見えない砂糖に要注意!

アコム健康保険組合 健康相談室
疲れがたまると甘い物を食べたり飲んだりと、ついつい手が出てしまいがちですが、甘いものには思った
以上に砂糖が含まれています。砂糖は、ご飯・パン・イモ類などと同様に『糖質』に分類されます。
糖質は、脳を活発に働かせ、私達が活動するエネルギー源となっています。しかし、過剰に摂りすぎると
脂肪となって蓄積され、肥満や糖尿病などの生活習慣病を引き起こします。
☆★☆1日の砂糖摂取量の目安☆★☆
世界保健機構(WHO)は、2015年 糖類の摂取量に関するガイドラインを発表しました。
それによると砂糖を総エネルギー摂取量の5%以下に抑えるべきだと勧めています。
平均的な成人の場合、砂糖約25g(スティックシュガー8本分程度)に相当します。
☆★☆スティックシュガーに置き換えると・・・☆★☆
コカ・コーラ
(500ml)
約57g
リアルゴールド
(190ml)
約27g
いろはすレモン
炭酸水(500ml)
約24g
贅沢カフェオレ
(280ml)
約24g
午後紅茶ストレート
(500ml)
炭水化物=糖質+食物繊維
基本的にドリンクの食物繊維は微量なの
で「炭水化物≒糖質」と考え、おおよその
砂糖使用量がチェックできます。
約18g
熟練ブレンドコーヒー
(270ml)
コカ・コーラZERO
(500ml)
清涼飲料水の砂糖量の計算方法
約21g
午後紅茶ミルクティー
(280ml)
普段、何気なく口にしている飲料水にどの程度、砂糖
が含まれているか気にしたことはありますか?
手軽さ、美味しさから日常的に飲んでいませんか?
実は、見えない砂糖がたくさん含まれており、知らない
間に、とてつもない砂糖を摂っています。
カロリーにすると、砂糖1g=4kcalです。
水分補給には、普段からお茶や水を飲むようにしましょ
う。まずは、いつも飲んでいるドリンクの成分表示を
チェックしてみて下さい!!
右のラベルで考えてみると、ペットボトル
500mlあたり45gの砂糖が入っていることになります。
約12g
: 砂糖3g
0g
*東京健康相談室算出 2016年3月現在
エネルギーとして消費されなかった
ものは中性脂肪として蓄積されま
す。さらに、運動不足が重なると肥
満や生活習慣病の原因
になります。
清涼飲料水に多く使われる「異性
化糖」は、分子が小さく、すぐに吸
収され血糖値を激しく変動させます。
インスリンの効きを悪くし糖尿病を
引き起こします。
47kcal
0.9g
0.8g
9.0g
296mg
栄養表示基準ルール
表示
kcal
糖類
無、ゼロ、ノン、レス、フリー
5kcal未満 0.5g未満
低、控えめ、少、ライト、ダイエット、オフ 20kcal以下 2.5g以下
(100mlあたり)
☆★☆砂糖の摂り過ぎによる健康被害☆★☆
生活習慣病
栄養成分表示100mlあたり
エネルギー
たんぱく質
脂質
炭水化物
ナトリウム
ビタミン・ミネラル不足
砂糖を体内で分解・吸収する際
にビタミン、カルシウムが必要
です。砂糖を大量に摂取すると
ビタミンB群・カルシウムが不足
状態となり様々な症状が現れ
ます。
うつ状態、集中力低下、イライ
ラする、疲労感、口内炎、冷え
性、便秘、骨粗しょう症など
全身の老化(糖化)
砂糖を過剰に摂取すると余分
な糖が身体の中でタンパク質と
結びつき老化物質を作り出し、
全身の老化を加速させます。
肌の弾力低下、くすみ・
しわの増加、動脈硬化
の進行など
虫歯
砂糖と細菌が混ざり合い酸が作
られ、虫歯になる理想的な環境を
提供してしまいます。
引用・参考
厚生労働省、日本WHO協会、日本肥満症予防協会
イラスト:いらすとや