特集 ダイバーシティの推進

特集
ダイバーシティの推進
グローバル展開を進めるタケダは、
従業員の多様性(ダイバーシティ)を積極的に推進し、
「活力ある企業風土の創造」に取り組みます。
ダイバーシティに関する基本的な考え方
タケダは、
「10-12中期計画」において、従業員の多様性
タケダは、国籍・文化・価値観の多様性を活かしていくこ
(ダイバーシティ)の推進、グローバル人材の育成、組織の
とは、グローバル企業として重要な視点と考えています。
活性化を重視しています。なかでも、ダイバーシティにつ
その一環として、業務執行会議を外国人を含むメンバー
いては、2010年度より行動原則の一つとなり、
「活力ある
で構成し、経営判断に多様な意見を反映したり、日本と海
企業風土の創造」というビジョンの実現に向けて、最も重
外の拠点間で人材交流を図るなど、さまざまな取り組み
要な戦略課題と位置付けています。2010年4月には、多様
を進めています。
な人材の視点・能力を活かすダイバーシティ・マネジメント
をタケダの新たな強みとするために、人事部にダイバーシ
ティチームを設置しました。今後は、
「グローバルに通用す
る人材の獲得・育成」、
「国籍・性別など多様な人材の活躍
推進」、
「異文化理解を通じた多様な文化の受容促進」を主
なテーマとして、積極的な取り組みを進めていきます。
タケダのダイバーシティ推進の重点課題
国 籍
世界中から優秀な人材を採用・育成し、多様
な価値観をビジネスに活かす
性 別
育児等との両立支援制度を整備するととも
に、
「女性」のキャリア育成を支援する
障がい
「障がい者」の就労機会を拡大し活躍の場を
提供する
ワーク・ライフ・バランス
多 様な人 材 が 最 大 限 の 能 力を発 揮できる
風土・環境の整備を進める
International Employee Symposium
86
多様な文化・価値観の受容
International Employee Symposium
2010年2月、タケダのグローバル化の課題についてディ
ス カッション す ることを 目 的 とし て「 I n t e r n a t i o n a l
(IES)を初めて開催し、海外での
Employee Symposium」
経験が豊富な従業員、経営幹部、人事部担当者が参加しま
した。そのなかで、文化・背景の異なる従業員同士が効果
的に仕事をするための基本ガイドラインの作成や各人の
キャリア目 標をサ ポ
ートするさらなる 育
成 施 策 の 実 施 など、
さまざまな提案が あ
り、今後の施策への反
映を検討しています。
International Employee Symposium
Women’
s Leadership Exchange Breakfast
(左から3人目)
ミレニアム社社長 Deborah Dunsire
(左から4人目)医薬開発本部長 Nancy Joseph-Ridge
特集「ダイバーシティの推進」
従業員との関係
Relationship with
Takeda Women’
s Network
タケダは、女性の活躍推進を日本における優先課題と認識
2006年度から、日本において、女性従業員が課題や具体
しており、女性リーダーの計画的育成や、育児を担う社員
策を自ら検討する全社プロジェクト「Takeda
にとっても働きやすい職場づくりに向けた制度の整備を行
(TWN)を立ち上げています。さらに実情にあ
Network」
っています。
った取り組みを進めるため、必要に応じて分科会の活動
Women’
s Leadership Exchange Breakfast
2009年12月に、ミレニアム社Deborah Dunsire社長、
医薬開発本部 Nancy Joseph-Ridge本部長と、日本の女性
従業員、グローバルリーダー育成プログラム「TLI」の女性
受講者が、ラウンドテーブル(朝食会)で対話を行いました。
この催しは、グローバルに活躍する女性エグゼクティブと
の交流を通じて、キャリアアップに向けての意識向上を図
るとともに、出席者間のネットワークづくりを支援するこ
とを目的として開催したものです。
家 庭 や 育 児と仕 事 の 両 立 、ロール モデル の 見 つ け 方な
ど、さまざまなテーマで意見交換が行われ、二人の女性リ
Women’
s
もおこなっています。例えば、医薬開発本部においては、
「女性交流会」を開催し、ワーク・ライフ・バランスに関す
る情報の共有を進めるとともに、Joseph-Ridge本部長と
のフリーディスカッションを実施しました。医薬研究本部
においても、女性研究者の活躍についてのプロジェクト
を実施し、オリンパス株式会社様のご助力などもいただき
ながら取り組みを進め、小高本部長へ答申を行いました。
「障がい者」の活躍支援
タケダは、障がいの有無に関わらず能力を発揮できる職
場づくりを目指して、着実に取り組みを進めています。
ーダーからの「自分が先駆者となることを恐れないこと」
株式会社エルアイ武田
といったメッセージが、出席者に強い感銘を与えました。
エルアイ武田は、
「働く障がい者を愛する会社」という経
Women’
s Leadership Exchange Breakfast 出席者の声
Relationship with
Our Stakeholders
「女性」のキャリア育成
Employees
営理念のもとに1995年に設立された、医薬品業界では
初めての障がい者雇用を目的としたタケダの特例子会社
「多種多様な職種で活躍されている女性の方々から、
さまざま
な意見を聞くことができ、視野が非常に広がったと思います」
です。エルアイ武田における雇用障がい者は56名で、従
業員67名のうちの大半を占めています。印刷、清掃、包装
「Deborah Dunsire 社長の言葉“Life is exciting! But it’
s
uneasy.”が強く心に残っています。自分の夢を実現するのは
難しいが、機会はある…というように私には聞こえました」
材料加工、洗濯等を事業内容としており、従業員一人ひと
りが社会的自立を目指して、明るく元気に仕事に取り組
んでいます。
Takeda Women's Network 医薬研究本部の分科会メンバー
(左から5人目)女性対象講演会の講師を務めていただいた
オリンパス株式会社 研究開発センター基礎技術部長 唐木 幸子 氏
株式会社エルアイ武田
新研修所「CLI」の清掃業務を行う従業員
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タケダイズムの理念に基づいた企業風土を醸成し、
次世代のグローバルリーダーの育成に取り組んでいます。
従業員の人権
グローバル人事ポリシー
タケダは、グローバルな視点で人権を尊重し、各国の雇
タケダでは、
「人事ビジョン」の実現に向けて、採用、配
用関連法令を遵守することはもちろん、雇用関係を含
置、人材開発、評価、報酬などの人事諸制度の仕組みや
む基準を定 めた「武田薬品コンプライアンス行動規
その運用に関する基本的な方針や考え方を「人事ポリ
準」に則り、事業活動を行っています。
「武田薬品コン
シー」としてまとめ、具体的な施策を実施しています。
プライアンス行動規準」では、国籍、人種、民族、信条、
人事ビジョン
宗教、性別、年齢、障がい、疾病、社会的身分による不
仕事を通じた達成感によってやりがいを感じ、成
当な差別の禁止だけでなく、その他の差別的扱いや嫌
果を追求する企業風土に共感し、それを誇りに感
がらせを禁止し、それらを防止するための配慮を行う
じる人々が集う活力にあふれる会社を目指す
ことを明記しています。
グローバル従業員サ−ベイ
Takeda Global Awards
2008年度より、全世界の従業員を対象にした「タケダ・
2006年度から、全世界のタケダグループの従業員を対象
グローバル 風土意識調査」を実施しています。グループ
とした「Takeda Global Awards」を実施しています。こ
各社におけるタケダイズムの浸透度をはじめ、従業員の
の表彰は、①タケダイズムの浸透②グループの一体感の
満足度、職場環境など多様な項目を調査し、結果にもと
醸成③賞賛される文化の構築を目指すものです。2009
づ いてタケダイズムの 一層 の 浸透と活力 ある風土 の 創
年度は129名が受賞しました。
造に向けたアクションプランを立案・実施しています。
事業が急速にグローバル化し、価値観の多様化が進むな
Takeda Leadership Institute
かで、実際に働く従業員の声を経営施策に反映すること
タケダは、2007年度よりグローバルリーダー育成プログ
が極めて重要だと考えています。
ラム「Takeda Leadership Institute」
(TLI)
を開始し、世
界有数のビジネススクールINSEADとの提携のもと、米国・
調査概要(予定)
●2010年10月4日-22日
●23ヵ国 20,000人を対象
●15ヵ国語(英語、日本語、中国語、フランス語、イタリア語、
ドイツ語、
タイ語、インドネシア語など)
●オンライン、紙ベースでの実施
●2008年度調査回答率(日本:91% グループ全体79%)
欧州・日本を含めたアジアの各極から選抜された従業員が
受講しています。プログラムはリーダーシップ能力開発、
経営知識・スキルの強化、経営幹部へのプレゼンテーショ
ンなど多岐にわたり、すべて英語で行われます。今年度の
TLIは、2010年9月から2011年3月までの約7ヵ月間にわ
タケダイズム実践月間
タケダでは、創業記念日である6月12日からの3ヵ月間を
「タケダイズム実践月間」
(WWT-M)とし、タケダイズム浸
透への取り組みを行っています。この期間、グループ各社
においては、タケダイズムについて真剣に考え、それぞれ
独自のアイデアに基づくワークショップやイベントなどが
たって、米国、日本で開催する計画となっており、受講者は
総計35名を予定しています。
この他にも、地域版グローバルリーダー育成プログラム
として「グローバルリーダー研修A・Bコース」
(地域版TLI)
(日本)、
「TLI-EU」
(欧州)等が実施されており、次世代リー
ダー育成に向けて積極的な教育機会を提供しています。
実施されています。2009
Takeda Leadership Institute
受講者(総計)
年度も、ニュースレターを
発 行したり、各 地で従 業
員がボランティア活動に
参加するなど、さまざまな
成果があがっています。
フードバンクへの食料寄付活動
(武田サンディエゴ株式会社)
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2007年度
2008年度
2009年度
30人
28人
36人
従業員との関係
Relationship with
Employees
人材育成に向けた研修制度の充実
新研修所(CLI)
タケダでは、自律的なプロフェッショナルの育成に力を入
タケダでは、グローバル人材の育成に向け、研修体制の
れており、部門ごとに専門的な知識、技術の習得を目指し
強化とともに設備面の充実を進めています。その一環と
た「課題別研修」を実施するとともに、新入社員、中堅社
して、2010年3月に大阪府吹田市に新研修所が完成しま
員、新任マネジャー等を対象とした「階層別研修」も充実
した。愛称である「CLI」
(Center for Learning and
させています。例えば、MR配属者は、新入社員研修にお
Innovation)は、社員からの案をもとに決定されました。
いて約6ヵ月におよぶ導入教育を受けた後に全国の営業
この愛称には、
「学び成長する場」であるとともに、タケダ
所に配属され、その後も、eラーニング、OJT、階層別研修
グループの持続的な成長に必要な「イノベーション」の起
などによって「MRの質」の向上を図っています。
点となってほしいという想いが込められています。
その他、国内外の大学などの人材育成プログラムを活用
CLIは、294名収容できる宿泊施設に加え、テレビ会議シ
した「外部派遣研修」、社内TOEICの実施やビジネススキ
ステムや同時通訳設備を完備した会議室を揃え、多様化
ル・英語力強化プログラムをeラーニング教材として提供
する会議・研修にも対応できるほか、太陽光発電や雨水
する「自己啓発支援」など、幅広い 取り組みを通じて、従
の再利用施設を取り入れるなど環境にも配慮された設計
業員一人ひとりの能力向上に対する強力なバックアップ
となっています。また、企業理念、タケダイズム浸透のた
と組織力向上に努めています。
めに、会社の歴史やCSR活動を説明する展示コーナーも
Relationship with
Our Stakeholders
日本
設けています。
教育研修の体系
今後は、TLIなどのグローバルリーダー研修や新入社員研
◎タケダイズムセッション
企業理念・戦略研修 (階層別研修やリーダー育成研修に組込み)
修をはじめ、さまざまな研修プログラムがCLIで実施され
ます。またイベントや会議、コミュニケーションを促進する
階層別研修
◎新入社員研修 ◎入社3年目研修
◎J2研修 ◎新任マネジャー研修
課題別研修
◎ビジネススキル強化研修
◎英語力強化研修 ◎異文化理解研修
リーダー育成研修
◎選抜型研修
◎国内外の外部教育機関派遣研修
部門別研修
◎各部門による専門教育
自己啓発支援
◎社内TOEIC、eラーニングなど
その他
◎セクハラ・パワハラ研修、
メンタルヘルス
研修 ◎ライフプラン研修
場であるカンファレンスセンターとしても積極的に活用
していきます。
新研修所(CLI)
教育研修 受講者(人)
階層別研修
2007年度
2008年度
2009年度
1,214
1,386
1,335
(279)
(401)
(352)
課題別研修(ビジネススキル・英語)
777
955
1,149
リーダー育成研修
125
76
121
セカンドキャリア研修
368
274
92
(うち新入社員研修)
新研修所・グローバルウィング研修室
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人事制度・福利厚生のさらなる充実を図り、
仕事に全力投球できる環境の整備を進めています。
ワーク・ライフ・バランス
労働時間制度/福利厚生・各種制度
タケダでは、仕事と生活の調和を図る「ワーク・ライフ・バ
ランス」支援に向けて、フレックスタイム制など、多様な
●裁量労働制
働き方を取り入れたり、休暇・休職制度の充実など、さま
研究開発業務を担当する部門において、業務遂行の手段や
時間配分を従業員に委ねる制度。
ざまな取り組みを推進しています。2010年1月には、毎月
●事業所外みなし労働時間制
第三水曜日に定時退社を推奨する「パワーアップデー」を
事業所外で仕事をすることの多いMRに適用される、あらか
じめ定めた所定労働時間を働いたとみなす制度。
スタートしました。
●フレックスタイム制/在宅勤務制
また、社内Webにて「Life Balance UP Navi」を開設す
生産性や業務効率の向上を目指し、育児・介護との両立を図
りたい従業員や、海外と連携しながら仕事をすることの多
い従業員などを対象に、始業・終業時間や就業場所を従業
員に委ねる制度。
るなど、従業員へ の情報提供も積極的に行っています。
2009年度には、医薬営業本部にお いて、結婚・出産・育
児・介護などのライフイベントと仕事を両立しながら活躍
●連続休暇取得制度
するMRの姿を紹介する社内誌「Beautiful Beings」を創
心身ともにリフレッシュする機会をもつために、会社休日と
合わせて5日以上の連続休暇を取得する制度。
刊しました。
●配偶者の分娩に伴う「特別有給休暇」
育児と仕事を両立しながら働ける環境
「配偶者の出産予定日1週間前」から「育児休暇対象期間内」
に、5日間の特別有給休暇が取得できる制度。
の整備も積極的に進めており、2009
●育児休暇
年6月には「次世代育成支援対策推進
法」に基づき2回目の認定を受けてい
ます。2010年4月には育児短時間勤務
次世代認定マーク
「子どもが1歳6ヵ月」または「1歳を超える4月末まで」どち
らか長い期間、育児休暇を取得できる制度。
(連続5日間のみ
有給)
の期間延長および短縮時間の拡大を行いました。また、
●介護休暇
育児休暇の一部を有給にするなど男性社員にとっても、
1年以内(初回取得日から1年以内の休暇日数が93日未満の
場合は通算93日まで)の介護休暇が取得できる制度。
育児参加しやすい環境づくりにも取り組んでおり、2008
年度には15人、2009年度には8人の男性社員が育児休
暇を取得しています。
●OB・OG再雇用制度
結婚、出産、育児、介護などを理由に自己都合退職した場
合、本人の意思により、再雇用希望の登録が行える制度。
従業員の社会貢献活動を支援するために、
「フィランソロ
●フィランソロピー休職制度
ピー休職制度」も設けています。これまでに、青年海外協力
公的機関、NGO、NPOが主催する社会貢献活動に参加する
ために最大1年間休業できる制度。
(有給)
隊を通じてボランティアに従事するなどの実績があります。
福利厚生・各種制度の利用状況
2007年度
2008年度
2009年度
取得率
58.9%
62.2%
64.7%
平均取得日数
10.7日
11.1日
11.6日
32人
38人
42人
48人
61人
65人
有給休暇
※
育児短時間勤務制度 取得者数
取得者数(女性)
育児休暇 取得者数(男性)
時間外勤務の制限※取得者数
Life Balance UP Navi
※
深夜勤務の免除 取得者数
※
子の看護休暇 取得者数
15人
8人
1人
2人
0人
1人
2人
0人
5人
2人
1人
1人
0人
5人
5人
介護短時間勤務制度 取得者数
介護休暇 取得者数
フィランソロピー休職 取得者数
Beautiful Beings
90
※子が小学校就学前まで
2人
2009年度までの累計 6人
従業員との関係
Relationship with
Employees
安全衛生について
■株式会社エルアイ武田
タケダでは、人間尊重を基本理念として、全員参加による
タケダの特例子会社であるエルアイ武田の雇用障がい者
安全と健康の確保を目指しています。生産事業所・研究所
は、知的障がい者、聴覚障がい者の割合が多く、コミュニケ
だけでなく、本社・支店にも安全衛生委員会を設置すると
ーション面など、さまざまな課題をクリアしながら、パンフ
ともに、毎年策定される全社安全衛生管理方針をもとに、
レット、小冊子、ポスター等の制作や販促物の袋詰、ダイレ
それぞれの活動計画を策定し、労働災害防止、健康増進
クトメールの発送、さらには清掃、洗濯業務などを通じて、
に向けた取り組みを推進しています。
一人ひとりが前向きな努力を続けています。
労働災害度数率の推移
大阪府吹田市に完成した新研修所「CLI」での清掃業務に
※度数率とは、100万延実労働時間当たりの労働災害による死傷者数
も従事するなど就労機会を拡大しています。
2.0
1.62
1.5
障がい者雇用率
2007年度
2008年度
2009年度
1.99%
1.86%
1.95%
※各年度3月末日時点
Relationship with
Our Stakeholders
障がい者雇用
1.0
0.93
0.5
0.40
0.0
'05
'06
'07
全産業
'08
医薬品製造業
'09
年
武田薬品工業
(株)
安全衛生に係る「厚生労働大臣奨励賞」受賞
武田ヘルスケア株式会社が、2009年度「安全衛生に
係る優良事業場、団体又は功労者に対する厚生労働
大臣表彰」の「厚生労働大臣奨励賞」を受賞しました。
武田ヘルスケアでは、日頃から安全の確保の努力を積
株式会社エルアイ武田 手話で対話しながら印刷物制作を行う従業員
み重ね、15年を超える無休業災害記録を達成してい
ます。今回の表彰を励みとして、今後もグループ全体
メンタルヘルスケア
で安全衛生活動に誠実に取り組んでいきます。
「タケダトータルヒューマンセーフティーネット」
(THS)
は、従業員の心身の健康管理をサポートするシステムで
労働組合との関係
す。THSでは、従来の健康診断や産業医等による医療スタ
タケダでは、
「武田薬品労働組合」と労働協約を結び、労働
ッフ体制に加え、社外の医師・臨床心理士などの専門家に
条件、人事制度をはじめとした諸課題について定期的な協
相談できる外部EAPを採用するなど、特にメンタルヘル
議を行うことで健全な労使関係を構築しています。また、
スにおける予防・早期発見・治療を支援しています。2007
タケダグループ各社では、各国の法令などに基づき、各社
年度からは、メンタル産業医や臨床心理士による幹部社
の労働組合や従業員代表と話し合いを行っています。
員対象の「ラインケア研修」や、一般社員対象の「セルフ
ケア研修」を実施しています。
またTHSでは、長期休職が必要となった際の生活保障と
職務復帰支援を行う制度も備えています。万が一、病気
やケガのため職場復帰できずに会社を退職した場合につ
いても、従業員とその家族の安定した生活を支えます。
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