2015年度 WAFCA 活動報告書 Annual Report for FY2015 認定NPO法人 アジア車いす交流センター Approved Non Profit Organization Wheelchairs and Friendship Center of Asia 理事長あいさつ ご支援頂いている皆さまへ WAFCAはお陰さまで今年で18年目を迎えます。日頃よりWAFCAの活動へのご支援と ご厚意に対して感謝申し上げます。ここに昨年度の活動を報告させていただきま す。 WAFCAは1999年に(株)デンソーの50周年事業として設立され、タイ、中国、イン ドネシアで“車いす寄贈”と“奨学金提供”を通じ、障がい児の自立を支援して まいりました。政府の支援が行き届かない地域において障がいを持つ子ども達に 車いすを寄贈し、教育を受けるために奨学金も提供しています。タイでは障がい 児の学校など“施設のバリアフリー化”工事も支援し、地域住民や学校と協働し 障がい理解セミナーや教師セミナー、車いすの障がい児同士が交流を深める合宿 プログラムなど“心のバリアフリー化”にも取り組んでいます。 こうしたWAFCAの活動は、広い意味で日本における草の根レベルの国際貢献の実践です。草の根レ ベルの国際貢献の第一歩は、“私ができることは何か”を考えることから始まります。まず現状を 「知ること」、「考え、気づくこと」、そして勇気を持って「行動すること」だと思います。障が い児が抱えている困難な状況、貧困の現状に目を向けなければ心は痛みません。しかし、本当に苦 しんでいる人は自分で声を上げることもできません。誰かが彼らの声に気づいてあげなければいけ ないのです。知ることは、考えることにつながり、やがて行動するための原動力になるでしょう。 WAFCAは、過去17年間の活動でアジアの障がい児の現状を日本の多くの人々に伝え、困難な状況の 中でも頑張っている子ども達を応援したいという方々の思いを、車いすと奨学金という形で届け、 日本とアジアの人々との交流の架け橋として活動を行ってきました。これからも謙虚に活動を続け ながら、障がいを持った子ども達にしっかりと寄り添い、皆さまと共に“WAFCAにできることは何 か”を考えて行動していきます。皆さまからの一層のご支援を心からお願いいたします。 2016年5月 榎田 勝利 沿革 1999年 WAFCA(日本) NPO法人設立、WAFCAT(タイ) 財団設立 2000年 車いす提携工場「タイウィール」がバンコク郊外に開所 150名へ車いす寄贈 2001年 タイへ第1回フレンドシップツアー訪問 2002年 車いす修理研修開始 2006年 奨学金寄贈開始 2007年 車いす提携工場「北京聚鵬(しゅうほう)」が北京に開所 中国へ第1回フレンドシップツアー訪問 2009年 修理工房「車いす病院」を愛知県刈谷市に開所 2014年 創立15 周年記念式典 認定NPO 法人取得 WAFCAI(インドネシア)を設立 2015年 WAFCAI開所式 インドネシアへ第1回フレンドシップツアー訪問 1 WAFCAが目指すもの WAFCAはどんな団体? ◇設立の背景 1999年4月(株)デンソーの創立50周年を記念する社会貢献事業として設立された非営利団体 (Non Profit Organization)です。 会社の成長はアジアを始めとするお客様、地域社会の皆様に支えられたものであり、社会貢献と いう形で恩返しがしたいとの思いで設立されました。また、社会貢献活動が企業の好不調とは関 わりなく、広く社会の人々に支えられて継続して欲しいと考えたため、会社から独立したNPO法人 という形態を取りました。 ◇ミッション 「アジアの障がい者に対する車いすの普及活動を通じて、障がい者が社会で自立できる環境作り を行うとともに、スポーツ・教育分野における支援・交流を通じて、バリアフリー社会の実現 に寄与する。」 世界保健機関(WHO)によると世界の人口の15%は何らかの障がいを持っており、その約8割が開発 途上国に暮らしています。多くの障がいを持つ子どもたちは十分な医療や教育が受けられない状 況に置かれています。 WAFCAはこうした障がいを持つ子ども達に外出する手段、学校へ行く手段として車いすを贈り、 平等かつバリアフリー化された社会の実現に寄与することを目指して活動しています。 また、障がいを持つ子ども達が、障がいのない子ども達と同じように一般社会で活躍できる機会 を得られるように奨学金を贈る等の教育支援をしています。 ◇活動の概要 タイ、中国、インドネシアにて“車いす寄贈”と“奨学金提供”を通じ障がい児の自立を支援。 政府支援が行き届かない地域で下肢障がいの子ども達に年間約350台の車いすを寄贈し、奨学金を 同200名に提供しています。 タイでは障がい児の学校など“施設のバリアフリー化”工事を年間3~5件支援。地域住民や学 校と一緒に障がい理解セミナーや障がい児の合宿プログラムなど“心のバリアフリー化”活動に も注力。 日本では主に広報、資金調達を実施。イベント出展での広報活動、メルマガなどの情報発信、地 域の学校での国際理解教室も行っています。また、事務所併設の工房で「車いす病院」を運営。 車いすや自転車の修理等、地域の方々、社会福祉協議会、学校等に利用頂いています。 役員 第9期 2015-2016年度 (役員は全員が無給です) 役職 理事長 氏名 榎田 勝利 愛知淑徳大学 名誉教授 副理事長 小松 諄悦 (公財)渋沢栄一記念財団 常務理事 02年 松永 圭司 日進医療器(株) 代表取締役 01年 楊 衛平 愛知淑徳大学 健康医療科学部 教授 07年 佐藤 久美 金城学院大学国際情報学部 教授 09年 寺田 恭子 名古屋短期大学現代教養学科 教授 11年 松下 恭規 (株)デンソー総務部 部長 13年 松岡 弘芳 あいおいニッセイ同和損保(株)トヨタ営業部 部長 15年 理事 監事 所属 就任年 99年 2 車いす寄贈 367名へ寄贈 (累計4,543名) WAFCAのコア事業! 車いすの寄贈は、障がい児(者)が社会で自立できる環境づくりを支援するWAFCAのコア事業です。 タイ・中国・インドネシアそれぞれの国に住む障がい児の障がいの程度、体のサイズにあった車 いす、3輪車、歩行器などを寄贈しています。 タイ:247名(全77県中33県で寄贈) 中国:40名(雲南省華夏中等専業学校20名、祥雲県障がい者連合会20名) インドネシア:80名へ寄贈(ジャカルタ市を中心とした地域で寄贈) 15年度は合計367名(累計4,543名)へ寄贈することができました。 今後、車いすを受け取った一人ひとりの寄贈後のフォローアップを充実して、子どもたちの成長 を応援していきます。 車いすを受け取った子どもたち ティラデー・リンタラッ ク君(ジャック君 8歳 ブ ンカーン県) パポーンウィパー・プ ワンパイアンちゃん (パイちゃん 11歳 ルーイ県) 「特殊教育センターで身 の回りのことができるよ うに訓練しています。今 では一人で食事を摂るこ とができるなど殆どのこ とは自分でするようにな りました。以前はひざを 使って移動していました が、これからは歩く練習 をします。」 「勉強をすることが好 きで、特に国語とコン ピューターの授業が得 意です。将来の夢は先 生になって、楽しい学 校を作りたいです。」 雲南省昆明市華夏中等専業学校の皆さん 国際科の揚歓先生より 「多くの生徒たちは、家庭が貧しく自分の 車いすを持っていなかったため、車いすを 寄贈されたことにとても感謝しています。 車いすを使うようになって勉強やスポーツ など学校生活を明るく積極的に取り組む姿 が見られるようになりました。いつか恩返 しをしたいという生徒もいます。」 エフィ・プリファティンさん(16歳 北ジャカルタ) お母さんより 「特別支援学校へ行ったり、リハビリなどを受けるお金もな く、以前は一人で座ることもできなかったですが、寄贈され た車いすだと姿勢が良くなり、腕を動かすことができるよう になりました。でも、まだ自分で食事やトイレができないの で少しずつできるようになって欲しいです。」 3 奨学金提供 235名へ提供 (累計1,882名) 奨学金はどんな支援? 貧困により学校へ行けない障がい児の就学と生活を支え、将来の自立化を促す目的で、タイで最 も貧しい地域と言われる東北地方を中心として2003年から始まったこの活動は、15年度235名に提 供し、奨学金を受け取った子ども達は延べ1,882名に達しました。現在はタイ全国に活動が広がり、 ドナーや先生を含む多くの関係者に支えられています。 奨学金は就学に関わる教材、衣服、昼食などの購入やリハビリ費用、また学校のバリアフリー化 工事費用、教員セミナー、能力開発応援活動の一部に使われています。 また、中国でも2013年から雲南省の華夏中等専業学校で年30名へ一人700元を提供しています。 主な活動の紹介 ◇教員セミナー 7/16-17 ルーイ県 (年1回実施) 障がい児の担任の先生に奨学金制度を理解していただ くため、特別教育学校31校の先生40名の参加を得てセ ミナーを開催。バンコク特殊教育センターのソンポー ン所長(WAFCAT理事)の講義も行いました。 これまで累計で300校から700名の教員が参加しました。 ◇ドナーツアー 7/16-20 ルーイ県、ノンブアランプー県(年1回実施) 奨学金提供者がタイで寄贈式に参加して奨学生との交流を深めるツアーを開催しました。 日本から3名、タイ2名のドナーさんが支援する子供に奨学金を手渡すため贈呈式に参加しました。 贈呈式には奨学生5名が参加し、ドナーさんから直接お土産やメッセージカードを受け取りました。 式後には保護者も含めて通訳を介しながら歓談しました。 日本のお菓子がプレゼントされたり、 テーブルマジックが披露されて子供たちは大喜びでした。 ◇ドリーム&フレンドシップキャンプ 2/12-14 プリラム県 (年1回実施) 奨学生26名、親御さん、ボランティアを含め総勢121名が参加して第8回キャンプを盛大に開催。 「夢につながる経験を得よう!」をテーマにサッカースタジアムや軍の施設を訪問したり、障が い児同士が交流して夢を語り合うなど楽しく過ごしました。 4 後方支援 車いす移動サポート ◇学校バリアフリー化支援 完成式典2/4-5 ルーイ県2校、同1/19 ブリラム県1校 車いすを寄贈した子どもたちが車いすで生活しやすい環境をつくるため、学校施設のバリアフ リー化を3校で実施。同時に先生や他の子ども達の障がいに対する理解を深める「障がい理解セミ ナー」を開催しました。 学校:バーン・コークマイデーンフアクラサーン学校 奨学生:ピッシックン・チュンチャー(シット君)9歳、筋ジストロフィー、ブリラム県 内容:バリアフリートイレ設置と道路舗装 (完成式典1/19) 費用:78,000バーツ(約249,600円) シット君は「とても便利で、バリアフリートイレが大好きです」と話してくれました。また、彼 の車いすを押したり、身体を抱えたり、友だちが協力する姿を多く見るようになりました。生徒 たちもプロジェクトを通して、障がいやバリアフリーについて学んでくれたようです。 車いす修理活動 ◇フレンドシップキャラバン サケーオ県6/27-28、サムットソンクラン県11/20-21、パヤオ県2/19-21 近隣で修理サービスが受けられない障がい者の車いすをボランティア がキャラバン隊を組んで出掛けて行き、無料で修理しています。15年 度は3回開催して延べ118人が参加して同122台を修理しました。 日本からのボランティア参加もWAFCAのメルマガ等で呼び掛けています。 車いす組立活動 ◇車いす組立研修 3/22-24 WAFCAI事務所工房 障がい者の社会参加と雇用拡大を目指して組立研修 プログラムを実施しました。参加者5名全員が車い す使用者で、3日間の研修で車いすの組立・調整方 法を学び、計10台の車いすを組み立てることが出来 ました。参加者の一人、バハルディンさん(39)は、 「生まれて初めて仕事を任されました。このような 貴重な機会を与えてくれてとても感謝しています。 これからWAFCAIの活動や車いすを使用している友人 たちのサポートをしていきたいです。」と語ってく れました。 5 フレンドシップツアー 中国とインドネシアで計34名が交流 子ども達の笑顔に会えます! 障がい児を応援するため現地を訪ずれて交流するツアーを実施しています。15年度は9月に中国、 11月にインドネシアを訪問しました。 今後も会員さんが現地を訪問する機会を増やしていきます。16年度はタイツアーを再開し、現在 WAFCAが活動している3ヶ国全てでフレンドシップツアーを計画しています。 ◇第8 回中国フレンドシップツアー 9/13~17 雲南省 昆明・大理 大学生を含む12名が参加し、昆明市の障がい者職業訓練校の華夏中等専業学校と大理州祥雲県特 殊教育学校にて車いす40台を寄贈し、現地の生徒たちと交流を行いました。普段は学校内の寮で 生活し、外国人とはめったに会うことのない生徒の皆さんにとって日本からの訪問はとても新鮮 で、交流会は大変盛り上がりました。 ◇第1回インドネシアフレンドシップツアー11/20~24 ジャカルタ インドネシアの首都ジャカルタにあるWAFCAI事務所を会員22名が初めて訪問しました。 事務所では車いすのフィッティング(調整)を視察し、隣接するデンソーインドネシアの工場も見 学。その後、スルヤウィヤタ特別支援学校でバリアフリートイレの壁に絵を描いたり、折り紙な どで交流しました。また障がい者の就労施設のウイスマチェシア財団を訪問し、職業訓練のドー ルハウス作りと縫製品の一部工程を体験。交流会ではインドネシアで最も有名な日本の歌「心の 友」を合唱したり、バンド演奏を聴いたりして愉しい時間を過ごしました。 参加された坂野さんが感想を語ってくれました。 「インドネシアの障がいを持つ子どもたちは、決して豊かとはいえない環境に身を 置きながらも、素直に明るくいきいきと生活しており、初めて出会った我々日本人に、 きらきらと輝く笑顔を見せてくれました。心のこもった歓迎の踊りや音楽に包まれる 中で、彼等の健やかな成長を祈りながら、これからの自分には何が出来るだろうかと 模索していました。」 6 寄付金・募金 総額22,249,093円 寄付金 障がいを持つ子ども達に車いす、奨学金を寄贈するため、多くの方からご寄付をいただきました。 ◇寄付金:15,413,933円 ◇車いす指定寄付:1,999,517円(16団体) ◇タイ奨学金:4,100,000円(11団体、139名から205口) ◇車いす指定外寄付:122,883円(3団体、10名、募金13ケ所) ご寄付いただいた団体、企業様: あいおいニッセイ同和損保(株)、あいち健康の森走遊会、(株)アペックス、イオンビッグ(株)、 イオンリテール(株)、エースイン刈谷、刈谷東中学校、富士松中学校、 サントリービバレッジサービス(株)、 (株)シェフランチ、ジェコー(株)、 (株)デンソー、 (株)デンソーセールス、デンソーハートフルクラブ、デンソー班長会、デンソー部次長会、 デンソー労働組合、(株)デンソーユニティサービス、名古屋熱田ライオンズクラブ、 (株)PSビバレッジ (あいうえお順、敬称略) その他多くの個人様からいただきました。改めてお礼を申し上げます。 また、東海ろうきん様の声掛けにより、15年4月に11名だったWAFCAへ寄付いただける「東海ろう きんNPO寄付システム」で新規契約が16年3月48名へ増加しました。ありがとうございます。 募金 ◇政岡基金 339,760円 (33名、募金2ケ所) 前WAFCAT副理事長 故政岡勲氏の「障がい者の自立に貢献したい」との遺志 を引き継ぐため15年8月に基金を設立。運用益を車いすの寄贈と奨学金の提 供に充てる計画です。 ◇サイドカー募金 73,000円 (32名) ピムチャノック・コッタブーちゃん(11歳 ルーイ県) ピムチャノックちゃんは年老いたおばあちゃんが運転するバ イクに二人乗りして通学しているので、屋根つきのサイド カーを寄贈。雨の日も学校に通えるようになり、公園やお寺 への外出も増えて、家族の笑顔が多くなったそうです。 ◇自宅バリアフリー募金(2件) 200,000円(36名) クリッサナポーン・アーシラー君(ジョー君 11歳 ルーイ県) タイ王室の支援プロジェクトで自宅を新築する際、バリアフリー トイレを設置しました。一人でトイレに行けるようになりました。 ジッモコン・コーンコッガード君(ジェイ君 13歳 コラー ト県)完成式典 3/8 年老いた祖父母でも介助が楽に成る様に自宅に隣接した土 地にバリアフリートイレ付きの部屋を新築。ジェイ君は新 しい部屋で寝起きし、バリアフリートイレのおかげで、祖 父母の介助も楽になり外出の機会も増えました。 7 会員募集 会員177名増 (総数2,684名16年3月末現在) WAFCAを知ってください! デンソー社員でもWAFCAの活動や内容を知らない人がいるため、存在を知ってもらう活動をする。 社内で協力していただける方々と一緒に職場懇談会での活動紹介100%実施を目指しました。 15年度は122部署を訪問して3,754名に説明。昨年度と2年間で対象264部署すべてを訪問して活動 紹介を実施できました。 会員の推移 新規入会:317名、退会:140名、純増:177名 総会員数:2,684名(16年3月末現在) 参加者からの声: 「今まで知らなかった貴重な話を聞くことができた。」 「障がいを持つ子供たちが少しでも幸せを感じること が出来る社会づくりに参加させていただきます。」 「障がいがあってもいつも笑顔でいられることを心から 願っています。」 チャリティ販売 売上1,244,150円 障がい者が作ったチャリティ商品をタイ、インドネシアから輸入し販売しています。商品を通してアジアで 活躍する障がい者を紹介し、また、彼らの自立を支援しています。収益金は車いすの寄贈の費用に充て ています。 15年度は様々なイベントでの販売に加え、名古屋熱田ライオンズ様に50周年記念式典の記念品に採用 いただき、年間売上総額は1,244,150円でした。 16年度は前年に企画した新しいビーズ商品の販売を始めます。 また、ガラス商品では干支シリーズを商品化すべくタイの製作者と 相談しながら改良をしていきます。 なお、チャリティ商品はWAFCAのホームページでも購入できます。 また、人気商品の一部は、刈谷市桜町「スナック千恵」(Tel:0566-28-4445)、 相生町 「cafe berry」(Tel:0566-23-8650)でも購入できます! 名古屋熱田ライオンズクラブ様 50周年記念式典記念品 ガラス製品 16年度からフクロウ、さる、クマ、 うさぎのストラップが仲間入りします! どれも愛嬌たっぷりです。 バティック織物 ワイヤー製品 8 車いす病院 258台を修理 (累計1,199台) 地域の方々に喜ばれています! 地域の皆さんの力になり、WAFCAに対する理解を深めていただくため、2009年10月に事務所横の ミーティングルームを改装して車いす修理工房「WAFCA車いす病院」を開設しました。 WAFCA会員のボランティアさんが車いす、自転車、リヤカー、一輪車等の修理と点検整備をして います。 丁寧な仕事ぶりが口コミで伝わり、15年8月に開設 以来、累計修理台数1,000台を突破しました。 近隣の社会福祉協議会、小中学校、一般個人から リピートの依頼も多く、とても喜ばれています。 300 年度別修理実績 250 200 150 また、遠方からもトヨタL&F中部様の物流ネット ワークを使って配送することも可能なため、岐阜県 100 の常連さんもいらっしゃいます。 50 なお、修理を担当する車いすドクターを募集して ますのでご興味のある方はWAFCAへご一報ください。 0 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 9 啓発活動 アジアの障がい児の現状を伝えています! WAFCAの活動を知ってもらうと同時に障がい者への理解を深めるために、車いす乗車体験を開催し、 総合学習授業の講師を務めています。今後、刈谷市の小中学校でも同様の授業ができるように活 動を広めていきます。 ◇車いす乗車・修理体験 日本福祉大学介護学科 新入生28名 4/4 WAFCA事務所のあるゆうきそう正面駐車場にて障が い物を使用した車いす乗り方体験を実施。車いす構 造説明&修理点検体験(ブレーキ、ステップ調整、 虫ゴム交換等)と、同時にWAFCAの活動紹介をして ボランティア活動への参加も呼びかけました。 実習や仕事などを通して車いすに関わる学生に障が い者の苦労や車いすの知識、またWACA活動を知る きっかけづくりをすることができました。 ◇国際理解教育 東浦町立片葩小学校6年生 103名 4/22 総合学習の講師を担当。「世界の中の私たち」 をテーマに“フェアトレード”“WAFCA活動(プ ルトップ収集)”を丁寧に説明しました。 子ども達の声: 「自分とは違う貧しい子どもたちがいることを 知ってびっくりした。」 「自分ができることを考えて協力したい。プル トップを集めて寄付したい」 ◇活動紹介 名古屋大学 大学院国際開発研究科 11/12 タイ・フィリピン・カンボジアの研修生18名 アジアの次世代国際協力リーダー育成プログラ ムの短期研修の一環で「日本企業の開発途上国 支援におけるCSR活動」をテーマとしてWAFCAの 障がい児支援活動を説明しました。 参加者からは「デンソーの地道な社会貢献活動 に驚いた」「自分の国へもぜひ進出して欲し い」との嬉しい反応がありました。 10 イベント出展 22件に参加 (デンソー関係12、以外10) WAFCAの主旨、活動内容を広く知っていただき、多くの方から共感を得てご支援を得たいと考え、 デンソー各製作所や地域イベントに参加しています。 15年度はイベント22件(昨年比5件増)に出展。特にデンソー以外の名古屋、三重県などの10件(内 新規5件)のイベントに参加して、三河外の広域展開へ踏み出しました。 なお、イベントでのチャリティ売上485,300円は車いすの購入のために使わせていただきました。 ◇デンソーハートフルまつり 7/5 デンソー本社 WAFCA応援チーム(ハートフルフレンドさん)のご協力のもと、111枚の応援メッセージカードを 作成していただき、タイ、中国、インドネシアの障がい児に届けることができました。この冊子 の表紙に写っている中国の女子が手に持っているカードがその1枚です。 また、“プルトップの重さ当てクイ~ず”では「プルトップ1個の重さ」や「プルトップ何個で 車いす1台分になる?」などの難問に挑戦していただき、盛り上がりました。 ◇Make A CHANGE DAY 10/17 アピタ安城南店 「全国一斉一日ボランティアデー」は毎年秋に 日本各地で行われるボランティアイベントです。 安城特別支援学校 鼓隊部の皆さん、愛知淑徳大 学 ☆(ほし)キャンウィンドアンサンブルさん、 あいおいニッセイ同和損保のボランティアさん と一緒にアピタ安城南店さんの協力を得てコラ ボ企画を実施しました。鼓隊演奏、ミニコン サート、こども免許など盛り沢山な内容で地域 の方々と交流しました。 ◇ぼらチャリ4~つながれ☆ひろがれ大作戦~ 1/31 名古屋ナディアパーク 名古屋のNPO団体が集まったファンドレイジング活動「ぼらチャリ(ぼらんてぃあ・チャリ ティ)」に参加。WAFCA寺田理事が率いる車いすダンスチーム「ビバーチェ」とのコラボは観客と 一体となったステージで盛り上りました。 同時開催のNPOポスター コンテストでは、名古屋 芸術大学の林さんがデザ インし、デンソーボラン ティアの岩井さんが キャッチコピーを考えた 素敵なポスターが出来上 がりました。 11 活動カレンダー 行事 東浦町立片葩小学校 WAFCA活動紹介授業 4/22 4月 5月 活動 69回理事会 5/16 定期総会、政岡氏お別れの会 5/16 70回理事会 5/16 政岡基金発足 5/16- イベント参加 (*デンソー以外) *UACJ稲荷祭り 4/5 組合元気倍増計画 5/15 ユニオンカーニバル 5/24 わくわくホリデー善明 5/31 *スマイルフェスタinいなべ 6/4 6月 WAFCAレポート37号発行 6/30 (初のフルカラー版) 7月 タイ奨学金ドナーツアー 7/16-20 タイ奨学生とドナーのマッチング タイ奨学金証書発行 デンソートリム職制会活動報告 7/22 サイドカー募金 7/31-9/30 ハートフルまつり 7/5 デンソー太陽納涼祭り 8/1 8月 デンソー役員へ活動報告 8/20 第3回アジア太平洋CBR会議 9/1-3 9月 中国フレンドシップツアー 9/13-17 71回理事会 9/26 10月 高棚フェスタ 9/12 *愛フェス2015 9/19-20 幸田さわやかホリデー 9/27 車いすニーズ調査 10/1-12/18 刈谷市国際化多文化共生委 10/15 デンソー中国CSR活動打合せ 10/15 中国ツアー振り返り会 10/24 16年度計画に向け3極TV会議 10/26 モリコロ基金申請 10/30 大安ワイヤーアート体験教室 10/3 西尾わくわくホリデー 10/4 *淑徳大学コラボメッセ 10/10 *Make A CHANGE DAY 10/17 浜電ファミリーフェスタ 10/17 *熱田ライオンズ50周年式典 10/23 *オールトヨタビッグホリデー 10/25 *カリアンナイト 10/27 11月 インドネシアフレンドシップツアー 11/20-29 名古屋大学にてCSR講義 11/12 阿久比製作所二木会活動報告 11/12 WAFCAI総会3事務局長会議 11/26 大安エンジョイフェスタ 11/1 (美し国33グルメフェア) 弥栄寿会総会 11/19 12月 72回理事会 12/19 WAFCAレポート38号発行 12/22 長期計画見直し 12/21-3/31 自宅バリアフリー募金 12/1-1/31 *三重県多文化共生イベント 12/6 (いなべ市人権フェスティバル) 1月 ホームページ更新検討開始 三河5市町議員へWAFCA紹介委託 刈谷市国際化多文化共生委 1/26 *ぼらチャリ4 1/31 ~つながれ☆ひろがれ大作戦~ 2月 刈谷富士松中学校にて寄贈報告 2/3 刈谷グローカルカレッジ 2/13 NPO法人運営講座受講 2/17 デンソー班長会寄贈報告 2/26 3月 73回理事会 4/3 理事、3事務局長による長期計画 見直しディスカッション 3/12 刈谷市国際化多文化共生委 3/27 (敬称略) 12 メディア紹介 WAFCAI開所式 (日本)中日新聞 2015.05.05 WAFCA仲介によるパンヤーヌグーン特別支援 学校と安城特別支援学校の姉妹校提携(日本) 中日新聞 2016.02.03 WAFCAI活動紹介 (インドネシア) NET5.TV 2015.07.30 WAFCAI活動紹介 (インドネシア) じゃかるた新聞 2016.04.15-16 13 活動地図 雲南省 14 特定非営利活動法人 アジア車いす交流センター Wheelchairs and Friendship Center of Asia(WAFCA) 〒448-0834 愛知県刈谷市司町1丁目2番地 ふれあいプラザ ゆうきそう内 TEL:0566-23-5822 内線:5990-200 FAX:0566-23-5827 内線:5990-900 URL:http://wafca.jp/ Facebookもやってます!! WAFCA車いす病院(WAFCA事務所に併設) 受付: 月~金 8:40~17:40 修理: 火、木、土 9:00~12:00 (祝日は稼働、GW・夏季・年末年始の長期連休は除きます) スタッフが不在の場合がありますので、来院される前にお電話頂けますと 確実に対応できます。 2016年8月2日 第三版一刷
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