近年の NACSIS-ILL における看護文献の需要と供給: ログ分析の結果

近年の NACSIS-ILL における看護文献の需要と供給: ログ分析の結果から
佐藤 義則
Current Status of Demand and Supply of Nursing Literature in NACSIS-ILL: From the Log Analysis
Yoshinori SATO,三重大学人文学部,津市栗真町屋町 1577,[email protected]
抄録
It is identified that the number of photocopy requests for Japanese nursing-related journals is increasing in
recent years by the analysis of NACSIS-ILL logs. As a result of the examination of top 100 journals in the
number of requested times, nursing-related journals have fewer articles than other groups, therefore the
utilization ratio per an article is extremely higher. The other findings include a concentration of requests
on particular articles and peculiar distribution of the age of articles in Japanese nursing-related journals.
キーワード: 図書館間相互貸借,NACSIS-ILL,ログ分析,看護文献,学術情報流通
Keywords : Inter-Library Loan, NACSIS-ILL, Log Analysis, Nursing Literature, Scholarly
Communication
Ⅰ.はじめに
1992 年に運用が開始されたNACSIS-ILL(学術情
報センター・図書館間相互貸借システム)は,2006
年 12 月末時点での参加機関(利用実績のある機関)
が 812 機関1) にまで拡大し,その処理件数は複写,貸
借の両方を合わせ約 120 万件(2005 年度)2) に上って
いる。文部科学省の『大学図書館実態調査』によると,
わが国の大学図書館(国立,公立,私立の 4 年制大学)
の 2003 年度における図書館間相互貸借の総量は,
複写
依頼 119 万 2291 件,複写受付 144 万 897 件,図書借
受 12 万 1944 件,図書貸出 11 万 5619 件であった3)。
これに対し,同種の図書館における同年度の
NACSIS-ILL処理件数は,複写依頼 97 万 5850 件,複写
受付 99 万 3558 件,貸借依頼 8 万 5251 件, 貸借受付
8 万 5738 件であり4),複写依頼については大学図書館
全体の約 82%,
その他については 70%前後をカバーし
ていることがわかる。したがって,NACSIS-ILLにおけ
る依頼・受付のデータの分析によって,わが国におけ
る大学図書館間のILLの全般的傾向をかなりの精度で
把握することが可能となると考えられる。
ただし,他機関に対する ILL 依頼は,資料に対する
需要そのものを意味するものではない。複写・貸借の
依頼は,一般に自機関が所蔵しない資料についてなさ
れるのであり,
このため,他機関への依頼は需要全体か
ら自機関内での充足分を除いた「差分」に相当すると
考えるべきである。つまり,特定タイトル掲載の論文
への複写依頼は,「需要はあるが所蔵はない」という
複合的事実を反映しているのであり,その量の大きさ
については,「需要の多さ」と「所蔵(利用ライセン
ス契約)の不足」という必ずしも逆相関しない二つの
原因を見なければならない。
これまでに,1994 年度から 2005 年度にわたる
NACSIS-ILLのログデータの分析に基づいて,参加館
相互の関係(結びつき)や全般的な処理件数の推移に
そこで
関する発表が佐藤等によって行われている5),6)。
は,医学、化学分野を中心とした外国雑誌文献の拠点
大学からの提供という 1990 年代初頭の大学図書館間
相互協力が,看護や福祉といった比較的新しい学術領
域を中心とする国内文献の需要に対する提供館を問わ
ない供給へと大きく変化しつつあること等が報告され
た。そして,より具体的には,国立大学を中心に展開
された電子ジャーナルのコンソーシアム契約(Big
Deal)を背景とした外国雑誌に対する依頼件数の急激
な減少,国内雑誌に対する依頼件数の増加とりわけ看
護や福祉に関連するタイトルの処理件数の著しい伸び,
そして処理件数増大の主たる要因としての参加館の増
加等が指摘された。一方,米田等は,千葉大学亥鼻分
館におけるILL文献複写受付タイトルとNACSIS-ILL
のログデータの分析から,看護系関連タイトルに対す
るリクエスト増大が長い伝統を持つ大学図書館におい
ても生じており,その背景には,大学・大学院の増加
に象徴される看護教育システムの変化による看護研究
人口の増加および論文数の増大,看護文献の整備の遅
れ等があることを指摘した7)。
本稿では,これらの報告等を前提として,
NACSIS-ILL のログデータをもとに,全国的な規模で
の ILL 文献複写に見られる看護学関連雑誌の需給関
係について,雑誌単位のランキング,ランキング上位
の雑誌における個々の論文への依頼に注目して分析を
試みたい。
洋雑誌
和雑誌
700,000
600,000
500,000
400,000
300,000
200,000
100,000
0
Ⅱ.NACSIS-ILL の全般的な需給の変化
1. NACSIS-ILL の概況: 洋雑誌から和雑誌へ
最初に,1994 年度から 2005 年度における需給の全
般的変化について紹介したい。表 1 は,各年度におい
て複写と貸借の依頼が充足された件数を複写と貸借別
にまとめたものである*1。2005 年度と 1994 年度を比較
すると,複写については約 2.35 倍,貸借については約
5.2 倍にまで規模が拡大している。しかし,2000 年度
以降の複写件数は微増状態が続いている。複写件数を
和洋別に分けてみると,この微増はあくまで見掛け上
のものであることがわかる(図 1 参照)
。洋雑誌の複写
件数は,
1999 年度の666,562 件をピークに減少を辿り,
2005 年度には 498,594 件となった。一方,和雑誌の複
写件数は 1994 年度の 91,671 件から順調に上昇を続け
2005 年度には 520,807 件に達し,洋雑誌を上回るに至
った*2。このように,近年における複写処理件数の見
かけ上の微増は,洋雑誌論文に対する依頼の急激な減
少と,その減少分をやや上回る和雑誌論文に対する件
数の増加との微妙な組み合わせによってもたらされた
のである。なお,洋雑誌の 2000 年度以降の減少には,
国立大学における大規模出版社との「ビッグ・ディー
ル」
(当該出版社の発行雑誌をパッケージ化した包括的
契約)が大きな影響を与えていると考えられる。
表 1. NACSIS-ILL の処理(充足)件数の変化
年度
1994年度
1995年度
1996年度
1997年度
1998年度
1999年度
2000年度
2001年度
2002年度
2003年度
2004年度
2005年度
複写
468,321
535,229
637,860
768,598
881,786
960,456
1,000,412
1,045,082
1,045,366
1,061,378
1,092,116
1,099,744
貸借
19,373
26,414
35,113
46,319
59,826
72,988
81,554
82,521
87,324
91,387
96,078
100,668
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
洋雑誌 350,609 396,590 462,107 550,646 625,840 666,562 660,959 648,218 599,727 563,842 543,935 498,594
和雑誌 91,761 108,016 132,855 166,181 195,542 228,597 268,924 322,348 368,671 416,946 468,623 520,807
図1 和洋別の文献複写件数の推移
2. 複写依頼件数上位のタイトルの変化
複写における洋雑誌の減少と和雑誌の増加は,個々
の雑誌の掲載論文に対する依頼が集積された結果であ
る。複写依頼を雑誌タイトルごとに集計*3 し件数順に
並べ,
依頼件数上位雑誌の構成の変化を観察してみる。
表 2 は,1996 年度から 2005 年度のそれぞれの年度に
おける複写依頼件数の上位 25 誌を表にしたものであ
る。和雑誌(表の網掛け部分)は,2001 年度にはじめ
て 25 位内に出現し,2005 年度には 18 誌を占めるま
でに増大している。この傾向は上位 500 誌について見
た場合にも同様であり,1994 年度には和雑誌は上位
500 雑誌のなかでわずか14 誌にすぎなかったが,
2001
年度には 87 誌に,そして 2005 年度には 292 誌にま
で増えている。注目すべきは,それら上位の和雑誌の
多くが看護学の関連領域のタイトルで構成されている
ことである。
表 2.複写の年度別・依頼件数の上位 25 タイトル
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
Nucleic acids Nucleic acids Biochimica et Biochimica etAnticancer reAnticancer reAnticancer re日本精神科看日本精神科看日本精神科看
Gene : an inteGene : an inteGene : an inteAnticancer reBiochimica etBiochimica etAnnals of the Annals of the Ann N Y Acad日本看護研究
Biochimica et Oncogene. Anticancer reAnnals of the Annals of the Annals of the Biochim BiophAnticancer Re老年精神医学老年精神医学
Oncogene. Biochimica et Nucleic acids Oncogene
Advances in eNeuroreport : Neuroreport : 日本公衆衛生母性衛生
母性衛生 / 日
Genomics. Genomics. Advances in eGene : an inteAmerican jourLangmuir : the日本精神科看The Journal o日本看護研究小児保健研究
FEBS letters Neuroreport : Oncogene. Nucleic acids Neuroreport : Journal of ap Journal of ch 母性衛生 / 日日本公衆衛生Annals of the
Tetrahedron l Human molec Genomics. Advances in eOncogene
Gene : an inte日本公衆衛生老年精神医学小児保健研究日本公衆衛生
Neuroreport : FEBS letters FEBS letters Neuroreport : Gene : an inteThe Journal o看護教育研究Biochimica et Anticancer reカウンセリング
Brain researc Proceedings oNeuroreport : Current biologMolecular micAmerican jourLangmuir
日本看護研究看護教育研究日本老年医学
American jourThe Journal oAnnals of the Journal of co ElectrophoresJournal of co Oncogene
小児保健研究カウンセリング日本看護科学
The Journal oAnticancer reFEMS microb FEBS LettersFEBS LettersElectrophoresProceedings o看護教育研究Proceedings oAnticancer Re
Human molec Tetrahedron l Current biologAmerican jourBiochemical aTetrahedron l 母性衛生 / 日Oncogene
Langmuir
学校保健研究
Proceedings oAnnals of the Chemical phy Genomics
Journal of co Oncogene
老年精神医学Journal of co 日本看護科学作業療法
European jourBrain researc Proceedings oProceedings oJournal of moProceedings oJournal of co Neuroreport 日本老年医学Fourth genera
Tetrahedron. American jourSomething ab The Journal oTetrahedron l Molecular micThe Journal o健康心理学研Neuroreport 精神科治療学
Annals of the Thin solid filmBrain researc Molecular micProceedings oJournal of mo日本看護研究精神科治療学Chemical phy Journal of the
Chemical phy European jourThe Journal oJournal of moCarcinogenes Advances in eAnalytical bio カウンセリング日本心理学会健康心理学研
Thin solid filmAdvances in eTetrahedron l Brain researc Analytical bio 老年精神医学Advances in eLangmuir : theOncogene
日本がん看護
The EMBO jo The Journal oHuman molec ElectrophoresNucleic acids 日本精神科看Current biologADVANCES I The Journal o看護教育研究
Neuron.
Chemical phy American jourAmerican jourGenomics
Biochemical aTetrahedron Tetrahedron Journal of the思春期学
FerroelectricsMolecular andThin solid filmHuman molec The Journal oAnalytical bio カウンセリングTetrahedron LBiochimica et Langmuir
Journal of ch Journal of rheEuropean jourJournal of ne Journal of ne FEBS LettersJournal of moBrain researc Advances in eBiochimica et
Synthetic metTetrahedron. Journal of rheThin solid filmCurrent biologThe Journal oChemical phy Solid State R 精神科治療学日本心理学会
Molecular andCurrent biologJournal of co Analytical bio Langmuir : the日本公衆衛生The journal ofCurrent biologJournal of co Journal of co
Advances in eGenes & deveAnalytical bio The jo193urnaJournal of ap 母性衛生
Tetrahedron LJournal of ap Journal of agr小児科臨床
表 3 は,2005 年度の複写依頼件数で上位を占めた
『日本精神科看護学会誌』など 7 誌に,幾分下位には
あるがやはり看護に関連する『死の臨床』
,臨床医学系
の『癌と化学療法』
,
『糖尿病』の 3 誌を加え,1997
年度から2005年度までの件数をまとめたものである。
また,
図 2 では表 3 の数値をもとにグラフを作成した。
表およびグラフに見られるように,これらの雑誌では
この 9 年間にいずれもほぼ順調に実件数が大きく増大
している。中でも,
『日本精神科看護学会誌』では 1997
年度の 50 件から 2003 年度の 2086 件へと 40 倍以上
の伸びを記録し,他の雑誌とはきわめて異なるパター
ンを描いている。なお,
『日本精神科看護学会誌』では
2004 年度と 2005 年度に件数が著しく減少している。
この点に関し『医中誌 web』を確認したところ,
『日
本精神科看護学会誌』
の 2003~2005 年発行の論文は,
いずれも 2006 年になって登録されたことがわかり,
『医中誌』での採録の遅れが影響を与えた可能性が高
いと考えられる。
立・私立の大学図書館,網掛けなしは国立大学の図書
館を表しているが,洋雑誌において外国雑誌センター
館を中心に上位を占めている国立大学の図書館は,和
雑誌のランキング上位にはほとんど現れていない。和
雑誌の受付館の上位は大規模な大学の図書館ではなく,
公立・私立の大学図書館であり,比較的,中小規模の
看護や福祉の領域に関連する大学図書館である。とり
わけ,ここ数年に受付件数が伸びている参加館の例と
して,千葉大学附属図書館亥鼻分館,川崎医療福祉大
学(岡山市)
,滋賀県立大学,天使大学(札幌市)など,
看護系,医療福祉系の図書館があげられる。
表 4.2005 年度の和洋別,参加館受付件数ランキング
洋雑誌
受付館
表 3.看護系,臨床系雑誌の複写依頼件数の
経年度変化
1997
日本精神科看護学会誌
日本看護研究学会雑誌
老年精神医学雑誌
母性衛生
小児保健研究
日本公衆衛生雑誌
カウンセリング研究
死の臨床
癌と化学療法
糖尿病
1998
50
268
246
238
366
514
215
164
322
91
88
411
395
362
472
634
258
253
468
146
1999
472
455
401
329
464
668
321
290
425
179
2000
391
515
617
449
658
753
469
405
457
255
2001
899
714
916
824
761
847
526
569
609
256
2002
1,038
834
860
864
731
996
787
585
667
262
2003
2,086
995
1,048
1,063
990
1,192
804
707
664
375
2004
2,058
1,164
1,226
1,208
1,092
1,094
966
697
678
415
2005
1,809
1,337
1,336
1,258
1,146
1,108
1,002
622
586
527
2,100
1,800
1,500
日本精神科看護学会誌
日本看護研究学会雑誌
老年精神医学雑誌
母性衛生
小児保健研究
日本公衆衛生雑誌
カウンセリング研究
死の臨床
癌と化学療法
糖尿病
1,200
900
600
阪大生
東工大岡
東北大医
九大医
京大医
京大
慶大医
千大亥
名大医
東大農
名大
浜医大
群大医
鹿大
一橋
北里医
神大社会
名工大
金大医
東北大北
福岡大医
東工大すずかけ
千大
処理件数
28,421
16,103
15,219
12,635
6,114
5,797
5,422
4,974
4,782
4,456
4,275
4,115
4,033
3,924
3,893
3,890
3,812
3,522
3,284
3,282
3,252
3,153
3,151
和雑誌
異なり依
頼館数
774
661
629
585
348
580
385
356
357
458
543
375
353
461
472
269
473
318
336
380
323
371
447
受付館
処理件数
横市大医
東医大
慶大医
早大中央
東女医大
群大医
滋県大
川崎医福
東北大医
名市大川澄
秋大医
国文研
京府医大
阪教大
千大亥
九大
日体大
阪市大
取大医
新大旭
医師会
天使大
立命館
11,044
5,927
5,571
4,749
4,185
4,159
4,111
3,970
3,931
3,862
3,750
3,732
3,662
3,582
3,566
3,495
3,326
3,280
3,257
3,163
3,136
3,060
3,045
異なり依
頼館数
421
353
367
479
309
335
484
388
381
291
290
241
342
454
302
532
492
467
276
302
261
334
538
*この表では,書誌 ID を持つレコードのみをカウントしている。
300
0
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
図 2.看護系,臨床系雑誌の複写依頼件数の
経年度変化(グラフ)
3.複写の受付館:和洋別のパターンの違い
参加館ごとの受付総件数では,大阪大学附属図書館
生命科学分館や東京工業大学附属図書館大岡山本館と
いった外国雑誌センター館が変わらずランキングの上
位を占めている。しかし,前者の 2005 年度の受付件数
は 3 万 314 件と,ピークにあった 1999 年度の 5 万 129
件の約 6 割にまで減少している。参加館の複写受付件
数を和洋別に分けてみると,
表4
「2005年度の和洋別,
参加館受付件数ランキング」のように,洋雑誌と和雑
誌では構成がかなり異なっている。表中で網掛けは公
Ⅲ.看護系和雑誌への注目
1.複写依頼件数上位の看護系タイトルの特徴
次に,2005 年度の複写依頼件数上位雑誌に注目し,
看護系タイトルの特徴を確認していきたい。そのため
に,上位 100 タイトルの,2001 年から 2005 年の延べ
論文数(a)
,2005 年度の依頼件数(b),依頼件数/論
文数(b/a)
,およびタイトルについてリストを作成し
た。表 5 は,このうちの上位 25 タイトル分について,
和洋別に掲載したものである。和雑誌(68 誌)の論文
数については,
『雑誌記事索引』および『医中誌web』
を用いて調査を行ったが,表 5 に見られるように,
『雑
誌記事索引』と『医中誌web』での論文数はかなり異
なっている。このような違いが生じている理由は,
『雑
誌記事索引』の採録基準では原則として 3 ページ以上
の記事・論文が対象とされていること,
『医中誌』では
収録対象誌とされている場合でも論文を選択的に採録
していること等にあると考えられた。したがって,利
用/論文数の比を求めるにあたっては,二つの論文数
の大きい方の数値を使用することとした。また,洋雑
誌(32 誌)の論文数についてはWeb of Science に拠っ
たが,そこに収録されていない 5 誌については補助的
にScopus の検索結果を用いた。
表 5.依頼件数の上位雑誌の論文数と
ILL 依頼件数(2005 年度)
依頼件数
論文数
順位 雑誌記事
ILL依頼件数 /論文数
医中誌
の比
索引
1
2
3
4
5
7
8
9
10
12
13
15
17
18
19
20
23
25
順位
6
11
14
16
21
22
24
1,053
233
853
638
579
482
397
728
199
337
342
63
108
201
1,943
910
1,954
1,147
2,604
880
451
115
4,078
197
299
3,321
1,339
0
506
244
538
1,364
2,156
2001-2005
論文数
6,550
3,777
5,137
8,039
6,871
2,198
1,809
1,337
1,336
1,258
1,146
1,108
1,002
928
902
877
874
836
801
787
776
765
706
698
1.72
0.68
1.16
0.48
1.30
2.30
2.52
0.23
4.53
2.60
0.26
0.62
12.71
1.56
3.18
1.42
0.52
0.32
ILL依頼件数
依頼件数/
論文数の比
1,114
878
874
810
736
728
704
0.17
0.23
0.16
0.09
0.11
0.32
誌 名
* 日本精神科看護学会誌
* 日本看護研究学会雑誌
老年精神医学雑誌
* 母性衛生 / 日本母性衛生学会. -* 小児保健研究
* 日本公衆衛生雑誌
カウンセリング研究
日本老年医学会雑誌
* 日本看護科学会誌
* 学校保健研究 / 日本学校保健学会 [編集]
* 作業療法
精神科治療学
健康心理学研究
* 日本がん看護学会誌
* 看護教育研究集録. 看護教育学科 / 神奈川県立…
思春期学
日本心理学会大会発表論文集
小児科臨床
誌 名
Annals of the New York Academy of Sciences
Anticancer Research
Fourth generation X-ray sources and optics III
Journal of the American Geriatrics Society
Langmuir
Biochimica et biophysica acta
Journal of comparative neurology
16,000
論文数(2001-05)
14,000
12,000
10,000
和・看護系
和・非看護系
洋
8,000
6,000
4,000
2,000
0
0
500
1,000
ILL依頼件数
1,500
2,000
図 3.ILL 依頼件数と論文数による散布図
(2005 年度-上位 100 タイトル)
表 5 において和雑誌のタイトルの前に“*”がつい
ているものは,
『医中誌』で「看護」系雑誌として分類
されている雑誌である*4。この分類および和洋の区分
によって,100 誌を,和雑誌・看護系 27 誌,和雑誌・
非看護系 41 誌,洋雑誌 32 誌の 3 グループに分割す
ることができた。これらの 3 グループについて,ILL
依頼件数(横軸)と論文数(縦軸)の散布図を描くと
図 3 のようになる。散布図で和雑誌・看護系は横方向
に分布が広がっていることから,和雑誌・看護系は他
のグループに比較して,利用頻度にはそれほどの差は
ないものの,元となる論文数は顕著に少ないことが把
握できる。数値によって表現すれば,ILL依頼件数の
中央値では和雑誌・看護系 = 628,和雑誌・非看護系
= 583,洋雑誌 = 576.5 と看護系が若干上位にあるが,
論文数(2001 年~2005 年)の中央値ではそれぞれ,
684,1146.5,4982.5 とグループ間では非常に大きく
異なりがある。以上のことから,これらの看護系雑誌
に掲載された論文は,他の分野と比較して,きわめて
高い頻度でILLを通じた利用がなされていると言うこ
とができる。さらに,この延長線上には,需要に対す
る図書館所蔵数の少なさ,および少ない書き手(論文
執筆者)に対する多くの読み手(論文利用者)という
供給と需要のアンバランスを垣間見ることが可能であ
ろう。
2.論文単位の分析
次に,
2005 年度の複写依頼件数の上位にある和雑誌
3 誌と洋雑誌 2 誌について,依頼件数と異なり論文数
を求め,1 論文あたりの依頼状況の確認を行った。表
6 は,その概要をまとめたものである。
『日本精神科看
護学会誌』では,依頼が 1809 件で異なり論文数が 854
であり,1 論文あたりでは平均で 2.12 回の依頼が行わ
れ,最も良く利用された論文の依頼回数は 19 回であ
った。
『日本看護研究学会雑誌』
,
『老年精神医学雑誌』
においても, 1 論文あたりの平均依頼回数がそれぞれ
1.94,1.92,最大依頼回数が 17 回,25 回と,これら
3 誌は同様の傾向にある。一方,洋雑誌のAnnals of the
New York Academy of Sciences と Anticancer
Research では,1 論文あたりの平均依頼回数は両方
とも 1.14 と小さく,また最大依頼回数でもそれぞれ 7
回,5 回にとどまっている。すなわち,雑誌のサンプ
ル数が少ないために過度の一般化は慎まなければなら
ないが,先に確認したそもそもの掲載論文数の少なさ
に加え,その中の「限られた数の論文に対するILL利
用の集中」という仮説を導くことが可能である。この
点については,今後の更なる調査によって確認する必
要があるだろう。
表 6.和洋の複写上位雑誌(2005 年度)の状況
日本看護研究学会雑誌
Annals of NY
1論文あたりの依頼件数
1,809
854
2.12
1
19
日本看護研究学会雑誌
1,337
690
1.94
1
17
老年精神医学雑誌
1,336
697
1.92
1
25
Annals of the New York
Academy of Sciences
1,114
981
1.14
1
7
100
878
773
1.14
1
5
0
400
300
Ⅳ.まとめ
以上のことから,看護の研究・教育に関連する大学
図書館等においては,求める文献の入手にかなりの困
難があることが推察される。この点については,これ
2004
2005-
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
200
1990
図 4 では上記の雑誌について,2005 年度に ILL 利
用された論文の利用回数を出版年ごとにカウントし,
グラフを作成した。一般に,論文は時間の経過にした
がって利用が少なくなると考えられ,洋雑誌 2 誌につ
いては概ねそうした傾向を反映している。しかし,和
雑誌 3 誌においてはそれぞれ特徴のある分布が示され
ている。最も特異なパターンを示しているのが『日本
精神科看護学会誌』である。この雑誌で最も多く利用
されたのは 2002 年に発行された論文であり,続いて
2001 年,1999 年,2000 年発行のものが続いている。
この傾向は表 7 の「利用論文ランキング」からも明ら
かである。
このような分布が生じている一つの理由は,
先に触れたように,
『医中誌』における『日本精神科看
護学会誌』
の 2003 年以降の採録が 2006 年にずれこん
だためであろうと推測される。なお,看護分野のもう
一つの代表的な索引である最新看護索引についても,
2004 年版の発行が 2006 年 3 月であったことから,こ
の出版の遅れが影響を与えた影響も考えられたが,
『日
本看護研究学会雑誌』
,
『老年精神医学雑誌』では 2004
年以降の利用が最も多いことを考えるとそうした可能
性は低いと考えられる。
『老年精神医学雑誌』において
は,出版年の古い論文がかなり利用されているのが特
徴的である。図 4 のグラフから,1991 年や 1995 年の
論文が相当数,
利用されていることが明らかであるし,
表 7 から 2005 年度に最も利用された論文は 1991 年
のものであることがわかる。また,和雑誌 3 誌につい
て利用頻度順に論文を確認したところ,出版年を遡る
ほど,特定の論文の利用が件数を押し上げる傾向にあ
ることが確認できた。
日本精神科看護学会誌
500
日本精神科看護学会誌
Anticancer research.
老年精神医学
AntiCancer Research
600
最大値
1993
中央値
1992
平均値
1991
依頼件数
異なり
論文数
図 4.和洋の複写上位雑誌(2005 年度)の
論文の出版年分布
までに清村らの質問紙調査に基づく報告8) 等により明
らかにされてきたことであるが,NACSIS-ILLのロ
グ分析によりそれを量的に実証することができた。ま
た,論文の発見という側面では,利用件数上位の雑誌
の論文単位の分析から,
『医中誌』の利用が大きなウェ
イトを占めていることがわかった。一方では,
『老年医
学雑誌』に見られるように 10 年以上前の論文が頻繁
に利用されているが,こうした論文への依頼館は特定
の機関に偏っているわけではなく,こうした利用は文
献で示された引用や参考文献を辿ることによって生じ
たものと考えられる。
近年の NACSIS-ILL においては,看護に関連する
雑誌論文の利用が大きな比率を占めるようになった。
依頼件数で上位にある看護に関連する雑誌においては,
掲載論文数は他分野に比して少ないにもかかわらず多
くの利用が集中しているのが特徴的であり,したがっ
てその背景には,需要の大きさに対して図書館サービ
スが対応できていない状況,および看護の分野におけ
る書き手(論文執筆者)と読み手(論文利用者)とい
う他の分野には見られない供給と需要のアンバランス
を見出すことができる。
外国雑誌においては既に電子ジャーナルが一般的に
なった現在,ILL による文献提供はもはやセカンド・
ベストの選択に過ぎない。迅速で,かつ入手しやすい
方式でのオンライン提供環境の実現が望まれているの
であり,その意味では,ILL の件数をゼロに近づける
ことこそが相応しい目標である。ILL 件数の急激な増
加および全体に占める割合を考慮すれば,看護関連の
雑誌については,
特に早期の対応が必要と考えられる。
看護の対象領域は広範囲に及ぶが,
本稿で見たように,
対象雑誌の掲載論文数が比較的に少ない看護関連雑誌
においては,オープンなオンライン化の実現は特に高
い費用対効果をもたらすことが期待できる。
ここで得られた知見や仮説は,
今後の継続的な観察,
およびより包括的な調査および研究によってさらに明
確化する必要がある。
そして,
状況の改善のためには,
看護および図書館情報学の実務,研究に携わる関係者
のより一層の協力が求められる。
謝辞: 本稿で使用した NACSIS-ILL のログデータ
は,
国立情報学研究所から提供を受けたものである。
記して感謝申し上げる。
※本稿は,科学技術研究費補助金基盤研究(b)
「電子
情報下における大学図書館機能の再検討」
(平成 16
~18 年度,研究代表者:土屋俊千葉大学教授)によ
る研究成果の一部である。
参考文献
1) 国立情報学研究所.NACSIS-ILL 統計情報:
NACSIS-ILL 処理レコード件数.
http://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/contents/nill_stat_en
drecord.html/ [accessed 2008-01-05]
2) 国立情報学研究所.NACSIS-ILL 統計情報:参加
館・利用館状況.
http://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/contents/nill_stat_pr
tc. html/ [accessed 2008-01-05]
3) 文部科学省.平成 16 年度大学図書館実態調査報告.
2005.
http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/001/050705
01.htm [accessed 2008-01-05]
4) 国立情報学研究所.ILL 流動統計(館種別)
(平成
15 年度)
.
http://nii.ac.jp/CAT-ILL/ILL/stat/flow/flow-st
at_h15/ [accessed 2008-01-05]
5) 佐藤義則,宮埜寿夫,竹内比呂也,土屋俊.ILL ロ
グによる図書館関係構造の分析:大規模データに対
する対応分析とクラスター分析.2005 年度日本図書
館情報学会/三田図書館・情報学会研究大会発表要綱.
2005;61-4.
6) 佐藤義則,竹内比呂也,土屋俊,逸村裕.日本の
大学図書館における ILL の需給状況の変化:
NACSIS-ILL ログデータ(1994-2005)の分析.2006
年度日本図書館情報学会研究大会発表要綱,
2006;105-8.
7) 米田奈穂,竹内八重子,加藤晃一,竹内比呂也,土
屋俊.ビッグディール後の ILL:千葉大学亥鼻分館
における調査.大学図書館研究,2006;76:74-81.
8) 清村紀子,西阪和子.日本語版 BARRIERS Scale
の信頼性・妥当性に関する検討:第 1 報.日本看護
研究学会雑誌,2003;26(5),101-11.
注
1. 本稿における集計数値は,データ抽出日時の違い
から国立情報学研究所が発表している統計数値と
は若干の異同がある。
2. ここでいう和洋の区分は,NACSIS-CAT における和
洋区分,すなわち本文の言語による。NACSIS-ILL
およびその書誌レコードの参照先である
NACSIS-CAT においては,書誌 ID の先頭 2 文字に
よって,和雑誌(
“AN”で始まる)
,洋雑誌(
“AA”
で始まる)の判定を容易に行なうことが可能であ
ったが,1997 年における NACSIS-CAT の和洋書誌
ファイルの統合により,書誌 ID による和洋の判定
ができなくなった。そこで,国立情報学研究所か
らの提供を受けた書誌 ID の先頭 2 文字が“AA”で
始まる和雑誌の書誌 ID リストをもとに和洋の区
分を設定し,それぞれの件数を年度ごとに把握し
た。
3. 雑誌単位の集計は,書誌 ID の単位によって行っ
た。このため,書誌 ID が空欄になっている場合
は,カウントされていない。また,一つの雑誌に
複数の書誌 ID が用いられている場合や,書誌 ID
の記入間違いには対応していない。
4. 看護研究においては,介護などの臨床福祉はもと
より,患者に対するケアや患者をとりまく社会環
境に関連する心理学,社会学の領域も重要であろ
うし,後者については研究方法論上での親近性も
想定される。したがって,雑誌単位で画然と分類
することは難しい面があるが,ここでは看護系に
より近い雑誌の集合を表わすものとして『医中誌』
の分類リストを用いた。
表 7.和の依頼件数の上位 3 タイトルの利用論文ランキング
日本精神科看護学会誌
件数
19
17
16
14
13
13
13
13
12
11
11
11
10
10
9
9
9
9
巻号
頁
出版年
著者
論文のタイトル
45(2)
45(1)
45(1)
42(1)
42(1)
44(1)
45(1)
45(1)
45(1)
42(1)
44(2)
45(2)
44(1)
45(2)
42(1)
44(2)
45(2)
45(2)
52~55
131~4
92~95
165~7
308~10
312~5
76~9
80~3
382~5
162~4
262~6
451~5
521~4
334~8
302~4
317~20
167~71
501~5
2002
2002
2002
1999
1999
2001
2002
2002
2002
1999
2001
2002
2001
2002
1999
2001
2002
2002
谷口房枝 他
清水伸代
塚本忠雄 他
吉森祐美
堀井美和子 他
青木美知 他
須崎理枝子 他
太田久美 他
藤井淳也 他
中橋由美子 他
米山晴巳
帯包道子 他
西山涼子
吉岡かおり 他
中尾ムツ子
鬼村京子 他
中村直 他
森山優子 他
75~8
2002
前場幸登
地域住民の精神障害者への意識調査を実施して
精神障害者と地域住民の交流を目指して イメージ調査を実施して
『痴呆』のリハビリに化粧療法を試みて 化粧療法による患者の変化
不眠患者へのアロマテラピー効果 就眠障害患者にラベンダーを利用して
看護婦の感情表出(EE)と対処行動 自己に潜む感情を認知することの意味
看護者と患者の相互作用についての考察--看護者の感情が患者に及ぼす影響
看護者の感情表出が患者にあたえる影響とその効果的な関わりについて考える
精神科看護者が患者に抱く陰性感情について考える
ストレスに対するコミュニケーションワークショップの有効性
アロマテラピーの睡眠障害への効果
患者に向ける否定的感情と看護者の精神的健康度について
精神分裂病患者を持つ家族の不安に対する援助
非言語的コミュニケーションに焦点をあてた看護援助の効果
アルコール依存症者の家族看護について--家族会の現状と今後の課題
心へのタッチング:手浴を通じ患者との触れ合いを持って
痴呆老人にアロマオイルを用いたハンドマッサージの有効性
痴呆老人におけるアロマセラピーの有効性--R・R間隔変動係数を用いて
痴呆性老人への家庭的環境の効果
「ベッドサイド・アクティビティケア・プログラム(FY-BACP)」による寝たきり終末
期痴呆高齢患者の意思表出の活性化への取り組み
9 45(2)
日本看護研究学会雑誌
件数
巻号
頁
出版年
17 27(1)
91~9
2004
16 24(1)
77~88
2001
13
12
11
11
11
11
11
10
10
10
10
10
10
9
9
9
9
9
9
21~30
67~80
31~43
19~28
101~7
39~48
33~43
19~29
55~67
47~58
75~84
85~90
83~92
29~41
31~44
19~33
73~86
73~81
93~99
2003
2003
2003
2004
2004
2004
2005
2000
2000
2002
2004
2004
2004
2000
2003
2003
2003
2004
2004
26(4)
26(4)
26(4)
27(2)
27(4)
27(5)
28(1)
23(4)
23(5)
25(5)
27(4)
27(4)
27(5)
23(2)
26(1)
26(2)
26(5)
27(1)
27(5)
著者
論文のタイトル
水田真由美
新卒看護師の職場適応に関する研究
新人看護婦の職務ストレスに関する研究 職務ストレッサー尺度の開発と影響要因の
藤原千恵子 他
分析
石井京子 他
中堅看護師の職務ストレス認知がうつ傾向に及ぼす要因分析に関する研究
藤田君支 他
臨床看護師が実践している糖尿病患者への教育活動に関する実態調査
三国久美 他
1歳6か月児を持つ両親の育児ストレスとコーピングスタイル
佐々木栄子 他 うつ病患者への教育・指導に関する基礎的研究
出羽恵子 他
病院の言葉遣いに対する指導と看護職の言葉遣いに対する患者の認識と満足度
大西みさ 他
在宅酸素療法患者の受容過程
岩崎眞弓 他
局所温罨法によるリラクゼーション効果の検討
山崎登志子 他 精神障害者小規模作業所への通所目的と自立援助についての一考察
清水嘉子 他
育児ストレス構造の研究
白石裕子 他
ストレス場面における言語的反応の特徴からみた母親の虐待傾向とその関連要因
姫野稔子 他
在宅後期高齢者の転倒予防に向けたフットケアに関する基礎的研究
鈴木英子 他
日本版MBI(Maslach Burnout Inventory)の実用性の検討
原祥子
"いま,ここ"で生きる高齢者を理解する方法に関する一考察
山崎登志子
バーンアウト傾向と性格特性,ソーシャル・サポートとの関係
第28回日本看護研究学会講演記事(1)
大見サキエ
対人関係能力としての看護学生のオープナー特性の検討
千葉京子 他
大腿骨頚部骨折術後高齢者が「生活の折り合い」に向かう心理的過程
木立るり子
嫁介護者の語りからみた社会規範意識と介護継続の条件
久米翠 他
救命救急センターICUに入室した患者の不安とストレスに関する研究
老年精神医学雑誌
件数
25
13
11
10
10
9
9
9
巻号
頁
出版年
2(11)
15(2)
14(4)
16(2)
16(2)
15(1)
15(11)
15(3)
1339~47
184~91
465~73
194~204
212~8
26~35
1281~90
319~25
1991
2004
2003
2005
2005
2004
2004
2004
著者
加藤伸司
西村昌記
大西丈二 他
金子善彦
高崎絹子
杉原陽子
近藤勉 他
吉田甫 他
論文のタイトル
改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)の作成
一人暮らし高齢者の生活課題:サポート・ネットワークの観点から
痴呆の行動・心理症状(BPSD)及び介護環境の介護負担に与える影響
高齢者虐待と家族
高齢者虐待への対応の現状と課題
地域における転倒・閉じこもりのリスク要因と介入研究
高齢者の生きがい感に影響する性別と年代からみた要因
学習課題の遂行が老年期痴呆患者の認知機能に及ぼす効果