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JSPS Strasbourg Office Quarterly April

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2013-2014 No. 1
日本学術振興会ストラスブール研究連絡センター活動報告
JSPS Strasbourg Office Quarterly
April - June 2013
目次
イベント
日仏合同フォーラム「自然免疫研究の最先端」
開催
2013 年 6 月、日仏合同フォーラム「自然免疫研究の最先端」(JSPS ストラスブ
ール研究センター、ストラスブール大学主催)を開催しました。2011 年ノーベ
ル医学・生理学賞受賞者の Prof. Jules Hoffmann を始めとした日仏の研究者
が免疫学における日仏の最新研究成果を発表し、博士課程学生や若手研究
者を含む 188 名の聴衆と活発なディスカッションが行われました。
JSPS サマープログラムオリエンテーション実
施
2013 年 5 月、夏期に 2 ヶ月日本に滞在し、日本での研究生活を体験するサマ
ープログラムの今年度フェローを対象としたオリエンテーションをパリ・CNRS
本部で実施しました。
日仏合同フォーラム
「自然免疫研究の最先端」
JSPSフランス同窓会総会
JSPSサマープログラム
プレ・オリエンテーション
2
6
6
JSPS事業説明会・研究所訪問
ロレーヌ大学
INRAサン・ジュリアーノ
コルシカ大学
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8
9
学術セミナー
幕末ー明治初期のメデイア
政治と国家形成をめぐる一考察
動物界の政治:動物社会におけ
る集団的意思決定に関する研究
神経刺激薬:シナプスから依存
性へ
遷移金属触媒を用いたsp3-炭素
上での炭素-炭素カップリング
11
11
11
12
ロレーヌ地方、コルシカ島の大学訪問
その他の活動
ナンシーにあるロレーヌ大学、コルシカ島のコルシカ大学にて JSPS 事業説明
会を実施しました。ロレーヌ大学は大学統合から 1 年以上を経て、ますます国
際事業に力を入れています。また、コルシカ大学は地元の農産物や植物を生
かした研究や情報科学を強みに研究者や学生に魅力ある高等教育を展開し
ています。
活動報告
コラム
「季節と暮らすストラスブール」
12
14
2
日仏合同フォーラム「自然免疫研究の最先端」開催
France - Japan Joint Forum ”Frontiers in Innate Immunity”
2013 年 6 月 6 日、7 日にストラスブールにて日仏合同フォーラ
ム「自然免疫研究の最先端」(JSPS、ストラスブール大学、
CNRS 共催、コーディネータ:東京大学笹川千尋名誉教授、
ストラスブール大学 Prof. Jean-Marc Reichhart)を開催しまし
た。
今日、自然免疫分野に関する研究の重要性がますます強く
認識され、基礎研究のみならず、医療・創薬・ワクチン等
様々な分野の発展に不可欠になってきています。本フォー
ラムではこうした動向を受け、国際的に活躍する日仏研究
者が 2011 年ノーベル生理学・医学賞を受賞した Prof. Jules
Hoffmann を迎えて「病原細菌の自然免疫回避機構」、「粘
膜の免疫、炎症、寛容機構」等についての最新研究成果
を披露、ディスカッションを行いました。
6 月 6 日(木) 開会挨拶-Frontiers in Innate Immunity
JSPS ストラスブール研究連絡センターの中谷センター長及び
Prof. Reichhart の司会により、ストラスブール大学の Prof.
Catherine Florenz 副学長から、大学を代表してフォーラムの開
催及びストラスブールにおける活発な日仏交流を歓迎する
旨、在ストラスブール日本国総領事館の長谷川晋総領事か
ら、フランス大統領の訪日時期と重なった今回のフォーラム
【Prof. Florentz 副学長】
【長谷川総領事】
は、日仏研究協力をさらに推進する貴重な機会であるとの
ご挨拶がありました。さらに、CNRS 微生物研究所の Prof.
Patrick Netter 前所長、Dr. Nicholas Matt(ストラスブール市
長代理)に続き、JSPS 国際事業部加藤久部長からも JSPS
の紹介を兼ねたスピーチがあり、本フォーラムが幕を開け
ました。
【Prof. Netter】
【Dr. Matt】
6 月 6 日(木) Scientific Program - Frontiers in Innate Immunity
Jules Hoffmann (フランスアカデミー会員、フランス科学アカデミー会員、ストラ
スブール大学教授)
「自然免疫、ハエからヒトまで」
”Innate Immunity: From Flies to Humans”
Toll がショウジョウバエの真菌感染において、抗菌ペプチドの誘導に重要であると
いうノーベル賞につながった発見の経緯を紹介するとともに、その発見に端を発
して、ショウジョウバエにおける病原体認識システム、シグナル伝達経路を紹介し
た。そして、これらのショウジョウバエにおける病原体認識機構がヒトにおける TLR
の役割と類似している点を、特に進化論的な観点から紹介した。また、TLR の発
見につながって、C. Janeway、B. Beutler らの仕事も合わせて紹介した。
【加藤国際事業部長】
日仏合同フォーラム「自然免疫研究の最先端」
6 月 6 日(木) Scientific Program - Frontiers in Innate Immunity
笹川 千尋 (東京大学名誉教授、日本生物科学研究所所長、千葉大学真菌医
学研究センター長)
「赤痢菌による腸管バリアー克服戦略」
”Bacteria and gut interplay: Circumvention of intestinal mucosal barriers by
Shigella”
腸管粘膜は、食物や微生物に由来するさまざまな異物に曝されている。従って腸
管粘膜には様々なバリアーと自然免疫が生体防御機構として働き微生物の侵入
を防いでいる。一方、腸管系病原細菌は、これらバリアー機能を巧みに回避して
腸管粘膜へ定着する。今回、赤痢菌をモデルとして、感染に応答して誘導される
粘膜炎症および上皮細胞死に対抗する細菌の高度に進化した戦略を紹介した。
Jean-François Bach (フランス科学アカデミー常任理事、会員)
「自己免疫疾患とアレルギー疾患新病因論:病原性と共生性微生物の関
与」
”New concepts on the etiology of autoimmune and allergic diseases: The role of
infections and of the intestinal microbiome”
自己免疫疾患とアレルギー疾患は、先進国では大きな健康問題であり、この二大
免疫疾患の病因を分子・細胞・個体レベルから社会環境も含めて詳細に解明す
る必要がある。その中で、ヒトを取り巻く生活環境の向上により自己免疫疾患とア
レルギー疾患発症が増加している可能性(「衛生仮説」)が示唆されている。過去
から現在までの演者を含めた多くの研究論文を基に、腸内微生物群と宿主免疫
系間の相互作用について、細菌とウイルスの視点から自然免疫系と獲得免疫系
の発達と維持への影響、そしてその破綻による二大疾患発症が紹介された。
清野 宏
(東京大学医科学研究所所長、教授)
「免疫・寛容・共生細菌間における粘膜統合的連携」
” Mucosal Connection for Immunity, Tolerance and Commensal Microbiota”
粘膜面は病原体やアレルゲンが侵入してくる場であり、また食物由来タンパクの
摂取そして共生細菌が生息する場としても重要である。そこには粘膜免疫機構が
存在する。腸管関連リンパ組織(パイエル板)の上皮細胞層にある M 細胞に関し
て Spi-B 依存的、非依存的発達機構が存在すること、また、腸管に存在する自然
免疫細胞(ILC)の欠損によりパイエル板内共生細菌 Alcaligenes 属と宿主免疫系
の協調関係(生理的炎症状態)が破綻し、病的炎症状態に変化することが報告さ
れた。さらに IgA 抗体産生システムに関して、パイエル板由来で、且つ共生細菌
からの TLR を介した活性化シグナルに依存する IgA 高産生性 CD11b+プラズマ
細胞が存在することが報告された。
3
4
日仏合同フォーラム「自然免疫研究の最先端」
6 月 6 日(木) Scientific Program - Frontiers in Innate Immunity
三宅 健介 (東京大学医科学研究所教授)
「自己免疫を防ぐ機序としての、Unc93B1 による TLR ロジスティクス」
”TLR logistics by Unc93B1 as a mechanism regulating autoimmunity”
核酸を認識する TLR7、TLR8、TLR9 は、自己核酸にも応答して、自己免疫疾患
の原因になることが分かりつつある。自己核酸に対する応答を防ぐために、1)
TLR の細胞外ドメインが切られる事、2)Unc93B1 による核酸認識 TLR の細胞内
移送が重要であることを示した。特に Unc93B1 の 34 番目のアスパラギン酸(D34)
は TLR7 を常に抑制し、その抑制がなくなると、全身性の致死性の炎症が誘導さ
れることを示した。
Laurence Zitvogel (パリ第十一大学教授、Institut Gustave Roussy)
「抗がん剤サイクロフォスファミドの抗ガン作用における常在菌の役割」
”Gut Microbiota Modulates Systemic Immune Effects and Anticancer Efficacy
of Cyclophosphamide”
サイクロフォスファミド(CTX)は抗がん剤として、知られているが、その抗がん作用
に、免疫系が関与している。今回の発表では、その免疫系への作用において、腸
管の常在菌が関わっていることを示した。また、腸管の常在菌を抗生物質でたた
くと、CTX の抗ガン作用が低下すること、Th1 や Th17 の誘導が大きく低下するこ
とが示された。
竹内 理 (京都大学ウイルス研究所教授)
「RNA 分解酵素 Regnase-1 の転写後制御における役割」
”Posttranscriptional control of inflammation by an RNase, Regnase-1”
炎症反応は転写、及び転写後制御機構により調節されている。本講演では
Toll-like receptor 刺激により発現誘導される RNA 分解酵素 Regnase-1 の役割を
紹介した。Regnase-1 は Interleukin6 などの炎症関連 mRNA をその 3’非翻訳領
域を介して分解している。Regnase-1 欠損マウスは自己免疫疾患を発症するが、
その原因が、マクロファージと共に T 細胞にあることを示した。Regnase-1 は T 細
胞で c-Rel などの mRNA を抑制すると共に、T 細胞受容体刺激により分解され、
この制御が T 細胞活性化に関わることを紹介した。
日仏合同フォーラム「自然免疫研究の最先端」
6 月 7 日(金) Scientific Program - Frontiers in Innate Immunity
Eric Vivier (Aix Marseille University 教授、CIM)
「ナチュラルキラー(NK)細胞、自然リンパ球と自然免疫」
”Cellules Natural Killer, Innate Lymphoid Cells and Innate Immunity”
NK 細胞は自然免疫に重要なリンパ球である。NK 細胞には活性化、及び抑制受
容体があり、そのバランスで自己細胞に対する不応答性や、ウイルス感染細胞、
癌細胞に対する細胞傷害活性が制御されている。本講演では、NK 細胞の機能
に関しいくつかの話題が提供された。抑制受容体に対する抗体を用いた癌免疫
治療の試みが示され、抑制受容体シグナルが適切な NK 細胞活性化に必要であ
る事が提示された。また、NKp46 は NK 細胞に発現する活性化受容体であるが、
腸管では自然リンパ球 3 にも発現し IL22 の産生制御に関る事を示した。
改正 恒康 (大阪大学免疫学フロンティア研究センター教授)
「マウス樹状細胞サブセットの機能的特性およびその制御機構の解明」
”In vivo roles of dendritic cells expressing a chemokine receptor, XCR1”
樹状細胞は抗原を T 細胞に提示し、種々のサイトカインを産生することにより、免
疫応答に必須の役割を果たす。樹状細胞は、機能的特性の異なる種々のサブセ
ットから構成されている。改正は、まず、形質細胞様樹状細胞と呼ばれるサブセッ
トからの I 型インターフェロン産生を制御する新たな機能分子について述べた。ま
た、CD8α陽性樹状細胞と呼ばれるサブセットは、ウイルス感染や腫瘍に対する
防御免疫に重要なクロスプレゼンテーション機能を持っている。このサブセットを
マウス個体において欠失するよう誘導する実験系を樹立したことを紹介した。この
系は、CD8α陽性樹状細胞の新規機能の解明に有用と考えられる。
Sebastian Amigorena (Institut Curie, Paris、フランス科学アカデミー会員、
INSERM 主任研究員)
「ヒト樹状細胞サブセットの機能的特性の解明」
”ER, phagosomes and cross presentation in dendritic cells”
ヒトの扁桃腺や肺から採取した種々の樹状細胞サブセットにおいて、クロスプレゼ
ンテーションに関する種々の指標を比較検討し、クロスプレゼンテーションの高い
樹状細胞サブセットを明らかにしたことについて述べた。また、遺伝子発現パター
ンやサイトカイン産生能を詳細に比較検討し、ヒト樹状細胞サブセットの機能的特
性の違いに関する最近の知見を紹介した。
6 月 7 日(金) JSPS 事業説明会 - Frontiers in Innate Immunity
フォーラム二日目には「JSPS の国際交流事業」と題し、日本
学術振興会の事業概要及びフェローシップを中心としたプロ
グラム紹介のセッションを設けました。中谷センター長の司会
のもと、多田副センター長がプレゼンを行い、会場の若手研
究者らに日本との学術交流促進を呼びかけました。
5
6
日仏合同フォーラム「自然免疫研究の最先端」
6 月 7 日(金) Round Table - Frontiers in Innate Immunity
プログラムの締めくくりとして、ノーベル賞学者 Prof. Jules
Hoffmann を囲んでのラウンドテーブルが開催されました。若
手研究者を対象とした本セッションには、自然免疫を学ぶ博
士課程学生ら 30 名が集まり、Prof. Hoffmann の研究生活や研
究人生の話に熱心に耳を傾けました。イントロダクションの後、
多くの学生から質問が相次ぎ、ラウンドテーブルと呼ぶにふさ
わしい対話が繰り広げられました。
また、ディスカッション終了後、日仏大学会館長でストラスブー
ル大学教授の Prof. Marie-Claire Lett(JSPS OB、東大)より、
「JSPS 外国人特別研究員としての日本滞在」と題したプレゼン
テーションがありました。Prof. Lett からは日本での研究生活が
いかに自分の現在のキャリアに生かされているかが語られ、日
本への研究留学が呼び掛けられました。
2 日間に渡るシンポジウムには計 180 名以上が参加し、学術
的な討論からラウンドテーブルでの率直な意見交換まで、専
門的な研究討論に止まらない幅広い日仏交流の場が提供さ
れました。
【ラウンドテーブルの様子】
【Prof. Lett】
JSPS フランス同窓会 総会実施
2013 年 6 月 6 日、ストラスブールの日仏大学会館にて JSPS
フランス同窓会の総会が行われました。JSPS 東京本部の加
藤久国際事業部長も陪席して行われた今回の総会では、
2013 年前半の JSPS 事業説明会に伴った同窓会説明会等の
同窓会活動の報告があった他、同窓会ホームページの充実
を目的とした内容の話し合いが行われました。また、同窓会
の独立した活動として、今後、フランス人学生の日本滞在支
援を行いたいという意見が出され、どのように実現できるかに
ついて詳細が検討されました。
JSPS サマープログラム プレ・オリエンテーション開催
2013 年 5 月 27 日、パリ CNRS 本部にてフランスで初めて JSPS
サマープログラムのプレ・オリエンテーションを実施しました。
CNRS の全面的な協力を経て行われた今回のプレ・オリエンテ
ーションには、2013 年サマープログラムにフランスから参加す
る博士課程学生ら 7 名が参加しました。
中 谷 セ ン タ ー 長 及 び CNRS 国 際 部 長 Dr. Minh-Hà
Pham-Delegue の挨拶に引き続き、参加者からサマープログラ
ムで日本に滞在する動機について紹介がありました。参加者
はフランス全土から集まっており、日本に短期滞在をしたこと
があったり、所属研究室で日本との共同研究が行われている
等、日本と以前から関係があるケースもあれば、自らの意思で
参加するケースもありますが、日本への高い関心という点で共
通していました。
また、JSPS の外国人特別研究員(欧米
短期)として過去に日本での研究生活を
経験した若手研究者 2 名から研究室の
様子と日常についてのポジティブな感
想 が 紹 介 され ま し た 。EPHE ( L'Ecole
pratique des hautes etudes)の Ms. Yola
Gloaguen(JSPS OB、早稲田大学)からは
【Ms. Gloaguen】
【プレ・オリエンテーションの様子】
【Dr. Anzalone】
JSPS での滞在も含めた日本での 9 年間の生活について、パ
リ第六大学(Université Paris Pierre et Marie Curie)の Dr.
Salvatore Anzalone(JSPS OB、大阪大学)からはロボット研究
で知られる大阪大学の石黒研究室での活発な研究の様子に
ついて説明がありました。二人からは、特殊な文化を持った
日本での経験がいかに貴重であったか、機会があれば再度
日本を訪れたい旨が強調されました。
JSPS 本部の佐藤亜希子主任及び JSPS ストラスブール研究
連絡センターの多田智子副センター長からもそれぞれサマ
ープログラムの手続き、日仏交流事業について紹介があり、
盛り沢山な内容のプレ・オリエンテーションとなりました。
7
JSPS 事業説明会・研究所訪問
Université de Lorraine(ナンシー)
ストラスブールのあるアルザス地方の西隣に位置するロレーヌ地方は、古くよりメッス
と ナ ン シ ー の 二 都 市 を 中 心 に 発 展 し て き ま し た 。 ロ レ ー ヌ 大 学 ( Université de
Lorraine)は、ナンシー第一大学、第二大学とメッス大学、ロレーヌ・ポリテクニックが
統合して 2012 年 1 月に新たに誕生した総合大学です。ロレーヌ大学には現在
52,000 人の学生、6,800 人の教職員が在籍しています。対象とする学問は芸術、文
学、言語学、法学、経済、経営学、工学、化学、数学、エネルギー、農学、薬学、医
学、スポーツ等と多岐に渡っています。フランス国内で上位 10 大学のポジションを獲
得すること、欧州内のテーマ別協力強化、国際的ネットワークの確立の三点を統合
時の目標にかかげ、戦略的な大学運営を行っています。
JSPS の事業説明会は、ロレーヌ大学理工学部(ナンシーキャンパス)において、国際
部長の Dr. Mariama Traore のコーディネートによって開催されました。説明会に先立
ち、ロレーヌ大学国際担当副学長の Prof. Karl Tombre により歓迎の挨拶がありまし
た。次いで中谷センター長より、フランス人研究者が利用できる日仏共同研究やフェ
ローシップ等、JSPS の国際交流事業に関するプレゼンを行いました。
引き続き、ナンシー大学の Dr. Philippe Giummelly(JSPS OB、東北薬科大)から、
1995 年にポスドク研究員として始めた研究が 20 年後共著論文となって感激したこと、
Prof. Bertrand Aigle(JSPS OB、東大)から、在席した農学部農芸化学科の教授とそ
の後国際学会でよく討論する機会があること、Dr. Vladimir Latocha(JSPS OB、京大)
から日本の家庭で日本語を習ったこと、JSPS の受入が素晴らしかったことや研究室
内でコミュニケーションが良くとれていたこと、Prof. Massimo Nespolo から文部省給費
による東海村での研究の後、NIMS にて STA フェローシップで研究したこと、Prof.
Daniel Eprow(JSPS OB、京大)から INRA-JSPS 二国間共同研究プロジェクトをオー
ガナイズしたこと、Prof. Gérard Bonhomme から九州大学とプラズマの共同研究を行
ったことについてのプレゼンがありました。
このように、JSPS の国際プロジェクトで日本に滞在した研究者達から活発な発言が出
て、会は盛会となりました。
【ロココ建築の美しいスタニスラス広場の一角】
ナンシー
アールヌーヴォーとスタニスラス広場
(世界遺産)で有名なナンシーの誕生
は、11 世紀のロレーヌ公ゲラルト一
世が立てた城に由来すると言われて
います。18 世紀ポーランド王スタニス
ラスのもとで街が整備され、王の死後
1766 年、ロレーヌ公国はフランスに併
合されました。1890 年代にいわゆる
ナンシー派(ガレ、ドーム兄弟、マジョ
ルールなど)が結成され、美術、建築
の分野でアールヌーヴォーが一世を
風靡しました。
【(左から)Prof. Tombre 国際担当副学長、Dr. Giummelly、Prof. Aigle、Dr. Latocha、Prof. Nespolo】
事業説明会後、国際担当副学長からロレーヌ大学の国際戦
略の説明がありました。2012 年に四大学が統合されて以来、
各研究科や研究室にて独自に国際化を進めている他、ロレ
ーヌ大学として大きく三つの国際戦略があります。
と呼ばれる大学間コンソーシアムを形成しています。同コンソ
ーシアムでは、国境を越えた学生交流や単位互換、研究協力
を行うことを目的とし、英語での授業を増やして、海外の学生
や研究者にとって魅力的な環境づくりをしています。
一つ目に、ロレーヌ大学はドイツ、ベルギー、ルクセンブルグ
内の 5 大学(サーランド大学、トリエ大学、カイザーロイテルン
大学、リエージュ大学、ルクセンブルグ大学)と Grand Région
二つ目に、ロレーヌ大学は 19 世紀の産業革命以後ヨーロッパ
を中心として発展してきた工学を始めとして、学術分野ごとにヨ
ーロッパ諸国とのネットワークを利用し研究を深めています。
8
JSPS 事業説明会・研究所訪問
Université de Lorraine(ナンシー)
三つ目に、現在カザフスタンや、モロッコ、中国、ドバイ等世
界中の大学、研究機関と 800 を超える協定を結んでおり、今
後も各国との共同研究を促進していく予定です。
2012 年 7 月のメッスキャンパス訪問、今回のナンシー訪問を
終えて、ロレーヌ大学が研究においては「基礎から応用へ」
を目指し、また、近接のヨーロッパの諸大学との交流に努め
ている様子が伺えました。
【(左から)Prof. Eprow、Prof. Bonhomme、事業説明会の様子】
INRA(サン・ジュリアーノ)
2013 年 6 月 19 日、JSPS フランス同窓会役員 Dr. Jacques
Fattaccioli(JSPS OB、東大)と共に国立農業研究所(INRA)
のサンジュリアーノ研究施設を訪問しました。Dr. Olivier
Pailly 研究施設長の紹介により、担当技官の Gandoin 氏が
実際に果樹栽培をしている INRA の試験農園を案内してく
ださいました。
サンジュリアーノ研究施設では、地中海域やヨーロッパ内で
最大数の 1,100 種の異なる柑橘類の栽培品種を有し、その
質に関する遺伝学的、生態生理学的研究を実施していま
す。具体的には、柑橘類の遺伝学的多様性と取扱い方法の
知識を高め、遺伝学的決定要素や栽培環境の分析、異なる
特徴を持った遺伝子の保存と伝播を行っています。
フランス国内における戦略的観点からは、モンペリエにある
Cirad*と協力関係にあり、柑橘類の世界の最大生産国の一
つとして国際的な視野を念頭に置いています。また、科学的
観点からは、複合領域学的なアプローチと遺伝子学、生態
生理学を統合させるべく、遺伝子型と環境の関係性の理解
に努めています。柑橘類の栽培は北緯、南緯共に 40 度まで
と広い地域にまたがっており、土壌や気候の条件によって味
や色に変化が生じるため、栽培条件と環境、品種の最適な
組み合わせの探求は非常に重要です。
コルシカ島は柑橘類の自然栽培においては世界第三位の
生産量で、寒暖の差が激しいことから酸味が強くしっかりした
味の果物を産み出します。オレンジ、レモン、グレープフルー
ツ、ライム、蜜柑、日本からもたらされた金柑等伝統的な柑橘
類から、マンダリンとオレンジを掛け合わせた“タンゴ”やマン
ダリンとグレープフルーツの一種を掛け合わせた“タンジェロ”
等実験的な品種の栽培も行い、訪問時には実際に手にとっ
て、それぞれの特徴や育て方に関する説明を聞くことができ
ました。
*Cirad: La recherche agronomique pour le développement(JSPS ストラス
ブール研究連絡センター活動報告 2012-2013 No.3 参照)
【M. Gandoin】
【INRA にて果物の説明を受ける】
9
JSPS 事業説明会
Université de Corse(コルテ)
2013 年 6 月 20 日、Dr. Fattaccioli、コルシカ大学・CNRS 研究員
の Dr. Jean-Baptiste Filippi(JSPS OB、東大)及びコルシカ大学
国際部の協力により、コルテにあるコルシカ大学にて JSPS 事業
説明会を開催しました。
中谷センター長からお礼をお伝えした後、多田副センター
長が外国人特別研究員事業等の外国人研究者招へいプ
ログラムを中心に、JSPS 国際交流事業の説明を行いまし
た。
コルシカ大学は学生数 4,300 名、常勤研究者 330 名、事務職員
235 名と小規模ですが、3 学部(人文社会学、法学・経済・経営
学、科学技術)、4 研究所(健康、テクノロジー、企業経営、教員
養成)、1 エンジニアリングスクールを有する総合大学で、100 種
類以上の学位を与える他、コルシカ島にある 4 キャンパスには
60 ヶ国からの留学生や外国人研究者が滞在しています。研究
面では、地元の自然を生かした再生可能エネルギーや天然資
源、森林科学、領土と持続的発展や情報科学、応用数学等に
力を入れています。
次いで、Dr. Fattaccioli から自身の東京大学生産技術研究
所(LIMMS : CNRS との国際合同研究所)での経験と
JSPS フランス同窓会の活動紹介、日仏の高等教育研究協
力の概要に関するプレゼンテーションがありました。さらに
Dr. Filippi からも東京大学海洋研究所での研究活動や
日々の生活の様子について発表がありました。
当 日 は 、 コ ル シ カ 大 学 学 生 担 当 副 学 長 Prof. Thierry
Antoine-Santoni 、 環 境 科 学 部 長 Prof. Paul-Antoine
Bisgambiglia、博士課程研究科長 Prof. Jean Costa、研究担当事
務 長 Ms. Nathalie Giorgi ら の 出 迎 え を 受 け 、 Prof.
Antoine-Santoni 副学長の司会のもと、JSPS の事業説明会が開
催されました。大学側から JSPS の来訪を歓迎する挨拶があり、
【Prof. Antoine-Santoni 副学長】
Dr. Fattaccioli と Dr. Filippi からは、日本の理系分野におけ
る高水準な研究レベルに関する前向きなコメントが述べら
れた他、日本の研究室の受け入れ体制が充実しており、
受入研究者との事前連絡も密に行えたこと等が紹介されま
した。高校時代の同級生でもある二人のやり取りからは、
日本の文化や日常の暮らしについても前向きで率直な感
想を伺うことができました。参加者からも応募方法や受入
研究者の見つけ方等詳細な質問があり、自由な雰囲気の
中で活発な意見交換のできた事業説明会でした。
【(左)Dr. Filippi、(右)Dr. Fattaccioli】
コルシカ島の歴史
コルシカ島は紀元前 7000 年から人類が居住していた形跡があり、紀元前 565 年
には既に都市が形成されていたと言われています。3 世紀には、150 年以上に渡
る長い戦乱の後、ローマ帝国の支配下に入り、パクス・ロマーナの恩恵を享受し
ました。その後、ビザンチン帝国や海賊との攻防を経て、1077 年から 1284 年ま
で、ピサの植民地となります。この時代のピサはイタリアの中でも強力な海洋国
家として独自の文化圏を形成しており、コルシカ島にも建築や公益面で多大な影
響を与えることとなります。1284 年からは 5 世紀に渡り、ジェノヴァ共和国の一
部となりますが、ジェノヴァの関心は薄く、1768 年のコルシカ独立運動によりそ
の手を離れます。独立運動に介入したのが当時の強国オーストリアと近隣のフラ
ンスで、ベルサイユ条約により 1769 年からフランス領となりました。ナポレオ
ンが誕生したのがちょうど 1769 年で、もしコルシカ島がフランス領になってい
なかったら欧州の歴史は異なるものになっていたかもしれません。現在も地元で
使用されているコルシカ語はイタリア語に似通っており、フランスの中でも独特
の位置を占めるコルシカの複雑な事情を反映しています。
【事業説明会の様子】
10
JSPS 事業説明会
Université de Corse(コルテ)
続いて、Prof. Antoine-Santoni 副学長からコルシカ大学の国
際戦略についての説明がありました。第一に、コルシカ大学
は世界の島の大学によるネットワーク RETI(Reseaux d’
Excellence des Territoires Insulaires)に、発足時の 2010 年か
ら参加しています。現在 RETI には琉球大学も含む 24 大学
が加盟し、毎年共通テーマについてのシンポジウムやセミナ
ーを開いて交流を深めています。
第二に、コルシカ大学は同じくフランスのニース大学
( Université Nice Sophia Antipolis ) 、 ト ゥ ー ロ ン 大 学
(Université Sud-Toulon-Var)、パリ第六大学(Université Paris
Pierre et Marie Curie)、イタリアのジェノヴァ大学(Università
degli Studi di Genova)、トリノ大学(Università degli Studi di
Torino)との PRES* euroméditerranéen に加盟しています。こ
の PRES は総学生数 18 万人、研究者数 12,500 人で構成さ
れ、長い歴史を持つ地中海文化の伝統に根差した各研究分
野での共同研究、交流が行われています。
昼食での大学役員との意見交換を挟み、午後はコルシカ大
学を代表する二研究所を訪問しました。まず複合領域の観
点から文学・社会科学の研究を試みる CNRS との合同研究
所 LISA(Lieux, Identités, Espaces et Activités: 場所、アイデ
ン テ ィ テ ィ ー 、 空 間 と 活 動 ) を Prof. Marie-Antoinette
Maupertuis 研究所長及び Prof. Bruno Garnier 副所長の案内
で見学しました。Prof. Maupertuis からは、同研究所の二つの
研究グループ「アイデンティティーと文化:文化財指定に至る
過程」(代表:Prof. Garnier)及び「領土のダイナミズムと持続
的開発」(代表:Prof. Maupertuis)に係る概要説明がありまし
た。
前者は地中海文学や言語とアイデンティティーをテーマと
し、後者は天然資源と環境、持続的観光産業や政治等を研
究しています。概要説明後、コルシカ島の開発状況を社会
学・情報学的に調査する研究グループを訪問し、その調査
方法についてのプレゼンテーションがありました。また、コル
シカ島の歴史や文化に関する多様な文献を収集し、デジタ
ル化を行うメディアセンターを訪問し、コルシカ大学の出版書
やフランス語、コルシカ語の本のコレクションについて説明を
受けました。
引 き 続 き 、 環 境 科 学 研 究 所 SPE ( Sciences Pour
l’Environnement; CNRS との合同研究所)を訪問しました。
SPE では、INRA や ODARC(Office de Développement
Agricole et Rural de Corse:コルシカ農業と地域開発オフィ
ス)と協力し、持続的発展を視野に入れた地元特有の天然
資源(植物や果実等)の有効活用のための研究を行ってい
ます。最初に訪れた化学と天然資源研究室では、Prof. Jean
Costa より、コルシカ島の果実や植物を使った製品やエッセ
ンスの抽出方法について説明がありました。
例えば、コルシカ産の永久花は、消毒・治癒効果、コラーゲ
ン再生効果がある他、はちみつのような香りを有し、薬品や
ゲラン、ランコム等有名ブランドの香水に使われています。こ
うした地元特有の植物等に関し、同グループではより効果の
高い使用方法や成分の分析を行っています。また、はちみ
つや花粉の成分やその基となる植物の生育環境を調査し、
生産者に助言を与える等、フランス(AOC)やヨーロッパ
(AOP)での品質保証規格に沿った製品の生産にも協力して
います。
次いで、Dr. Elodie Guinoiseau から生物化学研究室の活動
の概要紹介がありました。同研究室では、コルシカ産の 11 種
の植物精油の抗バクテリア作用について調べています。そ
のうち三種の精油が幅広い抗菌作用を示したので、その作
用機作、作用物質の同定を行っています。
さらに、Prof. Bernard Marchand の案内で寄生体学研究室を
訪問しました。同研究室では蠕虫の再生構造の研究、魚の
寄生虫が発展する過程と環境、寄生虫と宿主との関係性に
ついて研究しています。そうした寄生虫の分析や写真撮影
に使用する電子顕微鏡について説明を受けました。
大学訪問終了後には、Dr. Fattaccioli 及び Dr. Filippi と共に
JSPS 同窓会コルシカ支部会を開催し、日本滞在の経験やコ
ルシカの国際交流状況について詳細な話を伺うことができま
した。
*PRES (Les Pôles de Recherche et d’Enseignement Supérieur) :研究・教
育拠点
左【メディアセンター:Prof. Garnier(右)、Prof. Maupertuis(右から 2 番目)】 中【SPE: Prof. Costa】 右【寄生体学研究室:Prof. Marchand(奥右)】
学術セミナー開催報告
11
4 月 9 日(火)第 126 回学術セミナー
Dr. Christiane Seguy (ストラスブール大学日本文学科講師) 江戸時代のメデイア、特に瓦版を中心に考えてみると、ある
「幕末ー明治初期のメデイア、 政治と国家形成をめぐる一考 程度のコミュニケーション・システムが当時すでに存在してい
察」
たことが分かる。しかし明治維新後、西洋風の新聞が導入さ
“Médias, politique et construction d’une identité d’état :
れると、瓦版のような日本独特なメデイアは段々消滅してい
regard sur la fin du régime shôgunal et le début de l’état
く。そして、新聞は日本の近代化を促しながら近代化のシン
moderne”
ボルになり、政府が行なうプロパガンダの媒体にもなってい
く。しかしこの状態は自由民権運動の勃興とともに大きく変じ
ていく。1875 年の新聞条例と讒謗律の発布から始まって、明
治政府による新聞弾圧が強化されていくのである。
日本のアイデンティティは近代化のプロセスの中で様相を変
じていったが、それにはメディアのあり方も影響を与えてい
る。日本のメデイア史を探りながら、メデイアは日本のアイデ
ンティティ形成にどんな役割を果たしたかを考えてみたい。
5 月 6 日(月)第 127 回学術セミナー
Cédric Sueur (ストラスブール大学生態・生理・動物行動学
部講師)
「動物界の政治:動物社会における集団的意思決定に関す
る研究」
“La Politique chez les animaux : étude des prises de
décisions collectives dans les sociétés animales”
世界の国々において、民主主義制度が発達しているにも関
わらず、王制や独裁制も存在する。このような集団的意思決
定、独裁制、平等主義は動物社会にも同様にみられる。
なぜ、ある社会的集団は一頭がリーダーとなることを認め、別
の社会的集団ではいわゆる投票システムを設けるのか。こう
した現象は集団内の異質性やメンバー間で生じる争いへの
関心度合いによって異なる。集団的意思決定の背景を理解
することは、動物をより適切に管理、保護することにつながる
のみならず、人間の意思決定の原点を探るきっかけともな
る。
6 月 10 日(月)第 128 回学術セミナー
Jean Zwiller (CNRS 主任研究員)
「神経刺激薬:シナプスから依存性へ」
“Les psychostimulants : de la synapse à la dépendance”
コカインやアンフェタミンは薬学上、神経刺激薬に分類され
る。本講演ではまず、ニューロンに含まれるドーパミンの神経
伝達機構を紹介する。続いてコカインの例を用いて神経刺
激薬の投与方法による作用の違いやアンフェタミン誘導体の
毒性について述べる。後半は、中枢神経に見られる神経回
路が、こうした薬物の作用に果たす役割について紹介する。
最後に、薬物依存のコンセプトについて述べる。
12
学術セミナー開催報告
6 月 28 日(金)第 58 回 JSPS-UDS 合同セミナー
神戸 宣明 (大阪大学大学院工学研究科教授)
「遷移金属触媒を用いた sp3-炭素上での炭素-炭素カップリ
ング」
“ Transition Metal Catalyzed C-C Bond Formation on
sp3-Carbons”
炭素-炭素結合生成反応は、有機化学物の炭素骨格を生
成する手法として、有機合成化学における基礎的かつ重要
な反応である。sp および sp2-炭素等の不飽和炭素を連結
する手法として様々な遷移金属触媒反応が開発され、π-
共役系を有する機能性材料の合成等に広く用いられてい
る。一方、遷移金属触媒を用いた sp3-炭素基導入反応は
困難を伴うことが多く、不満足な結果に終わる場合もしばし
ば見られるが、10年ほど前からこの分野の研究は急激に進
歩した。講演者らは、sp3-炭素上での結合生成の新手法を
開発することを目指して、遷移金属触媒を用いたカップリン
グ反応の研究を進めている。セミナーでは最近の研究結果
を示す。
その他行事報告(来会・訪問) 2013 年 4 月 1 日 小川ひとみ国際協力員(広島大学)着
任 2013 年 4 月 4 日 中谷センター長、Prof. Philippe Taquet
(フランス科学アカデミー会長、国立自
然 史 博 物 館 教 授 ) 講 演 会 ”A la recherché des Denosaures : du terrain au laboratoire”出席 日仏合同フォーラム「自然免疫研究の
最先端」打ち合わせ 2013 年 4 月 9 日 Prof. Jean‐Marc Reichhart(UDS 教授)、Prof. Marie‐Claire Lett
(日仏大学会館長)と JSPS 主催フォーラム(UDS、CNRS 共催)
に係るプログラム等の打ち合わせを行いました。 【Prof. Kern(中央)、Prof.
Lett(右)】
2013 年 4 月 27 日
在ストラスブール日本総領事館長
谷川晋総領事、望月久子領事来会
中谷センター長より、JSPS のフランスでの活動を紹
介、Prof. Lett 日仏大学会館長も交え、日仏学術交流に
係るディスカッションを行いました。ミーティングに
は JSPS 本部からの出張者小澤綾子係員、三上真理子
係員も参加しました。 【Prof. Reichhart(右)、Prof.
Lett(左)】
2013 年 4 月 10 日
中谷センター長、Prof. Fransis Kern
(UDS 副学長)、Prof. Lett(日仏大学
会館長)と日仏交流打ち合わせ
【長谷川総領事(中央右)、望月領事(中央左)】
13
その他行事報告(来会・訪問)
2013 年 5 月 6 日 北海道大学石森浩一郎教授来会 2013 年 5 月 7 日~5
月 20 日 中谷センター長一時帰国 5 月 10 日 お茶の水女子大学訪問 ・室伏きみ子教授と日仏大学交流に係る話し合い ・小林哲幸教授、室伏擴名誉教授と研究討論 5 月 17 日 ・京都大学 iCeMS にて北川進教授と日仏学術交流につい
ての話し合い 5 月 19 日 ・元ストラスブールセンター国際協力員・北陸先端科学技
術大学院大学東京サテライトキャンパス荒木良江係長及
びお茶の水女子大学後藤真里特任講師と面談
5 月 13 日 ・東京大学総合研究博物館西秋良宏教授と日仏学術フォ
ーラム「時間を通じたヒト科と環境の相互作用」(2013 年 10
月開催)打ち合わせ ・東京大学にて元ストラスブールセンター国際協力員井上
美里職員、斎藤美奈職員と面談 5 月 15 日 奈良先端科学技術大学院大学訪問 ・小笠原直毅学長、片岡幹雄副学長、スティーブン西田国
際展開マネージャーらと意見交換及び「最近のフランスに
おける高等教育・研究の動向」と題し講演 ・バイオサイエンス研究科高山誠司教授研究室、河合壯教
授研究室訪問 ・磯貝彰前学長と会談 ・前ストラスブールセンター国際協力員鳩山はるな職員と面
談 左【京都大学北川教授(左)】 右上【京都大学中務教授(左)】
2013 年 5 月 16 日
明治神宮国際神道文化研究所佐
藤正宏所長、今泉宜子主任研究
員、佐藤守康事業課長来会、JSPS
活動紹介 2013 年 5 月 21 日
Human Frontier Science Program 田
中明彦職員、荒井崇職員来会 2013 年 5 月 23 日
中谷センター長、フランスアカデミ
ーにて Prof. Jules Hoffmann アカデ
ミー会員選出祝賀会出席 【学長室にて 小笠原学長(右前)】
【高山教授】
【河合教授(右)】
5 月 16 日 ・奈良文化財研究所にて松井章客員研究員と日仏学術フ
ォーラム「時間を通じたヒト科と環境の相互作用」打ち合わ
せ及び研究所訪問 ・京都大学大学院理学研究科にて中務真人教授と日仏学
術フォーラム(同上)打ち合わせ ・京都大学にて元ストラスブールセンター副センター長白石
賢一生涯企画課課長補佐、木戸場大輔 iCeMS 事務部総
務セクションリーダーと面談 【Prof. Hoffmann(中央)、Prof. Alain Beretz ストラスブール大
学長(右)】
2013 年 5 月 23 日
多田副センター長、在ストラスブー
ル日本総領事公邸ルクセンブルグ
大使離任夕食会出席 2013 年 5 月 27 日
パリ CNRS にて外国人特別研究員
(欧米短期)選考会開催 14
その他行事報告(来会・訪問)
2013 年 6 月 12 日
ストラスブール大学 Prof. Catherine Florenz 副学長、Prof. Francis Kern 副
学長と日仏学術交流打ち合わせ 左【欧米短期選考会】 右【蒲原査察大使(右から 2 番目)】
2013 年 5 月 29 日 中谷センター長、外務省蒲原正義査
察担当大使との昼食会出席 【西井室長(奥右から二番目)】
2013 年 5 月 29 日 多田副センタ―長、小川国際協力
員、在ストラスブール日本国総領事
館にて長谷川総領事、望月領事と日
仏合同フォーラム打ち合わせ 2013 年 6 月 13 日
西井友紀文部科学省スポーツ政
策企画室長、日本スポーツ振興セ
ンター山本真由美アドバイザー、
中村宏美専門職、安藤悠太研究
員来会 2013 年 5 月 30 日 外務省蒲原正義査察担当大使ら来
会 2013 年 6 月 17 日
産業技術総合研究所茂里康総括
研究主幹、都英次郎主任研究員来
会 2013 年 6 月 17 日
名古屋大学古橋忠晃助教来会 2013 年 6 月 25 日
日本週間打ち合わせ 外務省蒲原査察担当大使、佐藤靖大臣官房監査査察室
首席事務官、在ストラスブール日本国総領事館望月久子
領事が来会し、中谷センター長から JSPS 事業紹介を、Prof. Lett 日仏大学会館長からストラスブール大学における日仏
交流と会館の役割について紹介を行いました。 2013 年 5 月 31 日 日仏合同フォーラム「自然免疫研究
の最先端」打ち合わせ ストラスブール大学 Prof. Jean‐Marc Reichhart、Prof. Lett 日
仏大学会館長らと日仏合同フォーラムの最終打ち合わせを
行いました。また、会場となるストラスブール大学ル・ベル研
究所にて施設担当者と当日の会場内の配置等について確
認を行いました。 2013 年 6 月 2 日 中谷センター長、理化学研究所横山
茂之上席研究員と日仏学術交流打
ち合わせ 中谷センター長が日仏大学会館 Prof. Lett 館長、在ストラ
スブール日本総領事館望月久子領事、Dr. Jean‐Claude Thierry CNRS 名誉主任研究員らとストラスブールにおける
日本週間(2013 年 10 月開催)にかかる打ち合わせを行い
ました。 2013 年 6 月 26 日
中谷センター長、ストラスブール大
学 Prof. Sakae Murakami‐Giroux 定
年祝賀会出席 2013 年 6 月 27 日
海外特別研究員荒磯祐平氏(スト
ラスブール大)、伊藤弓弦研究員
来会 コラム「季節と暮らすストラスブール」
Bonjour! 4 月にストラスブール研究連絡センターに赴任しました国際協力
員の小川ひとみと申します。これから一年間、ストラスブールの美しい四季
をお届けします。 さて、アルザスの首府ストラスブールの春は、意外にも桜で始まります。
今年は例年よりも遅い 4 月中旬から街中に桜が咲き始め、春の訪れを告げて
くれました。5 月には新緑と共に白いマロニエの花が咲き、市場には春の名
物白アスパラガスとルバーブが並びます。6 月になると、今度は苺。広大な
アルザスの畑で採れる新鮮な苺には太陽を恵みがたっぷり詰まっています。
一方、6 月は音楽祭の月でもあります。夏至の日にはフランス全土で fête de la musique(音楽祭)が開催され、いつもは穏やかなストラスブールもこの夜ば
かりは深夜まで音楽と活気に溢れていました。 (右上:家の前の桜、左:マルシェの八百屋さん 右下:活気ある音楽祭の様子) 行事予定
●2013 年 10 月 24 日(木)、25 日(金)にパリの自然史博物館(MNHN)に
て日仏学術フォーラム「時間を通じたヒト科と環境の相互作用」(JSPS スト
15
日本学術振興会ストラスブー
ル研究連絡センター
ラスブール研究連絡センター、MNHN 共催)を開催します。日仏コーディネ
ータは鹿児島大学大学院理学研究科仲谷英夫教授、MNHN の Prof. 42a, avenue de la Forêt‐Noire Brigitte Senut(JSPS フランス同窓会役員)です。プログラムや参加登録に
67000 Strasbourg France 関する情報は追って本センターのホームページに掲載いたします。 TEL: +33 (0)3 68 85 20 17 FAX: +33 (0)3 68 85 20 14 [email protected] 表紙の写真 l’été http://www.jsps.unistra.fr コルシカ島コルテの旧市街。南ヨーロッパらしい暖かい色の建物
センター長 中谷陽一
が丘の上に所狭しと立ち並んでいます。細い小道を通り抜ける
副センター長 多田智子
と、歴史の中に迷い込んでしまったような錯覚に陥ります。
国際協力員 小川ひとみ
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