ワインの“飲用適温”と“料理との相性”

ワインの“飲用適温”と“料理との相性”
中間系(リンゴ酸+乳酸系)
12℃
冷旨酸系(リンゴ酸系)
5℃
温旨酸系(乳酸系)
20℃
コクのある辛口白ワイン
●シャブリ
すっきりとした辛口白ワイン
●フランケン
●ミュスカデ・シュル・リー
●リステル・シュル・リー
●甲州シュル・リー
●ボジョレー・ヌーヴォー
(CO2を含む)
●ボジョレー
●オーストラリア・ヌーヴォー
●メルロ(軽い赤)
●モーゼル・シュペートレーゼ
●ライン・シュペートレーゼ
やや甘口の白ワイン
●甲州
●甲州新酒
●モーゼル・カビネット
●ライン・カビネット
●オーストラリア白
●辛口フラスカーティ
●タヴェル・ロゼ
●
●ドイツ貴腐ワイン
●国産ロゼ
●
貴腐ワインの糖分が多めのときは冷やすと甘味が減る
●シャンパン
●ゼクト
●スプマンテ
●カバ
(CO2が多いほど飲用適温は低下する)
●ヴィニョ・ヴェルデ
ランブルスコ
(赤)
●フランス貴腐ワイン
乳酸
グルコン酸
コハク酸
タンニン=苦味
冷旨酸系
有機酸1/2
温旨酸系
有機酸1/2
リンゴ酸
酒石酸
クエン酸
酢酸
酸
成
分
本格的な赤ワイン
(樽熟成、瓶熟成させた)
●ボルドー赤
●ブルゴーニュ赤
●リオハ赤
●ピエモンテ赤
●ピノ・ノワール(重い赤)
●カベルネ・
ソーヴィニヨン(重い赤)
●シャトーヌフ・
デュ・パフ
(乳酸菌、貴腐菌の働きによりワインのタイプが分かれる)
香
り
ブーケ
アロマ
温
度
と
成
分
糖(糖分は嗜好性が強いため個人差がある)
炭酸ガス(CO2)
タンニン
(その成分が多いものは温度が矢印の方向に動くと、おいしく感じられる)
重生相ワ
要体性イ
部のにン
分 関と
すの
る
魚
介
類
鳥
獣
肉
類
乳酸、コハク酸、プロピオン酸
ヒポキサンチン=苦味
(脂肪)
グリコーゲン
(糖質)
さっぱりした魚
●フグ
●ヒラメ
●カレイ
●タコ
●イカ
●ナマコ
●取れたての
数の子
●新鮮なイクラ
●新鮮なウニ
●タイ
●アジ
●光もの
脂身の少ない肉
●鶏/生卵
●馬刺し
●豚フィレ肉
●新鮮な鹿肉
ズ
野果
菜物
調
味
料
●マトン
●ラム
●内臓
油
脂
チ
●カツオ(上り、4∼7月)
●エビ
●カニ
●シャコ
●カキ
●マグロ(赤身)
●植物油(サラダ油など)
●カツオ(8∼9月)
●貝類
●カツオ(下り、10∼11月)
●伊勢エビ
●数の子(塩蔵した)
●マグロ(大トロ)
●イワシ(旬)
●サンマ
●ウナギ
●マグロ(中トロ)
●ピータン
●脂身なし牛ランプ肉
●仔牛肉
●脂身なし豚ロース肉
●脂身なし豚肩肉
●オリーヴオイル
●バター
●ラード
●ヘッド
〈白カビチーズ〉
●カマンベール
●ブリー
●マンステール
〈熟成の進んだチーズ〉
●ゴーダ/チェダー
●エメンタール
〈超硬質チーズ〉
●パルメザン
●酢のもの(二杯酢、三杯酢)
●生野菜/ゆで野菜/サラダ/いちご/レモン
●すぐき漬/野沢菜漬
●桃/オレンジ
●キムチ/ザーツァイ
(調味料の
刺激味の強さで右へ移行)
●ウオッシュタイプ
〈青カビチーズ〉
●ロックフォール
●ゴルゴンゾーラ
●スティルトン
冷旨酸、さっぱりした風味
●レモン醤油
●ショウガ醤油
●ポン酢醤油
●フレンチドレッシング
さわやかな刺激味
旨味
●エスパニョールソース
●ベシャメルソース
●棒々鶏ソース
●トマトソース
●ウスターソース
●ベルテソース
●マヨネーズソース
●中間系ヴィネガー
(リンゴ酸+乳酸系)
●梅肉
●ソース・ペリグー
●温旨酸系ヴィネガー
(乳酸系)
●バルサミコ酢
(素材とワインがかけはなれているときは調味料による調整が必要)
●サバ
●ハマチ
●ブリ
脂身の多い肉
●地鶏
●牛サーロイン
●牛フィレ肉
●牛ロース肉
●フォアグラ ●牛霜降肉/脂身つき牛ランプ肉
●脂身つき豚ロース肉/豚バラ肉
●野鴨/雉/猪/鹿ロースト
〈フレッシュ〉
●カッテージ
●クワルク/(若い)ゴーダ
モッツァレラ/エダム
●クリーム
●塩
●レモン
●カボス/スダチ/ユズ
●酢
●冷旨酸系ヴィネガー
(リンゴ酸系)
●ショウガ
●シソの葉/三つ葉
●サフラン
●ベイリーフ
●新鮮なハーブスパイス
脂身の多い魚
刺激味
乳酸、プロピオン酸、
メチルケトンなど
糖分/熟した黒ブドウ
干しブドウ/熟したいちじく
オレンジやカシスの
乳酸、刺激味
マーマレード
●醤油 ●ワサビ醤油
●味噌
●ワサビ/西洋ワサビ
●マスタード/カラシ
●ニンニク
●トウガラシ(パプリカ) きつい刺激味
●チリソース
●ドミグラスソース
●フォアグラソース/豆板醤
●サンショウの粉
●シードスパイス
●香辛料
ワインと料理の味覚濃度(甘味、酸味、渋味、苦味、刺激味)の一致
調味料の濃度の一致
(味覚的側面)
●調味料の甘味、酸味、渋味、苦味、刺激味などの濃度がワインの
甘味、酸味、渋味、苦味、刺激味などとちょうど一致したとき、相
性は一段と高まり、最もうまく感じるようになる。
●料理とワインが素材成分的に合ったとしても、最終段階で甘味、
酸味、渋味、苦味、刺激味などの味覚濃度が「料理とワイン」の間
で不一致ならば、ワインとの相性は悪くなる。
渡辺正澄、藤原正雄共 著 2010.9.11改