し い 村 サ ン ・ 美 し い 村 サ ン ユ ー ラ リ エ ド ル ト は 素 敵 だ よ と 教 え て く れ た 。 ・ は 子 供 用 も あ る よ と 、 教 え て く れ た 村 を ブ ラ ブ ラ し て い る と 、 フ ァ ー マ シ ー が あ っ た 。 昨 日 の テ ニ d’Estaing ス 仲 間 の メ ー ル で 、 ・ の で 、 中 に 入 っ て み て み る と 、 や は り 置 い て あ っ た の で 、 孫 の Elmex お 土 産 と し て 買 っ て お い た 。 ヴ ィ ユ ー く こ と に し た 。 な か 見 つ か ら な い 。 諦 め て 、 写 真 を 撮 っ て さ っ さ と 次 の 村 に 行 美 し い 。 ツ ー リ ス ト オ フ ィ ス を 探 す が 、 標 識 は あ る の に 、 な か 大 き な 教 会 が 目 に 付 い た の で 、 中 に 入 る と 、 ス テ ン ド グ ラ ス が 落 ち 着 か な い 。 ス ー パ ー の 駐 車 場 に 止 め さ せ て も ら っ て 、 町 を 少 し 歩 く が 何 か い て 、 駐 車 ス ペ ー ス を 見 つ け る こ と も 難 し い 。 仕 方 が な い の で 、 で 教 え て も ら っ た よ う に 、 少 し 大 き な 町 で 、 か な り 車 が 混 ん で エ ス パ リ オ ン に 入 っ て く る と 、 エ ス タ ン の ツ ー リ ス ト オ フ ィ ス と し て 栄 え 、 多 く の 巡 礼 者 を 迎 え て き た と の こ と だ 。 か ら サ ン テ ィ ア ゴ デ コ ン ポ ス テ ラ へ の 巡 礼 路 の 商 業 の 中 心 地 エ ス タ ン か ら エ ス パ リ オ ン は 10 分 ほ ど 。 エ ス パ リ オ ン は 、 中 世 ( 3 ) エ ス パ リ オ ン Espalion ・ が あ っ た よ う だ が 、 こ れ も 気 が 付 か な こ こ に は 、 世 界 遺 産 に も 登 録 さ れ て い る 、 11 世 紀 の 橋 ポ ン ・ ・ pont vieux か っ た 。 大聖堂ステンドグラス エスパリオンの町 エスパリオン大聖堂 54 族 の 館 が あ る 。 こ の 村 も 落 ち 着 い た 雰 囲 気 で 、 村 の 中 心 に は 中 世 の 教 会 と 、 貴 て ア エ い ゴ ス る デ タ 。 ン コ と ン サ ポ ン ス コ テ ー ラ ム の 巡 ド 礼 ル 路 ト と の し 間 て は 、 、 世 道 界 そ 遺 の 産 も に の も が 登 サ 録 ン さ テ れ ィ サン・コーム・ドルトの外観 村は静まりかえっている 55 村にはこの門から入っていく ( 4 ) サ ン コ ー ム ド ル ト Saint-Côme-d’Olt た ま た ま 目 が あ っ た バ ッ ク パ ッ ク の 女 性 に 、 「 ど こ か ら 歩 い て ・ き た の だ 」 と 聞 く と 、 「 フ ァ ウ か ら 歩 い て き た 、 5 日 間 歩 く 、 ・ 途 中 で タ ク シ ー に も 乗 る け ど ね 」 と 話 し て く れ た 。 ・ た 一 そ 。 度 う 行 か っ 、 て フ み ァ た ウ い と な い と う 思 と い こ 、 ろ 帰 が り 起 際 点 に な 立 の ち だ 寄 、 っ ど て ん み な る と こ こ と ろ に か し ・ ・ ド ル ト に 向 か う こ と に し た 。 村 は 、 30 分 も す れ ば 見 終 え た の で 、 ツ ー リ ス ト オ フ ィ ス の 女 性 ・ ・ ・ に 勧 め ら れ た 、 サ ン ユ ー ラ リ エ い う 間 に 30 分 ほ ど 経 っ て し ま っ た 。 あ ま り ゆ っ く り も で き な い い う の は 、 何 と 贅 沢 な こ と だ ろ う 。 ウ ト ウ ト し て い る と ア ッ と ン ス の 田 舎 の 村 で 、 木 陰 の 下 で 優 し い 風 を 感 じ な が ら 眠 る の と 全 て 美 味 し く い た だ い て そ の 後 は 、 ベ ン チ で ひ と 寝 入 り 。 フ ラ 水 、 こ れ を 緑 豊 か な 川 辺 で 食 べ る の だ か ら 最 高 の ラ ン チ だ 。 ド イ ッ チ 、 そ れ と 朝 市 で 調 達 し た チ ェ リ ー と 、 ル ル ド の 聖 な る こ と に し た 。 ラ ン チ は 、 ホ テ ル で 調 達 し た ハ ム と チ ー ズ の サ ン 村 の 横 に は 美 し い 川 が 流 れ て お り 、 今 日 も 川 辺 で ラ ン チ を 取 る 一 体 、 い つ 誰 が 手 入 れ を し て い る の だ ろ う 。 道 路 に は チ リ 一 つ な い し 、 窓 辺 に は 花 が き れ い に 飾 っ て あ る 。 に 入 っ て き た 。 村 に 入 っ て い っ て も 、 人 が ほ と ん ど い な い 。 40 分 の ド ラ イ ブ 。 細 い 山 道 を く ね く ね 走 っ て い く と 、 美 し い 森 美 し い 村 サ ン ユ ー ラ リ エ ド ル ト は 、 サ ン コ ー ム ド ル ト か ら 村の教会 木漏れ日の差す道を進むと村がある 村は静かだ 村は川に面している ( 5 ) サ ン ユ ー ラ リ エ ド ル ト Saint-Eulalie-d’Olt の で 、 そ ろ そ ろ 出 発 す る こ と に し た 。 ・ こ こ か ら ま ず は エ ス タ ン に 戻 る の だ が 、 ガ ー ミ ン 1 号 の 示 し て ・ い る ル ー ト が 、 地 図 と 見 比 べ る と 、 ど う も 細 い 山 道 を 通 ろ う と ・ し て い る 。 そ こ で 、 地 図 を 見 な が ら 、 幹 線 道 路 に あ る 村 を 中 継 ・ 点 と し て 、 ガ ー ミ ン 1 号 に 指 定 し て 走 る こ と に し た 。 す る と 、 ・ 往 き と は 大 違 い で 、 2 車 線 の 快 適 な 道 路 を 走 り 、 ア ッ と い う 間 ・ に エ ス タ ン に 着 い た 。 56 切 り 上 げ て 、 イ ン タ ー ネ ッ ト を 接 続 す る と 、 今 日 は よ く 繋 が っ ス ク リ ー ム の み 。 た ま に は こ れ で 十 分 だ 。 デ ィ ナ ー は さ っ さ と ン に 行 っ た 。 料 理 は ソ ー セ ー ジ と ポ テ ト 、 そ れ に ワ イ ン と ア イ 今 日 の デ ィ ナ ー は 、 軽 く い こ う と 思 い 、 カ ジ ュ ア ル な レ ス ト ラ の だ ろ う 。 日 本 に 帰 っ て 飲 む の が 楽 し み だ 。 ト ラ ン で 飲 ん だ コ ン ク の ワ イ ン も 美 味 し か っ た し 多 分 美 味 し い 赤 ワ イ ン を 買 っ た 。 8 ユ ー ロ と 安 い が 、 店 主 の お 勧 め だ 。 レ ス ろ 、 や は り ワ イ ン が 良 さ そ う な の で 、 ワ イ ン 専 門 店 で コ ン ク の 折 角 コ ン ク に 2 泊 し た の だ か ら 、 何 か お 土 産 を と 、 探 し た と こ 少 し ガ ッ ク リ 。 仕 方 な く 、 コ ン ク の ホ テ ル に 戻 る こ と に し た 。 ろ う と 期 待 し た が 、 い ろ い ろ 見 て い て も 、 別 に そ う で も な く 、 フ ァ ウ は 、 山 の 上 に あ る 美 し い 村 で 、 き っ と 巡 礼 の 聖 地 な の だ す と 、 2 車 線 道 路 で フ ァ ウ に た ど り 着 い た 。 へ の 幹 線 道 路 は や は り 別 の 道 だ 。 そ こ で 再 度 中 継 点 を 設 定 し 直 れ は や ば い と 思 い 、 途 中 で 止 ま り 、 地 図 と 見 比 べ る と 、 フ ァ ウ 最 初 は 順 調 だ っ た が 、 そ の う ち 砂 利 道 の 悪 路 に 入 っ て き た 。 こ と に し た 。 フ ァ ウ と い う 村 の 場 所 を 、 ガ ー ミ ン 1 号 に セ ッ ト し て 訪 れ る こ サ ン テ ィ ア ゴ デ コ ン ポ ス テ ラ の 巡 礼 路 を も う 少 し 知 り た く て 、 ・ ・ て 、 娘 や 友 人 に 連 絡 が 取 れ た 。 巡礼者を見かけたので期待したのだが こんな道もあったが・・・ 57 ファウは山の上の平凡な村 ( 6 ) フ ァ ウ へ の 寄 り 道 今 回 は 黒 の ペ リ ゴ ー ル を 中 心 に ま わ る こ と に な る 。 ら い 人 気 が あ る 。 族 も バ カ ン ス を す ご し 、 フ ラ ン ス 人 に は ブ ル ゴ ー ニ ュ と 同 じ く ま た 、 こ の あ た り は 、 特 に 景 色 が 美 し く 、 ヨ ー ロ ッ パ の 王 侯 貴 以 前 の 洞 窟 画 が あ る 。 ヴ ェ ゼ レ 渓 谷 や ド ル ド ー ニ ュ 渓 谷 に あ り 、 世 界 的 に 有 名 な 有 史 り に は 、 中 世 の 要 塞 化 さ れ た 村 が 多 い 。 東 の 黒 ペ リ ゴ ー ル は 、 色 は ブ ド ウ か ら 来 て お り ワ イ ン 作 り が 盛 ん だ 。 ま た 、 こ の あ た 南 の 紫 ペ リ ゴ ー ル は ド ル ド ー ニ ュ 川 の 流 域 に あ り 、 こ の 地 域 の 紫のペリゴール (ベルジュラック等) 黒のペリゴール (ドンム、ラ・ロック・ガジャック、グルドン等) リ ゴ ー ル は ド ロ ー ン 川 の 渓 谷 に あ り 、 緑 が 素 晴 ら し い 地 域 だ 。 ペ リ ゴ ー ル の 中 心 で 、 石 灰 岩 の 台 地 と 草 原 が 広 が る 。 北 の 緑 ペ も 東 部 に あ り 、 4 つ の 地 域 に 分 か れ て い る 。 白 ペ リ ゴ ー ル は 、 ド ル ド ー ニ ュ 県 ( 通 称 ペ リ ゴ ー ル ) は 、 ア キ テ ー ヌ 地 方 の 中 で 12 世 紀 に イ ギ リ ス に 併 合 、 15 世 紀 に フ ラ ン ス の 領 土 に な っ た 。 代 は 、 公 国 と し て ロ ー ヌ 川 流 域 ま で 統 治 下 に 治 め て い た が 、 は 世 界 最 大 の ワ イ ン の 産 地 で あ る 。 ま た こ の 地 方 は 、 ロ ー マ 時 温 暖 で 、 ブ ド ウ や 果 樹 の 栽 培 が 盛 ん だ 。 な か で も ボ ル ド ー 周 辺 ア キ テ ー ヌ 地 方 と は 、 フ ラ ン ス 南 西 部 で 、 大 西 洋 に 面 し て お り 、 ( 1 ) ド ル ド ー ニ ュ ( 通 称 ペ リ ゴ ー ル ) 【 第 7 日 】 ア キ テ ー ヌ 地 方 ① 白のペリゴール (ペリグー等) 緑のペリゴール 58 と だ ろ う か 、 巡 礼 者 は こ の 標 識 を た ど っ て 歩 い て い る よ う だ 。 路 の 標 識 で 、 1 2 9 2 ㎞ と あ る 。 こ こ か ら 1 2 9 2 ㎞ と い う こ て 車 を 降 り て 見 て み る と 、 サ ン テ ィ ア ゴ デ コ ン ポ ス テ ラ 巡 礼 途 中 で 、 巡 礼 者 が 何 か 標 識 を 一 生 懸 命 見 て い る 。 何 か な と 思 っ に 向 か う 。 慎 重 に 、 車 体 を 擦 る こ と も な く 道 路 に 出 た の で 、 目 的 地 ド ン ム 朝 食 後 す ぐ に チ ェ ッ ク ア ウ ト し て 、 8 時 半 に 出 発 。 ガ レ ー ジ は ( 2 ) サ ン テ ィ ア ゴ デ コ ン ポ ス テ ラ へ の 道 ・ る が 巡 。 、 礼 そ 者 れ が で 、 も ど 少 こ し か は ら 、 ど 聖 こ な ま る で 道 歩 の い 痕 て 跡 い を る つ の か か め 、 た よ よ く う 分 な か 気 ら が な す い ・ ロ こ ッ の ト あ た り 地 は 域 、 と ド 呼 ル ば ド れ ー 、 ニ 森 ュ や 県 渓 の 谷 中 に で 囲 も ま 、 れ 更 た に 素 東 敵 部 な に と あ こ り ろ 、 で 、 ・ ・ サ ン ・ シ ル ・ ラ ・ ポ ピ ー や ロ カ マ ド ー ル な ど 、 人 気 の あ る 村 が Lot 多 く 、 私 も 3 年 前 に 来 た と こ ろ だ が 、 ま た 来 て し ま っ た 。 巡礼者が歩いていく サンティアゴ・デ・コンポステラ巡礼路の標識 59 巡礼者はこんな教会にも立ち寄っていた る と 、 サ ン シ ル ラ ポ ピ ー 村 の 入 口 が 見 え て き た 。 3 年 前 に 、 40 分 ほ ど 、 2 車 線 の 広 い 道 路 を 快 適 に 走 り 、 最 後 に 細 い 橋 を 渡 指 示 し て 走 る こ と に し た 。 を 行 こ う と し て い る 。 そ こ で 、 幹 線 道 を 通 る よ う に 経 由 地 点 を も ら っ た 地 図 を 見 比 べ る と 、 予 想 し た 通 り ガ ー ミ ン 1 号 は 山 道 ガ ー ミ ン 1 号 の 行 こ う と し て い る 道 と 、 ツ ー リ ス ト オ フ ィ ス で 30 分 寄 り 道 す れ ば 行 け る の で 再 度 行 く こ と に し た 。 象 深 い 村 の 一 つ だ 。 今 回 は 予 定 に は な か っ た が 懐 か し く な っ て 、 の 標 識 が 目 に 入 っ た 。 こ の 村 は 3 年 前 の 旅 で 立 ち 寄 り 、 最 も 印 車 で 走 っ て い て 、 ふ と 道 路 脇 を 見 る と 、 サ ン シ ル ラ ポ ピ ー ( 3 ) サ ン シ ル ラ ポ ピ ー Saint-Sirq-la-Popie 森 の 中 の 道 な き 道 を 、 心 細 く 走 っ て た ど り 着 い た こ と を 思 う と 、 ・ や は り 走 る 道 は 選 ば な い と い け な い の だ と 、 よ く 分 か っ た 。 ・ し か し 、 3 年 前 に は 、 道 な き 道 を 走 っ た 後 、 お と ぎ 話 に 出 て く ・ る よ う な 村 が 、 突 然 目 の 前 に 現 れ た 時 の 感 激 は 、 今 回 の よ う に ・ 幹 線 道 路 を 走 っ た の で は 得 ら れ な い 。 要 は 「 安 心 を 取 る か 」 ・ 「 感 動 を 取 る か 」 の 選 択 な の か も し れ な い 。 ・ そ ん な こ と を 考 え な が ら 村 に 入 っ て い く と 、 駐 車 場 に た ど り 着 ・ ・ い た 。 こ こ は 、 前 回 、 料 金 の 支 払 い 方 を 知 ら ず 、 出 口 で 立 ち 往 ・ 生 し た 懐 か し い 駐 車 場 だ 。 この橋を渡るとサン・シル・ラ・ポピー 駐車料金はここで先に支払う 遠くに村が見える 60 に し た 。 ン の は ず れ に あ る 、 民 宿 La Métairie des Songes に 向 か う こ と 前回木工品を買ったお店 前回絵を買ったお店 61 今 日 泊 ま る 民 宿 の 場 所 が 気 に な る の で 、 ド ン ム の 前 に 、 グ ル ド そ の 後 、 お 城 に 登 り 、 眺 望 を 楽 し ん だ り し て い る と 、 1 時 半 。 済 ま せ る こ と に し た 。 こ れ で は 3 年 前 と 同 じ パ タ ー ン だ 。 同 じ よ う に 暑 い 。 お 昼 は 夜 の こ と を 考 え て 、 ア イ ス ク リ ー ム で 3 年 前 の 8 月 に 来 た 時 も 本 当 に 暑 か っ た が 、 今 回 は 5 月 な の に の あ る ワ イ ン を 買 う こ と に し た 。 う の で 、 こ の 地 方 の ワ イ ン 3 本 を 飲 み 較 べ て 、 マ イ ル ド で コ ク 彼 女 に お 勧 め ワ イ ン を 聞 く と 、 「 テ イ ス テ ィ ン グ す る か 」 と い た 。 彼 女 は 覚 え て い な い よ う だ が 、 私 に は 見 覚 え が あ る 。 来 た の で ワ イ ン を 求 め て 入 る と 、 ど こ か 見 覚 え の あ る 女 性 が い 細 工 店 や ワ イ ン ・ フ ォ ア グ ラ を 売 っ て い る 店 が あ る 。 せ っ か く 前回ワインを買ったお店 お城の上からの眺望 こ こ に 車 を 止 め て 、 村 に 入 っ て い く と 、 こ れ ま た 懐 か し い 木 工 62 フランスの美しい村 サン・シル・ラ・ポピーは 積み木のような村 63 4 年 前 に こ の 農 家 を 買 い 取 り 、 屋 根 や 壁 を 全 面 改 装 し て 民 宿 と 挨 拶 を し た 後 、 部 屋 に 案 内 し て も ら っ た 。 マ ー ク と ク レ ア は 、 民 宿 に 着 く と 、 マ ー ク と ク レ ア が 出 迎 え て く れ て 、 グルドン民宿 ラ・メタリエ・デ・ソンジェの外観 部屋も素敵だ ん と た ど り 着 い た 。 ガ ー ミ ン 1 号 は 大 し た も の だ 。 1 号 の い う 通 り 走 っ て い く と 、 民 宿 の 看 板 が 見 え て き て 、 ち ゃ の よ う に 交 差 し て お り 、 方 角 が 分 か ら な い 。 そ れ で も ガ ー ミ ン と 車 を 進 め て い く が 、 車 1 台 が や っ と 通 れ る 田 舎 道 が 、 網 の 目 こ の 方 法 は 、 サ ン リ ジ ィ エ で も 実 証 済 み な の で 大 丈 夫 だ ろ う バ ッ チ リ た ど り 着 く こ と が で き る は ず だ 。 緯 度 経 度 が 書 い て あ る 。 こ れ を ガ ー ミ ン 1 号 に 登 録 し て お け ば 、 そ こ で 役 立 つ の が 緯 度 経 度 だ 。 こ の 民 宿 の H P で は 、 ち ゃ ん と り 、 住 所 で は グ ー グ ル マ ッ プ を 見 て も 、 場 所 が 特 定 で き な い 。 グ ル ド ン の 民 宿 ラ メ タ リ エ デ ソ ン ジ ェ は 、 畑 の 真 ん 中 に あ ( 4 ) グ ル ド ン の 民 宿 La Métairie des Songes し て 立 ち 上 げ た と の こ と だ 。 内 装 や 庭 も 素 敵 で 、 調 度 品 も な か ・ な か セ ン ス が よ い 。 部 屋 も 落 ち 着 い て い て 非 常 に 気 に 入 っ た 。 ・ こ こ は 、 畑 の 中 の 一 軒 家 で 、 周 り に は パ ラ パ ラ 農 家 が あ る が 、 ・ 外 か ら 誰 も 出 入 り が な い し 、 1 階 に は 私 の 部 屋 が あ る だ け で 、 ・ 部 屋 に 鍵 を か け る 必 要 ( 危 険 ) を 全 く 感 じ な い 。 結 局 、 滞 在 中 、 Claire 一 度 も 部 屋 の 鍵 を か け る こ と は な か っ た が 、 荷 物 が な く な る こ Mark と の 不 安 は 全 然 な い 。 ま る で 日 本 の 田 舎 に い る よ う だ 。 こんな道を迷いながらたどり着く 民宿はこの道路そばにある 64 ・ 65 し て あ り 、 な か な か 賑 わ っ て い る 。 こ こ で ア イ ス ク リ ー ム を 食 美 味 し そ う な レ ス ト ラ ン も 多 く 、 美 し い 伝 統 工 芸 品 も 多 数 展 示 ド ン ム は 、 13 世 紀 以 来 の 豊 か な 歴 史 と 見 事 な 建 造 物 が 多 く て 、 素 晴 ら し い 景 色 だ 。 正 面 に は 、 ラ ロ ッ ク ガ ジ ャ ッ ク や ベ イ ナ ッ ク 城 な ど が あ り 、 は 、 中 世 の 要 塞 都 市 だ っ た 。 眼 下 に は 蛇 行 す る ド ル ド ー ニ ュ 川 ド ル ド ー ニ ュ 渓 谷 の 、 切 り 立 っ た 崖 の 上 に そ び え た つ ド ン ム 村 も っ と よ く 地 図 を 見 て 行 動 し な い と こ ん な 事 に な る 。 入 口 は 反 対 側 で 、 そ こ か ら は 車 で 上 ま で 行 け た よ う だ 。 や は り ン ム の 村 に 入 っ て き た 。 そ の 時 分 か っ た の だ が 、 ド ン ム の 正 面 そ の 道 は 急 峻 な 登 り で 、 汗 だ く に な り な が ら 15 分 も 歩 く と 、 ド 先 と 表 示 し て い る ツ ー リ ス ト オ フ ィ ス を 目 指 し て 歩 い て い く 。 ドンムの村からの眺望 ドンムの村 ドンムの門 教会 止 め て 、 少 し 嫌 な 予 感 は し た の だ が 、 ガ ー ミ ン 2 号 が 8 0 0 m 民 宿 か ら ド ン ム は 約 30 分 。 ド ン ム 村 の 入 口 ら し き と こ ろ に 車 を ( 5 ) ド ン ム Domme ・ ロ ッ ク ガ ジ ャ ッ ク に べ て 少 し ゆ っ く り す る が 、 5 時 頃 に は 民 宿 に 帰 り た い の で 、 ・ 上 っ て き た 坂 を 今 度 は 下 っ て 、 隣 の 村 ラ ・ 向 か う こ と に し た 。 そ れ に し て も 、 今 日 は で 、 少 し 呆 気 な い 。 と 見 る と そ れ で 終 わ り う が 、 道 路 沿 い に サ ッ て い る た め 、 村 の 散 策 も 難 し く 、 川 遊 び で も す れ ば い い の だ ろ の 常 連 で 、 確 か に こ の 村 は 美 し い の だ が 、 村 が 崖 に へ ば り つ い ま た 、 こ の 村 は 、 フ ラ ン ス の 「 最 も 可 愛 い 村 コ ン テ ス ト 」 優 勝 り 、 川 辺 の 景 観 を 楽 し む こ と が で き る 。 ド ル ド ー ニ ュ 川 に 面 し て い る 。 川 岸 か ら 、 ボ ー ト を 運 航 し て お た 穴 式 住 居 が あ る 。 黄 土 色 の 村 落 は 、 断 崖 絶 壁 の 岩 に 囲 ま れ て 、 口 4 0 0 名 の 小 さ な 村 で 、 有 史 以 前 か ら 集 落 が あ り 、 崖 に 面 し ラ ロ ッ ク ガ ジ ャ ッ ク は 、 ド ン ム か ら す ぐ の と こ ろ に あ る 、 人 ( 6 ) ラ ロ ッ ク ガ ジ ャ ッ ク La Roque Gageac 崖に貼りついた家 あ ま り に も 暑 い の で 、 ・ バ ー で 、 氷 を い っ ぱ い ・ 入 れ て も ら っ た レ モ ネ ・ ー ド を 一 気 に 飲 ん で 、 ・ 返 こ か 次 る の う の 。 レ こ 村 モ と ベ ネ に イ ー し ナ ド た ッ は 。 ク 生 に き 向 美しい村 ラ・ロック・ガジャック 66 美しい村 ベイナック・エ・カズナック 67 い る と 涼 し く て す ぐ に 汗 は 引 く 。 お 城 に は 古 い タ ペ ス ト リ ー が そ れ に し て も 暑 い 。 お 城 を 登 っ て い く と 汗 ま み れ だ が 、 陰 に は 火 に ま み え た 。 映 画 「 ジ ャ ン ヌ ・ ダ ル ク 」 の 撮 影 の 場 と な っ た 。 リ チ ャ ー ド 獅 子 王 に 占 拠 さ れ 、 1 0 0 年 戦 争 に よ り た び た び 砲 ベ イ ナ ッ ク 村 は 、 ド ル ド ー ニ ュ 川 の 畔 に そ び え 立 ち 、 お 城 は 、 ( 7 ) ベ イ ナ ッ ク エ カ ズ ナ ッ ク Baynac et Cazenac お城から見えるドルドーニュ川 残 っ て い て 歴 史 を 感 じ さ せ る 。 お 城 で は 、 い く つ も の 殺 戮 が 繰 ・ お城の上にて り 返 さ れ た と 思 う と 、 ど う も 気 持 ち が 落 ち 着 か な い 。 そ ろ そ ろ ・ 5 時 。 見 学 は 切 り 上 げ て 、 民 宿 に 戻 る こ と に し た 。 味 し い 。 デザート れ な い 。 し か し デ ザ ー ト は 別 腹 で 、 チ ョ コ レ ー ト が 美 味 し い の 続 い て 、 チ ー ズ の ア ラ カ ル ト 。 こ れ も 美 味 し い が 、 も う 食 べ ら が ら 、 メ ー ル を 送 っ た り 、 旅 行 記 を ま と め て い る と 、 7 時 を 過 ン で 60 ユ ー ロ 払 っ て 食 べ た 料 理 よ り は る か に 上 だ 。 部 屋 で シ ャ ワ ー を 浴 び て 、 居 間 で 心 地 よ い ク ラ シ ッ ク を 聴 き な ど れ も が 何 と も い え な い 美 味 し さ だ 。 一 昨 日 、 立 派 な レ ス ト ラ れ ん 草 の 包 み 揚 げ 、 リ ン ゴ の 砂 糖 焼 き 、 ア ボ カ ド の 包 み 焼 き 、 な る だ ろ う 。 り を こ ん が り 焼 い た 豚 の 角 煮 、 ジ ャ ガ イ モ の チ ー ズ 焼 き 、 ほ う 宿 が 見 え て き た 。 ガ ー ミ ン 1 号 が な け れ ば 、 2 度 目 で も 迷 子 に い る の か 分 か ら な く な る 。 そ れ で も だ ん だ ん 近 づ い て き て 、 民 民 宿 へ の 道 は 、 あ ま り に も く ね く ね 曲 が る の で 、 ど こ を 走 っ て 全 部 食 べ る と 次 が 食 べ ら れ な い の で 少 し 残 す 。 次 の お 皿 は 、 周 リ ネ に 野 菜 の 付 け 合 わ せ 、 何 と も デ リ ケ ー ト な 味 で 美 味 し い 。 天 気 も よ い し 、 デ ィ ナ ー は 外 の テ ラ ス 。 最 初 の お 皿 は 、 鮭 の マ ( 8 ) グ ル ド ン 民 宿 ラ メ タ リ エ デ ソ ン ジ ェ の デ ィ ナ ー ① ・ 豚の角煮、ほうれん草包み揚げなど で 、 何 と か 平 ら げ る 。 ぎ 、 デ ィ ナ ー の 時 間 だ 。 ク レ ア が 何 か 飲 む か と 聞 い て き た の で 、 ・ 鮭のマリネと野菜 白 ワ イ ン を 頼 む と 、 ピ ク ル ス と 、 小 さ な イ カ の フ ラ イ 、 小 さ な ・ つきだし オリーブ、イカフライ他 ピ ザ な ど を 持 っ て き て く れ た 。 少 し 塩 が き い て い て な か な か 美 コーヒー 68 い る 。 3 年 前 は 、 コ ロ ン ジ ェ ラ ル ー ジ ュ 村 に 来 て い た が 、 今 ・ ・ 回 は 、 こ こ に 来 て い る の か も し れ な い 。 ふ と 、 居 間 の 彫 像 を 見 る と 、 ど こ か し ら 、 禮 子 に 雰 囲 気 が 似 て 何 と も 素 敵 な 一 時 だ 。 て い る 。 居 間 の 調 度 品 、 装 飾 、 音 楽 、 全 て に お い て 趣 味 が よ い 。 食 事 の 後 は 、 居 間 で ク ラ シ ッ ク を 聴 き な が ら こ の 旅 行 記 を 書 い せ る と 非 常 に 興 味 を 持 ち 、 U R L を 登 録 し て い た 。 H P や 旅 の 本 の 話 を し て 、 私 の パ ソ コ ン で 、 フ ラ ン ス の 本 を 見 山 道 に 連 れ て 行 か れ る こ と も な い 」 と の こ と だ 。 彼 ら に 、 私 の る 。 む し ろ 大 画 面 な の で 、 周 り の 道 路 が 見 え て 、 G P S に 細 い が あ る が 、 隣 に ナ ビ ゲ ー タ が い れ ば 、 十 分 カ ー ナ ビ と し て 使 え 能 を 使 っ て 来 た 。 一 人 旅 で は カ ー ナ ビ の 代 わ り に す る の は 無 理 彼 ら は I P A D を 持 っ て お り 、 「 こ こ に は I P A D の G P S 機 く 、 今 ま で 泊 ま っ た ホ テ ル の 中 で も 、 こ こ が 最 高 」 と の こ と だ 。 食 事 は 、 全 て マ ー ク の 手 作 り で 、 ブ レ ッ ク フ ァ ス ト も 素 晴 ら し で 、 デ ィ ナ ー は ワ イ ン と サ ラ ダ だ け を 楽 し ん で い る 。 「 こ こ の 欧 米 人 の 余 暇 の 過 ご し 方 は 違 う 。 今 日 は ラ ン チ を 食 べ 過 ぎ た の は 4 泊 す る と の こ と だ 。 今 回 の 旅 は 4 週 間 と い う か ら 、 や は り メ ル ボ ル ン か ら 来 た 60 代 後 半 の 夫 婦 が 同 じ テ ー ブ ル で 、 こ こ に ダイニングでクラシックを聴きながら どこかしら、雰囲気が禮子に似て・・・ 69 玄関もセンスよく飾ってある ( 9 ) グ ル ド ン 民 宿 で の 語 ら い ① 今 日 は 曇 り 空 で 、 視 界 は イ マ イ チ だ が 、 村の外観模型 に 、 美 し い 村 ベ ル ベ ス の 標 識 が 見 え た か う こ と に し た 。 と こ ろ が 、 そ の 途 中 中 で 道 は 閉 鎖 。 こ れ で は 駄 目 な の で 諦 め て 、 プ ロ メ サ ッ ク に 向 テ ル ノ に 行 こ う と し た が 、 ガ ー ミ ン 1 号 の 指 示 通 り 走 る と 、 途 ゆ っ く り 準 備 を し て 9 時 半 頃 出 発 し 、 ま ず 、 シ ャ ト ー デ カ ス ・ ・ 教会 の で 、 立 ち 寄 っ て み た 。 れ れ ば 最 高 だ 。 な ど 室 内 が メ イ ン な の で 、 雨 で も 全 く 問 題 な い 。 こ れ で 明 日 晴 た ま た ま 今 日 は 、 ラ ス コ ー 2 の 遺 跡 と 、 プ ロ メ サ ッ ク の 洞 窟 珍 し く 、 朝 か ら 霧 雨 模 様 で 、 昨 日 ほ ど 暑 く は な ら な い よ う だ 。 全 て が 美 味 し い の だ が 、 昨 日 の デ ィ ナ ー で あ ま り 食 欲 が な い 。 朝 食 は 、 パ ン 、 紅 茶 、 ジ ャ ム 、 き れ い に 飾 ら れ た フ ル ー ツ 。 ( 1 ) ベ ル ベ ス Belves し 終 村 村 た わ は は 。 っ 期 す て 待 ご 、 し い プ た 絶 ロ ほ 壁 メ ど の サ で 上 ッ は に ク な 造 に く ら 急 、 れ ぐ す て こ ぐ い と に る に 見 。 【 第 8 日 】 ア キ テ ー ヌ 地 方 ② ベルベスの村 視界はよくないが 70 クラゲのつらら 池もある 71 だ け で な か な か 楽 し い 。 こ の つ ら ら は 、 1 0 0 年 で 1 ㎜ し か 成 ク ラ ゲ の よ う な 形 を し た つ ら ら や 、 池 が あ っ た り し て 見 て い る 圧 倒 さ れ る 。 る で 、 宝 石 の つ ら ら が 、 天 か ら 垂 れ 下 が っ て い る よ う な 感 じ で 、 井 か ら も 鍾 乳 石 が 垂 れ 下 が り 、 そ れ が ラ イ ト ア ッ プ さ れ て 、 ま メ ー ト ル 、 高 さ が 数 十 メ ー ト ル は あ り そ う な 大 き な 空 間 で 、 天 プ ロ メ サ ッ ク の 洞 窟 は 、 中 に 入 っ て み る と 、 奥 行 き が 1 0 0 て ま わ る こ と に し た 。 コ ー ス が あ り 、 ゴ ン ド ラ は 倍 ほ ど の 値 段 が す る の で 、 当 然 歩 い ツ ア ー に は 、 歩 い て ま わ る コ ー ス と 、 ゴ ン ド ラ に 乗 っ て ま わ る 借 り て 回 る こ と に し た 。 し て く れ る イ ア ホ ン を 、 80 セ ン ト で 貸 し て く れ る の で 、 こ れ を 洞 窟 の ガ イ ド は 、 フ ラ ン ス 語 し か な い が 、 英 語 や 日 本 語 で 説 明 みんな集まってから出発 ゴンドラが上から降りてくる ( 2 ) プ ロ メ サ ッ ク 洞 窟 Gouffre de Proumeyssac 長 し な い と い う か ら 、 何 と も 気 の 長 い 話 だ 。 シ ュ ル ヴ ェ ゼ ー ル ・ Saint-Leon-sur-Vezere こ の 教 会 は 、 外 観 は シ ン プ ル だ が 、 そ れ が 却 っ て 無 駄 が 省 か れ レ オ ン ・ た 感 じ で 、 ロ マ ネ ス ク 教 会 と し て は 最 高 の 造 形 美 で は な い だ ろ シ ュ ( 3 ) サ ン ・ う か 。 や は り シ ン プ ル な も の ほ ど 美 し い 。 プ ロ メ サ ッ ク か ら 、 ラ ス コ ー に 行 く 途 中 に 、 サ ン レ オ ン ・ 全 く 予 期 せ ず 、 素 晴 ら し い 教 会 を 、 見 る こ と が で き て 感 激 し 、 レ オ ン 教 ル ヴ ェ ゼ ー ル と い う 村 が あ り 、 美 し い 村 の 標 識 が 目 に 入 っ た ・ ラ ス コ ー 2 に 向 か っ た 。 の で 立 ち 寄 る こ と に し た 。 ・ これほどシンプルで美しい教会は見たことがない 車 を 止 め て 、 村 の 中 心 部 に 少 し 歩 い て い く と 、 サ ン ・ このあたりはキャンプサイトのようだ 会 と い う 、 素 晴 ら し い 12 世 紀 の ロ マ ネ ス ク 教 会 が 見 つ か っ た 。 72 人 々 の 生 き 物 に 関 す る と ら え 方 が 非 常 に 興 味 深 い 。 溢 れ て お り 、 そ の 技 術 の 高 さ に 驚 か さ れ る と と も に 、 古 代 の 多 彩 な 色 を 使 っ て 描 か れ て お り 、 そ の 荒 々 し い 筆 致 は 躍 動 感 に 石 の 壁 に は 、 馬 、 牛 、 羊 、 山 羊 、 更 に は 双 頭 の 蛇 や 馬 な ど が 、 年 達 に よ っ て 発 見 さ れ 、 長 楕 円 形 の 室 に は 多 数 の 壁 画 が あ る 。 ラ ス コ ー は 、 1 9 4 0 年 、 飼 い 犬 を 探 し て 洞 窟 に 迷 い 込 ん だ 少 「 も ち ろ ん ! 」 と 答 え て 、 慌 て て ラ ス コ ー に 戻 っ た 。 ツ ア ー が あ る が 、 そ れ に 参 加 す る か 」 と い う の で 、 即 座 に 、 ク に 、 チ ケ ッ ト を 買 い に 行 っ た 。 す る と 、 「 10 分 後 に 、 英 語 の 「 そ ん な バ カ な と 」 思 い な が ら も 、 2 ㎞ 離 れ た モ ン テ ィ ニ ャ ッ 素 っ 気 な い 。 リ ス ト オ フ ィ ス の 横 の チ ケ ッ ト 売 り 場 で 、 買 っ て き な さ い 」 と 消しゴムなしで、どうやってこれだけきれいに描いたのだろう (カタログより転載) 73 「 こ こ で は チ ケ ッ ト は 売 っ て な い 、 モ ン テ ィ ニ ャ ッ ク の 、 ツ ー こ こ に 着 い た の は 2 時 で 、 受 付 で チ ケ ッ ト を 買 お う と す る と 、 コ ー 2 は も っ と も 有 名 な 遺 跡 だ 。 旧 石 器 時 代 ( 約 1 万 6 5 0 0 年 前 ) の 遺 跡 が 多 く 、 中 で も ラ ス だ ろ う か と 思 う く ら い 素 晴 ら し い 壁 画 で 、 し ば し 見 と れ た 。 も で き な い の に 、 1 万 年 以 上 前 に 、 本 当 に こ ん な 絵 を 描 い た の ヴ ェ ゼ ー ル 川 と 、 ボ ー ヌ 川 が 合 流 す る 周 辺 に は 、 壁 画 で は 、 キ ャ ン バ ス の 絵 の よ う に 、 色 を 何 度 も 塗 り 直 す こ と ( 4 ) ラ ス コ ー 2 LASCAUX- II 1 9 6 3 年 以 降 、 壁 画 保 護 の た め 封 鎖 さ れ 、 か わ り に 、 形 か ら Vezere Valley 素 材 ま で 忠 実 に 再 現 さ れ 、 ラ ス コ ー 2 に お い て 公 開 さ れ て い る 。 チーズのアラカルト ン ト ! パ ー フ ェ ク ト ! 」 と 叫 び な が ら 、 全 て 食 べ て し ま っ た 。 リ ー が 白 チ ョ コ レ ー ト で く る ん で あ り 、 3 人 と も 、 「 エ ク セ レ 事 は 少 し 寒 い の で 、 デ ィ ナ ー は 居 間 で い た だ く こ と に し た 。 旅 行 記 の 整 理 を し て い る と 7 時 過 ぎ 。 今 日 は 曇 り で 、 外 で の 食 見 て い る だ け で 美 し い 。 最 後 に コ ー ヒ ー を 頼 む と 、 冷 え た チ ェ デ ザ ー ト は 、 ア イ ス ク リ ー ム を チ ョ コ レ ー ト で 包 み 、 ゼ リ ー も 居 間 で ク ラ シ ッ ク を 聴 き な が ら 、 メ ー ル の チ ェ ッ ク を し た り 、 フ ェ ク ト 。 ラ ン チ は 抜 き で 、 ア イ ス ク リ ー ム で ご ま か し て し ま っ た 。 ぎ に は 民 宿 に 着 い た 。 結 局 、 今 日 も デ ィ ナ ー の こ と を 考 え る と し た 。 途 中 、 細 い 山 道 に 誘 導 さ れ な が ら も 惑 わ さ れ ず 、 5 時 過 ラ ス コ ー の ツ ア ー が 終 わ る と も う 4 時 で 、 民 宿 に 向 か う こ と に 葉 で は 尽 く せ な い 。 チ ー ズ も 洗 練 さ れ た セ レ ク シ ョ ン で パ ー ソ ー ス が 添 え て あ り 、 そ れ ぞ れ が 微 妙 な 味 わ い で 、 な か な か 言 メ イ ン は 、 ウ ズ ラ の 肉 を 3 種 類 の 方 法 で 調 理 し て ト リ ュ フ の 前 菜 は 、 オ レ ン ジ ソ ー ス の 赤 ボ ラ の ム ニ エ ル と 野 菜 の マ リ ネ 。 ( 5 ) グ ル ド ン 民 宿 ラ メ タ リ エ デ ソ ン ジ ェ の デ ィ ナ ー ② ・ メイン ウズラの肉 食 前 酒 は 今 日 も 白 ワ イ ン を お 願 い す る と 、 つ き だ し は 、 大 好 き ・ 前菜 赤ボラのムニエル な オ リ ー ブ と 、 ア ン チ ョ ビ や マ リ ネ が 一 口 サ イ ズ の パ ン に 載 せ ・ つきだし オリーブ、カナッペ他 て 出 て く る 。 何 と 手 の 込 ん だ こ と だ ろ う 。 デザート アイスクリーム 74 で 、 そ ろ そ ろ 部 屋 に 戻 っ て 休 む こ と に し た 。 75 そ ん な 話 を し な が ら 、 食 事 で 3 時 間 過 ご し 、 10 時 半 に な っ た の 相 づ ち を 打 っ て い る 。 は よ く 知 っ て い る の で 、 「 自 分 も そ う 思 う 」 と 、 横 で し き り に ン パ ニ ー の ア ジ ア 責 任 者 を し て い た こ と も あ り 、 日 本 人 の こ と 一 方 ジ ョ ン は 、 今 は リ タ イ ア し て い る が 、 と あ る ベ ア リ ン グ カ め て く る 。 な い の か 、 多 く の 人 に 喜 ん で も ら え る で は な い か ! 」 と 強 く 勧 連 れ て 行 っ て ほ し い と い う 人 が い る の な ら 、 何 故 ビ ジ ネ ス に し な か 普 通 の 人 で は で き な い よ 。 H P も 持 っ て い て 、 そ れ を 見 て 、 と い う 話 を す る と 、 「 こ の よ う な 旅 は 、 お 金 が あ っ て も 、 な か 一 緒 に 旅 に 連 れ て 行 っ て ほ し い 、 と い う メ ー ル を よ く も ら う 」 な 女 性 で 、 私 が 旅 の 本 の 話 を し た り 、 「 私 の H P を 見 た 人 か ら 、 一 緒 に 食 事 を し た ウ エ ン デ ィ は 、 ビ ジ ネ ス に も 興 味 が あ る 活 発 横 の 部 屋 で 休 む こ と が で き る の だ か ら 、 た ま ら な い 。 30 ユ ー ロ で 食 べ ら れ る 。 し か も 、 た ら ふ く 食 べ て 飲 ん で 、 す ぐ も 、 な か な か 食 べ ら れ な い が 、 こ こ で は そ ん な 料 理 と ワ イ ン が こ ん な 素 敵 な 料 理 は 、 ミ シ ュ ラ ン で ☆ を も ら っ た レ ス ト ラ ン で マーク、ジョン、ウエンディ マーク、クレア夫妻 素敵なダイニング ジョン、ウエンディ夫妻と ( 6 ) グ ル ド ン 民 宿 で の 語 ら い ② こ と に し た 。 カ ス テ ル ノ は 、 こ こ と ペ ア ー チ が よ く 似 合 う 。 い る と 、 の そ の そ 歩 き だ し た 。 緑 の 刈 り 込 み に 、 ク ジ ャ ク の 青 ふ と 横 を 見 る と 、 大 き な ク ジ ャ ク が い る 。 最 初 は 置 物 か と 見 て る マ 9 。 ル 時 ケ 過 サ ぎ ッ に ク 、 は 今 、 日 見 の 事 最 な 初 刈 の り 目 込 的 み 地 の 、 庭 マ 園 ル が ケ あ サ り ッ 、 ク そ に こ 向 を か 見 う て 。 回 だ 撮 ポ 。 り ー 、 ル お 経 別 由 れ で の オ 挨 ー 拶 ス を ト す ラ る リ 。 ア い に つ 帰 も る な と が の ら こ 別 と れ で と 、 は 一 寂 緒 し に い 写 も 真 の を パ ン と ジ ャ ム も 全 て 自 家 製 だ 。 ウ エ ン デ ィ は 、 今 日 、 シ ン ガ フ ル ー ツ が き れ い に レ イ ア ウ ト さ れ 、 見 る か ら に 美 味 し そ う 。 の で 、 8 時 半 か ら だ 。 昨 夜 、 朝 食 は ウ エ ン デ ィ 、 ジ ョ ン と 一 緒 に と る 約 束 を し て い た ( 1 ) マ ル ケ サ ッ ク Les jardins de Marqueyssac す ぐ 近 く に あ る シ ャ ト ー デ ・ ・ ケ ッ ト に な っ て お り 、 一 緒 に 買 う と 安 く な る の で 、 買 っ て 行 く クジャクが自由に歩いている 見事な刈り込み どうもユダヤ教に関係あるようだが・・・ 庭園は丘の上にある 【 第 9 日 】 ア キ テ ー ヌ 地 方 ③ 76 ソ リ ン ( 今 回 は デ ィ ー ゼ ル 休 み な の で 、 こ こ で 満 タ ン に し て お か な い と 大 変 な こ と に な る 。 お城から見た町並み 投石機も置いてある 77 ガ ソ リ ン が 半 分 を 切 っ た し 、 日 曜 日 は 給 油 ス タ ン ド が ほ と ん ど 1 時 間 ほ ど 見 学 し て 、 ベ ル ジ ュ ラ ッ ク に 向 か う こ と に し た 。 大 砲 な ど も 展 示 さ れ て お り 、 中 世 の お 城 の 状 況 が よ く 分 か る 。 お 城 の 説 明 は 、 ビ デ オ も ふ ん だ ん に 活 用 さ れ 、 石 投 げ 機 、 鉄 砲 、 沢 山 見 学 に 来 て い た 。 く 保 存 さ れ て い る 。 小 学 生 の 学 習 の 場 に も な っ て い る よ う で 、 こ の お 城 は 、 高 台 の 頂 上 に 13 世 紀 に 建 て ら れ た も の で あ り 、 よ り が カ ー ナ ビ の 弱 点 だ 。 別 の 新 し い 道 路 か ら し か 行 け な い と い う こ と だ っ た 。 こ の あ た 着 い た 。 要 す る に 、 ガ ー ミ ン 1 号 が 指 示 し た 道 路 が 閉 鎖 に な り 、 ろ だ が 、 今 日 は 道 路 標 識 に 注 意 し な が ら 運 転 し た の で 、 難 な く シ ャ ト ー デ カ ス テ ル ノ は 、 昨 日 道 に 迷 っ て 行 き そ び れ た と こ シャトー・デ・カステルノ 沢山の子供が見学に来ている ( 2 ) シ ャ ト ー デ カ ス テ ル ノ Chateau de Castelnaud ) の ノ ズ ル を 取 り 出 し て 給 フ ラ ン ス で 給 油 す る の は 簡 単 で 、 給 油 ス タ ン ド で 、 該 当 す る ガ ・ 油 し 、 精 算 所 に 行 っ て 支 払 う だ け だ 。 現 金 で も カ ー ド で も ど ち ・ ら で も 受 け 取 っ て く れ る 。 但 し 、 山 奥 の 場 合 は 、 誰 も い な く て Gasoile カ ー ド で し か 支 払 え な い 時 が あ る の で 注 意 が 必 要 だ 。 町 で 給 油 ・ ・ し て お け ば 問 題 な い 。 1 本 だ け 買 っ た 。 3 本 も 開 け て 、 1 本 で は 申 し 訳 な い が 、 明 日 む と 飲 酒 運 転 に な る の で や め て お い て 、 少 し 重 め の ワ イ ン を 、 テ ィ ン グ さ せ て く れ た 。 ま だ 出 て き そ う だ っ た が 、 こ れ 以 上 飲 軽 い ワ イ ン か ら 少 し 重 め の ワ イ ン ま で 、 新 品 を 3 本 、 テ イ ス す る と 若 い 女 性 が 出 て き て 、 テ イ ス テ ィ ン グ を 勧 め て く れ て 、 ろ う と 、 道 路 脇 の ワ イ ン シ ョ ッ プ に 立 ち 寄 っ た 。 で 来 た の だ か ら 、 せ め て ベ ル ジ ュ ラ ッ ク の 赤 ワ イ ン を 買 っ て 帰 ベ ル ジ ュ ラ ッ ク を 見 終 え て 、 民 宿 へ の 帰 り が け に 、 折 角 こ こ ま 昼 食 と す る こ と に し た 。 の で 、 パ テ ィ シ エ ( パ ン 屋 ) で 、 コ ー ヒ ー と エ ク レ ア を 頼 ん で に は い ろ ん な 店 が 並 ん で い る 。 も う 1 時 で 、 少 し お 腹 が 空 い た 町 の 中 心 に は 、 お き ま り の よ う に 大 き な 教 会 が あ り 、 そ の 近 辺 少 し 町 を 歩 く こ と に し た 。 仕 方 が な い の で 、 町 の 中 心 に あ る 有 料 駐 車 場 に 車 を 止 め て 、 や は り 大 き な 町 は 避 け る べ き だ っ た 」 と 後 悔 し て も 後 の 祭 り 。 期 待 し て 来 た が 、 な に や ら ゴ チ ャ ゴ チ ャ し て い る 。 「 し ま っ た 、 「 石 畳 と 緑 の 町 」 と し て 知 ら れ る の で 、 1 時 間 ド ラ イ ブ し て 、 目 に 多 い 。 ベ ル ジ ュ ラ ッ ク は 、 紫 ペ リ ゴ ー ル に 位 置 し 、 人 口 は 県 内 で 2 番 ( 3 ) ベ ル ジ ュ ラ ッ ク Bergerac サ ン ・ テ ミ リ オ ン で も 買 う の で そ う 多 く は 買 え な い 。 ツーリストオフィスは昼休み ここでワインを買う さすがに立派な大聖堂がある 78 つきだし カナッペ他 879 る の か 分 か ら な く な っ て き て 、 結 局 ガ ー ミ ン 1 号 に 任 せ て 山 道 は 別 腹 で 全 て は い る 。 り は 、 通 行 止 め で 迂 回 路 を 走 ら さ れ た り し て 、 ど こ を 走 っ て い パ ン ナ コ ッ タ 、 バ ナ ナ の 白 チ ョ コ レ ー ト 包 み 、 や は り デ ザ ー ト 往 き は 、 幹 線 道 路 を 通 ろ う と 、 か な り 注 意 し て 運 転 し た が 、 帰 ン に 負 け な い く ら い 美 味 し い 。 そ れ と い つ も の チ ー ズ 、 最 後 は リ ー ヌ 、 庭 で と れ た グ リ ー ン ピ ー ス 、 ど れ も そ こ ら の レ ス ト ラ い と 思 い 、 写 真 撮 影 の た め 立 ち 寄 っ た 。 晴 天 だ っ た が 、 今 日 は 雲 が 多 い の で 、 少 し 趣 が 違 う か も し れ な ナ ッ ク や ド ン ム な ど の 美 し い 村 が あ る 。 一 昨 日 は 、 雲 一 つ な い ベ ル ジ ュ ラ ッ ク か ら 民 宿 へ の 帰 り 道 に は 、 ベ イ ナ ッ ク エ カ ズ 最 高 。 メ イ ン デ ィ ッ シ ュ は 、 鮭 の ロ ー ス ト 、 ホ タ テ 貝 の ム ス あ っ て 何 と も い え な い 風 味 が あ る 。 半 熟 卵 は 濃 厚 で 、 こ れ ま た 是 非 食 べ た い と 思 っ て い た 白 ア ス パ ラ ガ ス 、 少 し 歯 ご た え が デ ィ ナ ー は 、 い つ も の よ う に 、 白 ワ イ ン に カ ナ ッ ペ 。 前 菜 は 、 ( 4 ) グ ル ド ン 民 宿 ラ メ タ リ エ デ ソ ン ジ ェ の デ ィ ナ ー ③ ・ バナナの白チョコレート包み そ れ に し て も 、 こ こ は デ ィ ナ ー も ワ イ ン も 込 み で 1 泊 73 ユ ー ロ 、 を 走 る こ と に し た 。 フ ラ ン ス の 山 道 は 舗 装 さ れ て い て 、 イ タ リ ・ パンナコッタ 安 す ぎ る 。 い つ も 混 ん で い る は ず だ 。 ア ほ ど ひ ど く は な い の で 、 こ れ も 割 り 切 れ ば 楽 し い ド ラ イ ブ だ 。 ・ ・ メイン 鮭のロースト、ホタテのムスリーヌ 民 宿 に 着 い た の は 5 時 。 シ ャ ワ ー を 浴 び て 、 居 間 で 旅 行 記 を ま ・ 前菜 白アスパラガスに卵 と め て 、 そ う こ う し て い る う ち に 、 デ ィ ナ ー の 時 間 だ 。 に 住 め ば 幸 せ だ 。 に し ゃ が み 込 ん で 、 沈 む 夕 日 を ジ ッ と 見 て い る 。 犬 も こ ん な 所 犬 の プ ラ ム リ ー は 5 歳 。 や ん ち ゃ 盛 り だ が 、 夕 暮 れ は 芝 生 の 上 し ア た ッ 。 と い う 間 に 10 時 半 に な っ た の で 、 部 屋 に 戻 っ て 眠 る こ と に て い た 。 民 宿 に 泊 ま る 魅 力 は 、 こ う い う 人 と の 触 れ あ い に あ る 。 庭の置物 民宿の裏庭 紹 介 し た り 、 禮 子 や 家 族 の 写 真 を 見 せ る と 、 食 い 入 る よ う に 見 彼 ら と の 話 は 尽 き ず 、 私 の H P や 、 フ ラ ン ス や イ タ リ ア の 本 を ホ テ ル で も 、 な か な か こ こ ま で の サ ー ビ ス は な い 。 オ ー タ ー で 自 由 に 飲 め る 。 ス リ ッ パ ま で あ る 。 こ こ の 倍 も す る ミ ュ ー レ な ど の ハ ー ブ テ ィ ー も 、 部 屋 に 置 い て あ る ミ ネ ラ ル ウ 部 屋 が き れ い で 、 調 度 品 の セ ン ス が よ い し 、 カ モ ミ ー ル や し い こ と も あ る が 、 マ ー ク と ク レ ア の 人 柄 が す ご く い い 。 ま た 、 こ の 民 宿 の 素 晴 ら し い の は 、 値 段 が 安 い の に 、 料 理 が 実 に 美 味 と の こ と だ 。 日 本 人 も 既 に 何 人 か 泊 ま っ て い る 。 が あ っ て か ら 、 フ ラ ン ス 人 が 減 り 、 海 外 か ら の 客 が 増 え て き た 民 宿 を 始 め た 。 少 し 前 は フ ラ ン ス 人 が 90 % だ っ た が 、 経 済 危 機 前 に 、 イ ギ リ ス か ら こ こ に 移 っ て 自 分 で 壁 や 天 井 を 塗 り 替 え て 、 マ ー ク は 10 数 年 間 、 フ ラ ン ス 料 理 店 で シ ェ フ と し て 働 き 、 4 年 食 事 の 後 、 宿 泊 者 は 私 一 人 な の で 、 ク レ ア 、 マ ー ク と 話 し 込 む 。 ( 5 ) グ ル ド ン 民 宿 で の 語 ら い ③ プラムリー 5歳 民宿の庭 80 あ た り は 、 ブ ド ウ 畑 が 美 し い 。 同 じ だ が 、 途 中 の 町 に 寄 り 道 を し て 着 い た の は 12 時 頃 。 こ の サ ン テ ミ リ オ ン ま で の 道 は 、 ベ ル ジ ュ ラ ッ ク へ の 道 と 、 ほ ぼ このあたりにはブドウ畑が続いている 81 別 れ を 告 げ て 、 9 時 前 に サ ン テ ミ リ オ ン に 向 か う 。 少 し 洗 っ て 、 勘 定 を 済 ま せ て 、 ク レ ア 、 マ ー ク 、 プ ラ ム リ ー に 朝 8 時 に 食 事 を し て 、 車 が 山 道 の 埃 を か ぶ っ て あ ま り 汚 い の で 、 ( 1 ) サ ン テ ミ リ オ ン 【 第 10 日 】 ポ ワ ト ゥ シ ャ ラ ン ト 地 方 ・ サ ン テ ミ リ オ ン に 入 っ て い く と 、 こ こ は 思 っ て い た よ り 観 光 Saint-Emilion 地 で 、 観 光 バ ス が 多 く て 賑 わ っ て お り 、 土 産 物 や ワ イ ン を 売 っ ・ て い る 店 、 レ ス ト ラ ン が 沢 山 あ る 。 ・ サ ン テ ミ リ オ ン の 村 は 、 中 心 が 13 世 紀 に 建 て ら れ た 王 の 塔 で 、 ・ 地 下 の 石 灰 岩 を く り ぬ い て 造 ら れ た モ ノ リ ス ( 一 枚 岩 ) の 教 会 ・ は 世 界 で も 珍 し く 、 地 下 70 ヘ ク タ ー ル に わ た っ て 回 廊 が 伸 び ・ て い る 。 ポ ワ ト ゥ シ ャ ラ ン ト 地 方 の 宿 泊 地 、 サ ン フ ォ ー ル シ ュ ル ジ ・ ロ ン ド に 向 か う こ と に し た 。 ・ ・ テラスも岩をくり抜いたのかな? ワインショップは賑わっている ・ モノリス教会の門はいかにも岩をくり抜いた感じだ 村 を ブ ラ ブ ラ 見 て 回 っ て か ら 、 ア キ テ ー ヌ 地 方 に 別 れ を 告 げ 、 あ と 30 分 待 と う か な と 思 っ た が 、 つ い つ い 邪 魔 く さ く な っ て 、 と り あ え ず 、 こ こ で 昼 食 を 食 べ て 時 計 を 見 る と 、 午 後 1 時 。 買 い に 行 く 必 要 が あ る 。 な い と 見 れ な い し 、 ツ ア ー の チ ケ ッ ト は ツ ー リ ス ト オ フ ィ ス に モ ノ リ ス の 教 会 を 見 た か っ た の だ が 、 1 時 半 ま で 昼 休 み で 待 た ニ ュ も あ る し 、 こ れ 以 上 買 う と 持 っ て 帰 れ な い 。 折 角 こ こ ま で 来 た の で 、 赤 ワ イ ン を 2 本 買 う が 、 ま だ ブ ル タ ー モノリス(1枚岩)教会 王の塔 82 ・ 割 を 果 た し て 栄 え た 地 域 で 、 軍 事 的 に 重 要 な 役 割 を 演 じ た 町 が ロマネスク様式の美しい教会 村は海辺の崖の上にある ポ ワ ト ゥ シ ャ ラ ン ト 地 方 は 、 パ リ と ボ ル ド ー を 結 ぶ 中 継 の 役 ( 2 ) タ ル モ ン シ ュ ル ジ ロ ン ド Talmount-sur-Gironde 沢 山 あ る 。 ま た 、 ロ マ ネ ス ク 様 式 の 小 さ な 教 会 も 多 く 、 こ の 地 ・ に 着 い た の は 午 後 3 時 。 方 の 名 酒 、 ピ ノ ー 、 コ ニ ャ ッ ク は 世 界 的 に 有 名 だ 。 ・ デ サ レ サ ン フ ォ ー ル シ ュ ル ジ ロ ン ド 村 に あ る 、 今 日 の 宿 泊 地 、 ・ シ ャ ト ー ・ こ れ で チ ェ ッ ク イ ン は あ ま り に も 早 い の で 、 明 日 予 定 し て い た 、 ・ chateau de Salles タ ル モ ン シ ュ ル ジ ロ ン ド に 行 く こ と に し た 。 ・ タ ル モ ン シ ュ ル ジ ロ ン ド 村 の 岬 に 建 つ 、 サ ン ラ ド ゴ ン ド 教 ・ 会 は 、 典 型 的 な ロ マ ネ ス ク 様 式 で 、 上 半 身 が 女 で 下 半 身 が 蛇 の ・ 83 妖 精 の メ リ ュ ジ ー ヌ が 建 て た と い う 伝 説 が あ る 。 ・ 漁港の村でもある 村 に は 多 く の 観 光 客 が 来 て い る 。 村 は 歩 い て 20 分 も あ れ ば 見 て ・ 村は花が美しい 回 れ る 小 さ な 村 だ が 、 道 ば た に も 多 数 の 花 が 咲 い て お り 、 絵 画 ・ や 、 香 料 の 店 、 装 飾 品 店 も 多 く て な か な か 楽 し い 。 ・ 1 時 間 ほ ど 見 て 回 り 、 シ ャ ト ー ホ テ ル に 戻 る と 、 4 時 半 。 地下の食堂で朝食 そ の 後 、 部 屋 に 戻 る と 、 家 具 は な か な か 洒 落 て い る 。 ま た 、 部 な が ら 、 旅 行 記 を ま と め る こ と に し た 。 私 も デ ィ ナ ー ま で は 時 間 が あ る の で 、 ベ ン チ で 白 ワ イ ン を 飲 み 庭 で は 、 こ こ の 主 人 が 、 ロ ッ キ ン グ チ ェ ア で 本 を 読 ん で お り 、 前 後 に 大 き な 庭 が あ り 、 竹 林 ま で あ り 、 な か な か 風 格 が あ る 。 こ こ は 、 5 部 屋 ほ ど の 、 貴 族 の 館 と い っ た 感 じ の シ ャ ト ー だ が 、 ( 3 ) シ ャ ト ー ホ テ ル ( 民 宿 ) シ ャ ト ー デ サ レ chateau de Salles 居間も洒落ている 屋 に は ワ イ ヤ レ ス は 電 波 が 届 か な い の で 、 P L C ( 電 源 コ ン セ ・ らせん階段で部屋に行く ン ト に よ る イ ン タ ー ネ ッ ト ) を 貸 し て く れ た 。 お か げ で 、 久 し ・ ぶ り に 快 適 に イ ン タ ー ネ ッ ト が 使 え る よ う に な っ た 。 シャトーホテル シャトー・デ・サレ フロントには地元のワインが置いてある 84 工 夫 し て い る と か 。 た だ し 、 マ ク ド ナ ル ド も 、 フ ラ ン ス 人 の 口 に 合 う よ う に 、 味 は も の に す ぐ 飛 び つ く の か 理 解 で き な い ! 」 と 強 い 口 調 だ 。 ら ず 、 フ ラ ン ス に は 素 晴 ら し い 食 文 化 が あ る の に 、 何 故 あ ん な い る こ と を 嘆 い て い る 。 「 食 文 化 の 貧 し い ア メ リ カ な ら い ざ 知 が い た る と こ ろ で 見 受 け ら れ 、 マ ク ド ナ ル ド が ど ん ど ん 増 え て そ れ か ら 、 最 近 フ ラ ン ス の 都 会 は も と よ り 田 舎 で も M の マ ー ク が ど の よ う に 立 ち 直 る か を 注 目 し て い る 。 グ ル ド ン の 民 宿 で も そ う だ っ た が 、 多 く の フ ラ ン ス 人 が 、 日 本 を 見 直 す 必 要 が あ り 、 こ れ も ま た 難 し い 」 と 話 し て い た 。 だ が 、 「 原 子 力 発 電 を や め る と 、 フ ラ ン ス 人 の ラ イ フ ス タ イ ル が あ る 。 フ ラ ン ス で も 、 原 子 力 発 電 所 は 増 や す こ と は な い そ う の 日 本 経 済 や 、 エ ネ ル ギ ー 政 策 の あ り 方 に つ い て も 非 常 に 関 心 ま た 、 日 本 の 津 波 や 原 発 事 故 の 話 は よ く 知 っ て い て 、 こ れ か ら シャトーホテル 裏の竹林 85 し い の で 、 是 非 行 く べ き だ 」 と し き り に 勧 め て く る 。 ア フ リ カ は 、 治 安 も よ く 、 景 色 も き れ い で 食 事 、 ワ イ ン も 美 味 世 界 中 を 旅 し て お り 、 私 に も い ろ い ろ 聞 い て く る 。 ま た 、 「 南 宿 ) と し て 経 営 し て い る 」 と の こ と だ 。 て 改 築 し 、 2 0 0 0 年 に 完 成 し て 、 今 は シ ャ ト ー ホ テ ル ( 民 フ ラ ン ス に や っ て き て 、 こ の お 城 を 手 に 入 れ 、 40 年 に わ た っ マ ダ ム に 話 を 聞 く と 、 「 1 9 6 0 年 に 、 父 が 、 南 ア フ リ カ か ら ダイニングルーム メイン ブラックバスのロースト ブ ラ ッ ク バ ス の ロ ー ス ト に 、 キ ュ ウ リ に ハ ム と 野 菜 の ク リ ー ム は い け な い の で 、 40 個 く ら い で や め る こ と に し た 。 2 皿 目 は 、 ル は 少 し 高 い が 、 雰 囲 気 料 だ と 思 っ て 諦 め る 。 し た 。 こ こ は 、 全 て 込 み で 1 7 0 ユ ー ロ 。 や は り シ ャ ト ー ホ テ 旅 も 後 半 に 入 っ て き て 疲 れ て き た の か 、 10 時 半 に は 休 む こ と に ド に 効 い て い て 美 味 し い 。 50 個 は あ る だ ろ う 、 ま た 下 痢 を し て ア チ ア で 食 べ た も の よ り は か な り 小 さ く 、 カ レ ー 風 味 が マ イ ル 最 初 に 出 て き た の が 、 カ レ ー 風 味 の ム ー ル 貝 、 ム ー ル 貝 は ク ロ シ ー フ ー ド と の こ と だ 。 で る た り い と か に た 、 っ テ こ た レ ミ れ が ビ デ か や を ィ ら っ 見 ・ 行 て た ピ く い 。 レ ブ な 英 ネ ル い 語 ー タ 。 の 地 ー 仕 放 方 ニ 方 送 よ ュ が は り 地 な 全 6 方 い く 度 は の な は 最 で い 低 高 、 。 い 気 天 全 よ 温 気 仏 う 21 予 オ だ 度 報 ー 。 で を プ 、 見 ン 今 て を ま い 見 今 日 は 、 シ ャ ト ー ホ テ ル で の デ ィ ナ ー 。 こ こ は 海 が 近 い の で 、 こ れ ま で 民 宿 に は テ レ ビ が な か っ た が 、 こ こ で は 部 屋 で 久 し ぶ ( 4 ) シ ャ ト ー ホ テ ル ( 民 宿 ) シ ャ ト ー デ サ レ の デ ィ ナ ー ・ カレー風味のムール貝 あ え 、 こ れ も 美 味 し い が 、 何 せ 量 が 多 い 。 半 分 は 食 べ た が 残 っ ・ 前菜 エビのムース て し ま う 。 デ ザ ー ト は 、 イ チ ゴ 。 デザート イチゴ 86 は 大 西 洋 に せ り 出 し た 大 き な 半 島 で あ り 、 5 世 紀 半 ば に 、 イ ギ ブ ル タ ー ニ ュ 地 方 は 、 フ ラ ン ス の 北 西 部 の 、 北 は 英 仏 海 峡 、 西 で の 真 っ 青 な 青 空 か ら 、 雲 が だ ん だ ん 増 え て き た 。 つ い て い く 。 ブ ル タ ー ニ ュ 地 方 の 南 端 に 入 っ て く る と 、 こ れ ま 方 が 楽 な の で 、 1 3 0 ㎞ で 飛 ば し て い る 車 を 見 つ け て は 、 く っ 1 3 0 ㎞ 、 雨 天 の 時 は 1 1 0 ㎞ が 原 則 だ 。 前 の 車 に つ い て い く フ ラ ン ス の 高 速 は 、 非 常 に 走 り や す く て 、 晴 れ の 時 は 最 高 時 速 30 分 も 走 れ ば 高 速 に 入 り 、 約 4 0 0 ㎞ の ロ ン グ ド ラ イ ブ だ 。 ル ア ン テ ー ル に 向 か う 。 8 時 半 に は チ ェ ッ ク ア ウ ト し て 、 今 日 の 目 的 地 ロ シ ュ フ ォ ー ロシュフォール・アン・テールの町 87 を 少 し 散 歩 す る 。 今 日 も 快 晴 で 、 半 袖 で は 朝 は 少 し 肌 寒 い 。 朝 7 時 半 に は シ ャ ト ー ホ テ ル の 地 下 の 食 堂 で 朝 食 を 終 え て 、 庭 ( 1 ) ロ シ ュ フ ォ ー ル ア ン テ ー ル Rochefort-en-Terre リ ス ( ブ リ タ ニ ア ) か ら 、 ア ン グ ロ サ ク ソ ン に 追 わ れ た ケ ル ト ・ 人 が 、 こ の 地 方 に 国 を 作 り 上 げ た 。 ブ ル タ ー ニ ュ 公 国 が 、 フ ラ ・ ン ス に 編 入 さ れ た の は 、 16 世 紀 で 、 ア ー サ ー 王 伝 説 や 、 円 卓 ・ の 騎 士 物 語 な ど が 語 り 継 が れ 、 特 異 な 文 化 を 守 り 続 け 、 現 在 で ・ も ブ ル ト ン 語 を 話 す 人 が 多 く 、 フ ラ ン ス の 中 の 異 国 と い わ れ る 。 【 第 11 日 】 ブ ル タ ー ニ ュ 地 方 ① 教会のステンドグラスが美しい この町は猫がよく似合う ま っ て い る 。 し か し 、 ブ ラ ブ ラ 歩 い て い る と 、 き れ い な ガ ラ ス 今 日 は 日 曜 日 、 ツ ー リ ス ト オ フ ィ ス も 、 お 店 も ほ と ん ど が 閉 店 や ア ト リ エ が い く つ も あ る 。 村 に は 、 多 く の 芸 術 家 や 画 家 が 集 ま っ て き て 、 村 に は 工 芸 品 の 車 を 止 め て 村 を 歩 い て い る と 、 そ こ ら 中 に 、 花 が 一 杯 だ 、 こ の 屋 根 も 壁 も 美 し い 。 さ れ 、 ゴ シ ッ ク 様 式 と ル ネ サ ン ス 様 式 の 家 々 が 入 り 混 じ っ て 、 フ ォ ー ル ア ン テ ー ル に 入 っ て く る 。 こ の 村 は 11 世 紀 に 建 設 ・ 美しい邸宅 工 芸 品 を 飾 っ て い る 店 が 開 い て お り 、 壁 に 飾 る 素 敵 な 作 品 が 目 ・ に 入 っ た の で 、 つ い つ い 買 っ て し ま っ た 。 高 速 を 降 り て 、 30 分 も 森 の 中 を 走 る と 、 美 し い 村 ロ シ ュ 町は花いっぱい 教会 88 ど う も 映 画 撮 影 を や っ て い る よ う だ っ た の で 、 興 味 半 分 で 少 し 町 を ブ ラ ブ ラ し て い る と 、 カ メ ラ マ ン や 役 者 ら し き 人 が い て 、 る の に は 感 心 す る 。 に そ の 通 り だ と 思 う 。 何 せ 、 フ ラ ン ス 中 に 美 し い 教 会 が 沢 山 あ た め に 、 フ ラ ン ス 中 を 旅 し た 、 と い う く だ り が あ っ た が 、 ま さ ん だ が 、 こ の 中 に 、 主 人 公 ジ ョ ン が 大 聖 堂 の 建 築 の 勉 強 を す る 数 ヶ 月 前 に 、 ケ ン フ ォ レ ッ ト が 書 い た 、 大 聖 堂 と い う 本 を 読 の 田 舎 に は 美 し い 教 会 が 本 当 に 沢 山 あ る 。 す ぐ 隣 の 村 だ が 、 こ こ も 静 か な 村 で 、 教 会 が 美 し い 。 フ ラ ン ス ロ シ ュ フ ォ ー ル ア ン テ ー ル か ら 、 リ メ ル ゼ ル に は 車 で 5 分 、 の 村 、 リ メ ル ゼ ル に 行 く こ と に し た 。 プ リ ュ エ ル ラ ン ロ シ ュ フ ォ ー ル ア ン テ ー ル は 見 終 え た が 、 今 日 の 宿 泊 地 、 に 行 く に は 少 し 早 い の で 、 こ の 近 く 恐竜博物館 映画監督が動き回っている つい買ったガラス工芸品 子役かな ( 2 ) リ メ ル ゼ ル Limerzel を 眺 め て い た 。 ・ ・ Pluherlin 次 は 、 時 間 つ ぶ し に 、 有 史 前 博 物 館 ・ 覗 い て み る こ と に し た 。 入 口 に 来 て み る と 、 恐 竜 や 猿 人 類 の 模 ・ 型 が 置 い て あ っ て 、 子 供 達 が 沢 山 来 て い る 。 こ れ は さ す が に 見 Musee de la Prehistoire 89 る ほ ど で は な い の で 、 孫 の お 土 産 に 恐 竜 の ト ラ ン プ を 買 っ て 、 ・ 民 宿 に 行 く こ と に し た 。 な が ら 民 宿 に 戻 る 。 何 も な い 。 教 会 と 、 そ の 他 数 件 お 店 が あ る だ け だ 。 こ ん な 小 さ 外 に 出 る と 、 目 の 前 に 大 き な 教 会 が あ る 。 そ の 周 り を 歩 い て も い れ が 。 て 来 、 る 部 と 屋 分 は か こ っ ぢ て ん い ま る り の と だ し 。 た 彼 き 女 れ は い 、 な す 部 ぐ 屋 に で 部 、 屋 全 に く 案 問 内 題 し は て な く と 、 や っ と 気 が 付 い て 、 「 コ ン チ ニ ワ 」 と 答 え て き た 。 日 本 人 て い る 女 性 を 掴 ま え て 、 「 チ ェ ッ ク イ ン し た い の だ が 」 と 言 う 私 が 入 っ て い っ て も 、 誰 も 気 が 付 か な い 。 忙 し そ う に 走 り 回 っ か お 祝 い で も や っ て い る の だ ろ う か 。 ど の フ ラ ン ス 人 が 集 ま っ て 、 食 堂 で 大 き な 声 で 騒 い で い る 。 何 車 を 止 め て 中 に 入 る と 、 今 日 は 日 曜 日 の せ い だ ろ う か 、 20 人 ほ 村 の ホ テ ル レ ス ト ラ ン ( 食 堂 民 宿 ) だ 。 エ ル ラ ン の 村 の 中 心 で あ る 教 会 の す ぐ 前 に あ る 、 小 さ な 田 舎 の オ ー ベ ル ジ ェ サ ン エ ル ナ ン ( 3 ) プ リ ュ エ ル ラ ン Pluherlin な 村 に 何 故 こ ん な 大 き な 教 会 が あ る の だ ろ う と 、 不 思 議 に 思 い Auberge Saint Hernin 旅 行 記 を 整 理 し て 、 メ ー ル を 書 い て い る と も う 7 時 半 。 1 階 に ・ 降 り て 、 デ ィ ナ ー を 注 文 す る 。 は 、 プ リ ュ オーベルジェ・サン・エルナン プリュエルランの教会 部屋は狭いが清潔だ 90 と も 美 味 し い 。 こ ん な に 沢 山 は 無 理 と 思 っ て い た が 、 後 の ブ タ 強 す ぎ る 。 エ ス プ レ ッ ソ を 飲 ん で い い 気 分 で 部 屋 に 引 き 上 げ る 。 最 後 の デ ザ ー ト は 、 ア ッ プ ル が 美 味 し い が 、 最 初 の 皿 の 印 象 が 前菜 ロンゴスティン メイン ブタのソテー デザート アップル 91 る が 、 身 に 歯 ご た え と 甘 み が あ っ て 、 レ モ ン と マ ヨ ネ ー ズ で 何 20 匹 く ら い の 、 半 分 は 子 持 ち 。 シ ャ コ の よ う に 皮 を む い て 食 べ ワ イ ン 込 み で 90 ユ ー ロ は 大 満 足 。 や は り 魚 料 理 を 頼 む べ き だ っ た 。 そ れ に し て も 、 デ ィ ナ ー 、 少 し 大 き く て 、 ロ ン グ ス テ ィ ン が 一 番 小 さ い ら し い 。 ら い の 大 き さ で 、 は さ み が も う 少 し 大 き い 。 ロ ン グ ス テ が も う 目 の ブ タ の ソ テ ー は そ こ そ こ で 、 半 分 食 べ る と も う ギ ブ ア ッ プ 、 し か し 、 「 し ま っ た ! や は り こ こ は 魚 だ ! 」 案 の 定 、 2 皿 と こ ろ が 、 最 初 に 持 っ て き た ロ ン グ ス テ ィ ン が 絶 品 。 シ ャ コ く い と は 後 が 楽 し み だ 。 ア ッ プ ル パ イ 。 田 舎 の 食 堂 な の で あ ま り 期 待 は し て い な い 。 2 皿 目 は 魚 が 続 い た の で ブ タ 料 理 、 デ ザ ー ト は こ の 地 方 特 有 の 今 日 の 料 理 は 、 1 皿 目 は ロ ン グ ス テ ィ ン ( 小 さ な ロ ブ ス タ ー ) 、 は 料 理 が 美 味 し い と は 聞 い て い た が 、 最 初 か ら こ ん な に 美 味 し シ ェ フ も 素 材 の 良 さ に は 勝 て な い 。 最 高 だ ! 」 「 今 ま で 美 味 し い フ ラ ン ス 料 理 を 食 べ て き た が 、 い く ら 上 手 な ブ ル タ ー ニ ュ ( 4 ) 食 堂 民 宿 サ ン ・ 食堂 料 理 は 放 っ て 置 い て 、 ア ッ と い う 間 に 全 て 食 べ て し ま っ た 。 エ ル ナ ン の デ ィ ナ ー と に し た 。 バ ー デ ン に は 、 立 派 な 教 会 が 沢 山 あ り 、 つ い 見 と れ て し ま う 。 く れ た の で 、 バ ー デ ン や 、 オ ー レ ー に 行 く こ と に し た 。 ナ ッ ク に 行 く 途 中 に も 、 い い と こ ろ が 沢 山 あ る 」 と 、 話 を し て 昨 日 、 夕 食 時 に 、 食 堂 で 働 い て い る 女 性 が 、 「 こ こ か ら 、 カ ル 今 日 と 明 日 は 50 % の 確 率 で 雨 の よ う だ 。 煙 っ て 、 今 に も 雨 が 降 り そ う だ 。 テ レ ビ で 天 気 予 報 を 見 て も 、 こ ろ こ ろ 変 わ る 。 朝 、 目 が 覚 め て 窓 か ら 外 を 見 る と 、 や は り ま た 、 ブ ル タ ー ニ ュ は 、 よ く 雨 が 降 る こ と で も 有 名 で 、 天 気 が 蠣 の 中 で も 高 級 な ブ ロ ン が 最 高 と い わ れ る 。 い わ れ る 。 海 辺 で 食 べ る 豊 富 な 魚 介 類 の 料 理 は 美 味 し い が 、 牡 と こ ろ ま で や っ て く る 、 物 好 き な 人 間 だ け が 得 ら れ る 幸 福 」 と 、 地 の 果 て と い う 意 味 。 こ こ は 食 材 の 宝 庫 で 、 「 わ ざ わ ざ こ ん な ブ ル タ ー ニ ュ の 西 端 に あ る 、 フ ェ ニ ス テ ー ル 県 ( 1 ) バ ー デ ン と オ ー レ ー Auray ま た 、 オ ー レ ー は 大 き な 町 で 、 朝 市 ま で や っ て い て 、 車 が 止 め Baden ら れ ず 、 な か な か 町 の 中 心 地 に は 行 け な い 。 【 第 12 日 】 ブ ル タ ー ニ ュ 地 方 ② Finistere 仕 方 が な い の で 、 こ こ は 見 る の は 諦 め て 、 カ ル ナ ッ ク に 行 く こ は 、 オーレーの町 バーデンの町 オーレー教会 バーデン教会 92 こ の メ ン ヒ ル 群 は 、 カ ル ナ ッ ク の 村 か ら す ぐ 近 く で 、 車 を 止 め か と 諸 説 あ る が ま だ 解 明 さ れ て い な い 。 ら な い 。 死 者 の 祭 祀 か 豊 穣 祈 願 か 、 そ れ と も 太 陽 信 仰 で は な い た だ 、 一 体 誰 が 、 ど こ か ら 、 ど の よ う に 巨 石 を 運 ん だ か は 分 か で あ る 。 メ ン ヒ ル 群 は 、 1 1 6 9 体 が 並 ぶ メ ネ ッ ク 列 石 群 カルナック メネックのメンヒル群 93 末 期 か ら 鉄 器 時 代 初 期 と 言 わ れ て お り 、 中 で も 、 規 模 が 大 き い 巨 石 群 が 造 ら れ た 時 期 は 、 紀 元 前 3 0 0 0 年 頃 の 、 新 石 器 時 代 か ら 西 に 、 太 陽 に 向 か っ て 高 い 順 に ず ら り と 並 ぶ 。 メ ン ヒ ル と 呼 ぶ 垂 直 に 立 つ 巨 石 は 、 高 さ が 1 ~ 6 m 、 そ れ が 東 ブ ル タ ー ニ ュ 南 部 の 町 カ ル ナ ッ ク は 、 フ ラ ン ス 有 数 の 巨 石 群 で 、 ( 2 ) カ ル ナ ッ ク Carnac て 見 に 行 く が 、 柵 が し て あ っ て 中 に は 入 れ な い 。 Alignements 正 直 、 メ ン ヒ ル 群 を 見 て も 何 が な ん だ か 分 か ら な い の で 、 晴 れ deu Menec ・ 間 の 見 え て い る う ち に 、 ポ ン タ ヴ ェ ン に 行 く こ と に し た 。 と 呼 ば れ た 。 現 在 も 各 地 か ら ア ー テ ィ ス ト が 集 ま り 、 多 く の タ ッ チ で ブ ル タ ー ニ ュ の 自 然 と 文 化 を 描 き 、 ポ ン タ ヴ ェ ン 派 ゴ ー ギ ャ ン と 、 こ の 村 に 集 ま る 画 家 達 は 、 太 い 輪 郭 線 と 濃 厚 な ゴーギャンもこの辺を散策した 花が沢山咲いている こ れ は 、 ア ル ル で 、 ゴ ッ ホ の 足 取 り を た ど る の と 同 じ 趣 向 だ 。 各 ス ポ ッ ト に は 、 そ こ で 描 か れ た 作 品 の 複 製 が 設 置 さ れ て る 。 て 回 る ル ー ト を 教 え て く れ た 。 足 取 を た ど り な が ら 、 約 20 ヵ 所 の ス ポ ッ ト を 、 30 分 ほ ど で 見 畔 や 、 背 の 高 い 木 々 に 囲 ま れ た 静 か な 森 の 中 を 、 ゴ ー ギ ャ ン の ポ ン タ ヴ ェ ン の ツ ー リ ス ト オ フ ィ ス に 行 く と 、 ア ヴ ェ ン 川 の か っ た が 、 雨 が 止 ん で き た の で 、 村 を 見 て 回 る こ と に し た 。 シ ー ド ル を 頼 ん だ が 、 こ れ が な か な か 美 味 し い 。 も っ と 食 べ た プ が あ る の で 迷 っ て し ま う が 、 タ マ ネ ギ だ け の 黒 い ク レ ー プ と タ ー ニ ュ 名 物 の ク レ ー プ を 食 べ る こ と に し た 。 い ろ ん な ク レ ー さ す 。 そ の う ち 止 む か も し れ な い と 思 い 、 お 昼 は こ こ で 、 ブ ル ポ ン タ ヴ ェ ン は 、 残 念 な が ら 小 雨 模 様 。 こ の 旅 は じ め て 傘 を ( 3 ) ポ ン タ ヴ ェ ン Pont-Aven ギ ャ ラ リ ー が 並 ん で い る 。 ・ 気 に 入 っ た 絵 が あ れ ば 、 購 入 し た い と 思 っ て い た が 、 残 念 な が ・ ら 、 心 を 打 つ 絵 に は め ぐ り 会 わ な か っ た の で 、 買 わ な か っ た 。 ・ し か し 、 手 に 入 れ た い と 思 っ て い た ブ ル タ ー ニ ュ 特 産 の 、 塩 ・ キ ャ ン デ ー を 見 つ け た の で 、 少 し 買 っ て お い た 。 豪華なヨットが沢山泊まっている ポン・タヴェンの町 94 を 受 け 、 「 黄 色 い キ リ ス ト 」 を 描 い た 、 と 言 ゴーギャンの黄色いキリスト トレマロ礼拝堂 95 礼 拝 堂 の 中 に は 、 12 世 紀 に 作 ら れ た 、 と い わ れ る 木 製 の キ リ に し た 。 16 世 紀 創 設 の ト レ マ ロ 礼 拝 堂 chapelle de Trémalo le Christ jaune トレマロ礼拝堂の中 ス ト 像 が あ る 。 ゴ ー ギ ャ ン は 、 こ の 像 か ら イ ン ス ピ レ ー シ ョ ン へ 行 く こ と ポ ン ・ わ れ る 。 タ ヴ ァ ン の 村 は 、 一 応 見 終 え た の で 、 1 ㎞ ほ ど 離 れ た 、 ブ ル タ ー ニ ュ の フ ェ ニ ス テ ー ル は 、 11 度 く ら い で 、 こ れ ま で と は 使 え る の で 、 旅 行 記 の 整 理 を す る こ と に し た 。 デ ィ ナ ー ま で に は 時 間 が あ る し 、 と り あ え ず 、 イ ン タ ー ネ ッ ト は 食 べ ら れ る の か 、 か な り 心 配 に な る 。 居 間 も ダ イ ニ ン グ も 普 通 の 民 家 の 造 り だ 。 こ れ で 美 味 し い 料 理 と 出 迎 え て く れ る 。 部 屋 に は い る と 、 こ こ は 、 ま さ に 民 宿 で 、 玄 関 の チ ャ イ ム を 押 す と 、 眉 毛 の 濃 い お じ さ ん が 、 「 ハ ロ ー 」 的 地 に 来 て み る と 、 や は り ポ ツ ン と 家 が あ る 。 な い 。 本 当 に こ ん な 所 に 民 宿 が あ る の か な と 心 配 に な る が 、 目 40 分 で 着 い た 。 こ の あ た り は 、 広 大 な 牧 草 地 で 、 周 り に は 何 も へ は 、 50 ㎞ だ が 、 ガ ー ミ ン 1 号 の 指 示 に 従 っ て 運 転 し て い け ば こ の あ た り は 、 高 速 道 路 が よ く 整 備 さ れ て お り 、 テ ィ ブ ラ ッ ツ ヴ ァ ル ゼ ッ ク の 民 宿 テ ィ ブ ラ ッ ツ に 向 か う こ と に し た 。 部屋 民宿 ティブラッツ 出迎えてくれた犬 隣の農家 ポ ン タ ヴ ェ ン を 見 終 え る と 、 午 後 4 時 。 そ ろ そ ろ ラ ン ド レ ( 4 ) ラ ン ド レ ヴ ァ ル ゼ ッ ク の 民 宿 テ ィ ブ ラ ッ ツ Tibraz は 10 度 く ら い の 温 度 差 が あ り 、 何 し ろ 寒 い 。 セ ー タ ー を 着 込 ま ・ な い と 風 邪 を ひ き そ う 。 現 地 の 人 も セ ー タ ー を 着 て い る 。 96 ノルマンディから来た夫妻と民宿夫妻 ハムとベーコン取り合わせ メイン 鴨のロースト デザート 97 チ ョ コ レ ー ト ケ ー キ 。 ワ イ ン は カ オ ー ル Kahor ノルマンディから来た夫妻と私 ブ ル タ ー ニ ュ は 寒 い の で ワ イ ン は 作 れ な い 。 の 赤 ワ イ ン 。 ド に 就 い た 。 メ イ ン は 鶏 の ロ ー ス ト と ポ テ ト 、 デ ザ ー ト は ア イ ス ク リ ー ム と い わ ゆ る 家 庭 料 理 だ 。 前 菜 は 、 薄 く 切 っ た ハ ム と ソ ー セ ー ジ 、 し そ う な の で 楽 し み だ 。 朝 食 は 8 時 に お 願 い し て 11 時 に は ベ ッ イ ン タ ー ネ ッ ト で 天 気 予 報 を 調 べ て み る と 、 明 日 は 天 気 も 回 復 料 理 は 、 大 き な 皿 に 盛 っ て い る の を 、 み ん な で 取 っ て 分 け る 、 セ ッ ト し て 準 備 万 端 だ 。 は こ こ に ま で 来 て い る の だ ろ う か 。 だ が 、 今 年 の 冬 は 、 は じ め て 雪 が 降 っ た と の こ と だ 。 異 常 気 象 こ こ は 冬 は 寒 い が 、 海 岸 が 近 い の で 、 雪 は 降 っ た こ と は な い の で 、 フ ラ ン ス 語 が ほ と ん ど で 、 時 々 英 語 に 翻 訳 し て く れ る 。 席 し て 5 人 で 食 べ る 。 ノ ル マ ン デ ィ の 夫 妻 は 英 語 を 喋 ら な い の デ ィ ナ ー は 、 ノ ル マ ン デ ィ か ら 来 た 夫 妻 と 一 緒 で 、 ホ ス ト も 同 て し ま う 。 そ れ で も 、 一 番 良 さ そ う な と こ ろ を ガ ー ミ ン 1 号 に テ ー ル に は 、 本 当 に 美 し い 海 岸 が 多 く て 、 ど こ に 行 こ う か 迷 っ マ ダ ム が 、 見 所 を い ろ い ろ ア ド バ イ ス し て く れ る 。 フ ェ ニ ス よ 海 料 う の 理 。 幸 は が 全 食 て べ 美 た 味 か し っ い た の 。 だ 明 が 日 、 は 折 ム 角 ー ブ ル ル 貝 タ の ー よ ニ う ュ な に の 来 で た 、 の 期 だ 待 か し ら 、 ( 5 ) 民 宿 テ ィ ブ ラ ッ ツ の デ ィ ナ ー ① た 一 本 道 を ど ん ど ん 走 っ て い く と 、 周 り に は ア ッ と 驚 く よ う な カ マ レ シ ュ ル メ ー ル は 、 細 長 い 半 島 の 最 先 端 。 よ く 整 備 さ れ 最 初 の 目 的 地 、 カ マ レ シ ュ ル メ ー ル に 向 け 出 発 し た 。 い と こ ろ を 回 り 、 昼 か ら 村 を 回 る こ と に し た 。 と い う こ と で 、 今 日 は 天 気 が よ い の で 、 見 て 回 る 順 序 を 変 え て 、 朝 に 景 色 の い だ い の 。 と 鳴 思 き っ 声 た で ら 目 、 が 何 覚 と め ヒ る ー と タ 、 ー 雲 が ひ 入 と っ つ て な い い る 青 。 空 や 。 は 部 り 屋 外 が は 少 寒 し い 暖 の か 夜 中 に 目 が 覚 め る と 、 窓 の 外 に は 満 天 の 星 。 再 度 寝 直 し て 、 鳥 ( 1 ) カ マ レ シ ュ ル メ ー ル Camaret-sur-Mer¥ 美 し い 海 岸 線 が 広 が っ て く る 。 手 で す く っ て も 、 細 か く て サ ラ ・ サ ラ と こ ぼ れ る 砂 の 浜 、 海 沿 い の 崖 を ク ネ ク ネ と 走 る 小 道 、 ・ こ の 地 は 「 ブ ル タ ー ニ ュ 西 部 の 最 も 美 し い 風 景 」 と い わ れ る 。 ・ 村 に 着 い た の は 9 時 半 。 ツ ー リ ス ト オ フ ィ ス は 、 10 時 に な ら ・ な い と 開 か な い の で 、 海 岸 線 を 歩 い て い く が 、 港 に は ヨ ッ ト や ・ ボ ー ト が 泊 ま り 、 海 岸 に 沿 っ て 建 て ら れ た 家 々 も 、 青 い 空 と 青 ・ い 海 に マ ッ チ し て 美 し い 。 【 第 13 日 】 ブ ル タ ー ニ ュ 地 方 ③ 沖には無数のヨットが泊まっている カマレ・シュル・メールの町 98 に 向 か っ て い く と 、 途 中 か ら マ ダ ム お 勧 め の ミ レ カ マ レ シ ュ ル メ ー ル 場 所 の よ う だ 。 ど う も ブ レ ト ン 人 の 先 祖 の 碑 の よ う だ 。 ブ ル タ ー ニ ュ に は 、 未 そ の 横 に は 、 何 や ら 巨 大 な 記 念 碑 が あ る の で 、 行 っ て 見 る と 、 打 ち 寄 せ て 、 ど こ か お ど ろ お ど ろ し い 風 景 だ 。 に な る が 、 岬 の 先 端 に 来 て み る と 、 荒 々 し い 岩 に 大 西 洋 の 波 が 先 端 に や っ て き た 。 そ こ か ら 、 風 が き つ く て 吹 き 飛 ば さ れ そ う 標 識 の 指 示 通 り 5 分 も 登 っ て い く と 、 す ご く 視 界 の 開 け た 岬 の る 途 中 に 見 え た 、 ポ ン デ ュ パ ン イ ー ル に 行 く こ と に し た 。 写 真 を 撮 り 終 わ っ て も ま だ 10 時 に は 時 間 が あ る の で 、 走 っ て い ブレトン人の先祖の碑 戦争記念碑 大砲跡まで残っている 99 大西洋の風と波が激しい ブレトン人の碑が崖の上に立っている ( 2 ) ポ ン デ ュ パ ン イ ー ル Pointe du Pen hir だ に ブ レ ト ン 語 を 話 す 人 が い る と い う し 、 ブ レ ト ン 人 は 先 祖 を ・ 大 切 に し て い る の だ ろ う 。 ま た 、 近 く に は 、 戦 争 記 念 碑 の よ う ・ な も の も あ る 。 こ こ は 、 ブ ル タ ー ニ ュ の 人 に は 何 か 因 縁 の あ る ・ に 素 敵 な 海 岸 が 見 え て き ・ た 。 車 を 降 り て 少 し 坂 を ・ 上 る と 絵 の よ う な 海 岸 線 ・ が 広 が っ て い る 。 ・ ブ ル タ ー ニ ュ は 、 知 ら れ ・ ざ る 自 然 の 宝 庫 だ 。 カマレ・シュル・メールの海岸 砂浜が美しい カマレ・シュル・メールの海岸 海の色も美しい 100 建 っ て い る 。 こ れ は も と も と 灯 台 と の こ と で 、 以 前 は 誰 か が 住 そ の ま ま 見 え て き た 。 対 岸 の 絶 壁 の 上 に 、 ポ ツ ン と 家 が 一 軒 ポン・デュ・ミレ付近の風車 101 い く と 、 民 宿 の マ ダ ム が 見 せ て く れ た 、 写 真 集 の 表 紙 の 風 景 が ポ ン デ ュ ミ レ の 駐 車 場 に 車 を 止 め て 、 断 崖 の 方 に 少 し 歩 い て て き た 。 ま っ た り し た が 、 何 と か 通 り 過 ぎ て 、 断 崖 絶 壁 の 海 岸 線 に 入 っ に 入 り 込 ん だ ら 朝 市 が あ っ て 、 迂 回 を し て い る う ち に 迷 っ て し ポ ン ・ デ ュ ・ ミ レ へ は 約 1 時 間 。 途 中 、 に ぎ や か な 村 の 中 心 地 ( 3 ) ポ ン デ ュ ミ レ Ponte du Millier ん で い た よ う だ が 、 今 は 誰 も 住 ん で い な い 。 ・ 絵 に な る 風 景 だ 。 ・ ・ 私 の ズ ー ム で は 、 少 し 距 離 が あ り す ぎ る の で 、 近 寄 り た い が 、 ・ Pointe du Von あ ま り 近 寄 る と 絶 壁 か ら 落 ち そ う で 、 危 な く て 諦 め た 。 ・ ・ デ そ ュ れ で フ も ァ 何 と か 気 に 入 る に 写 向 真 け が て 撮 出 れ 発 て す 、 る 次 こ の と 目 に 的 し 地 た 、 。 ポ ン 102 ポン・デュ・ミレ 断崖の上にポツンと立つ灯台の家は ブルターニュ地方 フェニステール(地の果て)の名にふさわしい 103 は 車 に お い て き た 。 「 し ま っ た 、 ど う も 道 に 迷 っ た よ う だ 。 こ こ こ は 、 散 策 路 が 整 備 さ れ て い そ う だ っ た の で 、 ガ ー ミ ン 2 号 以 上 歩 い て も 、 駐 車 場 に 戻 れ る 気 配 が な い 。 て も 、 一 体 ど こ ま で 続 い て い る の だ ろ う 」 と 思 い な が ら 、 30 分 ん ど ん 歩 い て い く と 、 い ろ ん な 風 景 が 見 え て く る 。 「 そ れ に し 断 崖 絶 壁 、 海 、 そ れ に 空 の バ ラ ン ス が と て も よ い 。 散 策 路 を ど 断 崖 絶 壁 が 見 え て き た 。 ビ ッ シ リ と 敷 き 詰 め ら れ た 花 の 絨 毯 、 「 す ご い と こ ろ だ な ! 」 と 感 心 し な が ら 歩 い て い く と 、 今 度 は と は こ の こ と だ 。 そ れ も 並 の 大 き さ の 絨 毯 で は な い 。 一 面 に 咲 い て お り 、 時 折 、 紫 や 赤 い 花 が 咲 い て い る 。 花 の 絨 毯 誰 も い な い 駐 車 場 に 車 を 止 め て 歩 き 出 す と 、 周 り は 黄 色 い 花 が く て 20 分 も す れ ば 着 い た 。 ポ ン デ ュ フ ァ へ の 道 も よ く 整 備 さ れ て お り 、 非 常 に 走 り や す ( 4 ) ポ ン デ ュ フ ァ Pointe du Van れ は 不 味 い 」 と 思 い 、 少 し 引 き 返 す と 、 幸 い な こ と に 人 が 歩 い ・ て き た の で 駐 車 場 の 方 向 を 聞 く と 、 案 の 定 、 私 が 歩 い て い る の ・ と は 逆 方 向 だ 。 「 こ れ だ か ら ガ ー ミ ン 2 号 が い る の だ 」 と 後 悔 ・ ・ し な が ら も 、 何 と か 駐 車 場 が 見 え て き て 一 安 心 。 ・ ・ ・ デ ュ ラ に 向 か う こ と に し た 。 ポ ン デ ュ フ ァ を 十 分 堪 能 し た の で 、 次 は 、 ほ ん の す ぐ 近 く に ・ あ る 、 ポ ン ポン・デュ・ファの散策路を歩いていくと、そこは断崖絶壁と花園 104 大西洋の波が激しく打ち寄せる 荒々しい岩肌がむき出しだ 105 106 ポン・デュ・ファは 花の絨毯が海に広がっていく 107 ポ ン デ ュ フ ァ と 特 に 変 わ り は な い 。 海 岸 線 ま で 来 る と 、 灯 台 食 事 も 終 わ り 、 こ こ で も 散 策 路 を 歩 い て い く 。 周 り の 風 景 は 、 と に し た 。 る の で 、 探 す の も 諦 め て 、 次 の 目 的 地 、 カ ン ペ ー ル に 向 か う こ 愛 敬 だ が 、 フ ラ ン ス 人 は フ ラ イ ポ テ ト が 好 き な よ う だ 。 「 高 い 買 い 物 だ っ た 」 と 、 ぼ や き な が ら 、 も う 3 時 も 過 ぎ て い も 非 常 に 柔 ら か く て 新 鮮 だ 。 フ ラ イ ポ テ ト が 付 い て い る の は ご ス ー プ は 、 す り 身 の 魚 が 入 っ て い て 、 な か な か 美 味 し い 。 イ カ し 、 イ カ も あ っ た の で 、 ム ニ ュ を 注 文 す る こ と に し た 。 魚 の ら う ま く か み 合 わ な か っ た 。 縁 が な い と は こ の こ と か 。 持 っ て い っ て な く す る 始 末 。 ガ ー ミ ン 2 号 と は 、 ど う も 最 初 か 必 要 な 時 に は 車 に 置 い て 持 っ て い か な か っ た し 、 不 要 な 時 に べ る こ と に し た 。 ム ニ ュ に は 、 食 べ た か っ た 魚 の ス ー プ が あ る 12 時 も 過 ぎ て お 腹 が 空 い た の で 、 今 日 は 久 し ぶ り に ラ ン チ を 食 し れ な い ! 」 と い ろ い ろ 考 え る 。 な あ ~ き っ と レ ス ト ラ ン で 横 に 置 い た 時 に 、 盗 ま れ た の か も も 、 ポ ン デ ュ フ ァ よ り も 、 こ ち ら が メ イ ン の よ う だ 。 し 、 立 派 な ツ ー リ ス ト オ フ ィ ス も あ り 、 駐 車 場 も 有 料 だ 。 ど う ポ ン デ ュ ラ に 入 っ て い く と 、 何 と こ こ に は レ ス ト ラ ン も あ る ブ ッ シ ュ に 落 と し た の だ ! そ れ に し て も 、 落 と す わ け な い し 聞 い て も や は り 「 知 ら な い 」 と 言 う 。 と な る と 、 「 や は り 、 食 事 を し た レ ス ト ラ ン に 戻 っ て 、 「 落 ち て い な か っ た か 」 と 、 ( 5 ) ポ ン デ ュ ラ Pointe du Raz が 立 っ て い る 岩 が あ っ た の で 、 少 し ブ ッ シ ュ を か き 分 け て 入 っ ・ て い き 写 真 を 撮 る 。 そ こ か ら 引 き 返 し て 、 ど ん ど ん 先 に 進 む と 、 ・ 灯 台 の 一 番 近 く ま で く る 。 ・ そ の 時 、 ふ と 手 を 腰 に や る と 、 ガ ー ミ ン 2 号 が な い 。 「 ア レ ッ 、 ・ お か し い な あ 、 散 策 路 を ス タ ー ト す る 時 、 ち ゃ ん と セ ッ ト し ・ た よ う な 気 が し た の だ が 、 レ ス ト ラ ン に で も 忘 れ た の か な あ 、 ・ そ れ と も 、 ブ ッ シ ュ で 腰 か ら 落 ち た の か な あ 」 と 、 嫌 な 予 感 も ・ し な が ら 、 案 内 所 に 戻 っ て 、 「 落 と し 物 が 届 い て い な い か 」 と ・ 聞 い て み た が 、 「 な い 」 と の こ と 。 108 いろんな花が咲いている 岩が続いている 109 も の が な い 。 た だ 塩 キ ャ ラ メ ル は 、 こ こ に も あ っ た の で お 土 産 ば 買 い た い と 思 い 、 い く つ か 店 に 入 っ た が 、 な か な か 気 に 入 る 陶 磁 器 、 カ ン ペ ー ル 焼 き は 有 名 な の で 、 気 に 入 っ た も の が あ れ 大 聖 堂 の 周 り に は い ろ ん な お 店 が あ る が 、 特 に 暖 か い 肌 触 り の 確 か め て か ら 町 の 中 心 地 に 歩 い て 行 く と 巨 大 な 大 聖 堂 が あ る 。 昔 の よ う に 駐 車 場 の 周 囲 の 写 真 を 撮 っ て お い て 、 何 度 も 場 所 を 駐 車 場 所 を あ ま り 気 に し な か っ た が 、 迷 子 に な ら な い よ う に 、 ン タ ン 大 聖 堂 に 向 か う こ と に し た 。 ガ ー ミ ン 2 号 が あ る 時 は 、 ぐ る 回 っ て い る う ち に 何 と か ス ペ ー ス を 見 つ け て 、 サ ン ・ コ ラ カ ン ペ ー ル は 大 き な 町 で 、 な か な か 車 が 止 め ら れ な い が 、 ぐ る ス テ ル 川 と オ デ 川 が 合 流 し て い る 。 ル は ブ ル ト ン 語 で 、 「 合 流 地 点 」 と い う 意 味 で 、 町 の 中 央 で は ス 渡 っ 」 た に ケ 匹 ル 敵 ト す 人 る た 美 ち し が い 最 町 初 に と 築 い い う た 説 街 が だ あ 。 る ( ) パ ま リ た の 、 由 カ 来 ン は ペ 「 ー イ に 築 い た 町 と 言 わ れ 、 5 世 紀 に 、 イ ギ リ ス か ら ブ ル タ ー ニ ュ に カ ン ペ ー ル は 、 伝 説 の 都 「 イ ス 」 が 海 に 沈 み 、 傷 心 の 王 が 新 た ( 6 ) カ ン ペ ー ル Quinper に 買 っ て お く こ と に し た 。 par 大 き な 町 は 、 歩 く の も 疲 れ る の で 、 最 初 に 行 こ う と 思 っ て い た is 美 し い 村 ロ ク ロ ナ ン に 行 く こ と に し た 。 カンペールの町 カンペール土産物店 カンペール大聖堂 110 ロクロナン大聖堂 ロ ク ロ ナ ン の 酒 屋 に 、 ブ ル タ ー ニ ュ の 特 産 品 シ ー ド ル ( リ ン ゴ 社 の 商 館 が 置 か れ 、 麻 織 物 で 繁 栄 し た と の こ と だ 。 貫 禄 の あ る 建 物 が 取 り 囲 ん で い る 。 か っ て こ こ に は 、 イ ン ド 会 15 世 紀 か ら 17 世 紀 の ル ネ サ ン ス 様 式 の 、 古 く て 頑 丈 そ う な 、 15世紀から17世紀の町並みは貫禄がある 111 く と 、 正 面 に は 高 い 塔 が 並 ん で 建 っ て い る 。 大 聖 堂 の 周 り に は 、 り 残 し て い る 数 少 な い 村 で 、 駐 車 場 に 車 を 止 め て 村 に 入 っ て い ロ ク ロ ナ ン は 、 ブ ル タ ー ニ ュ で も 、 独 自 の 伝 統 文 化 を 、 は っ き ロ ク ロ ナ ン に 5 時 半 頃 到 着 。 そ れ で も ま だ ま だ 日 差 し は 強 い 。 ( 7 ) ロ ク ロ ナ ン Locronan 酒 ) を 売 っ て い た の で 買 っ て お い た 。 ムール貝 エビのクリームソース る と ま こ と に 美 味 し い 。 や は り ブ ル タ ー ニ ュ は シ ー フ ー ド だ 。 腰 が あ っ て シ コ シ コ し て い て 、 ク リ ー ム ソ ー ス と ラ イ ス に 絡 め 次 は 、 エ ビ と ク リ ー ム ソ ー ス に ラ イ ス が 添 え て あ る 。 エ ビ は 、 出 汁 が 美 味 し い の で 、 パ ン に つ け て 全 部 食 べ て し ま う 。 込 ん で し ま っ た 。 デザート 胡 椒 、 塩 を ベ ー ス に 味 付 け が し て あ る が 、 貝 か ら に じ み 出 た 、 今 朝 は 早 く て 、 い ろ い ろ 見 て 回 っ て 疲 れ た の で 、 10 時 に は 眠 り リ ア の ム ー ル 貝 と 較 べ て 、 非 常 に 小 振 り で シ ジ ミ の よ う な 感 じ 。 一 杯 入 っ て き て 、 手 で ど ん ど ん 食 べ て い く 。 ク ロ ア チ ア や イ タ 食 前 酒 は シ ー ド ル で 、 最 初 の 料 理 は 、 ム ー ル 貝 。 大 き な お 皿 に と は 別 の フ ラ ン ス 人 夫 婦 が 話 を し て い る 。 デ ィ ナ ー は い つ も の よ う に 7 時 半 か ら 。 1 階 に 降 り る と 、 昨 日 ワ イ ン 込 み で 、 72 ユ ー ロ 。 こ こ な ら こ ん な も の か 。 で 十 分 。 こ れ な ら す ぐ に 、 ベ ッ ド ル ー ム に 行 け る 。 デ ィ ナ ー 、 白 ワ イ ン も ア ッ と い う 間 に 飲 み 干 し て 、 今 日 の デ ィ ナ ー は こ れ に 香 草 が 絡 め て あ る 。 少 し 香 り が し て こ れ も 美 味 し い 。 デ ザ ー ト は 、 こ れ ま た ブ ル タ ー ニ ュ 特 産 の イ チ ゴ 。 シ ー ド ル 酒 ( 8 ) 民 宿 テ ィ ブ ラ ッ ツ の デ ィ ナ ー ② 112 い う の で 、 町 の 裏 手 の 階 段 を 上 っ て い く と 、 町 が 一 望 で き る 。 造 の 鉄 道 橋 が あ り 、 1 階 は 歩 く こ と が で き 、 こ れ が 一 番 だ 、 と こ こ に は 、 町 を ま た い だ 、 高 さ 58 m 、 長 さ 2 9 2 m の 二 層 構 レ ー の 見 所 を 教 え て も ら っ た 。 9 時 と い う の に ツ ー リ ス ト オ フ ィ ス が 開 い て い た の で 、 モ ル ( 30 分 ) 払 っ て 駐 車 し た 。 教 会 に 向 か っ て 少 し 歩 い て い く と 、 か っ た 。 モ ル レ ー に は 9 時 に 着 き 、 町 の 中 心 地 で 20 セ ン ト 朝 8 時 に チ ェ ッ ク ア ウ ト し て 、 マ ダ ム お 勧 め の モ ル レ ー に 向 ( 1 ) モ ル レ ー Morlaix 鉄道橋の1階は石のトンネルだ こ の 橋 の 上 を 、 今 で も T G V が 走 っ て い る と い う か ら 驚 き だ 。 町の真ん中にある二層の鉄道橋 TGV(フランス高速列車)はこの上を走っている 113 【 第 14 日 】 ブ ル タ ー ニ ュ 地 方 ④ ・ マ ロ に 向 う 。 ボートが岩の間を進んでいく い 風 景 だ 。 散 策 路 を 一 周 し て 、 「 や は り マ ダ ム は 、 い い セ ン ス な 岩 が ゴ ロ ゴ ロ あ っ て 、 向 こ う に 島 が あ る 。 な か な か 素 晴 ら し 界 が 開 け て 、 素 晴 ら し い 景 色 が 見 え て き た 。 美 し い 海 に 、 大 き 「 ヒ ョ ッ と し て 」 と 思 い 、 村 の 奥 の 方 に 歩 い て い く と 、 急 に 視 周 り を 見 て い る と 、 人 が ど ん ど ん 奥 の 方 に 歩 い て い る 。 り が な い の で 、 「 こ ん な も の か 」 と 少 し ガ ッ カ リ し て い た が 、 や ボ ー ト が 浮 か ん で お り 、 こ れ ま で 訪 れ た 港 の 村 と あ ま り 変 わ キ 。 こ こ も 民 宿 の マ ダ ム の お 勧 め の 町 。 き れ い な 湾 に は ヨ ッ ト 次 に 向 か っ た の は 、 ブ ル タ ー ニ ュ の 北 端 に あ る 港 町 プ ロ ー マ ニ ( 2 ) プ ロ ー マ ニ キ Ploumanach 港には多くのボートやヨットが泊まっている を し て い る 」 と 感 謝 し な が ら 次 の 目 的 地 サ ン 岩の向こうの島にも教会があるようだ 114 か な り の ボ リ ュ ー ム だ 。 た だ し 、 私 に は 、 前 回 食 べ た タ マ ネ ギ い ク レ ー プ に 、 山 羊 の ミ ル ク 、 チ ー ズ 、 ハ ム な ど が 入 っ て お り 、 と に し た 。 こ こ で 、 シ ェ フ お 勧 め の ク レ ー プ を 注 文 す る と 、 黒 ほ と ん ど だ が 、 ク レ ー プ を や っ て い る お 店 も あ っ た の で 入 る こ 少 し 歩 く と お 腹 が 空 い た の で 、 町 を 歩 い て い る と シ ー フ ー ド が の 上 を 歩 い て い け る 。 丁 度 干 潮 時 で 、 向 い の 小 島 に あ る 要 塞 ま で 砂 浜 島まで歩いている人も沢山いた 115 城 壁 の 上 を 歩 く と 、 港 を 見 渡 す こ と が で き る 。 私 が 着 い た 時 は 、 こ こ は 、 ブ ル タ ー ニ ュ 地 方 で 最 も 美 し い 都 市 の ひ と つ と 言 わ れ 、 一 番 揃 っ て い そ う な 町 な の で 、 立 ち 寄 っ て み る こ と に し た 。 デ ュ グ ル ー イ ン に 近 い し 、 ブ ル タ ー ニ ュ の お 土 産 を 買 う に は 、 サ ン マ ロ は 、 当 初 は 予 定 に な か っ た が 、 今 日 の 宿 泊 地 ポ ン ( 3 ) サ ン マ ロ Saint-Malo だ け の ク レ ー プ の 方 が 合 っ て い る よ う だ 。 そ れ で も 食 べ た か っ ・ た も の が 食 べ ら れ た の で 、 満 足 し て 町 を 見 て 回 っ た 。 ・ こ の 地 方 の 特 産 品 を 販 売 す る 多 く の ブ テ ィ ッ ク が 、 旧 市 街 の 中 ・ 心 部 に 集 ま っ て い る 。 い ろ い ろ さ が し て い る と 、 美 味 し い と 評 Fort National 判 の 、 ブ ル タ ー ニ ュ 特 産 ゲ ラ ン ド の 塩 が 、 こ こ に は あ っ た の ・ で 買 う こ と に し た 。 に 向 か う こ と に し た 。 そ れ で も 何 と か 駐 車 場 を 脱 出 し て 、 今 日 の 宿 泊 地 、 グ ル ー イ ン 何 回 失 敗 す れ ば 気 が 済 む の だ ろ う 。 て く れ れ ば い い の に 」 と 、 ぶ つ ぶ つ 言 い な が ら 駐 車 場 を 出 た 。 ん で 処 理 を し て も ら う 始 末 。 「 そ れ な ら 最 初 か ら 係 員 が 処 理 し ほ と ほ と 嫌 に な り な が ら 、 ま た ま た 駐 車 場 に 戻 っ て 、 係 員 に 頼 読 め な い ! 」 と 言 っ て い る 。 出 て 精 算 機 で 精 算 し よ う と す る が 、 今 度 は 「 精 算 機 が カ ー ド が 械 が あ る ! 」 と い う 。 「 邪 魔 く さ い な あ 」 と 思 い な が ら 、 外 に て 、 係 員 に 「 こ こ で 精 算 し て く れ な い か 」 と い う と 、 「 外 に 機 仕 方 が な い の で 、 後 の 車 に バ ッ ク し て も ら っ て 、 車 を 止 め 直 し ゆ る ん だ の か 、 フ ラ ン ス の ル ー ル を 忘 れ て い た 。 算 す る の だ っ た ! 」 フ ラ ン ス に 長 く 滞 在 し て 、 緊 張 が 少 し カ ー ド が 戻 っ て き て ゲ ー ト が 開 か な い 。 「 し ま っ た ! 先 に 精 地 下 の 駐 車 場 に 戻 り 、 カ ー ド を 差 し 込 ん で 出 よ う と す る が 、 サン・マロの城壁 サン・マロの町 サン・マロの地下駐車場 116 い た の で 、 オ ー ダ ー は 間 違 わ な い 。 デ ジ カ メ で 写 真 を 撮 っ て お い て 、 イ ン タ ー ネ ッ ト で 翻 訳 し て お や っ と メ ニ ュ ー を 持 っ て き た 。 事 前 に レ ス ト ラ ン の メ ニ ュ ー は 、 な ら ハ ー フ ボ ー ド を や め て 、 牡 蠣 を 食 べ る ! 」 と 言 っ た ら 、 岸壁で釣りをしている 沖ではヨットが 117 夕 食 付 き ) で 予 約 し て い る の で 牡 蠣 は 出 な い 」 と 言 う 。 「 そ れ 今 日 は 牡 蠣 が 食 べ た い ! 」 と い う と 、 「 ハ ー フ ボ ー ド ( 朝 食 、 「 今 日 の 料 理 は 、 魚 の ス ー プ に ? ? 」 と 言 っ て い る 。 「 い や 、 夕 食 時 に な っ た の で 、 レ ス ト ラ ン の 席 に 座 る と 、 ウ エ イ タ ー が サ ン マ ロ も 含 め て 、 海 の レ ク レ ー シ ョ ン エ リ ア の よ う だ 。 さ な 島 の 間 を ヨ ッ ト や ボ ー ト が 行 き 交 っ て い る 。 こ の 辺 り は と に し た 。 グ ル ー イ ン 岬 の 近 く は 大 き な 岩 に 囲 ま れ 、 沖 合 の 小 ホ テ ル の 周 り に は 海 岸 の 散 策 路 が あ る の で 、 ま ず は 散 歩 す る こ し め る 。 装 飾 は 洗 練 さ れ て い て 、 客 室 か ら は 海 を 見 下 ろ す パ ノ ラ マ が 楽 の 岬 も 、 夕 方 に な る と 静 け さ を 取 り 戻 し 、 夜 間 は 大 変 静 か だ 。 カ ン カ ル か ら 4 ㎞ 離 れ た 岬 の 先 に あ る 。 日 中 は 人 通 り が 多 い こ グ ル ー イ ン 岬 に あ る ホ テ ル レ ス ト ラ ン ( 4 ) グ ル ー イ ン Grouin こ こ 数 日 間 は 、 民 宿 の 食 事 で 出 費 を 抑 え て い た の で 、 今 日 は 豪 La Pointe du grouin 華 に い こ う と 、 ワ イ ン は ブ ル ゴ ー ニ ュ で 、 A O C ( フ ラ ン ス 農 ・ 製 品 の 認 証 ) 付 き の ハ ー フ ボ ト ル 。 は 、 ホテルレストラン ポン・デュ・グルーイン 泊まった部屋 事前にチェックしたメニュー 魚風味のアペリチフ Cancale No.1 の牡蠣 で 復 活 し た と 聞 い た こ と が あ る が 、 そ う 言 え ば サ イ ズ も 味 も 、 確 か ブ ル タ ー ニ ュ の 牡 蠣 は 、 か な り 前 に 絶 滅 し て 、 日 本 の 牡 蠣 至 福 の 一 時 だ 。 と 思 い な が ら も 、 ア ッ と い う 間 に 平 ら げ て し ま っ た 。 ン も 空 け て 、 部 屋 に 戻 る と 胃 薬 を 飲 ん で バ タ ン キ ュ ー 。 か ら 次 に 口 に 流 し 込 ん で 、 「 こ ん な に 食 べ る と 次 が 入 ら な い 」 生 ク リ ー ム が 載 っ て い る 。 半 分 も 食 べ れ ば ギ ブ ア ッ プ で 、 ワ イ し 塩 味 が 強 い が 、 な か な か 美 味 し い 。 ワ イ ン を 飲 み な が ら 、 次 最 後 は 、 こ れ ま た 大 き な お 皿 に 、 タ ッ プ リ の ア イ ス ク リ ー ム と て 、 ナ イ フ と フ ォ ー ク で 、 ペ ロ リ ッ と 食 べ る と 、 日 本 よ り は 少 ブ ロ ン 牡 蠣 。 大 き な 皿 に 10 個 載 っ て い る 。 こ れ に レ モ ン を か け の 好 き な も の だ け を 取 る 。 説 明 を 聞 い て も 分 か ら な い 。 仕 方 が な い の で 、 ど う し て も 自 分 次 は 、 メ ニ ュ ー に Cancale No.1 レストランは満員 広 島 の 牡 蠣 と よ く 似 て い る 。 き っ と 先 祖 は 広 島 か も し れ な い 。 と 書 い て あ っ た 、 待 望 の 高 級 次 は チ ー ズ 。 10 種 類 以 上 の チ ー ズ を 持 っ て く る が 、 悲 し い か な シ ェ リ ー で も 入 っ て い る の か 、 な か な か 美 味 し い 。 最 初 に 出 て き た の は 、 小 さ な カ ッ プ の ア ペ リ チ フ 、 魚 風 味 で か り し て い な が ら も 柔 ら か く て 美 味 し い 。 次 に 出 て き た の は 、 シ タ ビ ラ メ の バ タ ー 焼 き 。 こ れ も 身 が し っ シタビラメのムニエル 118 モ ン サ ン ミ ッ シ ェ ル へ の 道 は 一 本 道 で 、 近 づ く に 従 っ て 、 観 な い と 、 話 の ネ タ に も な ら な い の で や っ て き た 。 あ ま り 有 名 な と こ ろ は 、 私 の 趣 味 で は な い が 、 一 度 は 見 て お か ( 1 ) モ ン サ ン ミ ッ シ ェ ル Mont Saint Michel 光 バ ス も 含 め て 、 ど ん ど ん 車 が 増 え て く る 。 巨 大 な 駐 車 場 も ど に ま ず 立 ち 寄 る こ と に し た 。 カ ン カ ル は カ キ 、 朝 8 時 過 ぎ に は グ ル ー イ ン を 出 発 し て 、 昨 日 訪 れ る 予 定 だ っ た 、 ・ ん ど ん 埋 ま っ て い く 。 カ ン カ ル ・ 駐 車 場 か ら 、 モ ン サ ン ミ ッ シ ェ ル に 歩 い て い く と 、 中 は 繁 華 レ ス ト ラ ン 、 砂 浜 、 美 し い パ ノ ラ マ で 有 名 な 美 し い 漁 村 で 、 モ Cancale ミ ッ シ ェ 街 の よ う に 、 レ ス ト ラ ン や 土 産 物 店 な ど が 並 ん で い る 。 そ こ を ン サ ン ミ ッ シ ェ ル の 対 岸 に あ る 。 ・ ど ん ど ん 上 が っ て い く と 、 9 ユ ー ロ 払 っ て モ ン サ ン 朝 も 早 い の で 、 カ ン カ ル は 人 通 り も な く 静 か で 、 特 に 見 る と こ ・ ル の 中 に 入 っ て い く 。 「 9 ユ ー ロ と は 京 都 の お 寺 の 拝 観 料 並 み ろ も な い の で 教 会 の 写 真 だ け 撮 っ て 、 車 に 乗 り 、 ノ ル マ ン デ ィ ・ だ 」 と 感 心 し な が ら 、 30 分 ほ ど の 観 光 コ ー ス を 回 っ て い く 。 地 方 に 入 っ て い っ た 。 ・ ノ ル マ ン デ ィ と い え ば 、 ノ ル マ ン デ ィ 上 陸 作 戦 を 思 い 浮 か べ る ・ が 、 フ ラ ン ス 人 は 、 独 特 の 切 り 立 っ た 海 岸 線 の 風 景 、 カ マ ン ・ 「 こ ん な も の か 」 と 、 駐 車 場 に 戻 ろ う と す る と 、 も の す ご い 混 ベ ー ル な ど の チ ー ズ の 産 地 、 の ど か な 牧 場 、 リ ン ゴ か ら 作 ら れ ・ 滞 き 雑 。 、 で モ 道 ン が サ 通 ン れ な ミ い ッ 。 シ 人 ェ を ル か を き 出 分 よ け う て と 、 す 何 る と と か 、 駐 反 車 対 場 車 に 線 た は ど 大 り 渋 着 る シ ー ド ル 酒 や カ ル ヴ ァ ド ス な ど を 思 い 浮 か べ る と の こ と だ 。 ・ モ ン サ ン ミ ッ シ ェ ル は 、 潮 の 干 満 差 が 大 き い 湾 に そ び え 立 つ ・ 岩 山 で 、 大 潮 の 時 は 海 岸 が 15 ㎞ も 後 退 し 、 満 ち 潮 の 時 に は 、 ・ 「 朝 9 時 半 に 来 て よ か っ た 。 あ と 1 時 間 遅 れ て い た ら 大 変 な こ 驚 異 的 な 速 さ で 海 水 が 押 し 寄 せ る 。 先 日 も 、 ヘ リ コ プ タ ー で 何 ・ ・ ・ 119 と だ っ た 」 と 、 胸 を な で 下 ろ し な が ら 、 こ こ は さ っ さ と 引 き 上 人 か が 救 出 さ れ た 、 と の ニ ュ ー ス を し て い た と 民 宿 で 聞 い た 。 ・ ・ げ て 、 こ の 旅 一 番 の 目 的 地 、 サ ン セ ヌ リ ル ジ ェ ル イ に 向 か ・ う こ と に し た 。 ま た 、 モ ン サ ン ミ ッ シ ェ ル は 、 ユ ネ ス コ の 世 界 遺 産 に 登 録 さ ・ れ て お り 、 毎 年 お よ そ 3 5 0 万 人 が 訪 れ る 。 【 第 15 日 】 ノ ル マ ン デ ィ 地 方 ① モン・サン・ミッシェルにて モン・サン・ミッシェルは大混雑 モン・サン・ミッシェルの中 モン・サン・ミッシェル 120 の 画 家 ミ レ ー や コ ロ ー に 愛 さ れ た 村 で あ る 。 と 、 そ の 下 を 流 れ る サ ル ト 川 に 民 家 が 広 が り 、 19 世 紀 サン・セヌリ・ル・ジェルイ の標識が懐かしく感じる 村の入口には美しい橋が架かっている 121 サ ン セ ヌ リ ル ジ ェ ル イ 村 は 、 人 口 1 2 2 人 、 花 崗 岩 の 高 台 し た 。 し か し 、 今 回 は 何 と し て で も 行 こ う と 心 に 決 め て い た 。 時 間 な の で 、 今 日 の 宿 泊 地 オ ン フ ル ー ル に 向 か う こ と に し た 。 3 年 前 は 残 念 な が ら 、 旅 の ル ー ト か ら 外 れ す ぎ て い た の で 断 念 こ こ に い つ ま で も 、 い つ ま で も 、 留 ま り た か っ た が 、 そ ろ そ ろ こ の 村 を 訪 れ る た め に 、 フ ラ ン ス の 美 し い 村 の 旅 を は じ め た が 、 ろ い で 、 静 か な 時 間 を 過 ご し て い る 。 何 と も 穏 や か な 空 間 だ 。 と に あ り 、 そ の 村 が 、 サ ン セ ヌ リ ル ジ ェ ル イ で あ っ た 。 連 れ が 犬 を 連 れ て 散 歩 を し た り 、 年 老 い た 夫 婦 が ベ ン チ で く つ と い つ か 行 こ う と 、 話 を し て い た と こ ろ だ ! 」 と 、 感 じ た こ 礼 拝 堂 を 見 な が ら 川 沿 い に 歩 い て い く と 、 一 面 が 芝 生 で 、 子 供 堂 あ 私 が る が 本 、 ポ で フ ツ 、 ラ ン 何 ン と も ス 建 な の っ い 美 て 野 し い 原 い る の 村 写 真 を 真 ん 旅 を 中 し 見 に た て 、 い 、 15 と 「 世 思 ア 紀 っ ッ に た ! 建 の こ て は こ ら 、 が れ 4 禮 た 年 子 礼 前 拝 、 美 し い 村 の 旅 も 完 結 だ ! 」 と す ぐ 分 か っ た 。 し て き た の だ 。 「 こ こ が 旅 の 原 点 だ ! 」 「 こ れ で フ ラ ン ス の こ の 風 景 を 見 る た め に 、 7 0 0 0 ㎞ 以 上 、 フ ラ ン ス の 田 舎 を 旅 ( 2 ) サ ン セ ヌ リ ル ジ ェ ル イ St-Ceneri-le-Gerei 駐 車 場 に 車 を 止 め て 、 村 に 入 っ て い く と 、 小 さ な レ ス ト ラ ン が ・ あ り 、 ゆ っ た り く つ ろ げ そ う な の で 、 こ こ で 食 事 を す る こ と に ・ し た 。 山 の 中 な の で 肉 を 注 文 し た が 、 な か な か 美 味 し い 。 ・ 食 事 を 終 え て 、 「 チ ャ ペ ル は ど こ で す か 」 と 、 レ ス ト ラ ン で 働 ・ ・ く 若 い 女 性 に 聞 く と 、 「 横 の 道 を 少 し 行 く と あ る よ 」 と 教 え ・ て く れ た 。 こ ち ら か な と 、 キ ョ ロ キ ョ ロ し な が ら 歩 い て い く と 、 ・ ・ 目 の 前 に 、 森 に 囲 ま れ た 野 原 が 広 が り 、 そ の 真 ん 中 に は 、 古 く ・ て 小 さ な 礼 拝 堂 が ひ っ そ り と 佇 ん で い る 。 何 か 、 「 心 と 魂 」 に Sarthe 触 れ た よ う な 感 じ が し て 、 立 ち つ く す 。 声 も 出 な い 。 122 美しい村 サン・セヌリ・ル・ジェルイ は私の旅の原点だ。 年老いた夫婦が 礼拝堂のベンチでゆったりくつろいでいた。 123 123 サン・セヌリ・ル・ジェルイ は花いっぱいで、素敵な雰囲気の小さな村 教会は質素だ 馬ものんびりと 村の教会 川辺では釣りをしている 124 は え ら い と こ ろ に 来 て し ま っ た 」 と 少 し 心 配 に な る が 、 ど う い い く と 、 建 て 付 け が 悪 く て 、 ド ア が う ま く 閉 ま ら な い 。 「 こ れ 路 上 駐 車 。 「 ウ ソ ッ ! 」 と 思 っ た が 本 当 の 話 。 部 屋 に 入 っ て ベ ル ベ デ ー レ は 、 道 路 に 面 し た ホ テ ル レ ス ト ラ ン で 、 駐 車 場 は で 、 ホ テ ル に 帰 っ て 休 む こ と に し た 。 125 に 向 か う こ と に し た 。 オ ン フ ル ー ル の 町 は 一 応 見 終 わ っ た も の の 、 人 混 み で 疲 れ た の こ れ で は 、 今 日 の ホ テ ル に 行 っ た 方 が ま し だ と 、 ベ ル ベ デ ー レ が 全 く な い 。 ぐ る ぐ る 回 っ た あ げ く 、 中 心 街 か ら 外 れ て し ま い 、 飲 む の が い い ら し い 。 大 渋 滞 。 や っ と 町 に 入 っ て 駐 車 し よ う と す る が 、 駐 車 ス ペ ー ス 買 う こ と に し た 。 彼 女 に 飲 み 方 を 尋 ね る と 、 食 後 に 、 5 ~ 10 ㏄ オ ン フ ル ー ル が 近 づ い て く る と 、 こ こ は 予 想 外 の 大 き な 町 で 、 の や 20 年 も の も あ る が 、 と り あ え ず 初 心 者 な の で 、 6 年 も の を さ せ て く れ た 。 ア ル コ ー ル 度 は 42 度 と 非 常 に き つ い 。 10 年 も 違 う と 、 い つ ま で た っ て も エ ス プ レ ッ ソ は 出 て こ な い 。 持 っ て 横 の カ ウ ン タ で エ ス プ レ ッ ソ を 注 文 す る 。 こ の 順 序 を 間 リ ン ゴ で 作 っ た カ ル ヴ ァ ド ス ( ブ ラ ン デ ィ ) を テ イ ス テ ィ ン グ ノ ル マ ン デ ィ の お 土 産 を 買 お う と 酒 屋 に は い る と 、 お ば さ ん が 、 プ レ ッ ソ の 代 金 を 払 っ て レ シ ー ト を 受 け 取 り 、 そ の レ シ ー ト を サ ー ビ ス エ リ ア で の 注 文 も 慣 れ た も の で 、 ま ず 精 算 所 で 、 エ ス レ ス ト ラ ン も 沢 山 あ り 、 も の す ご く に ぎ や か だ 。 が 魚 や エ ビ ・ カ ニ な ど を 下 ろ し て お り 、 美 味 し そ う な 海 の 幸 の 立 ち 寄 っ て 、 エ ス プ レ ッ ソ で 目 を 覚 ま す 。 り 、 高 速 に 入 っ て 2 時 間 。 途 中 で 眠 く な り 、 サ ー ビ ス エ リ ア に サ ン 立 ち 並 び 、 芸 術 家 の ギ ャ ラ リ ー や 美 術 館 も 多 い 。 港 で は 、 漁 船 石 畳 の 道 の 周 辺 で は 、 ノ ル マ ン デ ィ の 特 産 品 を 売 っ て い る 店 が 町 は 、 神 戸 の よ う な 港 町 で 、 教 会 を 取 り 囲 む 古 い 家 々 が 美 し く 、 セ ヌ リ ル ジ ェ ル イ か ら オ ン フ ル ー ル へ は 、 田 舎 道 を 走 ( 3 ) オ ン フ ル ー ル Honfleur う 訳 か 風 呂 は 珍 し く バ ス タ ブ つ き 。 こ れ で ハ ー フ ボ ー ド ( 夕 食 ・ ・ 付 き ) で 82 ユ ー ロ だ か ら 、 大 き な 町 の ホ テ ル と し て は す ご く 安 ・ い 。 か え っ て 心 配 に な る 。 Le Belvedere 夕 食 に は 時 間 が あ る の で 、 オ ン フ ル ー ル の 町 に 出 て み る 。 オンフルールの町 オンフルールの町 教会 ホテルレストラン ベルベデーレ 126 質素なレストランだが味はよい ヒラメのようなフカヒレのような味 フルーツに山盛りクリーム 127 こ れ ま た 美 味 し い 。 フ ラ ン ス 人 は 美 味 し い も の を よ く 知 っ て い を 、 爪 楊 枝 で つ つ い て 、 小 さ な 身 を 取 り だ し て 食 べ て み る と 、 甘 み が あ っ て 何 と も 美 味 し い 。 次 に 、 ま る で 石 の よ う な タ ニ シ 持 っ て 、 バ イ 貝 か ら 食 べ て み る と 、 歯 ご た え が シ コ シ コ し て 、 一 杯 に な っ た 。 が 、 料 理 は 美 味 し い 。 レ ス ト ラ ン は 、 私 の 回 り も す ぐ に お 客 で い る フ ラ ン ス 人 が 、 太 ら な い わ け が な い 。 ホ テ ル の 造 り は 悪 い 最 後 は フ ル ー ツ に 山 盛 り の ク リ ー ム 。 こ ん な も の を 毎 日 食 べ て ら い も の を 持 っ て き た な 」 と 一 瞬 た じ ろ い だ が 、 こ こ は 勇 気 を 最 初 の 皿 に は 、 バ イ 貝 と タ ニ シ の よ う な 貝 を 持 っ て き た 。 「 え 食 べ て し ま う 。 ま さ に フ カ ヒ レ の よ う な 味 も し て 、 な か な か 美 味 し く て 、 全 て て 、 貝 の 取 り 合 わ せ と 魚 料 理 を 頼 む こ と に し た 。 ポ テ ト 、 ニ ン ジ ン 、 マ ッ シ ュ ル ー ム が 合 わ せ て あ る 。 こ れ が 、 16 ユ ー ロ 相 当 の 料 理 だ 。 席 に 座 る と メ ニ ュ ー を 持 っ て き て く れ 今 日 の デ ィ ナ ー は 、 事 前 に ハ ー フ ボ ー ド で 予 約 し て い る の で 、 レ に 魚 の 身 が つ い た よ う な 感 じ ? ) を 、 こ ん が り ロ ー ス ト し て 、 次 の 皿 は 、 ヒ ラ メ の エ ン ガ ワ を 全 て 身 に し た よ う な 魚 ( フ カ ヒ ( 4 ) ホ テ ル レ ス ト ラ ン ベ ル ベ デ ー レ Le Belvedere 後がバイ貝、前がタニシ(石ではない) る 。 結 局 、 白 ワ イ ン を 飲 み な が ら 全 て 平 ら げ て し ま う 始 末 。 の デ ィ ナ ー ら そ び え た っ て い る 。 写 真 を 撮 る た め 、 こ わ ご わ 最 先 端 ま で 這 る と 、 51 m も あ る 尖 っ た 岩 エ ト ル タ の 針 が 、 海 面 か と 、 そ の 先 は ア ヴ ァ ル の 断 崖 。 断 崖 の 上 ま で 登 多 く の 人 が 左 手 の 断 崖 の 方 に 登 っ て い る 。 そ の 後 に つ い て い く 車 を 町 の は ず れ の 駐 車 場 に 止 め て 、 海 に 向 か っ て 歩 い て い く と 、 アヴァルの断崖に向けて歩いていく か っ た よ う だ 。 い う の に 、 か な り 混 み 始 め て い る 。 や は り こ こ も 早 く 来 て よ エ ト ル タ へ は 、 約 1 時 間 の ド ラ イ ブ 。 町 に 入 る と 、 朝 9 時 半 と も 少 し よ く な っ て 、 今 日 の 目 的 地 エ ト ル タ に 向 か う こ と に し た 。 と 、 ど う し よ う も な い と い う こ と だ ろ う 。 オ ン フ ル ー ル の 印 象 な い の で 案 外 早 い 。 し か し 村 に 帰 っ て み る と も う 11 時 半 。 し い 。 要 す る に 、 ど ん な 美 し い 町 で も あ れ だ け の 人 混 み に な る で 、 私 も 引 き 返 す こ と に し た 。 帰 り は 絶 景 ポ イ ン ト に 立 ち 寄 ら 17 世 紀 の 建 物 や 、 ア ー ル デ コ ー 風 の 建 物 も あ り 、 な か な か 美 そ の う ち 灯 台 が 見 え て き て 、 こ の あ た り で 引 き 返 す 人 が 多 い の こ と に し た 。 早 朝 の オ ン フ ル ー ル は 、 う っ て か わ り 静 か で 、 昨 日 の オ ン フ ル ー ル の 印 象 が 悪 い の で 、 朝 食 前 に 少 し 散 歩 す る ん 断 崖 絶 壁 を 望 む ポ イ ン ト に 足 を 運 ん で い く 。 「 一 体 、 ど こ ま で 歩 い て い く の だ ろ う 」 と 思 い な が ら 、 ど ん ど ( 1 ) エ ト ル タ Etretat う よ う に し て 覗 い て み る 。 Falaise d’Aval ( 大 き い 門 ) の 巨 大 ア ー チ 、 ま た 、 そ の 道 を 、 更 に 進 ん で い く と 、 正 面 に は エ ト ル タ の 針 、 左 に は ‘Aiguille Falaise d’Amont が 見 え る 。 マ ン ヌ ポ ル ト Manneporte 反 対 側 に は ア モ ン の 断 崖 【 第 16 日 】 ノ ル マ ン デ ィ 地 方 ② 隣にはゴルフコースがある 128 エトルタの針 マンヌポルト Manneporte(大きい門)の巨大アーチ 129 エトルタのレストラン と い う 感 じ だ が 、 ま だ 20 個 は 残 っ て い る 。 前菜 ムール貝 教 え て 、 田 舎 道 を ゆ っ く り 走 っ て い く 。 食 べ て も な く な ら な い 。 1 0 0 個 く ら い 食 べ る と 、 も う 駄 目 ~ 間 。 高 速 は あ ま り 使 わ ず 、 ガ ー ミ ン 1 号 に 美 し い 風 景 の 道 路 を 白 ワ イ ン を 飲 み な が ら 、 手 づ か み で 食 べ て い く 。 し か し い く ら エ ト ル タ を 出 た の は 1 時 半 。 次 の 目 的 地 ジ ヴ ェ ル ニ ー へ は 2 時 て と い っ た 感 じ で 、 ジ ュ ー ジ ュ ー と 、 湯 気 が 立 っ て 美 味 し そ う 。 最 初 の お 皿 は 、 山 の よ う に 積 ん だ ム ー ル 貝 。 今 ま さ に 料 理 し た き れ な い 。 後 は コ ー ヒ ー を 飲 ん で 引 き 上 げ た 。 食 べ た が 、 や は り 先 ほ ど の ム ー ル 貝 が 堪 え た の か 、 全 部 は 食 べ と 魚 を 頼 ん だ 。 2 皿 目 は 、 鮭 の ム ニ エ ル 風 。 こ れ も 美 味 し く て 、 ム シ ャ ム シ ャ た 。 お 昼 時 は 、 2 プ レ ー ト で 18 ユ ー ロ の ム ニ ュ が あ る の で 、 貝 な の で 、 こ こ で お 昼 を と 思 い 、 美 味 し そ う な レ ス ト ラ ン に 入 っ る と こ ろ ま で 登 り 、 す ぐ に 村 に 帰 っ て く る と 、 12 時 。 せ っ か く 食 事 に は 少 し 時 間 が あ る の で 、 今 度 は 右 手 の 断 崖 の 、 教 会 の あ タ さ ん だ と 感 じ て い た が 、 そ の 理 由 が 分 か っ た 。 な る ほ ど ! 今 回 の 旅 で 出 会 っ た フ ラ ン ス 女 性 は 、 半 分 が お ブ ( 写 真 は 撮 ら な か っ た が ) 、 全 て 平 ら げ て 平 然 と し て い る 。 前 の テ ー ブ ル の 、 椅 子 が 可 哀 想 な く ら い の 女 性 を 見 て い る と ( 2 ) エ ト ル タ で の ラ ン チ メインディッシュ 130 菜 を 食 べ て い な い の で 、 カ ボ チ ャ の ス ー プ が 美 味 し い 。 2 皿 目 デ ィ ナ ー は 28 ユ ー ロ の 定 食 。 1 皿 目 は 野 菜 ス ー プ 。 長 い こ と 野 に 入 ら な い の で 、 そ の ま ま ホ テ ル に 持 ち 帰 っ た 。 な 」 と 思 い 、 つ い つ い 買 っ て し ま っ た 。 こ こ で も 大 き す ぎ て 袋 つ つ 、 そ れ で も 、 「 こ ん な 絵 は 日 本 で は な か な か 売 っ て い な い 「 こ ん な も の を 買 っ た ら 持 っ て 帰 る の が 大 変 だ ろ う な 」 と 思 い モネが歩いた川辺 モネの絵は 額に入れると すごく素敵だ 131 滅 多 に な い 、 横 長 サ イ ズ の モ ネ の 睡 蓮 の 複 製 画 が 目 に 入 っ た 。 て お り 、 こ れ を 見 学 し て か ら 、 美 術 館 の 販 売 コ ー ナ ー に 入 る と 、 ジ ヴ ェ ル ニ ー の 美 術 館 で は 、 ボ ナ ー ド の 展 示 会 を や っ の で 、 こ こ は 明 日 に し て 、 ま ず は 村 を 見 て 回 る こ と に し た 。 モ ネ の 家 は 、 も の す ご い 行 列 で 、 入 る の に 時 間 が か か り そ う な 村 を 歩 い て 回 る 。 部 屋 に 荷 物 を 運 ん で 、 早 速 ツ ー リ ス ト オ フ ィ ス で 地 図 を も ら い 、 ジ ヴ ェ ル ニ ー の 村 の 中 心 地 に あ り 、 モ ネ の 家 に も 非 常 に 近 い 。 レ ベ ル ベ デ ー ル に チ ェ ッ ク イ ン す る 。 こ こ は 、 4 時 半 に は 、 ジ ヴ ェ ル ニ ー に 着 き 、 今 日 の ホ テ ル レ ス ト ラ ン 、 ホテルレストラン レ・ベルベデール モネが歩いた川辺 ( 3 ) ジ ヴ ェ ル ニ ー ① Giverny は 、 魚 が 続 い た の で 、 サ ー ロ イ ン ス テ ー キ 。 3 皿 目 は こ れ も 久 Le Belvedere し ぶ り の 野 菜 サ ラ ダ 。 な ぜ 肉 と 一 緒 に 持 っ て こ な い の だ と 、 ぶ ・ つ ぶ つ 言 い な が ら 食 べ る 。 最 後 は 3 ス ク ー プ の ア イ ス ク リ ー ム 。 Bonnard 白 ワ イ ン を 飲 ん で 、 こ れ だ け 食 べ れ ば 後 は 寝 る だ け 。 ま た 、 モ ネ の 部 屋 に は 、 北 斎 を は じ め 数 多 く の 浮 世 絵 が 掛 け て の 描 い た ポ プ ラ 並 木 、 積 み 藁 、 睡 蓮 が 邸 宅 を 取 り 囲 ん で い る 。 と 、 バ ラ 色 の 彼 の 家 は 、 モ ネ の 最 高 傑 作 を 思 い 起 こ さ せ る 。 彼 こ で 半 生 を 過 ご し 、 自 分 の 庭 を 描 き 続 け た 。 こ の 素 晴 ら し い 庭 中 に は い る と 、 モ ネ が 過 ご し た 家 や 庭 が 見 学 で き る 。 モ ネ は こ 列 で 、 今 日 も 早 く 来 て よ か っ た 。 な の に 20 人 以 上 並 ん で い る 。 結 局 9 時 半 の 開 館 時 に は 長 蛇 の パ ッ キ ン グ も 終 わ り 、 モ ネ の 家 に 行 っ て み る と 、 ま だ 9 時 過 ぎ だ も の だ 。 も っ と 余 裕 が あ る と 思 っ た が 、 い つ の 間 に か い ろ い ろ 買 い 込 ん に ワ イ ン や 塩 キ ャ ラ メ ル な ど 、 お 土 産 を 詰 め 込 む が 、 丁 度 一 杯 。 モ ネ の 家 を 見 学 す る 前 に 、 出 発 準 備 を し て お こ う と 、 バ ゲ ッ ジ 1 時 間 ほ ど 歩 い て ホ テ ル に 戻 り 朝 食 を と る で 、 本 当 に 静 か だ 。 高 台 か ら は 、 モ ネ が 愛 し た 村 が 見 渡 せ る 。 朝 起 き て 、 暑 く な る 前 に 山 沿 い の 散 策 路 を 歩 く 。 誰 も い な い の ( 1 ) ジ ヴ ェ ル ニ ー ② 【 第 17 日 】 イ ル ・ あ り 、 日 本 画 の 影 響 を 大 き く 受 け た こ と が 分 か る 。 し か し 、 太 ・ ・・・ 鼓 橋 は イ メ ー ジ し て い た も の よ り は 少 し 貧 弱 で ガ ッ ク リ 。 モ ネ Giverny の 庭 を ま ね た 、 比 叡 山 の 頂 上 に あ る 太 鼓 橋 の 方 が 立 派 か な ド フ ラ ン ス 地 方 モネが愛したジヴェルニーの田園風景 132 モネは この太鼓橋と睡蓮の池の絵を 沢山描いた 133 睡蓮も咲いており、買った絵とイメージが重なる ここは日本人が多い モネは浮世絵に大きく影響された 竹林もある れ る だ ろ う 」 と 思 い 歩 い て い く が 、 ど こ ま で 行 っ て も そ ん な 気 ウ イ ン ブ ル ド ン の ヘ ン マ ン ヒ ル の よ う に 、 「 ど こ か 大 画 面 で 見 飛 行 機 の 心 配 を す る の も 嫌 な の で 、 チ ケ ッ ト が 入 手 で き な い 。 て 、 ダ フ 屋 か ら チ ケ ッ ト を 買 っ て 万 一 ト ラ ブ ル に な り 、 帰 国 の 全 く 中 に 入 る こ と が で き な い 。 ダ フ 屋 が 沢 山 い る が 、 警 官 も い て 、 会 場 に 歩 い て い く が 、 全 て の 入 口 に は ガ ー ド マ ン が い て 、 で 、 駐 車 す る の も 大 変 。 そ れ で も 何 と か 駐 車 ス ペ ー ス を 見 つ け ロ ー ラ ン ギ ャ ロ ス に は 、 12 時 前 に つ い た が 、 も の す ご い 混 雑 で 記 念 品 で も 買 え れ ば と 、 気 楽 な 思 い で 予 定 を 変 更 し た 。 は い た が 、 全 仏 テ ニ ス の 雰 囲 気 を 味 わ う と と も に 、 会 場 の お 店 だ っ た が 、 今 日 は 準 決 勝 で 、 入 場 料 は 10 万 円 も す る の で 諦 め て ゴ ッ ホ ゆ か り の 地 、 オ ー ヴ ェ ル シ ュ ル オ ワ ー ズ に 行 く つ も り た め パ リ 郊 外 の ロ ー ラ ン ・ ギ ャ ロ ス に 行 く こ と に し た 。 元 々 は 、 そ れ で も 、 念 願 の モ ネ の 庭 は 見 た の で 、 次 は 全 仏 テ ニ ス を 見 る 庭 は ご っ た 返 し て い る 。 や は り 、 人 混 み は 落 ち 着 か な い 。 そ れ に し て も 、 モ ネ の 家 は 人 が 多 い 。 バ ス の 団 体 客 も い る の で 、 会場はここからはいる せっかくこの駐車場見つけたのに 練習風景が少し見えただけ 外はフェンスでどこからも入れない ( 2 ) ロ ー ラ ン ・ 配 は な い 。 ガ ー ド マ ン に 「 入 れ る と こ ろ は な い の か 」 と 聞 い て ・ も つ れ な い 返 事 。 全 仏 は 、 中 に 入 ら な い と 何 も 見 れ な い の だ ! ・ 「 し ま っ た ! こ こ は フ ラ ン ス の 田 舎 で は な い 、 パ リ な の だ ! ・ そ れ よ り も 、 何 も 準 備 も し な い で 行 く 方 が 、 バ カ な の だ ! 」 ギ ャ ロ ス へ の 寄 り 道 134 や ラ ー メ ン や ア イ ス ク リ ー ム を 、 食 べ て い る と 、 す ぐ に 成 田 で 、 帰 り の 飛 行 機 も 快 適 で 、 食 事 の 後 、 6 時 間 ほ ど 眠 り 、 た こ 焼 き 粧 品 を 買 っ た り 、 他 の 店 も 見 て い る と も う 出 発 時 間 だ 。 た 後 、 ラ ウ ン ジ で 一 休 み し て 、 免 税 店 で 娘 か ら 頼 ま れ て い る 化 成 田 へ の J A L 便 は 、 3 時 間 あ る の で 、 ま ず は チ ェ ッ ク イ ン し じ も 進 化 し た も の だ 。 タ ー ミ ナ ル で 、 3 年 前 の ド タ バ タ と は 大 き な 違 い だ 。 I T お や で 、 建 物 に 入 っ て す ぐ 横 の エ ス カ レ ー タ ー に 乗 れ ば 、 も う 出 発 レ ン タ カ ー を 返 し た 後 、 タ ー ミ ナ ル 2 E に 行 く の も 非 常 に 簡 単 れ た 標 識 が 見 え て き て 、 今 回 は 簡 単 に 返 却 で き た 。 ル ー プ レ ン タ カ ー と い う 表 示 と 、 ハ ー ツ 、 A V I S な ど 、 見 慣 う 。 タ ー ミ ナ ル 2 E を 目 指 し て 車 を 進 め る と 、 2 E 、 2 F グ ガ ー ミ ン の 指 示 は ほ と ん ど 無 視 し て 、 空 港 の 表 示 に ひ た す ら 従 し 、 3 年 前 、 空 港 で は ひ ど い 目 に 遭 っ て い る の で 、 こ こ か ら は 、 ロ ー ラ ン ギ ャ ロ ス か ら は 、 約 40 分 で 空 港 に 入 っ て き た 。 し か チ ー ズ と バ タ ー 買 っ て 、 シ ャ ル ル ド ゴ ー ル 空 港 に 向 か っ た 。 ・ ・ 135 伊 丹 ま で 乗 り 継 ぐ と 午 後 6 時 。 そ の 後 、 タ ク シ ー に 乗 り 、 禮 子 ・ に 帰 宅 の 挨 拶 。 18 日 間 の 旅 も こ れ で 無 事 終 了 。 お 疲 れ さ ま ~ い る と 、 ス ー パ ー マ ー ケ ッ ト が あ っ た の で 、 美 味 し い と 評 判 の 仕 方 な く 、 近 く の レ ス ト ラ ン で 昼 食 を 取 り 、 少 し ブ ラ ブ ラ し て 【 第 18 日 】 帰 国 の 途 ( あ り が と う ) と 、 ラ ・ デ ィ シ オ ン ( お 勘 定 ) く ら い は 覚 え て た だ し 、 ボ ン ジ ュ ー ル ( お は よ う 、 今 日 は ) 、 メ ル シ ・ ブ ク ー て 、 相 手 に 考 え さ せ た 方 が は る か に 得 策 だ 。 イ ン が 出 て く る し 、 通 じ た た め し が な い 。 こ れ で は 英 語 で 喋 っ 何 せ 、 私 の フ ラ ン ス 語 で 話 し か け て も 、 赤 ワ イ ン を 頼 む と 白 ワ 言 葉 は 、 今 回 も 、 結 局 は フ ラ ン ス 語 は 断 念 し て 、 英 語 で 通 す 。 な り 気 候 の 差 は 激 し い 。 暑 く て 半 袖 、 シ ョ ー ト パ ン ツ 。 フ ラ ン ス で は 地 方 に よ っ て 、 か と こ ろ が 、 イ ル ・ ド ・ フ ラ ン ス 地 方 に 入 っ て く る と 、 こ れ ま た こ ろ は 田 舎 と は い え な い の だ ろ う 。 せ い か 、 物 乞 い が 多 く て 気 が 抜 け な い 。 こ れ だ け 人 の 集 ま る と 朝 は 6 度 で セ ー タ ー が い る ほ ど 肌 寒 い 。 よ か っ た が 、 ブ ル タ ー ニ ュ 地 方 に 入 る と 、 昼 間 は 長 袖 で よ い が 、 し か し 、 ル ル ド な ど で は 、 年 間 3 0 0 万 人 も の 巡 礼 者 が 集 ま る 治 安 は 、 田 舎 は 部 屋 の 鍵 も 要 ら な い く ら い で 、 全 く 不 安 は な い 。 そ の 後 も 、 ミ デ ィ ピ レ ネ ー 地 方 、 ア キ テ ー ヌ 地 方 は 、 半 袖 で ・ お か な い と 、 無 視 さ れ て 時 間 を 食 っ て 仕 方 が な い 。 そ れ で も 暑 い 。 に 、 こ の あ た り は ほ と ん ど の 人 が 、 半 袖 、 シ ョ ー ト パ ン ツ で 、 フ ラ ン ス は 、 南 西 端 の ル ル ド か ら 回 っ た が 、 5 月 中 旬 と い う の ( 1 ) 西 フ ラ ン ス の 気 候 、 言 葉 、 治 安 第 3 章 旅 を 終 え て め 語 が そ に を 、 れ ! 勉 肉 か 強 料 ら し 理 、 て か メ お 魚 ニ い 料 ュ た 理 ー 方 か は が く 見 良 ら て さ い い そ は る う 判 う だ 断 ち 。 で に 美 き あ 味 る る し 程 程 い 度 度 も に は の は 分 を 、 か 食 フ っ べ ラ て る ン く た ス る 136 ③ ⑩ 空 港 で の レ ン タ カ ー 返 却 は 、 出 国 フ ラ イ ト の タ ー ミ ナ ル に む か 、 道 路 脇 に 車 を 止 め て 仮 眠 を 取 る 。 車 場 の 外 に あ る 精 算 機 に 差 し 込 ん で 料 金 精 算 し 、 そ の カ ー ⑨ 2 時 間 近 く 運 転 が 続 く と 、 サ ー ビ ス エ リ ア で コ ー ヒ ー を 飲 め に も 、 で き る だ け 朝 の 早 い 時 間 に 訪 れ る 。 あ る ゲ ー ト に は 入 ら な い 。 の 矢 印 ) の あ る ゲ ー ト に 入 り 、 ① 高 速 道 路 入 口 で は 、 小 銭 を 用 意 し て お く と と も に 、 イ ブ す る た め の 10 ヶ 条 を ま と め て お く 。 、 t マ ー ク の 表 示 ( 緑 の → 137 あ る レ ン タ カ ー 会 社 に 返 却 す る 。 タ ー ミ ナ ル を 間 違 え る と 、 ( 有 料 ) と 表 示 の あ る 道 路 で 駐 車 す る 時 は 、 そ の 近 ド を 出 口 ゲ ー ト に 差 し 込 む 。 Carte 重 い 荷 物 を 抱 え て バ ス で 移 動 す る こ と に な る 。 く に あ る 料 金 支 払 機 で 、 駐 車 予 定 時 間 に 対 応 す る 料 金 を 支 Payant 払 い 、 領 収 書 を 外 か ら 見 え る よ う に 車 の 前 に 置 い て お く 。 ② 駐 車 場 を 出 る 時 は 、 入 る 時 に 受 け 取 っ た 駐 車 カ ー ド を 、 駐 ⑧ 観 光 バ ス が 大 挙 押 し 寄 せ る 観 光 地 は 、 駐 車 場 を 確 保 す る た の で 、 地 図 を よ く 確 認 し て 、 G P S に 頼 ら ず 迂 回 路 を 探 す 。 ⑦ 通 行 止 め の 場 合 は 、 G P S は 必 ず 同 じ 道 路 を 指 示 し て く る る の で は な く 、 次 の ラ ン ア バ ウ ト ま で 進 ん で U タ ー ン す る 。 次 に 、 こ れ ま で の 経 験 を も と に 、 I T お や じ の フ ラ ン ス で ド ラ が 必 要 な 時 は 、 空 い て い る か ら と い っ て 、 道 路 の 途 中 で す れ く ら い 冷 静 に 対 応 で き る か が 重 要 だ 。 ⑥ ラ ン ア バ ウ ト な ど で 、 曲 が る と こ ろ を 間 違 っ て 、 U タ ー ン 人 間 、 全 く ミ ス な し と い う こ と は 無 理 な の で 、 こ ん な 時 に 、 ど 書 い て あ る の で 、 そ れ に 対 応 す る ガ ソ リ ン を 入 れ る 。 に 車 を 進 め て 、 後 続 車 に バ ッ ク し て も ら っ た こ と が あ っ た 。 ガ ソ リ ン の 種 類 は 、 大 抵 レ ン タ カ ー の ガ ソ リ ン キ ャ ッ プ に に 入 っ て し ま っ た り 、 駐 車 場 で 事 前 に 精 算 し な い で 出 口 ゲ ー ト 出 て く る の で 、 表 示 料 金 を 窓 口 で 現 金 か カ ー ド で 精 算 す る 。 例 え ば 、 高 速 道 路 入 口 で つ い う っ か り し て 、 t マ ー ク の ゲ ー ト ⑤ ガ ソ リ ン は 、 ノ ズ ル を 給 油 口 に 差 し 込 ん で レ バ ー を 引 け ば た が 、 そ れ で も 時 々 ミ ス し て 、 ド ツ ボ に 嵌 る こ と が あ る 。 日 は 、 休 み の 場 合 が 多 く 、 前 日 に 必 ず 満 タ ン に し て お く 。 と 併 せ て 7 0 0 0 ㎞ 以 上 走 っ て 、 ド ラ イ ブ に は か な り 慣 れ て き 今 回 の 総 走 行 距 離 は 3 8 5 0 ㎞ 、 予 定 よ り 3 5 0 ㎞ 多 い 。 前 回 て い る こ と も あ り 、 村 の 中 心 地 で 入 れ て お く 。 ま た 、 日 曜 ④ 給 油 ス タ ン ド は 、 田 舎 は カ ー ド し か 使 え な か っ た り 故 障 し ( 2 ) 西 フ ラ ン ス の ド ラ イ ブ 当 然 、 2 人 で 行 け ば 半 額 に な る 。 1 万 円 だ 。 て は 総 額 17 万 円 程 度 。 17 日 間 の ド ラ イ ブ な の で 、 一 日 当 た り れ た 総 費 用 は 、 約 1 5 0 0 ユ ー ロ と な り 、 現 地 で の 交 通 費 と し レ ン タ カ ー が 1 0 5 0 ユ ー ロ な の で 、 ガ ソ リ ン 代 、 高 速 代 も 入 程 度 だ 。 1 時 間 以 上 走 っ て も 20 ユ ー ロ 程 度 、 今 回 は 全 行 程 で 50 ユ ー ロ 高 速 代 は 、 総 じ て 安 く て 、 15 分 ~ 20 分 走 る と 2 ~ 3 ユ ー ロ 、 13 ㎞ / ㍑ 、 約 4 0 0 ユ ー ロ と い う と こ ろ か 。 燃 費 は 、 総 走 行 距 離 が 3 8 5 0 ㎞ で 、 ガ ソ リ ン は 3 0 0 ㍑ 。 同 じ く ら い だ 。 だ っ た が 、 価 格 は 、 1 ㍑ が 1 ユ ー ロ 30 セ ン ト 程 度 で 、 日 本 と ヨ ー ロ ッ パ で は デ ィ ー ゼ ル 車 が 多 く 、 私 も 今 回 は デ ィ ー ゼ ル 138 の 取 り す ぎ で あ り 、 本 質 的 に 異 な る と 思 う 。 ア メ リ カ 人 の 体 型 は 、 ハ ン バ ー グ や コ ー ラ な ど 、 単 に カ ロ リ ー も の を 前 に 並 べ ら れ る と 、 つ い 誘 惑 に 負 け て こ う な る の だ が 、 す ご い 胴 回 り で あ る 。 フ ラ ン ス 人 の 体 型 は 、 こ れ だ け 美 味 し い 今 回 特 に 感 じ た が 、 よ く 見 て み る と 、 フ ラ ン ス 人 の 半 分 以 上 が さ に は 感 心 す る 。 は 、 全 て 美 味 し か っ た し 、 や は り フ ラ ン ス の 料 理 の レ ベ ル の 高 は 分 か ら な い 。 そ れ で も 、 ア キ テ ー ヌ 地 方 の 民 宿 で 食 べ た 食 事 秋 の キ ノ コ も す ご く 美 味 し い ら し い が 、 春 に 旅 し た の で は こ れ ブルターニュの牡蠣はやはり美味しい 白アスパラのシャキシャキ感は最高 139 あ ま り 好 み で は な い の で 、 な か な か 評 価 が 上 が ら な い 。 ま た 、 ミ デ ィ ・ ピ レ ネ ー 地 方 で は 、 フ ォ ア グ ラ が 特 産 品 だ が 、 ど う も み 過 ぎ て し ま う し 、 シ ー ド ル も 病 み つ き に な る 。 し 、 ブ ル ゴ ー ニ ュ の ワ イ ン は さ す が に 美 味 し く て 、 つ い つ い 飲 悪 か っ た の か 、 そ れ ほ ど ま で 美 味 し い と は 思 わ な か っ た 。 し か 思 う 。 ブ ル タ ー ニ ュ の ク レ ー プ も 期 待 し た が 、 食 べ た と こ ろ が 料 理 と し て は 、 や は り 3 年 前 に 行 っ た リ ヨ ン 近 辺 の 方 が 上 だ と ア ス パ ラ な ど が あ る が 、 こ れ ら は 素 材 の 美 味 し さ で 、 フ ラ ン ス そ の 他 に は 、 ブ ル タ ー ニ ュ の 牡 蠣 や ム ー ル 貝 、 ア キ テ ー ヌ の 白 プ リ ュ エ ル ラ ン の 木 賃 宿 で 食 べ た 、 ロ ン ゴ ス テ ィ ン 。 こ の 旅 で 最 高 の 料 理 は 、 何 と い っ て も 、 ブ ル タ ー ニ ュ の 南 の 村 ( 3 ) 西 フ ラ ン ス の グ ル メ この旅の No.1 料理 ロンゴスティン 山盛りのムール貝はいくらでも食べられる い 風 景 だ 。 そ の 他 に も 、 断 崖 絶 壁 の 岩 の 上 に 立 つ お 城 や 村 、 悠 々 と 流 れ る 自 然 の 美 し さ だ 。 こ れ ら は 、 こ れ ま で 私 が 持 っ て い た フ ラ ン ス の 印 象 と は 異 な る 荒 々 し い 波 と 巨 大 な 岩 、 更 に は そ の 海 辺 に 逞 し く 咲 き 誇 る 花 々 。 そ れ か ら 、 ブ ル タ ー ニ ュ の 、 フ ラ ン ス 北 西 端 の 岬 の 、 大 西 洋 の 空 の 村 」 で 、 幻 想 的 な 絵 を 見 て い る よ う だ っ た 。 し た 村 が 、 雲 海 の 上 に ポ ッ カ リ 浮 い て い る さ ま は 、 ま さ に 「 天 次 に 印 象 深 い の は 、 コ ル ド シ ュ ル シ ェ ル 村 だ 。 中 世 の 趣 を 残 フ ラ ン ス の 美 し い 村 の 原 点 だ 。 「 シ ン プ ル さ 」 が 、 何 か 心 を 揺 さ ぶ る も の が あ り 、 私 に と っ て の 真 ん 中 に ポ ツ ン と 礼 拝 堂 が あ る だ け だ が 、 こ の 「 静 寂 さ 」 と 何 と い っ て も 、 サ ン セ ヌ リ ル ジ ェ ル イ 村 だ 。 こ こ は 、 野 原 ・ ・ 川 の そ ば に 、 教 会 と と も に 、 ひ っ そ り と 佇 む 村 。 そ こ で ゆ っ た ・ り と 暮 ら す 人 々 。 こ れ ら は 、 都 会 で は 決 し て 見 る こ と が で き な ・ 何 と い っ て も 、 「 フ ラ ン ス の 美 し さ は 田 舎 に あ る ! 」 と 言 っ て ・ も 、 過 言 で は な い だ ろ う 。 今 回 の 西 フ ラ ン ス の 美 し い 村 の 旅 で 、 一 番 印 象 に 残 っ た の は 、 ITおやじのフランス美しい村の原点 サン・セヌリ・ル・ジェルイ 村の礼拝堂 145 ( 4 ) 西 フ ラ ン ス の 印 象 的 な 風 景 雲海に浮かぶ コルド・シュル・シェル村 断崖絶壁の灯台の家 ポン・デュ・メール 156 断崖絶壁に花の絨毯 ポン・デュ・ファ 中世の村 コンク 147 ・ コ ン テ 地 方 、 ブ ル ゴ ー ニ ュ 地 方 、 プ ロ ヴ ァ ン ス 地 方 、 ラ ン グ 最 終 的 に は 3 年 越 し で 、 イ ル ド フ ラ ン ス 地 方 、 フ ラ ン シ ェ の フ ラ ン ス の 美 し い 村 の 旅 を 終 え た い と 思 う 。 応 援 し て い た だ い た 友 人 達 に お 礼 の 言 葉 を 述 べ て 、 I T お や じ 最 後 に 、 私 の ド ラ イ ブ 一 人 旅 で 心 配 を か け た 家 族 や 、 私 の 旅 を と 思 っ た 次 第 で あ る 。 て お り 、 人 間 と し て も こ ん な 生 き 方 を し て い く こ と が 大 事 だ 、 世 に ま で 残 し 、 そ の 質 を 更 に 高 め て い く こ と で 生 き 抜 こ う と し 変 化 や 成 長 は 求 め ず 、 こ れ ま で の 歴 史 遺 産 や 文 化 を 保 存 し て 後 く こ と で し か 生 き 残 れ な い が 、 美 し い 村 に 代 表 さ れ る 田 舎 で は 、 こ と は 、 パ リ に 代 表 さ れ る 大 都 会 は 、 常 に 変 化 し 、 成 長 し て い 19 の 美 し い 村 と 、 6 の 世 界 遺 産 を 回 っ た 。 ・ フ ラ ン ス を 7 0 0 0 ㎞ 以 上 、 車 で 駆 け 回 っ た 結 果 、 私 が 感 じ た と 、 5 の 世 界 遺 産 を 回 り 、 そ し て 今 回 は 、 西 フ ラ ン ス を 中 心 に 、 よ う に な り 、 3 年 前 に は 、 東 フ ラ ン ス を 中 心 に 、 26 の 美 し い 村 完 結 す る こ と が で き た 。 こ れ で 3 年 越 し の 、 I T お や じ の フ ラ ン ス の 美 し い 村 の 旅 を 、 そ れ 以 来 、 フ ラ ン ス の 美 し い 村 を イ ン タ ー ネ ッ ト や 本 で 調 べ る き っ と 一 緒 に 、 こ の 村 を 楽 し ん で く れ た こ と と 思 っ て い る 。 是 非 行 き た い と 、 心 を 揺 さ ぶ ら れ た の が き っ か け だ 。 る だ け の 、 サ ン セ ヌ リ ル ジ ェ ル イ 村 の 写 真 を 見 て 、 こ こ に あ る 本 で 、 森 に 囲 ま れ た 野 原 の 真 ん 中 に 、 ポ ツ ン と 礼 拝 堂 が あ 私 が 、 フ ラ ン ス の 美 し い 村 を 旅 し よ う と を 決 め た の は 、 4 年 前 、 し て 、 や は り こ こ が 私 の 旅 の 原 点 だ ! と 感 じ 取 れ た 。 禮 子 も 、 と 佇 む 姿 を 見 て 、 何 か し ら 、 心 の ふ る さ と に 触 れ た よ う な 気 が リ 今 ル 回 の ジ 旅 ェ の ル 終 イ わ 村 り を に 訪 は ね 、 、 ノ 中 ル 世 マ に ン 建 デ て ィ ら の れ 南 た に 礼 あ 拝 る 堂 、 が サ 、 ン ジ セ ッ ヌ お わ り に ・ ド ッ ク ル シ ヨ ン 地 方 、 ミ デ ィ ピ レ ネ ー 地 方 、 ア キ テ ー ヌ 地 方 、 ・ サ ン ト ル ロ ワ ー ル 地 方 、 ポ ワ ト ー シ ャ ラ ン ト 地 方 、 ブ ル タ ー ・ ニ ュ 地 方 、 ノ ル マ ン デ ィ 地 方 な ど 、 ほ と ん ど フ ラ ン ス 全 土 を ま ・ ・ わ り 、 合 計 45 の 美 し い 村 と 、 11 の 世 界 遺 産 を 訪 れ た 。 ・ フ ラ ン ス の 各 地 方 は 、 い ず れ も 自 然 が 豊 か で 美 し く 、 そ れ ぞ れ ・ ・ が 独 自 の 奥 の 深 い 文 化 ・ 歴 史 を 持 ち 、 料 理 も 地 方 毎 に 異 な る 味 ・ で 美 味 し く て 、 あ ら ゆ る 面 に お い て 飽 き る こ と が な い 。 フ ラ ン ・ ス が 、 こ ん な に 多 様 性 に 富 ん だ 国 だ と は 、 訪 れ る ま で は 思 い も ・ し な か っ た 。 158 ITおやじのフランスの美しい村 旅行記 Ⅱ ― 西フランス 旅の原点を訪ねて ― 2011年6月23日 初版発行 著者 発行者 印刷・製本 149 清水 正博 ITおやじ企画 ITおやじ企画
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